はじめに
面接を受けたあと、ほっとするのと同時に「落ちてしまったかもしれない」と不安になることもあるでしょう。
そして面接を受けてすぐ、またはその日中に結果が決まることも多々あるのが事実です。
合否を聞かされず帰ることになると、落ちたなと感じてがっかりすることもあるかもしれません。
面接の時間が短い場合、面接に落ちているという話はどこかで聞いたことがあるでしょう。
今回は、面接時間が短いと落ちるという話は本当か、面接の実態を徹底解剖していきます。
面接時間と合否の関係
結論から述べると、面接の実施時間と合否は関係ありません。
むしろ、予定されている時間より早く終わってしまうことのほうが多いです。
さまざまなことを想定し、時間に余裕をもたせて実施時間を設けているところが多いからでしょう。
面接時間より、面接の内容が重要と言えます。
面接の時間が短いのにも、いろいろな場合と理由があるのです。
そのため、面接時間が短かったからという理由だけで、面接に落ちてしまったと失望はしないようにしてください。
面接時間が短くなる理由とは
それでは「面接の時間が短くなる理由は何か」と気になる人もいるかもしれません。
面接の時間が短くなる理由はいくつかありますが、面接を受ける側しか経験がない人には想像することも難しいでしょう。
理由がわからず、面接時間が短い場合に遭遇してしまうと、まだ合否が出ていないときから気持ちが落ち込んでしまいます。
選考中ということもあり得るのに、落ち込んでいると時間が無駄になってしまうかもしれません。
ここでは、面接時間が短くなってしまう理由を5つご紹介しましょう。
また、本当に落ちている場合や落ちてしまう可能性がある場合もありますので、そのような場合も含め説明していきます。
余裕をもって面接時間を決めていた
あらかじめ、面接の実施時間は余裕をもって設定するという企業がほとんどです。
遅刻してしまう人がいたり面接が長引いてしまったりする可能性を考えて、時間を設定するので大半はその予定より短くなります。
「30分程度で終わります」と言われていたものの、15分で終わったという経験がある人もいるでしょう。
言われていた時間よりも短い時間で面接が終わってしまうと、拍子抜けして不安になるのかもしれません。
しかしながら、そんなに珍しいことではなく、ただ余裕をもって時間設定をしているだけで、不合格を知らせるものではないでしょう。
また、ほとんどの場合、通常通りに面接を終えても、時間が余るようになっているので心配は必要ありません。
もともと面接実施時間を短く設定していた
特に中途採用の面接などでは効率良く面接を行うため、前もって面接時間を短く設定している企業が多いです。
伝えられている面接の実施時間が短く、始まる前から嫌な予感がしている人もいるかもしれません。
また、中途採用の面接はスピード感があるでしょうし、あっという間に面接が終わってしまった人も多いでしょう。
あとの項目でもくわしく解説しますが、書類審査で落ちているけれども一応、面接はあるという場合もあります。
そのような可能性を考えると、不安になるのも無理はないかもしれません。
あまりスピーディーに面接が進んで、すぐに終わってしまうと緊張感も増し、終わったあとも不安を感じやすいのかもしれません。
もともとの面接実施時間が短く設定されていないか、面接を受ける前によく確認しておいて、心の準備をしておくと安心です。
書類審査で合否が決まっていた
書類審査の段階である程度合否が決まっている場合、面接でくわしく問い詰める必要がないこともあります。
そのような場合は、すぐに面接が終わってしまうこともあるようです。
したがって、書類審査に自信がなかった人は、面接では自信のない部分を補うアプローチができると良いでしょう。
志望する仕事へ就くために有利な資格を持っておらず、書類に書けなかった場合、勉強中であることや受験する意思は伝えるべきです。
受験する日程や予定の時期が決まっているなら、そのあたりも具体的に話しておくと良いかもしれません。
書類審査の段階で、ある程度合否が決まっており、もしも良くない評価だったとしても、面接で取り返せる可能性もあるのです。
面接官の納得を得る受け答えができた
最初から面接官が納得するような受け答えを続けると、早い段階で合格が決まる可能性も高いです。
面接官の納得を得る受け答えができた場合は合格の可能性も高く、面接が早く終わることもあります。
面接で何を話すか、しっかりと準備している人は、スムーズに質問に答えられ、面接官からも良い評価が得られれば合格にも直結するでしょう。
早く面接が終わってしまい、落ちてしまったのかもと不安になっても、思ったより良い結果の場合もあります。
事前準備もきちんとしていて、面接官の質問にすらすらと答えられたなら最初から落ち込む必要はありません。
自信をもって結果を待ちつつ、もしものときのために、ほかの求人をチェックしておくなどすれば、より安心です。
面接官の興味を惹けなかった
ときに、第一印象が著しく悪かったり、面接の序盤から不適切な受け答えを続けたりしてしまうこともあるでしょう。
そのようなことがあると、面接官の興味を失ってしまうことがあります。
身だしなみの問題の問題や受け答えの仕方なども、面接官がチェックしているポイントです。
少し姿勢が悪いだけで落ちるということではありませんが、なるべく第一印象を良く見せるためにも、気をつけたほうが良いでしょう。
不適切な受け答えをする人は少ないと思いますが、志望する企業のイメージと合致しない意見を言うのもマイナスです。
求人やその企業のホームページなどで情報をきちんと確認し、どのような人物像を求められているか考えておきましょう。
そうすれば、面接時に、第一印象が良くなかったという悪い評価を避けやすくもなります。
面接で良い印象をもたれるポイント
面接が思ったよりも早く終わってしまい「落ちてしまったのかも」と不安を抱えながら結果を待つのはつらいことです。
しかし、自信をもって面接へ挑めるように、気をつけると良いポイントやコツもあります。
コツがわかればその分、自信ももてて実力が出せ、面接本番で戸惑うことも減るでしょう。
面接で良い印象をもってもらえれば、採用という結果にももちろんつながります。
ここからは、面接で良い印象をもたれるためのポイントをご紹介していきます。
第一印象
「面接は最初の10秒で決まる」といわれるほど、第一印象はとても重要です。
清潔感のある身だしなみや笑顔ではっきり話すことなど、第一印象を良くするために気を配りましょう。
第一印象を良くするために、体にゴミがついていないか、服がよれたりしわになったりしていないか確認する必要もあります。
華美に着飾る必要はなく、化粧が濃すぎないか、ニオイが気にならないかなどの清潔感が必要です。
緊張していても、自然なタイミングで笑顔を見せられたほうが印象は良いので、姿勢は正しても肩の力は抜いておくと良いでしょう。
また、入室時の挨拶や自己紹介では特に、はきはき話せたほうが良いです。
声の大きさや張りに自信がない人は、聞こえやすいようにゆっくり話してみてください。
マナーを守る
入室時のノックの仕方や着席の仕方など、きちんとマナーを守ることは当然のことながら重要なポイントの1つです。
また、入室時の流れや着席のマナーなどは、しばしばマニュアルにも載っています。
面接のマナーについて「そういえば良く知らない」という人は本やネットで調べてみると、良い情報が見つかるでしょう。
すべてマニュアル通りにきっちり真似をする必要はないですが、知識として知っておくだけでも大きく体の動きが変わってきます。
かばんの置き方やコートのかけ方が汚かったりノックの仕方が乱暴だったり、自分で気がつきにくいところもあるでしょう。
少し気をつけておくだけで、ほかの志望者と差がつけられるかもしれません。
徹底的にマナーを守って、面接官からの良い評価を手に入れてください。
落ち着きのある振る舞い方
落ち着きのある態度で、受け答えをすると好印象をもたれやすいでしょう。
いつも落ち着いている人は、物事を冷静に判断できるため、評価を得やすいものです。
緊張してどぎまぎしたり、早口になってしまったりすることもあるかもしれないため、気をつけましょう。
簡単な対策ですが、深呼吸してから面接に臨むのも良い手です。
落ち着きがある人は、面接でも有利ですし、受け答えも緊張を見せずにできます。
もともと、面接等の場が苦手で、どうしても興奮したり緊張したりしてしまう人もいるでしょう。
心を落ち着かせるようにただ意識するだけでも、大きく変わってきます。
冷静に物事を判断できるという長所を身につけるため、日頃から注意してみましょう。
面接で悪い印象を与えてしまうポイント
どうすれば、面接で良い印象をもたれるのかは理解できたかと思います。
良い印象をもたれるよう、無理をして取りつくろう必要はありませんが、少し気をつけるだけで改善できることは多いはずです。
ここからは、面接で不利になってしまう悪い印象のポイントをご紹介していきます。
自分に当てはまるポイントがないか確認してみましょう。
悪い印象のポイントに当てはまると、面接時に減点されてしまう可能性は非常に高いです。
そして、改善できそうなポイントがあれば、積極的に改善する努力をしてみてください。
質問に答えない
質問されたとき、先に結論を答えず、自分の話したいことを話す人は悪い印象をもたれてしまいます。
まず、聞かれたことへ素直に答えることが大切です。
質問に対して適切な回答をすることは、緊張の場では意外と誰でも難しく感じるかもしれません。
しかしながら、面接官の質問に対して大切な結論を先送りにし、何も考えず話してしまうのは悪印象です。
先に結論を簡潔に言ってしまえば、そのあとから付け足すことも可能であり、結論のくわしい説明もできます。
伝えたいことがあるからと、質問への答えを放棄して、自分勝手に話すのは控えるべきです。
質問に対し簡潔に伝わりやすく答えるのが好ましく、どのような質問が来るか予想して準備するのもおすすめです。
話が長い
前述した「質問に答えない」にも通じますが、簡潔に答えず、長々と話す人は悪い印象を与えてしまうでしょう。
長々と話さず、簡潔に話さなければ時間もかかってしまい「何を言っているかわからない」と思われても仕方ありません。
したがって、簡潔に意見が伝えられる訓練をしておくべきです。
簡潔に意見を伝える訓練として、一般的に面接でよく聞かれる質問を用意し、それにどう答えるか考えるのも良いでしょう。
説明や具体的な話より、先に自分の言いたい要点や結論をまず伝えます。
そのため日頃の訓練としては、さまざまな場面や話す内容を想定し30秒以内で簡潔に話す、という訓練などをすると良いかもしれません。
人は熱意があるほど、長々と話してしまいがちになってしまいます。
熱意があるのは悪いことではないので、せっかくなら面接に受かるよう工夫してみましょう。
不適切な言葉づかい
敬語がうまく使えない、またはビジネスシーンに適さない言葉を使ってしまうと、悪い印象をもたれてしまいます。
基本的には、敬語を使い面接官に失礼な印象を与えないように話してください。
面接の場に適さない言葉づかいは、面接官に頼りない印象やコミュニケーション能力が足りないと思われてしまいます。
場合によっては、失礼だと思われてしまうこともあるため、気をつけて言葉を選びましょう。
またビジネスシーンに適する言葉というと、なかなか難しいように感じますが、敬語を正しく使えれば、そこまで問題はないでしょう。
アルバイトや大学で目上の人と話をする際に、正しい敬語を使えるように注意するなどして、敬語に慣れておいてください。
自信のない態度
自信がなくおどおどしている人は、悪気がなくても悪い印象をもたれてしまいます。
面接官がきびしい人であった場合、やる気のない印象を与えてしまい、すぐに落とされてしまうでしょう。
緊張していても、自信をもって面接に臨むべきです。
良い姿勢を心がけて背筋を伸ばしているだけでも、おどおどした印象は払拭されます。
自信がなくても良いので、緊張をやわらげるための工夫をするだけでも、違う印象を与えられるものです。
面接の前に、深呼吸をしたり背伸びをしたりして、コンディションを整えましょう。
会場の近くまで、少し早く来ておけば、そのような準備に時間を使うことができます。
また、余裕をもって面接会場に到着するだけでも、気持ちに余裕が生まれるのでおすすめです。
まとめ
今回は、面接時間が短いと落ちるという話について、面接の実態をご紹介しました。
面接の実施時間が短かっただけで「すぐに面接に落ちてしまったのだ」と判断するのは早いでしょう。
受けた面接の時間が思ったよりも短くて不安な気持ちになるのは、誰しもある経験かもしれません。
しかし、今回の記事を読んで面接の実施時間の長さでは、合否を判断できないとわかったと思います。
面接を終えたばかりで、この記事を見つけたという人は安心して合否を待ってください。
そして、面接の内容について思い出してみて今回の改善点を探してみるほうが、ただ不安になるよりは良い時間の使い方と言えるでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート