「自己PRやエントリーシートを書く際に、数字を使用するときの効果的な方法が知りたい」
「エントリーシートに数字を盛り込む上でのルールって何があるんだろう?」
このように自己PRやエントリーシートを記入する際に、数字の扱い方に悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
本記事では、自己PRに数字を盛り込む際のポイントやルール、さらに注意点についてそれぞれ解説していきます。
この記事を読むことで、自己PRを記入する際の数字の使い方がわかり、より具体的で、かつ魅力的な内容のエントリーシートを書くことができるようになるでしょう。
数字を使用して効果的な自己PRが書きたいと思っている人は、ぜひチェックしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRに数字を盛り込む】そもそも企業が自己PRを聞く理由
自己PRを効果的にアピールするには、なぜ自己PRを聞くのかという質問の意図をつかむ必要があります。
また、質問の意図をつかむことで、自己PRでなぜ数字を用いることが効果的なのかがわかるはずです。
以下で確認していきましょう。
あなたが入社後活躍できるか確認するため
企業は入社後に活躍し、貢献してくれる人を求めています。
そのため、自己PRの強みやエピソードからあなたが活躍できるかを見極めているのです。
また、エピソードに数字を盛り込むことで説得力があり客観的なアピールができます。
説得力のあるアピールをし、あなたのポテンシャルをより効果的にアピールしましょう。
あなたの人柄を見るため
企業は同じ目標やビジョンの実現を目指す中で、同じ価値観や人柄の人を求めています。
そのため、自己PRのエピソードに表れるあなたの人柄や価値観にも注目しているのです。
この際、自己PRで数字を用い、高い目標を掲げているという内容に仕上げた場合、あなたの強みとともに向上心や主体性が評価されることでしょう。
このように、上手に自己PRに数字を用いることであなたの人柄をアピールできるのです。
【自己PRに数字を盛り込む】具体的な数字や実績がないと自己PRは書けない?
具体的な数字や実績がない場合でも自己PRを書くことはできます。
もちろん数字を使用してアピールできた方が、相手に客観的な情報が伝わり効果的です。
しかし、具体的な数字が提示できない場合には、後ほど説明しますが、印象的なエピソードを詳細に説明するという手段が効果的です。
【自己PRに数字を盛り込む】エントリーシートや履歴書の自己PRで数字を記載するときのルール
続いて、エントリーシートや履歴書の自己PRで数字を記載する際の4つのルールについて解説していきます。
自己PRで正しく数字を使用する上でルールを把握することは必要不可欠ですので、確認していきましょう。
固有名詞等に使われている場合は漢数字のままにする
固有名詞等に数字が使われている場合は、漢数字のままにするようにしましょう。
具体的には、以下のような地名や熟語に使用されるものについては、漢数字のまま表記して問題ありません。
・地名:六本木、麻布十番、八尾市、八王子市など
・熟語:一喜一憂、再三、一つ一つ
これらの漢数字については、算用数字を使用してしまうと、読みにくくなってしまうため、そのまま漢数字で記載する必要があります。
年号は算用数字を使用する
年号については算用数字を使用するようにしましょう。例えば、年号の表記の際には、以下のように算用数字を使用します。
・平成7年、令和3年、昭和47年
年号だけ漢数字を使用してしまうと、全体の統一感がなくなってしまいます。そのため、年号を使用する際には、算用数字を使用するようにしましょう。
横書きは算用数字で縦書きは漢数字にする
横書きの際には、算用数字を、縦書きの際には漢数字を使用するようにしましょう。
エントリーシートや履歴書については、基本的には横書きであるため、算用数字を使用します。
横書きにもかかわらず算用数字を使用してしまうと、違和感が出てしまうため、横書きの際には使用しないように注意する必要があります。
半角か全角のどちらかを統一する
エントリーシートや履歴書を記入していく際の4つ目のルールが、半角か全角のどちらかに統一することです。
半角、全角のどちらでも問題ありませんが、ビジネスの文書においては、数字は半角で記載するのが一般的です。
どちらも混ざってしまうと読みにくい文章になってしまうため、どちらかに統一するようにしましょう。
【自己PRに数字を盛り込む】自己PRに数字を盛り込む際のポイント
次に自己PRに数字を盛り込む際のポイントについて説明していきます。
数字を使用する際には、いくつかのポイントを意識して記載することで、よりわかりやすく、魅力的に伝わる自己PRを作成することができます。
- 箇条書きで情報を整理するときに使う
- 実績をアピールするときに使う
- 頑張りをアピールするときに使う
箇条書きで情報を整理するときに使う
自己PRでありがちなことが、文章ばかりになって読みにくくなってしまうことです。そんな時に効果的なのが数字を使用して、箇条書きで要点を整理することです。
例えば、以下のような例文があるとします。
【箇条書き整理前】 私が働いている飲食店では、コロナの影響で売上が低迷していました。そこで、SNSを使用した集客を実施し、また店頭で試食会を開いてお店に来店するお客さんの数を増やしました。さらには、単価を上げるためにデザートメニューを充実させることで結果として売上が回復しました。
この文章を、最初に実行したことが3つあると数字を示した後に、箇条書きで整理すると以下のようになります。
【箇条書き整理後】 私が働いている飲食店では、コロナの影響で売上が低迷していました。そこで、以下の3つの施策を行い、売上回復を図りました。
・SNSを利用した集客 ・店頭での試食会実施による新規客の獲得 ・デザートメニュー拡充による顧客単価アップ
以上の施策の結果、売上の水準はコロナ前の水準にまで回復しました。
このように数字を使用して箇条書きで情報を整理すると、読みやすく、かつ、論理的な文章になるため、読む側の視点から見ると非常にわかりやすくなります。
実績をアピールするときに使う
続いての方法が、実績をアピールする際に数字を使用することです。成果や実績をアピールする際には、数字を同時に使用することで、説得力が生まれ、成果が読む側の相手に伝わりやすくなります。
具体的に数字を使う場合と使わない場合の例文を比較すると以下のようになります。
【数字を使用しないとき】 私は営業職として前年を大きく上回る利益を上げることができた。
【数字を使用するとき】 私は営業職として前年の1.5倍となる20百万円の利益を上げることができた。
このように数字を使用することでより具体的に成果をイメージできるようになるのです。
数字を使用する場合には本当にその成果がすごいのかを判断しにくいですが、数字を使用することで定量的な評価を同時にすることができ読む側に成果が伝わります。
頑張りをアピールするときに使う
数字は実績だけでなく、頑張りをアピールする際にも使用することができます。
頑張りは個人差があるため、評価するのが難しいですが、数字を入れて定量的に説明することで読む側の相手に頑張り度合いが伝わりやすくなります。
【数字を使用しないとき】 私は、出勤前と後に英語学習に一生懸命に取り組み、TOEICで高得点を取得することができた。
【数字を使用するとき】 私は、英語学習で出勤前の2時間と、会社終わりの1時間の1日3時間の学習を2年間続けた結果、TOEICで905点を取得することができた。
【自己PRに数字を盛り込む】自己PRに数字を記載するときの注意点
続いて自己PRに数字を記載する際の3つの注意点について説明していきます。数字を記載する際には、注意点を意識しておくことで、読む相手に内容をうまく伝えることができます。
はっきり分かりやすく記載する
自己PRで数字を記載する際には、はっきりとわかりやすく記載することを意識する必要があります。
抽象的な表現や曖昧な形で記載するのではなく、データや目標数値、成果といったわかりやすい数字を記載することで、自己PRに説得力が生まれます。
例えば、日々の業務作業を自身のプログラミングスキルを使用して改善した結果、これまで月に10時間かかっていた業務が、2分の1の5時間にまで減ったなど、自身の行動の成果をはっきりとわかりやすく記載すると良いです。
営業職希望の場合は客観的に伝わる数字を意識する
営業職希望の場合には、客観的に伝わる数字を記載することを意識する必要があります。理由としては、営業職は客観的な数字である売上や利益を元に定量的に評価されることが多いためです。
具体的には、以下のような点を意識して数字情報を客観的に伝えていきます。
・売上、利益の金額(目標対比、前年対比) ・営業成績の社内順位 ・競合とのシェアの割合
これらの点を意識することで、自分の具体的な行動を客観的な数字を紐付けて伝えることができます。特に、目標や前年対比、他者との数字の比較を意識して記載することでより相手に成果が伝わりやすくなるでしょう。
数字を示せない場合はエピソードを詳らかにする
数字で実績や成果を示すことができない場合には、エピソードを詳細に説明していくと良いです。
日常の取り組みや、業務の中で、どういった工夫やコミュニケーションを行っていたか、そこで得た経験やスキルで新しい職場で生かせるものがあるのかを考え、自己PRを作ることで数字や実績がない場合でも魅力的な自己PRを書くことができます。
【自己PRに数字を盛り込む】自己PRに数字を示せないときのエピソードの考え方
ここまで数字で成果を示す方法を説明してきましたが、なかなか自分の成果を数字で示すことができないという人もいるでしょう。
そこで、自己PRが数字で示せないときにエピソードをどう考えればいいのかを紹介していきます。
自分で反省する力を強みにして考える
数字で示すことができる実績がない人でも自分の行動を反省する力を強みにすることが可能です。
自分で反省する力である内省力を持っている人は、自身の行動を改善していくことができるため、企業から評価されやすいでしょう。
自己PRを記載する際に、数字でアピールできる部分が少ない人は、具体的なエピソードとともに反省する力を強みとして記載するのも効果的です。
小さな失敗から学んだことから考える
小さな失敗から学んだことは何か考えてみるようにしましょう。
就活を行った後は、ある程度の期間仕事で失敗を経験することも多いのではないでしょうか。
企業側としては、大きな取り返しのつかない経験をする前に、小さな失敗から学んでくれる人材だと安心感があります。
自身の失敗から改善することができたエピソードがないかを思い起こして自己PRを記載することでより魅力的な自己PRになります。
【自己PRに数字を盛り込む】自己PRには数字を正しく効果的に使おう
自己PRでは、今日紹介してきた以下の3つのポイントを意識して数字を使用することで効果的な自己PRを作成することができます。
・箇条書きでの情報整理 ・実績をアピールするときに使う ・頑張りをアピールする時に使う
数字を使用する際のルールや注意点にも気をつけて効果的な自己PRを作成していきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート