はじめに
一次、二次、面接をクリアして最終面接まで進んだのに、最後に落ちてしまっては勿体無いですよね。
最終面接まで進んだら内定を勝ち取りたいところです。
ここでは、内定の決め手となる最終面接でよく聞かれる質問や、それまでの面接との違いなど、通過率を高めるポイントを紹介します。
ぜひ最後まで読んでください。
【最終面接対策】ほかの面接との違いや特徴
最終面接は、それまでの面接と同じ気持ちで受けると落ちてしまいます。
企業としても入社する人を決める最後の機会になるので、とても重要な面接となります。
まずは最終面接と他の面接の違いや、最終面接で大切になってくることを解説します。
内定を勝ち取るには必ず必要になってくることなので、最後まで読んでください!
一次と二次とは何が違うの?
選考は各フェーズで見られるポイントや面接官が異なってきます。
そのため、聞かれる質問も多少異なります。
就活生の皆さんは各フェーズの違いを把握した上で、それに合わせた対策をしなくてはなりません。
最終面接に辿り着くには、まずは一次、二次面接を通過する必要があります。
ここでは一次、二次面接で見られていることやポイントを詳しく紹介し、次に最終面接のポイントを説明するので、比較してみてください。
一次面接
一次面接はまだふるい分けの段階です。
目的は、過去経験からその人の価値観や思考性を理解することです。
また、努力量などを図ることで自社で活躍できるかどうかも見極めています。
面接官は人事が基本です。
時間は一般的に30分〜1時間程度です。
質問の内容は、上記のことを見極めるために、自己紹介、自己PR、ガクチカなど基本的なものが多くなってきます。
一次面接では基本的なコミュニケーション力やマナーも見られています。
結論ファーストで話すようにして、質問に適切に回答するようにしましょう。
二次面接
二次面接は企業が求めている人材とマッチしているかを判断する段階です。
性格・能力・価値観を見極められます。
面接官は現場で活躍している中堅社員が多いです。
時間は30分〜1時間程度で、質問の内容は、ガクチカ、自己PR、就活軸、志望動機、キャリアビジョンなどになってきます。
自己PRと志望動機、キャリアビジョンに一貫性があるようにしましょう。
また、一次面接と同様に結論ファーストも意識してください。
基本形式
最終面接は最終的な意思決定が行われる段階です。
入社する人を決める最後の機会となります。
今までの面接で基本的な性格・能力・価値観は見られていますし、企業ともある程度マッチしていることが認められています。
最終面接では入社意欲や長期就業力を見られることが多いです。
面接官は役員以上の役職で、時間は30分程度です。
面接形式は対面の個人面接になります。
通過率は企業によって異なりますが、平均的には50%程です。
気を抜かずに最後まで頑張りましょう。
企業とのマッチ度が高いかどうかが重要
一次や二次と違って、離職しないかどうかも見られています。
その影響で、考え方や将来的な部分を判断して企業とのマッチ度がより高いと好印象を与えることができます。
就活生の皆さんは、1人当たりの平均採用コストをご存知ですか?
なんと、約70万円と言われています。
つまり、これだけコストがかかって採用したのだから、入社したら長期的に働いて欲しいのが企業側の本音です。
最終面接では企業とのマッチ度を見せることで、長期的に働けることを積極的にアピールしましょう。
志望度の高さも評価項目
最終面接は、志望度の高さやその熱量で通過することもあります。
先程の話にも関連しますが、志望度が高ければ長期的に働いてくれる可能性も高くなりますよね。
そのため、志望度の高さも大切になります。
第何志望か聞かれたら第一志望と返答し、入社意欲をアピールしましょう。
一次や二次でポテンシャルの評価はされてるからこそ、面接官と多少性格が合わなくとも志望度が高いと伝われば通過になる可能性もあります。
【最終面接対策】必ずやっておきたい対策
最終面接と他の面接との違いや、最終面接のポイントを紹介してきました。
次に就活生の皆さんが気になる、最終面接の対策について解説します。
最終面接まできたら内定はあと少しです。このチャンスを逃さないように、しっかりと対策していきましょう。
自分の将来ビジョンをもとに志望動機を作成
「まだ内定も出ていないのに将来ビジョンなんて思い浮かばない。」そう思うかもしれませんが、将来ビジョンを考えることは重要です。
また、自分の将来ビジョンが叶えられるから御社がいいです、と自分の将来と関連づけて志望動機を伝えられると尚いいでしょう。
なぜなら、企業が採用したいのは、企業が目指しているところを一緒に目指せるような人材だからです。
また、その企業に入社してからの将来ビジョンを考えている就活生の方が、志望度の高さが伝わってきますよね。
同業他社ではなくなぜその会社なのかを明確にする
同じ業界を複数受けている中で、その会社が魅力的な理由を明確に述べられるように準備してください。
これは、志望度の高さや企業研究をしっかり行っていることをアピールするためです。
また、面接時に直接「同業他社ではなくなぜ弊社なのか?」と聞かれる場合もあります。
その質問に答えられるように準備しましょう。
企業分析をしっかり行い、事業領域、社風、企業理念などをもとに差別化してください。
差別化できたら、なぜ自分がそこに惹かれるのか明確にしておきましょう。
HP等で社長の考えを吸収する
社長の考え方が会社の方針を決めていきます。
だからこそ自分が入社する会社のトップの考え方はいわずもがな吸収しておいた方がいいです。
そこに共感できるかどうかもひとつの指標になってきます。
社長の考え方がその会社の事業や社風、制度に反映されていることもあるので、関連付けて見てみると志望動機も深められます。
最終面接の通過率を上げるためにも、会社のHPの「社長のメッセージ」は必ず目を通すようにしましょう。
入社後、その会社でのキャリアプランを深める
面接官に、自分が入社したらどんな風になっていくのかより具体的に想像してもらうために大切になってきます。
先程もお伝えしたように、キャリアプランが明確になっていた方が入社意欲も伝わってきて評価が高くなるので、面接前に深めておきましょう。
具体的には、3年後・5年後・10年後に分けてキャリアプランを考えられるとベストです。
先程の将来ビジョンを達成するために何を目標にすればいいのか、段階的に考えてみましょう。
【最終面接対策】よく聞かれる質問10選
入社する人を決める最後の段階である最終面接では、就活生の意思確認として聞かれる質問がどの企業でも似ています。
今まで説明したように、入社意欲と企業とのマッチ度をアピールできる返答をすることが大切です。
ここでは最終面接でよく聞かれる質問をまとめたので、頻出のものを抑えて確実に答えられるようにしましょう。
現在の就活の状況を教えてください
この質問は、他社状況を確認するのとともに、もし内定を出したときに承諾するかどうか、志望度の高さを確認するためのものです。
また、面接を受けている企業を聞くことで、就活生の就活軸を知る意図もあります。
万が一、選考社数が10社あった場合企業側としては内定承諾の可能性が低いという判断材料になります。
また、全く異なる業界ばかり受けていると志望度が低いと思われてしまいます。
この質問をされた場合のポイントは3つです。
選考状況は同じ業界や職種の数社のみ伝えるようにすること、就活軸に一貫性を持たせること、志望度の高さをアピールすることです。
弊社の志望度はその中でどのくらいですか?
上記の質問に合わせて、聞かれることが多いです。
就活状況と志望度の矛盾を見つけたり、内定を出したときの承諾率が高いかどうか見極めるための質問です。
ここで矛盾していると思われないように、上記の質問で異なる業界の企業ばかり答えないように注意してください。
また、この質問に対しては実際の志望順位に関わらず「第一志望です」と答え、その企業でなくてはならない理由を述べて、志望度の高さをアピールしましょう。
そのためには、やはり企業研究が大切になってきます。
志望動機を教えてください
ESや履歴書、これまでの面接でも答えてきた質問ではありますが、もう一度聞くことで企業への共感はもちろん学生の考え方を読み取りやすいため改めて聞かれることが多いです。
最終面接までの面接で答えた志望動機と矛盾がないようにしましょう。
この質問に対しては、今までに説明したように、将来ビジョンやキャリアビジョンに基づいた志望動機を答えることが大切です。
そうすると、最終面接で見られている志望度の高さもアピールできますし、入社してからのイメージも湧きやすくなります。
自己PRをしてください
今までの面接でも聞かれている回数は圧倒的に多い頻出の質問です。
社風に合ってるかどうかや、実際に活躍できるかどうか、本人の熱量などが図りやすい質問なので、最終面接でも聞かれる可能性は高いです。
今後、どんな仕事を任せようかという配属の判断にも繋がりやすい質問になっています。
この質問に対しては、その企業で活躍できる人材であることをアピールするとともに、深堀の対策もしておきましょう。
自己PRの文章と今までの面接の経験を踏まえて、具体的に何を聞かれても答えられるように「なぜ?」と自分でツッコミを入れることがポイントです。
あなたの将来ビジョンはなんですか?
