- AI面接を控えている就活生
- AI面接の対策方法が分からず困っている方
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【AI面接】練習が難しいという就活生は少なくない
AI面接とはAIが面接官を務める面接のことで、近年大手企業の一次面接をはじめとして導入が進んでいます。
AIが面接官を務めるため、いつどこでも受けられる、採用の基準が一律になる、といったメリットはありますが、対策がとても難しいのも事実です。
この記事ではAI面接の対策方法について、おすすめの練習方法から注意点まで徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【AI面接】練習が重要な理由
AI面接はあらかじめ練習しておくことが重要です。
一般的な面接対策に加えてAIの特徴に沿った対策が求められるからです。
面接官であれば言葉のニュアンスや自分自身の考えをくみ取ってくれます。
しかし、AIは柔軟な対応が困難です。
あらかじめ用意された評価基準に沿って就活生を判断していきます。
一般的な面接と同じような心構えでは、自分の良さを発揮できずに終わる可能性があるでしょう。
AI面接に参加予定の就活生は、以降の文章を参考にしてください。
本番で落ち着いて回答するため
練習が重要な理由の1つ目は、本番で落ち着いて回答するためです。
冷静さは自分の魅力を発揮するために必要になります。
落ち着いて質問に回答できた場合と焦って思いついたことを回答した場合では、AIの評価は異なるでしょう。
前者の方がより自分らしさを出しつつ、論理的に回答できるためAIが適切に評価してくれます。
一方で、焦った状態での回答は不明瞭なものとなりAIが判断に困ります。
もちろん臨機応変に対応できる人もいるでしょう。
しかし、練習せずに面接に参加するのには本領が発揮できないリスクがあります。
本番でしっかりとした回答にするためにもあらかじめ練習しておきましょう。
スムーズに受け答えするため
練習が重要な理由の2つ目は、スムーズに受け答えするためです。
AI面接はあらかじめ用意された質問がなされます。
面接前から回答内容を準備しておくことで迷ったり、悩んだりすることなく返事ができるでしょう。
スムーズに回答することで自信にもつながります。
スラスラ回答できた試験と最後まで悩みながら終えた試験では、前者の方が試験に自信があると答える人が多いでしょう。
面接でも同様です。
あらかじめAI面接対策を練習しておくことで、納得した状態で本番の面接を終えられます。
さらに、AIは就活生の表情や姿勢も注意深く観察しています。
発言に対して自信があるのか、ないのか見抜くでしょう。
質問に対して適切に回答するためにも、練習は大切です。
伝えやすい話し方ができるようになるため
練習が重要な理由の3つ目は、伝えやすい話し方ができるようになるためです。
AIは完璧に自分の意図を理解してくれるわけではありません。
自分の認識と異なる可能性があります。
使用するアプリやサービスによって性能は異なるでしょう。
そのため、就活生側の対策はAIが理解しやすいよう練習することです。
「〜だと思います」や「〜かもしれません」など曖昧な表現は避けましょう。
AIが正しい判断ができない可能性があります。
「〜だからです」や「〜と考えています」のように断言するようにしてください。
AIはうまく理解できない場合に追加で質問してきます。
深掘りした質問が連続すると回答範囲が狭くなり難しくなるため注意してください。
回答する内容を整理するため
練習が重要な理由の4つ目は、回答する内容を整理するためです。
内容が整理されていない回答はAIが正しく認識してくれません。
自分の発言が短すぎても長すぎても評価に影響します。
過不足なく情報を盛り込むためにもあらかじめ口に出して練習することが大切です。
想定質問に対して自分はどのように回答するつもりか紙に書き出してみましょう。
文章が短いため誤解される表現や長文で主張が曖昧になっている表現がないか可視化できます。
ほかにもスマートフォンで自分の姿を撮影するのもおすすめです。
客観的に自分の姿を観察できるため、思考が整理しやすくなるでしょう。
自分の弱点を把握するため
練習が重要な理由の5つ目は、自分の弱点を把握するためです。
対策しないまま面接に参加すると、無意識に悪い評価を受ける可能性があります。
就活は自分の人生を大きく左右するイベントの1つになります。
自分のスキルや経験を活かし、第一志望の企業に就職したいと考えるのは当然です。
そのためには、自分の弱点について正しく理解しておく必要があります。
事前に練習を重ねることで自分の改善点が明確になるでしょう。
練習していくうちに同じ箇所で言葉に詰まったり、質問によって言葉が不足したりなど直すべき箇所が見えてきます。
面接を経験することで修正も可能ですが、本番を犠牲にするのは高リスクです。
練習を通して弱点を見つけておきましょう。
【AI面接】練習をとくにやっておくべき人の特徴
AI面接の練習をとくにやっておくべき人の特徴を3つ紹介します。
1つでも当てはまると感じた就活生は、練習しておきましょう。
面接対策は一朝一夕にはできません。
今から開始しておくことで志望度の高い企業から、急に面接連絡が来ても慌てずに対応できます。
さらに、面接対策は入社後にも役立つでしょう。
お客様に商品をプレゼンしたり、上司に企画説明したりと社会人になると人前で話す機会は多くなります。
そのため、練習しておいて損はないため、次の内容を参考にしてください。
緊張しやすく真面目な人
まずは、緊張しやすく真面目な人です。
真面目な就活生は、何事にも真摯に取り組もうとする素晴らしい人材です。
しかし、緊張しやすい性格から本来の実力が発揮しきれない可能性があります。
「〇〇ではなく××と回答しておくべきだった」「本当は△△と回答するつもりだった」など、後悔するかもしれません。
自分の魅力をしっかりとアピールするためにも、あらかじめ練習し緊張しないための努力を重ねておきましょう。
面接は基本的にやり直しができないものです。
面接が終了すれば結果を待つしかありません。
少しでも自分はやりきったと思えるように、面接前には想定質問に対する回答内容を口に出して練習しておきましょう。
面接経験が少ない人
次は、面接経験が少ない人です。
面接は独特の空気感になるため、誰しもが緊張する場です。
とくに初めて面接を受ける就活生は、待っている間から緊張するかもしれません。
一方で何回か経験していくうちに慣れてくるものです。
入室から退室までの流れは基本的にどの企業でも同じになります。
AI面接も企業が利用しているサービスごとに多少の差はあるかもしれませんが、仕組みは同じです。
そのため、面接経験が多い人ほど緊張しなくなり、本来の自分が発揮できます。
受験やアルバイトなどこれまでに一度も面接を受けたことがない就活生は、とくに練習しておきましょう。
面接の結果がうまくいかない人
最後は、面接の結果がうまくいかない人です。
AI面接でつまずく就活生のほとんどは、AI面接の対策が不十分のため選考から落ちてしまいます。
「自分の能力が低いから落ちた」「企業と自分は相性が悪かった」と判断する前に一度、対策がしっかりできていたか振り返ってみましょう。
AI面接は、一般的な面接と異なり特徴を理解しておく必要があります。
例えば「過去を振り返る質問が多い」「1つの話題を深掘りする傾向にある」などです。
さらに、AIが理解しやすいように具体的なエピソードや数値が盛り込めているか確認してください。
AIは就活生の発言をすべて正確に認識できるとは限りません。
曖昧な表現だと誤った処理になるので、練習しておくのがおすすめです。
【AI面接】第三者と行う場合の練習方法例
AI面接対策として、第三者と行う場合の練習方法例を5つ解説します。
まずは自分が取り組みやすいと感じたものから始めてください。
すべての方法を試す価値はありますが、就活は時間が限られています。
効率よく面接練習することも重要です。
また、就活対策は人脈や大学のサービスを利用するのがおすすめです。
志望企業に入社した先輩や大学のキャリアセンターであれば、身近な存在であり頼りやすいでしょう。
一方で、実践に近い練習がしたい方は就活エージェントや就活イベントに参加してみましょう。
就活のプロからのアドバイスや人事の方から直接アドバイスがもらえます。
それぞれ詳しく解説していくので参考にしてください。
志望企業のOBOGと面接対策する
