はじめに
ファッション業界は多くの人にとっての憧れです。
デザイナーやモデルはもちろんですが、ファッションの最先端を読者に届ける雑誌の仕事にも興味を持っている人は多いでしょう。
しかし、出版社の採用率は狭き門であり、憧れだけでは選考過程を通過できないといえます。
そこで、正社員以外でファッション業界に足を踏み入れるさまざまな方法を探ってみましょう。
ここでは女性誌を中心にインターンとして働く方法を詳しく紹介していきます。
多くの出版社がインターンを募集している
インターンとは研修生のことで、正規雇用ではなく仕事を学ぶ立場で企業に雇われている人を指します。
主に学生を対象としたインターン制度が目立っていますが、中にはシニア層の再雇用を促進させるためのインターン制度も存在しており、現代的な雇用システムとして注目を集めています。
インターネットで検索してみると女性誌などのファッション業界ではインターンシップを取り入れている職場が多いと分かります。
これまでファッション業界で働くためには正規雇用と思い込んでいた人も、インターンシップに参加してみることで視野が広がるでしょう。
期間限定、給料が安いなどの条件はありますがプロの現場を体験できるメリットは莫大だといえます。
ファッション業界では「好き」という気持ちが大切
職業の中には、仕事と割り切って淡々とこなしていても技術が向上できるタイプのものがあります。
しかし、ファッション業界はファッションへの愛着が成長を後押しするタイプの世界です。
ファッションの流行はめまぐるしく変化しており、ついこの前までは最先端だったスタイルがあっという間に古びてしまことも珍しくありません。
そんな業界で情報収集を続けられるのは、ファッションへの思いが強い人だといえます。
女性誌のインターンに応募するときは、やや前のめりになってでもファッションや雑誌への愛を伝えるようにしましょう。
特に学生は現時点での能力以上に熱意が尊重される傾向があるために、採用担当者の心を揺さぶることが肝心です。
【ファッション雑誌のインターン】長期インターンと短期インターンの違い
ファッション雑誌のインターンは、長期と短期で内容が異なります。
自分の将来と照らし合わせることが大切です。
事前に内容をしっかりチェックしておきましょう。
特に就職活動が本格化するにつれて、時間に追われるようになるため、選択は慎重に行ってください。
時間を無駄にしないため、日頃から準備を進めるのがおすすめです。
期間を問わずインターンで行う業務内容の情報をしっかり集めましょう。
具体的な違いを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
長期インターン
長期インターンは、ライターやSNS運用など、実践的な業務を行います。
実際に短期間ではユーザーの反応を把握しきれませんが、長期間運営に携われば、直接自分が情報を発信している、という感覚を体験できるでしょう。
特にファッション業界は、情報が常に更新されているため、情報の入れ替わるスピードは、他業界と比較してもかなりスピーディーです。
流行によって発信内容を考えなくては、ユーザーの心をつかめません。
集めた情報を分析し、ニーズを理解することが大切です。
さまざまな意見に目を通し、業界に対する理解を深めましょう。
短期インターン
短期インターンは、仕事の流れを理解することに重点を置いて開催されます。
細かく実践的な内容よりも、企業理解を深めるものが多いでしょう。
業界全体の流れを理解すれば、さらに視野を広がるきっかけにもなるため、部署や業務内容にこだわりがない場合は、一度挑戦することをおすすめします。
業界全体を理解することで、自分の強みや個性を再度見つめ直せるでしょう。
また、短期インターンとはいえ、体験できる内容はどれも貴重なものばかりです。
多くのことを学ぶという意識をもって、参加しましょう。
実践を積むなら長期インターンがおすすめ
これまでは、長期インターンと短期インターンの内容を紹介してきました。
実際、出版社への入社を希望する場合は、長期インターンをおすすめします。
業務内容がより実践的なので、経験を積むことが可能です。
この経験は、就職活動していくうえできちんとアピールしていきましょう。
また、インターン生から正社員になれる可能性もあります。
長期でインターンに参加することによって、社員と接する機会も多くなるため、やる気や能力をうまくアピールできれば、声が掛かることも珍しくありません。
【ファッション雑誌のインターン】インターンで経験できる職種
長期インターンでは、さまざまな業務内容を体験できます。
学生のうちに正社員と同等の業務が体験できるのは、貴重な経験であるため、参加するからには、なるべく多くのことを学ぶように意識してください。
積極的な姿勢を忘れないことが、企業へのアピールにもつながります。
特に興味のある業種に関しては、事前にきちんと情報を集めておきましょう。
ここでは長期インターンの場合、出版社で体験できる主な職種を紹介します。
くわしく紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
ライター
主にWebのメディアに掲載する文章の作成、データチェックや入力作業などを担当します。
編集担当者と相談しながら、記事を構成していく企業も多くあります。
情報を発信することで、多くのユーザーに影響を与えられるため、実際に自分の言葉で商品などを紹介できるのは大きな魅力です。
記事の名内容によっては、直接取材に赴くこともあるでしょう。
同時に、情報を発信するにあたっては、責任がともないます。
特にSNSを運用するうえで文章を作成するには、さまざまな工夫が必要です。
フォトグラファー
イベントや、雑誌やWebメディアに掲載するストリートスナップの撮影をします。
記事の内容によっては、ライターと共に取材に同行することもあるでしょう。
特に写真は、ユーザーの興味を惹きやすい媒体であり、どんなに秀逸な文章の記事を読んでも実際にイメージできなければ、購入には至りません。
多くのユーザーが魅力的に思えるような構図を考える必要があるため、常日頃から自分の感性を磨いておきましょう。
そのうえで、インターンを通して経験を積めれば、自信にもつながります。
Webデザイナー・エンジニア
主にWebサイトのコーディング作業などをします。
また、サイトにバグが発生していないかチェックする必要もあるため、事前にある程度の専門知識を身につけておきましょう。
一度知識を身につけてしまえば、あとは経験を積んで、技術力を上げるのみです。
インターンに参加することで、実践的な業務内容を体験することが可能です。
特に今ではネットで情報を集めてから、商品を購入するのが当たり前となってきました。
実際にユーザーが購入したいと思えるような、魅力的なサイトを目指しましょう。
【ファッション雑誌のインターン】採用に志望動機が重要
とはいえ、インターンに応募した全ての人が女性誌で働けるわけではなく、書類選考や面接が用意されています。
これらの過程でどれだけ自己prに成功できるかが採用の鍵を握っています。
履歴書において重要視したいのが志望動機です。
多くの人がテンプレート化した無個性な志望動機を書いてしまいがちなので、オリジナリティーあふれる志望動機は採用担当者の目を引きやすいといえるでしょう。
おすすめなのは志望する女性誌への思い入れを反映させることです。
購読歴や影響などを綴りつつ、自分がインターンになったらどんなことを頑張りたいか目標を掲げましょう。
雑誌に特別な思いがある志望者には採用担当者も好印象を持ってくれると考えられます。
自己分析をしよう
自己分析を進めると、自分の強みや個性を理解することが可能です。
常日頃から自分と向き合う習慣を身につけておきましょう。
まずは、客観的な視点で自分を見ることが大切です。
それが難しい場合は、身近な友人に意見を求めるのも選択肢の1つです。
自分から見た自分と、他人から見た自分で大きな差があるかもしれません。
性格だけではなく、話し方のくせや、仕草など他人に与える印象を把握しておきましょう。
自分を客観視することで、面接対策にもつながります。
業界分析・企業分析をしよう
応募したい企業については、事前にきちんと準備を進めておいてください。
まずは、企業のHPや企業紹介するサイトで情報を集めましょう。
情報を収集しながら、企業や業界に対する分析を進めてください。
分析した内容が、インターンでも役に立つ場合があります。
たとえば、社員とのコミュニケーションをはかる際の話題として活用することが可能です。
業界に対して理解を示すことで、やる気のある印象を与えられ、うまくアピールできれば、直接スカウトの声が掛かるかもしれません。
参加する目的を明確にしよう
インターンでは、参加する目的を明確にしましょう。
具体的に何をしたいのか、結果として得たいものを決めておいてください。
自分の意志をはっきりさせることで、迷うことも少なくなり、インターン中のモチベーション維持にもつながります。
具体的な目標をもうけ、それを達成することが大切です。
あくまで自分のペースを重視しましょう。
反対に他人と比較し、人の目を気にしすぎるのは好ましくありません。
気持ちばかりが焦った結果、空回りしてしまう可能性が出てきます。
【ファッション雑誌のインターン】志望動機の構成
志望動機は、人によってさまざまです。
特に業界が未経験の場合、志望する理由が大切であるため、なるべく印象に残る理由をアピールしましょう。
また、業界に対する理解を深めるためにも常に研究を進めておいてください。
しかし、実際に文章を構成するのは難しいと感じる人もいるでしょう。
魅力がきちんと伝わるように意識してみてください。
まずは、かりやすい文章を構成することが大切であるため、そのなかでもきちんとポイントを押さえましょう。
具体的な志望動機の構成を紹介します。
実際に文章を書く際の参考にしてみてください。
結論
まずは、結論を述べてください。
なぜその企業を志望したのかを明確に伝えましょう。
面接の際も、だらだらと話さず、一文で短く話すことをおすすめします。
途中の文が長すぎると、結局何が言いたいのか不透明のままになってしまい、自分の個性をうまく伝えられない可能性が高いでしょう。
そのような事態を避けるためにも、まずは簡潔に結論を述べてください。
たとえば、ファッション雑誌を作成する業務への理解を深めたいという動機があるとします。
その際は、はじめに意見を伝え、あとの文章で説明するような構成を目指しましょう。
根拠
結論のあとは、ファッション雑誌に興味をもった根拠について述べましょう。
興味をもつきっかけになった具体的なエピソードがあれば、さらに印象に残ります。
たとえば、幼いころからファッションが好きといった理由を述べるとします。
その際も何がきっかけで好きになったのかを述べると、より文章に深みが出てくるでしょう。
なるべく自分の個性をアピールできるようなものが望ましいです。
特にファッション業界では、自分のセンスや感性が重要視されるため、自分のファッションの背景にある価値観を伝えられるように意識してみてください。
何をしたいか
最後に、インターンでどんな経験をしたいのか、きちんと伝えてください。
実際の将来のビジョンがはっきりしていないと、人として薄い印象を与えかねません。
また、今後の自分のキャリアを形成していくうえでとても大切なことです。
具体的な目標があれば、積極的にアピールしましょう。
たとえば、インターンでライター経験を積むことが目標であるとします。
その際は、今後どのように情報発信するスキルを身につけるのか伝えてください。
なるべく具体的に述べることで、企業側としても採用後のイメージをしやすくなります。
インターンで貴重な経験を積もう
インターンになると、女性誌の現場でプロの仕事を体験することができます。
たとえ短期間であっても自分の課題を見つけたり、プロの姿勢を学んだりするには十分な時間があるでしょう。
そして、能力を認められれば就活の際にも有利になります。
また、インターンを継続しているうちに正社員への登用が認められたケースも少なくありません。
インターンに採用されるためには、とにかく企業の研究と自己分析に重きを置きましょう。
そして、企業が求める人物像に自分が合致しているとはっきり伝えることが大切です。
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