はじめに
長期インターンは、とても有意義な体験であり、実際に今後の就活にも役立つでしょう。
しかし、インターンは良いことばかりとは限りません。
思っていたような業務が体験できない可能性もあります。
その際は、インターンを辞めるという選択肢も視野に入れておきましょう。
就職活動は時間との勝負なため、大切な期間を無駄にしてはいけません。
自分の将来のためにも、早めの決断をおすすめします。
まずは、自分の気持ちにしっかりと向き合うことが大切です。
長期インターンを辞めるか迷ったときの見極めポイント
長期インターンはさまざまな業務を担当するので、実際に参加して、自分に合わないと思うこともあるでしょう。
有意義な体験といえますが、無理に続ける必要はなく、負担に感じるのなら、辞めるのも1つの選択肢です。
時間を無駄にしないために、早めに答えを出すのがおすすめです。
しかし、実際に辞める決断をなかなかできない人も多いでしょう。
今回はインターンを辞めるか迷った際の見極めるポイントを紹介します。
くわしく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンを始めた理由について思い出す
まずは、インターンを始めたきっかけについて振り返ってみましょう。
おそらく自分の将来をしっかりと見据えたうえで参加したはずです。
実際に、インターン中に達成したい具体的な目標がある人も多いです。
目標と業務内容を照らし合わせることが大切であり、現状にギャップがないかチェックしてください。
長期インターンを続けていくには目的設定が必要です。
まずは、企業に対し自分のビジョンを示せるように意識しましょう。
それでもギャップがある場合は、どのように解決できるのか考えてください。
辞めるという選択肢が有効なのであれば辞めるのも1つの手です。
学生でインターンに参加できる時間は限られているため、最悪の場合、今後の就活にも大きく響いてくるでしょう。
しっかりと自分の信念をもつように意識してください。
信頼できる外部の人に相談する
まずは、信頼できる人に自分の悩みを相談してください。
1人ですべてを抱え込む必要はなく、考えすぎるとどんどん思考が固まってしまい、さらには、視野も狭くなってしまうでしょう。
現状を客観的に見てもらうことが大切なので、まずは、信頼できる人に相談してください。
親や兄弟、インターン中の知り合いに相談するのも良いです。
友人同士で相談することで、悩みを共有するきっかけになるでしょう。
また、就職活動の情報収集にも役立ちます。
しかし、なかには周りにも相談しにくいという人もいるでしょう。
その場合は、無理に周りに話す必要はありません。
Web上のカウンセラーなどに相談することをおすすめします。
他人のほうが相談しやすいケースも珍しくなく、いずれにせよ、客観的な視点を持つことが大切です。
主観的になりすぎず、冷静になることを心がけてください。
辞めたあとのことを考える
一時の感情に身を任せて辞めることはあまりおすすめしません。
辞めたあとの計画もしっかりと考える必要があり、ただ辞めるのではなく、辞める要因を考えましょう。
同じ失敗を繰り返しては、意味がありません。
辞めるにしてもその選択に至った原因を明確にしてください。
まずは、自分の気持ちを整理することが大切であり、そのためには、一度文章に書きだしてみることをおすすめします。
気持ちを可視化することで、さらに目標を明確にしましょう。
自己分析を進めることで、今後の就活に活かせます。
インターンは自分と向き合う絶好の機会であり、何かを辞めるということは、決して悪いことではありません。
むしろ自分の向き不向きをチェックできたということです。
大切なのは、自分の気持ちとどう向き合うかです。
長期インターンの円満な辞め方
インターンを辞退したとしても、悪いことではありません。
どんな理由にあるにせよ自分の将来と真剣に向き合った結果であり、自分の目標と信念をしっかりと持つことが大切です。
しかし、その決断を周りに伝えるのは勇気がいるでしょう。
あまりにも率直すぎる物言いは、角が立つ可能性もあり、辞める前になるべくそうしたトラブルは避けなければなりません。
しかし、そうした立ち回りをするのは難しいと感じる人がいるかもしれません。
今回は、長期インターンにおける円満な辞め方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1ヶ月前までに伝えておく
社会において、報連相は基本であり、それはインターンに参加する学生も例外ではありません。
辞める際は最低1ヶ月前には、きちんとその意思を伝えましょう。
いきなり辞められてしまうと企業側も困ります。
参加している業務には、最後まできちんと責任をもちましょう。
実際に、辞めるまでは他の人に業務を引き継ぐ期間が必要で、引き継ぎがされていないと、業務が停滞してしまいます。
そのような事態はなるべく避けましょう。
これは、正社員が退職する際も同様で、基本的に会社は組織で動いています。
個人の感情で業務を判断することはできず、実際に自分だけの都合で動くことは、かなり難しいでしょう。
きちんと相互理解を進めながら、スムーズに辞めることが大切です。
選考の時点で大体の勤務予定期間を伝えておく
事前に勤務期間を伝えておくのもおすすめです。
あらかじめきちんと要望を伝えることで、多少辞めやすくなります。
もちろん事前に連絡することも忘れてはいけません。
最初に伝えておけば期限が近づいたときに、社員の方から聞いてくれることもあるかもしれませんし、社員が勤務期間を覚えていた場合は、スムーズに辞めやすいでしょう。
実際に直前に「辞める」と言われても、企業としては対応に追われるため、意志が固まった時点で、しっかりと伝えることが大切です。
しかし、要望を無視する企業があるとしたら注意してください。
インターン先にそのような対応をされた際は、一度周りに相談しましょう。
柔軟性がない職場だと、のちのちトラブルになるケースもあり、インターン先のトラブルは、就活にも大きな影響を与えます。
そのような事態はなるべく避けましょう。
最後の出社日までは業務に全力で取り組む
辞める際は、最後の出社日まできちんと業務に取り組んでください。
これは、ルールというより人間としてのモラルの問題であり、辞めるからといって横柄な態度を取るのは、あまりに無責任です。
業務をおろそかにして、企業に迷惑をかけるのはやめましょう。
そうした言動は必ず習慣になります。
学生のうちはまだ許されるケースもあるかもしれませんが、社会人になるとそれは通用しません。
企業の業務で大切なのは、チームワークです。
まずは、周りとの関係をなるべく円滑にすることが大切です。
無責任な言動は、周囲の信頼を失う可能性が高いでしょう。
円満に辞めるためには、高評価のまま退職するべきです。
実際に、賃金が発生している以上は責任を持って業務に携わるのが義務です。
インターンを辞めるまでは、きちんと自分の業務に関わってください。
長期インターンを辞める際にやってはいけないこと
これまでは、インターンを辞める際の見極め方や円満な辞め方について紹介しました。
インターン中は、上司になかなか言い出せないというケースもあるかもしれません。
「気まずくなってしまうかもしれない」など、さまざまな不安がよぎる人も多いでしょう。
しかし、それは伝え方次第で解消できます。
まずは、きちんとポイントを押さえることが大切です。
自分の気持ちを整理して、スムーズな話し合いを心がけてください。
そのためには、注意するべきことにも目を向けておきましょう。
辞める際にやってはいけないことをくわしく紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
突然音信不通になる
何度も述べるように、業務の基本は報連相です。
突然音信不通になることだけは避けましょう。
企業全体のスケジュールが狂ってしまいます。
インターンでは、社員と同じように業務が振り分けられます。
音信不通になっては、業務の引き継ぎすらスムーズにできず、最悪の場合、企業に大きな損害が生まれることもあるでしょう。
また、学校でインターンに申し込む場合も要注意です。
1人でもそうした辞め方をすると、次回以降のインターンが開催されないおそれもあります。
いずれにせよ、全体に迷惑をかけることだけはしないでください。
辞める際は、しっかりと上司に報告しましょう。
実際に正直に相談して怒られることはまれですが、それでも難しい場合は、社員の人に伝えてもらうのもおすすめです。
まずは、自分の気持ちをきちんと周りに伝えることを意識してください。
メールでの報告のみで辞める
メールでの報告のみも避けてください。
特に人間トラブルが原因で辞める場合、気は進まないかもしれませんが、それでも直接伝えることが大切です。
多少なりとも誠意を示す必要があります。
不安になることはありません。
手順さえ守れば、角が立つような場面はほとんどないので、安心してください。
間接的な伝え方をするのは、むしろ逆効果であり、余計に関係が悪くなる可能性もあります。
たとえ、劣悪な労働環境でも行動と言動の両方で感謝を伝えてください。
そうすることで、波風を立てずに辞められます。
トラブルにつながるような言動は避けなければ、今後の就活に影響を与えかねません。
自分の気持ちを率直に伝えることは大切です。
しかし、なるべく穏便に報告してください。
使える!長期インターンを辞める理由
これまでは、インターンを辞める際の注意点を紹介しました。
まずは、しっかりと誠意を見せることが大切です。
辞める際のトラブルには、細心の注意を払い、できれば、辞める場合の理由にも気を配れると良いです。
あまりに率直すぎる理由を伝えると角が立つ可能性もあり、時間を費やすケースも少なくありません。
また、本当の理由を伝えにくい場合もあります。
無駄な手間を減らすために、多少言い方を工夫するのがおすすめです。
くわしく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
大学での勉強
学業に専念することは、学生の本分です。
「留年しそう」「必修授業の単位を落としてしまいそう」などの理由を述べるのも良いでしょう。
学業がおろそかになると、就職活動にも影響をおよぼす可能性もあり、いくら優秀な人材でも、留年して入社時期が遅れてしまっては企業としても困ります。
その重要性を活用して、理由に説得力をもたせてください。
また、留学するという理由もおすすめです。
特に長期の海外留学の場合、事前の準備が必要なので、プレスクールに通うなどの理由も有効でしょう。
学業に対して理解のある企業がほとんどのため、勉強している分野に対して理解を示してくれるケースも少なくありません。
その際は、興味のあるものを積極的に説明しましょう。
自己紹介にはもちろん、辞める際の理由としてもかなり活用できます。
就職活動
直接就職活動を理由にするのも有効です。
ただし、使える時期が限られるので注意してください。
就職活動はその人の人生を決める大切なものです。
現代では多様な働き方が推奨されており、キャリアアップを目指して転職する人もいるでしょう。
しかし、だからこそはじめに就職する企業は慎重に選ぶ必要があります。
実際に多くの社会人が主勝の苦労を理解しています。
また、その重要性を理解している人がほとんどのため、理由としても共感を得ることが可能です。
逆に就活を理由としてあげた際に、反応が芳しくない場合は注意してください。
かなりの確率で劣悪な労働環境である可能性が高く、就職するのはあまりおすすめしません。
早めに信頼できる人へ相談しましょう。
家庭の事情
家庭の事情を理由として伝えるのもおすすめです。
もちろん明らかな嘘とわかるような話はよくありません。
しかし、実際に家族の介護で悩んでいる家庭はあり、学生のうちから心配する人もいるでしょう。
また、両親の方針と自分の将来が対立するケースもあります。
その場合は、しっかりと話し合いの場を設けることが必要です。
「時間を取りたい」といった意味で辞めるのも良いでしょう。
実際に、家庭内の事情は他人が踏み込むのは難しく、家族のことを理由にあげると、口を出しにくいので効果的です。
まずは、話せる範囲で事情を説明し、明らかに嘘とわかるような理由は避けてください。
実際に疑われるのは気持ちの良いものではありません。
誠意をもって事情を説明することで、説得力が増します。
おわりに
長期インターンは、とても有意義な体験であり、実際に今後の就活にも大きな影響を与えるでしょう。
そしてそれは、良い影響であるとは限りません。
人には向き不向きが存在し、就活に限らず何かを辞めることも、大切な選択です。
まずは、自分の気持ちに素直に向き合ってください。
少しでも不安なことはあれば周りに相談するのもおすすめです。
それでも辞める選択する場合、なるべく円満な伝え方を意識しましょう。
その際は、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート