エントリーシートには貴社と書く方が正しいのか?御社との違いは?くわしく解説!

エントリーシートには貴社と書く方が正しいのか?御社との違いは?くわしく解説!

はじめに

pixta_70179233_M

企業にとってエントリーシートは非常に重要な判断材料です。

そのため、内容だけに限らず、どのような表現を文中で使っているかも細かくチェックします。

多くの就活生が悩むのは「貴社」と「御社」の使い分けでしょう。

これらは両方とも相手企業への敬意を示す表現です。

つまり同義語でありますが、それぞれによって使うべきシーンは異なります。

それを受け本記事では、エントリーシートを記載するにあたって、「貴社」「御社」の実際の使用方法について解説します。

エントリーシートに御社は間違いなのか

「貴社」と「御社」はどちらも相手企業に敬意をあらわす表現であり、同義語です。

そのため、エントリーシートに「御社」と書いたとしても間違いではありませんが、適切な使い方でないため注意が必要です。

「貴社」と「御社」は同義語ですが、使う場面によって違いが生まれます。

使う場面とは、文章で書いてあらわすときに使うのか、もしくは話すときに使うのかです。

メールやエントリーシートなどに書く際に使うのが「貴社」、面接など話す際に使うのが「御社」です。

そのため、エントリーシートには「貴社」と記載するのが適切といえます。

仮にエントリーシートに「御社」と書いてしまった際でも、意味が異なるわけではないため、間違いではありません。

しかし、適切な使い方ではないため注意が必要です。

ビジネスマナー重視の会社の場合、選考に影響する可能性も考えられるため、注意しましょう。

「常識のない人」「マナーを知らない人」といった印象を与えてしまう可能性があるのです。

御社と貴社の違いとは

「貴社」と「御社」両者ともに相手企業をあらわす尊敬語です。

同義語ですが、それぞれ使う場面で違いが生まれます。

「貴社」はエントリーシートを書くときなど、文章の中で使用します。

一方、「御社」は面接で話すときなどに使用されるのが適切な使用法です。

ここで補足ですが、自分の企業をあらわす際の適切な表現方法は「当社」や「弊社」です。

適切な言葉の表現をきちんと使い分けられれば、一般常識のある人と好印象をもってもらえます。

ここでは「御社」と「貴社」の違いについてそれぞれ具体的に解説します。

御社とは

 「御社」とは、相手企業をあらわす尊敬語です。

主に、面接や電話口など、話す際に会話中で使用される表現方法です。

会話の最中では、「御社」を使用すると覚えておくと良いでしょう。

使用例(面接にて)

①これまで培ってきた部活動でのリーダー経験を活かして、御社で営業職として働き、売り上げに貢献したいと思っております。

②インターンシップを通じて御社の理念に共感し、「ぜひここで働きたい」と思い、この度応募いたしました。

貴社とは

「貴社」とは、相手が会社である場合に使われる尊敬表現です。

エントリーシートやメールなど文中で使用される表現です。

文章に書くときには、「貴社」を使うと覚えておきましょう。

会話中に「貴社」と使用することは間違いではありません。

しかし、同じ発音をする言葉で「記者」や「汽車」などがあり、場合によっては相手が解釈を間違えてしまう可能性も考えられます。

そのため、「貴社」という表現は書き言葉で使用するのが適切です。

使用例(エントリーシートにて)

①これまでの経験を貴社で活かしていきたいと思っております。

②貴社の指示に従います。

間違えてしまうとどうなるのか

エントリーシートに「御社」と記載してしまったからといって、それを理由に選考から外されることは少ないでしょう。

しかし、企業によっては一般常識やマナーがないと判断され、マイナスなイメージをもたれてしまう可能性もあるため注意が必要です。

また、話すときに「貴社」を使ってしまうと、同じ発音をする「汽車」や「記者」などの言葉と間違われてしまう可能性も考えられます。

そのような誤解が生まれないようにするためにも、適切な言葉の表現方法を知っておく必要があるでしょう。

適切に使い分けられれば語弊を生むこともなく、企業から見たあなたの印象がアップします。

エントリーシートで重要なのは第一に内容ですが、一般的な文章マナーがしっかりできていれば、ライバルと差をつけることも可能です。

貴社以外の例外はあるのか

すべての企業において「貴社」「御社」の表現を使用するわけではありません。

一般企業ではない場合、「貴社」「御社」と表現せずに別の表現を使用することがあります。

基本的に、文章で書く際に使用するのが「貴」、話す際に使用するのが「御」ということに変わりはありません。

「貴」と「御」のポイントをしっかり押さえておけば、正しい使い方ができます。

ここでは一般企業以外でよく使用される会社や、企業の表現について5つの例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

金融機関

金融機関は〇〇銀行に限らず、〇〇信用金庫とあらわされるところもあります。

文章で表現する場合、銀行は「貴行」、信用金庫は「貴庫(貴金庫)」と書きましょう。

会話中で使用する場合は、銀行は「御行」、信用金庫は「御庫(御金庫)」と表現してください。

官公庁

役所や役場、国が管轄している組織は、〇〇庁や〇〇省とあらわされています。

組織団体の表現方法は以下を例にあげます。

文章であらわす際には「貴庁」や「貴省」と書き、話す際に使用するときには「御庁」や「御省」と表現しましょう。

医療機関

医療機関は、病院・診療所・クリニックなどと多岐にわたります。

〇〇病院という名前でなくても、病院を敬う表現はすべて以下のとおりです。

書いて表現する場合は「貴院」、話す際に使用するときには「御院」と表現しましょう。

学校法人

学校法人の敬称は、その学校名が「〇〇学校」なのか「〇〇学院」「〇〇学園」なのかによって変わります。

前者の場合は、文中なら「貴校」、話す際は「御校」と表現しましょう。

後者の場合は「貴学院」「御学院」と書き、また会話の際は「貴学園」「御学園」とあらわします。

その他法人

その他法人の場合、文章で書く際には「貴法人」、話すときに使用する際は「御法人」表現しましょう。

また、そのほかによく出てくるものとして、機構・教会・組合の3つについて例をあげます。

機構の場合は、「貴機構」「御機構」と表現し、教会は、「貴会(貴教会)」「御会(御協会)」、組合は、「貴組合」「貴組合」と表現するのが適切です。

まとめ

「貴社」と「御社」は、両方とも相手の会社をあらわす尊敬語で、意味は同じです。

話すときに使用するのが「御社」、文章で書く際に表現する場合には「貴社」を使います。

使い分けがしっかりできていると、マナーのある人だと相手の会社に好印象をもってもらえる可能性が高いでしょう。

しかし、それはエントリーシートの内容がともなっていることは大前提です。

エントリーシートでもっとも重要なのは内容です。

そのため、「貴社」と「御社」を書き間違えたからといって、直接的に選考へ影響するわけではありません。

しかし、マイナスなイメージをもたれる可能性はあるため、注意が必要です。

「貴社」「御社」の正しい使用方法を理解したうえで、適切に使い分けましょう。

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

広告掲載をご検討の企業さまへ