練習方法の1つ目は、志望企業のOBOGと面接対策することです。
内定を実際に獲得している先輩の意見はとても貴重です。
採用方針が大きく変わらない限りは、翌年も同じ採用基準になりやすいため対策が立てやすくなるでしょう。
学部やゼミ、研究室、サークルなどの先輩に該当する人がいれば協力を依頼してください。
ただし、相手は社会人です。
忙しい仕事の合間をぬって対応してくれる方もいるでしょう。
時間を厳守する、自分なりの考えを用意しておくなど、できる限りの準備はしてください。
大学生の感覚のままでは、失礼にあたる可能性があります。
さらに、OBOG訪問は翌年以降の就活生にも影響します。
悪い印象を与えてしまうと翌年以降、断られる可能性があるため注意してください。
学校のキャリアセンターを利用する
練習方法の2つ目は、学校のキャリアセンターを利用することです。
キャリアセンターは就活に関する情報を豊富に持っています。
AI面接対策に必要なノウハウを身近に学べる場所です。
さらに、ほかの就活生がAI面接を受けていれば、最新の情報を共有してくれる可能性もあります。
また、大学ごとに連携している企業が大学まで来て説明会を開催してくれます。
人事部の方と直接会話できる機会なので積極的に活用しましょう。
ほかにも履歴書やエントリーシートの書き方、面接時のマナーなど幅広い項目を教えてくれる講座が開かれます。
自分に足りていない分野や詳しく知りたいことがあれば参加してみましょう。
就活エージェントを利用する
練習方法の3つ目は、就活エージェントを利用することです。
AI面接の評価基準やAI面接を実施している企業の情報など、就活を効果的に進めるために必要な情報を教えてくれます。
「〇〇業界に興味があります」「△△できる企業に就職したいです」など自分の希望を最初に伝えておくことで、自分に合った企業を提案してくれるでしょう。
さらに、就活エージェントを利用するための費用は必要ありません。
報酬は企業からもらっているためです。
サービスを受けるにあたって、就活生に料金を請求することはないため安心して利用できます。
身近にサポートしてくれる人がいた方がモチベーションになる就活生は、一度利用してみましょう。
就活イベントに参加する
練習方法の4つ目は、就活イベントに参加することです。
AI面接に関する情報が効率よく収集できます。
企業や大学が主催する就活イベントは定期的に開催されています。
実際に足を運んでみることでほかの就活生からAI面接の情報が聞けたり、企業がAI面接に対してどのように考えているか知れたりするでしょう。
開催場所や日時は自分から情報を取りにいかないと終了している場合があります。
企業のSNSや大学からのメールなど、こまめにチェックしておくようにしましょう。
さらに、就活イベントには選考に直結するものもあります。
参加した人には書類選考が免除される、面接官に顔を覚えてもらえるなど、参加するだけでもメリットはあるでしょう。
実際に早期選考や本選考に参加して練習する
練習方法の5つ目は、実際に早期選考や本選考に参加して練習することです。
AI面接に参加することで、自分のいたらない点や改善点が見えてきます。
確かに本選考に参加することは大切です。
しかし、失敗するリスクがあるため参加しない方がいいと考える就活生もいるでしょう。
AI面接は場数が重要です。
失敗をあまりにもおそれ過ぎると、かえって成長の機会を失うことになります。
荒技になりますが本番が一番の練習になります。
自分を効率よく成長させるためと考えて、一歩踏み出すことも選択肢に入れておきましょう。
【AI面接】面接練習の流れ5ステップ
続いて、AI面接練習に必要な流れを5ステップに分けて解説します。
AI面接と言われてどこから対策を始めるべきか迷う就活生は多いでしょう。
闇雲に練習しても正しい成果につながるとは限りません。
自分が志望する企業から内定を獲得するためにも効率よく、かつ漏れなく準備するためにも本章を参考にしてください。
1. 録画できる機材を用意する
最初に、録画できる機材を用意しましょう。
話している様子を録画し、見返すことで自分の姿を客観的に見れます。
スマートフォンやタブレットなど、録画できるものであれば大丈夫です。
プロが扱う機材や高級なものを用意する必要はありません。
自分では完璧にできていると考えていても、動画を見直すことで新たな改善点が見つかるかもしれません。
さらに、自分がどういった表情や仕草で話しているのか理解するきっかけになります。
AI面接では、話し方や身振りまで評価の対象です。
発言内容さえ良ければ問題ないと考えていると、選考に落ちる原因になります。
まずは、練習に必要なものがあるか確認してみましょう。
2. 質問事項や受けるAI面接の評価基準を確認する
次に、質問事項や受けるAI面接の評価基準を確認してください。
あらかじめ調査しておくことで、本番に近い練習ができます。
AI面接で重要なポイントを知らないまま練習しても、実際の面接で役立つかはわかりません。
むしろ、時間を無駄にしてしまうでしょう。
AI面接でよく聞かれる質問やどこを評価しているのかなどは事前に調べておくことが大切です。
例えば、AI面接では「学生時代に力を入れたこと」が頻出質問だと仮定します。
前もって質問されることがわかっていれば、時間をかけて回答の準備ができるでしょう。
しかし、対策していない就活生はその場で考えて回答する必要があるため、準備できた就活生と比較して不利になります。
少しでも有利に面接を受けるために、あらかじめAI面接について調べておきましょう。
AI面接についてさらに詳しく知りたい就活生は、こちらの記事を参考にしてください。
質問パターンや対策方法、例文を解説しています。
3. 模擬面接を実施する
模擬面接を実施することも重要です。
実際に本番さながらに実施することで自分の強みや弱みが見えてきます。
ここまでに紹介した上記の2つは、事前準備に分類されます。
準備も大切ですが、実際にやってみないとわからないこともあるでしょう。
「もっと自己分析した方がいいな」「自己紹介は自信を持ってできる」など模擬面接をした結果得られるものもあります。
確かに模擬面接は練習とはいえ緊張する場です。
しかし、練習でできないことは本番も同様にできない可能性が高くなります。
事前に、自分のできること・できないことを明確にし、本番で成功する確率を上げるためにも模擬面接は実施しましょう。
4. 少し厳しめにフィードバックをもらう
そして、少し厳しめにフィードバックをもらいましょう。
厳しい評価を得ておくことで、癖のあるAI面接に遭遇しても柔軟に対応できます。
AI面接は、企業が採用しているAIや設定によって質問内容に差が生まれます。
1つのサービスを対策できたからといって、すべてに通用するわけではありません。
そのため、どの評価基準でも高得点を獲得できるように、厳しい基準で練習しておくことが大切です。
厳しい意見をもらうと気分が凹んだり、モチベーションが落ちたりするでしょう。
しかし、志望した企業からお祈りメールが届くことと比較してどちらが悲しいか想像してみてください。
後者の方ががっかりするでしょう。
厳しい評価を受けることは大変ですが、目標達成に向けて乗り越えてください。
5. 録画を再生して自分でも見直す
最後は、録画を再生して自分でも見直してください。
今まで気がつかなかった改善点が見つかります。
自分では自信を持って話しているつもりでも、映像では表情が暗かったり、言葉に詰まっていたりします。
改善すべきポイントをそのままにしていると、自分が満足できた選考でも落とされる可能性があります。
ほかにも弱点の克服に役立ちます。
説明が結論ファーストになっていない、主張が二転三転しているなどに気がつきやすいです。
現状に満足している就活生ほど一度、録画を再生して自分を客観視してみましょう。
【AI面接】1人で練習するときの流れ
AI面接を1人で練習したい人向けに流れを解説していきます。
まずは、自分で努力してみたい人もいるでしょう。
自分1人であれば都合のよいときにすぐに開始できます。
一方で、第三者からの意見や客観性に欠けるため注意してください。
1. 想定質問集を作成する
まずは、想定質問集を作成してください。
たくさん用意しておくことで実際の面接で回答に困る可能性が低くなります。
さらに、質問集は企業側の意図を考えるきっかけにもなるでしょう。
就活生側の気持ちも大切ですが、就職は企業ありきの活動です。
企業が求める人材像はどういった人か想像しながら作成してください。
頻出質問であれば「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」などが挙げられます。
どの面接でも質問されるため、丁寧に準備しておきましょう。
ほかには、企業や業界に合わせた質問も想定してください。
IT業界であれば最新の技術、飲食業界であれば飲食アルバイトの経験などです。
幅広いジャンルの質問を用意しておくことで、緊張する面接でも落ち着いて回答できるでしょう。
2. 想定質問に対する回答を作成する
次に、想定質問に対する回答を作成しましょう。
質問されたら回答する必要があるため、忘れずに作成してください。
質問に対する回答は、なんとなく想定していても実際に言葉にするとなると悩む場合があります。
「面接に参加すればなんとかなるだろう」と考えていると頭が真っ白になり、慌てる原因になります。
さらに、深掘り質問まで想定しておくと安心です。
例えば「私は学生時代に簿記一級を取得しました」と自己PRしたと仮定します。
AI面接では「なぜ取得しようと考えたのですか?」「取得するのに苦労したことはなんですか?」など会話を広げる形で質問が継続します。
AIは就活生の回答から価値観やモチベーションなど仕事をするうえで必要な要素を見極める意図があるためです。
質問と同時に回答も用意しておきましょう。
3. 声に出して回答の練習をする
最後は、声に出して回答の練習をしてください。
頭の中で想定している文章と実際に口に出して読んだ文章では感じ方が異なります。
「完成度の高い文章だ」と考えていても、口に出してみると違和感があったり、もっとよい言い回しが思いついたりします。
さらに、面接は会話です。
頭の中だけでやり取りするわけではないため、一度口に出してみて間違いがないか確認しておきましょう。
自分の声を自分で聞くことで言葉の使用方法を間違えていることに気がつく可能性もあります。
本番で大きくミスしないためにもあらかじめ音読してみましょう。
【AI面接】1人で練習するときに使えるおすすめアプリやサービス
1人でAI面接の練習をする時に使えるおすすめアプリを3つ紹介します。
自分自身の力で練習するのも大切ですが、現在の就活は就活生をサポートしてくれるアプリが多く存在します。
キャリアセンターの利用やOBOG訪問が難しい就活生は積極的に活用してください。
アプリをインストールしておけば、空いた時間にAI面接がすぐにできます。
効率よく対策して志望企業から内定を獲得しましょう。
1. steach
おすすめアプリの1つ目は、steachです。
株式会社ジェイックが提供する無料の面接練習アプリです。
自撮り機能を活用し、AIが就活生の話し方や表情を分析してフィードバックする仕組みになります。
最短5分で面接力がアップするのが特徴です。
さらに、神奈川県からの支援を受けて開発されているので、安心して利用できます。
機能は「音声で印象チェック」「音声のみで気軽に回答」「動画で面接練習」の3つです。
いきなり動画は緊張すると感じる就活生は、まずは音声のみから開始してみましょう。
AIが声の大きさや話すスピード、伝わりやすさなどを評価してくれます。
2. 面接練習アプリ
おすすめアプリの2つ目は、面接練習アプリです。
Ann株式会社が就活生の悩みを解決する目的で開発しました。
こちらのアプリも無料で利用可能です。
面接練習アプリは、自分が志望する業界情報をもとに作成した面接官が登場するため、本番に近い面接の練習ができます。
さらに、自分で質問設定ができるため苦手な質問の練習にも役立つでしょう。
自信がない就活生向けにメモを見ながら話せる機能があります。
そのため、言いたいことが詰まっても焦らずに練習が継続可能です。
自分なりに工夫しながら練習したい就活生は利用を検討してみてください。
3. hanasel
おすすめアプリの3つ目は、hanaselです。
株式会社whattがリリースしたスマホ用面接練習のアプリになります。
約150問の頻出質問に加えて、練習した音声の録音機能があります。
練習後に自分の声がどうだったか聞き直せるでしょう。
さらに一番の特徴が「面接官の本物の音声を聞きながら練習できる」点です。
そのため、より実践に近い環境での練習ができます。
AIの音声に違和感がある方は、ストレスなく利用できるでしょう。
4. ChatGPTなどのAI(人工知能)サービス
おすすめアプリの4つ目は、ChatGPTなどのAI(人工知能)サービスです。
現在は無料でAIサービスが利用できる環境になりました。
ChatGPTであれば業界や企業名、自分の立場などいくつかの情報を与えることで想定質問を作成してくれます。
インターネット上に存在するあらゆる情報を総合的にまとめてくれるため、対策が漏れる可能性は低くなるでしょう。
例えば「あなたは〇〇会社の採用担当です。新卒採用の面接で聞かれる質問を20個教えて」と指示すればあっという間に作成してくれます。
企業の公式サイトや募集業種など詳しい情報があればより高い精度の質問が完成します。
ただし、過信しすぎるのは要注意です。
AIが作成したからといって必ずしも質問されるとは限りません。
【AI面接】練習するときのチェックポイント
AI面接の練習するときのチェックポイントを解説します。
自分なりに精一杯取り組むことは大切ですが、企業やAIが評価するポイントも押さえておく必要があります。
的外れな練習では努力に見合う評価が得られるとは限りません。
本章では、あらかじめ理解しておくべきポイントを3つ紹介します。
効率よく練習したい就活生は、ぜひ参考にしてください。
表情
まずは、表情です。
AI面接において表情は評価対象の1つになります。
明るい顔、暗い顔など話すときの表情から面接官に与える印象を測定します。
自分では普通に話しているつもりでも、眉間にシワが寄っていたり、目線がキョロキョロしたりしているかもしれません。
自分の顔がカメラごしにどのように映っているのか注意しながら練習してください。
最初は、表情を意識しすぎるあまりぎこちないものになるでしょう。
しかし、継続して練習することで違和感のない顔になります。
さらに練習していくうちに自信が身につきます。
面接に自信がある人は表情も自信があるように見えます。
練習には時間がかかるため、少しずつ開始しましょう。
回答時間
回答時間にも注意してください。
AI面接には制限時間が設けられています。
1つの質問に対して60秒程度が一般的です。
質問に対してすぐに回答する必要はありませんが、時間を意識しておくことは必要になります。
時間が迫るとどうしても焦りやすくなるでしょう。
何度も練習を重ねて1分に収まる回答に調整してください。
自分の一番主張したい部分はどれかを意識すると添削しやすくなります。
ほかには丁寧な説明にするために、必要以上に解説している箇所がないか確認してください。
回答のわかりやすさ
最後は、回答のわかりやすさです。
AIは就活生の発言をすべて理解できるとは限りません。
場合によっては深掘りされた質問が追加されるでしょう。
「課題が達成できた理由を具体的に教えてください」「苦労した話をエピソードを含めて教えてください」などが挙げられます。
AIが判定できないと練習になりません。
AIでもしっかりと理解できる文章構成、発言のスピードかどうか意識して練習しましょう。
わかりやすい回答は、面接官との面接でも役立ちます。
自己分析や企業分析を丁寧にしている証拠にもなるでしょう。
練習の段階からAIや面接官を問わず理解できる回答にしてください。
【AI面接】練習するときに参考になる想定質問集
本章では、練習に役立つ想定質問をまとめました。
実際にどういった質問がされる可能性が高いのか参考にしてください。
また、ジャンルごとに7つに分けています。
自分が苦手な箇所があれば、重点的に練習しておきましょう。
ただし、必ずしも紹介した質問が登場するとは限りません。
企業の採用方針や使用しているAIによって異なります。
あくまで参考程度にして、自分なりにカスタマイズしてください。
意欲・習慣に関する質問
意欲・習慣に関する質問では学生時代の話題が中心になります。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は頻出質問の代表格です。
学生時代のことを思い出しながら、回答にふさわしいものを選んでおきましょう。
以下は、想定質問の例です。
- 学生時代に頑張ったことは何ですか?
- 学生時代に一番熱中したことは何ですか?
- 自分で目標を掲げて達成するために行動した経験はありますか?
- 学生時代に力を入れたことと取り組んだ期間を教えてください。
学生時代の取り組みは、ほかの就活生と同じになりやすいです。
学業や部活、サークルなど選択肢が限られています。
そこで回答に当時の気持ちを加えてください。
どのように感じたかは人によって大きく異なります。
自分の価値観や人間性をアピールするのに最適です。
目的・背景に関する質問
意欲・習慣に続いて目的や背景も質問されます。
企業は、就活生が選択した理由が知りたいと考えているからです。
理由には就活生らしさが含まれます。
企業の社風や価値観にマッチした人材であるか確かめるためにも重要な質問です。
以下は、想定質問の例です。
- 当時はどういう状況でしたか?
- どういった目的で活動を開始しましたか?
- なぜその活動に力を入れたきっかけは何ですか?
- 活動に取り組もうと思った理由を教えてください。
目的と背景を回答するには自己分析しておく必要があります。
当時の自分がなぜ取り組んだのか振り返っておきましょう。
課題・苦労に関する質問
回答に具体性を持たせるために課題・苦労に関する質問もされるでしょう。
課題達成には困難がつきものです。
課題や目標に対して自分がどのように解決したのか説明しましょう。
以下は、想定質問の例です。
- 活動している中での苦労や困難はありましたか?
- 目標を達成するうえでの課題はどのようなことでしたか?
- 学生時代に困難な状況を乗り越えたことはありますか?
- 学業や研究、ゼミ、部活、アルバイトなどで苦労したことや困難な状況を乗り越えた経験はありますか?
具体的なエピソードや数値があると説得力が増します。
不明瞭な回答の場合は、AIからさらに質問が飛んでくるため注意してください。
行動・解決策に関する質問
課題や苦労に対して実際にどのように行動したのかも合わせて質問されます。
AI面接は行動内容や取り組んだ解決策が重要です。
わかりやすいように説明しましょう。
以下は、想定質問の例です。
- どのように行動して状況を乗り越えたのですか?
- 困難に立ち向かったときの対処法を教えてください。
- 解決するために行動したことを具体的に教えてください。
- 苦労したことを解決するためにどのように対策されましたか?
当時のエピソードを話すことでオリジナリティが生まれます。
ほかの就活生と差別化できる箇所なので、丁寧に振り返っておきましょう。
結果・学びに関する質問
話題にインパクトがなくても結果がでたり、学びがあったりすれば問題ありません。
部活動でインターハイに出場した経験がなくても、協調性やチームワークの大切さを学んでいればしっかりアピールしましょう。
以下は、想定質問の例です。
- 課題は達成できましたか?
- 取り組んだ結果を教えてください。
- 解決策を伝えた結果を教えてください。
- 活動を通じて得た学びを教えてください。
- 今回、学んだことは将来どのように活かせると思いますか?
働くうえで結果は重要視されます。
しかし、就活生の段階であれば必ずしも評価に影響するとは限りません。
結果が思うように現れなかった方は、そこから何を学んだか明確にしておきましょう。
理由・根拠に関する質問
結果や学びに説得力を持たせるためにも理由も必ずセットで説明しましょう。
とくにAI面接では深掘りする質問が頻出です。
AIから質問され、慌てないためにも理由や根拠を添えて回答してください。
以下は、想定質問の例です。
- なぜ、そのような解決策を選択したのですか?
- なぜ、その困難を乗り越えようと考えたのですか?
- 解決しようと考えたきっかけを、もう少し詳しくお話ください。
- 解決策を提案しようと思った背景を、もう少し詳しくお話ください。
追加で質問される場合は、あなたのことをより深く知ろうとしている証拠です。
自分らしさを表現するためにも行動した理由も回答しましょう。
その他(企業独自の質問など)
その他は、企業独自の質問や入社後に関する質問がされます。
とくに自己PRや志望動機は、どの面接でも質問されるのでしっかりと準備しておきましょう。
以下は、想定質問の例です。
- 自己PRをお願いします。
- 志望動機を教えてください。
- 希望の勤務地はありますか?
- 希望の部署・職種はありますか?
- あなたが弊社を選んだ理由は何ですか?
入社後に関する質問は面接の後半にされることがあります。
緊張がほぐれて気が緩む時間帯です。
しかし、面接中には変わりありません。
最後まで集中して回答するようにしましょう。
【AI面接】練習する際の注意点
練習する際には注意点も存在します。
注意点の理解は、マイナス評価を受けるリスクを回避するために必要です。
練習のポイントを押さえているだけでは、最大限の効果を得られません。
本章を読んで、マイナス行動になっていないか確かめておきましょう。
本番と同じように臨む
注意点の1つ目は、本番と同じように臨むことです。
本番と異なる状況で練習しても、肝心なときに成果が発揮できるとは限りません。
例えば服装や環境です。
服装は部屋着ではなくスーツを着用しましょう。
さらに、環境にもこだわってください。
カフェやリビングなど別の音が混ざり、集中できない環境は避けましょう。
練習では簡単にできていることが本番で失敗してしまうこともあります。
本番に近い状況で練習しておくことで、自分が失敗しやすい箇所が明らかになります。
面接で大きくミスしないためにも練習の段階から本番の環境に近い状況を設けて練習してください。
表情に気をつける
注意点の2つ目は、表情に気をつけることです。
AIは、就活生の表情を注意深く観察しています。
観察結果から、就活生の人柄や性格を推理しています。
AIにマイナスの評価を受けないためにも表情に気をつけて練習しましょう。
例えば、話している最中は話題にかかわらず表情が動かないのは避けてください。
自己PRであれば自信に満ちた顔、困難を乗り越えているときは苦しそうな表情など変化をつけることが大切です。
表情は人によって大きく異なりますが、自分の話している内容にあった表情ができるようにしてください。
話す内容も重要ですが、表情はあなたらしさを表現する方法の1つです。
録画した映像や鏡を使用して自分の表情がどのように動いているか確認しておきましょう。
改善点を踏まえて練習を繰り返す
注意点の3つ目は、改善点を踏まえて練習を繰り返すことです。
自分の足りない部分を強化していかなければ練習の意味がありません。
単純に時間がすぎてしまうだけです。
いつも抽象的な話しばかりしてしまう就活生は、具体的なエピソードを考えて何度も練習しておきましょう。
一度の練習で改善されるとは限りません。
自分が意識せずに話せるようになるまで練習しておきましょう。
最初は自分の成長が感じられず、苦痛に感じるかもしれません。
しかし、継続することで今までできなかったことができるようになります。
成長した実感は自分自身の自信につながるでしょう。
結論ファーストで想定回答を作成する
注意点の4つ目は、結論ファーストで想定回答を作成することです。
結論が最初にないと自分の主張が伝わりづらくなります。
とくにAIは、自分の発言を100%正しく理解してくれるとは限りません。
曖昧な表現だと追加で「具体的に教えてください」と質問されます。
もちろん、質問されて回答するのも間違いではありませんが、最初から主張が伝わりやすい表現が大切です。
さらに、冒頭で結論を述べておくことで主張を見失わずに済む効果もあります。
「私は部活動で計画性を学びました」と話しておくことで、これから話す内容の軸が決まります。
結論ありきで想定回答を作成するようにしてください。
質問は深掘りしてもらう
注意点の5つ目は、質問は深掘りしてもらうことです。
AI面接は回答に対して深掘りする傾向があります。
あらかじめ自分の回答は深掘りされるだろうと想定して練習しておきましょう。
「自分の回答は完璧だ」と考えていると、本番でまさかの角度から深掘り質問されて焦る原因になります。
自分の想定質問に対して、キャリアセンターの方や就活エージェントに添削してもらいましょう。
自分では気がつかなかった視点が見えてきます。
とくに自分で作文していると、自分は理解できていることが多く存在します。
事情を知らない第三者に質問してもらうことで自分の頭の中を言語化するきっかけにもなるでしょう。
【AI面接】練習のやり方まとめ
本記事では、AI面接の練習方法について解説してきました。
AI面接は一般的な面接と異なる特徴があるため注意してください。
また、面接練習の成果はすぐに現れるとは限りません。
そのため今から開始することをおすすめします。
第一志望の企業から内定を獲得するための準備になるでしょう。
自分だけの練習が不安な方は、就活エージェントの利用がおすすめです。
就活のプロがAI面接対策に必要な情報を詳しく教えてくれるでしょう。
また料金もかからないため安心です。
AI面接を適切に対策して納得のいく就活にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート