オンラインインターンシップとは?その概要と気をつけるべき点について徹底解説!

オンラインインターンシップとは?その概要と気をつけるべき点について徹底解説!

はじめに

コロナウイルス感染拡大の影響を受け、さまざまな企業活動がオンライン上で行われるようになりました。

最近では、インターンシップをオンラインで実施する企業も出ています。

オンラインインターンシップと一般的なインターンシップの違いはどこにあるでしょうか。

この記事ではオンラインインターンシップの特徴や、参加する場合に注意すべき点を簡単に紹介します。

これからインターンシップに参加したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

オンラインインターンシップとは何か?

オンラインインターンシップは、名前の通りWeb会議ツールを活用して学生に就業体験プログラム参加の機会を与える取り組みです。

よく使われているツールに、Zoom・Webexなどがあります。

どうしてもできることは限られてしまうため、業種・職種によってオンラインインターンシップの導入状況はまちまちです。

模擬ビジネスディスカッション・グループワークといったプログラムを実施できる企業では、オンラインでも学生に満足度の高い就業体験を提供できます。

インターンシップには種類がある

オンラインに限らず、インターンシップはさまざまな種類に分類可能です。

特に長期・短期インターンシップの区別は重要で、長期はほとんどの企業で参加形式が「就業型」になります。

長期インターンシップが短期よりも優れているわけではありません。

就業型ではないインターンシップでも、企業や業界について学べることはたくさんあります。

応募するときは自分がインターンシップに何を求めているか、目的を達成できるのはどちらかを考えましょう。

長期インターンシップ(就業型インターンシップ)

