IT業界を含めて多くの面接における定番が「あなたは就職活動において何を重視していますか」など、就活の軸について聞く質問です。
ここで回答に困る就活生の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、就活の軸を考えるうえでのポイントや注意点について解説します。
これから面接に臨む人は、ぜひ参考にして準備をしておきましょう。
- 就活の軸とは?
- IT業界ウケのいい就活の軸
- 就活の軸を答える時の例文
就活の軸とは
就活の軸とは、就職活動をする上で「ここは譲れない」という条件や価値観のことです。
就職先を選ぶには、業務内容や給与、福利厚生、社風や勤務地などさまざまな基準があります。
そのなかで、あなたがもっとも重視し、ここだけは譲れないという条件や価値観が「就活の軸」になります。
このような就活の軸を定めて就職活動を行うことで、より自分に合った企業や職種を見つけることが可能です。
また、就活の軸を明確にすることで、面接で仕事に対する自分の考えと志望動機を一貫して説明することができます。
企業側も、候補者がなぜこの企業を選び、どのように働きたいと思っているかを明確に理解してくれます。
就活の軸とは、就職活動を進める際に自分が絶対に譲れない条件や価値観を指す言葉のこと
IT業界で就活の軸が聞かれる理由
そもそも、面接において企業はなぜ就活の軸を聞くのでしょうか。
そこで、まずは就活の軸が聞かれる代表的な目的を2つピックアップして解説します。
面接で自分をしっかりアピールするためにも、質問の意図を把握しておくことは重要です。
単純に正しいかどうかだけでなく、相手の考えている情報を提供できることで、採用してもらえる確率は高まるでしょう。
意図に沿わない回答をすることは、時間を無駄使いしてしまううえに、自己アピールにもつながりません。
企業は就活の軸について質問することで、自社にマッチするかを判断している、または企業について理解しているかを見ていると考えられます。
企業はこのための情報を求めていることに留意して、就活の軸を考えておくと良いでしょう。
自社にマッチするか判断するため
まず企業は就活の軸について質問することで、自社とマッチするかを判断していると考えられます。
企業はただ能力が高いかどうかだけでなく、人柄や価値観などが実際に企業とマッチしているかを重視しているからです。
1人で完結する業務はほとんど存在せず、必ず周りの人と協力しながら進めなくてはいけません。
周囲の人と連携するうえで、人柄や性格などが企業にあっているかどうかは、業務能力以上に重要でしょう。
その人の価値観や行動基準は優先する事柄にあらわれやすく、就活の軸はその人を知る重要な手がかりです。
このため就活の軸を考えるうえでは自己分析をするだけでなく、企業や属する業界がどのような人柄の人材を求めているのか、しっかりと把握しておきましょう。
企業理解度をみるため
企業や業界について理解ができているかの判断材料にするのも、就活の軸を聞く目的でしょう。
就活生の企業や業界についての理解度は、志望度の高さに直結している可能性が高いからです。
仕事の経験や業界の知識が少ない就活生にとって、就活の軸を考えるためには業界研究が欠かせません。
情報を仕入れるには説明会やOB訪問などに出向く必要もあり、これには業界や企業に対する熱意が必要です。
つまり企業は、就活の軸の中身だけでなく、それを考えるためにどのくらい努力を重ねたかにも注目していると言えます。
また当然ながら、企業や業界についての理解がある人のほうが、就活の軸もそれに合わせたものとなりやすいでしょう。
特に、なぜその業界・企業なのかが納得できるような軸をもっていると、企業からの信頼度も高くなると考えられます。
IT業界の就活の軸の考え方
次に、IT業界を目指すうえで就活の軸を考えるポイントとして、代表的なものを5つ紹介します。
ポイントとなるのは「IT業界についての理解を深める」「自己分析を徹底的にする」「ITならではの理由をうまく絡める」の3つです。
業界と自分自身への理解を深め、その業界・企業でなければいけない理由をきちんと見つける必要があります。
これらのポイントは他業界への就活においても応用できる考え方となります。
IT企業以外の選考を受ける人も、ぜひ参考にしてください。
自己分析を徹底的にする
IT業界についての理解を深める
企業に求めるものを分析
IT業界ならではの就活の軸にするのが大切
軸が見つからない場合はプロに相談する
自己分析を徹底的にする
就活の軸を考えるポイントとして、徹底的に自己分析を行うことも企業・業界研究と同様に重要でしょう。
自己分析をすることで「なぜIT業界なのか」「IT業界で何をしたいのか」を明確化できるからです。
就活の軸を決めるのは優先順位をつけることと同様であり、そのためには自分自身を理解しなくてはいけません。
そのカギとなるのが、人生の重要な局面において、自分が何を考えてどのように行動したかを振り返ることです。
今までの人生において大切にしてきたことが、就活の軸になる可能性は高いと考えられます。
また自分自身への理解は、就職活動を通じて深まる可能性もあります。
なぜその業界なのか、業界でやりたいことをセットで答えられるよう、業界研究と並行して、何度か自己分析をやり直しても良いでしょう。
IT業界についての理解を深める
就活の軸を考える際にまず重要なのは、業界についての理解を深めることでしょう。
特にIT業界は一口に言っても、サービスや事業は多岐にわたっていて業界全体が広いです。
そのため、IT業界そのものについての理解を深めておくことは重要です。
たとえばシステムエンジニアといっても、業務は仕様設計・開発・保守など多種多様にあります。
また開発するサービスやアプリも、BtoBなのかBtoCかによって働き方は大きく変わります。
このようにさまざまな切り口からIT業界をとらえておくことで、就活の軸を明確にできるでしょう。
また広く浅く見るだけでなく、ときにはOB訪問などで、実際に働く人の話を聞くこともおすすめです。
業界全体についての理解を深めておくことで、面接官からの深掘りした質問にも説得力のある回答ができるでしょう。
企業に求めるものを分析
次に、具体的な企業にあなたが何を求めるのかを明確にするのが、考え方のポイントです。
就職先となる企業に、譲れない条件として求めるものが何かを明確にすることで、就活の軸が定まります。
社員が企業に求めるものとしては、給与や勤務地、福利厚生などがまず挙げられますが、やりがいを感じながら働くためには、企業文化や職場・チームの雰囲気、働く人々の資質など、数値化できない要素も重要です。
多角的な視点から企業分析をして、自己分析とからめながら就活の軸を定めましょう。
企業に求めるもののイメージがなかなかつかめない場合は、実際に企業を訪問し、先輩の体験談を聞くことで、自分がもっとも重視する軸が見えてくることがあります。
IT業界ならではの就活の軸にするのが大切
就活の軸を考える際は、IT業界ならではの理由をうまく絡めることで、面接官からの評価が上がるかもしれません。
なぜなら、その理由から「この人は業界・企業にマッチした人材である」と評価してもらえる可能性が高いからです。
特に自己分析をもとに、自分が社会に出てやりたいことや、過去の経験から大切に思っていることがなぜIT業界であれば叶うのかがわかると良いでしょう。
たとえば、人間同士のつながりを大切に思っている人にとって、通信技術によって人々の生活を便利にできるIT業界は、やりがいが大きいと考えられます。
これらの理由は企業によって変わるものですし、就活の軸もさまざまな表現が考えられます。
このためにも、自己分析と企業・業界研究はセットで行い、説得力のある回答を考えましょう。
軸が見つからない場合はプロに相談する
ここまで就職の軸の考え方を説明してきましたが、それでも「これが私の就活の軸だ」と確信できるものを見つけるのは難しいですよね。
そんな時は、多くの就活生を企業に送り出したプロに相談するのが効果的です。
就職エージェントのキャリアアドバイザーは、個別のヒアリングを通じて就活生の強みや性格、価値観などを把握し、それぞれの就活生に合った就活の軸を提案してくれます。
自分で考えただけでは見えなかった、本当の自分が見えてくることも少なくありません。
プロと一緒に就活の軸を考えて、自分にピッタリな企業を見つけましょう。
IT業界の就活軸を考える時の注意点は?
次に、就活の軸を考えるときの注意点を4つ紹介するので、これらには気をつけておきましょう。
特にIT業界は企業によって事業領域が大きく変わるため、その企業の情報はしっかり研究し、その企業でなくてはならない理由を準備しておきましょう。
また、就活の軸が志望動機と異なってしまうのは見逃しやすいポイントであるため、充分に注意しましょう。
受ける企業の情報はしっかり研究しておく
志望動機と逸れないようにする
他の業界でも通用する軸は控える
福利厚生などの軸はNG
受ける企業の情報はしっかり研究しておく
当然のように思われるかもしれませんが、受ける企業の情報はしっかり研究しておきましょう。
これは領域の広いIT業界においては、企業によって取り扱う事業内容やサービスなどが大きく変わってくるからです。
受ける企業では取り扱っていない内容について話すことのないように、きちんと調べておきましょう。
また、同じ企業内でもコンサルタントやプログラマー、営業職など、職種によって業務内容は大きく違います。
募集要項やリクルーティングサイトなどをきちんと調べて、その会社での働き方についての理解を深めておきましょう。
企業研究をしっかりしていないと、志望度が低いと評価されてしまうかもしれません。
基本的に企業が提供している情報についてはすべて目を通し、面接官と共通認識をもてていることが望ましいです。
志望動機と逸れないようにする
意外と忘れがちなポイントが、就活の軸が志望動機と逸れないようにすることです。
志望動機と就活の軸が大きく変わってしまうと、一貫性がなく、熱意もないと思われてしまう可能性があるからです。
就活の軸は主に面接で聞かれることが多いため、その場で考えると、志望動機と逸れた回答になる可能性があります。
そもそも事前に就活の軸について準備しておく必要がありますし、そのうえで志望動機との整合も取っておきましょう。
また志望動機の中で、就活の軸について少しだけ触れておくことも効果的な手段です。
しかし最初からそのような志望動機を作るには、ぶれない就活の軸をもっておく必要があります。
このためにも、徹底した自己分析や業界・企業研究は欠かせません。
他の業界でも通用する軸は控える
作成した就活の軸を見直したときに、IT業界でなくても良い理由になっていないかどうかも注意すべきポイントでしょう。
IT業界に限った内容でなければ、それは必ずと言って良いほど面接官から指摘されるためです。
たとえば、福利厚生面などの直接業務に関係ない部分や、漠然とやりがいなどを就活の軸にするのは好ましくありません。
これらの、IT業界でも良いのではと思われてしまう就活の軸の多くは、自己分析の足りていないことが原因です。
自分が今まで何にやりがいを感じてきたのか、あらためて見直してみると良いでしょう。
福利厚生などの軸はNG
福利厚生や給与などの待遇は就職先を選ぶ大切な要素ですが、それを就活の軸に設定するのはNGです。
待遇の良さを就活の軸として企業に伝えてしまうと、仕事よりも個人的な欲や願望を優先するように受け取られ、悪い印象を与えがちだからです。
本音でものを言う人と高評価される可能性がないとは言えませんが、それを期待するのはリスキーでしょう。
また、待遇面を就活の軸にすると、あなたの仕事への意欲や強み、人柄が伝わらないという弱点もあります。
さらに、IT業界に限らず現代は市場ニーズの移り変わりが早いため、高給与がいつまでも保証されるとは限らない点も考慮に入れるべきでしょう。
IT業界ウケのいい就活の軸50選
1.新しいものを生み出したい
2.ITスキルを身に付けたい
3.社会に貢献したい
4.人々の生活をより豊かなものにしたい
5.プロフェッショナルとして成長したい
6.新しい技術に触れながら仕事をしたい
7.大学の専門分野を活かしたい
8.情報格差のない社会を作りたい
9.AIと関わる仕事がしたい
10.ユーザーインターフェース(UI)設計に興味がある
11.ネットワークの改善に取り組みたい
12.セキュリティ開発に興味がある
13.DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用に興味がある
14.グローバルで活躍したい
15.BtoC(対消費者)の仕事がしたい
16.BtoBで大きなビジネスを扱いたい
17.自分のノウハウを活用して仕事がしたい
18.アプリ開発がしたい
19.ゲーム開発がしたい
20.システム開発がしたい
21.リアルタイムのデータ処理や効率化を進めたい
22.ペネトレーションテスト(システムの防御力を試す)に携わりたい
23.サイバーセキュリティ対策の強化をしてみたい
24.企業など組織全体の効率を高めるアプリケーション開発に携わりたい
25.視覚データ(画像認識、顔認識など)を活用する分野に携わりたい
26.Webサイトやアプリの最適化を考えたい
27.VR/AR技術を仕事にしてみたい
28.様々なことの自動化に興味がある
29.インフラの構築や運用に携わりたい
30.リモートワークで働きたい
31.転勤のないところがいい
32.若手が多い会社がいい
33.専門的な知識を蓄えたい
34.責任感が大きい仕事がしたい
35.都心がオフィスの会社で働きたい
36.若手から仕事を任されたい
37.フレックス制度が充実しているところがいい
38.これからも社会で求められる(なくならない)仕事がしたい
39.研修制度が充実しているところがいい
40.私服で出勤したい
41.自由度が高いところがいい
42.常に新しいものを取り入れる風習がある場所が良い
43.データ分析力を活かしたい
44.技術職として極めたい
45.チームで何かに取り組みたい
46.仕事とプライベートを両立したい
47.将来、異なる職種にも挑戦しやすい環境がいい
48.社内のコミュニケーションがしっかりとれている環境がいい
49.イノベーションに柔軟な会社がいい
50.風通しがいい会社が多いところがいい
IT業界のウケのいい就活の軸の例文
先述のようにIT業界には、常に時代の最先端をいく開発を進めている、新しい技術で社会貢献しようとしているなど、IT業界ならでは特徴があります。
そんなIT業界でウケのいい就活の軸の例文を紹介します。
例文①「多くの人に役立ち、社会に貢献したい」
ITを通して多くの人に役立ち、社会に貢献することが私の就活の軸です。
私は学生時代サークルの代表として、多くの会員に喜んでもらえるような運営ができるように考え、実行しました。
その経験を通じて、自分のためではなく他人の役に立つことが、自分のやりがいにつながっていると感じるようになりました。
今後の現在社会において、IT産業は切り離せない分野だと考えております。
また、IT技術を用いた今後のサービスに無限の可能性を感じています。
たとえば5G通信やAI、ブロックチェーンなどの技術は、人々の生活を豊かにする可能性があるでしょう。
その実現に向けて幅広い事業展開をしている企業に身を置き、IT技術を通じて社会に貢献してゆきたいと考えています。
例文②「情報格差のない世の中をつくりたい」
私の就活の軸は、ITによって情報格差のない世の中をつくる企業で働くことです。
私は中学まで瀬戸内海の島で暮らし、高校は島外で下宿しながら通いました。
島と都会の情報格差を実感したのは、祖父が体調を崩して島の診療所で治療を受けたときでした。
祖父は病因の特定や治療の効果を測るための検査に、体調不良をおして何度も島外の大病院に通う必要がありました。
ITによって島の診療所でもある程度高度な診断が可能になれば、島と本土の情報格差による不便さは解消すると考え、そのために貢献できる企業で働きたいと考えました。
地理的な要因による情報格差は、医療だけでなく、高校に通うために実家を離れなくてはならなかったように教育面にもあります。
私が生まれた島の人口が減っていくことにも、情報格差が大きく関係していると思います。
ITでこのような情報格差のない世の中をつくる企業で働くのが、私の就活の軸です。
例文③「セキュリティ開発がしたい」
私の就活の軸は、セキュリティ開発ができる企業で働くことです。
ITの中でも特にセキュリティ開発をしたいと思ったきっかけは、歯科医に行ったときに健康保険証の確認をマイナンバーカードでするように求められたことです。
マイナンバーに個人の健康情報がすべて取り込まれるのは、便利さの反面、情報漏洩のリスクも大きくなると思い、その怖さが肌で感じられました。
世間では大企業や行政からの大規模な個人情報漏洩のニュースが後を絶ちません。国家的なサイバーテロの噂もささやかれ続けています。
ITが私たちの社会生活に浸透するほど、セキュリティ開発の重要性は高まると思います。とくに、金融システムや医療システムが攻撃されたときのダメージは計り知れないものがあります。
このようなリスクをできるだけ減らすために、ソフトウェアやシステムの開発にセキュリティの視点から取り組む仕事に就きたいと考えました。
IT業界の面接・エントリーシート(ES)で伝えるときの構成
IT業界の面接・ESで就活の軸を伝えるときの文章や話し方の構成について説明します。
構成のポイントは、「まず結論を述べる」「次にその理由を述べる」「選んだ軸が同企業とマッチしているかを述べる」の3つです。
以下に、それぞれについて解説します。
結論
理由
企業とマッチしている部分
入社後のビジョン
結論
「私の就活の軸は、人々の生活を便利にする仕事がしたいということです」など、最初に就活の軸が何かという結論を一言で述べましょう。
結論を最初に述べることで、相手はただちに話の要点を把握することができ、興味をひかれます。
とくに面接で問いに答える際は、常に問いへの結論からスタートしましょう。それによって、答えがダイレクトに伝わり、その後に続く話を聞くときの焦点が絞られます。
結論が後に来ると、最初に述べたことの意味やなぜそれを述べたのか伝わりにくく、聞き手をイライラさせたり、興味を失わせる恐れがあります。
理由
次に、自分がそれを就活の軸に選んだのはなぜかの理由を述べましょう。
理由は、ゼミや部活動、アルバイトなどでの自分の体験やエピソードを織り込んで、具体的に述べると説得力が増します。
経験談やエピソードがないと、選んだ就活の軸とあなたの人物像が結びつかず、なんとなくそう思ったのかとか、どこかからの借り物の考えではないのか、という印象を持たれかねません。
これから働きたい会社を選ぶ基準を決めるには、その人なりの体験に基づく価値観があるはずだからです。
体験やエピソードがともなう理由があることで、就活の軸がしっかりしたブレないものであることを面接官に印象づけられます。
企業とマッチしている部分
理由を述べた後は、就活の軸と企業がマッチしている部分を具体的に伝えましょう。
就活の軸を明確にし、それを選んだ理由を述べても、現在面接を受けている企業の業務内容と就活の軸がマッチしていないと「なぜ、うちの会社を選んだのか」と疑問に思われてしまうからです。
たとえば「ITを地方創生に役立てたい」という就活の軸がある人が、ゲーム開発を専門とする企業の面接を受けるのは明らかにミスマッチです。
就活の軸が明確なものではないのか、それとも応募する企業をいい加減に選んだのか、と思われても仕方ありません。
あるいは、うちは本命の企業ではないのか、と思われる可能性もあります。
そのため、理由を述べた後には、その企業と就活の軸がマッチしている部分を具体的に述べることが大切です。
入社後のビジョン
最後に、入社後のビジョンを述べて、締めのアピールとしましょう。
入社後のビジョンでは、自分の就活の軸とその企業のマッチする部分を今一度振り返り、就職できたときに就活の軸を実現するために努力することを伝えます。
就活の軸と企業がマッチしているため、入社後は自己実現と企業の発展のために力をつくしたいとアピールすれば良いのです。
IT業界は就活の軸が内定のカギ!
この記事では、IT業界を目指すうえで、就活の軸を決める際のポイントや注意点について解説しました。
就活の軸は、学生が自社にマッチしているかどうか、しっかりと企業や業界についての理解があるのかを判断するために重要です。
それを決めるために、業界研究はもちろんですが、自分自身についての理解も同じくくらい大切と言えます。
丁寧に自己分析を行って、その業界・その企業でなくてはならない就活の軸を考えておきましょう。
就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
就活の軸はいわば就活の羅針盤です。これがあることで自分にとっての企業評価をしやすくなり、「どういう理念を持った企業の選考を受けていくべきなのか」「目の前の企業と自分はどういうところが合っているのか、合っていないのか」「企業と自分の価値観は一緒か」などが見極めやすくなります。