はじめに
就活の場面では、自己PRは面接へと進むための大きなポイントのひとつになります。
人事担当者は、栄養士という「食」の専門家として、どのように組織のなかで活躍できるのかを、自己PRの内容から判断する可能性があります。
応募者が多い企業では、多数の履歴書やエントリーシートを見ることになるので、有利になる自己PRにまとめることは大切です。
栄養士として求められる人物像はどのようなものでしょうか。
求められているものを把握して効果的に自己PRし、希望の職場への面接へ進むことを目指しましょう。
栄養士とは？
管理栄養士は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。
一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。
サポートの対象は、病気や高齢のため食事に気を遣う必要がある方や健常者などその範囲はさまざまです。
一方、栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格で、国家資格ではありません。
管理栄養士とは異なり、主に健康な方を対象に栄養指導や給食の運営を行うのが主な仕事です。
管理栄養士・栄養士は、医療施設、や福祉施設、小・中学校や、行政機関、企業などで働き、食事のサポートを行っています。
サポートをする対象は、管理栄養士、栄養士問わず乳幼児期から高齢期までと幅広く、その方法も直接的な指導から食育活動、献立の提供などさまざまです。
栄養士の主な仕事内容
栄養士とはどのような仕事を行うのでしょうか。
企業によって、その内容はさまざまですが、多くの場合「食」に関係した内容になるでしょう。
たとえば、保育園に調理担当として勤務をする場合、1日は次のような流れになっています。
保育園での栄養士の仕事は、主に給食に関することです。
まずは、栄養素が充足するような内容の献立を作成し、その献立に沿って発注作業を行います。
そして、実際に調理をしていくのですが、保育園の場合は離乳食の乳幼児や、アレルギーを持つ子どもも少なくありません。
その後、午後のおやつや書類整理などを行います。
また、調理だけでなく、食育活動なども仕事内容に含まれるでしょう。
子どもが安心して食事ができる環境を構築していく仕事です。
自己PRとは
問われ方は企業によってさまざまですが、就職活動を行うにあたって、欠かせないのが自己PRです。
自己PRとは、就職したい企業に向けて自分がどのような人材であるのかを紹介することを指します。
自己PRをする際には、自分が企業に対しどのようなことができるのかを簡潔に示し、企業で活躍する姿を述べましょう。
長所の紹介や自己紹介、実績の自慢とは異なります。
自己PRをするにあたって、企業での活躍を企業側にイメージさせることが大切です。
企業に合わせたアプローチをするにあたり、企業の仕事への理解も必要になってくるでしょう。
栄養士の多くは、企業や福祉施設などの組織で仕事を行います。
栄養士として、自分のどのような部分をアプローチするべきなのでしょうか。
自己PRで人事が見るポイント
就職したい企業や施設に自分自身を売り込むことが自己PRです。
自己PRは、エントリーシートに記入するだけに限らず、その先の面接などでも必ず聞かれるでしょう。
その聞き方は、1分間で自由に自己PRをしてくださいというものであったり、長所や短所などを聞かれたうえで確認されたりと、企業によってさまざまです。
自己PRを人事が見る際には、どのような部分を確認しているのでしょうか。
要点を押さえた、わかりやすく高評価を得られる自己PRを心がけましょう。
印象
まず、自己PRをするにあたって大切なことは「印象」です。
話す時の口調や姿勢などで、人の印象は大きく変化します。
たとえば、語尾を伸ばして話したり、あいさつをしながらお辞儀をしてしまったりというのは人事に対しだらしない印象を与えてしまうため、気を付けてください。
また、身だしなみも重要です。
シャツのしわや、頭髪の乱れなどには注意しましょう。
また、見た目の印象が重要であるからと、華美な服装をするのはおすすめできません。
特に栄養士の場合は、食事に関係する職種であるため、清潔感に気を付けてください。
話し方や服装から、だらしなく暗い印象を与え、選考に悪影響を与えてしまうのは、もったいないです。
明るく、ハキハキとした印象になるように心がけましょう。
自己理解ができているか
自己理解ができていなければ、自分自身をアピールできません。
自己PRをするためには、自分自身の長所や短所、行動を起こす際の傾向や自分自身の性格などを、詳しく知る必要があります。
自分自身のことなので、自分自身が一番よくわかっていると思う方も多いでしょう。
実際の面接などでは、自己PRをはじめ、自分自身が何者であるのかを深掘りされることがあります。
返答に詰まってしまい、支離滅裂なことを言ってしまっては、好印象は残せません。
キャリアセンターでは、自己分析の方法を教えてくれたり、一緒に自己分析を行ったりといったサポートを行っています。
有効に活用し、自分自身がどのような人物であるのかをしっかりと深掘りしたうえで、自己PRの内容を練っていきましょう。
起承転結ができているか
自己PRは印象だけでなく、話の内容も重要です。
特に、話の一貫性は重要視されているため、自己PRを考える際には気を付けましょう。
自己PRの内容は、大きく3つのパートに分けられます。
まずは、自分にはどのような力があるのかということです。
次に、その力を裏付ける具体的な行動を示します。
そして、最後にこの力を使いどのように企業に貢献していくのかということを示します。
3つに分けられる文章の内容がつながっていないと、何を言いたいのかが伝わりません。
また、一貫性のない文章は説得力に欠けます。
また、ほか話題と正反対のことを言っていると、エピソードの偽造や自己理解が不十分であると思われてしまいます。
自分を正しくアプローチするために、話の一貫性には気を付けましょう。
その会社が良い理由が明確
なぜその会社が良いのかを明確にしておきましょう。
自分の持っている力をどのように貢献していくのかを話す際、どこの企業でも通用しそうな事柄であると、人事は良い印象を持ちません。
その企業の特徴を捉えた自己PRを示すようにしましょう。
その会社への理解度が高く、なおかつ自分自身のアピールポイントがうまくすり合わさっている自己PRであると、その企業にいかに自分がふさわしいのかを人事にアピールできます。
自分がその会社にふさわしいか、どのように会社に貢献したいのかを示すには、企業研究が必要です。
自分が企業で働いている姿を想像するのは難しいかもしれませんが、企業を知る方法はいくらでもあります。
OB訪問や、企業説明会などに積極的に参加をして、その会社が良い理由を明確にしていきましょう。
求められる栄養士の人物像を知って自己PRしよう！
栄養士の自己PRでは、求められる人材について理解しておくことが大切です。
栄養士の 多くは、企業や福祉施設など組織の中で仕事をすることになります。大勢のなかで働くためには、コミュニケーション能力が高いことが大きなポイントになるでしょう。
また、栄養士としてのスキルはもちろん重要で、食に対する高い意識や、取得した資格を活かしていきたいという意欲のある人が求められています。献立作成には決められた予算があり、時間にも制限があるので、自分の理想ばかりを追うわけにはいかないでしょう。
栄養士には、限られた条件のなかでも工夫する努力や、難しいことにもチャレンジし解決しようとする姿勢のある人材が求められています。
自分の人柄を見つめなおす
自分のことは自分が一番わかっているから、と自己分析を後回しにしがちな方が多いのが事実です。
しかし、自分自身への理解が言語化できていないあやふやな状態では、面接官や聞き手に自分の長所を本当の意味でアピールすることは難しいでしょう。
自身の弱みと強みを客観的に理解しておくだけでも、希望に合う就職先を見つけやすくなりますし、就職後のミスマッチなどのリスクも減らせるメリットがあります。
また、自身のアピールポイントも明確にすることができるので、面接時や履歴書作成時にも非常に役立ちます。
具体的な経験をアピール
実際の体験は大きなアピールポイントになるので積極的に盛り込むようにしましょう。
「失敗したことや」「困難だったこと」に関してもそれに対してどのように対処したのか、どのように解決したのかという部分も「失敗に対してどのように対処できるのか」という観点で評価をされるため、面接ではアピールポイントになります。
成功・失敗体験ともに面接ではよく聞かれる事項なので、それぞれ複数話をするより一つずつを深堀りするつもりで答えられるよう準備をしておきましょう。
栄養士の自己PR例文
病院で転職を希望する管理栄養士経験者を想定して自己PR例文を紹介します。
自分だけではなかなか自己PRが思い浮かばない、何かヒントが欲しい場合には、ぜひ参考にしてください。
新卒や未経験の例文をご紹介
新卒や資格があっても未経験の栄養士の場合、自己PRは将来的に組織で活躍してくれそうな印象を人事担当者に与えるようにしましょう。
たとえば、外食産業へ自己PRする例文には
メニュー開発にはグルメや健康志向など多くの要求があり、他にも栄養バランスやカロリーに配慮が必要で難しい。
しかし、そこにやりがいを感じるので挑戦していきたい。
という意欲を示すものが要素として含まれます。
また、
レストランのアルバイトでメニュー開発に関わり、栄養だけでなく見た目にも工夫をして売り上げが2割ほどアップした。
と、エピソードを入れて分かりやすくアピールする内容を含めるのも良いでしょう。その際には数字を入れることで、より効果的になります。
気をつけたいのは、栄養士になろうと考えたエピソードは志望動機に書き、自己PRに入れないことです。
栄養士の経験を活かして転職するケースの例文をご紹介
栄養士としての経験があり転職を希望する場合の自己PRは、自分の経験から強みを書くことができるのが大きなメリットでしょう。例文をあげると、
老人福祉施設で〇年間の経験があり、利用者様から『美味しかった』『家庭的な献立』との感想が多く好評だった。
施設の職員と連携をとり、一人ひとりの介護度に合った食事の提供を行ってきた。
という内容を盛り込んだ自己PRが良いでしょう。
また、保育園では
月齢や年齢にあった栄養バランスの良い食事の提供のほか、工夫した手作りの教材で子どもたちに食育、保護者へレシピの紹介など多くの経験を重ねてきた。
この経験をこれから活かしていきたい。
という強みを含めます。栄養士としての経験は希望の職場でも活かすことができるので、例文を参考に自己PRで協調すると良いでしょう。
自己PRを作る方法
自己PRを作るには具体的に何をすれば良いのでしょうか。
企業に自分自身を売り込むためには、自己分析が重要になります。
自分自身をよく理解していなければ、人事に伝わりやすい自己PRは作れません。
また、自己PRだけでなく就職活動では、実際の面接などで自分自身が何者であるのかを深く問われることがあります。
そのため、自己理解を深めることは、就職活動において大変重要な作業と言えるでしょう。
自己理解をしっかりと行い、わかりやすく効果的な自己PRを作成してください。
自己分析
自分自身のことなので、よく理解していると思っている方も多いと思いますが、それだけでは不十分です。
自己分析では、自分は何が得意で何が苦手なのかを客観的に把握することが重要になります。
自己PRとして、企業にあなたをアピールするためには、あなたについて知っていなければいけません。
自分がどのような人間であるのか、自己分析のサイトなどを使用して考えてみましょう。
また、客観的に分析するために他己分析を行うのもおすすめです。
他己分析では、あなたが、周りの人からはどのように見えているのか、自分自身では見つけられない長所や短所も発見できます。
家族や友人など、いろいろな人に分析をお願いすると、自分自身のさまざまな面を発見できるためおすすめです。
過去のエピソードを振り返る
自己分析をするにあたって、過去を振り返ることは必須になるでしょう。
過去のエピソードを振り返った際、あなたが詳しく語れるようなエピソードをいくつか探してみてください。
複数のエピソードを掘り下げることで、自分への理解が深まるのはもちろん、自己PRが書きやすくなります。
また、面接などで聞かれることも多いのでいくつかピックアップしてみても良いでしょう。
自分の過去の行動について、なぜ、どうして、と何回か自問自答することで、自己分析は深まります。
なぜそれを頑張れたのか、その結果どうなったのかなど詳しく振り返ることで、あなたが、会社にどのように貢献できるのかも見えてくると思います。
また、過去の行動の結果は、なるべく数値などを用いた具体的なものがおすすめです。
自己分析に困ったときはどうする？
自己PRを書く際には、自己分析が欠かせません。栄養士として求められる人物像が分かれば、自分の強みと照らし合わせていきたいものですが、それには自分をよく理解していることが必要です。
自分にはどんな長所や短所があるのか、もし迷うようなら家族や友人に聞いてみると良いでしょう。
意外に、自分が考えていたものとは違う答えが返ってくる可能性もあります。それは、自分を客観的に分析できていないからでしょう。
自己分析を明確にして自己PRを効果的にしたいなら、就活をサポートしてくれる「ジョブコミット」がおすすめです。
専門のコンサルタントに相談できるので、自己分析に迷うこともなくなるでしょう。
栄養士の自己PRを作成するポイント
では、実際に栄養士が就活で用いる自己PR文を作成する際は、どのような点に注意すると良いのでしょうか。
前述した自己分析の具体的なプロセス、自己PR作成のうえで重要なポイントや気を付けておきたい点について解説をしていきます。
栄養士の就活で自己PRを効果的にするポイント
栄養士が自己PRを効果的にするには、栄養士としてのスキルのほかにも、組織で活躍できるコミュニケーション能力を強調することです。
そのうえで、食に対する意識や難しいことにもチャレンジしていく意欲を示すと良いでしょう。
サポートの対象は、病気や高齢のため食事に気を遣う必要がある方や健常者などその範囲はさまざまです。
一方、栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格で、国家資格ではありません。
管理栄養士とは異なり、主に健康な方を対象に栄養指導や給食の運営を行うのが主な仕事です。
管理栄養士・栄養士は、医療施設、や福祉施設、小・中学校や、行政機関、企業などで働き、食事のサポートを行っています。
サポートをする対象は、管理栄養士、栄養士問わず乳幼児期から高齢期までと幅広く、その方法も直接的な指導から食育活動、献立の提供などさまざまです。
栄養士の主な仕事内容
企業によって、その内容はさまざまですが、多くの場合「食」に関係した内容になるでしょう。
たとえば、保育園に調理担当として勤務をする場合、1日は次のような流れになっています。
保育園での栄養士の仕事は、主に給食に関することです。
まずは、栄養素が充足するような内容の献立を作成し、その献立に沿って発注作業を行います。
そして、実際に調理をしていくのですが、保育園の場合は離乳食の乳幼児や、アレルギーを持つ子どもも少なくありません。
明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