企業の方向性と本人の方向性が合致しているかどうかを見極めるための質問です。
本人のやりたいことやなりたい姿が叶えられる環境が企業にあるかの確認としてもよく聞かれます。
また、ビジョンがはっきりしている学生ほど入社後もモチベーション高く働き続けることができるため、長期的に働いてくれる人材かどうかも見られています。
この質問に対しては、その企業で達成できるビジョンを具体的に答えられると良いです。
どの様な仕事をして、そこでどのような活躍をしたいかという点を含めて、ある程度明確性を持たせましょう。
3年後、5年後、10年後のキャリアプランを教えてください
具体的に自分のキャリアをイメージできているかを見られています。
イメージできている学生は、目標に対してどんな行動をしてどんな結果を残せばいいのかの指標が理解できていると評価されます。
この質問に対しては、自己PRや志望動機、上記の将来ビジョンと一貫性があるように注意しましょう。
また、将来ビジョンの質問と同様にある程度の明確性を持たせるようにすることがポイントです。
入社した場合、具体的にどのように貢献できますか?
自己理解ができているか、また即戦力で働くことができるかを確かめる質問です。
対策としては、企業研究と自己分析の両方を合わせて考える必要があります。
例えば、自己分析で分かった自分の強みを企業にどう活かせるのかを考えましょう。
この質問に対しては、自分が入社したら、自分の強みを企業の発展にどう活かせるのか、具体例も交えて伝えましょう。
例)客観的に状況を判断し課題解決に取り組む力がある
→バイトリーダーとして店舗の課題を解決した経験
→入社したら客観的に企業やチームの課題を判断して、解決できるよう取り組みたい
壁に当たり、結果が出なくなったらどんな行動をしますか?
社会に出たら、誰しも失敗や挫折、苦労を経験することになります。
そのときに逃げてしまうのではなく、どんな行動をして乗り越えていくのかを知りたいという意図があります。
具体的には、目標設定をし、失敗の原因を考え、それを改善すべく行動するということが大切です。
周りに相談してより良い解決策を探るのもいいでしょう。
今までの経験も交えて答えるとイメージしやすいので良いです。
しんどいけど大丈夫ですか?
この質問は、たとえ厳しい環境ではなくても聞いてくる場合が多く、覚悟を確かめるためのものです。
企業は、覚悟があり壁にぶつかっても簡単に辞めずに長期的に働いてくれる人材を探しています。
最終面接ではそれを確かめる質問も多くなってきます。
この質問には、迷いなく「大丈夫です」と答えた上で理由も述べましょう。
仕事の理解と取り組み方が大切になってきます。
最後に何か伝えたいことありますか?
その場での対応力や人柄、また志望度の高さを改めて確認するための質問です。
ここで「何もありません」と答えるのはNGです。
それでは入社意欲が見られないですし、消極的な印象になるからです。
具体的には、入社するまでや入社した後に関する質問をしたり、自分のことを企業と結びつけてアピールしたりするのが良いです。
最後のアピールタイムを活かせるようにしましょう。
【最終面接対策】効果的な逆質問は?
逆質問を積極的に行っていくことでも入社意欲を伝えることができます。
多くの企業は面接後に逆質問の時間を取ってくれるので、その時間を有効活用しましょう。
しかし、逆質問にもポイントがあります。
面接の印象が良くても、逆質問で的外れなことを聞いてしまうと印象が一気に落ちてしまう可能性があります。
逆質問が逆効果になってしまわないようにチェックしましょう。
会社の方向性に関して
例えば、5年後・10年後のビジョン、今までの生い立ち、今後注力していきたい事業などです。
このように企業の方向性に関する質問ができると、入社意欲と長期就業力をアピールできます。
就活は企業が就活生を選ぶイメージがありますが、就活生の皆さんも企業を選ぶ権利があります。
企業の方向性を聞いて、自分のビジョンとあっているか考えてみましょう。
事業内容に関して
例えば、事業を立ち上げた背景や、他社との優位性、入社したあと就活生の皆さんが挑戦したいことについて質問をしましょう。
他者との優位性は皆さんの考え方も述べた上で聞いてください。
何故なら、その方がしっかりと企業研究をしたことが伝わるためです。
事業内容に関して質問する場合は、事前に企業研究を行ったうえで、事業について詳しく調べておきましょう。
説明会などで質問することも大切です。
個人の価値観に関して
例えば、面接官が何を大切に仕事をしているかや、今までで一番成長できた出来事、どんな人が活躍するのか、学生の内に今から準備できることなどを質問しましょう。
成長意欲と入社意欲が伝わる質問になります。
この質問は、面接官の役職や経歴も頭に入れた上でしましょう。
面接の最初に面接官が軽く自己紹介してくれることがあります。面接の最初の方は緊張しているとは思いますが、しっかりと聞いておきましょう。
【最終面接対策】落ちてしまう人の特徴
「最終面接まで来たのに、いつも落ちて内定を取り逃してしまう」このような悩みをもつ就活生もいるのではないでしょうか。
ここでは、内定まであと一歩なのに最終面接で落ちてしまう人の特徴を紹介します。
就活生の皆さんはこの特徴に当てはまらないように気を付けましょう。
志望度が伝わらない
最終面接では志望度の高さが重視されています。
ぱっとしない志望動機や、他の企業にでも言えるような内容であるとなかなか志望度が伝わりません。
以上に解説したように、企業分析をしっかりと行い、その企業でなくてはならない理由を述べるようにしましょう。
自分の将来ビジョンや過去経験に絡めた志望動機にすると、志望度が伝わりやすくなります。
話の一貫性がない
例えば、志望動機と自己PRに一貫性が無かったりすると嘘を付いているのではないかと疑われてしまいます。
嘘を付いていると思われると、誠実さが書けているという判断になり落ちてしまう可能性が高くなります。
必ず自分の発言には一貫性を持ち、筋が通るようにしましょう。
そのためにオススメする方法は、面接を受ける前に自分の絶対にアピールしたいポイントを1つ決めておくことです。
そうすると、何を聞かれても一貫性を保てるようになります。
考え方の不一致
企業側と就活生側で圧倒的に考え方が異なる場合、双方のために良くありません。
これは致し方ないことではありますが、こうならないように事前に自己分析と企業分析をしておきましょう。
合わないと思った企業は入社後に辛くなります。
【最終面接対策】終わったらやるべきこと
「最終面接も終わったし一安心」面接が終わったら安心して気が抜けてしまいますよね。
しかし、面接後の対応で内定が左右する場合もあります。
ここでは、最終面接が終わったらやるべきことを紹介します。結果が出るまで気を抜かずに内定を勝ち取りに行きましょう。
お礼メール
面接が終わり息抜きをする前に、まずは企業にお礼メールを送信しましょう。
面接時間を割いてくれたことや、面接時の感想を一緒に送ると良いです。
以下テンプレートです。参考にしてください。
株式会社〇〇
〇〇部
〇〇様
お世話になっております。
本日〇時に面接をしていただきました、〇〇でございます。
この度はお忙しい中貴重なお時間を頂きまして、誠にありがとうございました。
面接では、業務の具体的な内容や事業展開についてご解説いただき、大変感謝しております。
貴社の〇〇に魅力を感じて志望しておりますが、面接を終えて貴社で活躍したい思いが一層強まっております。
ぜひ、貴社の一員として働かせて頂ければと思っております。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、ご連絡いたしました。
ご多用かと存じますので、ご返信は不要です。
貴重な機会をいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。
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大学 学部 学科:○○大学○○学部○○学科
名前:○○ ○○
住所:東京都○○区○-○-○
携帯番号:○○○-○○○○-○○○○
メール:○○○○@.com
結果通知のタイミングは企業による
ドキドキの結果発表。いつ頃通知が来るか知りたいところだと思います。
しかし、結果通知のタイミングは企業によって異なります。
その日のうちに来る企業もあれば、相対評価として他の学生の選考が終わってから合否通知をする場合もあります。
結果通知を待っている間は他の選考に集中して、気長に待ちましょう。
まとめ
今回は最終面接の特徴やよく聞かれる質問、ポイントなど、内定を勝ち取るためには必須の内容を紹介しました。
最終面接に関する疑問点が解消されていれば幸いです。
就活は不安なことも多いと思いますが、この記事を参考にしっかりと対策し、自信を持って臨みましょう!
就活生の皆さんが内定を勝ち取れるよう、応援しております。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート