共感力は、教員や看護師、保育士など多くの職業で求められる重要なスキルです。
特に新卒での就職活動において、自己PRで共感力をアピールすることは、採用担当者に強い印象を与える効果的な手段となります。
本記事では、共感力が高い新卒就活生が、ESや履歴書、面接で効果的に自己PRを行うためのポイントを解説します。
さらに、共感力を他の長所に言い換えてアピールしたい方に向けたエピソードや例文も紹介します。
- 自己PRで共感力をアピールしたい人
- 長所の共感力を活かして就活したい人
- 共感力のアピール例文が知りたい人
【自己PR】共感力とは
共感力をアピールする前に、自身の強みについての理解を深めることが有効です。
「共感する」とは、「相手の立場に立ち、同じ気持ちになるまたは気持ちを理解する」ということを指します。
共感力とは具体的にどのようなスキルを指すのか、以下で確認しましょう。
- 相手の声を真摯に聴く力
- 相手の思いをくみ取れる力
- くみ取った気持ちに配慮して行動できる力
これら3つの力は具体的にどのようなものなのか、以下で確認しましょう。
相手の声を真摯に聴く力
相手に共感するには、相手の話を丁寧に聞かなければ始まりません。そのため、共感力がある人は、相手の声を真摯に聴くことができます。
できるだけ詳しく相手の話を聞かなければ、そもそも同じ立場には立てませんし、同じ気持ちにもなれません。
しかし、質問攻めで話を聞き出すのは違います。
相手の話を聞く力というのは同時に、相手から話を引き出す力も必要なのです。
相手の話をできるだけ多く詳しく引き出すには、信頼関係がなければなりません。
信頼関係は、丁寧に相手の話へ耳を傾けることで築かれるのです。
相手の発言を否定せず、真摯に相手の声を聞くことで、良好な信頼関係を築くことができます。
相手の思いをくみ取る力
共感力は表面的な理解でなく、相手が本当に望んでいるものは何かを的確にとらえられる力です。
話を丁寧に聞き取ったうえで、本当のその人の気持ちを理解することが重要です。
言いたいことをうまく表現するのが苦手な人もいますし、言いたくないこともあるでしょう。
そうした人の気持ちをくみ取り、理解しようと自然に努力をできる力が共感力です。
相手の話に耳を傾けるには自分以外の人間に興味がないとできませんし、想像力が乏しい人には難しいことです。
また、自分と違う意見であっても、受け入れて認められる力ともいえます。
ほかの人に自分のことを理解してほしいと思うのは、人間の本質ではないでしょうか。
相手が、自分のことを理解してくれていると感じて、はじめて共感したことになります。
小玉 彩華
共感力とは、相手が本当に望んでいることを的確に捉え、表面的な理解を超えた深い理解を持つ力です。相手の話を丁寧に聞き取り、その人の気持ちを理解し、自然に努力して共感しようとすることが重要です。また、自分と違う意見を受け入れ、認める力も共感力の一部です。
くみ取った気持ちに配慮して行動できる力
共感力を持つ人は、同時に相手の気持ちを真摯に聞く力、相手の思いをくみ取れる力も備わっています。
共感力を活かすことで、相手との信頼関係を築くことができます。
しかし、就職活動の際に共感力をアピールしようとする場合には、もう一歩踏み込んで、相手の要求に応えられる力が必要です。
相手が求めているものが何かを理解できたら、それに応じて自分の行動を変えられる力も求められます。
就職活動でアピールする場合は、その力を使って、企業へどのように貢献するかをアピールしなければなりません。
企業が共感力の高い人物に何を求めているかを知り、企業の求める行動ができることもアピールする必要があります。
【自己PR】共感力が高いのは長所?
ここまで自己PRでアピールできる共感力とはどのようなものなのかを解説しましたが、共感力が高いことはそもそも強みとしてアピールできるのでしょうか?
結論、共感力が高いことは、就職後も使える長所となるため、自己PRとしてとても効果的です。
しかし、共感力の高さをアピールする学生は少なくありません。
もし共感力が高いことを自己PRにしたい場合には、この記事で紹介しているポイントをおさえ、言い換えなども駆使して、より効果的なアピールをしましょう。
小玉 彩華
共感力が高いことは、就職後にも役立つ強みであり、自己PRとして非常に効果的です。ただし、多くの学生が共感力をアピールするため、差別化が必要です。この記事で紹介したポイントを参考にし、言い換えや具体例を使って、より強いインパクトを与えられる自己PRを作成しましょう。
【自己PR】共感力のアピールが効果的な理由
共感力は、自己PRとしてとても効果的なアピールです。
共感力は相手の意見を受け入れる力を指しますが、信頼関係の構築に大変有効です。
社内外の人々と円滑な人間関係を築くことができ、入社後に活躍できるでしょう。
共感力は、さまざまな業種で必要とされる能力です。
以下では、企業で具体的にどのように共感力を活かすことができるのかを解説します。
お客様のニーズを捉えられる
共感力は、営業職や接客業で活かすことができます。
例えば営業の仕事では、顧客のニーズを的確につかみ、ニーズに応える商品やサービスを提案する力が重要です。
そのため、じっくりと顧客の話に耳を傾け、顧客のニーズを引き出す際に共感力を発揮できるでしょう。
そして、お客様が納得し満足できる商品やサービスを提案することで、企業の売り上げに貢献できるでしょう。
小玉 彩華
共感力は、営業職や接客業で非常に役立ちます。例えば、営業の仕事では、顧客のニーズを的確に捉え、ニーズに応える商品やサービスを提案する力が求められます。共感力を活かして顧客の話にじっくり耳を傾け、ニーズを引き出すことで、お客様が納得し満足できる提案が可能となり、企業の売上にも貢献できるでしょう。
チームワークを上げられる
チームで仕事をするような職種の場合には、円滑な人間関係を築き、チームワークを上げることに貢献できるでしょう。
共感力が高い人は、一人ひとりに目を配り配慮して行動できるため、チーム内の良好な人間関係の構築に貢献します。
小玉 彩華
チームワークを高めることは、チーム全体のパフォーマンスを上げ、企業の利益につながります。
業務の円滑化に繋がる
共感力の高い人は、ほかの社員の気持ちをくみ取って動くことができるため、社内業務の円滑化に貢献することができます。
例えば、社員に目を配り、困っているときや忙しくしている状況に気がつき、的確な助け舟を出すことができるでしょう。
また、それにより良好な信頼関係を築くことができ、自分が困っているときにも助けてもらえるでしょう。
このように社内の円滑な人間関係の構築が、業務の効率化に繋がり、ひいては社内全体の利益につなげることができるでしょう。
小玉 彩華
共感力の高い人は、社内で他の社員の気持ちを汲み取って行動できるのが強みです。良好な人間関係を構築することは、業務の効率化や社内全体の利益向上に繋がります。
企業の求める人物像と照らし合わせてみよう
自分の考えている共感力は、志望する企業の求める人材像にマッチしているのかを検討する必要があります。
一般的に、共感力の優れている人物は、どの企業に入社しても役立つ強みとなって活躍できるでしょう。
しかし、面接などの採用時には、企業によって求める強みやスキルの優先度が異なってくるものです。
これから志望する企業が求める人物像、社風、経営理念、企業ビジョンなどを必ず事前に調べておきましょう。
その中に、共感力について謳っている箇所が印象に残れば、自己PRで共感力をアピールする価値があると考えられます。
【自己PR】共感力が強みの人の特徴
共感力が高い人の特徴を理解した上で、自分が本当に共感力が高いと自己PRでアピールしても良いのか考えてみましょう。
共感力が高い人には様々な特徴がありますが、ほとんどの人に当てはまる要素は以下の通りです。
それぞれ自分の性格と照らし合わせて、当てはまっているか確認してみてください。
人が好き
共感力が高い人は基本的に人が好きであることが多いです。
様々な人に関心があり、色々な意見を取り入れようと積極的に人の話を聞く姿勢を持っています。
小玉 彩華
共感力が高い人は、基本的に相手のことを「どうでもいい」とは考えずに、「この人はどうしてこう考えるのだろうか」「私がこの人の立場だったらどうだろうか」と相手の心情を推理することを習慣化しています。
したがって、これまでの経験を通じてあなたが理解できないタイプの人でも、すぐさま嫌うのではなく、立場などを踏まえた上で理解しようと努めてきた経験があるならば、自分は共感力が高い可能性があると考えて良いでしょう。
自分とは違う意見でも否定しない
共感力の高い人は、自分とは違う意見でも否定をなかなかしないことも特徴の1つです。
共感力が高い人は相手の気持ちや考えを想像する力に優れているため、自分とは異なる意見に対しても頭ごなしに否定することがないのです。
「そのような考えもあるのだな」と受け止めた上で、相手の立場や背景を理解しようと努めます。
例えばチームプロジェクトで異なる意見が出た場合でも、共感力が高い人はその意見を尊重し、全体の調和を保ちながら最善の解決策を見つけることができます。
このような姿勢は相手の信頼を得やすく、建設的な対話を促進することも可能です。
結果としてチーム全体のパフォーマンスが向上し、より良い成果を生み出すことができるのです。
小玉 彩華
共感力の高い人は、自分と違う意見でも否定せずに受け入れることができ、相手の立場や背景を理解しようとします。この姿勢は、チームプロジェクトで異なる意見が出た場合でも、最善の解決策を見つけるために役立ちます。
聞き手に回ることが多い
共感力が高い人は自分ばかりが話すのではなく、むしろ聞き手に回ることが多いです。
ただ単に話を聞くだけでなく、適度に相槌を打ち、相手が話しやすい雰囲気を作り出すことも得意です。
例えば職場での相談や会議の場においても、共感力が高い人は話を引き出し、相手が抱える問題や悩みを深く理解することができます。
これにより、適切なアドバイスでサポートができるだけでなく、相手が感じている不安やストレスを軽減することもでき、多くの人から信頼されます。
小玉 彩華
これまで学生生活やアルバイト、部活、ゼミなどにおいて聞き手に回り、相手から「相談に乗ってくれてありがとう」と言われたことがある人は、この特性を持ち合わせている可能性が非常に高いです。
【自己PR】共感力をアピールする前の準備
自己PRを作成する前に、アピールする内容をある程度整理しておくことで、スムーズに作成することができます。
自己PRを作成する前には以下の事柄を整理しておくことをお勧めします。
- あなたの持つ共感力とは何か
- 強みを発揮した具体的なエピソード
- 入社後にどう活かせそうか
- 中身の厚いエピソードを選ぶ
- 具体性をもたせる
自分の持つ共感力について整理する
共感力という表現からは様々なイメージを連想することができます。
人により、同じ強みでも発揮の仕方は異なるのです。
例えば、「相手の立場によりそうこと」が得意な人もいるでしょうし、「自分と違う意見でも、相手の立場に立って考え、共感することができる」人もいるでしょう。
自分が持つ共感力とは具体的にどのような強みを指すのかを整理してみましょう。
小玉 彩華
共感力という言葉からは様々なイメージを連想することができますが、人によってその発揮の仕方は異なります。例えば、「相手の立場に寄り添うこと」が得意な人もいれば、「自分と違う意見でも、相手の立場に立って共感できる」人もいます。自分が持つ共感力がどのような強みを指すのか、具体的に整理してみましょう。
共感力を発揮した具体的なエピソードを整理する
エピソードはあなたが強みを発揮した根拠になります。
また、あなたの人柄をアピールできる部分でもあります。
あなたが共感力という強みを発揮したエピソードを細かく整理し、どの部分をアピールすれば効果的かを考えてみましょう。
「強みを発揮するきっかけは何か」「どのようなことを意識して強みを発揮したか」「挫折や失敗はなかったか」「最終的にどのような結果・成果になったか」など、当時を思い出し、細かく整理することがおすすめです。
成果よりも過程をアピールする
エピソードを整理する際は、成果ではなく過程に焦点を当てましょう。企業は成果よりも過程に注目しています。
なぜなら、学生時代に華々しい成果を収められていても、入社後にも華々しい成果を収められなければ意味がないからです。
入社後も同様に成果を収められるかというポテンシャルの有無は、過程を聞くことで判断することができます。
そのため、成果そのものではなく、自分で考えて行動したり、試行錯誤したりした「過程」をアピールしましょう。
入社後に共感力をどう生かすか考える
自己PRは、自分の強みを伝えて終わりではありません。
あなたが入社後に強みを生かしてどう活躍できるかを示すことで、ポテンシャルをアピールすることができます。
小玉 彩華
入社後に強みをどう活かすかを考える際は、企業研究や職種理解が重要です。
あなたの共感力が業務にどう役立つか、どう企業の利益に繋げられるかを考えてみましょう。
また、あなたの目指すキャリアプランから、強みをキャリアアップにどう活かすことができるかを考えることも有効です。
ただし、具体的で実現が可能なビジョンを示すことが重要です。
抽象的で、実現可能性が低いビジョンだと、「いい加減」「口だけなのでは」というネガティブな印象を与えてしまいますので注意しましょう。
小玉 彩華
自己PRは自分の強みが共感力が高いことであると伝えるだけでなく、入社後にその共感力をどう活かして活躍できるかを示すことが重要です。企業研究や職種理解を深め、自分の共感力という長所が企業の利益にどう貢献できるかを考えましょう。
中身の厚いエピソードを選ぶ
中身の厚いエピソードを話すことも自己PRを作成する際に重要なポイントの1つです。
面接全てにおける話ですが、自己PRは話して終わりではなく、ほとんどの場合、面接官からそのエピソードについてより掘り下げた質問をされることが多いです。
そのため、その掘り下げた質問に対応できるような内容のあるエピソードを話しましょう。
面接では、共感力がどのように発揮されたのか、入社後にどのように活かせると考えているのかが求められます。
質問に答えられるよう内容の詰まったエピソードを選び、徹底的に自己分析をしてから面接に臨むことが望ましいです。
少なくとも、掘り下げられた際に何も答えられないようなエピソードは選ばないようにしましょう。
またエピソードの中身を厚くするためには具体性を持たせることが重要です。
どのようなことに力を入れていたのか、どのような場面だったのかなど、初対面の相手でも理解できるように具体的な話し方を心がけましょう。
また、数字や他者との比較などを用いることで、さらに具体的になるだけでなく、初対面の相手も想像しやすくなるため、活用してみましょう。
【自己PR】共感力を効果的にアピールする構成
自己PRでは、わかりやすく自分の強みを伝えなければなりません。
どれほどないようがすばらしくても、相手に伝わらなければ意味がないのです。
そこで重要なのが構成です。
以下では、自己PRをわかりやすく伝えるための構成について解説します。
ちなみにこの構成はPREP法という多くの就活生が用いるテンプレートのような質の高い構成です。
就活のどのような回答にも応用できる非常に便利なものであるため、身につけておくことを推奨します。
以下の記事ではPREP法についてさらに詳しく紹介しているため、時間に余裕のある方は確認しておいてください。
結論「私の強みは共感力があることです」
就活においては、常に結論から話すことが重要です。
これは自己PRに限らず、志望動機やガクチカについて話す際も同様であるため、覚えておきましょう。
今回の場合は、はじめに「私の強みは共感力があることです」と言い切るところから文章を展開していきます。
1日に何人もの自己PRを読まなければならない面接官からすると、結論から話しておらず、話のテーマが見えないものは、読む気にならず、流し読みされてしまうことも多いです。
まずは結論から話し、あなたの強みが何であるのかを念頭において読んでもらえるように工夫しましょう。
小玉 彩華
就活においては、常に結論から話すことが重要です。自己PRや志望動機、ガクチカについて話す際も同様で、最初に「私の強みは共感力です」と結論を述べることで、面接官に話のテーマを明確に伝えることができます。結論から話すことで、面接官にしっかりと内容を伝え、その後に続く文章が頭に入りやすくなり、効果的なアピールができます。
具体例「〜の経験で共感力を発揮しました」
具体性を持たせるのも自己PRを作成する際に非常に重要なポイントの1つであるため、覚えておきましょう。
あなたの強みが共感力であることを裏付けられる詳しい理由について話していくのです。
共感力を生かして目標を達成した、課題を解決したエピソードを分かりやすく話しましょう。
共感力という強みを他の就活生とかぶってしまう可能性がありますが、エピソードはあなただけのものであるため、しっかりと話せば十分に差別化が可能です。
「強みを発揮するに至ったきっかけ(当時の課題や目標)」「目標を達成・課題を解決するための施策」「結果・成果」の順に書きましょう。
まとめ「入社後は共感力を活かして〜します」
共感力をアピールするにあたって、入社後その能力をどのように活用して貢献するのかについては、詳しく話さなければなりません。
先ほども説明したように、企業は入社後活躍してくれる人材を求めています。
いくら共感力をアピールしても、それを実際の業務で活かせなかったら全く意味がありません。
そこで、入社後に共感力をどのように活かして企業に貢献していくのかについて話す必要があります。
ただし、企業の公式サイトや採用ページを見るだけでは、いまいち共感力をどのように活用するかイメージできないこともあります。
そこでおすすめは、企業の説明会に参加することやOB・OG訪問などを活用することです。
これにより、どのような能力が求められているのかより具体的に知ることができます。
企業研究や職種理解、キャリアプランなどをもとに、強みをどう活かして企業に貢献できるかを伝えましょう。
小玉 彩華
共感力をアピールする際は、入社後その能力をどのように活かして企業に貢献するかを具体的に伝えることが重要です。企業は入社後に活躍できる人材を求めているため、共感力を実際の業務でどのように活用するかを明確にする必要があります。
【自己PR】共感力をアピールする際の注意点
共感力は、とても有効な自己PRのアピールポイントです。
しかし、注意点を意識せずにアピールしてしまうと、採用担当者にうまく伝わりません。
そこで、共感力を自己PRのアピールポイントに使う際の注意点を3つ紹介します。
共感力にプラスした強みもアピールする
共感力に+αの強みも一緒に伝えるようにしましょう。
共感力はアピールとしてとても効果的ですが、共感力だけでは足りません。
そのため、共感力が発揮された結果どうなるのか、という観点で以下の強みをプラスしてアピールしてみてください。
リーダーシップ・マネジメント能力
→チームメンバーの悩みに共感できる
問題解決能力・目標達成能力
→共感して解決策を探すことができる
共感力が求められている仕事かを確認する
共感力が特に求められていない仕事への応募では「適性がない」と判断されてしまう可能性があるため、共感力をアピールしない方が良い可能性があります。
自分が応募している職種に共感力が求められるかどうかは、業界研究・企業研究を念入りに行なって把握するようにしましょう。
小玉 彩華
共感力が必要とされていない職種に応募する際は、「適性がない」と判断されるリスクがあるため、共感力をアピールしない方が良い場合があります。自分が応募している職種に共感力が求められているかどうかは、業界研究や企業研究を徹底して行い、適切に判断しましょう。
共感力がどう発揮されるのかを具体的に伝える
共感力がどう発揮されるのか、入社後の姿が具体的に思い浮かぶようなアピールをしましょう。
例えばチームワークが要求される仕事なのであれば、共感力をチームの中で発揮できることをアピールする、といった具合です。
ずれたエピソードを用いてアピールしてしまうと、せっかく共感力が自己PRなのに、いまいち活躍している姿が想像できない、と採用担当に思われてしまいます。
企業ごとに適切なエピソードを用いて自己PRを行うようにしましょう。
【自己PR】共感力をアピールするエピソード別の例文
以下では共感力をアピールする自己PRの例文を紹介します。
内容や構成に注目し、自己PRを書く際の参考にしてくださいね。
部活動の例文
私の強みは共感力の高さです。私は学生時代に吹奏楽部で部長を務めていました。コンクールを間近に控えていた際に、焦りからかメンバー間の雰囲気が悪いと感じたので、声かけを行ったところ、「問題を指摘したのに治らない」「真面目に練習してくれない」などの不満が出てきました。これらの意見にたいして、否定せず一人ひとりに耳を傾けたところ「話を聞いてくれてよかった」「話に共感してくれてうれしい」などと言ってもらうことができました。私は全員の意見を整理した結果、考え方は違ってもコンクールに対する気持ちは皆同じであるとわかりました。そして、次の練習日に全体に激励を行ったところ、チーム全体の雰囲気を改善することができ、練習に打ちこむことができました。そして、その年のコンクールでは金賞をいただくことができました。私は、入社後もこの共感力を活かし、人に信頼される人材として組織をまとめる縁の下の力持ちとして貢献したいです。
アルバイトの例文
私の強みは相手の立場に真摯に対応する力です。学生時代にしていたスーパーマーケットでのアルバイトにおいて、クレーム対応の際にこの強みが役に立ちました。クレームの内容は、商品棚が高すぎるというものでした。私はそのクレームに対し、商品は手を少し伸ばせば届く場所にあると考えていましたが、お客様に耳を傾けると、これから車椅子で生活することになる奥様が、商品に手が届かないことを心配されてのいるということがわかりました。また、当時、店員が対応した際、商品を手渡したあと、逃げるようにその場を離れてしまったことが怒りの原因でした。私は速やかに謝罪をし、店長に報告しました。そして、奥様がご来店された際には、遠慮なくお声がけいただきたいことと、車椅子でも困らないよう通路を整理することを折り返しお電話で伝えたところ、後日そのお客様からお褒めの言葉をいただくことができました。入社後もこの強みを活かしてお客様に真摯に対応し、より地域に愛される企業にしたいです。
サークルの例文
私の長所は相手の立場になって考える能力です。大学3年生の時、バドミントンサークルで新入生歓迎会の企画・運営を担当した際の話をさせていただきます。当時、サークルの新入生の加入率が年々少なくなっていました。そこで私はまず新入生がサークル活動に何を求め、どのような不安を抱えているのかを理解することが重要だと考えました。そこで、新入生に対するアンケートを実施し、意見や期待を聞く機会を設けました。アンケートの結果、新入生は先輩との交流や大学生活を充実させるコツを知りたがっていることがわかりました。そこでバドミントンだけでなく、月に1回、お昼休みに交流会を開催し、悩みなどを相談できるよう努めました。この取り組みの結果、前年比で5人も多くの新入生がサークルに加入することになりました。この経験から、私は様々な立場の人々のニーズを汲み取り、それに応えることで、より良いコミュニティを作ることができると学びました。私はこの強みを活かし、貴社でもより良いコミュニケーションを図り、働きやすい職場づくりに貢献する所存です。
ボランティアの例文
私は大学の夏休み期間中、地域の福祉施設でボランティア活動に参加しました。そこで、主に高齢者の方々とコミュニケーションを取ったり、レクリエーションのサポートを行いました。この経験を通じて、相手の気持ちを理解し、寄り添うことの大切さを学びました。また、自分が他者にどのように貢献できるかを考えるきっかけにもなりました。
ゼミ活動の例文
ゼミ活動では、都市計画に関する研究を行い、グループでプレゼンテーションを担当しました。私たちは、地域の交通問題をテーマに取り上げ、現地調査やアンケートを実施しました。その結果を基に、改善策を提案し、発表しました。チームメンバーとの協力や意見交換を通じて、問題解決能力とコミュニケーションスキルが向上したと感じています。
インターンシップの例文
昨年の夏、広告代理店でのインターンシップに参加しました。私は主にマーケティングリサーチを担当し、クライアントのニーズに基づいた広告戦略の提案を行いました。このインターンシップを通じて、ビジネスの現場での実践的なスキルや、データを分析する力を身に付けることができました。また、プロフェッショナルな環境での仕事の進め方や、チームワークの重要性を実感しました。
受験勉強の例文
高校3年生の時、私は第一志望の大学合格を目指して、毎日8時間以上の勉強を続けました。特に苦手だった数学は、参考書を何度も解き直し、先生に質問して理解を深めました。その結果、模擬試験では苦手科目で大幅な得点アップを達成し、最終的には希望していた大学に合格することができました。この経験から、努力を惜しまず続けることの大切さを学びました。
友人関係の例文
大学生活の中で、私はさまざまなバックグラウンドを持つ友人たちと深い関係を築くことができました。特に、文化的な違いを理解し尊重することが大切だと感じたのは、留学生の友人との交流を通じてです。お互いの文化を知り合い、尊重し合うことで、強い絆を築くことができました。この経験は、異なる価値観や背景を持つ人々との協力や理解の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
【自己PR】共感力の別の長所への言い換え
自己PRでは、多くの人が共感力をアピールします。
そのため、他の就活生と差別化するためには、共感力を別の長所にうまく言い換えてアピールすることが必要です。
共感力は、さまざまな強みへと派生します。
ここでは、どのような強みに言い換えることができるのかを解説します。
相手の意見を尊重できる
共感力は、相手の意見を尊重する力とも考えられるでしょう。
社会に出れば、学生時代よりも多種多様な人々との交流や接点が待っています。
中には、自分の意見と相反する場面が訪れることも知っておかなければなりません。
顧客の中には、思いも寄らない話をしだす人もいますし、同じ会社内でも、方向性や考え方が異なった上司や先輩、同輩も存在します。
もし相手の意見が自分と違っていたとしても、最初から否定せずにまずは理解に務めてみることをアピールするのに、おすすめの言い換え表現です。
相手の正しさが何かを判断して、自分の正しさと比べてみることで、大きな発見ができるかもしれません。
それを提案できるようになれば、より円滑な人間関係を築くのに役立ってくれるはずです。
相手の意見を尊重できることをアピールするポイントはこちら
傾聴力がある
傾聴力とは、相手の声に耳を傾けるスキルのことです。
共感力の優れている人は、それ以前に他者の話をしっかりと聴いて、自分に落とし込むことができています。
つまり、共感するためには、必ず相手の話に耳を傾けることが不可欠なのです。
人の話を聞こうとせず、一方的に自分の意見を発言する人物は、どこへ行っても煙たがられてしまうでしょう。
相手の話に耳を傾けつつ、その人の潜在的なニーズや心情を察する能力があるというのなら、共感力の代替としておすすめできる表現です。
傾聴力がある人は、相手の悩みや不満などを理解するので、適切なアドバイスができる場合もあります。
カウンセラーやコンサルタントなどの仕事を目指す人は、とくに傾聴力のスキルを問われるでしょう。
傾聴力をアピールするポイントはこちら
相手の立場に立って考えられる
共感力が高ければ、相手の立場になってものごとが考えられます。
相手の今の状況を考慮しながら、もし自分だったらどう思うかを想像する豊かさを備えている人物です。
誰かへ親身に寄り添うことに喜びを感じるのであれば、この表現がベターな言い換え方でしょう。
その際は、相手の考えと自分の考えに差が生じていたとしても、まずは納得できるポイントを探り当てて、うなずいてあげる姿勢が大切です。
自分のことを理解してくれる立場の人物へ初めて心を開くのが、順番として先ではないでしょうか。
小玉 彩華
共感力が高い人は、相手の立場になって物事を考えられる力を持っています。特に、相手の状況を考慮しながら、自分だったらどう思うかを想像できる豊かな感性を備えています。
相手の立場に立って考えられることをアピールするポイントはこちら
観察力がある
共感力があるということは、観察力があって鋭いともいえるでしょう。
相手の顔色や様子を伺いながら、どのような気持ちを抱いているのかが想像できるからです。
些細な動きや雰囲気から察して、寄り添うなどの適切な対応へと行動が移せます。
また、周囲への配慮ができて、適切なタイミングで相手をサポートできるはずです。
小玉 彩華
共感力があれば観察力も優れていて、優しい気持ちのままホスピタリティを発揮できます。
相手が何を言おうとしていて、どのような結果を得たいのかを、観察しながら見極められるのであれば、おすすめできる言い換えです。
観察力をアピールするポイントはこちら
相手を気遣うことができる
共感力がある人は、相手への気遣いが得意であるともいえます。
相手の立場や状況を察し、適切に振る舞い、行動することができます。
会社では、社内外さまざまな人と協力して仕事に取り組む場面が多くあります。
それぞれ持っている知識や置かれている環境などが異なる中で、相手に共感し、一人ひとりに合わせた気遣いができる力は、人と協力する上で大きな強みとなるでしょう。
また、接客やサービス業など、顧客への細やかな気遣いが重要な仕事を志望している場合も、この言い換え表現はおすすめです。
小玉 彩華
相手を気遣う力は、社内外問わず重宝されます。チームメンバーのことを気遣える人は尊敬されますし、お客様のことを考えられる営業担当は好かれます。共感力を発揮することで、とても仕事がしやすくなるのです。
より詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
信頼関係の構築が得意
共感力があることは、信頼関係の構築にも繋がります。
共感力が高い人は、相手の話に対して適切に相槌や声掛けができます。
適切な相槌や声掛けがあると、ちゃんと話を聞いてくれている、という安心感が生まれます。
加えて、自分に興味を持ってくれていると相手に思わせることもでき、親しみを感じてもらいやすくなります。
安心感や親しみは信頼に直結し、人との信頼関係は多くの仕事で重要な要素なので、おすすめの言い換え表現です。
こちらの言い換え表現に関しては、以下の記事もご参考ください。
周りを観察できている
共感力が高い人は、周りの人々に好意的な興味や関心を持ち、行動を観察することが得意、という言い換えも検討できるでしょう。
周りを観察する力があると、細かな気配りや先回りした行動など、柔軟に動くことができます。
また、周りへの関心が高い人は、相手の些細な話を覚えていたり、小さな変化を汲み取ったりすることができます。
相手との距離を縮めるきっかけとなり、信頼関係の構築に繋がることもあるでしょう。
この言い換え表現については、以下の記事も参考にしてみてください。
挑戦意欲が高い
人に共感するには、その分自分も様々な挑戦をしていることが大切です。
例えば、あなたに高い目標を目指したが挫折したという経験があった場合、同様の経験をした人に共感を示し、適切なコミュニケーションが図りやすくなるでしょう。
このように、挑戦意欲が高く様々な経験をした人は、過去の自分と相手を照らし合わせて、相手を気遣う対応を行うことができます。
共感力とは少しニュアンスが異なる表現ですが、企業の求める人物像とマッチする場合など、こちらの言い換え表現も検討してみるとよいでしょう。
小玉 彩華
共感力を発揮するためには、自分自身が様々な挑戦をしてきた経験が重要です。例えば、挫折を経験したことがあると、同じような状況にいる人に対して共感し、適切な対応を取ることができるでしょう。挑戦意欲が高く、多くの経験を持つ人は、相手を気遣う姿勢が自然に生まれるのです。
より詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
【自己PR】共感力が高い人におすすめの職業と例文
共感力が高いという強みは、どの職業に就いたとしても活かすことができる、とても強い長所です。
しかし、共感力が特に求められる職業がいくつかあります。
ここでは、共感力が高い人におすすめの職業として、教員と看護師、保育士の3つを紹介します。
それぞれのアピール例文も掲載しているので、参考にしてみてください。
教員×共感力
共感力の高い人にとって、教員という職業はとても合っているといえます。
教員としての仕事は、生徒一人ひとりの気持ちや考えを理解し、寄り添いながら指導することが求められます。
特に、個々の生徒の学習の進捗や悩みに気を配り、適切なサポートを提供できる共感力は、生徒との信頼関係を築く上で重要な要素です。
教職へのアピール例文
私は、共感力を活かして生徒一人ひとりに寄り添い、その成長を支えることに強い興味を持っています。
大学では教育実習に参加し、生徒の悩みや疑問に真剣に向き合うことで、生徒たちとの信頼関係を築きました。
この経験から、共感力を活かした指導が、生徒の成長にとって重要であることを実感しました。
私は、教員として生徒一人ひとりに寄り添い、彼らの未来を支える存在になりたいと考えています。
小玉 彩華
教員としての仕事は、生徒一人ひとりの気持ちや考えを理解し、寄り添いながら指導することが求められます。特に、生徒の学習進度や悩みに対する配慮と適切なサポートは、生徒との信頼関係を築く上で、共感力が欠かせない要素です。
看護×共感力
看護職もまた、共感力の高い人にとてもおすすめの職種です。
看護師には、患者さんが感じる不安や痛みを理解し、心のケアを行うことが求められます。
小玉 彩華
共感力を通じて患者さんとの信頼関係を築き、より質の高いケアを提供することができます。
共感力を活かして、患者さんやその家族の気持ちに寄り添い、安心感を提供することが、看護師の重要な役割となります。
看護職へのアピール例文
私の強みは、他者の気持ちに寄り添うことができる共感力です。
大学でのボランティア活動では、高齢者施設で入居者の方々と接する機会が多くありました。
その際、彼らの不安や孤独感に共感し、少しでも心が和らぐようなコミュニケーションを心掛けました。
この経験を通じて、看護の現場でも患者さんの心に寄り添い、安心感を提供できる看護師を目指したいと考えるようになりました。
保育士×共感力
保育士もまた、共感力を持つ人に特に向いている職業です。
教職と似ていますが、幼い子どもたちの気持ちや行動を理解し、適切に対応することが重要です。
共感力を活かして、子どもたちが安心して過ごせる環境を提供し、彼らの成長をサポートすることが保育士の大切な役割です。
保育士へのアピール例文
私は、子どもたちの気持ちに共感し、彼らが安心して成長できる環境を作りたいと考えています。
保育実習では、子どもたちの小さなサインに気付き、彼らが何を感じているのかを理解しようと努めました。
その結果、子どもたちが私に対して心を開き、より深い信頼関係を築けたと感じています。
この経験を通じて、共感力を活かし、子どもたちの成長を支える保育士になりたいと強く思うようになりました。
小玉 彩華
共感力を持つことで、子どもたちが安心して過ごせる場を提供し、その成長をサポートできるのです。保育士としての共感力は、まさに子どもたちの未来を支える力と言えるでしょう。
営業職×共感力
営業職へのアピール例文
私の強みは共感力です。
大学時代に所属していたボランティアサークルでは地域住民との交流イベントを企画し、住民一人ひとりの要望や意見を聞きながら企画を練り上げました。
例えば、イベント内容を決める際は参加者のニーズに優先順位をつけ、できる限り多くの希望を取り入れる形で企画を成功させることができました。
この経験を通じて、相手の立場に立って考える重要性と、その上で最善の提案をするためのバランス感覚を学びました。
この共感力を活かし、お客様に寄り添った提案を行い、信頼関係を築くことで貴社の業績に貢献したいと考えています。
介護職×共感力
介護職へのアピール例文
私の強みは共感力です。
大学時代、介護施設でのボランティア活動を通じて利用者の方々との交流を重ねました。
その中で、認知症の方々が自分の気持ちをうまく伝えられずに困っている場面が多いことに気づき、相手の表情や仕草から気持ちを汲み取ることを意識しました。
例えば、一見穏やかに見える方でも、表情の変化や視線の動きから不安を感じていることを察し、声をかけることで安心してもらえました。
この活動を通じて、相手の立場に立ち、細やかな配慮をすることの重要性を学びました。
この強みを活かし、利用者の方々の気持ちを理解し、心地よいサービスを提供することで、施設全体の信頼度向上に貢献したいと考えています。
カウンセラー×共感力
カウンセラーへのアピール例文
私の強みは共感力です。
大学時代に心理学ゼミで学びながら学生相談室でインターンシップに参加しました。
ただ話を聞くだけでなく、相談者の立場や背景を深く理解することの重要性を感じました。例えば、相談者が進路に悩む理由を詳細に聞いた結果、家族関係が影響していることに気づき、適切なアドバイスができたこともありました。
この経験から相談者に信頼してもらうためには共感力が不可欠であると学びました。
貴社に入社した暁には、私の共感力を活かし、丁寧にクライアントの気持ちを汲み取りながら、的確なアドバイスを提供することで信頼されるカウンセラーを目指します。
マーケティング×共感力
マーケティング職へのアピール例文
私の強みは共感力です。
大学時代、ゼミ活動で新商品のマーケティング戦略を立案するプロジェクトに参加しました。
その際、消費者調査を実施し、消費者の意見や感情を丹念に分析することで、効果的なプロモーション方法を提案しました。
例えば、消費者が「手軽さ」と「健康」を重視していることに気づき、それを訴求ポイントにした広告戦略を立てた結果、CV率が8%向上しました。
この経験を通じて、マーケティングでは顧客の立場に立って考えることの重要性を学びました。
貴社に入社した際には、共感力を活かしてターゲット顧客のニーズを的確に把握し、それに基づく施策を立案することで、顧客満足度の向上と売上拡大に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー×共感力
キャリアアドバイザーへのアピール例文
私の強みは共感力です。
大学時代、サークルの仲間が進路や学業に悩む際、ともにキャリアについて考えました。
例えば、学業と部活動の両立に悩むメンバーの希望や目標をじっくりヒアリングしたうえで、時間管理の方法や具体的な学習計画を一緒に考え、安心して課題に取り組めるようサポートしました。
この経験から、相手の悩みに寄り添い、適切な提案を行うことの重要性を学びました。
キャリアアドバイザー職では、相談者一人ひとりの気持ちを尊重し、その人に最適な選択肢を提案することが求められると考えています。
私の共感力を活かし、相談者が自身の選択に自信を持てるよう支援し、信頼されるアドバイザーを目指します。
【自己PR】共感力を使ったNG例文
続いて、共感力をアピールする際に「このような回答をしてはならない」というNGの例文を3つ紹介します。
以下のような回答をしてしまうとマイナスな印象を与えてしまうだけでなく、その場で不採用が決まってしまうこともあります。
反面教師として活用してみてください。
①結論から書いていない
結論から書いていない例文
私は学生時代サッカーに打ち込んでおり、特に高校時代はキャプテンとしてチームを引っ張る役割を担っていました。
2年生の夏の大会では3年生の主力が3人怪我をしてしまい、大会に間に合うかどうか怪しいとされていました。
3人とも気を落としてしまい、リハビリにも身が入っていないようでしたが私は一人ひとりに声をかけ、いかに彼らがチームに必要であり、大会で優勝するために欠かせない存在であるかを毎日語りかけました。
これにより、3人とも大会の初戦までに復帰することができ、うち1人は得点王に輝きました。
このような共感力を活用して、貴社に入社した際にも多くの人たちと打ち解けたいと考えています。
②具体的なエピソードがない
具体的なエピソードがない例文
私の強みは共感力です。
共感力があることで、様々な人たちと打ち解けることができ、良好な関係を築くことができました。
また良好な関係を築くことで、アルバイト先でも大学でも多くの人々からサポートをもらうことができ、テストの過去問を見せてもらえたり、シフトを優遇してもらえたりもしました。
これは一人ひとりに寄り添う姿勢を持ち人間関係を大切にしてきたからだと考えています。
貴社に入社した際には、このような共感力を存分に発揮して、様々な人たちと良好な関係を築き、プロジェクトのスムーズな進行と取引先との長期にわたる良好な関係の継続に貢献したいと考えています。
③共感力を仕事に活かす方法を書いていない
共感力を仕事に活かす方法を書いていない例文
私の強みは共感力です。
私は先日まで営業のインターンに参加していましたが、1人、引っ込み思案でなかなか取引先に積極的な提案ができないメンバーがいました。
私も大学入学までは人見知りで、誰かに声をかけてもらえるまで動けないタイプであったため、彼の気持ちが十分にわかりました。
そして、どのように克服したかをアドバイスするだけでなく自分も本当に大変であったという話をしました。
すると彼は「自分も見習ってみる」とモチベーションを高め、最終的に私よりも多い18件の成約を勝ち取り、インターンの参加メンバーで1位に輝くことができました。
このような共感力を活かし、入社数年後には部下の育成にも貢献できるような人物を目指します。
【自己PR】共感力をアピールするのが難しいと感じた時の対処法
ここまで記事を読んで、自己PRで共感力をアピールしようとすると、他のアピールポイントと比較して具体例が見つかりにくい、または効果的に伝える方法が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
そんな時は焦らずに、共感力をどのように発揮してきたかを思い出してみましょう。
たとえば、友人や家族との関わり、大学のプロジェクトでのチームワーク、アルバイトでのお客様対応など、日常の様々なシーンに共感力を使ってきたはずです。
より具体的なエピソードを思い浮かべ、その際に相手の立場に立ってどのように行動したか、またその結果がどのような効果を生んだのかを整理することで、自信を持って自己PRを仕上げることができます。
もし、それでもどうアピールすれば良いか迷う方は、自己PRを書くのが難しい方向けに書き方を解説している記事があるので、ぜひご覧ください。
【自己PR】共感力をアピールする際のまとめ
共感力は自己PRで効果的な強みの1つです。
本記事で紹介した自己PRのポイントや構成、例文を参考に、魅力的な自己PRを作成してくださいね。
就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
相手に共感するためには、まず相手の声を真摯に聴くことが重要です。共感力がある人は、相手の話を丁寧に聞き、信頼関係を築くことで、相手からより多くの情報を引き出すことができます。