【ES】「はたらく上で大切にしたいと思うこと」の例文と通過のポイント【任天堂】

【ES】「はたらく上で大切にしたいと思うこと」の例文と通過のポイント【任天堂】

就活においては、はたらく上で大切にしたいと思うことについて聞かれることが多いです。

志望動機や自己PRよりは聞かれる可能性が低いですが、あらかじめ回答を用意しておかないと、面食らってしまうことがあります。

主にESに書く際に焦点を当てて紹介しますが、面接で聞かれることもあるため、どのようなタイミングで聞かれても、うまく答えられるようになっておきましょう。

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【はたらく上で大切にしたいと思うこと】「はたらく上で大切にしたいと思うこと」とは?

まず、はたらく上で大切にしたいことは何かという定義について考えてみましょう。

文字通り、業務に取り組むに当たって大切にしたいと思う価値観であり、集団の人間関係や仕事への向き合い方、捉え方など、業務を行う上で大切にしたい価値観のことを指す言葉です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「はたらく上で大切にしたいこと」は、選考においてさまざまな企業から聞かれることになります。しかし、答えを準備していないとなかなか答えられない質問のひとつでもあります。実際、弊社に相談に来られる学生でこの回答に困っている就活生も少なくありません。この記事で解説する「はたらく上で大切にしたいと思うこと」が聞かれる理由とアピールのポイントをおさえて、選考を通過しましょう。

大切にしている価値観との違い

「はたらく上で大切にしたいこと」と「大切にしている価値観」の違いを以下の表にまとめました。

項目 内容
はたらく上で大切にしたいこと 大切にしている価値観
意味 仕事で大切にしたい価値観
仕事以外も含む大切したい価値観 例文
チャレンジ精神、チームワーク 家族を思いやる心

「はたらく上で大切にしたいこと」と「大切にしている価値観」の2つは意味が異なります。

大切が含まれているため、同じ意味として認識されがちですが、混同しないようにしましょう。

採用担当者から「はたらく上で」と質問されたら、仕事で大切にしたい考えを述べてください。

一方で「大切にしている価値観を教えてください」と質問されたら、仕事以外の内容を含めても問題ありません。

「あなたにとって仕事とは?」との違い

「あなたにとって仕事とは?」と質問する採用担当者は、回答から以下の項目を見極めています

「あなたにとって仕事とは?」から採用担当が知りたいこと
  • 入社意欲
  • 仕事に対する価値観
  • 仕事に対する責任感

もし、採用担当者から質問された際は、上記の項目について回答しましょう。

例えば「私にとって仕事とは、社会貢献する手段です」「仕事とは給与の対価として責任を果たすものです」など、自分なりの考えを伝えてください。

もちろん、どれが正解かは人によって異なります。

なぜ、自分がその回答を選択したのか、理由を含めて回答できるようにしましょう。

回答に時間がかかると採用担当者から「自己分析が不十分」と判断される可能性があります。

採用担当者の印象を悪くしないためにも、事前に準備しておきましょう。

【はたらく上で大切にしたいと思うこと】聞かれる理由

では、はたらく上で大切にしたいと思うことについて企業はなぜ聞いてくるのでしょうか。

相手側の意図を理解しておけば、よりスムーズに回答できるようになるため、ぜひ以下の3つを覚えておいてください。

仕事に対する価値観が知りたいから

企業にとって、価値観が合う人材は長期的に活躍しやすく、正規離職のリスクが少ないと考えられます。

応募者がチームで協力しながら成果を出すことを大切にしたいと考えている場合、個人の成果を重視する企業文化ではミスマッチが生じる可能性があります。

逆に、チームワークを重視する企業であれば、その価値観が共通感を生み、仕事にも自然と適用できるでしょう。

企業は応募者の考え方や行動の指向が自社の方向性や環境に適しているか知ることで、採用後の定着度や貢献度を判断します。

はたらくことに対する意欲が知りたいから

社会人になるということは、与えられた仕事をこなすだけでなく、自分の成長や組織への貢献が求められる立場に変わるということです。

そのため、自分なりにはたらくとは何か、どのような仕事に取り組みたいのかを考えている人材は入社後も前向きに行動し、成長する可能性が高いと判断されます。

例えば「新しいことに挑戦し、知識を広げてお客様に喜ばれる価値を提供したい」など、明確に話しましょう。

具体的にどのような場面でその考えを大切にしたいのか、エピソードを交えながら伝えると、採用担当者には響きやすくなります。

はたらくことに対する前向きな意欲が示されれば、企業側もこの人は目標を持って成長し、会社に貢献してくれるだろうと期待を寄せやすくなります。

仕事に対する責任感が知りたいから

仕事における責任感とは任された業務や役割を最後までやり遂げる意識であり、企業にとって欠かせない要素の1つです。

この質問を通じて、応募者がどのような場面で責任感を発揮し、それを今後どのように仕事に活かすつもりなのかを知ろうとしています。

例えば「約束したことを必ず守る」「業務のクオリティを維持するために、細部まで確認す」るなど、具体的な責任感の表れを述べましょう。

過去の経験を交えて、チーム全体の目標達成に向けて行動した際、最後まで粘り強く課題に取り組んだなどのエピソードを示すと説得力が高まります。

【はたらく上で大切にしたいと思うこと】見つからない際の4つの見つけ方

ここまで、はたらく上で大切にしたいことについて企業が聞いてくる理由を説明しました。

しかし、自分がはたらく上で大切にしたいと思っていることが何も思いつかない人も居るでしょう。

そのような方のために、見つけ方について紹介します。

以下の4つの対策に取り組めば、何も思いつかない場合でも何かしら言える要素が見つかるはずです。

個人ではなく集団で取り組んだことを振り返る

何も思いつかない場合、過去の集団での取り組みについて振り返ってみて、自分の役割や心がけた行動を整理してみると良いでしょう。

集団での経験は個人での活動以上に周囲との関わりや自分の役割が明確になる場面が多く、価値観を見つける手がかりが隠れています。

例えば、部活動やゼミ、グループやアルバイトでチームの一員として取り組んだ経験を思い出してみましょう。

その際、どのようなことを意識して行動したのかを具体的に振り返ることが大切です。

リーダーとしてメンバーをまとめた経験があるならば、全体の調和を大切にしたいという価値観が見つかるかもしれません。

逆にサポート役として注意を払った経験があるならば「人を支えることでチームに貢献することを大切にしている」と言えます。

また、目標達成のためにどのような工夫や努力をしたのかを整理することで、自分が仕事で大切にしたい考え方も明確になるでしょう。

希望の職種や仕事内容から考える

希望する職種や仕事内容に関連する経験を整理して、その中から価値観を探るのもおすすめの選択肢の1つです。

まず、自分が興味を持っている職種や企業の業務内容を確認し、それに必要とされる能力や思考を考えてみましょう。

その際、自分の過去の経験でその能力を発揮した場面について振り返ってみてください。

例えば、営業職を志望しているなら、相手との信頼関係を築くために意識した行動や工夫を掘り下げることで「人との関わりを大切にしたい」という価値観が見えてくるかもしれません。

また、企画職を目指す場合は課題を解決するために試行錯誤した経験を振り返ると「粘り強く問題解決に取り組むことを大切にしている」と気づけるでしょう。

このように、希望する職種と自分の経験を結びつけ、なぜその行動を取ったのか、誰のために何のために行動したのかを深掘りしておくことで、はたらく上で大切にしたいことが明確になります。

目指す将来像から考えてみる

はたらく上で大切にしたいことが見つからない場合、将来の自分がどうありたいかを考えることも有効です。

目指す将来像を描くことで、その実現に必要な力や考え方が明確になり、自分の価値観を見つけやすくなります。

例えば「人の役に立つ仕事をしたい」「専門性を高めて社会に貢献したい」などと述べた場合、その思いを実現するために必要な行動や考え方を整理してみましょう。

具体的になぜその将来像を目指したいのか、どのような行動が必要なのかを掘り下げることで、自分がはたらく上で何を大切にしているかが見えてきます。

将来像が明確であれば、その過程で直面する困難や課題に対する自分の姿勢や心がけも明確になります。

「挑戦を重ねて成長し続けたい」「チームと協力して大きな成果を出したい」といった価値観も見つかるでしょう。

OBOG訪問をしてヒントをもらう

自分でははたらく上で大切にしたいことが全く思いつかない場合、OBOG訪問を通じてヒントを得る方法もおすすめです。

実際に働いている社会人の価値観や考え方を聞くことで、はたらく上で大切にする要素が具体的にイメージできるようになります。

例えば、OBOGに「どの仕事でどのような価値観を大切にしているのか」「なぜその考え方を持つようになったのか」などを質問してみましょう。

そこから、自分も「人との信頼関係を築きたい」「挑戦を恐れず行動する姿勢を持ちたい」など、自分の考え方を見つけられることがあります。

また、異なる業界や職種ではたらく人の話を聞くことで、自分がどのような働き方をしたいのかが具体的になります。

OBOG訪問を通じた気づきを元に、自分の経験や考え方と照らし合わせながら価値観を整理しましょう。

【はたらく上で大切にしたいと思うこと】好印象を与える書き方のポイント

続いて、選考を通過するためにはどのような書き方をしなければならないのかポイントを紹介します。

以下のような書き方で、はたらく上で大切にしたいと思うことを伝えれば、企業の採用担当者にも理解されやすく、質の高い回答が出来上がるはずです。

ぜひ参考にしてみてください。

わかりやすい構成で伝える

はたらく上で大切にしたいことを伝える際には、まず分かりやすい構成で内容を整理することが大切です。

最初に自分が大切にしたいことを結論として端的に述べ、その後、その考えに至った根拠となるエピソードを詳しく説明します。

結論を明確に示すことで、採用担当者はあなたの価値観を理解しやすくなるでしょう。

エピソード部分では自分が過去にどのような経験を通じてその価値観を大切にするようになったのかを具体的に説明してください。

例えば、アルバイトやゼミ活動での体験を通じて学んだことや、自分の判断や行動がどのように周囲に良い影響を与えたのかを示すと説得力が増します。

最後に、入社後にその価値観をどのように活かし、企業や業務に貢献していくつもりなのかを述べることで、未来への意欲を示しましょう。

この「結論・根拠・入社後の展望」という流れを意識すると、採用担当者にとって読みやすく、印象に残る文章が作成できます。

志望企業へのマッチ度が高いことを伝える

はたらく上で大切にしたいことを伝える際には、志望する企業とのマッチ度を示すこともポイントです。

企業がこの質問をする意図の1つとして、応募者が自社の価値観や方針に共感し、長く働いてくれる人材かを見極めることが挙げられます。

そのため、企業の理念や業務内容をしっかり研究し、自分の価値観や考えがどの部分で合致しているのかを示しましょう。

例えば、チームワークを大切にしたいという価値観がある場合、企業が掲げる「協力して目標を達成する文化」や「チームで挑戦する姿勢」に共感していることを伝えられます。

志望企業の公式サイトや採用情報、社員インタビューなどを通じて企業文化や求める人物像を理解し、自分の考えと重なる部分を具体的に言葉にしましょう。

できるだけ具体的に伝える

これはESにおいて、どのような項目にも共通していることですが、内容を具体的に述べることは非常に重要です。

抽象的な言葉だけでは説得力に欠け、採用担当者にあなたの価値観や人柄が正確に伝わりません。

例えば、人間関係を大切にしたいと思っている場合、具体的にどのような場面でその考えを意識したのか、どのような行動を取ったのかを示しましょう。

「アルバイト先で新人のサポートに力を入れた結果、チーム全体の雰囲気が良くなり、売上も向上した」などの具体的なエピソードを用いることで、自分の価値観が伝わりやすくなります。

また「責任感を持って取り組みたい」という価値観であれば「担当したプロジェクトで最後まで粘り強く業務を遂行し、目標を達成した」などと話すと、説得力が増すでしょう。

具体的な内容は採用担当者にあなたの考え方が実際の行動で成果につながっていることを示し、信頼感を与えるものです。

長期インターンやアルバイトの経験と絡めて伝える

長期インターンやアルバイトの経験があるならば、積極的にその業務や経験と絡めて伝えることもおすすめです。

実際の業務経験を通じて得た価値観や気づきは具体性があり、説得力が高いため、採用担当者にも強い印象を残せます。

例えば「お客様との信頼関係を築くことを大切にしたい」という価値観を伝えるならば、アルバイト先で顧客の要望に応えるために工夫した経験や、その結果として得た信頼関係について述べると良いでしょう。

また、長期インターンでチームの一員として働いた経験があるならば「協力して業務を進めることで目標達成につながった」という具体例を示すことで、はたらく上での価値観が明確になります。

実際の経験に基づいて価値観を語り、仕事に対する意識の高さや行動力を伝えましょう。

【はたらく上で大切にしたいと思うこと】書く際の注意点

はたらく上で大切にしたいと思うことを書く際の注意点は、以下の3点です。

はたらく上で大切にしたいと思うことを書く際の注意点
  • 今の自分には分からないと答えるのは避ける
  • 仕事に前向きでない内容は避ける
  • 当たり前すぎるない内容は避ける

質問に回答する際は、採用担当者に将来の姿を想像させ、企業が求める人物像とマッチしていることを伝えるのが重要です。

そのため、曖昧な表現や消極的な言葉の使用は避けましょう。

本章を参考にして、マイナスな印象を与えない文章にしてください。

今の自分には分からないと答えるのは避ける

書く際の注意点の1つ目は、今の自分には分からないと答えるのは避けることです。

採用担当者に消極的な印象を与えます。

とくに、入社意欲や成長意欲がない人物と判断されるでしょう。

就活において、物事に対する意欲が重要です。

新卒は、現在持っているスキルよりも、ポテンシャルが重要視されます。

そのため、採用担当者からの質問には、主体性をアピールし、入社したい気持ちを伝えましょう。

質問に対して「分からない」と回答してしまうと、アピールすべきポイントが採用担当者に伝わりません。

実際にはたらいた経験がない就活生にとって、想像しにくい質問でしょう。

しかし、採用担当者も経験がない、もしくは浅いことは理解しています。

現時点での自分の考えを伝えることが大切です。

仕事に前向きでない内容は避ける

書く際の注意点の2つ目は、仕事に前向きでない内容は避けることです。

マイナス表現を多用すると、採用担当者から「成長性がない」「将来性がない」と判断されます。

内定を獲得するには、採用担当者に将来活躍できる人材だとアピールすることが重要です。

また、ネガティブ発言を連発すると、採用担当者は就活生に対してネガティブな印象を持つでしょう。

一度、決まった評価を覆すのは非常に困難です。

とくに、マイナス評価が定着すると、採用担当者が余程のメリットを感じない限り採用にはいたりません。

わざわざ自分で自分の評価を下げる必要はないため、質問に回答する際は注意してください。

謙遜の意味をこめたくなりますが、避けるのが無難です。

当たり前すぎるない内容は避ける

書く際の注意点の3つ目は、当たり前すぎるない内容は避けることです。

社会人としてのマナーに該当するものは、回答する必要はありません。

採用担当者にとって、当たり前のことであり、プラス評価にならないからです。

例えば「遅刻しない」「挨拶する」「敬語を話す」などは、避けましょう。

就活する段階で、身につけておくべきものです。

あえて発言することで、採用担当者から「社会人としてのマナーが欠けているかもしれない」と悪い印象を与えます。

さらに、他の就活生との差別化になりません。

自分なりの価値観や人間性を伝えるためにも、当たり前すぎる内容の使用は控えましょう。

【はたらく上で大切にしたいと思うこと】ESの回答例

ここまで紹介してきたポイントや、おすすめの構成などを踏まえた上で、はたらく上で大切にしたいと思っていることについての回答例を紹介します。

例文のポイントについても詳しく説明するため、参考にしつつ自分のESも書いてみてください。

例文

私は向上心を持って取り組み続けることを大切にしています。
私は先日までアルバイトを3つ掛け持ちしていましたが、飲食店でも学習塾でも家庭教師でも、常にスキルアップを目指して取り組んでいました。
飲食店ではより早く料理を作れるように、塾ではより集団に対して分かりやすく説明できるように、家庭教師では一人ひとりの生徒により寄り添えるように心がけていました。
これにより、常にスキルを向上させることができ、どのアルバイトの同僚からも高く評価され、さらに全員が私を参考にスキルアップに取り組んでくれるようになりました。
この経験から、向上心を持って取り組むことは自分のスキルアップだけでなく、周囲にも良い影響を与えられることに気づきました。
貴社に入社した際にはプログラマーとしてプログラミングの学習だけでなく、最新のIT業界の動向を追い続け、モチベーション高く取り組むことで、周囲を行動でモチベートできる人物を目指します。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

なぜ向上心を持って取り組み続けることが大切と考えたのかのエピソードが非常に分かりやすいです。また、このエピソードは自分の中で完結しておらず、周囲からのフィードバックがあり、周囲に影響を与えられたという説明も加えられており、客観性が加わっています
さらに、向上心の高さは目まぐるしいスピードで技術が進化するIT業界に非常に重要なものであるため、能力や考え方と目指す企業の方向性が一致していることも伝えられています。

【はたらく上で大切にしたいと思うこと】ESのNG回答例

続いて、はたらく上で大切にしたいと思うことのNG例文を紹介します。

以下のような文章を提出してしまってはマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いため、反面教師として活用してください。

NG例文

私がはたらく上で大切にしていることは、福利厚生の充実です。
私は先日までインターンに参加していましたが、営業職の業務で土日まで出勤させられ、すぐに体調を崩してしまいました。
非常に体育会系であり「契約を獲得できるまで帰ってくるな」と言われたこともあり、このような企業では絶対に働きたくないと考えました。
貴社は社員の健康管理を徹底しており、有給も多く、自社のサプリメントを安く購入できるなど、健康状態を整えやすい点に魅力を感じました。
貴社のような社員を大切にする文化が根付いている企業でこそ、安定して長く働き、スキルアップし、貢献していけると考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「自社のサプリメントを安く〜」以降はそこまで悪くありませんが、前半のイメージが悪すぎる例文であると言えます。まず、主題を福利厚生の充実と言っている時点で、仕事に対するやる気がないと思われてしまう可能性があります。
また、何かの悪口を言うことは就活において絶対にNGです。確かに、ブラックなインターンであったことは伝わりますが「すぐ体調を崩す上にやる気がない人物」という印象を与えることは間違いありません。ESを作成する際は目指す企業に焦点を当て、福利厚生や休みの多さなど、マイナスな印象を与えやすい主題を外して説明するようにしましょう。

面接の場で「はたらく上で大切にしたいこと」の回答後に想定される質問

質問に回答した後には、さらに質問が続くため、あらかじめ想定しておくことが重要です。

本章では「はたらく上で大切にしたいこと」の回答後に想定される質問を、2つ解説します。

別角度からの質問にも柔軟に対応するために、参考にしてください。

どの質問が来ても、スムーズに回答し、将来について考えていることをアピールしましょう。

自分の考えとは異なる人とはどう働くのか

「自分の考えとは異なる人とはどう働くのか」と質問された場合は、相手の考えを尊重することを伝えましょう。

企業には大勢の社員が在籍します。全員が同じ考えになることは不可能です。

しかし、仕事を進めるには、協力する必要があります。

そのため、自分とは違う考えを持つ人とも、一緒に勤務できることをアピールしましょう。

例えば「もし、違う考えの人がいても、相手の考えを尊重し、価値観を共有することに努めます」と回答できます。

採用担当者に対して、職場環境に馴染める人材であることが伝わるでしょう。

仕事する際は、まったく異なる価値観を持った人と勤務する必要があると、認識しておくことが重要です。

「仕事をする上で大切なこと」が達成できない場合、どうするのか

もし自分の考えが達成できない場合は、柔軟に対応する姿勢をアピールしましょう。

加えて、前向きな姿勢が伝えられると効果的です。

勤務していると、自分の価値観に合わない瞬間が訪れます。

しかし、成果を出すためには、工夫して乗り越える必要があるでしょう。

そこで自分なりにどう対応するつもりなのか、しっかり述べてください。

例えば「解決策を模索しつつ、長期的な視点で目標達成を目指します」と主体的かつ、ポジティブな意見で返しましょう。

採用担当者から、臨機応変に対応できる人材だと評価されることが重要です。

トラブルに直面しても周囲と協力して解決できる人材は、重宝されます。

もし、自分の価値観に合わない場合でも、受け入れられる人材だとアピールしましょう。

【新たな価値を生み出したと思うエピソード】具体的に回答してESを通過しよう!

今回ははたらく上で大切にしたいと思うことについて、ESで聞かれた際の回答の方法や例文、NG例文などを紹介しました。

100%聞かれる項目ではありませんが、しっかりと対策しておくことで、いざ聞かれた時もスムーズに回答できるようになります。

また、はたらく上で大切にしたいと思うことを明確にしておけば、就活の軸について聞かれた際もスムーズに回答できるようになるため、受ける企業で聞かれるかどうかに関係なく、回答を準備しておきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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