「短所」と「長所」の言い換え例16選|「ない」と伝えるのは避けるべき?

「短所」と「長所」の言い換え例16選|「ない」と伝えるのは避けるべき?

はじめに

「面接ではなぜ短所を聞かれることがあるの?」
「短所を上手に伝えるポイントって?」
「短所はないと言ってはいけないの?」
就活や転職活動の面接で「短所」に対しての質問をされたとき、なんと答えたらいいのか不安を持つ方は多いのではないでしょうか。

面接では、長所だけではなく「短所」を聞かれるケースは珍しくありません。

本記事では「短所」と「長所」の言い換え例や、「短所がない」と伝えるのは避けたほうがいい理由についてなど紹介します。

この記事を読むことで「短所」を「長所」に変えて伝える表現がわかってくるでしょう。

「短所」を「長所」に言い換えられることで、自分が気にしていた性格をネガティブに受け止めなくても済むようになり、前向きな気持ちを持つきっかけにもなります。

面接対策としても活用できるため、就活、転職活動する方は、ぜひ参考にしてください。

面接でなぜ「短所」を聞かれるのか

面接で「短所」を聞かれるのは、自分のことを客観視できるか、業務に支障をきたす部分を持っていないか、会社の雰囲気に合う人柄か、などを確認するためとされています。

「短所」や「長所」など性格に関する内容を聞くことで、自社の社風に合う性格か見られることもあります。

自分を客観視できない人は、主観ばかりで視野が狭くなってしまい、冷静な判断ができなくなる恐れがあるでしょう。

また、職種によっては、仕事内容に向かない「短所」だと感じられることもあります。

たとえば、お客さんと接する機会が頻繁な営業職で「人と話すことが苦手」「空気が読めない」などの場合は、採用されにくい可能性もあります。

「短所」を上手に伝える4つのポイント

「短所」について、どう話すか内容を工夫することで、面接官が受ける印象が変わってくることもあります。

「短所」に関して答えるときは、以下の4つのポイントを意識しましょう。

1:「長所」に変換して伝える

「短所は長所の裏返し」と言われることも多く、「短所」だと認識していることは、実は長所として捉えることも可能とされています。

「短所」を「長所」に変換して伝えられるようにしておきましょう。たとえば「図々しい」は「甘え上手」や「交渉上手」、「短気」は「こだわりが強い」「裏表がない」などです。

「こういうところが短所ですが、このような場面では長所として働くこともあります」という話し方をすると良いでしょう。

2:「短所」の対策方法をアピールする

「短所」について、ただ自分の欠点や劣っていることだけしか話さないと、ネガティブな印象で終わってしまいます。

自分をアピールする意味で説明不足になるでしょう。

面接官には、認識している「短所」への対策方法もアピールするようにしましょう。問題解決力がある人物だと、高評価してもらうチャンスです。

3:業務と関係ない「短所」は伝えない

業務と関係ない「短所」は、自社で求める人物像に当てはまっているかなど、判断がつかない部分が多いため、伝える必要はないでしょう。

たとえば「食べ物の好き嫌いが多いです」「走るのが遅いです」「掃除が苦手で家は散らかり放題です」などです。業務と関係ない「短所」は、改善策を伝えても、それが業務でどう生きるのか面接官はイメージしにくいでしょう。

4:重度の「短所」は伝えない

重度の「短所」の場合、面接官に、採用リスクがあると思われてしまうことがあるため、伝えない方が良いでしょう。

たとえば「嘘をついてしまうことがあります」「遅刻癖があります」「ルールを守ることが苦手です」などです。このような「短所」は、採用すれば会社の信用を落としかねない、と面接官から悪い印象を持たれる可能性が高いでしょう。

「短所」と「長所」の言い換え例16選

ここからは「短所」と「長所」の言い換え例を16個紹介します。

言い換え例を見るとわかるように、少し見る方向性を変えるだけで「短所」が「長所」に変わります。

自分の「長所」を見つけられず困っている方や、自分に当てはまる「短所」があれば、ぜひ参考にしてください。

1:「マイペース」は「温厚でおおらか」

「マイペース」は、自分に合った方法や進度を取れる特徴から、周りに左右されず焦らない「温厚でおおらか」と言い換えることが可能です。 

仕事では、トラブルが発生して慌ただしいときも、持ち前のマイペースさで、落ち着いた態度で対処できるでしょう。

誰かが失敗した際も、相手を責めることはありません。

「大丈夫だよ、落ち着いていこう」と励まし、相手の緊張をほぐし、その場の空気を温かくすることにも貢献できることをアピールしましょう。

2:「頑固」は「自分の芯を持っている」

「頑固」は、自分が納得しないと行動しない面があるため「自分の芯を持っている」と言い換えてください。

芯が強い人間は目標を決めると、その目標を達成するために邁進するイメージを沸かせるでしょう。

会社の業績アップに貢献しそうな印象を抱かせることができるでしょう。

3:「負けず嫌い」は「ハングリー精神が強い」

「負けず嫌い」は、勝ち負けを意識し、目的達成への強い意志や上昇志向を感じさせることから「ハングリー精神が強い」と言い表すと良いでしょう。 

仕事では、同業他社と競うことや、社内では同僚と能力を比較されることもあります。

負けず嫌いな性格は、そういった場面で大きな原動力として発揮されることが多いです。一緒に働くことになれば、頼もしい印象を与えるでしょう。

4:「諦めが早い」は「臨機応変に動ける」

「諦めが早い」は「臨機応変に動ける」と言い換えることが可能です。

すぐに諦めて身を引くことができるのは、やる気を失うのが早い印象もありますが、柔軟性があることの現れです。

予定外のことが起きても、状況に合わせて行動できるため、対応力もアピールできるでしょう。

5:「優柔不断」は「判断が慎重」

「優柔不断」は、物事を慎重に考える傾向があるからこそ、現れる性格でもあるため「判断が慎重」と言い換えられるでしょう。 

仕事では、物事を比べる際に、情報収集など徹底的に調べることがあるため「なかなか決められない人だ」「仕事が遅い」などと言われてしまう可能性はあります。

しかし、判断を慎重にする姿勢は、その分ミスを減らしたり、リスクヘッジにも気を配ったりするため、大きな失敗を犯すことは少ないでしょう。

6:「楽観的」は「迷いが少ない」

考えが浅いと言われてしまうこともある「楽観的」という性格は、「迷いが少ない」と言い変えることが可能です。

楽観的な性格は物事の良い面を捉えて、基本的にくよくよしない姿勢のため、明るい人柄としてアピールできるでしょう。

トラブルなど、困難に直面した際、ポジティブな気持ちに持ち直すことに長けていると言えるでしょう。

7:「神経質」は「真面目」

些細なことに拘ったり、過敏に反応したりする「神経質」は、几帳面で細かく物事を捉える点で「真面目」とも言えます。

正確さや丁寧さが求められる職種では、必要な要素です。

神経質な人は細かいところまで徹底して意識を向けているためミスも少なく、仕事の質が高いと周囲の人から信頼されるでしょう。

8:「視野が狭い」は「洞察力がある」

「視野が狭い」と言うと、周りが見えなくなってしまう悪い印象があるでしょう。

しかし、1つの物事に対して、細かく執念深く見ていける視野の狭さから、本質を見抜く方向として「洞察力がある」と言い換えることも可能です。

洞察力は顧客や市場のニーズを把握したり、新しいアイディアを提案したり、仕事において、分析力や問題解決力として活躍する能力と言えます。

面接官から期待される部分は大きいでしょう。

9:「心配性」は「計画的」

些細なことまで気にかけてしまう「心配性」は、事前にリスク管理を行うことが得意という意味で「計画的」と言い換えることをおすすめします。 

心配性な人は、さまざまな部分で心配になってしまうからこそ、先を読んで行動できる長所があります。

限られた時間で合理的に作業を進めたり、細かく計画を立てて準備を整えたりする計画性は、どのような仕事でも求められる能力です。

計画性がなければスケジュール通りに物事を進められないため、納期に間に合わなかったり、信用を失うようなミスをしたりすることがあるでしょう。

10:「面倒臭がり」は「効率重視」

できるだけ無駄を省き、効率を気にすることから「面倒臭がり」は「効率重視」と言い換えると良いでしょう。

「短所」について「面倒臭がり」と伝えると、仕事が雑で適当な印象を持たれてしまうこともありますが「効率重視」と言うと仕事ができるイメージを与えることが可能でしょう。

11:「人見知り」は「警戒心がありトラブル察知が得意」

「人見知り」は、初めて会った人との交流に不安を感じることを言いますが、臆病で相手をすぐに信用しない分「警戒心がありトラブル察知が得意」とも言い換えられるでしょう。

警戒心が強いと、すぐに相手を信用せず一定の距離感を置こうとします。

相手の話す内容や態度など、じっくり観察して違和感があれば、すぐに遠ざけるでしょう。

仕事では、トラブルの原因になりそうなものに対して敏感に察知できると言えるでしょう。

12:「お節介」は「面倒見がいい」

「お節介」は、余計な世話を焼くという意味から「面倒見がいい」と表現を変えることが可能です。

常に周囲の人を大切に思う気持ちを持っていて、自分よりも他人を優先してしまうことがある、誰かのためになることが好き、という意味で伝えると好印象でしょう。

仕事では、新しく入った人や後輩の面倒を見る場面もあります。「面倒見がいい」と言えば、そのようなときに活躍してくれる人だなと、面接官に感じてもらえるでしょう。

13:「仕切りたがり」は「統率力がある」

「仕切りたがり」は、その場をまとめて引っ張りたいという性格から「統率力がある」と言い換え可能です。

「仕切りたがり」と言うと、人の言いなりになるのを嫌がり、自分が中心で物事を進めていきたいようにも見られるため「短所」と捉えられる場合もあります。

しかし、引っ込み思案な性格の人が多く、まとめ役がいない場合は、重宝される場面は多いでしょう。

「仕切りたがり」を「統率力がある」と言い換えることで、面接官に対して、リーダーシップがあり、将来的に責任ある立場に抜擢できるポテンシャルを感じさせることができるでしょう。

14:「理屈っぽい」は「冷静に判断できる」

「理屈っぽい」は、理屈を言うだけ論理的に考えられるという長所です。

気持ちが落ち着いている証拠でもあるため「冷静に判断できる」と表現を変えましょう。

冷静な判断力は、仕事では正しい対応、判断ができるかという部分で求められる能力です。

15:「抱え込みやすい」は「責任感が強い」

「抱え込みやすい」は、その問題にかかわった以上、自分が解決しなければ、という意識が働いていることから「責任感が強い」という表現もできます。 

抱え込むということは物事に対して深く考える面が強く、多角的な面からじっくり捉えようとする慎重さもあるということです。

一見「抱え込みやすい」というとネガティブな印象を与えそうですが、このように長所も多いと考えられるでしょう。

「責任感が強い」と面接で伝えると、仕事を途中で投げ出すことなく最後までやり遂げる人、周囲からの信頼も多く集めやすい、などの良い印象を与えられるでしょう。

16:「流されやすい」は「柔軟に人の意見が聞ける」

「流されやすい」というのは、自分より周囲の意見を尊重しようという姿勢が出ている傾向から「柔軟に人の意見が聞ける」と言い換え可能です。

柔軟に人の意見が聞ける人は、相手の立場に立って考えられる柔軟性や、人の意見を参考にする吸収力の高さをうかがわせるでしょう。

「短所はない」と伝えるのは避ける

「短所はない」と伝えるのは、不自然に自分を良く見せようとしている印象になることがあるため、避けましょう。

自分では長所と思っていても、人によってはそこが悪く思われることもあります。

「短所がない人間はいない」と考えましょう。

面接官も、欠点のない人を採用したいと思ってこの質問をしているわけではありません。面接で「短所はない」と答えてしまうと「自己分析が足りていないのでは?」「客観視できない人なのか」など、悪い印象として捉えられることがあるため注意が必要です。

面接で「短所」を上手に伝えよう

面接官が「短所」を聞く理由はあります。あまり考えず、素直に自分の悪いところを話してしまうと、マイナスな印象を持たれるため注意しましょう。

質問の意図を理解していないと捉えられたり、自分のことを客観視できていないのではないかと思われたりする可能性が高いと言えます。

面接で「短所」を聞かれたときは、上手に言い換えて、自分の魅力をしっかりアピールしていきましょう。

「短所」は自分の個性を伝える絶好の機会です。言い方次第で「長所」に置き換えられるため、自分の欠点だとネガティブに捉える必要はないでしょう。

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