【例文あり】「わかりやすく伝える力」を自己PRに盛り込むときのポイントを徹底解説!

【例文あり】「わかりやすく伝える力」を自己PRに盛り込むときのポイントを徹底解説!

「わかりやすく伝える力をアピールしたいけれどどう書けばいい?」

このように、伝える力の効果的なアピール方法がわからず、不安を感じている人は多いでしょう。

本記事では、「伝える力」の内容をはじめ、「伝える力」が必要な職業、自己PRに盛り込むときのポイントなどについて紹介していきます。

就職活動に取り組んでいる方は、本記事を参考に効果的な自己PRを完成させましょう。

この記事を読んでわかること
  • 伝える力とは
  • 伝える力で自己PRを作成するポイント
  • 伝える力で自己PRを作成する際の注意点
  • 自己PR例文

「わかりやすく伝える力」は就活の自己PRで有効?

分かりやすく伝える力は、就職活動の自己PRとしても有効な強みです。

しかし、抽象度が高く伝わりにくい場合があります。

あなた自身の伝える力はどんなものなのか、その力が発揮された具体的なエピソードを用いてアピールする必要があります。

自己PRで使える「わかりやすく伝える力」とは?

「伝える力」とは、自分の思いや考えていることを、どのような相手に対してもわかりやすく伝えるスキルです。

「伝える力」が優れていれば、仕事を獲得したり、さまざまな人と協力しながらプロジェクトを成功させたりできます。この「伝える力」は、プライベートだけではなく、ビジネスにおいても重要なスキルとなります。

営業職や販売職、管理職やプロジェクト責任者など、幅広い職種や立場の人に必要な能力の1つのため、しっかりと磨いておきましょう。

わかりやすく伝える力とコミュニケーション能力の違い

わかりやすく伝える力とは、自分が考えていることや理解してほしいことなどを相手にあわせて適切に、正確に使えることができる力のことを指します。

一方で、コミュニケーション能力は、伝える力と聞く力の双方をアピールする長所です。

わかりやすく伝える力に比べ、コミュニケーション能力は抽象度が高いうえに、多くの学生がアピールするため、難易度の高い長所です。

あなたの推したい強みはどちらなのか考え、正確にアピールしましょう。

わかりやすく伝える力の自己PRが好印象な業種

ビジネスシーンにおいて、相手との認識がずれないよう情報を正しく伝えることは大切です。もし「伝える力」が低ければ、情報が過多になったり、情報が不足してしまったり、相手を混乱させる可能性もあるでしょう。

そのため、ビジネスシーンでは「伝える力」が重要視されます。

ここでは、「伝える力」が求められる業界や職種を3つ取り上げ、それぞれの業界・職種について解説していきます。ぜひ参考にしてください。

サービス業

サービス業は、宿泊・飲食サービス業、教育・医療・福祉・情報サービス業、インターネット附随サービス業など多岐にわたります。

サービス業は、直接あるいはインターネットを介して、人々に情報やモノ、快適さを提供する仕事のため、コミュニケーション能力や協調性、気配りなどが必要な職種です。

さまざまな人と接する機会も多いことから、「伝える力」がなくては務まらない仕事と言えるでしょう。

営業職

営業職は、顧客のニーズを把握した上で、適切な商品・サービスを提案するのが主な仕事になります。

顧客に商品・サービスを購入してもらうためには、営業職はわかりやすく「伝える力」が求められるでしょう。

営業職の基本は顧客との対話です。顧客の課題や悩みを的確に聞き取り、どのような商品・サービスであれば解決できるのか、顧客にわかりやすく「伝える力」が求められます。

事務職

事務職と「伝える力」は、一見関係ないように感じられるでしょう。

しかし、事務職の仕事は、社内のさまざまな部署としながら、他者とコミュニケーションを取る機会が多くあります。

そのため、スタッフから「説明がわかりにくい」と思われてしまうと、仕事が上手く進まなくなる可能性もあるでしょう。

事務職にとっても「伝える力」は必要なスキルのため、しっかりアピールしましょう。

わかりやすく伝える力を自己PRに盛り込むときのポイント

「伝える力」を自己PRに盛り込む場合、どのようなポイントを大切にすればいいのでしょうか。

まずは、「伝える力」をアピールしているにもかかわらず、応募書類がわかりにくい、面接で上手く話せないといった事態は避けてください。

ここでは、そうした事態を避けるためのポイントをご紹介します。

Point
  • どのように伝える力なのか具体的に示す
  • 企業が求めている人物像を把握しておく
  • 具体的なエピソードを用いる
  • 文章はわかりやすく作成する

どのように伝える力なのか具体的に示す

伝える力をアピールする際は、何をどのように伝えられる力なのか具体的に示すようにしましょう。

例えば、即興でも自分の意見を建設的に伝えることができる能力なのか、プレゼンテーションなどにおいてわかりやすい構成を組み立てることができる能力なのかによって、同じ伝える力でも発揮できるシーンやアピールできる強みは変わってきます。

一言で内容が伝わるように具体性を持たせることが重要です。

企業が求めている人物像を把握しておく

自己PRを作成する前に、企業が求める人物像を把握しておきましょう。多くの企業は、自社の企業理念や社風、経営方針などにマッチした人物を求めています。

就職希望者は志望企業のホームページや募集要項を分析した上で、求める人物像やスキル、能力などを把握し、自分の強みと共通する部分を抽出してください。それらと共通する部分を、自分の強みとして自己PRを作成し、しっかりとアピールしましょう。

具体的なエピソードを用いる

自己PRを作成するときは、自分の強みをただ羅列するのではなく、その強みに関わるエピソードを盛り込みましょう。

企業の多くはエピソードを通じて、入社後の働く姿、説明力、客観性、自社とのマッチング度などをチェックしています。

自己分析する際は、自分の過去から現在までの印象的な経験を振り返って整理しておきましょう。その中から、自分の強みに関するような経験を抽出し、エピソードに仕上げてください。

文章はわかりやすく作成する

作成する文章は、わかりやすい文章になるように意識しましょう。

長所と実際のあなたの力が矛盾していると、自己PRの説得力がなくなってしまいます。

場合によっては、虚偽の自己PRだと思われてしまうかもしれません。

わかりやすく伝える力をアピールするからには、構成を整えて選考に挑みましょう。

自己PR作成時のオススメ文章構成

ここからは、自己PR文章を作成する際のオススメ文章構成について解説します。

わかりやすい文章構成を意識することで、「わかりやすく伝える力」の説得力が大幅に増します。

下記で紹介する文章フォーマットを会得して、受かる自己PRを作成できるようにしましょう。

PREP法でまとめる

就職活動においては、結論から述べる「PREP法」をうまく活用することが選考通過のカギになります。

PREP法とは、以下のような文章フォーマットです。

  • 1

    Point(結論)
    要点・結論・主張を先に述べる。
  • 2

    Reason(理由)
    その主張をする理由について話す。
  • 3

    Example(具体例)
    具体的なエピソードを話す。
  • 4

    Point(結論)
    最後にもう一度結論をまとめる。

就職活動でおさえておくべき文章フォーマットですので、これを機に身に着けるようにしましょう。

PREP法について詳しくは以下の記事で解説しています。

作成後には添削をしよう

作成後には第三者の添削を受けるのがオススメです。

オススメの添削方法
  • OB、OGなど第三者
  • 大学のキャリアセンター
  • AI添削  
  • エージェントなどプロの添削

今すぐ添削がしたい方には、すぐに返ってくるAI添削ツールがオススメです。

添削ツールについては以下の記事でご紹介しています。

経験した職種から見た「伝える力」を盛り込んだ自己PR例文

ここでは、販売職・総務・コールセンターの経験がある人が、「伝える力」をアピールする例文を取り上げています。いずれも、さまざまな人と接するため「伝える力」が必要とされる職種です。

これから就職活動で自己PRを作成する可能性のある人は、ぜひ参考にしてください。

例文1:ゼミ活動を活かした自己PR

私の強みは「伝える力」です。ゼミ活動において、複雑な研究テーマをわかりやすく伝えることに力を入れてきました。

ゼミのメンバーには、研究内容をなかなか理解できない人も多く、プロジェクトに滞りが生じていました。そこで、専門用語をかみ砕き、研究の目的や社会における意義などを図示して資料化し、チームに共有していました。

それによって、メンバー全員が研究に対して理解を深め、プロジェクトを円滑に進めることができました。

入社後も、私の強みである「伝える力」を活かすように行動し、貴社のチームワークを向上させ、成果を出していきたいと考えております。

例文2:サークル経験を活かした自己PR

私の強みは「わかりやすく伝える力」です。サークル活動において、イベントの企画内容や進行スケジュールを全メンバーにわかりやすく伝えることを意識してきました。

メンバーに例年共有されていた企画書は、Wordで文字のみで作成されたものでした。文字量が多く細かいところまで読まれていないため、プログラムの中間、変則的なタイムテーブルでミスが発生することが多くありました。

そのため、資料を改善しパンフレットのように作成し、読みやすく伝わりやすい企画書に作り直しました。結果、イベントはスムーズに進行し、参加者からも高い評価をいただくことができました。

「伝える力」が優れていれば、サークル全体の士気も向上し、良い成果が得られます。入社後も、私の強みである「伝える力」を活かして、貴社のプロジェクトを円滑に推進していきたいと考えております。

例文3:ビジネスコンテスト経験を活かした自己PR

私の強みは「伝える力」です。ビジネスコンテストに参加した際、アイデアを審査員や他の参加者にわかりやすく伝えることを心掛けました。

アイデアの独自性やメリットだけでなく、実現可能性や課題解決への具体的なステップも明確に説明し、どのように社会に貢献できるかを強調しました。また、それを伝えるプレゼンテーション資料の構成も担当し、もっとも企画の良さが伝わるように工夫しました。

その結果、審査員から高評価をいただき、チームとして優秀な成績を収めることができました。

「伝える力」によって、他者に正しく理解され、プロジェクトが成功に導かれると考えています。入社後も、私の強みである「伝える力」を活かし、貴社の新たなビジネスチャンスの創出に貢献したいと考えております。

例文4:販売経験を活かした自己PR

私の強みは「伝える力」です。家電量販店の販売員として働いていたとき、どのようなお客様であってもわかりやすく伝えるよう心掛けて対応しました。

お客様によっては、商品の機能や使い方を説明しても、どのように役立つのかイメージできない方もいらっしゃいます。そのような場合は、商品のメリットとデメリットを伝え、どのような人に向いているかわかりやすく伝えるようにしました。

「伝える力」が優れていれば、お客様は納得して商品を購入します。入社後も、私の強みである「伝える力」を発揮し、貴社の発展に貢献したいと考えております。

例文5:コールセンター経験を活かした自己PR

私は前職の経験を通じて「伝える力」を身につけました。この「伝える力」は、私の強みになっています。

前職では、コールセンターのリーダーとして20名のスタッフを管理していました。着任当初は、些細なミスなどを理由に退職する人が多く、人手不足が課題となっていました。

私は、スタッフのミスを減らすために、仕事内容をわかりやすく伝えるよう工夫しました。具体的には、トークスクリプトや指導用動画を作成したり、ロールプレイングをしたりと、スタッフへの研修を強化しました。

スタッフは仕事への理解が深まり、ミスやトラブルの減少に繋がりました。結果的に、スタッフの定着率もアップし、クライアントからの評価も高くなりました。

私の強みである「伝える力」を活用しながら、貴社の発展に貢献したいと思います。

自己PRで伝える力を盛り込むときの注意点

自己PRで「伝える力」をアピールする際は、どのような点に注意すればいいのでしょうか。ここでは、主な注意点を4つ取り上げていきます。

それぞれの注意点について解説しているため、ぜひ参考にしてください。

実績や取り組みに具体性を持たせる

「伝える力」をアピールするとき、具体的なエピソードに落とし込んだり、数値的に表現したりするなど、採用担当者が納得できるように伝えてください。

「伝える力が優れている」と単にアピールするだけでは、採用担当者から評価を得ることは難しいでしょう。

「伝える力」を利用して「どのような成果を上げたのか」「どのような取り組みをしたのか」具体的にアピールすることで、入社後のイメージをしてもらいやすくなります。

面接中の会話でも伝える力を意識する

「伝える力」をアピールするならば、採用担当者とのやり取りに注意しましょう。「伝える力」をアピールしたにもかかわらず、面接官とのやり取りに問題があれば、説得力がないと思われます。

採用面接では、面接官の質問の意図をしっかり汲み取り、適切に回答するよう心掛けてください。

面接時にほかの応募者と自己PRが被ったときの対策をしておく

集団面接で自己PRする際に、ほかの応募者と「伝える力」が被る場合もあります。そのような事態が発生したときは、どのように対応すればいいのでしょうか。

基本的には、「伝える力」が被ることは大きな問題ではありません。ただし、「あなたならでは」の具体的なエピソードを添える必要があります。具体的なエピソードを盛り込むことで、ほかの応募者との差別化を図ってください。

志望企業は「強み」そのものではなく、具体的なエピソードや経験、実績などを通じて評価しています。具体的なエピソードをしっかり準備しておきましょう。

コミュニケーション能力と混同しない

自己PRでは、「コミュニケーション能力」という言葉の使用を控えましょう。

「コミュニケーション能力」という言葉は幅広い意味を持つため、言葉の定義や解釈は人によって異なります。

もし、自己PRで「コミュニケーション能力」を多用すると、採用担当者に曖昧な印象を与えてしまう可能性があるでしょう。

自己PRでは「コミュニケーション能力」という言葉は避け、具体的でわかりやすい言葉を使うよう心掛けてください。

伝える力以外に自己PRに盛り込めるコミュニケーション能力

「伝える力」はコミュニケーション能力に関わるスキルの1つです。では、「伝える力」以外に自己PRへ盛り込めるスキルはあるのでしょうか。

コミュニケーション能力に関連するスキルとしては、「聞く力」や「協調性」などが挙げられるでしょう。

「聞く力」とは、相手のニーズや考えを引き出す力を指します。「聞く力」を発揮するためには、相手の考えや思いを察したり寄り添ったりする姿勢が大切です。また、相手の話を深く理解する力も求められるでしょう。

「協調性」とは、周囲に気を配ったり、場の雰囲気を汲み取ったりする力です。多くの職場はチームで仕事をする機会が多いため、「協調性」は強く求められるスキルと言えるでしょう。

「伝える力」以外に「聞く力」や「協調性」に強みのある人は、自己PRに盛り込んでみましょう。

自己PRで伝える力をアピールしよう

就職活動で自己PRをすることは、志望企業に自分を売り込む大切な機会です。効果的な自己PRを作成するためにも、自己分析や企業分析など、しっかりと準備してください。

自分の強みである「伝える力」が、志望企業が求める人物像(採用したい人物)にマッチしているかどうか、しっかりとチェックしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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