「インターンシップで変な質問をしたら怒られるだろうか?」 「どんな質問をすると好印象を残せるかな?」 「質問するタイミングが分からない。」 インターンシップに参加するとき、どんな質問をいつしていいのか悩む人も多いでしょう。
この記事では、インターンシップ中に質問しておきたいテーマを紹介します。また、質問するときに気を付けたいポイントやマナーも解説しています。
この記事を読むことで、インターンシップで積極的に質問をできるようになり、より充実したインターンシップになるでしょう。さらにポイントをおさえた質問をすることで、相手に好印象を残せます。
インターンシップを成功させたいと考えている人は、ぜひ読んでみてください。
インターンシップで積極的に質問すべき?
インターンシップとは、企業や業界への理解を深めるために数日間から1カ月程度行う就業体験です。
インターンシップに参加することで、今まで接点のなかった業界への理解や関心が深まります。また、興味のある業界のインターンシップであれば、社会人として働くイメージをより具体的にもてるでしょう。
期間の限られるインターンシップをより充実したものにするためには、積極的に質問することがとても重要になります。
インターンシップで質問するメリット
インターンシップは、説明会に比べるとより詳しく会社を知ることができます。そのためインターンシップで積極的に質問することは、多くのメリットがあります。ここでは、インターンシップで質問するメリットを3つ紹介します。
- 企業選びの判断軸になる
- 社員の声を直接聞ける
- 社員と接点が持てる
企業選びの判断軸になる
自分の企業選びの軸に合っているかを確認するための質問をすることで、その企業に就職したいかを判断できます。
例えば、海外で活躍したいという自分の軸があるなら、海外支店勤務になる流れを質問すると良いでしょう。回答をふまえて就職したいかどうかを考えられるため、就職後に思っていたのと違ったという事態を避けられます。
質問は企業を判断する貴重な材料となるでしょう。
社員の声を直接聞ける
企業を知る機会は、説明会や会社のホームページなど様々あります。しかし、社員の声を直接聞ける機会は多くありません。そのためインターンシップは、社員の声を聞く貴重なチャンスといえるでしょう。
実際に働いている人たちに質問できると、その企業や業界について深く知ることにつながります。色々な質問をすることで、説明会では聞けなかった話も聞けるでしょう。
社員と接点が持てる
質問することは、コミュニケーションを取るのに有効な手段です。質問することでコミュニケーションのきっかけを見つけられたら、社員と接点を持つことにもつながるでしょう。
社員と接点を持てると、さらに色々な質問もできるようになります。また、インターンシップを通して名前や顔を覚えてもらえたら、就職を希望した場合に有利になる可能性もあるでしょう。
インターンシップで質問したいテーマ7選
初めてインターンシップ参加すると、どのような質問をしていいのかと戸惑ってしまうこともあるでしょう。
戸惑ってしまう場合は、インターンシップに参加する前に質問したいテーマを決めておくことで減らせます。ここでは、インターンシップでしておくべき質問のテーマを7つ紹介します。
1:必要とされる能力や社員のキャリアに関すること
まずは入社前に身につけておきたいスキルや、入社後にスキルアップすべき能力について聞いておきましょう。入社後、どのようにキャリア形成していけるかについても、実際働いている先輩に直接聞くことが可能です。
例えば、「会社で活躍されている方はどのようなスキルを身につけていますか」「転勤・移動の頻度はどのくらいですか」「○○の事業に携わりたいと考えているのですが、どのような流れで配属は決まりますか」などと聞いてみましょう。
2:事業や仕事内容に関すること
説明会では分からなかった具体的な仕事内容を聞くことは、質問するべきテーマの1つです。事業内容を直接聞けることで、会社の今後の展望や必要としている人材が見えてきます。すると、自分がその企業に就職した場合のイメージをよりはっきり掴めるでしょう。
例としては、「今どんな事業をしていて、今後はどのような事業に力を入れていきたいですか」「御社の課題を挙げるならば、何だと考えていますか」などです。
3:仕事のやりがいや大変だと感じる点に関すること
実際に働いている方に1日のスケジュールや楽しかった仕事、辛かった仕事を聞いてみるのも大切です。仕事にやりがいを感じられるかは、就職先を選ぶときに軸になりやすい点でもあります。自分が就職した際のイメージが湧くような質問をしてください。
例としては、「1日のスケジュールについて教えてください」「何人くらいのチームで働いていますか」「仕事で楽しかったことと辛かったことは何ですか」などです。
4:福利厚生や制度に関すること
有給休暇の取得率や産休・育休の取得率など、福利厚生に関することも質問したいテーマです。特に男性の育児休暇の取得率を質問することで、ジェンダー平等を意識した会社かどうかを聞くことができるでしょう。
ただし、企業によっては有給休暇の取得率などをホームページで公開している場合もあります。公開している内容を質問しないように事前に調査してください。
「育児休暇の男性・女性の取得率を教えてください」「有給休暇の取得率はどのくらいですか」などを聞くといいでしょう。
5:社風及び社内の雰囲気に関すること
業種がやりたい仕事であっても、実際に入社してみたら社内の雰囲気に戸惑うことはよくあります。インターンシップで社内の雰囲気を体感するとともに、気になる点は質問もしておきましょう。
例えば、「社員同士で交流するような飲み会やランチはどのくらいありますか」「上司とのコミュニケーションはどんなふうにとっていますか」「同期と交流はありますか」などです。
6:休日の過ごし方に関すること
インターンシップでは、休日出勤の有無や休日の過ごし方を聞くこともおすすめです。休日の過ごし方を聞くと、仕事とプライベートのバランスが分かるため、自分の理想の働き方に近いかを確かめられます。
「長期休暇を取って旅行に行かれる人はいますか」「休日出勤はどのくらいありますか」「休日は何をしてますか」などと質問してみましょう。
7:採用情報に関すること
採用情報に関することを質問するときは、ホームページや求人票で記載されていないことを質問してください。記載されている内容を聞くと、事前に何も調べてきていない印象を与えてしまいます。
「新入社員に期待するスキルは何ですか」「新入社員の配属先はどの部署が多いですか」「学生のうちに取得しておくべき資格はありますか」など、新入社員に期待することを聞くと、企業の求める人材が見えてくるでしょう。
インターンシップで質問するときのポイント
積極的に質問するといっても、何でも思いつくままに質問するのがいいわけではありません。大事なポイントをおさえ、1つの質問から多くのことが学べるような意味のある質問ができるようにしましょう。
以下で、詳しく紹介していきます。
- 質問内容は事前調査を元にする
- タイミングをわきまえて質問する
- メモを取りながら質問への回答を聞く
質問内容は事前調査を元にする
会社について調べれば分かることを質問すると、会社に興味がないような印象を与えてしまいます。そのため、会社のことは事前にしっかりと調査しておくことが大切です。
また、事前に調査することで、インターンシップ中の自分の理解度も上がります。そのため、調べた内容を元にした質問をすると好印象を与えるでしょう。例えば、「ホームページでは経営方針に○○とありましたが、これは△△に力を入れているということですか」などです。
タイミングをわきまえて質問する
インターンシップに学生が参加している最中も、社員は通常の業務を進めています。ずっと質問し続けていると仕事が進まず相手が困ってしまうでしょう。
質問するときは相手の立場になってタイミングを考えましょう。お昼休みに質問したり、仕事中でも相手の手が空いているときに質問したりしてください。
タイミングをわきまえるようにすることは、相手の作業をよく見ることにもつながります。よく見ることでインターンシップの成果もより大きくなるでしょう。
メモを取りながら質問への回答を聞く
質問をするときはメモを取りましょう。メモを取っていないと、相手に回答を聞く気がないような印象を与えてしまいます。また、質問への回答を全て暗記することは難しいので、メモを活用しましょう。
このとき気を付けたいのが、スマートフォンのメモ機能を使わないことです。スマートフォンを使っていると、違うことをしていると思われる可能性があります。
企業によってはスマートフォンの利用を受け入れてくれる場合もありますが、どうしても使いたい場合ははじめに確認を取っておきましょう。
インターンシップで質問するときのマナー
質問するとき、マナーが悪いと印象が悪くなってしまいます。悪い印象を残さないためにも、以下で紹介するマナーに気を付けてください。インターンシップ中はマナーを守りながら、積極的に質問をしましょう。
質問で自分が目立つような振る舞いをしない
自分ばかりが質問をしたり、自己アピールをしすぎたりと1人だけ目立つような振る舞いは避けるようにしましょう。質問したいことがたくさんあっても、時間は限られています。他の参加者も質問できるように配慮しましょう。
ただし、他の参加者が全く質問しない場合は必要な質問であればしておきましょう。
待遇や福利厚生の質問は聞き方に気を付ける
待遇や福利厚生のことばかりを聞いていると、仕事内容を軽くみている印象を与えてしまうので、最初に聞くことは避けましょう。
聞き方も大切です。例えば「残業多そうですよね」などと聞くと、ネガティブな印象を与えてしまいます。「残業は多いですか」と直接聞くより、「1日のスケジュールはどのような感じですか」と聞いてみましょう。
同じことを聞くとしても、聞き方を工夫することで相手を不快にさせないようにしましょう。
インターンシップで質問するための準備
聞きたいことを質問するためには、事前の準備が欠かせません。インターンシップに参加している最中は、緊張もしますしやるべきこともたくさんあるため、質問を考える余裕がありません。
企業の事前調査に加えて、できる準備をしっかりしてからインターンシップに参加しましょう。
自分の企業選びの軸をはっきりさせる
企業選びの軸とは、自分がどういう企業を選びたいのかという判断基準です。判断基準がぶれてしまうと、質問への回答を得てもどう判断するか迷ってしまいます。
ですが、インターンシップに参加する前に企業選びの軸をはっきりさせておくと、質問の回答を聞きながら、自分の軸と比べてどうなのかを判断できます。メモを取るとはいえ、後で回答の全てを思い返すのは大変なため、事前に準備しておきましょう。
質問例をネットやSNSから収集する
ネット上には多くの質問例があり、実際に質問した内容などの情報を収集できます。自分で考えた質問の他に、ネットやSNSで質問例を集めましょう。多くの質問例を集めることで、その中からいい聞き方やいい質問を選べます。
最近では就活情報交換の場として、SNSが盛んに利用されてきています。LINEのオープンチャットやTwitter、YouTubeなどを上手く利用して、質問例などの役立つ情報を集めましょう。
インターンシップで質問する内容を考えておこう
インターンシップは自分が関心を持つ企業を知る貴重なチャンスです。このチャンスを最大限に利用するために、質問は有効な手段といえるでしょう。
実際にインターンシップに参加すると、緊張して思うように質問が出てこなくなることも多いです。事前に質問する内容を考えていくといいでしょう。質問して社員と会話することは緊張が和らぐきっかけにもなります。
質問したいことをまとめておき、充実したインターンシップにできるようにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート