ユーモアがあることが強みだと感じているけれど、アピールしてもいいのか不安…
そう感じている方もいるのではないでしょうか
ここでは「面白い性格」で自己PRを成功させるにはどうすればいいのか、例文ごとに解説します。
【自己PR:ユーモア編】ユーモアを自己PRしてもよい?
ユーモアは、就活の自己PRでも好印象を残すことができる強みです。
ですが、そのためには伝え方が非常に重要です。
新卒の就職活動では、スキルよりも人柄や価値観などが重視されます。
そのため、あなたの人柄を企業にうまく伝えられるかどうかが内定獲得に関わります。
あなたの良さが伝わりきるような、企業の印象に残る自己PRを作成しましょう。
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ユーモアがあることは魅力的な強みですが、就活でうまく自己PRするのは難易度が高いです。
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【自己PR:ユーモア編】スキルよりも性格が重要!
人材をじっくり育てる方針の会社にとっては応募者が現在持っているスキルよりも性格を重視します。
確かに学生時代に学んだ知識や獲得した資格も大切です。
しかし、それはあくまでも応募者の持つ属性であり人材を育成しようと考えている企業にとっては参考程度にしかなりません。
スキルの取得は入社してから身に付けても十分間に合います。
大切なのは応募者の性格です。
たとえば、飽きっぽくてすぐに投げ出してしまう、我が強く周りとの協調性に欠ける、時間にルーズで規則を守るという精神に欠けるという性格の持ち主を企業が採用することはあり得ません。
たとえ、どんなにすごい資格の持ち主であろうともほしい人材ではないのです。
明るく前向きにスキルを身に付け、周りと協調して仕事を進めていくという人の方がほしいのですから、長く働いてもらうためにも性格重視で人材を採用することは当然です。
特に企業にとってほしい人材はキラリと光る面白い何かを持っているものです。
「こいつ面白いぞ」と思わせる何かが必要で、性格重視の会社にとってはこのような人が喉から手が出るほどほしいのです。
この場合の「面白い」とは、ふざけているとか滑稽だという意味ではありません。
「何か育てていくとすごいことになりそう」「どんどん吸収して伸びしろがある」というものです。
将来性がある有望株とでも言うべき人を面白いと表現しているのです。
このような場合、多少の欠点があっても良いでしょう。
むしろそれが面白さにつながるのです。
たとえば、滅茶苦茶に国際情勢に詳しいのに新聞は読んだことはないという人がいたらそれは面白さにつながります。
「新聞も読まないのにこいつはどうして国際情勢に詳しいんだ」となります。
ちょっと不思議でスケールの大きい、得体のしれないという人材を採用する側は面白いと受け取るのです。
別の例としては、プロ野球でドラフト1位は大成して当然と思われるものですが、ドラフト下位で採った選手が大化けしそうな雰囲気を醸し出した場合、面白い存在と表現される場合があります。
ドラフト1位と比べて期待は大きくないのですが、持っている器にロマンを感じるのです。
このようなロマン枠での採用を称して面白いと言うのです。
そのため、面白い人材を募集と言っても、面接でギャグをかましてほしいというわけではないので注意しましょう。
結果的に天然でボケてしまうのは大丈夫ですが、意図して笑いを取ろうなどと考えるのは勘違いです。
【自己PR:ユーモア編】企業が能力よりも性格を重視する理由
即戦力がほしい企業は能力や経験を重視しますが、採用後じっくり人材を育てていきたいという会社は性格を重視します。
会社の社風に馴染み、社員とコミュニケーションを取り、社内規則を順守し、上司先輩の指示命令を理解して実行する、新人に求められるのはこのようなものです。
この段階ではものすごい能力を発揮することを求められても期待されてもいません。
ステップバイステップで地に足の着いた仕事が求められているのです。
この際に期待されているのは、性格が会社勤めに向いているかどうかに尽きます。
社内研修の後、オン・ザ・ジョブ・トレーニングの形で実戦投入されるのが通常の流れですが、この時に我を出されたら先輩社員はその後始末に追われることになります。
育成重視の会社にとって、最初の1年程度は会社に慣れてくれたら十分で、性格がこの会社に向いているかを互いに見極める期間とも言えるでしょう。
この時期でも、将来大成すると嘱望される若手は周りから面白い存在として一目置かれるようになります。
周りをゲラゲラ笑わせる面白さとはちょっと違います。
もちろん、ムードメーカーとして軽くジョークを言って場を和ませるというのもありなのですが、仕事はあくまでもビジネスの場ですので、コメディアンのような存在を目指されても困るのです。
会社で言う面白いとは将来性を感じさせる、大化けするかもしれないという期待を表す表現なのです。
完璧な人間やすごい資格を持っている人がほしいのではありません。
ちょっと何か抜けているのだけれども、キラリと光る何かを持っているのが面白いのです。
むしろ多少の欠点がある方が愛嬌があって良いでしょう。
野球に例えたら、ものすごいホームランを打つけれども時々ベースを踏み忘れて帰って来るというのが面白いのです。
ベースの踏み忘れはランナーコーチが注意しておけばなくなります。
ものすごいホームランを打つというところが魅力でこれが育てたい人材と言えるでしょう。
人材がほしい企業が能力よりも性格を重視する場合、断言できるのはその企業には余裕があるということです。
即戦力よりも将来性という場合、性格重視の採用になります。
志願者の性格や将来性を面白いと思うかどうかの判断はあくまでも採用側です。
志願者側が意図して自分を面白いと思わせることはなかなか難しいものなのですが、アピールできるのならそれに越したことはありません。
多少の欠点は目をつむってもらえますので、長所を見てもらって「こいつ面白いぞ」と思わせたら、その時点で勝ちだと言えるでしょう。
【自己PR:ユーモア編】自己PRの構成方法
自分のユーモア性をできる限り魅力的にアピールするためには内容の他に構成を意識することが大切です。
構成の順序としては結論→エピソード→貢献の流れです。
そこでここからはそれぞれの構成部分を詳しく解説していきます。
結論
ユーモア性があることを自己PRで用いる際にはまず、結論から述べるようにしましょう。
理由としては最初に結論を持ってくることでこれから伝える内容の流れを掴みやすくなり、伝えたい内容がより明確になるからです。
例としては「私は面白い発想ができる人間であると自負しております」のように一言で簡潔に伝えられるようにしましょう。
エピソード
はじめに結論を持ってきたら、次はユーモアであることを発揮したエピソードを述べていきます。
理由として、自分にはユーモアがあるというアピールに説得力を持たせることができるからです。
エピソードを述べる際は課題→行動→結果という一連の流れを意識して述べると、論理的な構成になり、良い印象を与えられるでしょう。
貢献
最後に自分のユーモアが企業にどう活かすことができるのかを述べていきます。
理由としては企業は自己PRを通じて、学生の人柄やスキルを見ているだけではなく、その学生が入社後、自社に貢献することができるかを見ているからです。
例としては「このユーモア性を活かして御社でも積極的に社員とコミュニケーションをとり、働きやすい雰囲気を作り出していきたいです。」のように、自分が入社後どう企業に貢献するのかを具体的に述べるようにしましょう。
【自己PR:ユーモア編】自己PRでユーモアを伝える際の3つのポイント
あなたの面白いことを活かした経験や改善について話す
自己PRで面白いということを面接の場で伝えたい、アピールしたいという場合は、経験談を話すことが一番です。
面接の場においてついつい「目立たないと」と焦ってしまい、その場で面白いことをするのは効果的ではありません。
実際に面接の場で面白いことをアピールするためには、自分が面白いことを活かした経験を話すことです。
そうすれば、面接官には魅力的な人材に映ります。
あなたの面白い部分で、人を楽しませてきた、サービスを改善してきた、などの経験がある場合は、どんどんアピールしていきましょう。
経験や改善の際に実際にどんな行動をしたのかを具体的に話す
もちろん、経験談を話す上で、重要なのは事実を「具体的に」話すことです。
「実際に経験や改善をするときにどんな行動をしたのか」を面接官は詳しく知りたいのです。
「自分の面白いことで、接客のサービスに工夫をしました」では、一体何をしたのかがわかりません。
「自分の〇〇(面白いこと)で、接客の際にいつも、今日の気になったニュースをお客様と話す、ということをしました。
そうすると非常に楽しんでもらえて、お客様の中で私に会い来るために来店してくれるようになりました」であれば情景が浮かびやすく、あなたがどんな行動をして結果を出したのかが明瞭になります。
このような具体例を忘れずに伝えるようにしましょう。
面白いがどう仕事に活きるのかを記載する
最後に、忘れてはいけないのは「その経験が、企業で働く上で仕事にどう活きるのか」ということです。
上の2つだけだと、面接官に興味は持たれてもただの雑談になってしまいかねません。
あくまでも面接官は「自分の企業にとってメリットのある人材」を探しているわけですから、しっかりとどう活きるのか、どう活かせるのかということをアピールしましょう。
例えば、先ほどの例を使うと「御社で仕事をすることになれば、常にこの経験を活かして、どうやったら人や世間に、この会社やサービスに興味を持ってもらえるだろうか、ということを考えながら行動していけます。」と伝えると、面白いことをした経験を仕事に活かすことができそうだ、となります。
アピールする際は、企業に勤める上でどう活かしていくのかを話すようにしましょう。
【自己PR:ユーモア編】ユーモアを用いた自己PRの例文
ここからはユーモアを用いた自己PRの例文をアルバイト、部活、サークル、ゼミの4つのシチュエーションに分けて紹介していきます。
ぜひ、自身の自己PR作成に役立ててください。
例文1:アルバイト編
ユーモアがあることで所属していた場所にどんな利益をもたらしたのかを自己PRしましょう。
以下、例文です。
私の長所は「面白い性格」です。
私は人を笑わせるのが大好きで、場を和ませることができます。
学生時代、居酒屋でアルバイトしていました。
とてもハードな現場でしたが、私は積極的に冗談を言ってスタッフのみなさんを笑わせすぐになじめました。
しばらく経ったころ、店長から「君が入ってから辞めるアルバイトが減った。
感謝している」と言われました。
あまりにも忙しい現場なので人間関係はこれまでギスギスしがちだったのが、私が入ってから改善されたそうなのです。
私は場の空気を良くして生産効率を高めるために役立つ人材です。
よろしくお願いいたします。
例文2:部活編
企業は前向きで根気強い人材を求めています。
ユーモアがあることを上手にアピールして、「前向きさ」に関連づけましょう。
以下、例文です。
私の長所は「面白い性格」です。
普段から明るく振舞うことがモットーなので、どんな状況でも苦しいと感じた経験があまりありません。
たとえば、大学まで陸上部を続けていましたが、周囲からは「あんな厳しい練習をよくやるね」と言われ続けていました。
しかし、私は部活のメンバーと楽しく練習できるのが幸せでたまらず、まったく厳しいと思いませんでした。
私は逆境を逆境と思わず、前向きにとらえられる人間です。
貴社でもまっすぐ成長できる戦力になれると自負しています。
例文3:サークル編
ユーモアがある人は周囲を楽しませ、励ませる能力があります。
優しさや思いやりの心にも通じるものがあるでしょう。
以下、自己PRの例文です。
私の長所は「面白い性格」です。
私はこの性格を活かし、周囲にいい影響を与えてきました。
たとえば、大学時代のサークル内で孤立してしまった会員がいました。
ほかの会員との些細な行き違いが原因で、周囲は気にしていなくても本人が顔を出しづらくなっていました。
そこで、私はサークル内で橋渡し役になろうと、その人がサークルに来た際に積極的に話しかけ、笑いのネタになるよう努めました。
結果、サークル内で部員同士の溝はなくなり、私は卒業前にその人から「ありがとう」と言ってもらえました。
私は自分だけでなく、関わるすべての人が笑顔になるよう努力できる人材です。
例文4:ゼミ編
「ユーモアがある」とはユニークで独特の発想があるということです。
自己PRそのものをユニークにすると、ユーモアであることを効果的にアピールできるでしょう。
以下、例文です。
私は自分が面白い発想ができる人間だと自負しています。
野球でたとえるなら「最高の伝令役」だと思っています。
場が八方塞がりになり、嫌な空気になったとき一言で流れを変えられる人間が私です。
大学のゼミでもグループ研究が行き詰ったとき、何気に発した「じゃあ、別のことをやろう」という一言をきっかけに全員の気持ちが切り替わり、素晴らしい成果を収めました。
私の発想力は貴社のようなクリエイティブな職業でこそ発揮されると思います。
よろしくお願いいたします。
【自己PR:ユーモア編】自己PRでユーモアを用いる際の注意点
自己PRでユーモアを用いる際には注意点も存在します。
そこでここでは「ユーモアだけを追求しない」、「他の強みと関連づける」の2点を詳しく紹介していきます。
ユーモアだけを追求しない
一つ目はユーモアだけを追求しないという点です。
ユーモアがあることを伝えたいからといって、とにかくエピソードや表現を面白くしようとするのはあまり好ましくありません。
理由としては冒頭にも述べたように、企業はコメディアンのような面白さを求めているのではなく、将来性を感じさせてくれるような面白さを求めているからです。
そのため、あくまで自己PRは自分の魅力を伝えるための場所であるという目的意識を忘れないようにしましょう。
他の強みと関連づける
二つ目は自分のユーモアと企業に活かせる他の強みを関連づけるという点です。
理由としてはアピールポイントがユーモアがあることだけだと、企業への貢献に対するインパクトが弱いからです。
具体的にはユーモアであることと前向きであることを関連づけたり、優しさがあることなどと関連づけることで貢献できることに厚みが増します。
自分のユーモアが企業にどう貢献できるのかを具体的に考えてみましょう。
【自己PR:ユーモア編】ユーモアがあることをいかに貢献へと変えられるか
自己PRでユーモアがあることを押し出すときは、どうやって面白さを会社への貢献に変えるのか考えましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート