「採用選考の過程で短所を伝えるのに抵抗があるな」
「流されやすい人って受け身なイメージを与えてしまうかも」
「流されやすいことをプラスな印象にするにはどうすれば良いんだろう」
このように、志望企業の選考過程で、自分の短所をどのように伝えれば良いか気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、企業が就活生の短所を聞く理由から、評価を高めるアピールの方法や自分の短所の探し方まで解説していきます。
流されやすいという短所をどのようにして伝えれば企業から評価されるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 企業が短所を質問する意図
- 流されやすい短所の言い換え方法
- 短所に流されやすいを用いた例文
- 短所を正直に伝えていいのか迷っている人
- 流されやすい短所をポジティブにアピールしたい人
- 短所を効果的にアピールする基本構成を知りたい人
- 流されやすいという短所を活かした例文を知りたい人
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【短所:流されやすい】短所を聞く面接官の意図とは?
自社に採用すべき人材を吟味するのに、長所ならまだしも、なぜわざわざ短所を聞くのかと、疑問に感じる人は多いでしょう。
何の意図があるかを知ることも重要ですが、企業側はさまざまな質問を通して自社や部署にふさわしい人物かをチェックしています。
短所を知りたがる理由はいくつかありますが、主な意図はきちんと自己分析ができているかを知るためです。
- 自己分析できているかを見ている
- 社風との相性を確認している
自己分析できているかを見ている
自分に何が欠けているか、どんな嫌いがあるかを客観的に知ることは、業務を遂行するうえでとても大切なことです。
たとえば慌てるとタスクが抜け落ちる短所があるとして、自分でわかっていればメモを書く、ToDoリストを作成するなどといった予防策を講じることができます。
長所を活かすことも重要ですが、同じだけ短所を自分でカバーすることも重要です。
もちろん短所を分かったうえで克服に向けて努力する姿勢は必要ですし、一人では難しくても仲間の協力を得てカバーすることも必要でしょう。
社風との相性を確認している
次に、短所を知ることで社風や職種にマッチするかを判断する意図もあります。
採用担当者が一番恐れるのが入社後のミスマッチ発覚ですので、未然に防ぐためにあらゆる角度から人となりを探ろうとします。
いかに魅力的な長所があっても、それを上回る短所があっては本末転倒です。
短所から性格を知ることで、求める人物像と合うかどうかを確かめるのが狙いです。
そして、自分で短所を申告させることで誠実さを確かめる意図もあります。
人間ですから短所は誰にでもあるもので、自分の良くない点をごまかしたり、見て見ぬフリをしたりする姿勢は誠実さを欠くものです。
自分の短所を心得ており、それを克服する努力ができる人は課題解決力が備わっている人です。
興味本位で短所を知りたいわけではありませんので、課題を受け止め、自分と向き合い、克服するための具体的な行動を起こせるかを求められるのです。
【短所:流されやすい】流されやすい性格を短所としてアピールするコツ
それでは早速、短所の書き方で注意したい5つのポイントについて確認しましょう。
自分の短所を考えた時、いくつかの候補が出てくると思いますが、ポイントを意識する事によってその中からこれぞという一つを選ぶ事ができるはずです。
- ポジティブな解釈ができる短所を選ぶ
- 長所との整合性を考える
- 面接で質問されることを意識する
- 求める人材像を意識する
- 正直に書きすぎない
ポジティブな解釈ができる短所を選ぶ
そもそも「短所」といっても、解釈のしようによっては長所と捉えられるものも少なくありません。
例えば「切り替えが下手」という短所は「粘り強い」と長所的に解釈する事も可能です。
一方で「めんどくさがり」という短所を挙げた際、それをポジティブに解釈するのはなかなかに難しいもの。
あるいは「人とのコミュニケーションが苦手」という短所についても、ポジティブに解釈するのは難しそうです。
このように短所として挙げれられるものの中には「裏を返せば好意的に解釈可能」というものも少なくありません。
基本的に履歴書の短所として挙げるべきは「ポジティブに解釈できるもの」を選んでおきましょう。
長所との整合性を考える
長所と短所はセットで書く事がほとんどです。
長所として「コツコツと努力ができる」と書いてあるのに短所として「飽きっぽい」とあったら面接官はどう思うでしょうか?
もちろん「コツコツと努力はできつつも、ある種の部分で飽きっぽい」という人もいるかもしれませんが、ESや履歴書でそんなに紛らわしい事を書く必要はありません。
長所が「コツコツと努力ができる」というのであれば、短所の候補としては「諦めが悪いことがある」などとしておいた方が無難です。
この短所であれば長所とバッティングする事はありません。
また、自己PRや志望理由の中でも「リーダーシップを発揮して…」などと書くこともあるかと思いますが、それらとの整合性についても保っておきましょう。
自己PRで「リーダーシップ…」と書いているのに短所が「人前で話すのが苦手」というのでは、面接官の混乱を招くのみです。
長所・短所を考える際、エントリーシート全体が一貫性があるかをチェックする事をお忘れなく。
面接で質問されることを意識する
提出したエントリーシートは面接時の資料としても使われます。
例えば短所の欄に「自分の主張を押し通そうとすることがある」と書いていたとします。
面接官がたまたま短所の欄に目をやって、
「短所として自分の主張を押し通そうとすることがあるとありますが、弊社での仕事は丸く収める必要が出る事も多々あります。
そういった際にどのように対応されますか?」などと聞かれたら、上手く答えられますか?
「えーっと、もちろん丸く収める努力をするといいますか、うーん、大丈夫です。周囲の意見にも耳を傾けます。」
などと、おそらくしどろもどろになってしまい、うまく回答できないはずです。
短所の欄に書かれている事が面接の質問になることは良くある話です。
「短所として〇〇を挙げられていますが、仕事をしてゆく上でどのようにカバーされる予定ですか?」と聞かれる事を意識しておきましょう。
そしてその質問によどみなく答えられるような短所を選んでおくようにしてください。
求める人材像を意識する
会社によって求める人材像は様々です。
書類にミスが許されない職場もあれば、書類の正確さよりも勢いやアイデアを重視する職場もあります。
各種自治体などは、うまく収めるという技術が問われる事もあります。
長所・短所は求められる人材像にマッチしているべきです。
ミスが許されない職番であれば「慎重すぎる」という短所が良いかもしれません。
あるいは斬新なアイデアが求められる職場であれば「飽きっぽい」という短所がマッチしているはずです。
逆にミスが許されない職場で「飽きっぽい」と書いたら人材のミスマッチを感じさせますし、斬新なアイデアを求める職場で「慎重すぎる」というのであれば、それもやはりミスマッチを感じさせます。
志望している企業がどんな人材を求めているのかしっかりと意識しながら長所・短所を考えてください。
企業が求める人材像を考える際には募集要項をくまなくチェックするのもおすすめです。
あるいは企業HP内にある会社の理念なども参考になります。
正直に書きすぎない
短所作成の最後のポイントは正直に書きすぎないという事です。
仮に「時々すごくネガティブな考えにとらわれてそこから抜け出せなくなる」という短所があったとします。
それをそのままエントリーシートに記載して、面接をパスできるでしょうか?おそらくダメだと思います。
企業側としてはもうすこしポジティブな学生を選ぶはずです。
採用面接では「一緒に働きたいか」であったり「部下に欲しいか」といった視点で学生を評価します。
あまりにネガティブな人とは一緒に働きたくないはずですし、場を乱しそうな人とも一緒に働きたくはないはずです。
「自分の明確な短所はコレ」というものがあったとして、その短所の面接ウケが悪そうなのであれば、それは避けておきましょう。
すべてを正直にさらけ出す必要はありません。
【短所:流されやすい】流されやすいの言い換え表現
短所を伝える際に、どんな短所を伝えるか迷っている方もいると思います。
以下では、自分の短所として「人に流されやすいところ」を企業に正直に伝えても良いのかについて解説していきます。
基本的に短所を伝える際にはその短所の伝え方によって企業の受け取り方は変わってきます。
企業に短所を伝える際には、それがマイナスイメージにつながらないようにアピールしていくことが大切です。
ここでは「流されやすい」のポジティブな言い換え表現とネガティブな言い換え表現を紹介していきます。
ポジティブな言い換え
人に流されやすい人は自らの意見に固執せずに、相手の意見に耳を傾けられて尊重できるとも言えます。
このような傾聴力があることで多くの意見に触れる機会が多くなり、固定概念に縛られず新しい環境に順応しやすい傾向があります。
また、特定の意見に拘らず考えられ調和を重視するため、人間関係が良好である場合が多いです。
企業という大きな組織では、時流に合わせて臨機応変に対応できる人が重宝される傾向があります。
- 柔軟性がある
- 協調性がある
- 素直
柔軟性がある
人に流されやすいという短所を伝える場合、ポジティブに捉えてもらうことができれば柔軟性があるというように受け取ってもらうこともできます。
柔軟性があるというのは、企業の決定にも従ってくれそうというイメージにも繋がっていきます。
企業は社会の情勢の変化などに臨機応変に対応していくことが求められ、昨日までの正解が今日の正解であることは多くありません。
そのため、柔軟性を持って企業や上司の決定に従うことのできる人材は企業にとって非常に魅力的に映ることでしょう。
協調性がある
人に流されやすいというのは周りの人の空気を読んで、自分の意見よりも周りの人の意見を重視してしまうということでもあります。
協調性のある方は、入社してからも会社の人たちと一緒にうまくやっていけると思ってもらうことができるでしょう。
また、周りと馴染むことができれば入社してから早期離職してしまう危険性はありません。
企業が採用活動を行う上で最も重視しているのは入社後に活躍してくれるかどうかでです。
そのため、早期離職されてしまってはそれまでにかけた採用コストなども無駄になってしまいます。
そうならないように協調性があるとアピールすることは非常に有効と言えるでしょう。
素直
3つ目のポジティブな言い換え表現は「素直」です。
流されやすい人は自分のやり方や意見に固執しないため、他者からのアドバイスを素直に受け入れられます。
だからこそ、素直にアドバイスの内容を実践して、どんどん新しいことを吸収していきます。
意見を聞き入れる素直さがあるので成長スピードが早く、仕事の現場でも早い段階で戦力になります。
素直な性格なので先輩からも可愛がってもらえたり頼りにされることも増えるでしょう。
ネガティブな言い換え
人に流されやすい人は、時として自分の意見がないように、周囲の人には映ってしまいます。
自分の意見が他の人と違っても、調和を乱さないように相手の意見に合わせたという経験がある人もいるのではないでしょうか。
これは、場の空気を読み過ぎて意見の衝突を避けたり、意見が否定されることや他人の意見を否定することが苦痛であるために起こる振る舞いです。
このように、繊細で気遣いができるという特徴が、時としてマイナスの印象を与えてしまいます。
言い換え表現を参考に、ポジティブな印象になるようにアピール方法を考えましょう。
- 主体性がない
- 相手に気を使いすぎてしまう
- 責任感がない
- 押しに弱い
- 影響されやすい
主体性がない
人に流されやすいという短所を伝えると伝え方によってはマイナスに捉えられてしまう場合もあります。
人に流されやすいということは自分の意見が言えないのではないのか、主体性がないのではないかと捉えられてしまう可能性があります。
主体性がないと捉えられてしまった場合には、企業に入社してからも言われたことしかすることしかできずに、活躍することはできないのではないかと捉えられてしまいます。
主体性がないと捉えられることのないよう、短所を伝える際にはポジティブな受け取り方ができるようなアピールをしましょう。
相手に気を使いすぎてしまう
人に流されやすい人は相手に気を使い過ぎてしまうため、他人の意見を優先してしまう傾向があります。
意見が異なるときに相手の意見を否定することや、積極的ではない相手に売り込むことに苦手意識を持つ人も少なくありません。
相手に気を使い過ぎると捉えられてしまうと、顧客へのPRや取引先との交渉などの際に十分な交渉ができないのではないかという疑念を与えてしまいます。
しかし、相手のことを思いやり気遣いができるということは、顧客のニーズを把握することにも繋がります。
企業の強みを全面に押し出した交渉ではなく、親身になりニーズを引き出して最善の提案をするコミュニケーションが図れることをアピールしましょう。
責任感がない
3つ目のネガティブな言い換え表現は「責任感がない」です。
流されやすい人は自分の意見ではなく、他人の意見に従うことが多いため、責任感がないように見えることもあります。
「ルールだから」「〇〇さんが言ってたから」が口癖になりがちです。
責任感がない原因は、業務をおこなう意味を理解していなかったり、仕事でミスするとどのような悪影響があるかわかっていないことです。
業務の意味が理解できれば力の入れどころがわかるようになりますし、徐々に主体的になっていきます。
責任感というと少し面倒なイメージがあるかもしれませんが、身の丈に合った責任を背負うと仕事の面白さを実感できるようになります。
押しに弱い
4つ目は「押しに弱い」です。
人に流されやすい性格の場合、頼み事を断るのが苦手な傾向があります。
周りから頼りにされるとも言えますが、必要以上に頼み事を引き受けた結果、キャパオーバーになってしまう恐れもあります。
その結果、人に迷惑をかけてしまうということも。
キャパオーバーにならないためには、予め自分の受け入れられる仕事量を把握しておくことです。
入社後、様々な仕事を任されますが、その際は業務の目的・納期・優先順位を上司や同僚に確認するクセをつけましょう。
そうすることで短所としての押しの弱さを補えます。
影響されやすい
5つ目は「影響されやすい」です。
流されやすい人は良くも悪くも周りに影響されやすい性格です。
勉強しないといけないのに友人が遊んでいるから自分も遊んでしまうなど、悪い影響を受けてしまうことがよくあります。
影響されやすい人は、あえて少し厳しめの環境に身を置くことがおすすめです。
勉強しなければいけないのであれば、勉強する人と一緒に過ごしたり、図書館など人の目があって勉強しかできない場所で勉強するなど「環境」を味方にしましょう。
影響されやすい性格をうまく利用すれば、良い方向に物事を進められます。
【短所:流されやすい】流されやすい性格を短所として上手に回答するポイント
流されやすい性格に関わらず、短所の回答を作成する上で上手に人柄をアピールすることはなかなか難しいです。
短所をネガティブに伝えないためにはいくつかポイントがあります。
どのようなことを意識すればいいのでしょうか?
流されやすい性格を短所として、しかし魅力的にアピールする方法をお話します。
- 「流されやすい」の定義を明確に
- 流されやすい性格の裏付け
- 自分なりに直そうとしていることをアピール
「流されやすい」の定義を明確に
まず、文章を書き始める前に、自分なりに「流されやすい性格」が具体的にどのようなことを指すのか明確にしましょう。
流されやすい性格、と一口に言っても人により様々な印象を抱きます。
自分の意見がない(主体性がない)ことが流されやすい性格なのか、人に気を遣いすぎることが流されやすい性格なのか、流されやすい性格とは、シチュエーションによって意味が変化します。
そのため、まずは自分が想像する流されやすい性格を定義しなおす必要があります。
これをすることで、短所の回答の軸がはっきりするため、回答を作成しやすくなります。
流されやすい性格を裏付け
次に自身が流されやすい性格であることを裏付けるエピソードを用意しましょう。
最初から焦点を絞ってエピソードを考えるのではなく、流されやすい性格が短所として現れたエピソードをいくつか洗い出してみてください。
流されやすい性格であることをどのように自覚したかを説明する必要があります。
自分なりに直そうとしていることをアピール
最後に、流されやすい性格を自分なりに直そうと努力していることをアピールして締めましょう。
流されやすい性格を自分でどのように改善しようとしているかアピールすることで、自身の課題解決能力を企業に印象付けられます。
課題解決能力は、企業に入社後も非常に重要視される能力です。
企業の一員として働きだすと、課題を自分なりに考えて解決する必要が出てきます。
自分なりに考えて行動することができる人材は企業にとって重宝すべき存在なのです。
【短所:流されやすい】流されやすいことを短所として回答する際の基本構成
いくら素晴らしい内容でも相手に伝わらなければ意味がありません。
その際に重要となるのが文章の構成です。
相手が話を理解しやすい構成に当てはめて文章を作成することで、十分にあなたらしさをアピールできるでしょう。
また、この機会に構成のポイントを心得て、論理的に説明することができれば、説得力のある説明で相手に納得してもらうことができます。
そのためにも、ここで紹介するような論理構成で書いていくことによって読んでくれる相手にわかりやすく伝えることができます。
- 結論
- エピソード
- どのように改善していくのか
- 結論
結論
最初に結論から書き始めます。
結論を最初に伝えることによって企業の採用担当者はあなたのエントリーシートや履歴書を読むときにこれからどんな話をするのかなんとなくイメージを持ったまま読み進めることができます。
そうすることであなたのアピールポイントなどがより説得力を持ったアピールだと感じます。
また、そもそも質問内容があなたの短所を聞くものであることから、それに対しての答えとしてはあなたの短所を伝えることが正しいです。
長々とエピソードを話し始めてしまう方もいますが、それでは効果的なアピールをすることはできません。
エントリーシートや履歴書だけでなく、面接でも必ず結論から伝えるようにしましょう。
エピソード
結論として最初にあなたの短所を伝えた後には、その短所が実際に発揮されてしまった具体的なエピソードを紹介します。
ただあなたの短所を伝えただけでは企業は納得することはできません。
ここで簡潔にエピソードを紹介することによって企業はあなたの短所を理解することができるのです。
ここで紹介するエピソードはあくまでも簡潔に伝わるものにしましょう。
実際に面接で短所に聞かれた際にさらに詳しく伝えることができればそれで大丈夫です。
どう捉えているのか
短所を自分で自覚しているのにそれに対する対処を何もしていないのであれば企業からのイメージは悪くなってしまいます。
企業はあなたが短所を自覚しているのか、それに対してどのように向き合っているのかということを知りたいのです。
短所であるが別の視点から見ると長所とも取れるから自分では受け入れているとアピールするか、短所を改善するためにあなたが現在取り組んでいることについてここで説明することが求められます。
結論
ここまでの説明で企業はあなたの短所とその向き合い方が具体的にイメージできたことでしょう。
しかし、エントリーシートや履歴書などの書類選考では企業の印象に残ることができなければ選考を通過することはできません。
そのために、最後にもう一度あなたの短所を伝えることをおすすめします。
最初にあなたの短所をみた時よりも企業はあなたの人物像についてより具体的で鮮明にイメージすることができます。
そのあなたの人柄が企業の求める人物像にマッチしていると判断されれば選考の通過率は非常に高くなるでしょう。
【短所:流されやすい】短所が流されやすい場合の例文
短所を回答する際の基本構成を参考にした「流されやすい」の例文をご紹介します。
これらの例文は流されやすいことの言い換えを用いて、どのように人に流されやすいのかに具体性を持たせています。
短所を明確に伝えて自己分析できていることをアピールした後、ポジティブな印象で締め括るようにしましょう。
例文を参考に自分自身のエピソードを当てはめて、企業に評価される文章を作成してみてください。
- 例文①:自分の意見を見失いがち
- 例文②:相手に気を使いすぎてしまう
- 例文③:流れに身を任せてしまう
- 例文④:周囲の顔色をうかがってしまう
例文①:自分の意見を見失いがち
私の短所は、他人の意見に流されてしまい自分の意見を見失ってしまうことです。
なぜなら、ゼミの議論の途中で私に意見を求められた際に回答に戸惑って、議論の進行を妨げることがあったからです。
議論が進む過程で安易に人の発言に同調してしまい、次第に自分が持つ意見が分からなくなっていたことが原因です。
そのため、今は人の意見を聞く際にはその要点に意識を向けて、自分の意見との相違を考えるようにしています。
このように、意見に隔たりがある場合にはその理由を考えることによって、自分の意見を見失わずその問題点や他人の意見に対する疑問点も明確にできるようになりました。
この分析力を活かして、貴社で活躍していきたいです。
例文②:相手に気を使いすぎてしまう
私の短所は、周囲に気を使いすぎて相手の意見ばかり優先してしまうことです。
なぜなら、アルバイト先で先輩に気を使いすぎて、店長からお叱りを受けたことがあるためです。
店長からの指示をバイトリーダーの人に伝える仕事がありました。
その際に、伝言を聞いたバイトリーダーが「そんなはずはない」と伝言が間違っているとおっしゃいました。
先輩に気を使って強く主張せずに、自分が伝言内容を間違ったのだと思い意見を受け入れたことが原因です。
そのため、現在は相手の意見を鵜呑みにするのではなく、主張すべきところを見極めて自分の意見を伝えるようにしています。
貴社では、相手の意見も聞いた上で必要な点は主張することで貢献していきたいです。
例文③:流れに身を任せてしまう
私の短所は、信頼している人の意見に左右されやすく、その人の行動を模倣してしまうといった、周囲の流れに身を任せてしまうことです。
私には幼稚園から一緒の幼馴染がいて、彼女はとてもしっかりとした性格の持ち主でした。
私は彼女の言うことは正しいと思い込んでいたため、何も考えず勧められた飲食店のアルバイトを始めました。
しかし、仕事内容が自分に合わず目的意識も持てなかったため、半年で辞めることにしました。
そのため、今は尊敬している人の意見でも批判的な視点にも立って考え、自分がしっかりと納得してから行動するように改善しました。
情報を吟味する慎重さを活かして、正確な業務遂行で貴社に貢献したいです。
例文④:周囲の顔色をうかがってしまう
私の短所は周囲の顔色をうかがってしまうことです。
高校時代、文化祭の出し物としてクラスで劇をやることになりました。
その準備として役者をどうするかの話し合いがありました。
自分がやりたい役があったが、他の立候補者がいたため周りの目を気にしてその人に役を譲ることにしました。
しかし、その結果裏方になってしまい後悔した経験があります。
顔色をうかがうことは相手の気持ちに気づくためには必要ですが、過度にすると自分の気持ちを犠牲にしてしまいます。
周りの目を気にしすぎるのではなく、譲れない部分は必ず主張することが大事だと身に沁みて思いました。
できるかできないかは別として、主張したいことはまず表現しなければ相手には伝わりませんし、話し合いをすることもとても大事だと気づきました。
【短所:流されやすい】上手く短所が伝えられない場合
企業に短所をどのように伝えるのが、最適なのか迷いを感じることがあると思います。
企業の求める人物像に合っていると評価を受けるためには、短所は言わない方が良いような気がするかもしれません。
しかし、しっかりと短所を述べずに当たり障りのないことで曖昧にする方が、逆に企業の評価を落とすリスクが高いです。
自己分析や他己分析を行って、自分自身の特徴を理解できていることをアピールしましょう。
- 短所はありませんはOK?
- 自己分析をする
- 他己分析をする
短所はありませんはOK?
「短所はありません」と回答するのは適切ではありません。
面接官は短所を質問する際に就活生の短所の内容を評価したいのではなく、その短所との向き合い方を知りたいと思っています。
そのため、短所がないと回答することは面接官に、誠実さに欠ける人や驕り昂りのある人と捉えられて悪い印象を与えてしまいます。
短所や長所は主観的な評価であり自分自身や他人の受け取り方次第であるため、評価する人が変われば内容は異なってきます。
短所と長所は紙一重なので、自分自身が長所と考えていることも他人からは短所と受け止められている場合もあります。
このように、短所がないと回答すると自分を客観視できていないと評価されるリスクがあります。
自己分析をする
人に流されやすいという自覚はあるが、なかなかエピソードが思いつかない人やそもそも短所を把握しきれていないという人は自己分析をしましょう。
多くの就活生は、就活を始めるときや就活の過程で自己分析をしています。
それにもかかわらず、短所を質問されて具体的なエピソードが思い付かない場合は、改めて自己分析をすることをおすすめします。
以前よりも内容が深まり有意義な取り組みになるでしょう。
その際、短所や長所を探す目的では自分史という自己分析の方法が適しています。
失敗経験や困った経験を含めた過去の出来事を詳しく書き出してその時の感情と一緒に書き留めることで、客観的に捉えて思考を整理するのに役立ちます。
自分史の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
他己分析をする
短所が明確に分からず言えない人や具体的なエピソードが思い付かない人は、他己分析を活用して友人や家族へ自分の特性について質問して意見を集めてみましょう。
自分では良いことと考えていても、周囲の人から見ると実はあまり良くないと捉えられている可能性もあります。
反対に、自分が悪い特徴と考えていることも、周囲には長所と捉えていることもあります。
このように評価する人が変わると、人物の特徴の良し悪しは変わる傾向があります。
そのため、色々な関係性の人に多角的な視点で分析してもらうことが大切です。
例えば、気が付かないうちに人に流されてしまうことで、結果的に周囲に悪影響を及ぼすことがあるかもしれないからです。
他己分析の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてみてください。
【短所:流されやすい】作成した短所は第三者の目でチェック
短所やそれに関する説明を作成したら、第三者の目でチェックしてもらいましょう。「短所は〇〇で、それで失敗する事の無いように××に気を使っています」と書いた場合、自分ではばっちりと思っても、他人の目から見てみると矛盾が生じている事もあるものです。
「××って書いてあるけど、□□の場合はどうするの?」「××だけで本当に短所をカバーできるの?」など、厳しめの意見が出てくるかもしれません。それにしっかりと答えられるようになれば、面接対策もばっちりです。
- 知り合いに添削依頼
- プロに添削依頼
知り合いに添削依頼
ESを添削してもらいたいと思っても、誰に頼めば良いのかわからない方は意外と多いです。
一番気軽に頼めるのはやはり友達や親、すでに就活を経験している先輩などではないでしょうか。
そうした知り合いに頼むことによるメリットは、あなたのことを知っている方から添削してもらうことによってあなたに合ったアドバイスをもらえるかもしれないことにあります。
あなたの短所や長所を知っているからこそ、そもそも人に流されやすいという短所ではなく別のものにした方が良いのではないかというように言われる可能性もあります。
そうしたアドバイスを受けたときに素直に受け取れるような関係性の人に添削依頼をすることをおすすめします。
プロに添削依頼
大学にあるキャリアセンターやプロの就活エージェントは企業の人事と日頃からやりとりをしていたり、今まで何人もの就活生をみてきた就活のプロです。
そうしたプロの視点から添削してもらうことができるのがこのメリットです。
また、友達や親に添削を依頼するのは恥ずかしいと感じる人にもおすすめです。
こうしたプロの方たちは企業と同じようにあなたのことを知らないため、企業と同じ目線で第一印象でアドバイスをくれます。
そのため、短所以外でも有効なアドバイスを受けることができるでしょう。
就活市場ではあなた専属の就活エージェントが内定獲得まで二人三脚でサポートすることができます。
まとめ:短所からも良い部分を引き出そう!
短所選びのポイント、例文と見てきましたが、これぞという短所は見つかりそうですか?どんな人でも5~10くらいの短所はあるはずです。まずはそれらをリストアップしてみて、今回ご紹介した観点から選び出すというのもおすすめです。
またご紹介したように、企業によって挙げるべき短所、挙げてはいけない短所というものが明確にあります。志望している企業がどのような人材を求めているのかによって短所を使い分けるという事もお忘れなく。
短所からも良い部分を引き出して、内定ゲットを目指しましょう!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート