就活生の中には「自己PRで語学力をアピールするにはどのようにすれば良いの?」 「語学力を資格でアピールすることはできるの?」 といった疑問を抱えている方は少なくありません。
本記事では、語学力の高さを自己PRでアピールする方法やそのコツについて紹介します。
また、資格でアピールするためにはどれくらいの基準を満たすべきかなどについても説明しています。
面接で語学力を自分の強みとしてアピールをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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【自己PR】そもそも企業が自己PRを聞く理由
そもそも企業が自己PRをなぜ聞くのかについても、あらかじめ確認しておきましょう。
企業の意図を把握しておくことで、どのような点を重視しているのかをはっきりさせることができるからです。
企業は「あなたのポテンシャルをみるため」「あなたの人柄を見るため」という、大きく2つの理由から自己PRという設問を設けています。
以下でそれぞれ詳しく確認しましょう。
あなたのポテンシャルをみるため
企業は自己PRを通してあなたのポテンシャルを見たいと考えています。
あなたが強みを発揮し、入社後に活躍できるかどうかを確認したいと思っているのです。
また、いくらあなたのスキルが素晴らしいものであったとしても、企業に合っているものでなければ意味がありません。
あなたのスキルがあなたが志望する企業で実際に活かせるかどうかを確認しているのです。
あなたの人柄を見るため
あなたがどれだけ語学力があって、他にスキルもある素晴らしい人材であったとしても、人柄を抜きにしてはあなたを採用するには至りません。
あなたの人柄が企業の求める人物像に合致していない場合、企業に馴染めずに早期離職の原因になり得ます。
企業は長く働いてくれる人材を求めていますので、企業の求める人物像との合致度を重視しています。
【自己PR】語学力はアピールになる?
語学力のアピールは企業に響くのでしょうか。
自己PRでは語学力そのものをアピールすることは避けた棒が無難です。
なぜならそもそも語学力が求められている企業では、語学力があることは当然として受け取られるからです。
また、語学力が求められていない企業では語学力を入社後どう生かすかをアピールできなくては、アピールに乏しいといえます。
そのため、語学力そのものをアピールするのではなく、語学力を身に着ける過程で発揮した強みをアピールするとよいでしょう。
語学力を身に着ける過程からから獲得できる強み
語学力を身に着ける過程では様々な強みを獲得することができます。
以下では語学力を身に着ける過程で獲得できる強みを紹介しますので自己PRを考える際の参考にしてみてくださいね。
継続力
語学が人よりできるということは、あなたはそれだけ長い間英語に触れ努力をしてきたのではないでしょうか。
その英語を習得するために頑張った努力の話をエピソードとしてだしながら、自分の継続力と英語力の高さをアピールするのも良い手でしょう。
継続力は多くの企業で求められているスキルの1つです。
途中で投げ出さずに最後まで継続し、結果を残すことができる素質は大きく評価されるでしょう。
積極性
英語力があることで他の人が経験していないことを体験したエピソードもあるでしょう。
例えば、留学を通じて交友関係を広げた経験や、外国人に道案内をして感謝された経験なども良いでしょう。
このように語学力があるからこそ積極的に動けた話をだし、自分の積極性をアピールしてみましょう。
また、積極性を主体性や行動力と言い換えてアピールしてもよいでしょう。
適応能力・ストレス耐性
留学した経験がある方は、適応能力やストレス耐性をアピールするのも良いです。
海外に行き、どのように海外の生活に適応していったかなどを述べましょう。
