販売職での自己PRの仕方とは?魅力や仕事内容・例文もあわせて紹介

販売職での自己PRの仕方とは?魅力や仕事内容・例文もあわせて紹介

「販売職として働いてみたいけれど、どうやって自己PRをすればいいのかわからない。」 「販売職に興味はあるけれど、実際にはどんな仕事をするの?」 就職にあたって販売職を検討しているものの、こうした疑問を持っている方も多くいるでしょう。

この記事では、販売職に応募する際の自己PRのポイントについて、例文も合わせて紹介します。また、販売職の仕事内容やその魅力についても解説していきます。

この記事を読むことで、販売職に対するイメージを明確に持つことができるでしょう。また、面接の際に自身の強みを上手くアピールすることにもつながります。

販売職にチャレンジしてみたい方はもちろん、興味はあるけれど自分が販売職に向いているか知りたいという方もぜひこの記事をチェックしてみてください。

販売職とは

販売職とは、その名の通り商品を顧客に販売する職業です。商品を直接顧客に販売し、売上に貢献するという面で非常に重要な役割を担う仕事と呼べるでしょう。

販売職の職場はスーパーマーケットやコンビニエンスストア、百貨店など多岐に渡ります。

扱う商品も幅広く、有形商材だけでなく場合によってはサービスを扱うこともあります。

顧客と直接相対するため、笑顔や言葉遣い、立ち居振る舞いがポイントとなります。

販売職の6つの仕事内容

販売職と聞くと接客やレジ打ちをイメージする方が多いかもしれませんが、それだけではありません。まずは多岐に渡る業務内容をしっかり把握しましょう。

ここからは販売職の主な仕事内容について6点を説明していきます。

接客

販売職のメインとなるのが接客です。顧客に対して商品説明や店舗の案内を行います。

具体的には、A商品とB商品の違いを説明したり、欲しい商品の売り場を案内したりします。

接客により顧客の店舗に対する印象が大きく変わる可能性があるため、顧客の要望に適切に応えることが重要です。

商品在庫を店頭に並べる品出し

当たり前ですが、商品は在庫として積みあがっているだけでは売ることはできません。販売する商品を店頭に並べる業務が品出しです。作業自体は単純ですが、古い商品を手前に、新しい商品を後ろに並べる必要があります。

レジ打ち

商品をレジに登録し、会計を行う業務がレジ打ちです。お金のやり取りが発生するため、トラブルを防ぐために特に丁寧な仕事をする必要があります。

最近では自動釣り銭機能を備えたレジが広まっているため、業務自体はシンプルな場合が多いです。しかし、そうでない場合には、お釣りの受け渡しに細心の注意を払わなければなりません。

在庫管理

入荷商品の検品や棚入れ、在庫商品の数を確認する棚卸などをまとめて在庫管理と呼びます。

欠品してしまえば販売の機会を失いますし、在庫が多すぎれば廃棄せざるを得ません。適切な在庫管理は店舗全体の売上に大きな影響を与えるため、責任感の求められる仕事です。

商品のレイアウト決め

商品のレイアウトを決めることも販売職の大切な業務の1つです。同じ商品であっても、レイアウトの仕方によって売れ行きが大きく変わることがあります。顧客の目線に立って、いかに買いたいと思わせるような陳列にするのかが腕の見せ所と言えるでしょう。

マーケティング

マーケティングとは、商品が売れる仕組みをつくることです。

顧客と直接顔を合わせて接客する販売業だからこそ、顧客の要望を的確に捉えることができます。顧客の声を商品開発や製造にフィードバックすることでよりよい商品を生み出し、顧客に満足してもらうという好循環を作り出す上で販売職の役割はとても重要です。

販売職の魅力は?

販売職として働くことで得られるメリットとは何でしょうか。ここからは販売職の魅力について2点解説していきます。長く働く上でとても大切な点ですので、ぜひ理解を深めてください。

顧客から直接感謝の言葉が聞ける

商品・サービスを利用する顧客の顔が見えないというのは、多くの職種に共通する悩みの1つです。それに対して、販売職は顧客と直接コミュニケーションを取るため、生の声を聞くことができます。

自分の仕事に対してダイレクトにありがとうと感謝されることは、仕事を続けていく上で大きなモチベーションの向上につながります。

責任者になると経営者の視点が身につく

店長や副店長など責任あるポジションに就任すると、人事管理や売上管理も業務としてこなすことになります。そのため、どうすれば利益を上げられるかという経営者としての視点を身につけることができます。

ヒト・モノ・カネという資産を効率良く運用して利益を追求する、マネジメントの考え方はキャリアアップにおいて非常に有益なスキルの1つです。

販売職の自己PRのポイントは?

販売職の仕事はたくさんあり、当然ライバルとなる求職者も多くいます。ここからは販売職の自己PRのポイントについて3点解説していきます。これらを参考に、あなただけの自己PRを見つけてください。

周囲からの客観的評価をアピールする

自己PRと言うと自己評価が中心になりがちですが、周囲からの客観的な評価をアピールすることでとても魅力的なものになります。

例えば、顧客からこうした声を掛けていただいた、接客した中でこれだけの割合の方にリピート購入してもらったという顧客の声は好印象につながります。

また、顧客だけでなく、上司や同僚からの評価も積極的に取り込むとよいでしょう。

企業の特色に沿ったアピールをする

販売職が取り扱う商品は非常に幅広いため、応募する企業の特色に沿ったアピールを考えることも重要です。

例えば、同じ販売職であっても100円ショップと高級ジュエリー店では扱う商品も接客する顧客層も大きく変わります。事前に企業の特色や商材をしっかりとリサーチし、それに合わせて自己PRをカスタマイズしましょう。

具体的な数字やエピソードを用いてアピール

販売職は、売上や顧客からの評価に深く関係する職種です。そのため、具体的な数字やエピソードを自己PRに取り入れることで、説得力あるアピールとなります。

例えば、前職で売上をこれだけ伸ばしたとか、顧客からこうした評価・口コミをいただいたという実績を具体的な数字や経験と共にアピールすることで、面接官に好印象を与えることができます。

販売職に向いている人の特徴

販売職として働いてみたいけれど、どんな適性が求められているのか気になる人もいるでしょう。ここからは販売職に向いている人の特徴について3点紹介していきます。これらの特徴は自己PRを考える上でも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。

最前線で顧客のニーズを聞きたいと思っている人

言うまでもなく販売職は最前線に立つ仕事です。顧客に価値あるものを提供したいと考える人にとって、直接顧客からニーズを聞くことができる点は大きな魅力と言えるでしょう。

商品開発や製造、経理、総務といった職種では、なかなかダイレクトに顧客の声に接することはできません。その点において、要望を汲み取って伝えることができるのは販売職の大きな強みです。

コミュニケーションを取ることが好きな人

販売職にとってコミュニケーションを取ることはその本質とも言えます。商品の魅力を伝えて納得してもらい、最終的に購入してもらうまでには必ず顧客との意思疎通が発生します。

また、場合によってはクレームに対応する必要もあります。そのため、そもそも他人とコミュニケーションを取ることが好きな人、対面での応対が苦にならない人が向いています。

チームワークを大切にして働きたい人

潤滑な店舗運営のためにはチームワークも求められます。対顧客だけなく、他の従業員と綿密なコミュニケーションを取ることも大切です。

店舗の運営には多くのスタッフの協力が不可欠となります。お互いをカバーし合うチームプレーを大切にして働きたいという人にはぴったりの仕事と言えます。

販売職の自己PRの例とポイント

それでは自己PRの例文を紹介します。

私の強みは、相手の話を傾聴するヒアリング能力の高さです。

大学で所属していたテニス部で部長を務めていました。大会で優勝するという目標は部員全員で共有できていたものの、練習の方針やメニューについては各自意見がバラバラでした。

そこで私は部員一人ひとりと1対1で話をする機会を設けて、じっくりと話を聞くことにしました。練習に対する要望はもちろんのこと、人間関係や部で決めたルールなどについて多くの部員が悩みを抱えていることに気付きました。

ここでヒアリングした点をまとめて、ミーティングで議題として提案することで、よりよい練習環境をつくることができました。残念ながら優勝することはできませんでしたが、部長に相談してよかったと部員から声を掛けてもらいました。

貴社では手ごろな価格で手に入るものから高額商品まで幅広い商品展開をされています。私のヒアリングの力を活かすことで、顧客に寄り添い、ニーズに合った最適な商品を提案していきたいと考えています。

自身の経験を元に、職場で丁寧な接客をする姿をイメージできる内容となっています。また、周囲からの評価も示すことで説得力を増しています。

販売業の経験がなかったとしても、人とコミュニケーションを取ったりチームで活動することは誰もが経験してきているはずです。直接顧客と向き合う販売職において、こうしたコミュニケーションを上手く取って成功したエピソードは積極的に取り入れていきましょう。

販売職の自己PRのNG例とNGポイント

続いてNGとなる例文を紹介します。

私は丁寧な接客に自信があります。

大学時代、スポーツ用品店で2年間アルバイトを経験しました。当時売上が低迷していたため、店長から売上を上げるよう指示を受けました。

私は困っている顧客に積極的に声を掛け、またどちらの商品か悩んでいる顧客にはそれぞれの商品のメリットとデメリットを丹念に説明することを心掛けました。

結果として指示された売上目標を無事達成することができました。

貴社においても、私の強みである丁寧な接客を活かして顧客のニーズに応えられるように一生懸命取り組んでいきたいと思います。

売上目標を達成したエピソードにもかかわらず、具体的な数字での説明がないため説得力に欠けます。〇〇円の目標に対して××円、あるいは達成率△△%といった数値を挙げるとよいでしょう。

また、顧客や上司、同僚など周囲からの客観的な評価も取り入れたいところです。丁寧な接客に対して顧客はどういった評価・コメントをしてくれたのかという点を盛り込むことで、説得力が向上します。

販売職の仕事内容を理解して自己PRをしよう

販売職は直接顧客と向き合うことから高いコミュニケーション能力が求められます。これは販売職に限らず、どの仕事においても必要となる基本的かつ本質的なスキルと言えるでしょう。つまり、販売職を理解することはあらゆるビジネスの理解にもつながります。

この記事を参考に販売職の仕事内容への理解を深め、あなただけのオリジナルの自己PRを仕上げていってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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