【例文10選】エントリーシートでの短所はどう書く?例文もあわせて紹介!

【例文10選】エントリーシートでの短所はどう書く?例文もあわせて紹介!

エントリーシートに自分の短所を記入する欄があり、戸惑っていませんか。

自分の長所は堂々とアピールできても、本来は隠しておきたい短所をアピールするのは恥ずかしいと思うかもしれません。

しかし、企業がわざわざ短所をたずねるのには、もちろん理由があるのです。

その理由がわかれば、短所をアピールすることに対する戸惑いも薄れます。

加えて、効果的にアピールできる文章が書けるようになるのです。

この記事ではエントリーシートに短所を書く理由書く際のコツ、そして例文も紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 自分の短所はなにか
  • エントリーシートの短所の書き方のコツ
  • エントリーシートの短所の例文
この記事がおすすめな人
  • 自分の短所がわからない人
  • エントリーシートに書くべき短所がわからない人
  • エントリーシートの短所の書き方やコツを知りたい人

目次目次を全て表示する

短所のない人はいない

あなたは自分の短所はこれだと自覚していますか

短所を気にしている人もいれば、なかには自分には短所はないと思っている人もいると思います。

後者に当てはまる方は、自己肯定感が高くポジティブで素晴らしいことなのですが、短所はエントリーシートに書かなくてはいけない必須項目です。

そのため、該当する方は、自身の短所という新たな発見をしてもらえたらと思います。

また、もともと自覚している短所がある人で短所の書き方がわからない人には、書き方のアドバイスをしていくので、短所を自覚している人、見つけたい人、両方に読んでもらいたいです。

【エントリーシートの短所】企業が短所を問う意図は?

そもそも、どうしてエントリーシートには短所の記入欄があるのでしょうか。

実は、企業はあなたの短所そのものが知りたいわけではありません

また、短所によって就活生をふるい落としたいわけでもないのです。

では、なぜ企業は就活生の短所をたずねるのでしょうか。

答えは、企業は「自分を客観視する力」「困難にあった場合の対処能力」を知る一助として、短所をたずねているのです。

詳しく見ていきましょう。

1.自分を客観視する力を見極めるため

まず、自分を客観視して短所を認めることができるかを見極めるためです。

他人の短所が目に付いても、自分の短所は見えているか、すなわち自分を客観視することができるかを企業は見ています。

誰しも自分の短所からは目を背けてしまいたくなるものですが、自分を省みて自分の短所を知り、それを素直に認めることは、仕事をするうえでも重要です。

短所を把握することで、自分がミスをしやすそうな工程も予測でき、未然に防ぐことができます。

2.短所に対処する能力を見極めるため

また、短所を改善したり、カバーしたりする気持ちと術があるかを知りたいのです。

短所を自覚していても、「苦手なんだから仕方がない」と開き直っては意味がありません。

仕事では、たとえ苦手であってもやらなければいけないことは降りかかってきます。

短所をカバーし、何とかやりきらなくてはならないのです。

自分の弱点を自覚し、それでも苦手な業務にあたって努力している姿勢を見せれば、上司や同僚も自然と協力しようという気持ちになります。

【エントリーシートの短所】短所の見つけ方は?

「短所はいろいろあるけれど、エントリーシートに書けるようなものがない」「自分で自分の短所がわからない」という人もいるでしょう。

自分を客観的に見ることは難しいです。

さらに「自分の短所を素直に認めたくない」という気持ちも働くので、決して容易ではありません。

そこで、自分の短所を探す際に、確認してみてほしいポイントがあります。

このポイントを押さえれば、自分では気づいていなかった意外な短所が見つかるかもしれません。

1.まずは書き出してみる

まずは自分の性格について、思いつく限り書き出してみましょう

このとき、頭の中で考えるだけではなく、必ず目に見える形で書き出すのがポイントです。

書き出したものを並べているうちに、「そういえばこんなこともあった」と連想ゲームのように思いつくことがありますし、「短所とは思っていなかったけれど、この性格もやっかいだな」と思うこともあるでしょう。

また、「これとこれは同じ原因だから、その原因こそが本当の短所なのでは」と、隠れた短所に気づくこともあるでしょう。

目に見える形にすることで効果が生まれます。まずは書き出してみてください。

2.長所を言い換える

短所が思い浮かばない場合は、長所を言い換えて短所にしてしまうのも選択肢の1つです。

基本的に長所と短所は表裏一体であるため、うまく言い換えることで短所が思いつくだけでなく、自分なりにフォローしやすいのもメリットです。

短所への言い換え
  • 几帳面で丁寧 → 細かすぎる
  • 真面目に仕事をこなす → 柔軟性がない
  • 責任感が強い → 1人で抱え込む
  • 計画的に進める → 臨機応変に対応できない
  • 向上心が強い → 焦りがち
  • チームワークが得意 → 自分の意見を主張できない
  • 細かい作業が得意 → 全体を把握できない
  • 落ち着いている → 即断が苦手
  • 協調性がある → 自分の意見が弱い>
  • 積極的に行動する → 思慮が浅い

     

3.失敗経験から考える

短所といわれるとピンとこなくても、自分が苦手なことや失敗したエピソードなら思いつく、という人もいるでしょう。

そうした「苦手なこと」「失敗したエピソード」の原因を探ることで、短所が見えてくることもあります。

できるだけ具体的に、そうしたエピソードを振り返ってください。

たとえば「料理は苦手」では、漠然としすぎています。

より具体的に見ると、「お菓子作りできっちり計量するのが苦手」「野菜を切りながら、鍋にも目を光らせるといった並行作業が苦手」など、苦手なポイントが浮かび上がってくるでしょう。

この場合では、前者の短所は「大ざっぱ」といえますし、後者の短所は「1つのことに集中すると周りが見えない」といえます。

できれば複数の苦手なことやエピソードを思い返して、そこに共通する原因は何かを探っていくと、より短所が見つかりやすくなります。

4.他己分析する

自分では自分の短所が見えないのなら、人に探してもらいましょう。

この場合、誰に探してもらうのか、人選が重要です。

自分のことをよく知っている人なら良いというわけではありません。

あまり親しすぎると客観的に見てもらえないかもしれませんし、今後の関係を壊したくないからと遠慮して本音を言ってくれないかもしれません。

適度な距離のある、信頼できる人に頼みましょう。

大学の指導教官、アルバイト先の上司など、普段から人を評価することに慣れている人がおすすめです。

代表的な短所一覧

人の短所は、ある程度グループ分けできます。

その中でも当てはまる人が多い、代表的な短所について調べてみましょう。

この記事でも例文を紹介しますが、エントリーシートの書き方マニュアルや例文はインターネット上にたくさんあります。

その中から自分に当てはまるものを探しましょう。

自分でゼロから考えていると思い浮かばなくても、いくつかあげられている選択肢から選ぶのであれば、案外すんなりと見つかるかもしれません。

ただし、例文を丸写しにするのはやめてください。

例文はあくまでも参考にとどめて、実際の自分の性格やエピソードに当てはまるように書きましょう。

丸写しのエントリーシートでは、書類選考を通っても、面接でぼろが出てしまいます。

【エントリーシートの短所】短所の見極め方

エントリーシートに短所を書く上で最も重要なポイントは、自分を低く見積もりすぎないことです。

自分の短所に向き合う時間が増えると、ネガティブな感情になりがちですよね。

しかし、自分の短所はこれだけど、このように良くも見せることができる、という別の視点を提案し、主張することが大切です。

それを念頭に、具体的な短所の書き方についてみていきます。

1.改善しようと試みている短所を探す

先ほど書き出した自分の短所の中から、改善は難しそうだけど克服しようと挑戦しているもの、もしくは、言葉を変えると良い意味にも捉えられるものを探してみてください。

前者は、改善しようと努力する姿勢を見せることができ、後者は、短所を受け入れ、自分のなかで認め、それをよいものとして捉えようとする姿勢をあらわすことができます。

2.企業が求める理想の人物像に対応する短所を選ぶ

次に、志望する企業や業界が求めている人材像を研究し、自分に足りないのは何か、という観点から短所を探してみましょう。

企業や業界・業種によって、必要としている人材は異なります。

たとえば金融業界は真面目で口が堅い人を求め、アパレル業界は明るく社交的な人を求めます。

そのため、金融業界にとっては社交的で口が軽いということは短所になるのです。

一方のアパレル業界にとっては、堅くて口数が少ないことは短所になるでしょう。

いわば、絶対的短所ではなく相対的短所を探す、ということです。

この場合、同じ業界であっても企業によって独自色がある場合もあるので、しっかり企業研究をする必要があります。

3.具体的なエピソードを書いてみる

どの短所を書くか決めたら、その短所がよりよく見えるための根拠となるエピソードを、できるだけ具体的に書きだしてみてください。

そのエピソードが具体的であるほど、信頼性は増します。

どのように短所を改善しようとしているのか、短所をよりよく受け止めそれと向き合うことができているかなど書けると良いです。

【エントリーシートの短所】書く時の構成

続いて、エントリーシートにおいて短所について書く際の構成についても詳しく紹介します。

以下の構成に則って作成することで、企業の採用担当者にとって非常に分かりやすい文章になるだけでなく、自分を客観視する力と課題を解決する力を持っていると解釈してもらえるでしょう。

結論

まずは結論の部分で「私の短所は〇〇です」と簡潔に言い切ることを推奨します。

最初に提示することで話の展開が分かりやすくなります。

最初の段階で結論について述べるのは、志望動機や自己PRでも同じです。

最初に何が言いたいのかをはっきりさせておくと、相手も主題を念頭に置いて文章を読むことができます。

具体的な失敗経験

ただ短所について話すだけでは、あなたの短所がどのような場面で発現してしまい、失敗してしまったのかが伝わりません。

「聞こえが良さそうなものを選んでいるだけだ」と思われてしまう可能性もあります。

そこで、あなたがどのような場面で失敗してしまったのか、そして短所がどのように作用したのかについて、企業が分かりやすいような具体的な例を用いて説明しましょう。

失敗経験から学んだこと

失敗の経験から学んだことについて話すことで、あなたが今後その短所をどのように改善し、成長していくのかについて詳しく説明できます。

例えば、「〇〇すれば短所を改善できると考えた」「このような方法で取り組むと失敗することを学んだため、次回からは工夫するようにした」などと説明できると、良い印象を与えられるでしょう。

克服へのアクション

そして、それ以降、そして現在、その短所を克服するためにどのようなアクションを起こしているのかについても説明することを推奨します。

この失敗経験から短所を改善するために、実際に意識している行動やマインドの持ち方について説明しましょう。

これにより、あなたがただ短所を把握しているだけでなく、それを改善するために具体的に対策ができる人物であることを伝えら

【エントリーシートの短所】書く際の注意点

エントリーシートで自分の短所を書く際には、少しコツがあります。

先ほども解説した通り、企業は「自分を客観視する力」「困難にあった場合の対処能力」を知りたいと考えています。

したがって、それが採用担当者へ伝わるように書く必要があるからです。

誤字脱字に気をつけること、読みやすい文章にすることは当たり前です。

加えて、短所を書く場合に特有のコツもあります。

ここでは、短所を書く際に特に気をつけるべき4つのコツを紹介しましょう。

1.短所を提示するだけは避ける

短所について聞かれた際に、短所を提示してそれで終わりという回答方法は避けましょう。

確かに「短所はありません」などと最悪の回答をしてしまい、自己分析すらできていないと思われてしまうのは良くありません。

しかし、短所を提示するだけでは課題解決力をアピールできません

採用では成長意欲の高さや課題解決能力の高さが評価されるため、短所を克服するための行動についてもアピールすることを心がけましょう。

2.「短所はない」は良くない

選考からふるい落とされたくないからといって、「短所はない」と書いてはいけません。

そもそも、短所の項目だけでふるい落とされることは滅多にありません。

企業は、「短所のない人間などいない」ことを前提に、この質問をしているのです。

そのため、「短所はない」と回答する人に対しては「自分を客観視できず、短所を素直に認められない人」または「見栄っ張りで嘘をつく人」と評価します。

いずれにしても、素直に短所を書くよりも、イメージが悪くなってしまいます。

次の項目で、書かない方が良い短所について解説しますが、そうした短所でなければ、素直に短所を書いた方が「自分を客観視できる人」「素直な人」としてイメージが良くなるのです。

3.表現にも気をつける

どんな短所を書くかだけでなく、それをどう表現するかにも気をつけましょう。

なんでも率直に書けば良いというものではありません。

オブラートに包んだ表現にしましょう。

たとえば、「短気でイライラしやすい」では率直すぎますし、まったく魅力を感じません。

同じ短所を表現するとしても、「せっかちで、考えるより先に動いてしまう」とすれば、「行動的」という魅力も感じられます。

つまり短所であっても、その中に憎めないポイントを見出せるような表現にするのです。

嘘をついたり誇張しすぎたりしてはいけませんが、エントリーシートは就活生が自分を魅力的に見せるために書くものです。

短所であっても、魅力を感じさせるような表現にしましょう。

【エントリーシートの短所】書かないほうがいいもの5選

どんな短所であっても、隠さずに書けば良いわけではありません。

書くことでイメージが悪くなってしまう短所もあるのです。

1.お金にルーズ

たとえば、「お金にルーズ」「嘘をつく」などといった、業務に大きい支障をきたすことが予想され、しかも改善が難しいものです。

「お金にルーズ」は、金融業界などお金に密接な関わりのある企業はもちろん、あらゆる企業から忌避されます。

顧客のお金に手をつけるといった直接の害はもちろん、借金をしてトラブルに巻き込まれるなど、企業に思わぬ害が降りかかる可能性もあるからです。

2.時間にルーズ

時間にルーズであることは、社会人として大きな欠点であるため、絶対に書かないようにしましょう。

人としての信頼性に大きく関わってしまうものであるため、短所として書いてしまうと悪い印象を与える可能性が非常に高いです。

また、実際にあなたが時間にルーズである場合は、社会人になる前に絶対に直しておかなければなりません。

もちろん、慣れてきたら遅刻して良いというわけではありませんが、新人の段階で遅刻が多いと将来的な信用に大きく関わります。

「どうしても遅刻してしまう」「自分でもわからないが、なぜ、時間を守れない」という人は、自分の特性を把握した上で、「絶対に間に合う時間」の30分前に家を出るようにするなど、絶対に遅刻がないように対策しましょう。

3.ルールを守らない

最低限のルールすら守れない人材は、どれだけ優秀であったとしても、企業からは求められていない、むしろ門前払いであるため、エントリーシートにも書かない方が良いです。

グループの秩序を乱してしまう人物であるとみなされ、その時点で選考から落とされる可能性が高いです。

先ほど「時間にルーズである場合は直さなければならない」と話したことにも通じますが、あなたが全くルールを守れない人物である場合は、就職までにその癖を直す必要があります。

最近は、企業のルールに納得できない人も多いですが、従業員と企業を守るために設けられているものがルールであるため、自分の中で消化し、守れるようになりましょう。

4.嘘をつくことがある

「嘘をつく」も、企業が採用を避ける短所です。

新入社員がミスをするのは、どんな企業であっても想定の範囲内でしょう。

ミスに気づいた時点で、素直に上司へ報告すれば大抵のことはリカバリーできます。

しかしミスを隠そうとして嘘をつき、手に負えなくなってから発覚したとしたら、より被害が大きくなり、リカバリーもできません。

業務だけでなく、職場の人間関係もうまくいかないでしょう。

こうした、業務に大きな支障をきたすことが予想され、しかも改善が難しい短所、また、反対に、意識や工夫次第ですぐに直せるものも、書いてはいけません。

5.企業の理念と照らし合わせて

企業が求めている人物像に大々的に取り上げられているものを短所としてアピールするのは絶対にやめましょう。

例えば、リーダーシップがある人材を求めていると公式サイトに書かれているにもかかわらず、人をまとめる力がないと書いてしまうと理念にあっていないとみなされ、不採用になる可能性が高いです。

また、企業研究を全く行っていない、モチベーションが低い人材であるとみなされる可能性も高いため、実際の短所であったとしてもわざわざ書く必要はありません。

【エントリーシートの短所】短所別例文10選/h2>

自分の短所を見つけたら、いよいよ実際にエントリーシートへ記入します。

先ほど紹介した、自分の短所を書く際のコツ4点に気をつけて書き進めましょう。

実際に、文章にする段階となると難しいと感じる人のために、短所の種類ごとに例文を用意しました。

書き方の参考にしてください。

ただし、例文を丸写しにするのはやめてください。

例文は、あくまでも参考にとどめて、実際の自分の性格やエピソードに当てはまるように書きましょう。

1.優柔不断が短所の例文

私の短所は、優柔不断であることです。

特に重要な決断をしなくてはいけないときほど、なかなか決められないのです。

今までで一番決断に迷ったのが、大学入試のときでした。

学力的に安全圏の地元の国立大学を受験するか、かなり背伸びをしないと難しい東京の国立大学を受験するか、センター試験のあともずっと迷っていました。

もう自分では決められないと、高校の担任の先生に泣きついたほどです。

しかしそこで担任の先生から「お前ならできる」と背中を押してもらい、東京の大学を受験することにしました。

背中を押されて受験校を決めたあとはもう迷わず、晴れて東京の大学に合格できました。

このときは担任の先生の力を借りることで決断しましたが、優柔不断な自分を変えようと、就職活動でエントリーする企業は自分だけで決めています。

今後、社会人としてさまざまな決断を迫られることになると思いますが、慎重さは忘れず、しかし果断に決定できるよう、努めていきたいと思います。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

優柔不断な人には完璧主義な部分があります。

確かに結果にこだわることは仕事においてとても大切ですし、高く評価されやすい傾向にあります。

しかし、多少肩の力を抜くことも大切であるため、どのように優柔不断という短所を克服するのかについても分かりやすく説明しましょう。

2.心配性が短所の例文

私の短所は、心配性なことです。

行動を起こす前にあれこれと気をもんで、気疲れしてしまうこともしばしばです。

最近の出来事では、友人と旅行に行く前、日程や持ち物をあれこれ心配し、準備にとても時間がかかりました。

旅先の電車やバスの時刻表を調べて「旅のしおり」のようなものを作ったり、着替えを多めに入れたりして、荷物もとても大きくなってしまいました。

ところが、一緒に旅行をした友人は楽観的で、日程は大体の行き先を把握するくらいで、荷物も小さく、とても軽やかだったのです。

私の作ったしおりは、バスの時間を確認するときくらいしか出番がなく、荷物は重すぎて疲れてしまいました。

それ以来、友人を見習って普段の荷物を減らすようにしたのですが、それでも困ることはまったくありません。

今まで私は心配しすぎて、荷物に限らず、余計なものをあれこれ抱え込んでしまっていたのだと気づきました。

この気づきを忘れず、必要以上の心配をせずに、軽やかにチャレンジしていきたいと思っています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

心配性である人は、悪い結果をイメージでき、危機回避能力が高いということでもあります。

もちろん、この能力は仕事においても幅広く活用できます。

ただし、最悪の場合を考えすぎて何も行動できないと、就職後に活躍できないため、物事を推進することの重要性を示すようにしましょう。

3.こだわりが強いことが短所の例文

私の短所は、こだわりが強すぎることです。

1つの物事に手をつけると、とことんやりこんでしまうのです。

大学の学園祭でステージ装飾を作ったときも、細部まであれこれと作りこみ、友人にもあきれられてしまうほどでした。

その甲斐あって納得のいく装飾はできたのですが、学園祭当日、観客は装飾などには目をくれず、ステージ上の出演者を見ていることに気がつきました。

つまり、私のこだわりはまったく無駄なものだったのです。

そのことに気づいてからは、何かに熱中しそうになると「これをやる目的は何か」を意識するようになりました。

そして、目的に適っていないことに関しては「これはほどほどにしておかなくては」と、自制するようにしています。

まだまだ周りを見る視野が狭く、こだわりが強すぎるとあきれられることもありますが、こだわる対象を見極められるようにしていきたいと思います。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

決めたことをやり遂げることは責任感があるということでもあり、決して悪いことではありません。

ただし、こだわりが強すぎると「融通が利かない」というレベルにまで達してしまい、仕事においてマイナスとなってしまいます。

そこで、周りの意見も大切にするという意識を持っていることをアピールすると良いでしょう。

4.緊張しやすいことが短所の例文

私の短所は、緊張しやすいことです。

大事な場面で緊張し、硬くなってしまって、失敗することがよくあります。

特に困ったのは、テニスサークルの試合のときでした。

普段の練習では得意なサーブが、試合になるとまったく入らなくなってしまうのです。

それが原因で、練習試合では負け続け、団体戦のメンバーに選ばれたときには辞退しようとしました。

しかし辞退を申し出たとき、先輩に「君のできることを、できる範囲でやれば良いんだよ」と言われ、団体戦に出場することにしたのです。

やはり緊張でサーブが決まらない場面もありましたが、サークルのメンバーが「ドンマイ」とたくさん声をかけてくれて、決まったときには大歓声で喜んでくれました。

そのとき、私が緊張しやすいのは、「何もかもを自分の責任として背負い込んでしまっているからでは」と気づきました。

周囲の人が応援し、手を差し伸べてくれているのに、それに気づいていなかったのです。

それ以来、緊張して硬くなりそうなときは応援してくれる人のことを思い浮かべたり、ときには「手伝ってほしい」と伝えたりすることで、少し気を軽くできるようになりました。

まだ緊張してしまうことはありますが、自分の緊張とうまく付き合っていく手段を見つけたと思っています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

緊張しやすいことは、一見短所にしか思えないかもしれませんが、慎重に物事に取り組む人であるというイメージも与えられます。

したがって「真面目であり、何事においても全力で取り組む」という真剣さをアピールできると良いでしょう。

5.飽きやすいことが短所の例文

私の短所は、飽きっぽいところです。

子どものころから習い事が続かず、親に叱られることもありました。

大学に入ってからは、いろいろな講義に興味を惹かれましたが、なかなか受講する講義を絞りきれず、いつも受講数の上限いっぱいまで登録していました。

他学部の講義も受講できたので、自分の学部とはまったく関係のない講義も受講し、話についていけないこともしばしばで、途中で出席しなくなってしまったこともあります。

そのせいで成績が振るわないものも多く、GPAは悲惨なものです。

しかし、自分の専門とは関係がないと思っていた科目で卒業研究のヒントを得たり、他学部の人からアドバイスをもらったりと、思わぬ副産物もありました。

飽きっぽく、いろいろなことを広く浅くしか身につけていませんが、それによって得られるものもあるのだと感じています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

飽きやすいということは、好奇心旺盛で行動力があるという意味でもあります。

ただし「すぐに仕事を辞めてしまうのではないか?」と思われてしまうケースも少なくありません。

したがって「様々な業務をこなすことにやりがいを感じるだけであり、すぐに仕事を辞めるわけではない」ということを示唆できるような文章を提示できると良いでしょう。

6.1人で悩みを抱えがちなことが短所の例文

私の短所は、1人で悩みを抱えがちなところです。

相手に迷惑をかけたくないと思って、なかなか人に相談できないのです。

農作業サークルのリーダーをしていたのですが、あるとき、畑の近隣住人から苦情を呈されたことがあります。

大学を通して、リーダーである私に「砂埃が立って迷惑だ」と伝えてこられたのです。

しかし、砂埃を完全に抑えることはできません。

1人で1週間ほど悩み続けていました。

そのうち、サークルの友人が私の悩んでいる様子を心配して、声をかけてきてくれたのです。

それでようやく苦情の件を打ち明けると、一緒にその住人に話をしに行ってくれることになりました。

お宅に訪問すると、ご家族の方から「苦情を言った父はクレーマー気質で、あちこちに言いがかりをつけて回っていて、申し訳ない」と謝られ、問題は解決したのです。

私1人では悩むばかりで解決策も見出せず、友人にもかえって心配や迷惑をかけてしまったことに気づき、申し訳なくなりました。

それ以来1人で悩んでしまい、かえって人に迷惑にならないよう、自分でひとしきり考えても答えの出ない問題は、人に相談するよう心がけています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

1人で悩みを抱え込みがちな人は、非常に責任感が強く、完璧主義なイメージを持たれることが多いです。

そこで「1人で抱えがちではあるものの、その短所を理解しており、できるだけ周りの人に頼ろうとしている」「頼った経験があり、人に頼る意識を持っている」ということを伝えられると、改善意欲を示せます

7.マイペースなことが短所の例文

私の短所は、マイペースなところです。

特に家族から、「今は掃除するより料理を手伝ってほしい」「食卓が片付かないから、作業を切り上げて食事をしてしまってほしい」などと言われることがあります。

自分ではあまり気にしていなかったのですが、あるとき母から「あなたは良いかもしれないけれど、周りの人にはストレスになるし、

人の時間を奪ってしまっているんだよ」と指摘されて、ハッとしました。

そのあと、親しい友人に相談したところ、「まずは周りの人の動きを観察するように心がけてみたら」とアドバイスされました。

それ以来、周りの人が今何をしているのかを見て、自分は何をすれば役に立てるのかを考えるようにしています。

家族にはまだ「気配りの仕方がずれている」と言われることがあるので、周りを観察するだけでなく、直接何をすれば良いのかたずねて動くようにしていきたいと思っています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

マイペースすぎると「周りの人の意見を聞き入れないのではないか?」と心配されてしまいます。

したがって、周りの人とコミュニケーションをとって、協調して取り組む意欲があることを示せると良いでしょう。

少なくとも「仕事においては協調性がある」ことを示せると良いです。

8.せっかちなことが短所の例文

私の短所は、せっかちなことです。

何かしようと思い立ったら、あまり考えずにすぐ動き出してしまいます。

つい先日、せっかちさのせいで手痛い思いをしました。

大学の実習でグループ実験をしていたのですが、私のせっかちさが原因で、実験に失敗してしまいました。

結局実験をやり直すことになり、かえって時間がかかり、グループのメンバーにも迷惑をかけてしまったのです。

この出来事を機に振り返ってみて、私が焦って何かをしたとき、時間短縮になった経験よりも、失敗したりかえって時間がかかってしまったりした経験の方が多いことにようやく気がつきました。

今は、気持ちが焦っているときには意識して深呼吸をするように心がけています。

まだまだ十分ではありませんが、自分がせっかちで失敗しがちだと意識することで、少なからず前進したように思います。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

せっかちな人は時間を重視し、スピード感を持って物事に取り組むことができる人物であるという好印象にもつながります。

そこで、失敗経験などについて話し「周りに相談して確認を取ることの重要性に気づいた」などと話せると良いでしょう。

9.ネガティブなことが短所の例文

私の短所はネガティブなことです。

この短所が伝わりやすいエピソードとしては、友人と待ち合わせをしていた際に急に予定の変更を提案されてしまった話が挙げられます。

一度ではなく、2度も3度も、そして複数の友人に約束をキャンセルされてしまったため、嫌われているのではないかと不安になり、人間不信になりかけたこともあります。

しかし、私との予定をキャンセルした友人は、他の人と予定を立てた際もキャンセルすることが多いと聞きました。

そこで「急に予定が合わなくなっただけ」と考え、深く考えすぎないようにしました。

そして、私は読書が好きであるため、「本を読むための一人の時間を与えてもらった」と前向きに考えるようにすることで、徐々にネガティブに考えることも少なくなっていきました。

仕事において、「反省」は必要ですが、いつまでも引きずってパフォーマンスが下がることは他の社員の方々にも迷惑をかけることになるため、ネガティブになりすぎず、前向きになれるよう取り組んでいきたいと思っています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

ネガティブな人は謙虚で自己反省ができるという大きな利点を持っています。

したがって「いつまでも引きずるのではなく、自分の中で切り替える意識を持っている」ことをアピールできると良いでしょう。

10.計画性がないことが短所の例文

私の短所は計画性がないことです。

この短所によって困ったエピソードとして、提出物を期限内に提出できなかったことが挙げられます。

その提出物は授業の最終レポートであったため、評価に大きく関わるものでした。

時間をかけてクオリティの高いものを提出したことと、一度も休まずに授業に出席していたこともあって、なんとか単位は落とさず、最低評価で単位を取得することができましたが、自分には計画性がないことを痛感しました。

そこで、それ以降は自分に計画性がないことを自覚し、他人に迷惑をかけないよう、ありとあらゆるスケジュールにおいて逆算し、1日前に計画を終わらせることを大切にしています。

特に仕事においては、私1人の遅れで会社だけでなく取引先やお客様にも迷惑をかけてしまう可能性があるため、計画性を持って業務に取り組んでいきたいと考えています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

計画性がないと話すことで「臨機応変で柔軟性がある人だ」という評価を与えることもできます。

しかし、締め切りに遅れるなど、仕事において致命的なミスを犯してしまう可能性も懸念されます。

そこで「計画性がないながらも、工夫して取り組んでいる」ことについて、詳しく説明できると良いでしょう。

短所について具体例とともに説明しているため非常にわかりやすいです。

また、その短所を改善するためにどのようなことを心がけているのかの説明も、端的にできています。

短所の例としてわかりやすく、就職後にも特に悪影響があるような短所であるとは思われないでしょう。

200字

私の短所は、マルチタスクが苦手なことです。

大学時代、アルバイトとサークル、そして授業を全て100%の力で、完璧にこなそうとするがあまり、うまく管理できず、睡眠時間を確保できず、体調を崩してしまったことがあります。

そこで、以降は自分のキャパシティを把握した上でそれぞれの優先順位を明確にし、取り組むことで、複数の業務を効率よく行うよう心がけています。

これにより、体調も管理できています。

人事の評価

何が短所であるか、そしてどのような場面でその短所が現れたのかについての説明がスムーズです。

また、それ以降、どのように自分の短所をカバーしているかもわかりやすく、優秀な人材であることが伝わります。

400字

私の短所は、融通が利かないことです。

飲食店のアルバイトで、マニュアルにない新しい調理法を独断で行っていた後輩を強く叱りすぎてしまいました。

私が働く飲食店では、調味料を入れる順番が明確に決まっているのですが、効率を重視して後輩がまとめて調味料を投入していた際、マニュアルと違うということで叱責してしまいました。

しかし、大学の後輩でもある彼が優秀であることはわかっていたため、店長と相談し、実験したところ、どちらの方法でも味に変化はないことが分かりました。

それ以降、彼が提案した手法で取り組むことで、スムーズに調理を行えるようになりました。

この経験以降「ルールだから」と頭ごなしに強要するのではなく、そのルールの根本的な目的を考え、柔軟に対応することを心がけています。

貴社に入社した際も、マニュアルを守りつつ、どうすればより効率的に業務を行えるかを考えながら、工夫して業務に取り組みたいと考えています。

人事の評価

実際にどのような場面で短所が現れたのかについての説明が非常に分かりやすいです。

短所について長めの文章で説明できる場合は、どのような場面で短所を発揮してしまい、そしてそれ以降はどのように改善するために取り組んでいるのかを詳しく説明するようにしましょう。

まとめ

エントリーシートに短所を書く理由と書く際のコツ、そして例文を紹介しました。

短所をアピールすることに対する戸惑いは薄れたでしょうか。

「自分にこんな短所があったなんて」と、自分の短所にはじめて気づいて、落ち込んでしまっている人もいるでしょう。

自分を客観視して短所を素直に認めることは気が重いこともあります。

しかし、そもそも短所のない人間などいませんから、恥ずかしく思うことはありません。

ここで紹介した例文も参考にして、短所の中にも憎めないポイントを感じさせる、魅力的なエントリーシートを完成させてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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