また日本との違いに戸惑った経験やつらい思いをしたことがあれば、どのように解決していったのか、そして自分の中でどう処理していったのかを伝えるのも良いです。
違う環境で頑張った経験は、その人の適応能力やストレス耐性をアピールできます。
視野の広さ
英語を学んだことで、自分の世界感が変わった、視野が広くなったという場合は視野の広さを自己PRのアピールポイントにしましょう。
他の学生に比べてさまざまなことを経験しているということは十分あなたのアピールポイントになるでしょう。
【自己PR】語学力のある就活生に企業が求めること
英語力を企業にアピールするときに注意しなければならないのは、その企業がどの程度の英語力を求めているのかという点です。
たとえば、社員に外国人が多く在籍するような企業や、外国との取り引きが頻繁にある場合には、日常の職務において英語でのコミュニケーションが必要となります。
英語力は職務上必要不可欠であり、英語力が前提である場合も少なくありません。
一方で、英語力を必要としているわけではない企業の場合には、英語力そのものより、英語力を獲得するまでのその努力の過程が評価される傾向にあります。
語学力があることは前提なことも
外資系や、直接諸外国の企業と取り引きがあるなど、英語力を求められる企業の場合には、普段のコミュニケーション言語として英語力をもっているのが前提です。
日本の企業で、日本語ができることは当然であることと同じです。
日々の電話やメール、社員とのコミュニケーションが英語である場合には、英語力があるだけでは自己PRにはなりません。
ほかの志望者も、英語力は当然にもっているものと思われます。
自己PRでは、英語力だけのアピールをしていては不十分です。
コミュニケーションに困らない英語力のほか、プラスアルファでアピールできるものが必要です。
たとえば、英語にも日常コミュニケーションで使う英語とは違う、専門用語があります。
英語力に自信がある人でも、専門用語の意味がわからない場合は多くあるでしょう。
志望する業種の専門分野の英語に関しても、アピールできるようにしておくと強みになります。
再現性があるアピール内容か
英語力を日常業務で要求されない企業の場合には、英語力を獲得するまでの努力の過程をアピールできると良いでしょう。
英語力のアピールが、再現性のあるものになっているか、注意しましょう。
再現性のある内容とは、アピールしたものを入社後何に活かせるのかということです。
企業が自己PRに求めているのは、この再現性といえます。
応募学生が自分の強みを、入社後どのように社会で活かそうと考えているのかを聞きたいのです。
普段の業務で使うことのない英語力をいくらアピールしても、入社後の姿に結びつかなければ、企業の求める自己PRにはなりません。
英語力を獲得するまでにした努力を、具体的なエピソードを交えて伝えられると良いでしょう。
語学力を入社後に生かす例
語学力を入社後に活かす方法はさまざまありますが、例えば下記のような例が挙げられるでしょう。
例えば、接客業で観光客にさまざまな提案を行うというのも語学力が必要なスキルですし、海外進出している、または予定がある企業の海外事業に携わりたいとアピールするのも語学力が活かせることでしょう。
このように、可能な限り入社後の業務に語学力が活かせるということをアピールする必要があるのです。
【自己PR】語学力を資格でアピールするポイント
英語力をわかりやすいかたちでPRする方法は、数字で自分の英語力を提示することです。
いくら流暢に英語で会話ができたとしても、資格や検定のスコアがなければ面接官に納得してもらえないかもしれません。
面接で使える英語の検定には、英検やTOEIC、TOEFLなどがあります。
それぞれの検定には性格があるので、目指す企業が好む検定を事前に受けておきましょう。
どちらかといえば、英検やTOEICは主に英語での読み書きに重点を置いており、TOEFLは会話やコミュニケーションを重要視している傾向があります。
では自己PRで評価されるスコアの基準はどのくらいなのでしょうか?
自己PRで評価される基準はTOEIC500点以上
社員の英語力を判断する際に英語試験のTOEICを用いるケースが多くなっています。
日系企業ではマーケットを海外に向けたり、工場などの製造拠点を海外に移したりなどグローバル化に対応するため、社員にはTOEICで500点以上のスコアを求めることも少なくありません。
そのため就職や転職の際に評価されるスコアは500点以上が目安になります。
TOEICテストは一般的にリスニングとリーディング能力で評価しスコア判定されますが、スピーキングとライティングを加えた英語力を評価するTOEFLやIELTS、英検もアピールできるポイントになります。
国際部門や外資系では700点以上
一般的な企業での評価基準が500点以上だったのに対し、日系企業の国際部門や外資系企業で活躍するために必要な英語力のスコアは700点以上が目安になっています。
自分が希望している企業の業種によって求められるスコアが変わってくるため、自分の持っているスコアがアピールになるかを判断して活用しましょう。
また、企業によっては入社後の昇給や昇進の判断材料としてTOEICのスコアを使う企業もあります。
就職した後でも英語のスキルアップが求められる企業があるということを頭に入れておきましょう。
面接自体が英語で行われることも
語学力が問われる外資系の会社や実務に英語を使う企業の選考では面接自体が英語で行われることもあります。
面接で英語を使う際に最も多く発生する場面は、英語での自己紹介です。
こういった場面は自分の培ってきた英語力を見せるチャンスになるので、内容をまとめてスムーズに英語で伝えられるように準備しましょう。
英語での面接では、はっきりとわかりやすい発音でハキハキと答えることや一文を短く区切ることなどが大切です。
そういった場面では面接官も英語が堪能であったり外国人の面接官であることも想定されます。
そのような面接では英語でのコミュニケーション能力が求められます。
自己PRのように一方的なペースで自分が話すだけではなく、相手からの質問に的確に答えられる英語力と臨機応変な態度も求められると言えるでしょう。
英検2級以上もアピールできる
英検も、英語力の高さをアピールすることができる資格の1つです。
英検は国内での認知度が高い資格です。
また、3級からは面接が、2級からはライティングの試験もあるため、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの英語の4つの技能をアピールできるでしょう。
そして英検は、2級以上が就職活動でのアピールの対象になりうると言われています。
しかし、外資系企業など英語を日常業務で多く使うような場合は、2級では物足りないように感じさせることもあります。
そのため、自分の資格が応募する企業でアピールできるかどうかは事前に確認しておきましょう。
基準に満たなくてもアピールできる?
もし自分のスコアが企業の求めるスコア目安より大幅に低い場合は、履歴書などには記載しない方が無難でしょう。
しかし、必要なスコアにもう少しで届くスコアの場合は、記載を検討しても良いかもしれません。
現在も目標に向けて英語学習を続けていることは、前向きな姿勢や努力として十分アピールできます。
商社や外資系企業など就職後に英語を使う機会がある企業では、面接の際に英語を使う場合があります。
突然の場面に慌ててしまわないように事前に答える準備をしておきましょう。
面接では、日本語でさえも緊張からうまく伝えられなくなってしまうこともあります。
事前の準備は面接が成功するかどうかの鍵になるため、しっかりと対策を立てましょう。
【自己PR】英語力をアピールする方法
英語に限らず語学スキルに関しては、いかに話せる人材でもそのまま仕事ができるレベルであることはほぼありません。
というのも、業務に必要なのはあくまでも業務スキルであって、言語スキルではないからです。
英語さえできればどんな仕事でもできるわけではないことは、冷静に考えればわかることでしょう。
そのため、自己PRで英語力をアピールしたい場合には、どのようにして英語を習得するに至ったか、自己研鑽や努力面をアピールしたほうが効果的です。
語学力を身につけた理由を伝える
どうして英語力を身につけようとしたのか、学びたいことに対して前向きに取り組む姿勢を盛り込むことで、人としての魅力が伝わります。
「外国人観光客のガイドをすることで、もっと日本を好きになってもらいたかった」「英語を深く知ることで、その国の文化や風土を理解したかった」などさまざまな理由が考えられます。
どのように努力をしたのか伝える
英語力を身につけるためにした努力を具体的にアピールするのが重要なポイントです。
具体的なエピソードを添えて、目標のために頑張れることをアピールしましょう。
留学経験があったしても、単に海外留学したというだけでは魅力がありません。
そこでどんな課題があり、どんなことを学んだかをきちんと説明することが大切です。
英語に関する挫折経験を伝える
先述のポイントと似ていますが、英語に関する挫折経験を合わせて説明できると企業の印象に残りやすいです。
企業は努力を怠らない学生を採用したいと考えています。
一緒に働く上で、課題が生じても自分で考えて対処できる人材に魅力を感じるのです。
ただ成果をアピールするだけでは自身が過去にどのような問題を解決してきたのか、どのような挫折をして、どのように立ち直ったのかなどがとても大切です。
英語に関する挫折経験がある場合はそのときに感じたことやどのように切り替えたのかなどを説明できるようにしましょう。
強みをどう仕事に活かすのか伝える
自己PRでは、企業への貢献度で締めるのがセオリーです。
企業は自己PRからあなたが入社後どのように活躍できるのかを知りたいと考えていますので、そのアピールが重要になります。
好きなことのために努力したように、仕事においても真摯に努力して早く貢献できる人材になりたいといったまとめ方が効果的な自己PRを作ります。
求める人物像によってはアピールを変える必要性も
企業が求める人物像を把握することができた際、場合によってはアピールを変える必要性も出てくることでしょう。
全ての企業に語学力のアピールが通用するわけではありません。
語学力ではなく、語学学習を通じて身につけた継続力や海外の人と話す中で身につけたコミュニケーション能力をアピールしたほうが効果的であるという場合もあります。
企業の求める人物像をあらかじめしっかりと把握しておき、より魅力的な人材であると思ってもらえるようなアピールをすることが重要なのです。
【自己PR】語学力をアピールする際の文章構成
自己PRをする場合には、あらかじめ企業側にどのように伝えるのか、おおまかな構成を考えておかなければなりません。
どれほど内容が素晴らしくても、相手にしっかりと強みのアピールが伝わらなければ意味がありません。
そこで重要になるのが構成です。
同じ内容の事実を伝える場合でも、その順序によって受ける印象は変わってきます。
自己PRを求められたときには、以下の順序で伝えることが効果的です。
- 結論
- 根拠
- 入社後の活かし方
それでは、以下で詳しく説明しましょう。
結論
ほかの質問でも同じですが、選考の際はまず質問へ簡潔に答えることが基本です。
一番伝えたい結論を冒頭で伝えましょう。
たまに、結論を最後に述べようとしていろいろ話しているうちに、何を質問されたのかわからなくなってしまう人がいます。
結論から先に述べることで、そのあとから話す内容が面接官に伝わりやすくなります。
根拠
どうして英語力が自分の強みだと感じているのか、その根拠を具体的なエピソードも交えて伝えられると説得力が増します。
また、英語力をどのように獲得したのかも説明しましょう。
1つの言語を習得することは、努力なしでは不可能です。
その努力と向上心をアピールしましょう。
また、英語力を獲得するまでに、困難だったことや、挫折しそうになったことがあるかもしれません。
具体的なエピソードを交えて、その壁をどう乗り越えたかを伝えると良いでしょう。
また、英語力を獲得したあと、英語力は自分の強みだと感じたエピソードはありませんか。
なぜ自己PRで英語力をアピールしようと思ったのかを伝えましょう。
さらに、どの程度の英語力なのか伝わるように客観的な指標となる英検や、TOEICのスコアも必ず盛り込みましょう。
英語力を前提として要求している企業の場合には、プラスアルファのアピールも忘れてはいけません。
入社後どのように活かすのか
企業が自己PRに求めているのは、自己PRを通して応募学生がどのように企業に貢献できるか、入社後の姿を想像できるかどうかです。
自己PRの最後でその英語力を、または英語力を獲得するまでの努力を、入社後どのように活かそうと考えているかを述べて、再現性をもたせましょう。
これまでの経験の中で、英語力や、アピールできるまでの英語力を獲得するまでに、自分がした努力はどんなものがあったでしょうか。
その努力の結果得たものや感じたことを思い出してみましょう。
それによって、自分がどのように成長したのかを客観的に分析してみるのです。
課題を解決したエピソードや、努力の過程での気持ちなどを思い返してみて、その経験が会社に入ってからどのように活かせるかを考えてみましょう。
結論
自己PRの場面では、特に英語力をアピールしたい場合、企業がどのくらいのレベルの英語力を求めているのかも、理解していなければなりません。
企業の求める英語力のレベルによって、アピールの仕方は変わってきます。
いずれにしても、自己PRの場面において企業が聞きたいのは、ただ単に英語力の高さのアピールではないことを頭に入れて、伝え方を考えておきましょう。
また、自己PRをする場合には、何をどう伝えたいかを整理し、どのような順序で説明するかが重要になります。
選考においては自己PRの内容そのもの以外にも、物事を人に効果的に伝える方法についても、選考の対象となっていると考えて良いでしょう。
あらかじめ、効果的に伝えるための構成を準備し、後悔のない自己PRをしましょう。
【自己PR】語学力をアピールする自己PR例文
それでは、具体的に英語力をアピールする自己PRの例を紹介します。
例文1:留学経験
「私の強みは語学力を身に着ける中で獲得した向上心です。
大学1年生のときに半年間アメリカに語学留学をしたのですが、学習して身についたはずの英語がネイティブにはまったく通じず、大変悔しい思いをしました。
そこで私は帰国後に猛勉強を始め、大学のネイティブ講師の協力を得て、徹底的に生きた英語の習得に努力しました。
そして翌年、同じ場所をプライベートで旅行し、友人たちと問題なくコミュニケーションが取れるようになったことで大きな達成感を得ました。
話せるようになったことで、当時友人たちが私をとても心配してくれていたことがわかり、より心が近づけたことも大きな収穫です。
貴社に入社後も向上心を活かし、早く独り立ちできるよう努力します。そして、海外事業で積極的に活躍したいと思っています。」
例文2:TOEIC
「私の強みはチャレンジ精神です。
私は中学生のころからテストにおける点数の低さから、英語に苦手意識をもっていました。
しかし、このままではいけないと感じ、大学2年生の時に一念発起し、TOEICを受験することを決めました。
日本人の平均スコアを超えることを目標に、毎週10時間の勉強時間を確保し、勉強を継続した結果、600点台という平均点を大幅に超えるスコアを出すことができました。
現在はよりスコアを伸ばすため勉強を継続しています。
貴社に入社後はチャレンジ精神を生かし、入社後は様々な業務に挑戦したいと考えています。そして、ゆくゆくは新しいプロジェクトに携わりたいです。」
【自己PR】語学力をアピールする際のNG例文
自己PRで英語力を得た努力をアピールするのは、非常に有効な手段です。
ただ伝え方を間違えると、面接官の記憶に残らないばかりか、魅力のない人物としてとらえられてしまう恐れがあります。
どのようなNGポイントがあるのか、例文と解説を挙げてみましょう。
NG例文①:語学力の高さがわからない
「私の強みは英語力の高さです。
私は海外留学を経験し、現地の人と交流することで英語が話せるようになりました。
それまではほとんど英語を使ったことがありませんでしたが、必要に迫られたことで英語でのコミュニケーションスキルが向上しました。
私はこの英語力を活かし、御社の貿易部署で活躍したいと思っています。」
NG例文①解説
この内容では、英語力がどの程度あるのかが具体的にわかりません。
帰国後にTOEICを受けて高得点を獲得したなど、具体的な実績を用いてスキルを示すか、どのような工夫で英語でのコミュニケーションスキルを向上させたのかがわかるようにする必要があります。
NG例文②:主体性が感じられない
「私の強みは英語力が身についたことです。
私は言葉が通じなくても外国の方と意思の疎通はできると思っていますが、日本の社会もグローバル化が進み、ほとんどの企業が海外市場でのビジネス展開を進めています。
そのため、これから仕事をするうえでは英語ができたほうが有利だと考え、大学で英語の勉強を始めました。
努力の結果、TOEICも450点程度から800点まで上げられましたので、身につけた英語力を御社の現場で発揮したいと考えています。」
NG例文②解説
言葉が通じなくても意思の疎通ができると考えるのは、個人の自由な主張です。
それが悪いというわけではありませんが、そうした考えに至ったエピソードなどを添えて根拠を示し、「それでも英語の必要性に気づいたため努力をした」という流れが賢明でしょう。
「やりたくもない勉強を仕方なくやったけれど、成績が上がったから就職を考えた」というような内容では働く意欲が感じられません。
勉強に対して主体性を感じられないと、仕事においても受け身な姿勢で臨みそうに見えますので、マイナス評価になってしまうでしょう。
まとめ
就活において、英語力の高さは立派な武器となります。
武器は使い方を誤れば自らを傷つけてしまう可能性もありますが、きちんと使用すれば就職という分厚い壁を突破するきっかけにもなりえます。
自己PRをする際は「英語もできる人材」を目指して、相手企業に自分の魅力を存分にアピールしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート