インターンシップで時給は発生するのか?平均相場や注意点もあわせて紹介

インターンシップで時給は発生するのか?平均相場や注意点もあわせて紹介

「インターンシップで時給が発生することってあるの?」
「インターンシップはいつから始めるのがいいの?」
「インターンシップを効率的に選ぶ方法とは?」
このように、インターンシップへの参加を検討している方には、様々な疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では、インターンシップで時給が発生することはあるのか、また、その平均相場などについて解説しています。

この記事を読むことで、時給が発生するインターンシップの特徴やその注意点などについて把握できます。また、インターンシップの選び方や適切な時期などについても解説していますので、インターンシップの基礎知識も身につけることができるでしょう。

インターンシップのことで疑問を抱いている方は、是非参考にしてみて下さい。

インターンシップで時給は発生するのか?

まず、インターンシップには、長期のインターンシップと短期のインターンシップがあります。

長期のインターンシップは、たいていの場合数ヶ月に及んで参加することになり、企業の社員に混じって実際の業務に携わっていくことが多いです。

一方、短期のインターンシップの場合は、一日から数週間で完結することが多く、業務に携わるというよりは、ディスカッションやグループワークなど、業務の模擬体験などが行われるのが一般的でしょう。

この二つのパターンのうち、長期のインターンシップの場合は、給料が発生するところもあります。感覚としては、アルバイトと同じように、時給が定められています。

インターンシップには種類がある

先述したように、インターンシップにはいくつかの種類があります。

以下では、先述した期間の長さだけではなく、時給の有無についても触れながら解説していきます。インターンシップの基礎知識をつけたい方にもおすすめの内容となっているため、是非チェックしてみて下さい。

時給の有無

まずは、時給が発生するかどうかで二パターンに分けることができます。

「インターンシップで時給が貰えるなんて本当なのか」と半信半疑になる方もいるでしょう。しかし、実際に時給が発生するインターンシップも存在します。

以下で詳しく解説していきます。

時給がないインターンシップ

インターンシップの多くは、この「時給がないインターンシップ」に分類されます。なぜなら、インターンシップの内容が実務に携わるものではないからです。

無給のインターンシップの内容は、主に企業の概要や業務内容の説明会に代わるものであったり、グループワークなどの模擬体験であったりすることが多いです。実務に関わる内容でない場合、時給は発生しないでしょう。

時給があるインターンシップ

一方、数は少ないですが、時給が発生するインターンシップもあります。

時給が発生するインターンシップの特徴として、実際に社員に混じって業務に当たることや、長期に及ぶものであることが挙げられます。企業がインターンシップ生のことを「労働者」とみなす場合には、企業には適切な賃金を支払う義務があるからです。

インターンシップ生が実際に企画や運営に携わり、企業の生産活動に直接貢献している場合には、その成果に対して企業側が報酬を支払うというイメージになるでしょう。

期間の長さ

期間の長さといった観点からも二つに分けることができます。

インターンシップの募集画面には、どの程度の期間を要して行われるものなのかが記載されているでしょう。事前に期間について把握し、自身の目的にあったものを選ぶのがおすすめです。

短期のインターンシップ

まずは、1日〜数週間で完結することの多い、短期のインターンシップについて見ていきます。

この短期インターンシップは、会社で働くというイメージを湧かせたり、様々な業界への興味や関心を広げたりと、就活生にとって可能性を広げるために行われています。

短期のインターンシップでも数週間に及ぶものもあり、志望業界や職種の軸がある程度固まり始めている就活生に向けたもので、バランスよく経験を積むことができるでしょう。

長期のインターンシップ

次に、長期インターンシップと呼ばれるものについて見ていきます。

長期インターンシップとは、数ヶ月間に及ぶものが多いです。内容としても、実際に業務に携わり、企画や運営を行なっていくことが多いため、生半可な気持ちで参加するのはおすすめできません。

具体的かつ明確な目標やビジョンがある就活生や、リアルな職場の雰囲気を味わいたいという方に応募してほしい内容となっています。

インターンシップとアルバイトの違いとは?

「実際に業務に携わり、その成果として報酬をもらう」という一連の流れを見ていると、アルバイトと何が違うのだろうかと疑問に思う方もいるでしょう。形式上はとても近いものがありますが、目的や方向性の違いがあることをしっかりと理解しておく必要があります。

アルバイトの主な目的は、稼ぐこと、つまりお金ではないでしょうか。もちろん、社会経験のためと考えている方もいるでしょう。しかし、お金を稼ぐための手段として捉えている方が大半です。

一方、インターンシップの目的は「将来へ繋がるスキルアップをすること」です。キャリア形成の一環であるため、お金を稼ぐことは二の次になるでしょう。マニュアル通りに動くだけではなく、自発的に行動し、成果を残すことが求められます。

一見、アルバイトと同じようなものと捉えられがちですが、きちんと本来の目的を理解し、積極的に行動を起こす必要があるでしょう。

時給のあるインターンシップにみられる3つの特徴

では、時給ありのインターンシップを開催している企業や、そのインターンシップ自体にはどのような特徴があるのでしょうか。

事前に特徴を把握しておくことで、きちんと企業側が考えている目的を理解した上で参加することができるでしょう。

以下で解説していきますので、是非参考にして下さい。

  • 採用や広報活動を兼ねている
  • アルバイトに近い労働力として捉えている
  • 長期で行っている

1:採用や広報活動を兼ねている

企業側の本来の目的は、優秀な人材の確保のための採用活動や、優秀な学生に対して自社を知ってもらおうとする広報活動の一環でもあります。優秀な人材を囲い込むために、時給ありのインターンシップを開催し、赤字を覚悟して時給を支払うこともあるでしょう。

たかがインターンシップと甘く見ず、今後の採用面接にも大きく影響することを理解しておくことが大切です。

2:アルバイトに近い労働力として捉えている

また、インターンシップ生の働きをアルバイトの労働力として捉える企業もあるでしょう。企業の利益アップに貢献することと同義になるため、報酬の支払いは当然だと考える企業もあります。

インターンシップ生としても、アルバイトに近い労働力として考えられていることをきちんと頭に入れて業務に当たる必要があるでしょう。

3:長期で行っている

先述しているように、時給の発生するインターンシップの多くは長期で行われています。

短期のインターンシップは、業界や企業への理解を深めるものや、グループワークなどの模擬体験であることが多く、実際に会社の利益に貢献することはあまりありません。

一方、長期のインターンシップは、実際に企業の利益に貢献する業務に当たることが多いため、時給が支払われると考えて良いでしょう。

時給のあるインターンシップでの時給の平均相場は?

時給が発生するインターンシップは、どのくらいの時給で行われているのでしょうか。

某就活サイトの調査によると、給料体系は時給のほか、日給、月給、成功報酬型がありますが、多くを時給が占めていました。そのうち時給1,000円であったと回答した人が全体の40%以上でした。

日給を採用している企業、インターンも35%以上と比較的多く、金額は5,000円であったと回答した方が全体の15%以上を占めています。中には日給が10,000円を超えたとの回答もあり、給料体系や金額は企業によって様々だということがいえるでしょう。

時給のあるインターンシップを探す方法は?

ここまで記事を読んで「時給のあるインターンシップに参加してみたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。多くのインターンシップが無給である中で、給料が発生するインターンシップはとても魅力的に映るでしょう。

募集数が少ないと言われている時給のあるインターンシップの探し方について解説していきます。

大手の求人募集サイトから探す

まず手を付けやすいのが、大手求人サイトでしょう。

就活生の多くが利用することから、長期インターンシップを探すのも比較的容易だと言えます。特に、長期インターンシップの紹介に特化したサイトであれば、面談を通じて、おすすめの長期インターンシップを紹介してくれます。

面談を介して、自身の強みや自己分析を一緒に行なってくれるため、インターンシップに面接がある企業を受ける場合の対策ができるでしょう。

長期インターンシップを専門的に扱うサイトから探す

長期のインターンシップを専門的に扱うサイトでは、求人情報がたくさん掲載されています。

自身の興味のある業種や職種を条件に探したり、時給の下限を設定して検索をかけたりすることができるため、とても効率的です。

また、求人情報だけでなく、就活に役立つコラムやエントリーシートの添削なども行なっているところもあります。

時給がないインターンシップにみられる2つの特徴

先述しているように、インターンシップの多くは時給が発生することはありません。

それには、企業側が考える理由があります。以下で紹介していきますので、是非チェックしてみて下さい。

  • 企業側が経験や成長の場として考えている
  • 短期で行っている

1:企業側が経験や成長の場として考えている

まずは、企業側がインターンシップ自体を経験や成長の場だと認識しているからです。

時給が発生しないインターンシップの内容は、主に業界や業種・職種の説明、学生同士でのディスカッションやグループワークなどが多いでしょう。

2:短期で行っている

また、時給の発生しないインターンシップの多くは短期で開催されています。

短期のインターンシップだと、業界や業種などの説明がメインになることが多く、実際の業務に携わる余裕がないまま日程が全て終了してしまうのが一般的です。そのため、時給が発生することがないと言えるでしょう。

時給のないインターンシップがあまり良くない場合の3つの理由

時給が発生しないインターンシップが多いことは先述しましたが、それが普通だと思い込んで無闇に参加を決めるのはあまりおすすめではありません。

ここでは、時給のないインターンシップがあまり良くない場合の理由について紹介していきます。

1:モチベーションが保てない

まずは、自身のモチベーションを保つことが難しい場合です。

労働することは、その対価として報酬をもらうことでモチベーションが維持できます。それは、社会人でも学生でも同じことでしょう。

インターンシップ中に「タダで働かされている」と感じてしまう場合には、モチベーションが維持できていないと考えることができるでしょう。

2:継続して行うのが難しい

インターンシップが無給のアルバイトと感じてしまう機会が多ければ多いほど、インターンシップの意義を見出せなくなってしまいます。無給でインターンシップに参加するよりも、アルバイトをした方が良いと考える方も多くなるでしょう。

参加者が給料がないのに働いているという考え方になってしまうと、インターンシップを継続していくのは難しいと言えます。

3:ブラック企業の可能性がある

長期のインターンシップで無給という条件の場合、ブラック企業である可能性があります。

企業がインターンシップ生のことを「時給を支払う必要のない労働力」として都合よく考えていることもあります。

そのような企業は、社員になった後にも同じような待遇を取る可能性が高いため、参加は見送った方が良いでしょう。

時給のあるインターンシップは確定申告や税金に気をつけよう

アルバイトでも、インターンシップでも注意しなければならないのが税金に関することです。

年間の収入がある一定のラインを超えると、親の扶養を外れることになってしまい、親への経済的負担が大きくなってしまいます。インターンシップでの収入もその中に含まれます。

また、収入源が二つ以上ある場合には、確定申告をする必要があります。インターンシップでの収入も、納税や確定申告の対象となるため、事前に確認をしておきましょう。

出典:確定申告が必要な方|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm

インターンシップはいつから始めるのがいい?

長期インターンに参加するのは、大学1、2年生などの比較的スケジュールに余裕がある時がおすすめです。

就活生になると、他の企業の選考やエントリーシートの作成などで忙しくなります。また、低学年のうちにインターンシップに参加しておくことで、自身のキャリアプランについて考える時間が豊富にあるため、他の同級生に差をつけることができるでしょう。

インターンシップ先の選び方は?

インターンシップに参加しようと思っても、選び方に迷ってしまうこともあるでしょう。インターンシップを選ぶ時には、いくつかの軸を持って選ぶようにするのがおすすめです。

例えば、業種や職種、日程、期間など、自身のプライベートの予定などを考慮しながら選ぶと良いでしょう。また、自分がインターンシップに参加して、何を得たいのか、何を目的に参加したいと考えたのかをきちんと明確にしておくことが重要です。

これらを軸にインターンシップ先を探すことで、自身のキャリアプランにプラスになるでしょう。

時給の有無の違いを知って自分に合ったインターンシップ先を選ぼう

いかがでしたでしょうか。インターンシップ先を選ぶ時には、もちろん時給の有無も大切になるでしょう。

しかし、それ以外にもインターンシップを選ぶ際に大切になる軸があります。例えば、日程、期間、開催されるインターンシップの内容などです。自身の目的にあったインターンシップを見つけられるように、事前に情報を多く集めておきましょう。

インターンシップ先を探すには「就職市場インターン」がおすすめです。面談を介して、様々なインターンシップ先を紹介してくれます。是非利用してみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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