長期インターンシップは、おおむね3ヶ月以上の期間で実施されます。

長いプログラムでは、1年以上の日程を組む企業もあるほどです。

どちらかというとベンチャー企業・若手社員の多い企業が、長期インターンシップを採用する傾向にあります。

長期インターンシップは実際に企業の仕事を体験する「就業型」と言い換えることも可能です。

大学1年・2年でまだ卒業論文や就職活動に忙しくない学生は歓迎されやすく、早い時期から就職について考えるきっかけとなるメリットがあります。

ただし、オンラインインターンシップが長期のプログラムが組まれることはあまりありません。

オンラインインターンシップは、ほとんどが次の見出しで説明する短期インターンシップに該当します。

短期インターンシップ

短期インターンシップは1日~5日間程度で実施され、主に企業や業務内容・職場の雰囲気などを知ってもらう目的で行われています。

期間が長いインターンシップほど、選考倍率が上昇しやすいです。

オンラインインターンシップは、ほとんどがこの短期インターンシップになります。

内容はオンラインセミナーで企業について説明会よりくわしく教えてもらう・オンラインで企画会議を疑似体験するといったものです。

もちろん、長期・短期インターンシップの中間ぐらいの日程(2週間前後)で実施されるインターンシップもあります。

2週間ほど実際の職場に出勤してもらって簡単な仕事を教え、社員の補助を任せるといった形で、学生に就業体験機会を与える企業が多いです。

セミナー型インターンシップ

1日で完結するインターンシップは、多くが「セミナー型」に分類されます。

多くの方は会社説明会で会社についての情報を仕入れますが、インターンシップでは半日かけて企業や業界・職種・仕事内容とさらに多くの情報を教えてもらえるでしょう。

企業によっては職場を見学させてもらえるなど「1day仕事体験」の要素が含まれたインターンシップを実施しています。

セミナー型インターンシップ・1day仕事体験は、倍率が低めなので比較的気軽に応募しやすいです。

就職活動で有利になる・ビジネススキルが向上するといったメリットは得られませんが、参加すると企業・業界分析の助けになることは間違いありません。

興味のある企業が募集していれば、ぜひ応募を検討してみましょう。

プロジェクト達成型インターンシップ

3日~1週間程度の期間で「プロジェクト達成型」インターンシップを実施する企業もあります。

数日で終わるセミナー型・仕事体験型よりも選考倍率は高いですが、こちらも短期に分類されるインターンシップです。

そのため、内容も本格的に社員の仕事を体験できる・補助を任せてもらえるものではありません。

企業の業種・職種に近いプロジェクト・グループワークを課し、最後にレポートやプレゼンなどで成果を示してもらう内容になっていることが多いです。

具体的には、その企業で扱っている商品の販売促進方法考案・新サービスの計画書作りなどを求められます。

チームで作業しなければならない場合は、ほかの応募学生との協調性も必要です。

社員から最後に評価をつけられる場合、良い評価をもらえれば就職活動で一歩リードできる可能性もあります。

オンラインインターンシップにおけるメリット

次に、オンラインインターンシップのメリットを4点紹介します。

職場を直接訪問できないこともあり、積極的に就職活動の準備をしたい方はオンラインインターンシップを物足りないと感じることもあるでしょう。

しかし、オンラインでも1日~数日間、しっかり企業の方から話を聞くことで、かなり有益な情報を得られます。

参加するメリットが多いので、時間があれば興味のある企業・業界のオンラインインターンシップへ積極的に応募してみてください。

いつでもどこでも参加可能

オンラインインターンシップ最大のメリットは、場所・時間の制約が少ないことです。

特に地方大学の学生が、東京本社の企業の長期インターンシップに参加するのは、簡単ではありません。

移動・宿泊費用もかかってしまい、大学の授業とインターンシップの両立も都内の方よりはるかに困難です。

また、夏休みは実家に帰省する学生もたくさんいるでしょう。

オンラインインターンシップであれば、帰省している間でも就職活動の準備ができます。

逆にUターン就職を考えている方の場合、東京にいながら地元企業のインターンシップに参加できるメリットも見過ごせません。

全国どこからでも参加できるオンラインインターンシップで、全国展開の大企業・地場企業両方の情報を収集しましょう。

気軽に参加できる

会場に行く必要がないオンラインインターンシップは、忙しい学生でも気軽に参加しやすいのもメリットです。

アルバイトやサークルで忙しくしている方も、スケジュール管理をしっかりすれば複数企業のインターンシップに参加できるでしょう。

インターンシップ参加の目的はいくつかありますが、まだ志望を絞り切れていない方の場合は、企業分析・情報収集も大きな目的になります。

その場合1つの企業に縛られてしまう長期インターンシップに参加するより、短期でも複数のインターンシップに参加したほうが有意義になる可能性が高いです。

その点、気軽に参加できるオンラインインターンシップはとても役立ちます。

日中の時間帯をフリーにできる日があれば、その日に参加できるプログラムを検索してみましょう。

手軽に情報収集ができる

対面型・就業型のインターンシップは、参加するだけでもかなり大変です。

人気企業ともなれば、インターンシップでも就職と同様に、試験や面接で選ばれなければなりません。

一方、オンラインインターンシップは短期間に複数の企業に応募でき選考倍率も高くありません。

社員がオンラインで企業や業界について話すセミナータイプのプログラムであれば、希望者全員の参加を受け付けてくれる場合もあるでしょう。

そのため、インターンシップで何よりも情報収集したい方はオンラインを活用するのがおすすめです。

情報を集める中で志望が固まってきたら、ぜひ長期インターンシップに挑戦してみましょう。

長期インターンシップの選考をパスするには、しっかり準備をしておく必要があります。

オンライン面接対策になる

コロナ禍の中、企業はインターンシップだけでなく就職試験もオンラインで実施するケースが増えてきました。

就職面接さえ、オンラインで実施しているところがあるほどです。

対面型の面接はかなり緊張しますが、オンラインになったからといって、緊張が緩和されるとは限りません。

逆に機器の接続は大丈夫か・自分の画面映りが悪くないか・オンラインではどんなマナーに気をつけるべきかなど「注意点が増えて大変」と感じる方もいます。

そこで、オンラインインターンシップに参加するのは、オンラインでの就職面接を受ける練習に最適です。

特にグループワーク・ディスカッションなど、自分からも相手に話しかける必要があるタイプのプログラムは、非常に良い練習となります。

オンラインインターンシップにおけるデメリット

オンラインインターンシップには、メリットだけでなくデメリットももちろん存在します。

特に就職活動を有利にしたい・社員に近い立場で仕事を経験し自分の成長につなげたいといった目的の方は、オンラインインターンシップだけでは目的を達成できないことが多いでしょう。

次の見出しからは、オンラインインターンシップのデメリットについて紹介します。

メリット・デメリット両方を理解し、自分がオンラインインターンシップに向いているかを判断してみましょう。

雰囲気や社風をつかみにくい

オンラインインターンシップ最大のデメリットは、職場の雰囲気・社風を感じにくい点です。

会場に出向いてインターンシップを受けると、企業の雰囲気が堅いかフランクかなど、多くのことがわかります。

若い社員がイキイキと仕事をしているように見える職場・学生に対しても社員一人ひとりの対応が良い職場は、就職を考える学生にとって、非常に魅力的です。

しかしWeb上で社員と話しただけでは、なかなか職場の魅力度・働きやすさが見えてきません。

企業によっては選考倍率が上がる

オンラインインターンシップは、セミナー型であれば選考倍率が低く参加しやすい点もメリットです。

しかし人気企業のインターンシップは、オンラインでもそれなりの倍率があることに注意しなければなりません。

セミナー・説明会だけでなくグループワークなどがあり、1週間以上の研修的なプログラムが組まれている企業だと選考はきびしいです。

インターンシップに参加するため、オンライン面接をクリアしなければいけないこともあるため、面接対策をしておきましょう。

オンラインインターンシップで気をつけるべき点

続いて、オンラインインターンシップに参加するにあたって注意すべき点を紹介します。

普段から友人・家族とビデオ通話する方ならWebでの会話も慣れていると思いますが、その習慣がない方は機器やアプリの使い方から勉強してきましょう。

時代の流れから就職活動でもオンライン面接をする機会が増えており、就職して社会人になってからもビデオ会議に出席する可能性は高いです。

この機会にぜひ、オンライン上でのビジネスマナーを学んでおきましょう。

目線を意識する

対面で相手と会話するときは、相手の顔のあたりを見ていれば自然に目が合い、コミュニケーションが取れます。

しかし、ビデオ通話ではPCのディスプレイを見ているだけでは目が合いにくいです。

相手と時折視線を交わせるようにするには、カメラを意識しておく必要があります。

カメラ内蔵型のノートパソコンでは、カメラのほうに意識を向けて会話してみましょう。

外付けのカメラを使う場合は、カメラをどの位置にセッティングするかが非常に大切です。

カメラを下のほうに設置すると自分の顔を下から見上げるアングルとなり、相手からは見下ろしているように映ります。

インターンシップ本番前にテストをし、相手と正面から向き合える場所にカメラを置けているか確認しましょう。

服装・背景

オンラインインターンシップでは、相手から自分の姿は基本的に上半身しか見えません。

しかし、上半身だけでなく全身しっかり身だしなみを整えておくことが大切です。

多くの企業では、インターンシップ参加者にビジネスにふさわしい服装(スーツ)で臨むよう求めます。

自宅だからといって、下半身はジャージなど楽な服装のままでいるのはやめましょう。

機器の接続を直すときなど、相手から全身が見えてしまう可能性も考えられます。

また、オンラインインターンシップでは自分の姿が映る背景にも、気を配ることが大切です。

部屋の壁紙が派手な場合は、白い壁紙を購入して背景を無地・白にしておきましょう。

背景の色によって自分の表情の明るさも変わるため、こちらも事前にテストをしておくのがおすすめです。

リアクションは大きめに

オンラインのインターンシップでは、対面のときよりも大きめのリアクションを意識しましょう。

面と向かっていないと、相手側から声や動きが小さく見えてしまうこともあります。

特にインターンシップを通して、少しでも企業の方に顔や名前を覚えてもらいたいと考えている方はこの点を意識してください。

インターンシップ担当の社員も、インターンシップで消極的な印象をもった方はなかなか覚えていられません。

反対に意識が高いと思った方・自社に入社したい意欲を感じた方に関しては、採用担当者に「良い学生がいた」と報告する可能性も考えられます。

セミナー型で学生側から発言する機会が少ないインターンシップもありますが、学生側が主体的に参加できるプログラムでは大きめのリアクションを心がけましょう。

円滑な意思疎通を意識する

対面型のコミュニケーションでは、会話の最中でも、いつ自分が発言しても問題ないかがわかりやすいです。

しかし、オンライン型のコミュニケーションは会話に参加するタイミング・発言するタイミングに悩む場合があります。

相手の表情やしぐさを見るだけでなく会話によく耳を傾け、流れを読むことが大切です。

また、多くのビデオ通話アプリには音声通話しながら見られるチャット機能が搭載されています。

場合によってはチャット機能も使いつつ、円滑なコミュニケーションをはかりましょう。

普段ビデオ通話に慣れていない方は、家族や友人と話してみて、どんな感じで会話がされるか試してみることをおすすめします。

ビジネスと雰囲気が違っても、アプリの使い方や発言のタイミングなどを予習できるでしょう。

対面型とオンライン型の組み合わせが大切

対面型・オンラインインターンシップそれぞれにメリット・デメリットがあります。

しかもインターンシップは実施形式だけでなく長期・短期などさまざまな形で区別ができ、どちらもバランス良く経験しておくのがおすすめです。

特に就職活動本番までに、就業型のインターンシップはぜひ一度経験しておきましょう。

アルバイトより責任の重い仕事をすることで、ほかの学生より一足先に社会人になる自覚をもてます。

就職活動でも良いアピール材料にできるでしょう。

本選考に有利となるのか

インターンシップの募集要項を確認してみると「インターンシップは選考に関係ありません」と明記している企業もたくさんあります。

しかし、実際にはインターンシップと選考がリンクしていることも多いです。

ここからは、オンライン形式を含めインターンシップは本選考で有利になるのか・どんなインターンシップが有利になりやすいかを考えます。

1~2年生のうちから就職活動を見据えた準備を早めにしておきたいのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

本選考に有利となるものとならないものがある

インターンシップには、参加することで本選考に有利となるもの・ならないものがあります。

しかし、参加しても選考に関係ないインターンシップに意味がないわけではありません。

社員の方から話を聞くだけでも、企業研究・業界研究に役立ちます。

また選考に関係あるインターンシップに参加するなら、期間中はインターンシップに集中できる環境を整えなければなりません。

どんな方も選考に有利になるインターンシップを選べば良いわけではないため、注意してください。

本選考に有利となりやすいインターンシップ

参加して社員から良い評価を得られれば、本選考に有利となるのは中~長期のインターンシップです。

プロジェクト達成型などグループワーク形式のプログラム、最後のプレゼンに順位がつけられるプログラムでは、選考で有利になる可能性が高いと考えられます。

もっとも選考に影響が出るのは、数ヶ月間の「就業型」長期インターンシップです。

実際に社員とほとんど同じ仕事を任せてもらえる場合もあり、社員として採用しても戦力になりそうと判断してもらえれば、そのまま採用に直結してもおかしくありません。

ベンチャー企業などでは、インターンシップを選考過程の一部にしていることもあります。

そういった企業ではインターン参加者を絞るための選考がきびしいため、早いうちから面接対策をしておきましょう。

本選考に有利となりにくいインターンシップ

参加しても順位がつけられたり評価されたりしないタイプの短期インターンは、参加してもほとんど選考に関係がありません。

特に業界・企業説明中心のセミナー型インターンは、選考よりも企業について知ってもらうことを目的に実施されています。

経団連に加盟している、歴史の長い大手企業がこのタイプのインターンシップを実施していることが多いです。

特にオンライン形式のインターンシップは、セミナー中心の選考に関係ないプログラムになっていることが多いと考えてください。

その代わり選考倍率も低いため「ちょっと話を聞いてみたい」「社員がどんな仕事をしているか知りない」など気軽な気持ちで応募が可能です。

仕事体験ができる場合も、選考に関係がないプログラムだと、緊張せず参加できます。

参加するインターンシップの確認が大切

インターンシップは選考に関係あるもの・ないもの、長期間出社しなければいけないもの・オンラインで短期間だけ気軽に参加できるもので差が大きいです。

自分がなぜインターンシップに参加したいのか、目的をはっきりさせておきましょう。

特に長期インターンシップとなれば、その期間中の予定をしっかり空けておかなければなりません。

応募前からそのプログラムに参加して学業やアルバイトに影響が出ないか考える必要があるので、慎重に検討してください。

まとめ

オンラインインターンシップは選考に関係ない短期のプログラムを中心としていますが、企業分析などに役立つことが多いです。

企業の本社が離れている場合でも、全国どこからでも参加できるメリットもあります。

職場の雰囲気がわかりにくいというデメリットはありますが、説明会よりくわしい情報を得たいなら、ぜひ応募を検討してみましょう。

新卒向けの就職サイト・就活エージェントサイトなどで、気になる業界のインターンシップ情報を検索してみるのがおすすめです。

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