謙虚であることは長所として伝えてもいいのか|短所の言い換え例についても紹介

謙虚であることは長所として伝えてもいいのか|短所の言い換え例についても紹介

「自分で自分の長所をアピールするって何か苦手なんだよな」

「長所もそうだけど、短所はどのように言えば良いのかな」

「短所を伝えて悪いイメージを与えないかな」

そう思われている方は多いのではないでしょうか。

就活は企業に自分を「売り込む」という経験をしますが、その際は自分の長所を的確に伝える必要があります。

しかし、自分を売り込む経験がある方は少ないでしょう。

この記事では「謙虚さ」についてテーマを絞って、自分の長所についてどのように伝えれば魅力的なアピールができるか解説します。

企業側はなぜ長所を聞きたいのか、謙虚さとはどういう意味なのか、長所だけでなく短所についてのポイント等もご紹介していきます。

この記事を読んでわかること  
  • 長所を聞かれる理由
  • 謙虚さを長所にするメリット
  • 謙虚さを長所にする際のポイント
  • 他の学生と差別化する書き方
この記事をおすすめしたい人  
  • 謙虚さを長所として書きたい人
  • 他の学生と差をつける長所を書きたい人
  • 長所のアピール方法がわからない人
  • 例文を参考に長所を書きたい人

目次目次を全て表示する

【長所:謙虚】謙虚であることを面接で伝えても良い?

「謙虚さは面接で伝えても良いの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、問題ありません。

謙虚さは長所として十分なアピール材料になります。

重要なのは「何があなたの長所なのか」ではなく、あなたの長所を活かして「どのような成果を出すことができるのか」ということです。

長所が謙虚であることで、今まで成功した経験があれば、遠慮なくそれを伝えましょう。

企業側は、あなたの強みを活かして仕事現場で活躍してもらえるかどうかを知りたいのです。

謙虚さを通じて成果を出すイメージを面接官に上手く持たせられるかがポイントになります。

【長所:謙虚】企業に伝えるべき長所・短所とは

企業は長所・短所を聞くことで就活生の人となりを見極め、自社にマッチするか・活躍できるかを判断しています。したがって、次の点を踏まえて長所・短所を伝えることが大切です。

・入社後に活躍できる長所であること ・短所を冷静に分析し、克服に向けた努力をしていること

短所は就活生のあらを探し出すものではありません。大切なのは自覚できていることや、いかに向き合って対処しているかです。面接官の意図を汲み取って、伝えるべき長所・短所を洗い出しましょう。

【長所:謙虚】謙虚な人に見られる6つの特徴

謙虚な人は、ビジネスシーンにおいて高い評価を得やすいでしょう。就活の面接などで、長所としてあげる人も少なくありませんが、具体的にはどういった人を謙虚というのでしょうか。

ここでは、謙虚な人に見られる特徴を6つに絞って紹介します。

謙虚な人に見られる特徴  
  • 自己分析がしっかりとできている
  • 自分に間違いがあれば非を認める
  • 自分の能力をひけらかさない
  • 感謝の気持ちを忘れない
  • 見返りを期待していない
  • 聞き上手である

1:自己分析がしっかりとできている

謙虚な人は、自己分析がしっかりとできているため、努力を惜しみません。自分のスキルや立場を客観的に分析し、何が足りないのか・何が必要なのかを的確に理解しています。

現状に甘んじることなく常に高みを目指しているため、周囲から頼りにされることも少なくありません。また、誰とでも平等に接し、誰からも好かれるのが謙虚な人だといえるでしょう。

2:自分に間違いがあれば非を認める

謙虚な人は、自分の間違いを素直に認めます。非を認めることを「負け」だとは考えていないため、常に堂々としていて、周囲からの信頼が厚いのも謙虚な人の特徴です。

また、何らかのトラブルが発生した際も、自分に非がなくても回避できる方法はなかったのかを客観的に分析することができます。そのため、同じ失敗を繰り返すことも少ないでしょう。

3:自分の能力をひけらかさない

謙虚な人は、自分の能力をひけらかすことを「恥ずかしい」と考えています。大きな成果が上がった時も、周囲のスタッフのおかげだと考えるでしょう。

また、自分の能力に満足していないため、常に向上心を持って行動・学習しています。自分の実力を過信することなく、周囲の人の実力や立場を尊重して行動できるのも、謙虚な人の強みだといえるでしょう。

4:感謝の気持ちを忘れない

謙虚な人は、自分の行動・判断を客観的に分析しているからこそ、自分の力だけでは物事を成し遂げられないことを知っています。

だからこそ、同僚や部下に対しても、素直に感謝の意を伝えることができるでしょう。また、感謝された相手は実力を認められたことを粋に感じ、さらに努力を続けるようになるため、チーム全体の活性化につながっていきます。

5:見返りを期待していない

謙虚な人は相手に見返りを期待することはないため、私利私欲に走らず良い結果になること、相手のためになることだけを求めているのが特徴です。

物事を損得勘定で考えないため、相手から見返りがなくとも苛つくことはありません。そのため、常におおらかで落ち着いているのが謙虚な人だといえるでしょう。

6:聞き上手である

謙虚な人は、自分の意見が全て正しいと思っていないため、人の意見や考え方を取り入れることを躊躇しません。まずは「聞くこと」が大切だと考えています。

そのため、部下や同僚だけでなく上司からも相談されたり、アドバイスを求められたりすることが多いのが特徴です。また、自分の意見を押し付けることもなく、冷静な判断を下すことができるため、マネジメント力にも長けています。

【長所:謙虚】 謙虚な人になるための方法2つ

謙虚な人は、ビジネスシーンでは高い評価を得られるだけでなく、しっかりとした実績も残しています。それでは、どうすれば謙虚さを身に付けることができるのでしょうか。ここでは、謙虚な人になるための方法を解説します。

謙虚な人になるための方法  
  • 相手の意見を最後まで聞くようにする
  • 大きな目標を持って行動する

1:冷静に人の意見を受け入れる姿勢を持つ

謙虚さを身に付けたいなら、まずは人の話をよく聞くことを心がけましょう。基本的に、謙虚な人は自分の話したいことを話すよりも、相手の話を最後までしっかりと聞くことに徹します。相手の話を聞き終わってから意見を述べるため、不快感を与えません。

また、冷静に人の意見を受け入れる姿勢を常に持っています。相手の意見が正しいと思えば、例え自分のことを非難されても素直に受け入れるのが謙虚な人です。決して簡単なことではありませんが、少しずつ実践することで謙虚さは身に付くでしょう。

2:目標を高く持ち行動に移す

目標を高く持って行動している人は、自分の成長度合いと向き合いながら日々反省を繰り返しています。自分はまだまだ未熟だと感じているため、周囲の人に対しても謙虚に振る舞えるでしょう。

反対に、現状に満足している人は、自分が立派な存在だと勘違いして横柄な態度を取りがちです。謙虚になりたいと考えるなら、高い目標を持って自分自身を成長させることが大切だといえるでしょう。

【長所:謙虚】企業が長所・短所を知りたがる理由とは?

自分の長所・短所を自己分析するには、なぜ企業が知りたがっているのかを把握することが大切です。面接時間は限られており、いくつも答えることはできません。

採用担当者から高評価を得るには、効率的・効果的に回答することが不可欠です。ここでは、企業が長所・短所を知りたいと考えている理由を解説します。

企業が長所・短所を知りたがる理由  
  • 自社に合う人物か確認するため
  • 自分の弱みを客観的に把握しているか確認するため

自社に合う人物か確認するため

採用担当者は、自社に合う人材を雇用したいと考えています。いくら優秀な人材であっても、必ずしも自社の社風や行動理念にマッチするとは限りません。

自社に合わなければ早期退職など、労使双方にとって残念な結末になる可能性もあります。そういったミスマッチを防ぐためにも、長所・短所を聞いているといえるでしょう。

また、長所・短所を聞くことで、就活生の仕事に対する姿勢・考え方が浮き彫りになります。決して短所が聞きたいのではありません。採用担当者は、就活生が自社で本当に活躍できるかを見極めているのが実態です。

自分の弱みを客観的に把握しているか確認するため

面接官は、就活生が自立した人物か否かを判断したいと考えています。自分の長所・短所を客観的に把握している人は、冷静で課題を見出す能力に長けているのが一般的です。

職場では様々なトラブルが想定されますが、自立している人は慌てることなく自主的に対処できます。さらに自分の長所・短所が把握できていれば、最適な方法で問題を解決することもできるでしょう。

企業は、自ら課題を見つけて解決でき、自立できている人を高く評価する傾向にあります。つまり、自己分析が的確か否かを図るため、企業は長所・短所を知りたがっているといえるでしょう。

【長所:謙虚】「強み・弱み」と「長所・短所」の違い

普段は何気なく用いている「強み・弱み」と「長所・短所」に、違いはあるのでしょうか。就活の場面では、意味の違いを理解して使うことが求められます。

・「強み・弱み」周囲の環境に左右される特性 ・「長所・短所」周囲の環境などで左右されない本質的な特性

パソコンの操作を例にすると、エンジニアの職場でエンジニアの仕事を強みにするには、相当の技量が必要です。中途半端な技量だと弱みになりかねません。しかし、一般の事務職であれば強みとなる可能性は高くなります。

謙虚であることを長所とする人は、どんな職場でも謙虚であることには変わりありません。つまり、就活の場面で環境に左右されない長所もしくは短所と、左右される強みもしくは弱みを上手に使い分けましょう。

【長所:謙虚】謙虚の言い換え表現

謙虚といっても具体的にどういうことでしょうか。

「控えめ」「慎ましい」「相手の意見を受け入れる」など複数の意味があります。

しかし、単に言葉の意味だけ理解しても強みとしてどう活かせるかピンと来ないでしょう。

そこで、長所として使える言い換え表現を4つご紹介します。

謙虚の言い換え表現  
  • 初心を忘れない
  • 向上心が高い
  • 分析力が高い
  • 協調性が高い

初心を忘れない

謙虚な人は「初心」を忘れません。

決しておごらず、慎ましい態度で人と接することができます。

ある程度仕事を続けていると、「慣れ」がどうしても出てきてしまいますが、謙虚な人は「自分はまだまだだ」と自分の能力におごることなく努力できます。

生まれつき謙虚な人もいますが、後天的に謙虚さが身についた人もいます。

後天的に謙虚さを身につけた人は、深く落ち込むような失敗や挫折を経験した方が多いです。

物事がうまくいきだすと、初心を忘れて自分を過信して、横柄になることがあります。

他者への感謝の気持ちがなくなり、周りから人が離れていき、うまくいっていたはずの仕事も失敗して深く落胆します。

失敗や挫折した経験をすると、初心を忘れないことの大切さや謙虚さを感じるようになっていきます。

向上心が高い

「向上心」が高いのも謙虚な人の特徴です。

謙虚な人は自分を客観的に評価できるため、努力を続けられます。

浮き足立つことなく、冷静に自分の現在地を把握しているので適正な評価を下せるのです。

先述した通り、自分の出した成果が自分だけの力だと思っていると、人は次第に横柄な態度を取りだします。

横柄な人は他人のアドバイスや批判に耳を傾けようとしませんし、周囲の人も横柄な人間に協力しようとは思いません。

謙虚さをおぼえると、自分の非を素直に認め、他人からのアドバイスも受け入れられるようになります。

すると成長スピードも早くなり、周りから評価されるような人材になります。

分析力が高い

謙虚な人は「分析力」も持ち合わせています。

現状においての自分の立ち位置を、冷静に見極める力が優れているのです。

これまで実績を積み上げてこれたのは、自分の実力だけでなく周りの人の協力があることや運に左右されたことが要因だと考えることができます。

いま自分がどのような状態なのか冷静に分析することで、過大評価も過小評価もすることなく自分を正しく捉えることができるのでしょう。

自分を客観的に見れることで、集団の中で適切な行動を取れたり、成長に何が必要なのかを考えられます。

そのため、着実に実力をつけて実績を積み上げて成長していけるのです。

協調性が高い

謙虚な人は自分の能力や立場に固執しません。

繰り返しになりますが、自分は周囲からの助けがあるから成果を出せると考えています。

そのため他人の意見を頭ごなしに否定したり感情的になったりしません。

自分にとって耳が痛いことや受け入れがたい内容であっても、一旦その意見を受け入れるので「傾聴力」も兼ね備えています。

他人からの意見アドバイスは、必ず一度は実践してみます。

そういった姿勢を見ると、周囲の人は「この人に言って良かった」「この人は話を聞いてくれる人だ」と思われ、信頼関係を築くことができるのです。

集団で円滑なコミュニケーションをとることができるのも謙虚な人の特徴です。

【長所:謙虚】長所・短所を企業に伝える際のポイント

面接で長所・短所を聞かれた時、単に「○○です」と回答するだけでは不十分です。伝え方次第で、短所を自己アピールにつなげることも可能ですが、長所が上手く伝わらないことも少なくありません。ここでは、面接官に上手に伝えるためのポイントを解説します。

長所・短所を企業に伝える際のポイント 
  • 具体的にイメージできるような表現で伝える
  • 長所と短所に矛盾がないようにする
  • 企業にマッチするような長所と短所を伝える
  • 短所を伝える際は改善のための努力も伝える
  • 社会人としてのモラルに欠けるようなことをしない

具体的にイメージできるような表現で伝える

長所・短所を企業に伝える際には、面接官が具体的にイメージできるようなエピソードなどを交えましょう。面接官は就活生の人となり・考え方を長所・短所を質問することで具体的に知りたいと思っています。

単に「私の長所は○○です」と述べただけでは、面接官に伝わりません。長所もしくは短所を述べた後に、具体的なエピソードを加えることで、説得力は格段にアップします。また、相手がイメージしづらくなるような専門用語を控え、わかりやすい表現を用いることもポイントです。

長所と短所に矛盾がないようにする

長所と短所を言い換えてアピールする時は、矛盾がないように注意しましょう。面接において、短所を長所に言い換えるのは有効な手段です。しかし、そこに矛盾が生じると説得力を失うことにもなりかねません。

例えば「周りの意見に惑わされやすい」と短所をあげながら、長所を「最後までやり抜くことができる」とすると矛盾が生じます。

良い例は「決断に時間がかかる」としながら「物事は入念に準備して進める」とすれば、長所と短所に一貫性を持たせることが可能です。長所と短所は表裏一体であることを意識しておきましょう。

企業にマッチするような長所と短所を伝える

面接官に長所・短所を答える時は、企業が求める人材にマッチしたものに絞り込みましょう。誰もがいくつかの長所・短所を持っていますが、面接官に印象付けるためには1~2個が妥当です。

この時、企業が求めている人材にマッチしたものを選択すると、高評価につながりやすくなります。そのためにも企業研究を丹念に行い、どういった人材が求められているかを正確に把握・理解しておきましょう。

短所を伝える際は改善のための努力も伝える

短所を伝える際は、併せて改善のための努力・学びを伝えましょう。短所を伝えることは、必ずしもマイナス評価につながるとは限りません。しかし、単に短所を伝えるだけでは不十分です。

面接官は、短所に対する就活生のアプローチを聞きたがっています。短所に対する考え方、取り組み方が見えなければ、問題解決能力がないと判断されかねません。日頃から、短所を克服する努力を重ねておきましょう。

社会人としてのモラルに欠けるようなことをしない

短所を答えることはマイナスではありませんが、社会人としてのモラルに欠けるものはNGです。また、改善できない・諦めてしまっていることを伝えるのも避けましょう。

例えば「飲酒をすると乱れてしまいます」といった短所を伝えると、面接官は「入社後に問題を起こされては困る」と即座に判断します。

また「幼少の頃から人と話すのが苦手ですが、性格なので仕方ないと思っています」と伝えられると「改善意欲がない」と判断されかねません。短所は人となり・克服に向けたアプローチを伝えるものであることを、忘れてはなりません。

【長所:謙虚】長所が謙虚である場合の例文

ここまで、長所としての謙虚さについてポイントを解説してきましたが、ここから具体的な例文をご紹介します。

自分の経験と照らし合わせながら例文を参考にして、ご自身で文章を作ってみてください。

また、ここまで解説したポイントも意識しながら書くと、より充実した内容になります。

例文:向上心

例文

私の長所は、より高い成果を出すために努力を惜しまない向上心があることです。

私は学生時代アパレルのアルバイトに力を注いできました。

働いて一年目でスタッフの中で、最も多く売上を出していましたが、お客様のニーズに合った提案ができておらず、自分の接客に納得がいっておりませんでした。

お客様に納得いただける提案ができるよう、接客の動画を見たり、ファッションについて雑誌やSNSを使って勉強しました。

その結果、売上が半年で1.5倍になりました。

また、自分を目当てに来店してくださるお客様もできました。

自ら高い目標を設定し、顧客の満足のために努力を惜しまないことの大切さを学びました。

【長所:謙虚】おわりに

就活における面接で短所を聞かれた時は、長所に言い換えることを心がけましょう。面接官は短所を聞くことで、就活生の人となりを見極めたいと考えています。

高評価を得るには正しく自己分析をするとともに、短所にいかに向き合い克服しているかを伝えることが大切です。また、短所と長所は表裏一体であることから、長所に言い換える方法を理解しておきましょう。

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