「インターンシップって聞くけど、実際にどんな内容なの?」 「就活前にインターンシップって必要なの?」 「そもそも、企業はインターンシップを行う理由って何?」 大学3年生になったころから、インターンシップについて耳にする人も多いのではないでしょうか。
本記事では、インターンシップを経験する目的やメリットといった基礎知識を紹介し、インターンシップ先の企業を選ぶポイントや参加時の留意点、また企業がインターンシップを行うメリットなども併せて紹介します。
インターンシップに関する知識を身につけることで、自分に合ったインターンシップ先を見つけられ、自信を持って就活のスタートを切ることができるでしょう。
インターンシップについて詳しく知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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インターンシップに参加する目的とは?
インターンシップとは、会社に赴き実際の仕事を経験することにより、業界や企業、仕事、さらに社会への理解を深められるものになります。
学生にとって、就活本番前にインターンシップに参加する目的は、一体どのようなものがあるのか気になる人も多いのではないでしょうか。そこで、以下ではインターンシップに参加する目的を3つ紹介していきます。
自分をより深く知るため
インターンシップに参加することで、自己分析を深められます。実務を通して、希望する業界や企業を知ることにより、自身の仕事への適性や興味・関心と合っているかどうかを確かめられるためです。
また、希望職種や希望業界・企業などが定まっていない場合には、興味のあることを仕事にした将来を念頭に置きながらインターンシップを受けてみるのもおすすめです。
就活の予行演習をするため
インターンシップに参加する学生の中には、就活本番の予行演習にしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
希望企業でインターンを行うことによって、会社の雰囲気や仕事内容を実際に経験でき、さらに成果を上げることができれば、経験だけでなく実績も就活でアピールできます。
また、インターンシップに参加することで、就活本番前にビジネスマナーや作法などに慣れておくこともできます。
業界や企業についての理解を深めるため
インターンシップに参加することで、業界や企業だけでなく職種についても理解を深められるでしょう。インターンシップでは社員と一緒に働くことができ、具体的な業務内容や職場の雰囲気、さらに仕事へのやりがいなども知ることが可能です。
業界・企業のホームページや関連書籍、また大学の先輩たちなどの周囲の意見を知ってはいても、実際に自分で経験するものには及びません。
インターンシップに参加する8つのメリット
インターンシップへの参加を考えている場合、そのメリットが気になる人も多いのではないでしょうか。
以下では、学生がインターンシップに参加することで得られるメリットを8つ紹介していきます。参加を検討している・悩んでいるという人は、ぜひチェックしてみてください。
- 企業とのミスマッチを防ぐことができる
- 面接などでの自己PRの話題にすることができる
- 企業研究・業界研究に役立てることができる
- 報酬を受け取れる場合がある
- 選考や内定に有利に働く可能性がある
- 社会人として働くことをイメージしやすくなる
- 本選考に向けた練習ができる
- さまざまな立場や年代の人と出会うことができる
1:企業とのミスマッチを防ぐことができる
インターンシップのメリットは、企業とのミスマッチや入社後の早期離職を防ぐことが挙げられます。実際の仕事を経験できるインターンシップでは、学生は企業や職種への理解を深められるため、理想と現実のギャップを埋めることができるでしょう。
2:面接などでの自己PRの話題にすることができる
就活でのエントリーシートや面接の場などで、自己PRする際にその内容について悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。インターンシップに参加するメリットとして、自己PRするための材料を得られることです。
たとえば、長期インターンシップの場合には長い時間、社員と一緒に仕事を行なうため、業務に関する知識やスキルを身につけられるだけでなく、人事担当者に顔を覚えてもらえる可能性もあります。
3:企業研究・業界研究に役立てることができる
インターンシップのメリットの1つは業界や企業への理解を深め、その研究に役立てられる点です。
インターンシップには短期や長期のインターンシップ、また1日だけの職業体験など参加できる期間に違いがあります。どのインターンシップにおいても、実際に仕事を経験し企業・業界の様子を知ることができるため、業界や企業を研究したい人におすすめです。
4:報酬を受け取れる場合がある
参加するインターンシップによっては、企業側から報酬が支払われるケースがあります。こうしたインターンシップは、企業での職業体験制度を指しています。
企業が学生に対して報酬を出す場合、その目的は主に3つあります。まず、1つ目は学生に実務に近い作業をしてもらうため、2つ目はインターンシップに参加する学生を集めるため、3つ目は仕事に対する意気込みや本気度を引き出すためです。
ただし、1つ目の実務に近い作業をこなすインターンシップにおいて、社員と同じように実務を行なっているのにもかかわらず報酬が支払われない場合もあります。
こうした企業は、インターンシップに参加している学生を安価な労働力として利用しているおそれがあるため、注意が必要でしょう。
5:選考や内定に有利に働く可能性がある
インターンシップに参加するメリットとして、就活での選考や内定が有利に働き、早い段階で内定を獲得できる可能性が挙げられるでしょう。
企業によっては、インターンシップへの参加を必須としていたり、あるいはインターンシップに参加することでエントリーシートの提出やグループワークといった選考を免除したりするケースもあります。
そのため、希望する企業がある場合には、事前にインターンシップの情報をしっかりと把握しておくことが大切です。
6:社会人として働くことをイメージしやすくなる
インターンシップでは学生が企業に赴き、社員と一緒に仕事を経験できます。仕事の現場で実務を経験することによって、仕事や企業のイメージを具体的に持つことができ社会人として働く自分の姿を想像しやすくなります。
働く姿をイメージしやすくなるのも、インターンシップならではのメリットといえるでしょう。
7:本選考に向けた練習ができる
インターンシップの選考において、企業によってはエントリーシートや履歴書の提出、面接を実施する場合があります。そのため、インターンシップへの参加は就活の本選考に向けた練習になるでしょう。
また、インターンシップでは敬語などのビジネスマナーを身につけられたり、会社の雰囲気を知れたりする絶好の機会になります。インターンシップでビジネスの場を経験しておくことで、本選考の面接にも過度に緊張することなく臨めるでしょう。
8:さまざまな立場や年代の人と出会うことができる
インターンシップに参加することで、普段はなかなか出会えない立場の人や他の学生と知り合うことができ人脈を広げられるでしょう。
たとえば、自分と同じ業界を志望している学生と知り合うことでさまざまな情報を共有できたり、一緒に就活を頑張れたりできる仲間と出会える可能性があります。
インターンシップに参加する際の企業を選ぶポイント
インターンシップへの参加を決めた際、次に気になるのがインターンシップ先の選定ではないでしょうか。
インターンシップ先を決める場合、興味のある業界や企業、実施されているプログラム内容といったポイントから自分に合った企業を見つけていくのがおすすめ方法です。
以下で、おすすめの選び方を詳しく紹介します。
- 興味のある業界や企業から選ぶ
- プログラムの内容から選ぶ
- 1dayや長期などの期間から選ぶ
興味のある業界や企業から選ぶ
インターンシップで参加する先を選ぶ際、すでに興味のある業界や企業が決まっている場合にはそこから選ぶとよいでしょう。
おすすめとしては、同じ業界から複数の企業が実施しているインターンシップに参加してみることです。同じ業界でも企業によって特色があり、業界研究に役立つからです。
また、希望している業界や企業でインターンシップを行なえる場合、事業内容や業務内容に対して自分の考えが持てたり、入社後も一緒に働きたいという思いが湧いたりするかどうかをチェックポイントに参加してみてください。
プログラムの内容から選ぶ
同じ業界でも企業や職種によって、インターンシップの実施プログラムの内容には違いがあります。そのため、実際の仕事の現場を見学したい場合や業務を経験したい場合には、その仕事が行えるプログラムを選ぶようにしましょう。
たとえば、製品やシステムの開発職であれば、企画から開発までのプロセスを体験できるプログラムなどが挙げられます。
1dayや長期などの期間から選ぶ
インターンシップに参加したいが、まだ業界や企業が絞り切れていないという人は実施期間で選んでみましょう。
ひと口にインターンシップといっても、1日で終わる1dayタイプから数日、数週間、さらに1か月以上とさまざまな期間で設定されています。短期と長期のそれぞれにメリット・デメリットがあるため、学業や私生活に影響が出ない範囲で選択してみてください。
インターンに参加する際の留意点
学生にとってインターンシップは多くのメリットがある一方で、参加する際に留意すべき点もあります。場合によっては、インターンシップに参加したことが本番の選考へのデメリットになってしまう可能性もあるのです。
悔いのないインターンシップにするために、ぜひ参考にしてみてください。
良くない印象を与えてしまう可能性がある
インターンシップを行う企業によっては、就活の本選考に結び付けている場合があります。選考直結型の企業では、インターンシップに参加している学生の行動や言動、ビジネスマナーをチェックしている可能性があるため注意が必要です。
たとえば、インターンシップの人事担当者とメールでやり取りする場合には、ビジネスマナーを守った書き方が求められます。
目的を持って参加する必要がある
インターンシップに参加する際、参加目的を明確にしておくことが大切です。目的をはっきりさせておくことで、常に仕事や人に対してアンテナを張ることができ、多くのことを学び取れるでしょう。
その一方で、目的が曖昧であったり、目的がなかったりする場合には、インターンシップへのモチベーションを維持することが難しくなり、何も学べずに終わってしまうおそれがあります。
短期インターンは倍率が高い可能性がある
インターンシップの中には、数日から1週間程度で実施される短期タイプもあります。
この短期インターンシップの目的は、多くの学生に仕事内容や自社の魅力を伝えることにしているため、その内容は座学や企業紹介、またグループワークが一般的です。そのため、企業によっては短期インターンシップ参加の選考を実施していない場合があります。
こうした応募のしやすさから、学生から人気が高く参加倍率が高くなっています。短期インターンシップに参加したい場合には、早めにインターンシップに関するリサーチや選考の準備を行ないましょう。
長期インターンは学業との両立が大変な場合がある
長期インターンシップでは企業の紹介やグループワークはもちろんのこと、実際の仕事に携わるところまで含まれます。そのため、1か月から3か月程度と実施期間が長く、また参加日程が決められていることが多くなっています。
長期インターンシップでは、大学の講義日程との調整が求められるため、場合によっては学業との両立が難しくなる可能性があります。
インターン参加後にするべきこと
インターンシップは参加したら終わりではなく、参加した後にもするべきことがあります。たとえば、インターンシップで得られた経験をより活かすために振り返りを行うことです。
以下で、詳しくみていきましょう。
振り返りをしっかりと行う
インターンシップが終わった後には、参加して得られた知識や経験、また企業や社員への印象などをしっかりと振り返っておきましょう。振り返りを行うことで、参加前と後とで業界・企業、職種に対する考えや思いの違いを明確にできます。
振り返りがきちんと行えるように、インターンシップの参加前に目的や自分の考えをリストアップしておくとよいでしょう。
他のインターンシップへの参加を検討する
インターンシップ経験後に、他のインターンシップへ参加可能であれば検討してみましょう。業界を絞らずに興味のある業界のインターンシップへ参加することで、自分の特性を見極められたり、希望している企業や職種に興味を持った理由を明確にできたりします。
時間に余裕がある場合には、積極的にさまざまな業界や企業のインターンシップに参加してみてください。
インターンをより有意義なものにするためのポイント
ここでは、インターンシップをより有意義なものにするためのポイントをピックアップしてみていきます。
インターンシップに参加する目的やメリットでも触れましたが、参加する際には目標や目的を明確にしておくことが大切です。具体的には、目標、目的、知りたいことや身につけたいことを事前にリストアップしておきましょう。
インターンシップ先の業界や企業についても下調べしておくことをおすすめします。業界や企業についての基礎知識があることで、インターンシップ中により多くのものを学ぶことができるからです。
また、実際の作業や仕事にはどんな意味があるのかを常に意識することで、さまざまな気づきを得られるでしょう。気づいたことは忘れないように、その場でしっかりと書き留めておいてください。
インターンシップを実施する企業側のメリット
学生にとってインターンシップに参加することは、業界や企業への理解を深められたり、本選考に有利になったりと多くの魅力があります。
その一方で、企業にとって貴重な人員と労力を割き、インターンシップを実施するメリットがどこにあるのか疑問に感じる学生もいるのではないでしょうか。
そこで、ここでは企業視点でインターンシップを行うメリットについて紹介していきます。企業側のメリットを知ることで、企業が学生に期待していることや求めていることを理解できるでしょう。
- 企業のPRができる
- 学生の考えに触れることができる
- 優秀な学生と接点を持つことができる
- 学生とのミスマッチを防ぐことができる
企業のPRができる
さまざまな企業がインターンシップを行う理由は、学生に対して自社の事業や仕事内容、また社風をPRしたいと考えているためです。特に、普段の生活では知りにくい企業では、インターンシップは自社の魅力や特徴を多くの学生に知ってもらう機会と捉えています。
学生の考えに触れることができる
若い世代へのサービスや商品を企画・開発、あるいは販売する企業によっては、インターンシップを行うことで学生の生の声に触れたいと考えている場合があります。
そのため、商品開発や企画の立案などプロジェクト型のインターンシップを実施しているケースも少なくありません。
優秀な学生と接点を持つことができる
インターンシップは就活本番よりも早い時期に実施されるため、多くの企業にとって早い段階で優秀な学生と接点を持つことが可能になります。その結果、企業は本選考を早められ、学生からの内定承諾を早期に確保できます。
学生とのミスマッチを防ぐことができる
インターンシップは企業にとって、学生に仕事の現場や業務内容を知ってもらう機会になります。学生が実務を経験することで、企業への期待と現実とのギャップを埋めることができるのです。
つまり、インターンシップは学生と企業とのミスマッチを防ぎ、早期離職のリスクを軽減する効果を期待できるものになります。
インターンシップのメリットを知って参加するかを検討しよう
今回の記事では、インターンシップに参加する目的やメリット、またインターンシップ先企業の選び方などを詳しく紹介してきました。
インターンシップは、入社前に業界や企業、職種について知る貴重な機会になります。自分にとっての目的やメリットを明確にし、ぜひ実りあるインターンシップにしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート