「そもそもSPIって何?」 「どうしてもSPIが苦手だから、解き方のコツを知りたい」 「就職活動しているけど、すべての企業にSPIがあるの?」 就職活動していて、このような疑問や悩みをお持ちの人はいませんか。
この記事では、SPIの基本情報やSPIが解けないときの勉強方法、それぞれの分野ごとの問題を解くコツなどについて紹介します。
この記事を読むことで、SPIが苦手になる原因やSPIの勉強方法を把握することが可能なほか、SPIができないときの対処方法についても知ることが可能です。就職活動するうえで、自分に合った勉強方法や就職先を検討しやすくなるでしょう。
就職活動していてSPIについて知りたい人やSPIが苦手で悩んでいる人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
そもそもSPIとは?
SPIとは総合適性検査のことであり、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供しています。SPIは多くの企業で採用されているため、求人票などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
SPIを実施することで、エントリーシートに書かれている学歴や職歴だけでは判断できない性格や適性などをデータとして見ることができます。
SPIの内容は性格検査と能力検査の2つです。性格検査ではどのような人柄か、仕事や組織に適応する能力があるかなどを知ることができます。能力検査は国語や数学などの基礎的な能力があるかを知ることができる検査です。
受検方法はテストセンターでの受検や、自宅や学校のパソコンで受検する方法などがあります。応募する企業ごとに受検方法は異なるため、きちんと確認するようにしましょう。
SPIができない原因
実際に就職活動していて、SPIができないという悩みはありませんか。多くの企業がSPIを実施しているため、しっかりとできない原因に向き合う必要があります。
SPIができない原因にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
時間配分ができない
SPIには制限時間が設けられており、問題数に対しての制限時間が少ないことから時間配分を考えながら解かなければなりません。
またWeb上でSPIを受検する場合、i一問ごとに制限時間があるため時間に余裕を持って解くのは難しいでしょう。与えられた短い時間の中で問題を素早く解く能力が必要です。
受検形式に慣れていない
SPIは制限時間が設けられているため、受検形式に慣れていないと問題を解くのに時間がかかってしまう可能性が高いです。問題の難易度が高いというわけではありませんが、SPIの傾向や対策をしていなければ時間内に問題を解き終えるのは難しくなります。
SPIの受検が必要な企業を目指す場合は、受検形式に慣れておくようにしましょう。
問題の解き方を忘れている
普段からSPIの問題を解いていないと、すぐに問題の解き方を思い出せない可能性があります。特に数学の問題の場合は、公式を忘れてしまっていることもあるでしょう。
問題の難易度が高くないからといって、一度も問題を解かずにSPIを受検するのは危険です。一度SPIの問題を見て、解き方を忘れていないか確認しておきましょう。
SPIができないときの勉強方法
SPIの問題が解けなくて悩んでいる人もいるでしょうが、しっかりと対策することでSPIはできるようになるものです。SPIを苦手に感じる人は多く、逆にSPIができれば他の就活生に差をつけることもできるでしょう。
ここでは、SPIの効果的な勉強方法を確認していきましょう。
毎日問題を解いて慣れる
SPIの問題に慣れていないと本番のSPIで焦ってしまう可能性があります。1日30分や1時間と時間を決めて、毎日SPIの問題を解いて慣れておくことが大切です。
短期間の勉強のみだと知識がしっかり身につかないこともあります。短い時間でも少しずつ勉強することで、SPIの問題に慣れることができるでしょう。
わからない問題は教えてもらう
SPIの問題を解いていると、わからない問題が出てくることがあります。わからない問題が出てきたら答えを確認し、それでもわからない場合は解き方を教えてもらいましょう。
