エントリーシートを代行業者に頼む際のメリットとデメリットについて徹底解説!

エントリーシートを代行業者に頼む際のメリットとデメリットについて徹底解説!

はじめに

就職活動解禁日を迎え、本格的に活動をはじめた就活生が多いのではないかと思います。

今までよりも、一層就職活動への準備にたくさんの時間を割いているでしょう。

とくに、一次選考で必要不可欠なエントリーシートの作成に追われている就活生が多いのではないでしょうか。

その中には、どうしても文章が上手く書けない方や、ほかの準備に追われてエントリーシート作成の時間がとれない方もいらっしゃると思います。

実はエントリーシートには、代行業者がいるのはご存じでしょうか。

今回は、エントリーシート代行業者に作成を頼む場合の、メリットとデメリットをご紹介します。

エントリーシートとは?

エントリーシートとは、就職活動の際に学生が企業に提出する「応募書類」のひとつです。

面接の際に参考資料として使用したり、大手企業では一次選考をエントリーシート審査で行ったりもします。

志望動機や学生時代に力を入れたこと、自己PRなど、選考に必要な情報をはじめの段階で簡単に聞き出すために提出するのです。

履歴書と似ているように感じますが、履歴書は個人の学歴・職歴や、スキル・資格などを記入する書類になります。

履歴書はあくまで人事データとして扱う書類ですので、エントリーシートとはまったくの別物として扱われるのです。

エントリーシートは選考に大きく関わってくる!だけど書くのが大変

ご存じの通り、エントリーシートは書くのがとても大変です。

記入事項が多いだけではなく、質問のひとつひとつが選考に関わっており、よく考えて記入する必要があるからです。

また、企業ごとに志望動機を考える必要があるのはもちろん、企業が求めている人材に合わせて、エントリーシートの内容を変化させる必要もあります。

ただでさえ忙しい時期に、労力だけでなく時間も割かれてしまうエントリーシート作成を、代行業者に頼むことができることをご存じでしょうか。

実は、エントリーシートを代わりに記入してくれる代行業者が存在しており、実際に依頼をする学生もいるようです。

では、実際にエントリーシート代行サービスを使用したときのメリットとデメリットを見ていきましょう。

エントリーシート代行サービスを使う?メリットとデメリットを解説

エントリーシート代行サービスを利用する学生には、さまざまな事情があります。

自身の魅力を引き出す文章を書けない、インターンや第一志望の企業の選考対策に時間をかけたい、何度もエントリーシート選考で落ちてしまっているなど、悩みを抱える就活生は多いでしょう。

エントリーシート代行サービスは、既存の資料の添削から、すべての記入事項作成を請け負うプランまで幅広く選択できます。

代行サービスを利用するのはひとつの手ですが、メリットやデメリットを知っておかないと、後から苦労するかもしれません。

メリット①:自分のことを言語化してくれる

エントリーシートは、自身のことを企業にアピールするための大切な参考資料です。

企業の求める人材に合致するように記入する必要がある反面、嘘を書いてしまうと、通過したとしても、面接で話せなくなったり矛盾が生じたりしてしまいます。

さまざまなことに気をつけて記入しようとすると、本来書きたかったはずの自分の特徴を上手く表せなくなってしまうことがあります。

とくに自分一人で書いている場合は、自身の感情や気持ち、伝えたい側面を上手く文章にすることができず、エントリーシート作成が行き詰まってしまうことも少なくありません。

そんなときにエントリーシート代行サービスを使えば、自分では上手く文章で表現できない部分まで、細やかに言語化してもらえます。

自身で書くよりも文章のプロに書いてもらったほうが、自分の伝えたいことを、より適格に伝えることができるのです。

メリット②:時間を節約できる

エントリーシート代行サービスに依頼することのメリットとして、時間を節約できるということが挙げられます。

就職活動解禁日を迎えたこのシーズンは、念入りに就活の準備をしなくてはいけません。

または、もう選考に進んでいる企業があるという方がいてもおかしくはないでしょう。

その際に、もっとも時間をとられる準備が、このエントリーシートです。

志望度の高い企業のエントリーシートに力を入れたい考とえる就活生や、面接に進んでいる企業の準備に時間をかけたいという就活生は、かなり多いのではないでしょうか。

そんなときにエントリーシート代行サービスを利用すれば、エントリーシート作成にかかる膨大な労力と時間を軽減することができるのです。

もちろん添削作業を行っている代行業者もありますので、本命企業のエントリーシートを見てもらうということも可能です。

添削作業を行うにしても、一人ですべてをチェックして修正していくよりは、はるかに時間の節約になるでしょう。

メリット③:要望に添って書いてくれる

エントリーシート代行サービスは、依頼主の要望に添ってエントリーシートを作成してくれます。

事前に念入りに打ち合わせを行い、どのようなことを書きたいのか、志望企業が求める人材はどんな人物か、自身の特徴をどうアピールするかなど、細かい部分までエントリーシートに組み込んでもらえるのです。

事前に詳細を伝えておくと、自身が伝えたいことが理想的に伝えられるエントリーシート作成をしてもらうことが可能になるでしょう。

つまり、あらかじめ自身でしっかりと自己分析を行うことで、エントリーシート代行サービスを、より有意義に利用できるといえます。

さらに、文章やエントリーシート作成のプロが要望通りの文章を見た上で、よりよく修正してくれるのも魅力です。

自己分析はできているのに、いまいち上手く文章にまとめられないという方には、嬉しいサービスといえるでしょう。

デメリット①:ばれると悪印象になる

メリットをご紹介したところで、デメリットについてもお話ししましょう。

エントリーシート代行サービスを利用することのデメリットとして、ばれると悪印象となることが挙げられます。

ご存じの通り、エントリーシートとは通常、就活生が自分で書くべき資料です。

どのような人物かを判断するために内容はもちろん、文章力や言葉遣いも一度に見られます。

エントリーシート審査を第一選考としている企業も、少なくありません。

そのため、エントリーシートを第三者に作成してもらっているということが企業に知られたら、悪印象を受けるのは間違いありません。

本来、応募者の能力を測ったり人物像を見たりするための資料を第三者に代行してもらっていては、応募者本人の能力を測れないからです。

悪印象になるというだけでなく、本人の力でないという理由で選考から外されてもおかしくないので、注意が必要です。

デメリット②:自分で書いていないから内容を憶えられない

また、エントリーシートの内容を憶えづらいということも、デメリットとして挙げられるでしょう。

先ほどもお話しましたが、エントリーシートとは、選考に使われるだけではなく、多くは面接の際に参考資料とするために提出するものです。

応募者自身でエントリーシートを作成すれば、志望動機や自己PRにどのようなことを書いたのかは、自然と頭に入ります。

しかし、エントリーシート代行サービスを利用すると、第三者に作成してもらうことになるので、エントリーシートの内容が頭に入りづらいのです。

そのため、面接の際に、エントリーシートを参考に聞かれた質問に上手く答えられなかったり、エントリーシートと矛盾のある受け答えをしてしまったりする可能性が高くなります。

一貫性のない受け答えをする応募者は採用されにくい傾向にあるので、注意が必要です。

デメリット③:業者によってクオリティに差がある

エントリーシート代行サービスは、依頼する業者によって、クオリティが異なることも忘れてはいけない点です。

エントリーシート代行サービスはそもそも、専用の資格が存在するわけではありません。

フリーランスで代行サービスを行っている業者が多く、その実力はさまざまです。

また、明確な実績が記載されていることも少ないので、業者選びが難しいサービスになります。

実際に依頼してみるまでは、その業者のクオリティがわかりませんし、作成してもらったエントリーシートに納得がいかなくても、エントリーシート作成の後では料金はかかってしまいます。

エントリーシート代行サービスは業者によってクオリティが異なることと、納得いかない出来でも料金はかかってしまうことに、注意しなくてはいけません。

デメリット④:けっして安くはない

エントリーシート代行サービスに作成を委託するには、それなりの額を支払う必要があります。

一般的には、800字以内で20,000円前後、1,000字以内で25,000円程度がエントリーシート代行サービスの相場です。

また、「○○字を超える場合は○字ごとにいくら加算」などの方式を導入している業者も存在します。

ひとつの項目を作成してもらうだけでも、けっしてお安くはないサービスなのは、見てわかるかと思います。

しかし、エントリーシートは、複数の項目を記入しなくてはいけません。

すべての項目を代行サービスに依頼するとなると、かなりの額を負担することになるのは、一目でおわかりいただけるでしょう。

さらに、料金に見合ったクオリティのエントリーシートが完成するかは代行業者によるため、高額を支払ってまで依頼するかは、よく考える必要があります。

デメリット⑤:業者を使っても必ず受かるわけではない

エントリーシート代行サービスを利用する注意点として、業者を利用しても、必ず選考に通過するわけではないということも挙げられます。

代行業者に依頼することによって、伝えたいことを的確に伝えることが可能になり、丁寧な言葉遣いで正しい文章構成のエントリーシートを作成してもらうことが期待できます。

しかし、だからといって必ずしも選考に通過できるかといわれると、そうではないのです。

どんなに自分の気持ちが伝わるエントリーシートであっても、志望企業が必要としている人材に沿っていないと判断された場合は、採用されない可能性が高くなります。

また、代行業者が作成するよりも魅力的なエントリーシートを作成できる学生も、一定数いるのです。

そのため、どれだけ高額な料金を支払ってエントリーシート代行サービスに依頼したとしても、必ず選考に通過する約束はできないということを忘れてはいけません。

代行業者に頼らずにエントリーシートを書きたいなら!対策方法を紹介

エントリーシート代行サービスを利用する際の、メリットとデメリットをご紹介しました。

時間を節約できたり、きれいな文章でエントリーシートを作成できたりするというメリットがある代わりに、大きなデメリットを背負う必要があるということがおわかりいただけたかと思います。

選考に関する事情に加えて、金額の面でも代行サービスの利用はリスクが多いです。

エントリーシートは、やはり自分で書く余裕があるのなら、自分自身で書いたほうが良いといえるでしょう。

エントリーシートが上手く書けないと悩んでいる就活生の皆さんのために、対策方法をご紹介します。

だれかに添削してもらう

エントリーシートを作成したら、企業に提出する前に、だれかに添削してもらうのもおすすめです。

エントリーシートを記入している間はずっと資料に向き合っているので、完成する頃には自身で何度も読み返していると思います。

そのため、自分一人だけではエントリーシートの矛盾に気がつかなかったり、細かいミスを見落としてしまったりする可能性が高くなるのです。

また、添削がされていないエントリーシートは、結論から書かれていないなど、文章を書く上で基本的なルールが守れていない可能性があります。

エントリーシートを第三者に添削してもらい、客観的にアドバイスをもらうことはとても大切なのです。 

提出前に必ず志望企業のOB・OGに頼んだり、大学付属のキャリアサポートセンターで添削をしてもらったりするようにしましょう。

選考を通過したエントリーシートを参考にする

選考に通過した成功例である先輩方のエントリーシートを参考にするのも、良いエントリーシートを作成する上で非常に有効な手段です。

現在では、良いエントリーシートの例がいろいろな場所で公開されており、就活の参考書やインターネットでも閲覧することができます。

また、志望企業のOB・OGの先輩方に、実際に提出したエントリーシートを見せてもらうのも良い手段です。

内容をまねることはもちろんしてはいけませんが、文章構成や言葉遣い、印象に残るために工夫した点などを学んで、自身のエントリーシートに活かすことは可能です。

選考に通過したエントリーシートとはすなわち、企業がどのような人材を欲しているかを表している資料ということになります。

ぜひ先輩方のエントリーシートから、志望企業の傾向を研究してみましょう。

自己分析を行う

自己分析をしっかりと行うことは、エントリーシート作成だけでなく、就職活動全体において非常に大事なポイントになります。

自己分析を行うことで、自身の就職活動の軸を見つけることが可能だからです。

志望動機や学生時代に力を入れたこと、自己PRなどで整合性がとれていないエントリーシートは、企業からすると悪印象になります。

自己分析をしっかり行わないまま作成したエントリーシートは、矛盾が生じてしまうことが非常に多いので、事前に自己分析を行っておくことが良いエントリーシートを作るための条件となります。

また、エントリーシートは通過しても、面接でエントリーシートと矛盾したことを答えてしまうこともあるかもしれません。

就職活動の軸を含め、強みやキャリアプランなど自分自身をよく知っていないと、就職活動においては、かなり厳しい戦いになると思っておいたほうが良いでしょう。

提出は早めに

エントリーシートは、企業から提示されてから提出期限までに約二週間前後、期間が設けられていると思います。

しかし、エントリーシートはなるべく早い時期に提出すると、選考で有利になりやすいといわれているのです。

エントリーシートを早い時期に提出することで、採用担当者に好印象を与えられるからです。

具体的にどの程度早い提出が良いかというと、通常は提出開始日から1週間以内が良いといわれています。

しかし、アルバイトや他の企業の就職活動などで忙しく、なかなかエントリーシート作成の時間を割けないという就活生もいると思います。

そのような方は、どれだけ遅くなっても、提出期限の3日前までにはエントリーシートを提出しておくようにしましょう。

内容だけでなく書き方にも注意する

エントリーシートは、応募者の人物像を見るための資料でもありますが、文章が適切に書けているかという点も見られています。

正しい言葉遣い、文章構成で、見やすくわかりやすいエントリーシートを作成することを心がけましょう。

結論・具体例・入社後の活用イメージ・結論の順に書き、論理的に正しい文章にするのが基本的なルールです。

つかみに結論を置くことで興味をもってもらい、その後の具体例を読んでもらえるようにするためです。

また、文章がねじれていないか、「てにをは」が間違っていないかなどの見落としがちな日本語の構成をチェックするのも重要になります。

採用担当者は、膨大な量のエントリーシートを読んでいます。

一人ひとりのエントリーシートを読む時間は限られていますので、第一印象に良い印象を残せるようにするのがポイントです。

おわりに

エントリーシート代行サービスを利用する際のメリットとデメリット、自身で書くために重要となるポイントをご紹介しました。

どうしても時間がない、きれいな文章を書くのが苦手という方におすすめしたいサービスですが、やはりエントリーシートは、基本的には、自分自身で書くのが良いでしょう。

エントリーシート作成にかけた時間や労力も、採用担当者は見てくれています。

忙しい時期になるかとは思いますが、費やした努力は必ずだれかが認めてくれますので、肩の力を抜いて臨みましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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