「選考をされる側の人間が何を質問すれば良いのだろうか」
「回答をもらった後はどう会話を締め括ればいいのかな」
「逆質問でも面接官に良い印象を残したいな」
このように採用担当者を相手にどのようにその場を進行すれば良いのか、疑問を持っている人は少なからずいるのではないでしょうか。
逆質問は、ただ自分の気になることを質問するだけの場ではなく、自分の志望度や熱意を伝えることができる最後のアピールチャンスです。
そのため「特にありません」と答えてしまうと志望度が低いと思われてしまい、マイナスな印象を与えてしまいます。
この記事では、おすすめの逆質問の終わり方から、好印象を与える質問例やNGな質問例まで紹介します。
どのような逆質問をすると企業に評価を得られるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
・おすすめの逆質問の終わり方
・企業が面接で逆質問を促す意図
・逆質問で好印象を与える質問例
・逆質問でNGな質問内容
・どのように逆質問を終われば良いか知りたい人
・逆質問で最後にもうひと推しアピールしたい人
・おかしな質問をして評価を下げないか不安な人
・質問例を参考にして自信を持って面接に挑みたい人
目次[目次を全て表示する]
【面接の逆質問の終わらせ方】おすすめの逆質問の終わり方3選
「知りたい内容を全てお伺いすることができました」と述べた後、一言二言追加するのが一般的です。
「以上です」などで終わらせてはいけません。
では、どのような言葉を追加すれば良いかを以下で紹介します。
・感謝の言葉を伝える
・感想を伝える
・両方を伝えることでより丁寧に
感謝の言葉を伝える
「知りたい内容をすべてお伺いすることができました。ありがとうございます」
このように、感謝の言葉を述べることが最もシンプルな方法です。
この感謝は、質問に対する回答だけではなく、面接の時間やチャンスを与えてもらったことも含んでいます。
面接担当者が多くの就活生を面接することで多忙な中でも逆質問に時間を割いてくれたことに対し感謝できる、謙虚な姿勢の持ち主であると印象付けられます。
感想を伝える
「御社で求められるスキルへの理解が深まり、特にITスキルの習得に興味を持ちました」
「御社で活躍されている方の特徴への理解が深まり、より具体的に働くイメージができました」
このように、逆質問の答えを受けた感想を伝えることもおすすめの方法です。
なぜなら、理解したことや疑問が解消したことを明確に面接担当者に伝えられるからです。
さらに、自分が回答を正しく理解できているのかを先方に確認することにもなります。
両方を伝えることでより丁寧に
感謝の言葉か回答への感想かのどちらか一方である必要はなく、両方を伝えることで最も丁寧な逆質問の締め括りの言葉になります。
質問で知りたかったことは解決できたと伝えた後に感想を述べ最後に感謝の言葉を添えることで、面接担当者に丁寧な受け答えだと好印象を与えられるでしょう。
このとき、質問の意図が分からない内容で、長引かせると逆効果です。
逆質問の目的が果たせたら、速やかに良い印象のまま終わらせましょう。
【面接の逆質問の終わらせ方】面接で逆質問をする意図
面接で聞かれる質問や逆質問をすることには,すべて応募者がどのような人物か知るための意図があります。
それでは、逆質問にはどのような意図があって行われているのでしょう。
意図を理解することができれば、その分質問内容も考えやすくなります。
今回は企業が逆質問をする意図を3つ紹介していきます。
・企業に対する志望度を知りたい
・準備力を知りたい
・コミュニケーション能力を知りたい
企業に対する志望度を知りたい
1つ目は、企業に対する志望度を知りたいからです。
企業側は、応募者が自社だけでなく何社も受けているというのを前提にしています。
そのため、その志願している企業の中で自社への志望度はどのくらいなのかということを知ろうとしています。
志望度を知るために逆質問をすることも多く、志望度が高ければホームページや求人情報を見てしっかりと下調べをしてくるため、自然と逆質問の質は高くなります。
つまり、逆質問に対して質問をしないと自然と志望度が低いと思われてしまうということです。
準備力を知りたい
2つ目は、準備力を知りたいからです。
社会に出ると、起こりうる様々な事態を想定して対処できる状態を作っておくことがとても重要になります。
これは面接にも言えることで、面接官は様々な質問をすることでどれだけいろいろな質問を想定して準備をすることができたかを知ることができます。
そのためあらかじめ質問内容を考えておくことは必須です。
コミュニケーション能力を知りたい
3つ目は、コミュニケーション能力を知りたいからです。
面接官は、質問内容から基本的なコミュニケーション能力がどのくらいか確認しています。
逆質問の際に、相手の立場に立って質問することによって、コミュニケーション能力があるとアピールすることができます。
質問時の態度として、相手の話を遮らないことや、相手の話に適度に相槌を打つといったリアクションもとても重要になってきます。
【面接での逆質問の終わらせ方を解説!】逆質問で好印象を与える質問例を紹介!
企業側が逆質問をする意図を理解したうえで、望ましいと思われる質問例をパターンに分けて紹介していきます。
やる気を見せる際の質問例
(志望している部署の)仕事内容について、詳しく教えてください。
御社の評価制度はどのような基準になっていますか。
入社までにさらに勉強しておくことはありますか。
若手社員の方が、最初につまずくのはどんな場面が多いですか。
御社で活躍している人に、何か共通点はありますか。
御社の中で伸び悩んでいる人の特徴は何ですか。
御社の〇〇という商品に憧れているのですが、その商品に携わることは可能ですか。
御社の〇〇に強い興味があるのですが、どのような経緯で開発されたのか教えてください。
御社でリーダーやマネージャーとして昇進していくために、どのような能力が求められますか。
入社後は責任あるポジションを目指したいと考えています。御社の評価制度・昇進制度について教えてください。
長所をアピールする際の質問例
〇〇の資格を持っているのですが、御社の仕事で生かすことはできますか。
部活で培った粘り強さを御社の業務で発揮できる機会はありますか。
誰とでもすぐに親しくなれるのですが、配属希望先の雰囲気を教えていただけますでしょうか。
〇〇を得意としてきましたが、募集されている〇〇職ではどのような能力が求められるでしょうか。
〇〇に頑張ってきましたが、御社で活躍するためにさらに努力するべき点はありますでしょうか。
自分の意見はしっかりと口に出す性格ですが、主体的に意見をすることが許される環境でしょうか。
私は根気強い性格ですが、どのような資質が必要ですか。
私はチームに貢献することに喜びを感じる性格です。配属先の部署で、私に求められる役割はどのようなものがありますか。
大学時代は100人以上のメンバーがいるサークルで代表として全体を統括していました。御社では若手でもこうした経験が生かせるチャンスはありますか。
学生時代の留学経験を活かしたいと考えていますが、若手のうちから語学を生かす機会はありますか。
選考フェーズ別のおすすめの質問例
面接はフェーズごとに担当する方の役職が異なってきます。
役職が異なればその方が答えらる質問の内容も異なってきます。
その方の役職に見合った質問をしてみましょう。
一次面接
一次面接では、面接官は人事部の採用担当者が対応して、基本的な知識や能力が備わっているか評価されます。
逆質問では、業務に対する興味や熱意・意欲が感じられる内容がおすすめです。
・(面接官)様が入社した決め手は何ですか
・新卒が入社後につまずきやすい業務は何でしょうか
以下の記事では、より詳しく逆質問を説明しています。
二次面接
二次面接では、現場で働く責任者や課長・部長レベルの人が面接官の担当をします。
そのため、業務に関する質問や熱意や意欲をアピールする逆質問がおすすめです。
・入社前に勉強しておくべきことがあれば教えてください
・御社で活躍している方の共通点を教えてください
以下の記事では、より詳しく逆質問を説明しています。
最終面接
最終面接では、社長や役員などの経営層のため、経営者視点に立ったより具体的な業務に関する質問や今後の方針などの逆質問をしましょう。
・○○事業部に挑戦したいと考えているのですが可能でしょうか
・今後どのような事業を展開する予定でしょうか
以下の記事では、より詳しく逆質問を説明しています。
その他好印象を与える質問例
御社の社風を教えてください。
どのようなタイプの社員の方が多いですか。
今後予定している事業展開があれば教えてください。
一日の仕事の流れを教えていただけますでしょうか。
〇〇様は御社のどのような点に魅力を感じていますか。
【面接での逆質問の終わらせ方を解説!】逆質問でNGな質問を紹介!
うまくいけば面接官に好印象を与えることができますが、失敗してしまうとマイナスな印象を与えてしまうこともあります。
NGな逆質問を理解して、絶対失敗しないようにしましょう。
・事前に調べればわかる質問
・自信がない質問
・仕事に対する興味が薄い質問
事前に調べればわかる質問
面接を受ける企業のことを全く調べずに行くのはNGです。
ホームページや求人情報を見ればわかるようなことを逆質問するのは、「何も準備していません」と相手に伝えるようなものです。
志望企業のホームページと求人情報をしっかりと読んで、面接に挑みましょう。
自信がない質問
「能力を伸ばしてもらえる環境でしょうか」「ノルマが達成できない場合だとどうなりますか」などといった自信がない、マイナスな質問は向上心がないという印象を与えてしまいます。
受け身な人間や、自分に自信がない人は面接官から企業に有益な人材であると捉えられることはないため、絶対に自信がない質問は控えるようにしましょう。
仕事に対する興味が薄い質問
給与や休日などの質問だけをすると、仕事自体に対する興味が薄いのかととらえられてしまいます。
また、待遇などもかなり求人情報に書かれているので、事前に書いてあることを質問するのも要注意です。
給与、休日などに関する質問は必要最低限にするようにしましょう。
おわりに
実際に面接本番になると、緊張してしまい質問がうまく出てこないこともあると思います。
そのため、逆質問は事前に考えておくようにしましょう。
逆質問は最後のアピールチャンスとして好印象を与えることができますが、失敗してしまうと逆にマイナスな印象を与えてしまうこともあります。
良いアピールができるように、事前準備をしっかりしておきましょう。