はじめに
面接を受けるとき、エントリーシートと同じ内容を話している方も多いのではないでしょうか。
同じような回答になってしまい、面接官にアピールできなかったと悔やむ方も少なくありません。
今回は、エントリーシートと同じ内容を面接時に話してもいいのかについて解説します。
また面接での注意点も紹介していきますので、ぜひ今後の参考としてお役立てください。
エントリーシートと面接の重複について
エントリーシートを踏まえた面接対策
エントリーシートと違う内容を話すことについて
エントリーシートで困ってる人
面接対策をしている人
面接とエントリーシートの内容を迷っている人
面接でエントリーシートと内容は同じになってもいい!
一般的に、面接でエントリーシートと同じ内容を伝えることは特に問題ないとされています。
そもそも面接時に使用するエントリーシートは、面接官にとってどのような役割を持っているのでしょうか。
エントリーシートの役割を理解しておけば、なぜ面接で同じ内容を受け答えてしても問題ないのかがよりわかりやすくなるでしょう。
これにより、面接官が質問する意図も把握できるようになるため、まずは面接におけるエントリーシートの役割を覚えることが大切です。
面接の重要項目とエントリーシート
面接では主に志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなどが問われます。
ただ企業によっては時間の制約から話を十分に聞いてもらえないこともあります。
このような場合、エントリーシートが非常に重要となり、あらかじめ自己PRや志望動機をしっかりと記入しておくことが大切です。
それが、面接官に自分を知ってもらう一助となります。
エントリーシートと面接の内容は一貫したものであることが望ましく、両方を通して自己アピールを行うことが大切です。
面接の詳しい基礎知識に関しては、本やWEBで調べてみてもいいでしょう。
エントリーシートは事前資料
エントリーシートは、応募者のことを知る事前資料としての役割があります。
多くの面接官は、手元にあるエントリーシートをもとに面接を進めていきます。
むしろ、エントリーシートの内容に沿ってアピールをした方が、面接官の印象に残りやすいのかもしれません。
また、エントリーシートは面接時の質問内容を決める重要な補助ツールといわれています。
特に「志望動機」「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」などの項目は、応募者のエントリーシートを見ながら進められることがほとんどです。
エントリーシートに記載された内容を深掘りするような質問をされることも多いので、事前に話す内容をブラッシュアップしておきましょう。
「エントリーシートの内容と同じ内容を話すのはNG?」と悩んでいる人は、自信を持ってそのまま面接対策を続けてください。
整合性もたしかめている
企業の採用担当者は応募者の受け答えに対し、エントリーシートの内容と合致しているかどうかをチェックしています。
応募者が志望動機や自己PRなどを話しているときに、エントリーシートはその内容に齟齬がないかなどを確認する資料として使われることがあります。
エントリーシートに記載されている内容と受け答え内容が大きくかけ離れている場合、「志望動機が曖昧だ」「自己分析が十分でない」と思われてしまうかもしれません。
また自己PRに関しても同様で、エントリーシートに書いている内容と異なる回答をした場合、「自分をしっかりとまだ理解していない」と判断されてしまうでしょう。
面接では、エントリーシートの内容と話している内容が一致していることも大切です。
エントリーシートとまったく違う内容を話すのは?
先述したとおり、エントリーシートの内容と面接で話す内容が一致しても特に問題にはなりませんが、一方でエントリーシートとまったく違う内容を話すのは良いことなのか気になる人も少なくないでしょう。
エントリーシートと異なる内容を話すのは、必ずしもNGというものではありませんが、注意すべきポイントはいくつかあります。
エントリーシートをもとに面接でどこまで話せば良いのか迷っている人は、ここから紹介するポイントを押さえて面接対策を進めていきましょう。
関連していないければまったく違う内容は避けるべき
エントリーシートの内容と異なる内容を面接で話すのは、基本的に避けた方が無難といわれています。
前述のとおり、採用担当者はエントリーシートの内容との整合性もチェックしています。
エントリーシートに書かれていない内容を伝えてしまうと、面接官に「この応募者は嘘をついている」と判断されてしまうかもしれません。
まったく違う内容を伝えられた面接官は、その情報の多さから混乱し、応募者のことを理解しづらくなってしまうのです。
また、アピールしたい内容を十分に伝えられないことは大きなマイナスポイントで、合否の結果に影響を与えます。
とはいえ、エントリーシートの内容に関連している情報であれば問題ありません。
質問への返答に近い内容であれば許されますが、完全に異なる内容は避けてください。
言い回しだけ変える・加えるはOK
エントリーシートに記載されていない内容を伝えるのはNGですが、内容と一貫性のあるものであれば特に心配する必要はありません。
エントリーシートの内容にとある要素を付け足す、あるいは同じ内容だけど文言や言い回しを変えているといったケースです。
むしろ、そうすることで質問への返答がより具体的になるので、採用担当者にはわかりやすい内容になるでしょう。
また内容を付け足すことで、内容の背景にあるストーリーを理解してもらえるほか、応募者の人物像もより浮かび上がってくるようになります。
面接官の性格や面接時の雰囲気に合わせて言い回しを変えたり、その都度関連する情報を加えたりするのは、面接官に好印象を与えられる有効な手段のひとつです。
押さえておきたい注意点
厳しい面接を突破するためには、事前に面接の注意点をよく把握しておくことが重要です。
多くの面接官は、エントリーシートの情報から応募者の人柄や性格をイメージします。
そのため応募者は、採用担当者がほしい情報をあらかじめ押さえたうえで面接に臨むことが求められます。
エントリーシートが面接時における事前資料になっていることを踏まえ、受け答えのポイントを知っておけば、一次面接や二次面接、そして最終面接を突破することができるでしょう。
エントリーシートの丸暗記は避ける
エントリーシートの内容を覚えることは重要ですが、丸暗記したものをそのまま話すのはNGとされています。
一言一句違わずに丸暗記した内容は、面接本番では棒読みになってしまうことがほとんどです。
単なる音読のように、頭の中に浮かぶ文字をただ読み上げることになりかねないため、採用担当者の印象に残るような工夫が必要です。
エントリーシートの内容を覚えるときは、丸暗記というよりも、大事なところを箇条書きにして覚えるようにすると良いでしょう。
また、暗記した内容をそのまま伝えるのは、面接官の「もっと知りたい」という思いを削いでしまうおそれがあります。
エントリーシートの内容を少しアレンジしたり、関連する情報を付け加えたりしながら話すようにしましょう。
文字では伝えきれない部分を意識する
エントリーシートの内容をもとに受け答えをするときは、何かプラスアルファの情報を付け加えるようにしてください。
なぜなら、面接の場はエントリーシートで書ききれなかった情報を伝える絶好の機会だからです。
エントリーシートでは、文字数に制限がある場合がほとんどです。
限られた文字数では、自身のエピソードなど細かいニュアンスを伝えきれないことも少なくありません。
エントリーシートで伝えられなかった内容は、面接本番で説明できるよう事前に整理しておきましょう。
面接本番でこのような受け答えができると、採用担当者は応募者に対して好印象を持ちます。
たとえば自己PRをする場合、そのときの自分の感情などを伝えると良いでしょう。
エントリーシートを補うことを意識する
面接で話す内容は、エントリーシートを補足するような意識で考えておくとちょうどよく感じられます。
たとえエントリーシートと同じ内容を話す場合でも、その内容を補うように話すことができれば過度なアピールにはならず、謙虚かつ誠実な印象につながります。
また、面接官は面接前にある程度エントリーシートを読み込んでおり、エントリーシートに記載した内容はすでに把握済みです。
そのため、面接を突破するにはその内容を補足して話すのがベターです。
エントリーシートだけでは応募者のことを知ることはできず、面接をして自社に合う人かどうかを判断する必要があります。
エントリーシートを書く際は、面接で付け足す内容を考えながら簡潔にまとめてみてください。
【面接でES】エントリーシートを踏まえて面接の練習をしてみよう
エントリーシートと面接で同じ内容を語る点には注意が必要でありながらも、メリットが多いと言えます。
整合性と理論的根拠が面接で特に重要視される要素ですが、これらは実際の面接経験を通じてしか学ぶことはできません。
なので、これまでの情報を基に、積極的に面接の模擬練習を行うことをお勧めします。
練習方法としては、自身の回答を録画する、面接練習アプリを利用する、または大学のキャリアセンターを活用する等が考えられます。
更なる詳細な方法や注意点については、こちらの記事も参考になりますよ。
エントリーシートを面接でも活かしていこう!
エントリーシートに書いた内容を覚え、面接本番で話すこと自体は特に問題ありません。
むしろ面接はエントリーシートに記載されている情報をもとに進められるので、自分で書いた内容はある程度把握しておくべきです。
しかし、丸暗記したまま棒読みで話すのは避けた方が良いでしょう。
企業の採用担当者は、エントリーシートを事前資料として扱っており、面接では応募者の補足情報を求めています。
エントリーシートをもとに受け答えをするときは、そこに書ききれなかった内容や、付け加えておきたい部分を交えながら伝えるようにしましょう。