「ガクチカにゼミでの活動は使ったらだめなの?」
「ガクチカでゼミでの活動を使うメリットは何?」
「ガクチカでゼミでの活動を使って自分をアピールするためにはどう書いたら良いの?」
このように、ガクチカで何を書こうか、ゼミでの活動は書いても良いのかなどを悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ガクチカでゼミでの活動を使うメリットやその書き方について紹介をしています。
- ゼミでガクチカを書いてよし!
- 書く時のポイントは3つある!
- 書き方のフローがあるから真似するだけでガクチカが作れる!
- 例文で具体的なイメージを持てる!
目次[目次を全て表示する]
ゼミ活動はガクチカの強いエピソードになる!
ガクチカとは学生時代に力を入れたことの略称であり、現在では定着しつつある就活用語の1つです。
ガクチカは、エントリーシートなどの書類選考時はもちろんのこと、面接などでもよく聞かれる頻度の高い質問です。
そのため就活生は、ガクチカで何を答えるかは事前に考えておく必要があるでしょう。
また、学生時代ゼミでの活動に力を注いできたという方もいるでしょう。
ゼミでの活動をガクチカに用いることは特に問題はなく、むしろ企業側に好印象を与えることもできます。
しかし、ゼミ活動は多くの就活生がガクチカに使うテーマでもあります。
ゼミ活動をガクチカに使う場合は、ガクチカで自分の何をアピールするかをよく考えた上で使うと良いでしょう。
ガクチカを質問する意図とは?
多くの就活生はこれまでの体験や経験から企業を志望しているかと思います。
しかし、なぜその企業を志望するのかと学生時代に力を入れたことに直接的な関係性はありません。
では、なぜ企業はガクチカを質問してくるのでしょうか。
全ての質問には意図があります。
企業が何を知りたくて聞いているのかを理解することで自分がなにを答えればいいのかを把握することが出来ます。
ここで、企業が着目している項目は主にこの3つです。
・人柄を知りたい
・持っている能力を知りたい
・入社した際の働き方を知りたい
実は、企業はゼミの活動の内容や研究が成功したか否かということにはあまり関心がないのです。
むしろ、その活動の成功のためにどのようにその人が考え、動いたのかという過程の部分に注目しているのです。
この内容に関しては別の記事にて詳しく記載させていただいていますので、そちらをご覧ください。
企業がガクチカで見ているポイント
企業がガクチカを評価するうえで積極的にチェックしているポイントは、さまざまなことが挙げられます。
あらかじめ企業が見ているポイントを理解しておけば、ガクチカの評価基準がわかるため、より魅力的なガクチカが書けるようになります。
そのためここからは、企業がガクチカで見ているポイントを紹介していきます。
主に見ているポイントは、以下の4つです。
- 人柄
- 価値観
- モチベーションの源泉
- コミュニケーション能力
これらは本人の人となりやスキルを知るうえで、いずれも重要なチェックポイントといえます。
では、詳細を一つひとつ見ていきましょう。
人柄
企業はガクチカを聞くうえで、本人の人柄を細かくチェックしています。
話し方から論理的思考力を読み取ったり、ガクチカの内容や取り組んだ背景から総合的なバックグラウンドや興味関心、価値観を確認したりなど、とにかく人柄に関するポイントをよく見ているといえます。
企業にとって候補者の人柄は、自社に合う人材を採用するうえで重要な評価基準になります。
ものの考え方や物事への取り組み方などから総合的に判断できる人柄は、自社の社風や理念に共感できるか、組織に溶け込めるかの判断ポイントになるからです。
ガクチカからはそういった人柄がよくわかる傾向にあるため、ESや面接では、ガクチカを重要視する企業は多いといえます。
そのため魅力的なガクチカを書いて企業に興味を持ってもらうなら、自分の人柄を総合的にアピールできるように、内容に具体性を持たせることが大切です。
価値観
学生がそれぞれ持つ価値観も、企業がガクチカを見る際に積極的にチェックしているポイントの一つです。
ガクチカを聞けば、本人がどのような考え方で物事に興味を持ったり取り組んだりしているかがわかるため、そこから価値観が読み解けます。
価値観は人によって異なり、企業が掲げる理念や大事にしている価値観も、それぞれ異なります。
だからこそ一人ひとりの考え方をチェックし、価値観が似ているか、共感できる部分があるかを確かめているのです。
ガクチカは、物事に取り組むうえで課題に対してどのような問題意識を持つのか、組織の中でどのような行動を取るのかなどがわかる重要な質問です。
そこから総合的に判断できる価値観やものの見方・考え方は、企業が自社にマッチする人材を採用するうえで、重要な判断材料になるでしょう。
モチベーションの源泉
企業がガクチカを聞く際にチェックするポイントといえば、ほかに、本人のモチベーションの源泉も挙げられます。
モチベーションの源泉とはつまり、どのようなタイミング・きっかけで、どのような事象に対してモチベーションが湧くのかというポイントです。
モチベーションの源泉は一人ひとり異なるため、企業としては、モチベーションの源泉が共通している・似ている人材を集めたほうが良い組織づくりができるといえます。
そのため企業はエントリーシートや面接でガクチカを聞き、どのようなきっかけで率先して行動したり物事に興味を持ったりしてきたのか知ることで、自社に合う人材か確かめているのです。
ガクチカを伝える際は、やる気やチャレンジ精神が高まったきっかけなどにも触れておくと、自分のモチベーションの源泉が伝わりやすくなります。
コミュニケーション能力
企業がガクチカを聞く際にチェックするポイントには、総合的なコミュニケーション能力も挙げられるでしょう。
ガクチカのエピソードを聞けば、組織の中で人と関わって円滑にコミュニケーションを取っていけるか、ある程度評価できるからです。
特にゼミ・部活・サークル・アルバイトなどのガクチカは、周りの人との関わりが不可欠といえます。
エピソードを述べる際は、自分のコミュニケーション能力も自然と伝わるため、企業にとっては社会人適性を判断しやすくなります。
コミュニケーション能力は、どこの業界・企業でも最低限求められる重要な能力です。
ガクチカでコミュニケーション能力が高いと判断されれば、良い評価を獲得しやすくなり、内定には確実に近づくはずです。
ガクチカでゼミ活動をアピールするメリット
ガクチカのテーマは人それぞれです。
ゼミ活動の他にも、サークル活動やアルバイト、またはインターンなどをテーマにする方もいます。
そしてそれらのテーマの中でもゼミでの活動は定番のテーマとも言われ、ガクチカに使うことで感じることができるメリットがいくつかあります。
次は、ガクチカでゼミでの活動をアピールするメリットについて紹介をしていきます。
面接官が活動の様子をイメージしやすい
ゼミ活動は、他のテーマに比べて面接官がイメージしやすいテーマでもあります。
なぜなら、大学を卒業した面接官の多くが、ゼミ活動を体験しているからです。
経験していることならば、たとえ研究内容が全く分からなかったとしても、その過程で苦労したことなどは理解しやすいでしょう。
理解できると、共感もしやすくなり好印象も与えやすいでしょう。
面接官に入社後の自分の役割をイメージしてもらいやすい
ゼミの中には、数人でグループとなり協力して目標達成のため研究を重ねるような活動を行うこともあるでしょう。
そのため、ゼミでの活動をガクチカで使うと、グループの中で自分がどんな役割を果たす人材なのかを伝えることができます。
それを伝えることで、面接官に社会人になった際の自分の役割をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
このように自分が入社後にどんな形で会社に貢献できる人材なのかをアピールできるのも、ガクチカでゼミでの活動を用いるメリットの1つと言えます。
興味関心の対象を伝えやすい
多くの方は、ゼミを選ぶ際に自分が興味を持っている内容の研究を行っている所を選んでいるでしょう。
そのため、ゼミでの活動をガクチカで使うことで、あなたの興味や関心を面接官に伝えることができます。
また、ゼミの内容によっては自分の研究をゼミの中で行うものと、1つのゼミで一つの課題に全員で取り組むものがあるかと思います。
どちらもご自身の興味関心にちなんで志望していらっしゃるかとは思いますが、特に個人で研究を行う場合、興味関心が色濃く反映されることになります。
何に興味があり、どんな思いでそのゼミでの活動を行ったのかを伝えることで、あなたの人柄を理解してもらえるでしょう。
ゼミ活動のガクチカを魅力的にするコツ5選
ガクチカでゼミでの活動を書く際は、「ただ何をしたのか」だけを書くのは良くありません。
繰り返しになりますが、企業側はあなたがゼミで何をしたのかを知りたいのではありません。
あなたがゼミでの活動を通して、何を学びどう成長したのかを知りたいのです。
次は、ゼミでの活動をガクチカに書く際のポイントについて紹介をしていきます。
1.結果だけではなく過程を述べる
ゼミ活動について話す際は、結果だけでなくその過程をしっかりと伝えることが重要です。
採用担当者はガクチカから、学生の人柄やモチベーションの源泉、目標達成のための取り組み方、さらにはそれが実際の業務でどのように再現されるかを見極めようとしています。
そのため、単に「成果を出しました」や「目標を達成しました」などと結果を述べるだけでは不十分です。
具体的には、ゼミ活動で直面した困難や課題、それに対してどのように対処したのか、また何を学び、どう成長したのかを詳細に伝えることが求められます。
例えば、データ収集に時間がかかった場合、その原因を分析し、効率化を図るためにどのような工夫を行ったのか、メンバーとどのように協力して解決策を見つけたのかを述べることで、あなたの問題解決力やリーダーシップが伝わります。
2.企業の特性にあった内容をアピールする
ガクチカを考える際にはまず、採用試験を受ける企業の特性などを知っておく必要があります。
そのため、企業研究はしっかり行っておきましょう。
そして企業の求める人物像、社風などを良く理解し、その上で企業の特性にあったガクチカを考えるようにしましょう。
あなたがゼミでどれだけ優れた内容の研究をしていたとしても、企業が求めている人材でない場合はその企業にとっては必要がないと見なされてしまいます。
そのためガクチカではゼミ活動を使いながら、自分はその企業に適した人材であるということをアピールしていくことが大切です。
3.「組織」での自分の役割を伝える
企業は組織で成り立っているため、採用担当者はガクチカを通じて、学生が組織の中でどのような役割を果たしてきたのかについて注目しています。
特にゼミ活動においては、個人の研究成果を強調するだけでなく、チームとしてどのように取り組んだか、自分がその中でどのような役割を担ったのかを具体的に伝えることが重要です。
たとえ個人研究がメインであったとしても、データの共有や意見交換、プレゼンテーションの準備など、他のメンバーと関わる場面が多くあったはずです。
その際にどのようにしてチームに貢献したのか、自分の行動が組織全体にどう影響を与えたのかをしっかりと説明することで、採用担当者はあなたのコミュニケーション能力、協調性、リーダーシップの有無を判断できます。
また、チーム内での役割を通じて学んだことや改善した点を述べることで、入社後の職場での適応力やチームプレーの意欲が伝わり、企業にとって魅力的な人材に映るでしょう。
4.アピールしたいことを明確にする
ゼミをガクチカの題材としてESや面接で効果的に伝えていく際は、アピールしたいことを明確にしましょう。
ガクチカは、単純に頑張ったことの事実を伝えることが目的ではありません。
企業側から「こういうアピールポイントを持っている学生なら、うちで活躍してくれそうだ」などの好印象を持ってもらうことが最終的なゴールなので、短い時間で最大限魅力を伝えるための工夫が必要です。
最大限自分の魅力を伝えていくうえでは、アピールポイントを明確にし、企業から積極的に興味を持ってもらうことを目指しましょう。
ガクチカを通じて培った能力・スキル、課題に対して一生懸命向き合って努力する姿勢、経験から積極的に何かを学ぼうとする姿勢など、ガクチカでアピールできることはさまざまあります。
企業研究・業界研究を重ねれば、企業にどのような魅力が刺さるのかも明確になるため、事前に準備を重ねたうえでアピールポイントを明確に定めることも大切です。
ガクチカでゼミ活動をアピールする2つの伝え方
ガクチカでゼミ活動をアピールする際、その活動が企業が行なっている事業と関連性があるのかどうかで伝え方は変わります。
ここでは取り組みの成果が仕事に活かせるか否かでのそれぞれの伝え方をご紹介いたします。
取り組み成果が直接仕事に活かせる場合は内容を詳しく伝える
取り組み成果を直接的に仕事へ活かせる場合は、どのような活動だったのか、内容を詳しく伝える必要があります。
ゼミの活動内容がそのまま仕事に直結するのであれば、ほかの学生と大きく差別化できる可能性があり、選考ではより有利になることにも期待できるでしょう。
企業とのマッチ度が高いことも重要なアピールポイントになるので、活動内容の詳細は積極的に伝えてみてください。
たとえば研究テーマが志望する研究職のポジションなどと近ければ、新卒とはいえ、即戦力としての期待値が高まることは確かです。
研究職などは特に専門性の高さが問われる職種なので、ゼミ活動がそのまま活かせればそれに越したことはありません。
また、活動に対する取り組み方についても、できる限り詳しく述べておきましょう。
採用担当者が、採用後に社員として現場でどう活躍してくれるか、より想像しやすくなるからです。
取り組み成果が仕事と関連がない場合は過程を詳しく伝える
ゼミ活動の取り組み成果が仕事と直接関連していない場合は、取り組みの過程を詳しく述べる必要があります。
仕事との関連性を問わず、どのようなガクチカの題材でも、物事に一生懸命取り組んだ過程からは自分の強みや人柄などが伝わるからです。
課題や困難とどう向き合ったのか、それに対してどのような対策や工夫が有効だと考えたのか、どう実行したのかなどの詳細を伝えれば、評価にはつながりやすくなるでしょう。
「このように課題に主体的に取り組んでくれる学生にぜひ来てもらいたい」と思ってもらえるきっかけになります。
なお、直接仕事と関係のない活動内容について専門的な情報を入れすぎてしまうと、アピールとして意味をなさなくなってしまうため注意が必要です。
採用担当者が活動内容を理解できず、さらには仕事における再現性もわからないため、あまり良い評価は得られません。
誰でも理解できる伝え方をする
ガクチカをアピールするときは、誰でも理解できる伝え方を積極的に心がけましょう。
特にゼミのエピソードを伝えるガクチカは、研究内容に触れる性質上、専門用語が多くなってしまう点に注意が必要です。
専門用語などの難しい言葉が多くなると、採用担当者は、ガクチカの内容をすぐに理解できない可能性があります。
研究内容や自分の専門分野を活かしてエントリーしている場合でも、採用担当者自身も研究開発部門の社員とは限りません。
そのため、一般的に理解できない言葉を使うことは避け、わかりやすい表現・言葉をチョイスしましょう。
どうしても専門用語を入れなければ伝えられない内容のときは、誰でも理解できる伝え方ができる別のエピソードを選ぶ、または簡単な補足説明を入れるなどの対策が必要です。
また、ガクチカが完成したあとは専門的でわかりにくい内容になっていないか、周りの人にチェックしてもらうことも大切です。
数字や具体的な指標を用いる
ガクチカをアピールするうえで、伝え方を工夫するなら、数字や具体的な指標を用いることが重要です。
数字や具体的な指標・データを用いて状況や成果を説明すれば、定量的に強みをアピールできるからです。
単純に「上昇した」と述べるより、「150%上昇した」とアピールするほうが、どの程度の成果につながったのかわかりやすくなります。
結果、自分の強みや能力の魅力を最大限アピールでき、採用担当者からは良い評価を受けやすくなるでしょう。
そのため、できあがったガクチカを見てどこかインパクトに欠けると感じた際は、定量的な表現ができる箇所はないかチェックしてみましょう。
なお、成果以外の部分も「〇人のチーム」「△日間の研究」などのように可能な限り数字を使って表現したほうが、具体性が高まることで採用担当者にエピソードが伝わりやすくなります。
企業の求める人物像を理解しておく
ガクチカをアピールする際は、事前に、企業が求める人物像を理解しておくことが必要です。
企業が求める人物像を理解したうえでガクチカを作成したほうが、企業のニーズに合ったアピールができるからです。
企業が求める人物像を意識すれば、研究内容の伝え方に工夫を入れたり魅力を感じてもらいやすい強みを伝えたりすることで、全体的にマッチ度の高さを持たせられるでしょう。
新卒採用において、企業はミスマッチを避けるために、自社の求める人物像に合致しているかどうかを重視します。
求める人柄・能力・価値観などでマッチしている点が多ければ、企業は、積極的に入社してもらいたいと考えるでしょう。
だからこそゼミのガクチカをより魅力的にアピールするためには、前もって企業が求める人物像を知り、企業のニーズをつかむことが重要なのです。
そのためには深い企業研究・分析が欠かせないので、自己分析とともにしっかり進めておきましょう。
ガクチカでゼミ活動を書くときの注意点2選
ゼミ活動はガクチカを書く際に重要なアピールポイントです。
しかしテーマが同じでも書き方次第で評価は大きく変わります。
今回はゼミ活動のガクチカを書く際に気を付けるべき注意点を2つご紹介します。
これらのポイントを意識することで面接官にあなたの強みを効果的に伝えることが可能になります。
1.専門用語を多用しない
2.取り組み内容や実績を伝えることばかりに気を取られない
1.専門用語を多用しない
ゼミ活動のガクチカについて話す際、専門用語を多用するのは最も避けるべきことです。
面接官や採用担当者は必ずしも専門分野に精通しているわけではないため、専門用語が多いと話の内容が伝わらず、理解が難しくなってしまいます。
例えば、理系の方が専門的な研究内容について説明する際、つい専門用語が自然に出てしまうことがありますが、これが多すぎると相手に伝わらなくなってしまいます。
ガクチカでは、自分の研究内容を相手に分かりやすく伝える力も評価されるため、誰にでも理解できる言葉で説明することが大切です。
もし実際の業務がゼミの研究内容と関連している場合は、多少の専門用語を使っても問題ありませんが、その場合でも必ず補足説明を加えて理解を促す工夫が必要です。
自分の研究内容を分かりやすく伝えることで、採用担当者はその努力や成果に共感しやすくなり、好印象を与えることができます。
2.取り組み内容や実績を伝えることばかりに気を取られない
ゼミ活動をガクチカでアピールする際は、取り組み内容や実績だけを伝えるのは避けましょう。
研究の実績を誇示したいと思う人もいるかもしれませんが、それだけでは採用担当者に自分の本質や人柄を十分に伝えることができません。
特に大手企業の選考では優秀な実績を持つ学生が多く、その中で実績のみを強調すると、他の応募者に埋もれてしまう可能性があります。
企業がガクチカを通じて知りたいのは、あなたが物事にどのように取り組み、どのような考え方や姿勢で目標を達成したのかという過程です。
困難な状況にどのように対応したのか、何を学び、どのように成長したのかを具体的に伝えることで、採用担当者はあなたの問題解決力や挑戦する姿勢を評価できます。
例えば、研究が思うように進まなかった際にどのような工夫をしたのか、チームでの協力やリーダーシップを発揮したエピソードなど、プロセスを大切に丁寧に伝えることで、あなたの価値を示すことができます。
ゼミ活動のガクチカの書き方8ステップ
前述したようにガクチカを書く際は、まず最初に構成を作ると良いです。
そしてその構成と言うのが、以下のものです。
結論→動機→目標と課題→取り組み→自身の強み→結果
では、それぞれどのようなことを書くべきなのでしょうか。1つ1つの項目の内容について詳しく説明をしていきます。
結論
ガクチカを書く際は、まずは結論から書いていきます。
あなたがガクチカで書きたいことがゼミでの活動ならば、文章の最初は「私は学生時代ゼミでの活動に力を注いできました。」という内容が良いでしょう。
このように結論からスタートすることで、採用担当者もここからゼミでの活動についての話が始まるということを予想することができ、理解しやすくなります。
動機
次は、そのゼミを選んだ理由、つまり動機について書いていきましょう。
そのゼミを選んだ理由について説明することで、採用担当者はあなたが何に興味がある人なのかを知ることができます。
また、採用担当者はあなたが入社後にどれだけ熱意を持って働いてくれるかを知りたいという思いもあります。
そのため、どんな思いや熱意を持ってゼミでの活動を行ったのかを書くのも良いでしょう。
目標と課題
設定した目標や課題とは、あなたがゼミでの活動の中で行った研究内容や取り組みについてです。
ゼミでは、目標や課題に向けて研究をし、最終的にはレポートや卒論にするのが一般的です。
そのため、「ただゼミでの活動を頑張った」ではなく、実際に何を頑張ったのかを書くと良いでしょう。
この際、前述したように専門用語を多用したり、取り組んだ内容を羅列するのは避けましょう。
取り組み
目標と課題の次はアプローチについてです。
ゼミでの活動で掲げた目標に対して、具体的に何を行ったのか、発生した困難や問題点に対してはどう対策をうったのかについて書きましょう。
そして結果がどうだったのかまでを書くことで、一連のストーリーになり、採用担当者も想像しやすくなります。
また、書く内容が目標の結果に結びついたエピソードでなくても良いです。
失敗談からも学ぶことは多いので、自分の強みや良さをアピールできるようなエピソードで書くと良いでしょう。
自身の強み
具体的な経験談を書き終えたら、ここからはその経験から感じた自分の強みや良さについて書きます。
1つの経験でも、感じることや取り組み内容は人それぞれです。
あなたが行った取り組みから感じた自分の強みはどこにあるのかを書くと良いでしょう。
この項目を書くためには、自己分析ができていないと難しいでしょう。
うまく内容を作れないという場合は、今一度自己分析に戻ってみるのも1つの手です。
結果
ここでは、精力的な取り組みと自身の強みを活かした結果、目標や課題はどのような結果になったのかを述べていきます。
努力や工夫について伝えるだけで終わってしまうと、結果どうなったのかがわからないので、結果は忘れずに伝えるようにしましょう。
また、ガクチカで結果を述べる際は、具体的な数字を用いて表現することが重要となります。
数字で定量的に結果を伝えれば、どの程度の成果につながったのかわかりやすくなり、エピソードの信憑性が高まるだけでなく企業側に納得感を持たせられます。
学び
この部分では、ガクチカ、つまりはゼミ活動を通じて学んだことの内容に触れていきます。
ゼミ活動で課題をクリアしながら何らかの成果につなげたという経験で、どのような学びや成長があったのかを述べていく部分にあたります。
ガクチカではこの学びの部分も重視されるため、具体的に述べることが大切です。
自分の価値観や能力を企業にアピールできる良い機会といえるため、「良い勉強になった」と感じたことを素直に伝えましょう。
仕事へどう活かせるか
最終的にガクチカでは、取り組みを通じて学んだことや培った能力を、仕事でどう活かすのか明確に述べなければなりません。
仕事での再現性を具体的にアピールできてこそ、企業からは自分自身の活躍をイメージしてもらえます。
課題があったときにどのように向き合えるのか、どう解決に向けて努力できるのかがわかれば、企業も自社に対するマッチ度を判断しやすくなります。
頑張ったことの事実を伝えるのみで終わらないように、ガクチカの最後では、仕事へどう活かせるかをしっかりとアピールするようにしてください。
【例文付き】ゼミ活動のガクチカでアピールできる強み10選
ガクチカでゼミ経験をアピールできる能力を、一挙30個紹介します。
それぞれの能力がどのような意味を指すのかについても徹底的に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.課題解決能力
・問題を特定し、解決策を見つける能力
・複雑な状況においても効果的な解決策を導き出す力
・異なる視点から問題を分析し、最適な解決方法を選択する力
2.時間管理能力
・限られた時間内で効率的に仕事をこなす力
・優先順位をつけてタスクを管理する能力
・締切を守り、計画的に作業を進める力
3.情報収集能力
・必要な情報を的確に収集する能力
・多様な情報源から信頼性の高い情報を選び出す力
・収集した情報を整理し、適切に活用する力
4.危機管理能力
・緊急事態に迅速に対応する力
・リスクを予測し、適切な対策を講じる能力
・不測の事態にも冷静に対処し、問題を最小限に抑える力
5.積極性
・自ら行動を起こす力
・チャンスを見逃さず、積極的に取り組む姿勢
・新しい挑戦を恐れず、果敢に進む力
6.協調性
・チームメンバーと円滑に協力する力
・他者の意見を尊重し、調和を保つ能力
・共同の目標に向かって努力する力
7.主体性
・自ら進んで行動を起こす力
・自己管理を行い、目標を達成する能力
・自分の意志で決断し、実行する力
8.ストレス耐性
・ストレスに対処し、冷静に対応する力
・困難な状況でもパフォーマンスを維持する能力
・ストレスをコントロールし、健康を保つ力
9.継続力
・継続的に努力を続ける力
・長期間にわたって目標を追求する能力
・困難な状況でも諦めずに取り組む姿勢
10.語学力
・他言語を理解し、使いこなす力
・異文化コミュニケーション能力
・国際的な視野を持つ力
ゼミ活動でガクチカをアピールしたい学生のよくある質問
続いて、ゼミ活動に関するガクチカを作成する際に多くの学生の方が抱く質問に回答します。
以下の5点は多くの就活生の方から質問されることが多いため、気になるポイントがあればぜひ参考にしてみてください。
結論として、ゼミ長などの役職についていなくとも全く問題はありません。
ガクチカは実績や役職だけでなく、取り組みの過程が重要視されています。
したがって、役職についていたかではなく、どのように取り組んでいたか、どのような工夫をしたかを詳しく説明しましょう。
特に誇れるような実績がなかったとしても全く問題ありません。
ガクチカでは実績や役職ではなく、過程を重要視されています。
したがって、取り組みの過程について詳しく説明し、「〇〇時間かけて」「〇〇冊の論文を読んで」など具体的な数字を入れて、説得力を増しましょう。
複数の取り組みをしていた場合は、1つの実績に絞り込んで説明するようにしましょう。
実績を短い文章でいくつも説明するよりも、1つの実績を掘り下げる方が採用担当者は努力の過程をイメージしやすくなります。
600文字など指定された文字数があまりにも多い場合は、2つ以上のエピソードを述べても良いですが、基本的には1つのエピソードに絞って話すことを推奨します。
伝え方のポイントを押さえれば、ゼミ活動と業務が関連していなくても全く問題ありません。
ゼミの研究内容と実際の業務の関連度が低いため、悩む方も多いですが、特に気にする必要はありません。
ゼミで学んだ内容が直接仕事で活かせない場合は、目標までの過程をアピールしましょう。
ゼミメンバーと協調して取り組んだことや、リーダーシップを発揮したことなど、チームの中で自分の強みを活かした経験についてアピールすれば、十分に良い印象を与えられます。
ゼミの活動内容によっては、個人研究がメインだった学生の方も多いでしょう。
このような際は、チームの中で自分の強みを活かした経験を話すことは難しいです。
そういった場合は、目標に到達するまでの過程について詳しく説明することを心がけましょう。
研究のために自主的に動いた経験や、コツコツと努力した経験について話すことで、十分に良い印象を与えることができます。
ガクチカでゼミ活動について書いて選考を突破しよう!
ゼミ活動は、他のテーマに比べて好印象を持たれやすく、また社会人になったあなたをイメージしやすいテーマの1つです。
そのため、ガクチカに書く内容としては最適な内容とも言えるでしょう。
大切なのは具体的な経験とあなたの強みを結び付けるところです。
また企業の特性に即した内容になっているのかも確認をしておきましょう。
これからガクチカを考えるという方は、この記事を参考に自分の人柄や強みをアピールできるガクチカを作成してみてはいかがでしょうか。
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就活をしていると必ず聞かれるガクチカでは例文を調べる方が多数います。
下記の記事では部活動・サークル・学業・資格・ゼミ・留学・アルバイト・ボランティア・インターンシップのガクチカの例文が合計で101個記載されています。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート