繊維業界の現状や魅力|志望動機や自己PRのポイントもあわせて紹介

繊維業界の現状や魅力|志望動機や自己PRのポイントもあわせて紹介

繊維業界は様々な分野に進出しているため「繊維業界ってどんな仕事をやっているの?」「繊維業界って将来性はあるの?」といった疑問や不安を抱いていませんか。そもそも、繊維業界の現状について「よくわからない」のも致し方ありません。

本記事では、繊維業界のビジネスモデル・取り巻く環境・業界全体の魅力について詳細に解説しています。加えて、繊維業界に向いている人の特徴や志望動機・自己PRを書く時のポイント・大手5企業の特徴を確認することが可能です。

繊維業界への就職を目指す人に必要な知識を身につけ、自分が繊維業界に向いているかを確認することで、効率よく就職活動が進められるでしょう。繊維業界への就職を考えている人は、ぜひ読んでみてください。

繊維業界とは

繊維業界では、天然繊維・化学繊維を加工して糸・織物などの素材を生産しています。さらに、これらの素材から生産した衣料品などの商品を販売する事業を行っているのが繊維業界です。

ビジネスモデルは「素材産業」「アパレル産業」「流通産業」の3段階から成り立っています。また、研究開発・生産・営業など仕事の幅が広いのも特徴です。

最近では新興国の躍進の影響もあり、高機能繊維の開発、海外への進出、自動車・IT・医療・建築などの他分野へも進出しています。

取り扱う繊維の種類

繊維業界において取り扱う繊維は「天然繊維」「化学繊維」の2種類です。それぞれに特徴・特性があり、優劣をつけることはできません。

繊維業界を目指すなら基本的な情報を理解しておくことが大切です。ここでは、繊維業界で取り扱う「天然繊維」「化学繊維」の特徴・特性について解説します。

天然繊維

天然繊維は自然にある動植物から採れる素材から作られた繊維です。コットン・リネンなど植物由来のものを「植物繊維」といい、熱や洗濯などの摩擦に強い特性を持っています。

一方、シルク・カシミヤ・ウールなど動物由来のものを「動物繊維」といい、保温性や保湿性に優れているのが特性です。

天然繊維は自然界にある素材から作られているため、肌に優しく敏感肌の人でも安心して使用できます。また、絹を除いて短かい繊維をより合わせて1本の長い糸にする「紡績」といったプロセスを経るのが特徴です。

化学繊維

化学繊維は文字どおり化学を活用して作られた繊維です。代表的なものにはナイロン・ポリエステルなどがあげられます。

化学繊維の特性は形状記憶・冷感・発熱・速乾などの様々な加工が行える点です。また、大量生産が可能であることから、天然繊維と比較すると低価格で購入できます。

そのため、化学繊維の用途は衣服用だけにとどまりません。人工血管など医療の分野や飛行機・自動車の素材として使われています。

繊維業界の3段階のビジネスモデル

繊維業界は概ね3段階のビジネスモデルから成り立っています。これから繊維業界を目指すなら、素材産業・アパレル産業・流通産業のそれぞれについてしっかりと概略を理解しておくことが大切です。

ここでは、繊維業界の3段階のビジネスモデルを深掘りしてみましょう。

1:素材産業

繊維業界の中でもメジャーなイメージを持つのが素材産業です。素材産業は文字どおり、繊維を用いて生地・糸といった素材を生産しています。生産されている素材は以下4種類です。

・カイコの繭から生糸を作り絹の糸に加工する「製糸」 ・綿、麻、羊毛などから作った糸をさらに長い糸に仕上げる「紡績」 ・縦糸と横糸で織物を生産する「製織」 ・ポリエステルなどの化学繊維を作る「紡糸」

繊維業界において素材産業は基礎・土台となるものであり、新たな素材の開発など重要な役割を担っています。

2:アパレル産業

素材産業から仕入れた素材を、衣料品を始めとする製品に仕上げるのがアパレル産業です。仕入れた素材をヒット商品に仕上げられるか否かは、アパレル産業にかかっています。

また、品質面でもユーザーから指摘される機会が多く、非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。なお、素材の仕入れに関しては、素材産業を受け持つ企業から直接仕入れることもあれば、繊維商社・糸商・生地商を通じて仕入れる場合もあります。

3:流通産業

アパレル産業で生産された商品を消費者に届けるまでの工程を担うのが流通産業です。アパレル産業で生産された商品は、卸売業者を通じて小売業者へと辿っていきます。

その後、小売業者からデパート・専門店にわたり消費者のもとに届くのが一般的です。流通経路がしっかりとしていればより多くの商品が消費者の目に触れることとなり、ヒット商品に結び付きやすくなります。

繊維業界の現状

製造や販売など幅広い事業展開を行う繊維業界を目指すなら、業界の現状を正しく把握することが大切になります。とりわけ、繊維業界は過度期を迎えており、その将来性を見据えておくことが重要です。ここでは、繊維業界の現状を様々な観点から紹介します。

市場規模は縮小傾向

繊維業界の国内生産は年々下降しており、市場規模は縮小傾向にあります。国内の繊維事業所数・製造品出荷額を見ると、ともに1991年比で約1/4に減少しているのが現状です。

国内生産は下降傾向ですが、輸入は年々増加しています。輸入先として大きなシェアを占めているのが中国です。中国では比較的安価な労働力で大量生産が可能であることがその理由となります。

こういった傾向を踏まえて、国内繊維メーカーは高い技術力を活かせる非繊維事業への進出・海外展開などにシフトしている過度期だといえるでしょう。

出典:繊維産業の現状と経済産業省の取組|経済産業省 参照:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/fiber/pdf/200129seni_genjyou_torikumi.pdf

海外展開が加速

繊維業界はより大きな市場を求めて海外展開に向けて加速しています。世界には人口増加・経済成長が見込まれる新興国が数多くあり、日本の技術力が求められているのが現状です。

例えば、次世代航空機に欠かせない炭素繊維には日本の技術力は欠かせません。また、自動車のエアバックや耐熱性に優れるアラミド繊維の製造・販売などを海外で行うなど、各繊維会社がグローバルな展開にしのぎを削っています。

近年はSPAが主流

小売業を展開する企業が商品企画を行い、製造は専門の企業に委託するSPAが主流になりつつあります。SPAのメリットは、ユーザーの求める商品をタイムリーに開発できる点です。

さらに大量生産ができる体制を整えることで、高品質でありながら製造コストを大幅に抑えることが可能となります。ファッション性・機能性が高く安価な製品を提供することで、ユーザーからの圧倒的な支持を得ているのがSPAだといえるでしょう。

高機能繊維へのシフト

日本の繊維業界の強みは「技術力にある」といってもいいでしょう。炭素繊維・アラミド繊維・高機能ポリエチレン繊維などの高機能性繊維の開発・製造には、日本の技術力が不可欠です。

また、繊維業界では衣料品にとどまらずバイオ・医療・工学フィルム・電子関連・樹脂などにも技術力を発揮しています。

とりわけアクリル繊維から製造される炭素繊維は、軽量かつ強度の高い素材である点が特徴です。身近なところでは、ゴルフクラブ・釣り竿などのスポーツ用品に活用されています。

さらに、自動車・航空機・宇宙用品にも活用されるなど、他産業への需要が大きく拡大しており、今後の繊維業界を大きく盛り上げる可能性を秘めた素材だといえるでしょう。

環境負荷低減のための取り組み

環境負荷低減・サスティナブル(持続可能)のための取り組みも、繊維業界では大きなテーマです。以前から、繊維素材の生成から衣服の製造プロセスで排出される廃棄物による環境汚染は、繊維業界の大きなテーマでした。

さらに、大量生産・大量消費から生じる大量廃棄も繊維業界が解決すべき課題です。そこで、繊維業界では環境負荷を少しでも低減させるために環境に優しい素材の開発、大量廃棄を防ぐためのルール作りなど、様々な取り組みを展開しています。

デジタルツールの活用

繊維業界ではデジタルツールを有効活用することで、より効率的な商品開発・生産・在庫管理を図っています。今やデジタル化は、繊維業界に限らず多くの業界で取り入れられている技術です。

商品開発・生産の分野では、AIを活用した需要予測・3Dパターン製作を導入しています。3Dパターンの型紙製作を活用することで、効率的なサンプルの製作が可能です。

また、クラウドで様々なデータを管理させることで、生産工場における品番・仕様の認識ミスを防止することができます。さらに、店舗ごとに在庫をデータ化することで、在庫消化率の向上・供給量の適正化も可能です。

繊維業界の魅力とは

繊維業界の魅力は、人々の生活基盤である「衣食住」の「衣」に関わることができる点です。家族や友人など身近にいる人々が自社の衣服を着用しているのを見ると、社会に貢献できていることが実感できるでしょう。

繊維は生活必需品ですが、それは衣類だけにとどまりません。前項で紹介したとおり、繊維業界は航空機やスポーツ用品など様々な分野に進出しています。

高品質な新素材を開発生産することで、その可能性は無限大だといえるでしょう。他の分野への参入に積極的な企業も増加傾向であり、将来性が見込まれる点も繊維業界の大きな魅力です。

繊維業界の主な職種

一口に繊維業界といっても様々な職種があります。繊維業界に就職し活躍するには、自分に合った職種を見つけることが重要です。企業規模などによっても異なりますが、ここでは繊維業界の主な5つの職種について解説します。

研究開発

研究開発は、実際に商品に使われる繊維の研究・実験・解析を行うのが主な仕事内容です。さらに、試作品の性能・安全性評価・生産技術の開発など、商品化に向けた改善・改良を繰り返します。

一口に繊維といってもその種類は多岐にわたり、最近では衣料品にとどまらず建築業界で利用されている断熱材、自動車のエアバックなど様々です。研究開発では繊維全般の知識は当然として、様々な分野に対する知見が求められています。

商品開発

専門性に加え幅広い視野、世間のトレンドに対する知見が求められるのが商品開発です。商品開発ではアパレル業界だけでなく、自動車メーカーなど様々な分野の顧客と連携を図りながら商品開発を進めます。

ユーザーが真に求める商品とするため、世間のトレンドにも敏感であることが大切です。またSPAなど一般ユーザーへの販売を行う企業であれば、店舗におけるユーザーの動向把握も必要になります。

生産

非常に高度な技術と専門的な知識が求められる職種が生産です。繊維企業の自社工場では様々な生地素材や製品を生産しており、そのプロセスや完成品の品質管理を行っています。

また、納期を厳守するために製造スケジュールを組み立て、生産プロセスにおいてミスや遅延が生じた際は適切な対応が必要です。さらに、ミスや遅延が続かないよう原因を分析し対策を講じるのも生産の仕事となります。

生産は企業の品質を左右するポジションであり、企業の信用・売り上げに大きく影響を及ぼすことから非常に重要な職種だといえるでしょう。

営業

自社製品を企業・メーカーを中心にユーザーなどに売り込むのが営業です。顧客とのコミュニケーションを図り、ニーズや開発に役立つ情報を得るのも営業の仕事となります。

最近では高機能繊維も次々と開発しており、アパレル以外にも建築業界・医療業界など様々な分野に営業先が広がっているのが現状です。また、海外の企業との取引がある繊維会社では英語力も求められます。

繊維業界は海外展開・高機能繊維への過度期にあることから、営業は繊維全般の知識に加え幅広い分野への見識が求められるでしょう。

購買

繊維製品を生産する上で必要な材料・機材を仕入れるのが購買です。繊維工場で製品を生産するには、良質な原材料が必要となります。繊維工場で使用するシステム・機械設備も然りです。

購買には質の高い原材料・設備を買い付けるだけでなく、いかに安価に仕入れるかが求められます。いくら品質が良くても高額であれば製品の価格も高騰するため、「売れない」ことにもなりかねません。

品質や生産性とのバランスを考慮しながら、最適な原材料・設備を仕入れることが購買の大きな課題だといえるでしょう。

繊維業界に向いている人の特徴は?

繊維業界に就職して活躍するには、自分が繊維業界に向いているのかを冷静に判断することが大切になります。そのためには繊維業界が求める人物像を把握し、自己分析を深めることが必要不可欠です。ここでは、繊維業界に向いている人の特徴について解説します。

  • 物事を柔軟に考えられる
  • 語学力に自信がある
  • グローバルな視点を持っている
  • 新しい情報をキャッチできる
  • 自分のアイディアを商品化したい

物事を柔軟に考えられる

物事を柔軟に考えられる力は、繊維業界の全ての職種に求められるスキルです。繊維業界は高機能繊維や非繊維事業へのシフトが加速しており、従来の考え方だけでは対応できません。

繊維業界の良い伝統・考え方は引き継ぎつつ、新たなチャレンジを行う人材が求められています。つまり、繊維業界で活躍するには豊かな発想力・柔軟な思考に加え、物事を伝える力や行動力も必要不可欠だといえるでしょう。

語学力に自信がある

繊維業界の中でも営業を目指したい人に求められるのが語学力です。先に紹介したとおり、繊維業界は海外展開にも力を入れています。とりわけ炭素繊維などの産業用繊維は、海外においても注目度の高い製品です。

海外の企業との取引も多く、営業拠点や工場を置いている企業も少なくありません。より密接なコミュニケーションを図るには語学力が必要不可欠です。TOEICやTOEFLなどに挑戦して、英語のスキルを磨くと良いでしょう。

グローバルな視点を持っている

繊維業界が海外への展開を進めるにあたり、グローバルな視点は不可欠です。先に紹介したとおり、産業繊維など海外企業との取引が増えています。

さらに、繊維製品は新興国からの輸入が主流となっており、海外に繊維工場を置いている繊維企業も少なくありません。海外企業や現地の社員とのコミュニケーションを図るには、世界の市場動向は当然として、文化・生活スタイルまで理解することが重要だといえます。

新しい情報をキャッチできる

市場動向・顧客のニーズに関する新しい情報をキャッチできる人は、繊維業界でも活躍が期待できます。繊維業界に限らず、ヒット商品を作り出すには「情報」が必要不可欠です。

新しい情報をキャッチするには繊維業界は当然として、あらゆる分野に好奇心を持ってアンテナの感度を高くすることが大切だといえます。また、感性を磨き有益な情報か否かを即座に判断できる「嗅覚」も必要でしょう。

自分のアイディアを商品化したい

アイディア力・提案力は繊維業界において大きな武器になります。繊維業界では、産業用繊維を始めとする高機能繊維の開発に力を入れているのが現状です。

とりわけ研究開発・商品開発では新しい素材、それらを活用した商品のアイディアが求められています。自分のアイディアが商品化されることをやりがいに感じ、実際に提案できる人材が繊維業界に求められているといえるでしょう。

繊維業界の志望動機を伝える時のポイント

繊維業界への就活を成功させる上で、志望動機は非常に大切な要素だといえます。採用担当者を納得させるには、繊維業界を志望する理由やその企業を選んだ理由を明確にすることが重要です。

また、繊維業界は非常に広範囲にわたることから、事業内容や経営方針は企業によって大きく異なります。したがって志望動機を組み立てる際には、自己分析・業界研究・企業研究の順にバランスよく深掘りする必要があります。

繊維業界の自己PRを考える時のポイント

繊維業界の自己PRでは、自分のスキル・資質が会社の求める人物像にマッチしているかを伝えることが重要になります。そのためには、自己分析を深掘りし、自身の強みを整理しておくことが大切です。ここでは、魅力的な自己PRに仕上げるためのポイントを解説します。

  • 柔軟な発想力があることをアピールする
  • 具体的なエピソードを添える
  • 入社後に活躍する姿を描く

柔軟な発想力があることをアピールする

繊維業界の自己PRでは、柔軟な発想力があることをアピールしましょう。これまで紹介したとおり繊維業界は過度期を迎えており、海外進出や新たな繊維の開発などに力を入れています。

こういった変化や新しいチャレンジに順応できる人材こそ、繊維業界に求められる人材です。そのためには柔軟な発想力は必要不可欠だといえます。

具体的なエピソードを添える

柔軟な発想力をアピールしたら、具体的なエピソードを添えましょう。いくら柔軟な発想力をアピールしても、具体性がなければ採用担当者には響きません。

納得性のあるものにするには具体的なエピソードが不可欠です。学生生活での出来事やアルバイトの経験など、自分の言葉で伝えられるエピソードを選びましょう。

その上でエピソードにおける課題や目標を示し、自分がどう柔軟性を発揮したのかをわかりやすく書くことで、納得性のある自己PRに仕上げることができます。

入社後に活躍する姿を描く

繊維業界の自己PRにおける結びには、入社後にどういった活躍ができるのかを書きましょう。採用担当者は自社に貢献できる人材を探しています。いくら優秀な人材であっても、会社に貢献できなければ意味がありません。

自分の強みがいかに企業が求めている人材とマッチしているのかを考えることが大切です。その上で、入社後にどういった活躍ができるのか、将来のビジョンとともに示すことが不可欠だといえます。

繊維業界の大手企業5選

繊維業界は非常に幅広い分野に進出しており、それぞれの企業に特色があります。自分に合った企業を探すためには、大手企業の特色を把握しておくことが大切です。

ここでは、繊維業界の大手企業の特色・特徴について解説します。

1:三菱ケミカルグループ株式会社

三菱ケミカルグループ株式会社は、「三菱化学」「三菱樹脂」「三菱レイヨン」が統合してできた会社です。様々な素材から多種多様な製品を生産しており、繊維事業はもとより化学メーカーとして確固たる地位を築いています。

その事業範囲は化学繊維や炭素素材にとどまらず、化成品・プラスチック加工品・食品素材など非常に多岐にわたっているのが特徴です。また、社会・環境課題の解決にも積極的に取り組んでいます。

2:東レ株式会社

東レ株式会社は1926年に設立された歴史のある企業です。近年では炭素繊維の開発に力を注いでおり、軽くて耐久性の高い炭素繊維複合材料は航空機の部品にも採用されています。

設立当初から手掛けている衣料用繊維の生産についても確かな技術が受け継がれており、天然繊維・化学繊維の品質は折り紙付きです。さらに、樹脂やフィルムなどの非繊維事業にも事業の幅を広げています。

出典:会社概況|東レ株式会社 参照:https://www.toray.co.jp/aboutus/outline.html

3:旭化成株式会社

旭化成株式会社は1931年に設立されました。旭化成株式会社を支えるのは、マテリアル領域・ヘルスケア領域・住宅領域の3事業です。

ポリエチレンなど合成繊維、キュプラなど再生繊維の分野で高い品質を示しています。衣料品にとどまらず医療用品・日用品など様々な分野に進出しており、サランラップなど誰もが知っている製品を生み出しているのが特徴です。

出典:会社概要|旭化成株式会社 参照:https://www.asahi-kasei.com/jp/company/profile/

4:帝人株式会社

帝人株式会社は1918年に設立されました。現在、帝人株式会社の事業の柱となっているのはマテリアル事業・ヘルスケア事業です。

マテリアル事業では、主にアラミド繊維・炭素繊維・フィルム・樹脂といった新たな素材の開発を行っています。一方のヘルスケア事業では、医薬品・人工関節など医療機器分野が高い品質を誇っているのが特徴です。

また海外展開にも積極的であり、2021年にはフランスで自動車向け複合材料の生産工場がスタートとしています。

出典:会社概要|帝人株式会社 参照:https://www.teijin.co.jp/about/company/

出典:欧州で自動車向け複合成形材料の一貫供給体制を確立|帝人株式会社 参照:https://www.teijin.co.jp/news/2021/10/27/20211027_01.pdf

5:東洋紡株式会社

東洋紡株式会社は1914年に設立された、歴史の長い繊維企業です。紡績業を生業として100年以上の歴史を誇る東洋紡株式会社ですが、現在は高機能製品メーカーとして知られています。

具体的には、フィルム・自動車用資材・環境関連素材・バイオ・医薬などの分野で、様々な製品を提供しているのが特徴です。TOYOBOグループとして多くの関連会社を有し、海外にも多くの拠点を構えています。

出典:会社概要|東洋紡株式会社 参照:https://www.toyobo.co.jp/company/profile/

繊維業界について知っておこう

繊維業界の市場は縮小傾向にあるものの、衣食住の「衣」を支えている業界であり、私たちの生活にはなくてはならないものです。近年では高機能素材の開発や医療・自動車産業など他事業への参画・海外進出など、新しいチャレンジを続けています。

繊維業界への就職を目指すなら、こういった市場動向を的確に把握することが大切です。その上で、自分が繊維業界・志望企業が求める人材であることを、具体性を持ってアピールすることがポイントだといえるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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