- 野球を自己PRにして良いかどうか
- 野球を自己PRにする方法
- 野球を自己PRにする際の例文
- 企業が自己PRを重視する理由
「自分は学生時代野球に打ち込んでいたけれど、これは自己PRに使えるのだろうか?」
「野球経験を企業に上手くアピールするにはどのような点を工夫すれば良いのだろうか?」
この記事では野球経験を自己PRとして用いる際のポイントはもちろん、企業に自分の野球経験を通して得たスキルをより魅力的にアピールするコツを、野球経験者であり、就活市場編集部の筆者が徹底解説します。
- 野球を自己PRにして良いかどうかについて知りたい人
- 野球を自己PRにする方法について知りたい人
- 野球を自己PRにする際の例文を読みたい人
- 企業が自己PRを重視する理由について知りたい人
自己PRとは
「自己PR」とは、新卒就活生が自分自身の強みや特徴を企業にアピールするためのものです。
自己PRの目的は、企業が「この人を採用したい」と感じてもらえるように、自分が会社にどのように貢献できるかを伝えることです。
具体的には、過去の経験や取り組みを通じて得たスキルや学んだことを活かし、企業でどのように仕事に貢献できるかを説明します。
ポイントは、具体的なエピソードを使って、「なぜそれが自分の強みなのか」を説明し、その強みを企業が求めるスキルと関連付けることです。
野球経験の自己PRは好印象!
野球の経験を自己PRに活用するのは非常に有効です。
野球を通して培った粘り強さや成長意欲、チームワークなどは、多くの企業が求めている強みや素質だからです。
これらの強みを適切にアピールすることで、他の候補者との差別化を図ることができるでしょう。
小玉 彩華
ただし、野球経験そのものや野球のスキルを単にアピールしても、企業にとっては魅力的に映らないかもしれません。
大切なのは、野球を通して得た経験や学びを、いかに企業で求められる能力や姿勢に結びつけて伝えるかです。
また、野球の経験はガクチカとしても活用できます。
野球の経験をガクチカとして効果的にアピールするためのポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ガクチカで野球の経験を活かしたい学生はこちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。
採用担当者が自己PRで見ているポイント
就活生は、自己PRを通じて「自分がどれだけ魅力ある人材か」といった点をアピールします。
しかし、企業側が見ているのは、就活生が話す内容だけではありません。
企業の雰囲気に合った人材であるか・理論的内容か・企業に貢献できるスキルはあるかといった部分について、話し方や話の内容など、細かな部分までも精査して、戦力となるかどうかをチェックしています。
- あなたの人柄や強み
- 企業とのマッチ度
- 入社後の活躍ビジョン
多くの企業が新卒採用で重視しているのは、応募者の人柄です。
そのため、企業が新卒採用で重きを置くのが、スキルや知識を習得する原動力となる人柄なのです。
また、企業側は、自己PRで、その学生がどのようなスキルを持っているのかを知りたいと思っています。
そのため、具体的なエピソードを通じて、どのような経験を積み「スキル」と言えるだけの価値あるものに昇華できたのかをアピールしなくてはなりません。
そして最後に、自己PRの内容から、応募してきた学生が入社後にどのように活躍できるかをイメージします。
小玉 彩華
採用されたら実際の業務で役に立つと評価してもらえるような自己PRを考えるのがポイントです。
野球経験のある人が自己PRに書くべきこと
野球経験がある人が自己PRを作成する際、絶対に書くべき二つの内容があります。
以下のポイントをしっかりおさえて自己PRを作成することで、野球経験がある人ならではの魅力的な自己PRを作成することができます。
過去経験から身についた強み
野球を経験していた人の多くは、日々の厳しい練習や、高い目標設定に向けての努力を行っていた人が多いです。
そういった、困難を乗り越えた経験や目標に向けて努力し続けた経験から、あなたが身に着けた強みを伝えましょう。
例えば、厳しいことがあっても諦めない忍耐力、目標達成に向けて努力をし続ける継続力などです。
エピソードを伝えるだけで終わらず、身に着けた強みを言語化して伝えましょう。
小玉 彩華
新卒採用の場合、ほとんどの企業がポテンシャル採用です。
そのため、持っているスキルよりも、入社後に意欲的に働いてくれる人材かどうかが重視されます。
入社後も目標をもって努力し続けられることをアピールできれば、高評価に繋がります。
入社後どのように貢献するのか
自己PRでは自分の過去経験にばかり集中してしまいがちですが、入社後のビジョンを伝えることを忘れてはいけません。
自己PRに限らず、企業はあなたを採用するメリットがあるかどうかを考えています。
入社後はどのような働き方をしたいのか、それに自分の強みがどう活きるのかを伝えることで、企業もあなたが入社して働いてくれる姿を想像しやすくなります。
小玉 彩華
入社後には強みをどう活かしていくのか、活躍ビジョンや意欲を伝えましょう。
野球経験を自己PRするメリット・デメリット
野球経験を自己PRでアピールするメリットとデメリットは以下の通りです.
- 挫折・困難を乗り越えたエピソードの説得力が強い
- チームプレイや協調性を強くアピールできる
- 営業職など、体育系学生を積極的に採用している企業に対して有利
- マナーや礼儀のある学生だと思われる
野球部といえば礼儀礼節を重んじる部活動だという印象が、世間的に根付いています。
そのため、野球部であれば人間性が高いのではないか、という評価をされることも少なくありません。
- 他の野球経験者とアピールポイントが被りやすい
- 経験や成績のみを自己PRしても伝わらない
一方で、野球経験者は決して少なくありません。
そのため、他にも野球経験をアピールする学生はいるでしょうし、その分アピールポイントも被りやすくなります。
自分だけのアピールをするにはどのようにすれば良いのかよく吟味して自己PRの文章を作りましょう。
野球経験を魅力的に自己PRするコツ
ここでは、野球経験を魅力的に自己PRする方法とコツを、応募先別に解説します。
野球経験をアピールするにも、エピソードの使い方や伝え方、伝えるべき強みが変わってきますので、ぜひ参考にしてください。
一般企業に応募する場合
野球経験を一般企業の自己PRでアピールする際には、チームワーク、リーダーシップ、忍耐力といったビジネスに通じるスキルを強調することが重要です。
自分がチームでどのように役割を果たし、困難を乗り越えて成果を上げたのかを具体的に伝えることで、企業に対して貢献しようとする姿勢を示すことができます。
また、試合や練習を通じて培った継続的な努力や計画性も、仕事での成果につながるとアピールできればとても効果的です。
小玉 彩華
ビジネスでもチームワークや忍耐力が重要であり、これまでの経験が仕事にどう活かせるかを伝えると、企業に強い印象を与えられます。計画性や努力を続ける力も企業で評価されやすいポイントです。
公務員試験の場合
公務員試験における自己PRでは、野球を通じて得た「公正さ」や「社会貢献意識」、「規律性」を強調することがポイントです。
公共サービスに従事するために必要な忍耐力やコミュニケーション能力、そして仲間との協力精神を強調することで、公務員としての適性をアピールできます。
さらに、野球部での活動が地域社会にどのように貢献したかについても触れると効果的です。
小玉 彩華
公務員試験に向けた自己PRでは、野球を通じて培った「規律性」や「社会貢献意識」を具体的に伝えると効果的です。忍耐力やチームワークを生かし、公共の場でも貢献できることを強調しましょう。
スポーツメーカーの場合
スポーツメーカーに応募する場合、野球経験そのものが商品開発や営業活動に役立つことを強調すると効果的です。
特に、自分が使ってきた道具の知識や、プレーヤーの視点から得た洞察をどのように活用できるかをアピールすることが大切です。
さらに、スポーツに対する情熱や、常に新しい技術を追求する姿勢を示すことで、企業に対して説得力のある自己PRが可能です。
野球経験を自己PRにする際の注意点
野球経験は魅力的な過去経験ですが、自己PRに活用する際の注意点もあります。
以下の内容を確認した上で質の高い自己PRを作成しましょう。
業界や職種に注意する
野球経験を自己PRに活用するにあたって、業界や職種によってそのアピールに限界がある点を考慮する必要があります。
特に専門性が高い職種や技術的なスキルが求められる業界では、野球で培ったスキルが直接的に活かせる場面はあまり多くありません。
例えば、ITエンジニアや研究職などでは、野球のチームワークや忍耐力といった一般的なスキルは評価されるかもしれませんが、それだけでは専門的なスキルや知識を持っている他の応募者に対抗することは難しいかもしれません。
したがって、野球の経験を単なるスポーツの話に留めるのではなく、そこから得たスキルが他の場面でどのように役に立ったか、またそれが企業に入社後どのように応用できるかを具体的に示すことが重要です。
小玉 彩華
自己PRが業界や職種に対して適切でないと、ミスマッチな人材であるという印象を与えてしまうリスクがあるため、注意が求められるのです。
差別化ポイントを作る
差別化が難しい点も、野球経験をアピールするデメリットの1つであると言えます。
最近はサッカーを始めとした他のスポーツも日本国内での人気を高めていますが、依然として日本で最も人気のあるスポーツは野球です。
ということは、部活の経験をアピールする他の就活生も野球を経験していた可能性が高く、同じようなエピソードやスキルをアピールしてしまう可能性も高いです。
したがって、面接官に印象を残すためには、ありきたりな話だけでなく、自分だけのオリジナルな経験や視点を取り入れる必要があります。
例えば、困難な状況に直面して対応した話1つとっても、どのように工夫をしたのかの説明を、ありきたりなものではなく、可能な限り独自のものにすることが挙げられます。
自分が野球経験において工夫して取り組んだことや、困難を乗り越えたことを何個か箇条書きにして思い出してみて、その中で最も独自性があるものは何なのかについて考えてみることをおすすめします。
成績に頼らない
野球経験を自己PRに活用する際、成績に頼りすぎた自己PRになる人が多いため、注意が必要です。
確かに輝かしい成績を残していたことは、マイナスな印象にはなりません。
しかし、それだけを強調する自己PRだと、面接官に深い印象を与えることは難しいでしょう。
小玉 彩華
チームで全国大会に出場した、打率が高かったといった成果だけを述べたとしても、それだけでは他の就活生と差別化を図ることはあまりできません。
本当に評価されるのは、その成果を達成するために、どのように考え、どのような行動をとり、そしてどのようなプロセスを経て成功に至ったかという点です。
プロセスを重視した自己PRは、あなたの考え方や問題解決能力、チームに対する貢献など、より深い人間性やスキルを伝えることにつながります。
したがって、成績だけに頼らず、その背景にある努力や学びを詳細に語ることで、自己PRに深みと説得力を持たせることが重要です。
肩書きをアピールしない
キャプテンや主将などの肩書や、優勝などの成果はアピールにはなりません。
なぜなら企業は結果ではなく、あなたが何を考え、強みをどのように発揮したのかという過程に注目しているからです。
そのため、肩書きのみをアピールしても企業が聞きたい部分をアピールできなくては十分なアピールとは言えないのです。
肩書きや成果をメインにアピールするのではなく、過程をメインにアピールしていきましょう。
専門用語は使わない
自己PRをする際は誰もがわかるようかみ砕いて説明する必要があります。
専門用語を使う必要がある際は、「~ということを○○というのですが...」と簡単に用語の説明を冒頭にするとよいでしょう。
小玉 彩華
相手のことを考えずにアピールしてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまうので注意しましょう。
友達や家族など第三者に提出前に確認してもらうことも1つの手です。
野球経験を自己PRする時の構成
野球経験を自己PRする際には、以下の構成で作成するのがおすすめです。
- 導入「私の強みは〜です」
- エピソード「高校時代、野球部に所属していました」
- 強みのアピール「そこで〜ということがあり、強みを発揮することができました」
- まとめ「入社後も〜という強みを生かして活躍したいと考えています」
自己PRの鉄則は、PREP法です。
PREP法に則ってアピールをすることで、野球経験者であることを明かしつつ、野球経験を通して培った自分の強みを効果的にアピールすることができます。
PREP法についてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
野球経験の自己PRとガクチカとの違い
野球経験を自己PRにもガクチカにも使いたいという方は多いのではないでしょうか。
結論、自己PRとガクチカのエピソードはかぶっても問題ありません。
ただし、違いを生むためのポイントがあります。
「私が学生時代に頑張ったことは野球です」
→「野球経験から〜という強みを得ることができました」
「私の強みは〜です」
→「この強みは野球経験から得ることができました」
それぞれ聞かれていることが何であるのかを理解した上で、それを文頭に持ってくることで、きちんと採用担当者の意図に沿った回答をすることができます。
野球経験からアピールできる強みと例文
ここからは、野球経験からアピールできるポイントを例文を参考に見てみましょう。
運動系の部活動はたくさんありますが、野球部にしかないアピールポイントを見つけられれば、より説得力のある自己PRが完成します。
自己PRの中では、野球部でのエピソードとともにこうした強みを盛り込んで、企業の採用担当者の印象に残る話を組み立ててみてください。
継続力
私の強みは、常に目標に向けて努力し続けられる継続力です。
中学から大学までの約10年間にわたって野球部に所属し、1日も欠かさず練習を重ねてきました。
常に50人以上が在籍する大規模なチームで切磋琢磨し、自分が理想とする選手となるためにきびしい練習もこなしました。
そのきびしさから部活を辞めようと考えたこともあります。
しかし、試合で活躍する未来の自分をイメージしながら結果を信じたからこそ、長い間部活を継続できたと考えています。
そして、その継続の結果、実力が認められてレギュラーとして試合に出場できるまでに成長しました。
貴社に入社したあともこの継続力を活かして、苦しいときでも投げ出さずに、どのような仕事も粘り強くチャレンジしたいと考えています。
野球部は、ほかの部活動よりも「継続力」が必要なスポーツです。
人気の高いスポーツである野球には、リトルリーグや中学時代からコツコツと努力を重ねてきた選手が数多く存在します。
そうした選手が全国から集まる大学のチームで、レギュラーの座を勝ち取るのは、容易ではありません。
そこで重視されるのが、試合に出るための継続力や、試合に出られなくても努力を重ねる継続力です。
常に自分を高めておくことで、突然のチャンスをものにできる実力も身につくでしょう。
野球部の経験の中でも、長年地道に積み重ねてきた継続力をアピールすれば「ビジネスでもやり遂げられる人材だ」と評価される可能性が高まります。
単純作業や繰り返しの多いデスクワークなどにコツコツと取り組める人材は、着実に知識やスキルを伸ばせる人材でもあるため、企業にとって魅力ある人材となるのです。
継続力をアピールする自己PRについてはこちらの記事も是非読んでみてはいかがでしょうか。
忍耐力
私の最大の強みは、中学から大学までの長い間続けた野球活動を通じて磨き上げられた「忍耐力」です。
私は試合の最後まで体力が保たないことが1つの課題でした。
そこで他の部員よりも早く練習に行き、特に素振りや走り込みといった基本的な練習を日常的に増やしました。
その努力の結果、体力が向上し、試合の最後まで体力が保つようになったのはもちろん、他のパフォーマンスも向上しました。
この経験を通じて、どのような課題にも継続的な努力で取り組むことで乗り越えられるという自信を養いました。
この持続的な努力、そして成果を出す能力を活かし、貴社の成功に貢献したいと考えております。
野球部で自分の才能を開花させるためには「忍耐力」が欠かせません。
野球部の練習時間の長さと内容のハードさは、数ある運動部のなかでも上位だといわれます。
講義のある平日でも早朝から練習をこなし、休日ともなれば、早朝から夕方まで1日中走り回ることも多いでしょう。
ダッシュ・捕球・バッティングなど、ポジションごとにきびしい基礎練習を重ねなくてはならないため、野球部では忍耐力が養われます。
このように、目標に向かって粘り強く進む忍耐力のある学生は、企業が求める人材像にもマッチするでしょう。
特に、就職後の早期離職といった問題を抱える多くの企業では、すぐに仕事を辞めてしまう学生よりも、野球部で忍耐を身につけた学生を優秀な人材と評価する可能性があります。
自己PRでは、野球部での地道な練習と、それによって得た忍耐力というスキルをアピールするのもおすすめです。
忍耐力をアピールする自己PRについてはこちらの記事も是非読んでみてはいかがでしょうか。
素直さ
私の強みは、どのような意見でも受け入れる素直さです。
中学から大学までの約10年間、野球部に所属し、監督や先輩からたくさんのことを学びました。
野球を始めたばかりの頃はもちろん、高校や大学に入学して新入部員となったときには、バットやグローブを使わせてもらえずに、ボール拾いだけで1日が終わることは日常でした。
最初は意味のない時間だと思っていましたが、ある日、ボールの軌道を予測して落下地点に自然に体が動いていることに気がつくと同時に、とても大切な練習機会を与えられていると理解したのです。
その日を境に、どのような指示やアドバイスにも意味があると知り、まずは素直に受け入れるくせがつきました。
この素直さという強みを活かして、貴社に入社後は、先輩から多くのことを学び、自分を成長させて業務に貢献したいと考えています。
野球部は、運動系の部活の中でも、特に上下関係にきびしいといわれています。
そのため、毎日の練習では先輩や監督に対して敬意をもって接し、アドバイスや注意されたことを受け入れる素直さのある学生が多いです。
継続力と忍耐力が必要な野球部だからこそ、それらを自分よりも先に経験してきた先輩や、監督の言葉の重みを知っているとも言えるでしょう。
入社後には、野球部で身につけた素直さが役に立ちます。
はじめて配属された部署では、先輩や上司の言うことを素直に受け入れなければ、スキルアップは望めません。
したがって、どんどん知識を吸収する素直さのある学生は、早く即戦力となる人材でもあり、新卒採用をする企業にとって魅力ある人材なのです。
この素直さは自主性のなさと混同されがちですが、野球部の場合には、しっかりとした自己を確立したうえで目上の方に対する素直さを持ち合わせていることが多いのも、1つの特徴と言えます。
素直さをアピールする自己PRについてはこちらの記事も是非読んでみてはいかがでしょうか。
観察力
私が特に誇りに思っている強みは「観察力」です。
野球部の部長を勤めていましたが、ある大会での大敗を機に、チームの課題を的確に把握し、分析することに力を入れるようになりました。
また、分析の結果、チームの走力と打率の低下が課題であることがわかりました。
そこで監督に進言し、短距離のダッシュや実践的なバッティング練習を取り入れました。
すると、みるみるうちに部員のパフォーマンスが上がり、関東の大学選手権で優勝を成し遂げました。
この経験から、組織全体の課題を発見し、適切な施策を考案して実行する重要性を痛感しました。
私の観察力、分析力をもって、貴社の更なる発展に貢献したいと強く思っています。
野球では周囲を注意深く観察する能力も求められます。
チームスポーツであるからこそ周囲の動きを見なければなりませんし、グラウンドの外でもチーム全体のことを注意深く観察する必要があります。
企業は新卒の学生に対して新しい視点や物の見方を求めていることが多いので、野球の経験で身につけた観察力をアピールするのは非常に効果的です。
また観察力をアピールする自己PRについてはこちらの記事でも詳しく紹介しているので時間がある方は是非読んでみてください。
協調性
私が最も自信を持っている強みは「協調性」です。
私が所属していた野球部は80人以上の部員が在籍し、AチームとBチームに分かれていました。
部員数が多すぎるが故にチームの一体感の欠如や集団意識の低さが問題となっていました。
そこでこの問題を解消するため、通常の練習以外にミーティングの時間を設けました。
ミーティングではチームの共通目標やポジション別の課題を共有し、一致団結したチーム作りを進めました。
この経験を通じて、多くの人々と協力し、共通の目的に向けて取り組む力を身につけることができました。
私は野球を通じて身につけた協調性という能力を活かし、貴社のチームの一員として貢献したいと考えております。
野球は決して1人ではできないスポーツです。
9人が揃って初めて試合が成り立ちますし、一人ひとりに役割があります。
それに加えて、監督やマネージャー、保護者など多くの人に支えられて初めて野球ができるのです。
そのため周囲に気を配り、1つのチームとしてまとまることが求められます。
仕事する上でも多くの人と関わりチームとして活動することは非常に多くあります。
そんな時、協調性を持っている人材はより円滑に仕事を進めることができ、チームに溶け込むことができるでしょう。
協調性についてアピールする方法や自己PRについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、確認してみてください。
成長意欲
私の成長意欲の強さは、目標に向けての不断の努力から生まれています。
中学から大学までの約10年間、野球部に所属し、毎日練習に励んできました。
50人以上のメンバーがいる大規模なチームで、理想の選手になるために厳しい練習を続け、自分を高めることに努めました。
練習の厳しさに挫折しそうになったこともありましたが、試合で活躍する自分を思い描き、結果を信じて乗り越えてきました。
この経験から、困難を乗り越える力を養い、自己成長を実現するためには継続的な努力が不可欠だと学びました。
その努力が実を結び、レギュラーとして試合に出場できるようになりました。
この継続力と成長意欲を活かして、貴社においてもどんな困難な状況でも挑戦を続け、成長を追求しながら貢献したいと考えています。
野球に打ち込んだ経験のある人の中には、自主練習に励んだり、体づくりのためにトレーニングや食事管理に気を配ったりした人も多いのではないでしょうか。
このような努力を重ね、常に成長しようとする姿勢は、社会人になっても高く評価されます。
特に、ベンチャー企業などの成長企業では、自ら学び、成長していく意欲が求められる傾向にあります。
野球で培った成長意欲をアピールすることで、企業からの評価を高めることができるでしょう。
強みや成長意欲をアピールする方法を知りたい学生はこちらの記事がおすすめです。
野球経験を通じて学んだことを聞かれた時の答え方
自己PRで野球経験をアピールすると、アピール後に「野球経験を通じて学んだことはなんですか?」と聞かれることがしばしばあります。
もし聞かれた場合は、自己PRで使用したエピソードをもとにして、以下のポイントをおさえた回答をしましょう。
- 学んだスキル・能力を明確にする
- そのスキルを得たもとになったエピソードを加える
自己PRのアピールの時に伝えたエピソードでも構いませんので、どのようなことがあり、どのようなことを感じて、どのようなことを学んだのかを順序立てて説明しましょう。
例文
私は10年間の野球経験を通じて、チームの一員としての責任感とリーダーシップを学びました。
特に、キャプテンとしてチームをまとめ、練習や試合を通して全員の力を引き出すことに力を入れました。私が中心となって取り組んだプロジェクトでは、チーム全員が持つ能力を最大限に活かし、困難な試合にも挑戦し続けました。
この経験から得たチームワークとリーダーシップは、職場でのプロジェクト推進やチームのまとめ役として活かせると考えています。
野球経験の自己PRに関するよくある疑問
野球経験を自己PRしたい!という学生から、よくある質問をご紹介します。
実際の学生からの質問をもとに作成をしていますので、ぜひ参考にしてください。
もちろん大丈夫です。野球はチームワーク、努力、自己管理、リーダーシップなど、多くのスキルを養うスポーツです。特に高校時代に野球部に所属していた経験があれば、部活動での成果だけでなく、どのようにチームで役割を果たし、困難に立ち向かったか、どのようにして目標に向かって努力を重ねたかをアピールすることができます。競技成績だけに焦点を当てず、人間的な成長やスキルを具体的に説明することが大切です。
エントリーシート(ES)の自己PRでは、実績や数字を使って具体的な成果を示すことが重要です。たとえば、「試合で打率〇〇を記録した」や「〇〇大会で準優勝した」などの実績に加え、個人としてどのように成長したのか、またチームのためにどのような貢献をしたのかを説明しましょう。さらに、自己PRの最後には、企業でどのようにその経験やスキルを活かせるのかを結びつけることが効果的です。
面接では、ESに書いた内容をそのまま繰り返すだけでなく、具体的なエピソードを話して相手に強く印象を与えることが重要です。たとえば、試合中にどのようにして逆境を乗り越えたのか、チームメイトとの連携をどう強化したのかなど、あなたの強みがよく伝わるエピソードを用意しておきましょう。また、面接官とのやりとりを大切にし、自分の強みが会社にどう役立つかを明確に伝えることもポイントです。
自己PRは、あなた自身の強みや能力をアピールする場で、仕事にどのように役立つかを伝えることが目的です。一方で、「打ち込んだこと」は、あなたが過去に情熱を持って取り組んだ経験や活動に焦点を当て、それがどのように自分に影響を与えたかを説明するものです。野球の経験を例に挙げる場合、自己PRではスキルやリーダーシップを強調し、「打ち込んだこと」では、どのようにして練習を積み重ね、困難を乗り越えてきたかを詳しく伝えると良いでしょう。
レギュラー選手でなくても十分にアピールできます。重要なのは役職やポジションではなく、あなたがどのようにチームに貢献し、何を学び成長したかです。たとえば、補欠としてもチームのサポートに全力を尽くし、試合の準備や他の選手のメンタルサポートを行った経験は、協調性や責任感を示す素晴らしいエピソードです。結果よりも、プロセスや努力を強調することで、しっかりと自己アピールできます。
野球経験がある人ならではの強みを自己PRしよう
就活の応募書類や採用面接で聞かれることの多い自己PRは、企業があなたの人柄・スキル・入社後の活躍イメージを知るためにも必要なものです。
野球経験を活かして自己PRする際は、継続力・忍耐力・素直さといった、野球部だからこそ身につく強みを取り上げると良いでしょう。
具体的な内容を考える際には、結論・根拠・どのように活かせるか・結論の構成を意識して、理論的に話をまとめてください。
この際は、最初の結論は興味をひくよう簡潔に言い切ること・根拠となるエピソードは具体的であること・最後には入社後のビジョンも提示して、熱意を示すことが大切です。
継続力と素直さを取り上げた例文も参考にして、あなたにしかない野球部での経験を盛り込んで、採用担当者の目に留まる自己PRを完成させましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
たとえば、アルバイトや部活動、学業で頑張った経験から得たリーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決力などをアピールし、それが仕事にどう活かせるかを結びつけることが重要です。