近年、海外から日本を訪れる旅行客や、日本から海外へ行く旅行客など、ともに増加傾向にあります。
旅行業界は非常に勢いと需要があり、そこで勤めることを志望する学生の数も年々増えています。
では、そんな旅行業界に就職するために、面接ではどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
今回は、旅行業界の就職面接ではどのようなことが聞かれるのか、という部分を重視しながら、面接の攻略方法についてご紹介します。
海外旅行の経験を教えてください
多くの旅行業界面接で、このような質問がされます。
面接官は、過去に学生が行った旅行の話から、その学生の企画力を見定めています。
例えば、観光地が沢山ある名所に旅行へ行ったとしても、出不精になってしまい、滞在期間中の大半をホテルで過ごしてしまったとします。
恐らく、その旅行はそこまで楽しいものだと思われないでしょうし、「旅行でなくてもよいのではないか」と思われてしまいます。
極端な話、そんな計画をする人に旅行業界での勤務は難しい、と判断されています。
反面、到着初日から最終日まで食に観光に、移動までも楽しんだという人であれば「この人が企画する旅行プランを見てみたい」と思ってもらえます。
そういった旅行に対する楽しみ方や企画力の面に、面接官は注目しています。
旅行業界で働くことになれば、当然ツアーなどの企画を立てる場面も出て来ることになりますから、豊かな感性を持っている人を採用したいと思うのは当然です。
お客様からクレームを言われたらどうしますか?
旅行業界で働くことになれば、当然顧客となる個人や法人に対して営業をしたり、旅行の相談を受けたりすることがあります。
その中で発生したクレームを想定して、どのように対処するか、という判断力を見極める為にこの質問がされます。
旅行業界は、現場で勤務する場合、サービス業としての側面が強いです。
ですから、こういった不足のエラーに対しての解決能力は非常に重視されます。
学生のうちから接客に関わるアルバイトなどをしていた学生であれば、クレーム処理に対して、最低限の知識があると思います。
そうでない人は、面接までに「自分がクレーマーに遭遇したら」と仮定して、自分なりの対処方法を模索しておくようにしましょう。
大切なのは、
- お客様が何を(何に)怒っているのか
- どうすれば怒りが収まるのか
- そのために自分ができることは
- 同じ事態を繰り返さないためには
といった重要な部分をブロック別に分けて、それぞれの問題を論理的に解決することです。
クレーム処理や接客業というのは、おもてなしや心遣い、サービス精神といった要素と同時に、極めてシステマチックなトラブルシューティングの力が求められる仕事です。
旅行業界は今後どうなると思いますか?
この質問で面接官は、学生の思考を観察しています。
旅行業界の現状を分析する能力、そして企業や業界の動きを見て、将来的にはどのような変化が起こるのかをしっかりと観察することができているのか、という部分を総合的に判断します。
適当な予想を口にするのではなく、将来に対する予想を裏付ける根拠まで、丁寧に説明できるようにしましょう。
また、「将来こうなるからこうしたほうがいい」という、将来的に予想される課題と、その解決方法までをセットで言えるのが理想的です。
これには高度な業界・企業分析能力が求められることとなるので、実際面接を行うよりも以前に、入念に業界全体の動きを観察するようにしましょう。
どのような旅行企画を立てますか?
この質問では、最初の質問同様、学生の企画力を面接官は見ています。
最初の質問の部分を想起しながら、エピソード、体験に紐付けた企画を提案することができれば、相手にも伝わりやすいでしょう。
これは事前にシミュレーションして、自分で色々なパターンを想定することのできる質問でもあるので、既存サービスなどと照らし合わせながら、国内外別に自分で試しに企画を作ってみてもよいかもしれません。
そして本番では、旅行業界への思いなどと一緒に、自分なりのプレゼンができるよう、しっかりと練習を重ねてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート