はじめに
面接のとき、目線をどこにもっていくべきか、わからないという方も多いかと思います。
良い印象を残すには、目線のやり場に慌てず、しっかりと落ち着いて話すことが大切です。
今回は面接における目線の置き方から、緊張をほぐす方法について、くわしくご紹介いたします。
面接時の目線はどこ?
面接の際は、基本的に目線は面接官である相手の目を見て話すのが一番良いとされています。
なぜなら、面接では面接官とのコミュニケーションを取ることが前提です。
人と話す際に、しっかりと目を見て話す人は、それだけで誠実な印象を与えられます。
目線を合わさず話してしまうと、緊張が伝わってしまうだけでなく、面接官にあまり良くない印象を与えてしまうので注意しましょう。
面接の際には、きちんと面接官の目を見て、コミュニケーションを取るようにしっかり話すことが大切です。
目を見るのが難しいという方は、目の近くや顔付近を見るようにして、なるべく自分の目線と顔が下を向かないようにしましょう。
目線がきちんと面接官のほうを向いていると、意欲的な姿勢をアピールできます。
ひたすら凝視すればいいのか?
面接官に目線を向けようとすると、意識しすぎて顔がこわばってしまうこともあるかと思います。
特に目線は、面接官の目に合わせようとすると、力が入って凝視してしまいがちです。
そのようにひたすら凝視してしまうと、不自然な表情で顔がこわばり、かえってマイナス印象になってしまうこともあります。
こわばった表情は、相手とコミュニケーションを取るときに、できるだけ避けたい表情です。
面接においても同じで、不自然な表情ではなく、落ち着いてやわらかい表情で話すことが良い印象を与えるポイントといえます。
不自然な表情や強すぎる目力で威圧感を与えてしまうと、面接官にとって気分を害すことになるため注意するようにしましょう。
そのため面接官を凝視するのではなく、適度に目線を外しながら、穏やかな表情で話すよう心がけることが大切です。
目線を外すのはありなのか?
面接のときに、面接官から目線を外してもマイナスな印象にならないか、不安に思っている方も多いかと思います。
基本的には、適度に目線を外すことはOKです。
しかし何度も目線を外しすぎてしまうと、緊張している雰囲気や自信のなさなどととらえられてしまうこともあるため、適度な回数を心がけましょう。
とらえ方としては「基本的に面接官の目を見て話す」といった程度にしておくことがポイントです。
「目線を外してしまったらマイナスになってしまうから決して外さない」と思ってしまうと、目に力が入って威圧感を与えてしまいます。
あくまでも自然に話せるように、適度に目線を外しながら、しっかり相手に向かって話す姿勢を意識しましょう。
Web面接の場合は?
最近ではリモートによる面接が増え、直接面接官と直接対面しない場合、どこを向いて話せば良いのかわからず困ってしまう方も多いかと思います。
基本的にWeb面接の場合は、カメラを見るように意識することが大切です。
カメラを見ていると、面接官は目線を合わせられているように感じます。
ただ注意しておきたいのが、面接官が話しているときは、モニター越しの面接官の目線を見るようにすることがポイントです。
面接官が話しているときもずっとカメラを見てしまうと、目線を意識しすぎて相手に不自然な印象を与えてしまいます。
「面接官が説明するときはモニターを、自分が話すときはカメラを」といった程度にとらえておくことが大切です。
その際にカメラと目線の高さをそろえておくと、より良い印象を与えられます。
面接官が1人じゃない場合は?
面接官が複数人いる場合は、全員に良い印象を与えられるように意識することが大切です。
話している面接官に目を向け、1人から質問をされたら、基本的にはその人に目線を向けて話すことが重要になります。
しかし、自分が話しているときは、その面接官だけでなく、その周りの面接官へも適度に目線を送ることがポイントです。
あくまでも「その会場にいる全員で面接をしている」という意識を忘れずに、満遍なく目線を送る必要があります。
そのため、基本的には話している面接官の目線に合わせ、適度に目線を分散させながら複数の面接官と満遍なくコミュニケーションを取ることが大切です。
その際も、やわらかい自然な表情でいることを意識しましょう。
緊張してしまうときの対処法
目線を合わせるとどうしても緊張してしまう場合は、その緊張でマイナスな印象を与えてしまわないように、きちんと対処をすることが大切です。
主な対処法としては、「目以外の顔のパーツを見る」「ネクタイの結び目を見る」といった2つの方法があります。
目以外の顔のパーツを見る
面接官の目を見られない場合は、顔のほかのパーツを見て話すように心がけましょう。
目を見られなくても目線を相手に合わせることは、面接において、非常に重要なポイントといえます。
そのため面接官が「目線を合わせてくれているな」と感じられるように、意識して話すことが非常に大切なのです。
目以外の鼻や口、おでこに目線を向けると、面接官からすると「目線が合っている・少なくとも顔は向いている」と感じられます。
直接目を見られなくても、目付近に目線があれば、相手に不快な思いをさせずにうまくコミュニケーションを取ることが可能なのです。
あくまでも面接官の目から大幅に視線が逸れないように、目線や顔の向きを意識して話しましょう。
ネクタイの結び目を見る
顔以外のパーツを見るのも緊張してしまうという方は、ネクタイの結び目を見て話すことも、1つの解決策になります。
ただネクタイの結び目は、面接官の目からはだいぶ下に位置しているため、あまりおすすめできるものではないのも事実です。
ネクタイの結び目・首元を見ることで「目線が合っている」と思われやすいですが、人によってはやや目線が低く感じられる可能性もあるため、マイナスな印象を与えてしまうこともあります。
そのためネクタイの結び目を見るのは、顔のパーツを見ることも、極度に緊張してしまうときの最終手段として考えておくことが大切です。
見るときもなるべく一点に集中せず、目線を適度に分散させて、自然に話しているよう意識しましょう。
効果的な場面とテクニック
最後に、面接を上手に進めるコツをくわしく紹介していきましょう。
面接をうまく進めていくためには、場面によってテクニックを使い分けることがとても大切なのです。
以下3つの場面に応じたコツをよく確認して、実際の面接にも活かしてみてください。
・自己アピールをするとき
・面接官が話している最中
場面に応じてテクニックをしっかりと使い分けられれば、内定へ近づく可能性は高まるといえるでしょう。
意欲的な発言をする場面
意欲的な発言をするときに、目線をしっかり面接官に合わせると、より熱意が伝わりやすくなるのです。
「しっかりと伝えたいことは相手の目を見て話す」と意識することで、自然に表情でしっかりと意思表示ができるようになるのも特徴です。
また意欲的な発言をするときに目を見ると、堂々とした自信も伝わり、発言に嘘偽りがないと思わせられる効果もあります。
そのため、自然に話すことを心がけながら、伝えたいことを話す際は面接官の目をしっかりと見て話すことで、そこに込める熱意も伝わるようになるのです。
意欲的な発言をする場面では、相手の目をしっかりと見て話し、真剣な気持ちが伝わるよう熱意を込めるようによりいっそう心がけましょう。
自己アピールをするとき
面接での自己アピールの際、相手の目をしっかりと見て話すことはとても大切です。
自己アピールでは、自身の長所ややる気などを存分に相手に伝えることがポイントになります。
そのようなときに目線が違う方向へ向いてしまうと、印象があまりよくありません。
さらには、伝える内容も伝わりにくくなってしまうので注意しましょう。
自己アピールをする際は、自分に自信をもって話すことが大切です。
目線をしっかり合わせて話すことができれば、面接官の目にも自信があるように見え、より魅力的な人間に思われます。
そのため、自身の魅力をアピールする場面で目線を合わせることは、面接を成功させる大きなコツです。
しっかり目を見て、堂々と自己アピールをしましょう。
面接官が話している最中
自身が話すときだけでなく、面接官が話しているときに目線を合わせることも非常に重要です。
目を見て話を聞くことで、相手の話をしっかり聞くという意思表示ができます。
この点は面接において非常に重要なポイントで、面接官もよくチェックしているのが事実です。
相手の目を見て話を聞ける人は、傾聴能力があると判断され、好印象であるといえます。
そのような人材は、入社後もさまざまな人と話す際にしっかり相手の話を聞けて、コミュニケーションをうまく取れるイメージがしやすいのです。
面接官が話しているときは、その目線だけでなく、適度にうなずきながら聞きましょう。
それらが自然にできるように心がけることが、面接を成功に導くコツです。
まとめ
今回は、就職活動における面接での目線の置き方や、上手に話すコツを紹介しました。
面接で相手の目をしっかり見ることは、自身の魅力を伝えるうえで非常に重要なポイントです。
目をしっかり見続けられなくても、目線をなるべく合わせて、顔が下を向かないように意識することが大切になります。
また、やわらかく自然な表情を意識することもポイントです。
面接官とうまくコミュニケーションを取れるよう、これらの点をご参考に、ご自身の面接練習に活かしてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート