【例文】志望動機で「貢献したい」を言い換えるには?ポイントと伝えるときの構成を徹底解説

【例文】志望動機で「貢献したい」を言い換えるには?ポイントと伝えるときの構成を徹底解説

志望動機では、「貢献したい」という表現がよく使われるため、伝え方に悩んでいる人は多いでしょう。

「貢献したいと最終的に伝えたいけれど、よく聞く言葉なのでもう少し違う表現を使いたい」といったように、言い換え表現の使い方に困ることも少なくありません。

また、人によっては、志望動機=社会貢献したいという場合もあるでしょう。

そこで今回は、志望動機で「貢献したい」言い換えの例や伝え方のポイント、わかりやすく伝えるための構成も紹介していくため、「貢献したい」の言葉の使い方に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 志望動機に「貢献したい」「社会貢献したい」を使うのはOKなのか
  • 「貢献したい」の言葉を使うときのポイント・注意点
  • 「貢献したい」の言い換え・似た言葉
  • 志望動機を書くときにおすすめのわかりやすい構成
  • 「貢献したい」の言葉を使った志望動機の例文
この記事をおすすめしたい人
  • 志望動機で「貢献したい」「社会貢献したい」の表現を使って良いか悩んでいる人
  • 「貢献したい」の別の伝え方を模索している人
  • 「貢献したい」という表現を使ううえで志望動機の例文を参考にしたい人

目次目次を全て表示する

【志望動機:貢献】志望動機に「貢献したい」を使って良い?

結論からお伝えすると、志望動機に「貢献したい」を使うことは大いにアリです。

なぜなら企業は書類選考や面接を通じて、学生が企業に対してどのような利益をもたらしてくれるか、採用するにあたってどのようなメリットがあるかを考えているからです。

仕事や企業に対して意欲的で熱意があり、ましてや貢献したいレベルまで高いモチベーションを持っている学生は企業側からしても大歓迎としています。

ただし、志望動機に貢献を書く場合は注意しなければならないポイントもあります。

平たく言えば、漠然とした内容である場合や仕事の枠組みを超えたスケールの大きすぎる“貢献”は志望動機に書かないようにしましょう。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

志望動機で貢献したいというのはとても効果的ですが、等身大の能力や努力で企業に貢献できることを具体的に書くことを意識しましょう。

【志望動機:貢献】「貢献したい」を使う時の注意点

志望動機に「貢献したい」という思いを書く際は、貢献する内容を具体的にし、社会貢献を引き合いに出すことは避けましょう。

貢献と一口に言っても、仕事における貢献は一緒に働く仲間や取引先となる顧客、ひいては商品やサービスが社会にもたらす利益とさまざまです。

自分がいったいどういった場面で誰に何をして貢献するかを明確にしなければ、志望動機に書く貢献は曖昧なものになってしまいます。

また、社会貢献は素晴らしい取り組みですが、就活生が志望動機の題材にするには少々スケールが大きすぎることが難点です。

志望動機に貢献を使う際の注意点を見ていきましょう。

「貢献」の内容を具体的にする

志望動機に“貢献”を使う場合は、内容を徹底して具体的なものにするよう努めましょう。

貢献の内容を具体的にするには、5W1Hをイメージして内容を固めていかなければなりません。

たとえば、自社製品を使い悩みを抱えるどのような顧客に、どういった形でサービスを提供することで課題を解消したいかを明確に説明できるようにしましょう。

単純に「貴社に貢献したい。」と言えば聞こえは良いですが、具体的なプランがなければ面接官には漠然とした印象しか与えられません。

こうした貢献したい気持ちをアピールするには、志望する企業について深く知っておく必要があるのです。

つまり、貢献をキーワードにして志望動機を書くなら、そういった事前情報や知識をインプットしておかなければならないのです。

自身の強みを入れる

志望動機に貢献を使うなら、自分自身の強みとリンクするアピールを内容に入れるようにしましょう。

貢献したい内容をより具体的にするには、あなた自身がどういった思いや経緯があり、事業や仕事に興味を抱くようになったかを説明する必要があります。

イメージや単純な憧れがあったと言うよりも、自分が持つ問題意識や課題感を題材としたほうが、より説得力のある志望動機が書けるようになるのです。

こうした自身の思いを志望動機に入れるためには、自己分析を徹底して自分自身の強みをしっかりと把握しておく必要があります。

過去の経験をもとに、自分がどういった人間で仕事にどういったやりがいを感じる人間なのかをきっちりと前置きしなければなりません。

企業研究を踏まえる

具体的な志望動機を書くためには、志望企業が位置する業界や立ち位置など包括的な情報をさらえた企業研究も欠かせません。

たとえば、一つの事業や一つの仕事にフォーカスした場合、志望動機に書く内容は同業他社であれば、どの会社にも当てはまってしまうような内容になってしまいます。

自分では志望する企業に向けた最大限の志望動機であったとしても、聞き手が「この志望動機はどの会社にも言えることだな」と判断されてしまえば意味がないのです。

企業研究をする際は、志望企業が取り組む事業や会社を取り巻く環境を包括的に調べ尽くすようにしましょう。

志望企業が業界内でどういったポジションに位置し、サービスや企業形態にどういった独自性があるかについてきちんと触れなければなりません。

具体的な企業研究の方法はこちらの記事を参考にしてください。

【志望動機:貢献】志望動機に社会貢献はアリ?

志望動機を作成する際に、社会貢献を動機として掲げることに問題はないのか、気になる人は多いでしょう。

志望動機にはさまざまなものがありますが、「企業ではなくて社会への貢献で問題ないか」不安に感じるものです。

実際のところ多くの企業は、社会というよりも企業に対して積極的に貢献したいと考えてくれる人材を求めています。

企業の活動は慈善事業ではないため、利益を上げることが第一優先となります。

そのため「利益には貢献してくれるのか」「社会貢献したいならボランティアで良いのでは」と思われてしまう可能性はあります。

またそもそもをいえば、社会貢献していない企業は存在しないのも事実です。

いずれの企業も、業界や規模問わず人々の悩みや不安に寄り添い、要望に応えられるサービスや商品を提供しています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

企業は利益第一優先とはいえ、これは立派な社会貢献活動につながっているといえるでしょう。

したがって志望動機で「社会貢献したいこと」を第一に掲げるなら、アピール方法や具体的な内容に注意し、企業のニーズに合うアピールを考えることが重要になります。

【志望動機:貢献】「貢献したい」を使うべき理由3選

志望動機に貢献を使うと良い理由は3つあります。

「貢献したい」を使うべき理由
  • 入社に対する熱意をアピールできるから
  • 仕事内容への理解を伝えることができるから
  • 自身の強みを強調できるから

熱意があって企業のことを深く理解しており、自身の強みとリンクした志望動機が言える学生は人材として非常に魅力的に映るでしょう。

企業側も雇い入れてからのビジョンが明確になるので、貢献したい気持ちはなるべく志望動機に入れるようにしましょう。

入社に対する熱意をアピールできるから

志望動機で貢献について語れば、入社にあたって自分がどれだけの熱意があるかどうかを徹底してアピールすることができます。

新卒の学生に求められていることは、新しい風として企業にとって刺激を与えてる存在となることです。

会社が好きで、仕事が好きという学生が熱心に働いてくれれば、現場の士気が上がることは言うまでもありません。

業界や企業に対する深い知識も必要ですが、愛社精神に通ずるような熱意はあって損のない感情です。

また、「頑張ります!」や「努力します!」という熱意も良いですが、やはり、具体的に仕事においてどういった活躍を考えているかと論理的に説明できる方が印象は良くなります。

業種や職種によっては論理的なアピールがポイントとなる場合もあるので、できるだけ熱意のアピールであっても説得力ある内容を心がけましょう。

仕事内容への理解を伝えることができるから

貢献したい気持ちを志望動機に盛り込むと、単純に仕事内容への理解を示すことができます。

なぜなら、具体的な貢献内容を書くには、企業が取り組む事業やプロジェクトの課題、社風といったものを理解していなければならないからです。

仕事で会社に貢献するには、業務を通じてそれ相応の成果を出すことを意味します。

つまり、志望動機で貢献を使うなら、学生であっても志望企業が取り扱う商品やサービスの強みや弱み、業界内における立ち位置を深く理解しておく必要があるでしょう。

こうした仕事内容への理解を深めるには、OB・OG訪問を活用し、実際の現場で働く先輩社員に話を聞くのが一番です。

企業のホームページや会社案内などから読み取れる内容だけを参考に、自分の感覚で仕事内容を理解した気になっているのはあまり良くありません。

自身の強みを強調できるから

「貢献したい」という理由を志望動機に書くと、もれなく自分自身の強みも一緒にアピールできます。

志望動機において漠然とした貢献をアピールすることはあまり得策とは言えません。

やる気や熱意といった感情は、企業を志望するうえでないよりもあったほうが良いことは明白です。

しかし、気持ちだけが前に出ていても、その行動力や思いの根拠となる部分が示せていないと、せっかくの熱意あふれる志望動機も内容が薄いと感じられてしまいます。

ポイントは、「自分自身の〇〇といった強みを活かして××というような行動が取れるので貴社に貢献できます。」という語順で話を伝えることです。

自分自身の強みを再アピールできるので、貢献したい気持ちは上手に使うようにしましょう。

自分の強み・長所が見つからない場合は、こちらの記事を参考にしてください

【志望動機:貢献】企業への貢献を軸に志望動機を作成する際のポイント

企業に貢献する意思があることを志望動機で伝えるには、より好印象を獲得するコツがあります。

以下のポイントを意識して志望動機を作成しましょう。

志望動機作成時のポイント
  • 5W1Hを意識しよう
  • 貢献したい理由を中心に話す
  • 企業で生かせるあなたの強みを整理する
  • 企業の魅力にも目を向ける
  • 自身の経験をエピソードとして話す
  • 自分がどう企業に貢献できるのかアピールする

5W1Hを意識しよう

志望動機 5W1H

皆さんはただやりたいことを志望動機に書いたり、どこの業界・企業にも当てはまる志望動機を作っていませんか?

志望動機はまず、5W1Hを意識すると論理的でわかりやすい文章を作ることができます。

そのため、志望動機を書く前に上の図の「5W1H」を整理してみましょう。

貢献したい理由を中心に話す

ただ「貢献したい」意思だけを伝えると、企業からは面接のために用意した建前ではないかという疑念を抱かれてしまいます。

そのため、企業に貢献したいと思った理由についてきちんと自分の言葉で説明しましょう。

貢献したい理由としては例えば、企業の商材やビジョンにとても共感した、お客様と直接かかわれる仕事だから、お客様に満足してもらいたいなどがあります。

貢献したい理由は人によって異なりますから、自分が企業に貢献したいと思った理由についてしっかり話せると他の学生との差別化を図れます。

企業で生かせるあなたの強みを整理する

志望動機で貢献したいことを伝える際は、企業で活かせるあなたの強みを整理すると良いでしょう。

「貢献したい」と一口にいっても、そのかたちは様々で、ただ「貢献したい」と言っても何をどう貢献したいのか伝わりにくいのが難点です。

そこで重要になるのがあなたの強みで、強みをどう活かして貢献できるのか、具体的な内容を示すことが肝心です。

そのため自分の強みを整理するときは、あわせて企業研究を深めると良いでしょう。

企業研究で企業の求める人材を考え、そこであなたの強みをどう活かして活躍できるのかまとめることが大切です。

企業の魅力にも目を向ける

企業に貢献したいということはあなたの中でそれだけ企業に魅力を感じたとも言い換えられます。

そのため、あなたなりに企業の魅力に触れることで、あなたの貢献したい気持ちに信憑性が生まれます。

まずは企業のホームページを確認して、社風や商材、業務内容やビジョン・ミッションを調べてみましょう。

自分的に企業の何を見て貢献したいと感じたのか改めて整理しておきましょう。

自身の経験をエピソードとして話す

自身のこれまでの経験を洗い出して、自分が貢献したことで成果が生まれたエピソードを併せてアピールしましょう。

自分の経験を結び付けて企業に話すことで、きちんと継続して一つの物事で結果を出してくれる印象や、協調性やリーダーシップ、コミュニケーション能力が高い印象を与えることができるのです。

自分が企業に与えたい印象から逆算して自信の経験と結び付けた魅力的な志望動機を作成してください。

自分がどう企業に貢献できるのかアピールする

ただ「企業に貢献したい」だけでなく、企業にどうやって貢献できるのか、自分を採用するメリットを明確にしましょう。

貢献したいという意思はあくまで企業に実際貢献できるかどうかとはイコールになっていません。

そのため企業にどうやって貢献するつもりなのか、企業に自分が提供できる価値はなにかをアピールしましょう。

これを明確に示すことで、企業はあなたと働くことをイメージしやすくなり、一歩他の学生と差をつけることができます。

【志望動機:貢献】「貢献」の言い換え表現一覧

志望動機で「貢献したい」と伝えたいときは、まず貢献の言い換え表現を覚えておくと良いでしょう。

というのも、志望動機のなかで「貢献」という言葉を使う学生は非常に多いからです。

そのため採用担当者にとっては、内容次第では、貢献という言葉は陳腐に聞こえてしまうこともあります。

しかし言い換え表現で自分なりの「貢献したい」の表現を見つければ、ほかの学生との差別化につながり、採用担当者に強い印象を残せる可能性があります。

貢献に似た表現・言葉、貢献の意欲を示す言葉をチェックし、自分なりの表現を模索していきましょう。

「貢献」に似た言葉

貢献と似た意味を持つ類語には、以下の言葉が挙げられます。

貢献と似た意味を持つ類語
  • 寄与
  • 力になる
  • 戦力になる
  • 期待に沿う
  • 役に立つ

そのため「貢献したい」ではなく別の表現を使いたいとなったときは、「利益向上に寄与したい」「一日でも早く戦力になりたい」などの言い方を考えると良いでしょう。

必要以上に難しい言葉を使うことはありませんが、単純に「貢献したい」では言葉の意図がわからないことも多いです。

そんなとき「戦力になる」「役に立つ」などの表現をすれば、「貢献したい」よりしっくり来て、意味が通じやすくなることもあります。

また、「貢献したい」だけではマニュアル通りすぎてつまらないと感じられる場合もあるでしょう。

そういった場合にも、「期待に沿う」「力になる」などの言い換え表現を用いるのは効果的です。

志望動機のなかで同じような言葉が続いたときにも、類語の使用はおすすめです。

>「地域貢献がしたい」という志望動機も似ている

「貢献の意欲」を示す言葉

志望動機で「貢献したい」と伝えるときは、そのまま貢献したいと表現するのではなく、貢献の意欲を示す言葉を用いるのもおすすめです。

貢献の意欲がわかる言葉には、次の表現があります。

貢献の意欲がわかる言葉
  • 成果を残す
  • 業績を上げる
  • 成功を収める
  • 功績を収める
  • 功績を挙げる
  • 実績を出す
  • 結果を残す
  • 手柄を立てる

上記の表現なら、意欲的・精力的に働きたいという意思が伝わってきます。

志望度の高さや熱意を伝えるうえでの表現にもなるため、採用担当者にはプラスの印象を残すことができるでしょう。

上記の表現を用いて、いくつか具体的な言い換えを整理してみましょう。

具体的な言い換え
  • 「会社の利益に貢献したい」→「利益向上の実績を出したい」
  • 「強みであるコミュニケーション能力で貢献したい」→「強みであるコミュニケーション能力で期待に応えたい」

このような言い換えを使用すれば表現にも幅が出るため、自分に合った伝え方ができるでしょう。

【志望動機:貢献】志望動機の構成はPREP法で作ろう

PREP法 志望動機

志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的で分かりやす文章を作ることができます。

具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。

PREP法

「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体的なエピソード)」→「Point(結論)」の順で構成する手法。

この順番で話すと自然に論理構造が意識できている文章がつくれる。

Point(結論)

まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。

ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。

この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。

読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。

結論の書き方の例
  • 「〇〇という企業理念に共感しました」
  • 「△△という事業に興味があります」
  • 「〇〇というスキルを活かしたいです」
  • 「〇〇を実現したいため志望しました。」

Reason(理由)

結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。

書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。

そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。

理由・根拠の記入例
  • 「貴社の〇〇というサービスを利用した際に感動しました」
  • 「〇〇の必要性を感じ、それに力を入れている貴社に興味を持ちました。」
  • 「〇〇の分野に興味を持っており、将来はその分野を広げる仕事がしたいと思うようになりました。」

Example(具体的なエピソード)

結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。

その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。

それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。

また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。

エピソードの記入例
  • 「学生時代のアルバイトの経験で〇〇に疑問を持つようになり、これを解決したいと考えた。」
  • 「長期インターンの経験で〇〇の面白さを感じ、将来は〇〇を突き詰めていきたいと考えるようになった。」

Point(結論)

最後に結論を述べていきます。

最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。

この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。

結論の書き方の例
  • 「このような経験から入社後は〇〇に挑戦したいです。」
  • 「この経験から〇〇の部分で貢献していきたいです。」

【志望動機:貢献】「貢献したい」を使った締めの言葉の例文

ここからは、締めの言葉が“貢献”になる志望動機の例文を3つ紹介しましょう。

いずれの志望動機にも貢献がキーワードとして含まれていますが、入社してからの働きぶり、すでに持っている能力をアピールするという点にそれぞれ違いがあります。

解説した通り、貢献する気持ちを示すには、能力的なバックボーンと具体的な行動例を一緒に示しておく必要があります。

なかなか思うように志望動機が書けないという方は、まずはこうした例文をヒントにしてみてください。

例文①:総合職志望

例文
私は、貴社に入社した後にさまざまな部署で経験を積み、より広い視点を身につけたいと考えています。
そして、多角的な視点を持って事業に携わり、マネジメントができるような人材に成長して貴社の発展に貢献したいと考えています。
大学時代、半年に及ぶ海外留学で自国と違う文化を持つ国の文化に触れる機会がありました。
その経験から、将来は海外で仕事をする業務に携わりたいと考えるようになり、貿易産業で業界の中でもアジア圏に特化した貴社の事業に魅力を感じています。
アルバイトでもバイトリーダーからシフト管理者の補佐までさまざまな業務を務めてきました。
さまざまな仕事に触れることで、業務への理解も深まり、自分のためだけではなくアルバイト先のことも考えて働けるようになったと思っています。
このように、さまざまな知識をインプットして仕事に活かせることが私の強みなので、貴社でも同じように人材として成長し貢献したい所存です。

例文②:マーケティング職志望

例文
私は、学生時代に培った分析力を活かして貴社の売上アップに貢献したいと考えています。
大学生の間は、アメフト部のマネージャーとして部活に所属しており、選手のケアから戦術の立案まで幅広い業務をこなしてきました。
特に、試合におけるフォーメーションの立案については顧問から一任されており、他大学に視察に行くなどして徹底した分析を行い、試合展開まで予想した戦略を提案してきました。
貴社が取り組む広告事業は競合他社ひしめく事業であり、潜在顧客にアプローチするためにさまざまな施策に取り組んできたことは業界内でも有名な事例です。
私も自分が培ってきた分析力を活かしてマーケティングの仕事に従事し、他社との顧客獲得を制して売上アップに貢献していきたいと考えています。

詳しいマーケティング職向けの志望動機が知りたい方はこちらの記事を参考にしてください

例文③:営業事務志望

例文
私は学生時代に取り組んでいた居酒屋のアルバイトで培ったリーダーシップとマネジメントスキルを活かして、貴社の発展に貢献したいと考えています。
大学生の間は、近くにある居酒屋で週4~5日のペースでアルバイトに勤しんでいました。
経験が上がるにつれてバイトリーダーという役職を任されることとなり、総勢20名近くいるアルバイトをまとめる役割を担っていました。
月間売上目標を達成するという共通の目的を果たした時の達成感が心地良く、社会人になっても会社の一員として高い目標が追いかけられる仕事に就きたいと考えるようになります。
貴社の法人営業部は他社と比較しても圧倒的な営業スキルが培われることで有名なので、この環境でこそ自分のやってみたい仕事ができると思っています。
営業事務という縁の下の力持ちとして活躍できる業務につき、貴社の発展に貢献していきたい所存です。

詳しい営業事務の志望動機の書き方についてはこちらの記事を参考にして下さい

例文④:営業志望

例文
私は、貴社の新規事業でもあるヘルスケア部門で営業として働きたいと考えています。
大学生時代、介護訪問のアルバイトに携わったことで、日本にはまだまだ必要な医療サービスがあり、それらが供給されていないという事実を目の当たりにしました。
社会人になってからも医療関係の仕事に就いて、こうした日本の課題を解決していきたいと漠然と考えるようになります。
そこで、新規参入にもかかわらずヘルスケアの分野で競合他社よりも圧倒的な成績を残している貴社に魅力を感じるようになりました。
さらに、超少子高齢化とも言われる日本社会の未来の課題について先行して解決しようと取り組んでおられるプロジェクトにも大変魅力を感じています。
貴社でともに働き、一緒に日本が抱える問題を解決していきたいと考えています。

詳しい営業の志望動機の書き方についてはこちらの記事を参考にしてください

例文⑤:IT志望

例文
私は大学で深層学習に関する研究をしてきた経験があり、貴社に入社して製品のIoT化を実現していきたいと考えています。
IoTは、社会的にも広く知れ渡ったIT用語の一つであり、今後も注目の集まる産業であると考えています。
大学の研究室では深層学習を専門的に学んでおり、卒業論文も開発した新技術を製品に落とし込むという内容でした。
社会人になってからもこの研究をぜひ続けていきたいと考えており、貴社のIT事業部の開発部門に強く惹かれるようになります。
同じようにIT事業に取り組む会社はいくつもありますが、研究開発における費用や環境が最も優れている貴社に強い魅力を感じています。
入社後は、貴社の新規プロジェクトに参加し、製品のIoT化を実現すべく事業の骨子を支える働きに努めていく所存です。

詳しいIT業界の志望動機の書き方についてはこちらの記事を参考にしてください

【志望動機:貢献】おわりに

志望動機に貢献を書くことは、自分の熱意や人柄、志望する企業に対する理解度をうまくアピールできるのでおすすめです。

しかし、漠然とした「頑張って貢献します!」という気持ちや社会貢献といったテーマの大きすぎる貢献は、志望動機に書くには少々扱いが難しいでしょう。

入社した後にどういった活躍をして、どういった働きぶりを見せたいかということを考えれば、自然と論理的に貢献したい気持ちがアピールできます。

熱意や憧れといった思いだけが先行してしまわないよう気を付けてください。

就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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