わからない問題をそのまま放置してしまうと、本番の試験で出た場合に焦ってしまう可能性があります。友達に相談したり、どうしてもSPIに苦手意識のある人はオンライン講座で対策したりするなどして解き方を教えてもらいましょう。
同じ問題集を繰り返しこなす
SPIの問題集を購入し、その問題集を何度も繰り返し勉強するのも効果的です。SPI対策の問題集はたくさんの種類が書店で売られているため、自分が気にいった一冊を繰り返し解くようにしましょう。
何度も繰り返し解くことで、SPIで出題される問題の傾向を把握することができます。苦手な分野の問題が出てくることもありますが、一度最後まで問題集を解いてみましょう。
解くスピードを意識する
Web上でSPIを受検する場合、一問ごとに制限時間が設定されています。制限時間内に問題を解くことができるように、普段から解くスピードを意識しながら勉強することが大切です。
制限時間内に問題を解けないと、その問題は不正解になってしまいます。時間を計りながら勉強して、本番の試験に対応できるようにしておきましょう。
模擬テストを受ける
時間を計りながら問題集を繰り返し解いてSPIに慣れてきたら、模擬テストを受検してみましょう。今まで問題集を解いてきたことが身になっているのか確認する、腕試しにもなります。
模擬テストは問題集で勉強していたのとは違い、実際に制限時間がある中で問題を解くことになります。本番の試験のような緊張感があるため、本番の雰囲気に慣れることができるでしょう。
模擬テストを解いて終わりにするのではなく、しっかりと復習して時間がかかってしまった分野を確認するようにしましょう。
【言語編】SPIを解くコツ
SPIができないときの勉強方法について見てきましたが、ただひたすら問題数をこなすのが難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。実際に、たくさんの問題を解くことは大切ですが、解き方のコツを理解したうえで勉強することで素早く問題を解くことができます。
ここでは、言語分野のSPIを解くコツを見ていきましょう。
長文問題
長文問題を苦手にしている人も多いのではないでしょうか。長文問題を解くコツは、文章を読む前に先に設問を確認することです。
長文問題ができないと感じている人の中には、先に文章をすべて読んでから設問に取り掛かる人もいるでしょう。文章を先に読んでしまうと時間がかかるうえに、設問を読んだときに答えがどの部分に当てはまるのか探す手間もかかってしまいます。
制限時間のある中で効率的に問題を解くためには、まず設問に目を通してから文章を読み始めるようにしましょう。
暗記問題
ことわざや言葉の意味などを問われる問題では、知っていれば素早く解くことができます。言語分野の問題は、暗記問題を素早く終わらせて長文問題に多く時間を使えるようにしましょう。
問題集を繰り返し解いて言葉の意味を暗記し、生活していてわからない言葉が出てきたら調べるクセをつけておくのも大切です。言葉の意味を理解していなければ、暗記問題を正解できる可能性も少なくなってしまうため、本番までに語彙力を高めておきましょう。
文の並び替え問題
文の並び替え問題は選択肢を正確な順番に並び替え、答えに当てはまる番号を選択する問題です。素早く答えられる暗記問題よりも解く時間がかかるため、苦手意識がある人もいるでしょう。
文の並び替え問題を解くときに最初に考えることは、どの選択肢が先頭の文に当てはまるかです。文の初めが接続詞や指示語で始まることはないため、もし接続詞や指示語で始まる選択肢があればそれは先頭の文に当てはまりません。
選択肢の文を確認すると指示語やキーワードなどのヒントがあるため、わかりやすい文から先につなげていきましょう。
【非言語編】SPIを解くコツ
言語分野の長文問題と同じで、非言語分野ができないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。大学に入学してから数学に触れる機会が少ない人は、久しぶりに問題を見ても解き方を思い出せない可能性があります。
非言語分野のコツもしっかりと覚えて、問題を解けるようにしていきましょう。
推論問題
推論問題は問題文の情報を読み取り、どの選択肢の推論が正しいかを答える問題です。問題文の情報が多く複雑になっていることもあります。情報を自分の中でわかりやすく整理するために、図や表などを作成するのが効率的な解き方です。
頭の中で考えるだけでなく図式化することで整理しやすくなり、正確に解ける可能性が上がります。知識が必要になる問題ではないため、制限時間内に正確に答えられるよう問題集で推論問題に慣れておくようにしましょう。
簡単な計算問題
SPIの非言語分野には公式を使って解く問題もあれば、簡単な計算で解ける問題もあります。簡単な計算問題の場合は短い時間で素早く解くことが大切です。
問題集を繰り返し解くことで、問題のパターンがわかるようになってきます。他の問題に時間を残せるようにするために、何度も繰り返し問題集を解いておきましょう。
公式を使う問題
非言語分野の問題の中には速さの問題や料金の割引問題のように、公式を使えば素早く解くことができる問題があります。公式がわかっていないと考える時間が長くなってしまうため、基本的な公式は覚えておくようにしましょう。
もし、本番の試験で公式が思い出せず考える時間が長くなってしまいそうであれば、その問題は解かずに飛ばしてしまうのも悪くありません。制限時間は決まっているため、他の問題に時間を使いましょう。
【その他】SPIを解くコツ
SPIの能力検査には、英語の問題や構造的把握力検査というものもあります。企業によってはそれらの問題が出る場合もあるため、どちらも勉強して対策しておくことが大切です。
また、能力検査と性格検査からなるSPIですが、性格検査にも合格するためのコツがあります。他の人と差をつけるためにも、しっかりとコツを理解しておきましょう。
英語
SPIで英語の問題が出る業界は外資系の企業や総合商社、空港などです。仕事で英語を使う可能性がある企業に就職を希望している場合は、英語の問題が出ると考えておいた方が良いでしょう。
英語の問題を解くにはしっかりと単語や熟語を暗記していることが大切です。同意語や反意語を答える問題も出るため、単語帳を使って勉強しましょう。
単語や熟語を理解していると単語問題を素早く解くことができ、長文問題に時間を使うことができます。長文を読むときにも単語や熟語は必須の知識のため、何度も繰り返し勉強して暗記しましょう。
構造的把握力
構造的把握力とは、新しく問題が起こったときに問題を今までの経験と結びつけ、その経験から得た知識を活かして解決策を考えるために必要な能力のことです。能力検査の問題の一部で、言語系と非言語系の問題があります。
言語系の問題では、文章の流れや論理関係が正しいかを確認しましょう。文章の流れが同じように見えても、一番は順接の文章で二番は逆接の文章になっているということがあります。順接や逆接がややこしいと感じる人は、しっかりと参考書で勉強しておきましょう。
非言語の問題は計算して値を出すのではありません。設問を読んで、どの計算式を使えば良いのかを頭の中で考えられるようにしましょう。
性格適性検査
性格適性検査では、素早く正直に答えること大切です。良い印象を与えたいからと嘘の回答をしても、面接時の態度と違ってしまえば嘘をつく人だと思われてしまうこともあるでしょう。
性格適性検査は問題数も多いため、嘘の回答をしていると矛盾した回答になる可能性もあります。自分に合っている選択肢を正直に選択し、一貫性のある回答をするように心がけましょう。
SPIができないときの対処法
SPIの勉強方法や解くコツを見てきましたが、どれだけ勉強してもSPIが全くできないと悩む人もいるでしょう。その場合は、SPIの選考がない企業を受けるという選択肢もあります。
多くの企業がSPIを実施していますが、企業によってはSPIを選考に入れていません。学力ではなく会社に合った人材かを重視している会社もあるため、SPIなしで受けられる会社も視野に入れると良いでしょう。
SPIができない原因を把握して自分に合う対策を見つけよう
SPIができない理由は人それぞれ異なります。問題を解くのが久しぶりで忘れていたり、勉強しても全くできなかったりと理由はありますが、いずれの場合でも対策することは可能です。
なぜSPIが苦手なのかを理解するためにも、早くからSPIに触れておくと良いでしょう。早めに準備することで自分に合った対策を見つけることができるため、まずは問題に目を通してみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート