就活の面接において責任感という長所を伝えるときは、どのように伝えるべきか悩むことも多いでしょう。
「責任感って具体的にどういうこと?」「アピールしてまずいポイントはある?」と自分自身で迷ってしまうことは少なくありません。
責任感の強さを長所としてアピールする際は、そもそも企業はどんな意図があって長所を聞くのか、理解することも大事です。
そこで今回は、就活の面接で責任感の強さをアピールするときのポイントを紹介していきます。
効果的な伝え方のポイント、NGポイント、例文を参考にして、責任感の強さを的確にアピールしていきましょう。
【責任感が強いことを自己PR】「責任感が強い」ことは好印象な長所
長所で「責任感が強い」ことをアピールすることで、採用担当者に好印象を与えられます。
しかし、ポイントを意識できていないと、あなたの魅力が伝わらず、良い印象を与えることができません。
また、責任感の強さは多くの就活生がアピールする強みであるため、差別化できないとあなたの魅力が伝わりづらいこともあるでしょう。
この記事では「責任感が強い」とアピールする際のポイントと注意点について詳しく紹介するため、参考にしてみてください。
【責任感が強いことを自己PR】就活で話せる責任感の基準
就活で話せる責任感の基準
- 主体性を伴う責任感
- 困難性を伴う責任感
- 成果が伴う責任感
- 自責
あなたが自分では責任感が強く、就活でもアピールできると思っていても、一般的な基準に達していなければ、別の強みを話した方が良いかもしれません。
「主体性」「困難性」「成果」「自責」の4つのポイントで考えてみて、あなたが自信を持っている責任感はアピールとして通用するものなのか考えてみることが大切です。
ぜひ、それぞれの点を確認しておいてください。
主体性
責任感が強いことをアピールするためには、物事に対して主体的に取り組んだ経験を話さなければなりません。
「誰かに指示をされたから、仕方なく行動した」などの場合、それは責任感ではなく、ただ言われたことをこなしただけとみなされてしまいます。
責任感がある人は自ら状況を判断し、必要な行動をとる力を有しています。
「自分が自主的に動いたからこそ、達成できたこと」に焦点を当てて話すことを心がけましょう。
ゼミの例を出すならば「研究が進んでいなかったので、自分から積極的に議論をリードしてメンバーの役割分担を見直しました」と話すと良いですし、アルバイトで業務効率が悪いと感じた場合は「上司に具体的な改善策を考え、提案し、実行に移した」などと話すと良いです。
「最後まで頑張ってやり遂げました」で終わるのではなく、自分からどのように主体的に動いたのかについて話すことを心がけましょう。
困難性
あなたの取り組んだ物事がどれほど困難なものであったのかについても考える必要があります。
自分では責任を持って取り組んだと考えているものであったとしても、誰でもできるようなものであってはあまり意味がありません。
極論、責任感がある・ないを考慮せずとも、誰でも成し遂げられるようなことであった場合「誰でもできることをアピールする人だな」と思われてしまいます。
ゼミの話をするならば「研究の専門性が高かったので苦労したが、工夫して乗り越えた」と話す必要がありますし、アルバイト先で新人教育を任されたと話す場合は「思うように指導が進まなかったけれども、試行錯誤しながら相手に合った指導法を見つけて、一人ひとりの成長につなげた」などと話さなければなりません。
「ただ頑張っただけ」「ただ言われたことをこなしただけ」では責任感が強いことをアピールできないため、あなたの取り組みが誰でもできるものではなく、困難を伴うものであったことを強調しましょう。
成果
責任感が強いと言うからには、成果を出していなければ意味がありません。
ただやり遂げたという話をするだけでは「頑張ったこと」は伝わったとしても「結果を出せる人材であること」が伝わりにくくなってしまいます。
自分が責任感を持って取り組んだ結果、どのような成果を得られたのかについて、わかりやすく説明しましょう。
アルバイト先の売上を改善したエピソードを話すならば「どのような工夫をして、何パーセント売上を伸ばしたか」について話す必要がありますし、塾のアルバイトで生徒の成績を伸ばすために努力をしたならば「どの科目が、何点くらい上がったのか」について話しましょう。
これがガクチカならば、成果よりも「取り組みを通じて得られたスキルや経験」について話せば良いですが、自己PRにおいては「結果を出せる人物であること」をアピールしなければならないため、成果を伴っている話をすることが大切です。
自責
自責思考を有している人材の方が、より責任感が強いことをアピールしやすくなります。
自責思考とは「物事の多くの原因を自分にあると捉え、自己を省みて改善しようとする姿勢」のことです。
少し難しいので、例えるとスポーツのサークルに所属していて「周りの意識が低くて、嫌になる」と考えるのが他責思考で「サークルなのだから楽しむことが優先であり仕方ない。上達も目指したいから、部活に入ろう」と思うのが自責思考です。
このような考えを持っている人は他人を責めたり、責任転嫁したりしないため、周りからも信頼されやすいでしょう。
自分が自責思考を持っており、それを大切にしていることを長々とアピールする必要はありませんが、このような考えを持っていることが文章を通じてにじみ出ていると、あなたが本当に責任感を持って物事に取り組む人物であることが伝わりやすくなります。
【責任感が強いことを自己PR】周りの学生と差別化するためのポイント10選
- 具体的なエピソードを用いる
- 数字を使う
- 自分の価値観や考え方を伝える
- エピソードは一つでOK
- 他己分析も活用しよう
- 短所と捉えられないように注意する
- 社会人に求められる責任感をアピールする
- 企業にマッチした責任感をアピールする
- 言い換えを使う
- 構成をわかりやすくする
続いて、周りの学生と差別化するためにはどのようなポイントを意識しなければならないのかについても紹介します。
責任感が強いことはアピールしやすいですし、企業の採用担当者もあなたに魅力を感じる可能性は高いです。
しかし、ただ何も考えずに責任感の強さだけをアピールしてしまうと、同じようなアピールをする就活生に埋もれてしまう可能性があります。
そこで、以下の10ポイントを意識して自己PRを作成すると良いでしょう。
1.具体的なエピソードを用いる
「責任感があること」を裏付けるには具体的なエピソードが必要です。
もしエピソードがどうしても見当たらない場合は、諦めて別の長所を探した方がいいです。理由は、ESや面接で嘘をついてボロが出た時のリスクの方が大きいからです。
また、運良く入社できても応募者側も企業側も違和感を感じ辛い思いをすることになります。
本当の体験から「責任感があるエピソード」を捻り出しましょう。
わかりやすい実績ではなくても、日々の生活で体験した
- ちょっと根性があるエピソード
- ひたむきさが伝わる話
で大丈夫です。
エピソードを話す時には「数字」を出すとより具体性がでます。
小玉 彩華
「責任感があること」を証明するためには、具体的なエピソードが必要です。エピソードが見つからない場合、無理に作り出すのではなく、別の長所を探すことをお勧めします。
2.数字を使う
これはどのような長所をアピールする際においても活用したいテクニックの一つですが、数字を用いることができれば、あなたの責任感が強いという長所についてより詳しく説明することができるでしょう。
「売上が上がった」「生徒の成績を伸ばした」などと分かりやすく伝えようとしたとしても、どの程度のものなのかわからなければ相手がイメージすることができません。
面接官は成果を正しく評価するために数値化した回答を用意して欲しいと考えていることが多いです。
そこで、「売上を昨年の1.5倍にした」「学年150位だった生徒を80位まで成長させることができた」などと数字を用いることができれば、より良い印象を与えられる可能性が高まってくるでしょう。
具体性を持たせることで話に説得力を持たせ、誰が聞いても理解できるような内容を作成することが重要であると言えるのです。
3.自分の価値観や考え方を伝える
長所を責任感とする学生は少なくありません。
その中で他の学生と差をつけるには、自分の考え方や経験から感じたことを伝えてみるのが有効です。
エピソードやアピールポイントはかぶってしまう可能性がありますが、そのときのあなたなりの感情は誰ともかぶりません。
企業に自分の人柄を知ってもらうチャンスですから、自分らしく責任感をアピールしてみましょう。
小玉 彩華
長所を責任感とする学生は少なくありませんが、その中で他の学生と差をつけるためには、自分の考え方や経験から感じたことを伝えることが効果的です。
4.エピソードは一つでOK
エピソードは一つでかまいません。
エピソードは掘り下げて発展させることが大切です。
ただ事実を話すだけでは自分の長所としての責任感が魅力として印象に残りません。
エピソードは量より質を重視して、自分が得たことや考えたことを丁寧に伝えるように心がけましょう。
5.他己分析も活用しよう
他己分析も需要なカギとなります。
というのも、自己分析だけだと主観に偏ってしまうからです。
自己分析でも自分が知らなかった、また見つけていなかった性格を見つけるかもしれません。
それをさらに広げるのが他己分析なのです。
他己分析とは友人や知人、家族など身近な人に自分のことを分析してもらう方法です。
就活における他己分析は社会人の知り合いからしてもらうと特に良いでしょう。
他の人からの客観的な視点は重要です。
自分の長所である責任感をより多角的に裏付けるために他己分析を行ってみてください。
他己分析の詳しいやりかたについては下記の記事を参考にしてみてください。
小玉 彩華
他己分析も重要なカギとなります。自己分析だけでは主観に偏りがちですが、他己分析を取り入れることで、より客観的な視点から自分を理解することができます。
6.短所と捉えられないように注意する
責任感が強い人は往々にして頑固であり、融通が利かないと思われてしまう可能性があるので「責任感はあるものの、柔軟性のある人材である」ということを積極的にアピールすることができれば、より良い印象を与える可能性が高まってくることでしょう。
責任感のある人は、頼りになるという印象こそあるものの、伝え方を間違えると堅物で難しい印象を与えてしまう可能性が高いです。
頑固な印象を与えてしまった場合、他人にも強い責任感を求めて、周りに批判的な人物であると思われてしまう可能性もあります。
また、責任感が強すぎるあまり、1人で抱え込みすぎてしまう人と思われることもあるので、プロジェクトなどに採用しにくいとみなされる可能性があります。
よって、責任感がありながらも柔軟な対応ができることを伝えたり、マイナスの印象を与えない表現を用いたりすることを意識することが重要であると言えるでしょう。
小玉 彩華
責任感をアピールする際には、柔軟性を持つことも同時に伝えることが重要です。責任感が強いことは頼りにされる一方で、頑固で融通が利かない印象を与えるリスクがあります。
7.社会人に求められる責任感をアピールする
社会人に求められている責任感をアピールすることも、あなたが責任感を長所としてアピールする際に非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
先ほど解説したように、社会では当事者意識や自覚としての責任感が求められています。
ただ自分一人で抱え込む、融通が利かないなどといった責任感は逆に短所であると考えられてしまう可能性が非常に高いので注意するようにしましょう。
また、時間や規則を守るといった当たり前のことができるというアピールをすることは責任感があるとは言えません。
むしろ、それまでは責任感がなかった人材であると思われてしまう可能性もあります。
自分が伝えようとしている責任感は社会人に求められる責任感の強さなどについてしっかりと確認しておく必要があると言えるでしょう。
8.企業にマッチした責任感をアピールする
企業によって求められる責任感は当然ながら異なります。
「リーダーとしての責任」と「プロジェクトの1人のメンバーとしての責任」は異なります。
また「与えられた仕事を、多少納期が遅れようがクオリティが低かろうが、完成させることが責任感」と考える企業もあれば「自分には無理であると判断した時点で、誰かに助けを求めることが責任感」であると定義する企業もあります。
このように、あなたが目指す企業における「責任感」の定義を理解した上でアピールするようにしましょう。
9.言い換えを使う
責任感が強いことをアピールするとき、ほとんどの就活生は「私は責任感があります」と言いますが、それではライバルに埋もれてしまい、伝わりにくくなってしまいます。
同じような表現を繰り返されるため、面接官は「また同じことを言っている人が来た」と思い、印象に残りづらいどころか、残りの話もあまり聞いてくれなくなるでしょう。
そこで、責任感が強いことを表す別の言葉や表現を用いて新鮮さを加え、より印象に残るアピールをしてみると良いです。
「最後までやり遂げる力がある」「周囲から信頼される存在です」「課題に対して粘り強く向き合うことを大切にしています」などといった表現に置き換えれば、同じ内容でも違った角度から伝えられます。
ただし、言い換えを用いる際に気をつけなければならないのは「別の言葉に言い換えて終わり」ではなく「自分の責任感をより分かりやすくアピールできているか」を意識しなければなりません。
自分の持つ責任感を定義するにあたって、その言い換えは適切かどうか考えながら自己PRを作成しましょう。
10.構成をわかりやすくする
構成が分かりにくいと魅力が伝わりにくくなってしまうため「テンプレート」とも言える構成をマスターしてから自己PRを作成しましょう。
後ほど詳しく説明しますが「結論→具体例→仕事にどう活かすか」という流れで説明すると良いです。
この流れで説明すると、まず結論について話すため「何の話をするのか」が面接官に伝わり、興味を持ってくれ、話の内容が入ってきやすくなります。
そして、次に具体的にどのような経験をして、どのような場面で責任感を発揮したのかについて話すため、あなたが実際に責任感を有していることが伝わりやすくなります。
最後に、その責任感を就職後どのように活用し、貢献するのかについて話せば「再現性があり、企業に迎え入れた際にも活躍してくれる人物である」と思ってもらいやすくなるのです。
また、この構成を覚えてしまうと、企業によってアピールの内容を変える場合でもスムーズに自己PRを作りやすくなるため「時短」という意味でもおすすめの構成です。
【責任感が強いことを自己PR】人事が受ける印象を理解しよう
- 仕事に全力で取り組むことができる ルールや規則を必ず守ることができる
- 最後までやり抜いてくれる
- リーダーシップがある
続いて、責任感が長所の学生に対して企業がどのような印象を抱くのかについても詳しく紹介します。
多くの企業の採用担当者は責任感が長所であるとあなたがアピールした際、以下のような印象を抱くはずです。
仕事に全力で取り組むことができる
責任感が長所の学生は与えられた仕事に対して最後まで責任を持って取り組む姿勢が評価されるため「仕事に全力で取り組むことができる人」という印象を面接官に与えられます。
このような人は一度任されたタスクを途中で投げ出さず、粘り強く取り組むため、長期的なプロジェクトや日々の業務でも安定した成果を出せると期待されるでしょう。
特に、困難な状況や課題に直面した際にも、逃げずに自分の役割を全うする姿勢を見せることができるため、周囲からの信頼も厚くなります。
企業は自社で働く社員に対して、短期間の目標達成だけでなく、継続的に努力を重ねることを求めているため、責任感が強みであることは大きなアピールポイントとなります。
ルールや規則を必ず守ることができる
責任感が長所の学生はルールや規則を厳守することができるため「信頼のおける人物」という印象を持たれるでしょう。
ルールを守ることは社会人として当たり前のことですが、学生の中にはこれができていない人も多くいるため、ルールや規則をしっかり守る姿勢は好印象を与えます。
企業はチームの中での一貫性と秩序を保つためにルールを遵守できる人材を重視するため「安心感のある存在」として評価されます。
最後までやり抜いてくれる
責任感が強いとアピールすると、採用担当者に対して「最後までやり抜く力がある人」という印象を与えられます。
業務を任せた際に途中で放棄されるリスクを低減できる人材は非常に魅力的です。
仕事においては予期しないトラブルや厳しい納期に直面することが多いため、責任感を持って最後まで業務を遂行する能力は組織全体の信頼性を支える重要な要素とされています。
責任感が強いとアピールすることで、採用担当者はあなたが業務に対して真摯に取り組み、困難に直面しても諦めずに解決に向けた行動を続ける姿勢を想像するでしょう。
リーダーシップがある
責任感が強い人は「自然とリーダーシップを発揮する人物である」という印象を与えることができます。
責任感の強さは業務やプロジェクトを円滑に進めるための意識の高さとも言えるものであり、チームをまとめる役割を担う場面が増える傾向にあります。
採用担当者は責任感の強い人材を「他者を巻き込みながら目標に向かって行動できる人」と捉える傾向が強いです。
つまり、あなたをプロジェクトの進行役やリーダーとしての資質を兼ね備えた人物であると評価する可能性が高くなります。
責任感が強い人はチーム内で意見が分かれる場面でも冷静に状況を判断し、全員が納得できる結論を出せるため、意見を積極的に述べられる社風の企業では特に重宝されるでしょう。
【責任感が強いことを自己PR】責任感を長所としてアピールする方法4ステップ
- 結論を伝える「責任感あることが強みです」
- 責任感を発揮したエピソードを具体的に伝える
- 責任感があることを仕事にどう活かすか伝える
- 完成した責任感の自己PRを添削する
責任感を長所としてアピールする際は以下の1から3までの構成を用いて作成し、その後4のポイントである「しっかりと添削すること」を忘れずに行うことが大切です。
この構成は責任感だけでなく、どのような能力をアピールする際にも活用できるものであり、ぜひこの記事で覚えてしまって、他の企業を受ける際にも活用してみてください。
もちろん、責任感以外をアピールする際にも添削は重要ですから、自分で、もしくは友人や家族、就活エージェントなどに手伝ってもらいながら、しっかりと添削をしてください。
1.結論を伝える「責任感があることが強みです」
何と言っても、まずは結論から伝えることが大切です。
「私の強みは責任感です」などと、まずは一言で説明することを心がけましょう。
結論を後回しにすると、何が悪いのかというと「何が伝えたいのか」が曖昧になり、聞き手にとって理解しにくい話になってしまうからです。
仕事ができない人の特徴として、ダラダラと話して「何が言いたいの?」と聞かれてしまうことが挙げられます。
就活の段階でダラダラ話すということは「採用した場合でも活躍できないだろうな」と判断されてしまうため、まずはどのような場合でも「結論から話すこと」を心がけましょう。
これはエントリーシートに自己PRを書く際も、面接で自己PRについて話す際も共通の項目であるため、ぜひ覚えておいてください。
2.責任感を発揮したエピソードを具体的に伝える
「私には責任感があります」と話すだけでは具体性に欠けるため、あなたが責任感を発揮したエピソードを具体的に伝えることを心がけましょう。
面接官はあなたの実際の経験を通じてあなたを評価するため、抽象的な話だけでなく、具体的なエピソードを話すことが大切です。
例えば、あなたがゼミでグループ発表のリーダーを務めたと仮定しましょう。
その際、メンバーの意見がまとまらず、議論が停滞していたならば「全員の意見を箇条書きにして分かりやすくまとめ、メンバーの役割を割り振った結果、無事に発表を成功させられました」などと話すと良いです。
このように「なぜ自分には責任感があると言えるのか」を、誰が聞いても納得できるように伝えることを心がけてください。
また、あなたはエピソードの当事者なのでつい忘れてしまいがちですが、相手はあなたのことを何も知らない人物です。
初対面の相手が聞いても理解できるような説明を交えつつ話すことを心がけましょう。
3.責任感があることを仕事にどう活かすか伝える
ここまでの説明でも十分、あなたに責任感があること自体は伝わります。
しかし、企業は「活躍してくれる人材」を求めているため、その責任感をどう企業で発揮し、貢献するのか、つまり「再現性があるのか」について知りたいと考えています。
そこで、企業が求めている人物像に沿って、あなたが責任感をどう発揮して貢献するのかについて説明しましょう。
この部分のクオリティを高めるためには、企業研究を入念に行うことが大切です。
企業がどのような人材を求めているのか、公式サイトなどをチェックした上で、自分がなぜ企業の求める人物像に当てはまるのかについて、詳しく説明しましょう。
これにより、あなたが活躍できるイメージを与えられるだけでなく「しっかりと企業について調べている熱心な人物である」ということも同時に強調できます。
「仕事ができること」と「企業への熱意」を同時に、かつ簡潔にアピールできるようになるため、ぜひ企業研究は入念に行いましょう。
4.完成した責任感の自己PRを添削する
自己PRは完成した瞬間に提出しなければならないものではありません。
完成したものを何度も添削して、おかしなところがないか、誤字脱字がないかをチェックしてから提出するものです。
まず、自分でおかしなところや誤字脱字がないか、黙読してチェックしましょう。
その後、音読して再度チェックし、さらに友人や家族、就活エージェントなどに確認してもらうことが大切です。
誤字脱字は自分で発見できることが多いですが「論理が破綻している部分」や「イメージが湧きにくい部分」については自分では発見できないことも多いため、多くの人に読んでもらうことが大切です。
特にキャリアセンターのスタッフや就活エージェントのアドバイザーは就活のプロであるため、企業側の目線に立って添削してくれます。
エージェントに登録している方はアドバイザーに、そうでない方はキャリアセンターのスタッフに、自己PRを確認・添削してもらいましょう。
【責任感が強いことを自己PR】「責任感が強い」ことを言い換えた長所7選
責任感は、大変多くの学生がアピールする長所です。
そのため、他の学生と差別化をするためにも、「責任感」を異なる表現に言い換えてアピールすることが大切です。
責任感のある人は、業務に対して真剣に取り組み、任された仕事を最後までやり遂げる力を持っています。
そのため、責任感があることから、どのような能力を手に入れることができたのか、というところまで考えて、責任感を言い換えたアピールをしていく必要があるのです。
次の見出しでは、長所のアピールで、責任感をどう言い換えれば良いかとその例文を紹介します。
「責任感が強い」ことを「根気強い」と言い換えることも可能です。
困難や障害に直面しても諦めず、持続的に努力を続ける姿勢を持っている人のことを「根気強い」と表現できます。
責任感が強い人は、目標達成のために一度決めたことを最後までやり遂げる力を持っているため「根気強い」とも言い換えられるのです。
問題解決能力やストレス耐性度も結びつき、困難な状況でも冷静に対処する力があることも示せるため、どの業界においても評価されやすいアピールと言えるでしょう。
「最後までやりきる」という表現も、責任感の強さを示す際、非常に効果的です。
責任感が強い人は途中で諦めることなく、与えられた仕事やプロジェクトを最後までやり遂げる使命感を持っています。
どのような困難があっても目標に向けて全力を尽くし、途中で投げ出さない姿勢は多くの企業が求める資質です。
目標に向かって継続的に努力し、成果を出すことができることを強調すれば、高く評価されることでしょう。
責任感の強い人は「自ら働きかける」こともできます。
自主的に動き出し、課題や問題に対して積極的にアプローチする力を持っているからです。
待っているだけではなく、自分から行動を起こし、周囲の協力を得ながら解決に導くことができるのが、このタイプの特徴です。
このような主体的な姿勢は、業務の効率化や新しいアイデアの創出につながり、企業にとって大きな財産と言えます。
「向上心が高い」という言葉も責任感の強さを表現する際に有効です。
責任感の強い人は自分の役割を果たすために努力を惜しまず、常に成長を目指して行動します。
このような向上心の高さは仕事に対する姿勢にも反映され、常に改善や自己研鑽を追求する姿勢が見受けられます。
企業は現状に満足せず、さらなる高みを目指す人材を求めており、成果を出し続けることができることをアピールすれば高く評価されることでしょう。
「使命感の強さ」も責任感が強い人に当てはまる特徴の1つです。
使命感を持って行動する人は自分の役割に対して強い責任を感じており、その仕事を全うすることに強い意志を持っています。
自分の行動がチームや組織全体にどのような影響を与えるのかを常に意識して行動し、与えられた任務を最後まで全力で遂行します。
このような姿勢を示すことは、仕事に対する真剣さや熱意を伝えるとともに、周囲からの信頼を得る大きな要因となるでしょう。
責任感が強い人は「計画性がある」ことも多いです。
目標達成のためにしっかりと計画を立て、効率的に行動する力を持っています。
物事を着実に進めるためのステップを自分の中で明確にしておき、期限内に目標を達成するための方法を工夫できるのが、このような人の特徴です。
また、リスク管理にも長けており、問題が発生した際にも迅速に対応策を講じることができる点も、企業にとって魅力的であると言えるでしょう。
「責任感が強い」ということは「他責志向」ではなく「自責思考」であるということです。
他責志向とは、例えば「天気が悪かったから気分が上がらず、面接で最高のパフォーマンスを発揮できなかった」という考え方であり、自責思考は「自分の対策が足りなかったから、面接で自分を表現できなかった」という考え方です。
常に自らの改善点を探し出そうとする姿勢があり、自分の行動を振り返り、反省することを通じて自己成長につなげることができる人材です。
現代においてはこのような人材は非常に希少であるため、企業から高く評価されることでしょう。
【責任感が強いことを自己PR】「責任感が強い」の自己PR例文【言い換え別7選】
ここまで責任感が強いことを長所として伝えるためのポイントを解説してきました。
ポイントを抑えたら次は実際に責任感を長所として伝える文章を書いてみましょう。
ここでは責任感が強いことを長所として伝える例文をいくつか掲載しているので、例文を参考にあなただけの文章を作成してください。
私の長所は最後まで物事に諦めず取り組める根気強さです。
バトミントンサークルを4年間続け、仲間の健康管理やスコア表作成などマネージャーとしての役割も果たしてきました。
優秀な学生に声をかけることもあり、高校の大会で優勝経験者である友人の弟と2年間話し合いを続け、サークルに勧誘した経験があります。
「チームを強くさせたい」という責任感から、サポート力と交渉術を身につける事ができました。
上記の経験を基に、貴社の「快適な生活の為に世界に貢献する」理念を一社員としてサポートし、お客様との交渉を粘り強く続けていきたいです。
バドミントンサークルを何年間続けたのか明確に数字で示しており、客観的に分かりやすい書き方となっています。
また、具体的にどのようなことに取り組み、どのような実績を残したのかについても説明されているため、初対面の相手が読んでも内容が入ってきやすいでしょう。
また、その経験をもとにどのように企業に貢献できるかについても、因果関係が分かりやすい説明となっています。
私の長所は、当事者意識を持ち、最後までやり抜くことです。
高校生の頃から私はコンビニのアルバイトを続けてきました。
「アルバイトだから」という心理で他人事の姿勢ではいるのは避けたい、という思いから、私はアルバイト中に店舗に貢献できることをよく考えていました。
そこで私は、他店舗より売上が低かったカップ麵の売上を、多店舗平均まで増やしたことがあります。
ほかのスタッフは、来客数が少ないことから需要がなく、仕方がないことだと諦めていました。
しかし私は陳列に問題があるのではと考え、陳列を変える施策を実践しました。
結果、売上は他店舗平均まで復活し、店長からは高い評価をいただきました。
上記の経験を活かし、当事者意識をもったうえで身の回りの業務には積極的にかかわっていきたいと考えております。
「最後までやりきる力」を持っていることが非常にわかりやすい例文となっています。
「アルバイトは適当に業務をこなしていても良い」と思う人は少なくありませんが「自分だけでも、責任を持って取り組もう」としている姿勢も評価に値します。
具体的にどのように工夫をして、そしてどのような結果を残したのかについても説明できているため、取り組みの内容も分かりやすいです。
私は、課題解決のために自ら働きかける力を自分の長所ととらえています。
高校時代に私はバレー部の部長を務めており、周りへのケアに注力してまいりました。
部内は以前、練習が作業的になっており、目標を持つことができないという課題を抱えていました。
そこで私は部員一人ひとりに練習への考えをヒアリングし、練習方法を話し合う場を設けました。
その結果、皆にとって最適な練習方法が見つかり、部内の雰囲気も良くなったうえに技術も向上し、初の県大会出場も果たしたのです。
このような経験をもとに、課題をいちはやく察知したうえで動き、業務の課題解決に貢献したいと考えています。
「自ら働きかけて部員一人ひとり」と、規模の大きいグループに対して働きかけた点が評価に値します。
また、どのような問題が存在し、どのように解決に向けて取り組んだのかについての説明が短いながらも非常にわかりやすい質の高い例文です。
また、この経験を活かしてどのように企業に貢献するのかについての説明が分かりやすく、期待を持たれやすい文章であると言えるでしょう。
私の長所は「向上心の高さ」です。
私は、与えられた仕事で常に最善を尽くそうという意識があります。
学生時代、塾講師のアルバイトをしていましたが、成績が伸びず、モチベーションが低い生徒が一定数いました。
私は生徒の成績を上げたい一心で、生徒の性格と成績を分析して課題を明確にし、生徒一人ひとりにあった指導法を考え実践しました。
はじめは、なかなか良い成績が出なかったのですが、粘り強く続けているうちに徐々に生徒の成績が伸びていきました。
最終的には、学年200位から100位まで上がることができました。
目の前の課題に向き合うことと、諦めないで粘り強く継続することの大切さを実感しました。
塾講師のアルバイトとして取り組むにあたって、何が問題であったかを非常に簡潔に説明できています。
また、具体的にどのような取り組みをしたのかについても、具体的かつわかりやすい説明であるため、就職後も自ら工夫できる人物であることが伝わってきます。
生徒の成績がどのように伸びたかについても数字を用いて説明しているため、説得力のある例文です。
私の長所は使命感が強いことです。
学生時代に飲食店のアルバイトでバイトリーダーをしていました。
私が働いていた飲食店は、雨の日や冬などの寒い季節は、通常と比較して来客数が20%減ってしまう課題を抱えていました。
私はバイトリーダーとしての自覚を強くもち、雨の日キャンペーンなどお客様を増やす施策を考えていました。
また、新規のお客様が増えたところでリピートされなくては意味が無いと考え、スタンプカードを発行して再来店を促しました。
単に何円引きというものではなく、お客様が好きなメニュー2品サービスというものにしました。
その結果リピートされるお客様が全体の70%を占めるようになり、店の業績も安定しだして売上を前年の1.2倍に増やすことができました。
入社後も使命感を強く持ち続け、問題の改善に積極的に取り組む姿勢を忘れません。
売上や来客数を明確に数字で示している点が非常にわかりやすいです。
また、数字を伸ばすためにはどのような取り組みをすれば良いのか、自らの考えと工夫も詳しく説明されているため、なぜそれに取り組んだのかが伝わりやすい例文となっています。
このように、数字にこだわれる、使命感の強い人物はどのような企業においても評価されやすいため、ぜひ数字を用いて分かりやすく説明しましょう。
私の長所は、全体の状況を踏まえた計画を立て、それに則って主体的に動ける能力です。
この能力を発揮した具体的なエピソードとして、文化祭実行委員長を務めた際の経験をお話しします。
文化祭の準備は企画、装飾、広報など複数の部署に分かれており、各部署の進捗が全体の成功に直結していました。
私は、全体計画を立て、各部署がスケジュール通りに作業を進められるようサポートしました。
特に、締切が迫る中でのタスクが間に合わない事態が発生した際には、迅速に状況を把握し、必要な助言やサポートを提供しました。
このような主体的な取り組みにより、大きなトラブルもなく文化祭を成功させることができました。
この経験から、私は自分の仕事だけではなく、プロジェクト全体の成功のために積極的に挑戦し、チーム全体の能力を最大限に引き出すことができると自負しています。
「計画性がある」ことをエピソードを通じて分かりやすく説明できています。
問題が発生した際にも柔軟に対応できることも示しているため、ただ計画に沿って取り組むだけでなく、イレギュラーな問題が発生した際にも柔軟に対応できることを示せているのも非常に印象が良いです。
私の長所は失敗から学び、成長につなげる自責思考の強さです。
私はこれまで、ある程度努力をすることはできるものの、部活ではレギュラーになれず、大学受験も模試では良い点が取れたとしても本番で失敗し、アルバイトでも想定外の失敗が起こることが多いと感じていました。
これらの原因は「運が悪いこと」や「試験本番の問題がイレギュラーだったこと」と思っていましたが、自分の努力不足や取り組み方の悪さも原因であると、大学2年次に自己啓発本から学びました。
以前から、どこか自分の努力不足などに後ろめたさを感じていましたが、それ以降、環境が悪いと感じる時も「環境が悪いのは、自分が現時点ではその環境のレベルにある人物であるからである」と考え、自分に足りない部分を反省し、努力で改善することでアルバイトや学業もうまくいき、貴社のインターンでもリーダーとして活躍できました。
今後は他責思考だった頃の自分の反省を活かし、「どのような事象も自分に原因の一端がある」ことを意識して改善し続けることで貴社に貢献したいと考えています。
どのようなきっかけで自責思考が強くなったのか、わかりやすく説明できています。
また、その特性を活かして、どのように改善のために取り組み、努力を継続したのかもわかりやすいです。
「取り組み」と「結果」「将来の展望」いずれもわかりやすい例文と言えます。
【責任感が強いことを自己PR】「責任感が強い」の自己PR例文【エピソード別5選】
続いて、責任感を長所として伝える際のエピソード別の例文を3つ紹介します。
アルバイト、部活動、そして長期インターンと、多くの就活生の方がアピールするであろう代表的なエピソードに分けて紹介しているため、ぜひあなたが話そうと思っているエピソードに近いものを中心に参考にしてみてください。
私の長所は責任感です。
アルバイト先では在籍2年目よりアルバイトリーダーを務めていましたが、急な欠勤が出た際も運営が滞らないよう、他のスタッフに指示を出しながら適切に人員を割り振ることで、人員不足の課題を乗り越えました。
この経験を通じて、責任感を持って業務に取り組む姿勢が評価され、周りからも信頼できる存在として、困った時には真っ先に質問をしてくれるなどの信頼を得ることができました。
短いながらも、どのように責任感を発揮したのかが分かりやすい文章となっています。
また、どのように問題を解決したのかだけでなく、最終的に自分の貢献がどのような結果を招いたかについての説明も分かりやすいです。
ただ自分が結果を残したという話ではなく、周囲にとっても、自分にとっても喜ばしい結果となったことが分かりやすい良い例文です。
私は大学時代、野球部の主将を務めていましたが、ある時期に1ヶ月間、練習試合で一度も勝てないという大不調に陥ったことがあります。
そこで私は責任感を持ってチームの課題を分析し、練習メニューを再編成しました。
また、一人ひとりのメンバーとのコミュニケーションを強化し、モチベーション向上に努めた結果、次の試合で勝利を収めることができました。
この経験を通じて、責任感を持ってチーム全体のパフォーマンスを向上させることができたと考えています。
どのような課題があったのかについて、まず最初に分かりやすく説明できています。
そして、課題を解決するために「チームの課題を分析し、練習メニューを再編成した」という取り組みもわかりやすいです。
限られた文字数の中でどのような結果が得られたのかについても説明できているため、取り組みの内容が非常に分かりやすい文章と言えるでしょう。
私は先日まで他社の長期インターンで営業のサポートを担当していた際、取引先に配る重要な書類の作成を任されました。
初めての資料作成ではありましたが、納期に間に合わせるために計画的に作業を進め、最後まで確認を徹底しました。
また、進捗状況を定期的に営業の方に報告し、必要なフィードバックを受け、質の高い資料を完成させることができ、クライアントからの評価も高く、プロジェクト成功に大きく貢献できました。
自分が経験豊富ではなく、その業務のエキスパートではないことを理解した上で入念なチェックを行い、ミスがないよう徹底している点が非常に印象が良いです。
どのように工夫したのか、苦手ながらどのようにして結果を残したのかについての説明が非常に分かりやすい文章と言えます。
私の強みは責任感が強いことです。
大学のゼミではプロジェクトの進行管理を任され、チーム全体をまとめました。
例えば、研究発表会の準備を進める際、役割分担がうまくいかず、全体の進捗が遅れてしまいました。
そこで私はメンバー一人ひとりと昼休みに学食で面談を行い、各自の得意分野に応じてタスクを割り振りました。
また、進行状況を管理するためにスケジュール表を作成し、定期的に進捗を共有する場を設けました。
これにより、チーム全体が同じ方向を向き、無事に期限内に高評価を得る発表を成功させることができました。
今後もこの責任感を活かし、御社での業務に取り組んでいきたいと考えています。
例えば、プロジェクトの進行管理や業務の正確性が求められる場面で自分の強みを活かして成果を上げることに貢献する所存です。
私の強みは責任感が強いことです。
大学で所属していたサークルでは副代表として活動全体の運営をサポートし、メンバーが気持ちよく活動に専念できる環境を作ることに努めました。
例えば、大規模なイベントの運営において予算管理やスケジュール調整がうまくできていなかった時、私はまず問題点を整理し、改善策をメンバーと共有しました。
その後、タスクを細分化し、進捗状況を逐一確認することで、全員が無理なく役割を果たせる体制を整えた結果、イベントは無事に成功を収め、多くの来場者から「楽しかった」と嬉しい言葉をいただきました。
貴社での業務においてもこの責任感を活かして貢献したいと考えています。
特に、業務の進行管理や同僚との連携が重要となる場面で、自分が率先して問題解決に取り組むことで、組織の目標達成に寄与する所存です。
【責任感が強いことを自己PR】「責任感が強い」の自己PR例文【NG例文5選】
続いて「責任感が強い」ことをアピールする際のNGの例文を4つ紹介します。
いくら責任感の強さが強調できているとしても、以下のような書き方をしてしまうとマイナスの印象を与えてしまう可能性が非常に高いです。
ぜひ、ES、もしくは面接の回答の下書きが完成したら、以下の4つのNG例文と照らし合わせながら共通点がないか確認してみてください。
私の長所は責任感が非常に強いことです。
飲食店のアルバイトをしていた際、私以外が全員新人で、かつ店舗が非常に忙しかった日があります。
その日は一人ひとりに指示を出しているとうまく営業できないと感じ、他のメンバー全員を配膳だけに集中させ、私が残りの業務を全て担当しました。
これにより、なんとか無事に営業を終えることができました。
この経験を活かし、入社後も適宜作業効率を考えながら取り組んでいきたいと考えています。
確かに「1人で忙しい日のお店を回せたこと」は賞賛に値しますが、これでは自己中心的な印象を与えてしまいます。
「この人たちには指示をしても意味がないから」と、同僚を見下しているような態度すら見受けられるため、非常に印象が悪いです。
私の長所は責任感が非常に強いことです。
一度決めたことは、何があっても最後までやり遂げることができます。
たとえ他の人が途中で諦めてしまった出来事であったとしても、私は最後までやり抜くことでありとあらゆる物事を達成してきました。
何に取り組むにあたっても失敗はつきものですが、失敗から学び、何度も工夫しているため、最後までやり遂げられなかったことはありません。
貴社に入社した際にも、壁にぶち当たった際は、工夫しつつ最後まで取り組むことを大切にしたいと考えています。
エピソードが非常に曖昧であり、何の話をしているのかがよくわかりません。
エピソードがないと規模感も伝わらないため、どの程度「最後までやり遂げることができる」のかが伝わりにくくなってしまいます。
業務への再現性も伝わりにくいため、エピソードは誰が読んでも理解できる客観的で分かりやすい文章であるかを確認しましょう。
私の長所は責任感があるところです。
私はアパレルショップでアルバイトをしているのですが、入社当初は何をすれば良いのかわからず、ひたすら服をたたんでいるだけでした。
特に上司からの指導もなかったため、積極的に社員の方々に意見を仰ぎ、何をすべきかどう取り組むべきかを学ぶことで接客が得意になり、店舗の売り上げも8%伸ばすことができました。
入社後も責任感を持って業務を遂行し、成果を上げていきたいと考えています。
わからないことがあれば質問をするというのは、社会人として当たり前のことです。
指示待ちの人物は企業にとって「門前払い」とも言えるほど、必要とされていないタイプの人材であるため「自分から聞く」という条件をクリアしていることは当然です。
当たり前のことをアピールされても企業は魅力を感じることはないため、もう少し入社後の活躍イメージが湧くような説明をしましょう。
私の長所は責任感があるところです。
時間や約束は絶対に守るようにしています。
私は先日まで企業のインターンに参加していましたが、高校時代、遅刻が多く卒業できるか危うかったことを踏まえた上で、必ず5分前には到着することを心がけていました。
中には数回遅刻するメンバーもいましたが、私は最後まで遅刻ゼロでインターンに参加することができ、これまでの自分の課題を克服できたと考えています。
入社した後も責任感を持って業務に取り組み、毎日定時までに出社したいと考えています。
これは、もはやあからさまに悪い例文であるため、解説が要らないかもしれません。
「遅刻をしない」のは人として当然のことです。
「中には数回遅刻するメンバーもいましたが」と、あたかも「遅刻は大したことではない」ような書き方をしていますが、普通のことではありません。
むしろ「高校時代遅刻が多かった」と言っているということは「遅刻癖があった人」ということであり、信頼に値しません。
もちろん、この記事を読んでくれている方の中に遅刻しがちだった人もいるかもしれませんが、わざわざ長所について述べる際に話すことではないため、別の話をしましょう。
私の長所は完璧主義であることです。
どのようなことにも全く妥協せずに、最高の結果を追求することで成果を出してきました。
例えば大学でダンスサークルに所属していた時はリーダーとして学園祭で完璧なダンスを披露するために、1年生のメンバーにも毎日2時間の自主練を課していました。
これにより1年生のメンバーも「初心者だから」と甘えることなく完璧を追求することができ、当日は最高のパフォーマンスを発揮することができました。
中には弱音を吐き、途中で離脱をするメンバーもいましたが「これまでの学園祭の発表の中で最もクオリティが高かった」と長年大学に在籍するスタッフの方からも褒められたため、素晴らしい演技だったと考えています。
今後もこの完璧主義を活かし、貴社に入社してから一度もミスを犯さずに定年まで勤め上げるような人物を目指します。
こちらも何が悪いのか非常に分かりやすい文章です。
初心者のメンバーに対しても完璧であることを課して、しかも毎日2時間練習をさせるという、もはや社会人になったらパワハラをすることが目に見えているようなアピールと言えます。
増して、自分で全く自覚がないというのも問題です。
「完璧に業務をこなすこと」は大切ではありますが、それは周囲に過度に強いるものではないため「自分が」どのように工夫をして、完璧に業務をこなすかということをアピールしましょう。
責任感を長所としてアピールして内定を獲得しよう!
「責任感がある」を長所としてPRする方法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
「責任感」で大事な部分は、古い言い方をすれば「根性があるかどうか」です。
就職活動を「営業活動(または商取引)」と考えると、言い方は悪いですがゲーム感覚で臨むことができます。
面接に落ちた時も「否定された」ではなく「自分の○○の部分が合わなかったのだな。今度は××の部分を出していこう」と冷静に振り返る事ができます。
長所と短所あなたを売り込む為の「武器」の一つとなります。
あなたの「根性があるキャラクター」の部分を上手くPRし、企業との「商取引ゲーム」に成功する事をお祈りします。
就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
ここまで、責任感をアピールするにあたって検討しなければならない基準について話しましたが、全ての基準に当てはまらないからと言って、責任感をアピールしてはならないというわけではありません。
全ての項目を客観的に分析してみて、1つも当てはまらない場合はさすがに別のアピールをした方が良いですが、1つくらい当てはまっていなくても、問題ないです。
しかし、当然ながら、それぞれの項目、すべてが該当していると、より面接官はあなたに良い印象を抱く可能性は高まります。
そこで、自分がこれまで責任感を発揮して取り組んだ経験をいろいろと思い出してみて、他にアピールできる話がないか、考えてみてください。
もし、全ての項目が当てはまるエピソードがある場合は、そちらに題材を変えて自己PRの下書きを書いてみると良いでしょう。
もしかすると、今まで主題としようと思っていたエピソードよりも、新しいエピソードの方が好印象を与えやすいかもしれません。