学生時代に得た素晴らしい経験をアピールしよう!評価されるポイントや注意点を徹底解説!

学生時代に得た素晴らしい経験をアピールしよう!評価されるポイントや注意点を徹底解説!

「企業が学生時代の経験を質問する意図が知りたい」

上記のように考える就活生は多いでしょう。

本記事では、企業が学生時代の経験を質問する理由と評価されるポイントについて解説します。

学生時代の経験は、企業の意図をくみ取った回答が重要です。

回答する際の注意点や自分に合うテーマの見つけ方も解説しているので、参考にしてください。

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【学生時代に得た素晴らしい経験】素晴らしい経験とは?

素晴らしい経験とは、以下の三要素のどれかを含むエピソードのことを指します。

  • 成長を実感できる経験
  • 他者と共有した成功や達成感
  • 自分の価値観を変えた出来事

すべて網羅する必要はありません。

1つでも、当てはまることが重要です。

面接官の印象に残る回答は、高評価につながるでしょう。

そのためには、上記の項目が含まれたエピソードを作成してください。

1. 成長を実感できる経験

まずは、成長を実感できる経験です。

学生時代に得たものを質問された場合、自分が成長できたと考えるエピソードを、面接官に説明しましょう。

何かに挑戦し、成長できたことが重要です。

必ずしも、成功体験である必要はないため、安心してください。

失敗した経験は、次回からどのように改善するつもりか、伝えることでカバーできます。

具体的なエピソードとしては「部活動でリーダーシップを学び、チームを全国大会優勝に導いた」などが挙げられます。

他にも、アルバイトで接客スキルを磨いた経験、長期インターンシップで売上に貢献した経験なども有効です。

学生時代に取り組んだ結果、面接官から見て客観的に成長したことがわかる回答にしましょう。

2. 他者と共有した成功や達成感

次は、他者と共有した成功や達成感が挙げられます。

仕事は、集団でするものです。

面接官に、周囲と協力して成果を上げられる人材だとアピールしましょう。

組織の大きさは気にしなくて大丈夫です。

部活動やサークル、ゼミなど自分以外にメンバーが、複数人いる組織を選択しましょう。

部員が100名以上いるからといって、面接官の評価が必ずしも比例するわけではありません。

仲間とどのように協力し、目標を達成したのか、アピールしましょう。

また、感動や達成感を感じた経験がおすすめです。

自分自身の感情が盛り込めるため、オンリーワンのエピソードが完成します。

文化祭や体育祭、サークル運営など、チームで活動した経験がないか、振り返ってみましょう。

3. 自分の価値観を変えた出来事

最後は、自分の価値観を変えた出来事です。

予想外のトラブルや新しく挑戦した体験から探すと、題材が見つかりやすいでしょう。

困難を乗り越えた結果、自分の考えに影響をもたらした経験があれば、積極的に採用してください。

実体験をもとにするため、説得力のある回答になります。

とくに、海外留学の経験がある就活生に、おすすめです。

異国の文化や言語など、多様な価値観に触れることで、自分の価値観が変わる可能性があります。

海外留学以外は、人との出会いからも価値観は変化するでしょう。

尊敬する人物や憧れの人に会ったことがある就活生は、経験を有効活用してください。

【学生時代に得た素晴らしい経験】企業に聞かれる理由

学生時代に得た素晴らしい経験を企業に聞かれる理由は、以下の3つです。

  • 困難に直面した際の対応力
  • 努力の過程と思考力
  • 価値観や人間性の把握

企業は、なんとなく質問しているわけではありません。

きちんと質問する意図があります。

就活生側は、なぜ企業が学生時代について興味があるのか、理解しておきましょう。

企業が知りたい情報を提供することで、面接官からの評価が上がるからです。

1. 困難に直面した際の対応力

企業に聞かれる理由の1つ目は、困難に直面した際の対応力を知るためです。

仕事は、問題解決能力が求められます。

そのため、企業は就活生がどのような困難を乗り越えたのか、プロセスを含めて知りたいと考えているでしょう。

面接官から「学生時代の経験を教えてください」と質問された際は、エピソードを話しつつ、課題解決の方法と工夫した点を伝えてください。

面接官は、就活生の対応力を見極めることで、次の選考に進むか判断します。

就活生は、企業の質問に回答する際は、どういった問題を、どのように解決したのか説明してください。

2. 努力の過程と思考力

企業に聞かれる理由の2つ目は、努力の過程と思考力を見極めるためです。

結果のみのアピールだけでは、面接官から高評価を得るのは難しいでしょう。

発言に説得力がなく、論理的思考が欠けていると、面接官は判断するためです。

「私は、売上を5%アップさせました」と結論のみを述べるのは避けましょう。

例えば「6ヶ月で売上5%アップを目標に、商品のレイアウトをすべて見直しました。その結果5ヶ月目で達成しました」と説明してください。

結論に加えて、目標と目標達成に向けた取り組み内容を伝えるため、具体性のあるエピソードが完成します。

自分で立てた計画を達成するために、どういった努力を重ねてきたのか、アピールしましょう。

3. 価値観や人間性の把握

企業に聞かれる理由の3つ目は、価値観や人間性の把握です。

面接官は、求める人物像に合致した就活生を採用します。

そのため、面接官に自分がどういった人間なのか、伝えるようにしましょう。

話題を選択した理由、行動方針などを盛り込むと効果的です。

他にも、面接官から追加で質問された場合は、学生時代の経験からどういった働き方を希望するのかも伝えましょう。

面接官は、社風や職場環境に馴染める人材か判断しやすくなります。

価値観を伝えることで、必ずしも高評価につながるわけではありません。

しかし、面接官に判断材料を提供しなければ、内定獲得に近づけないでしょう。

面接官から学生時代を問われた際は、自分はどう感じたのか、なぜそのように判断したのかなど、説明することが重要です。

【学生時代に得た素晴らしい経験】評価されるポイント

面接官が評価しているポイントは、以下の3つです。

  • 努力のプロセス
  • 学びと成長
  • 企業への活用可能性

就活生は、どこをチェックされているのか理解し、高評価につながるエピソードにしましょう。

自分の話題が面接官に心に刺さる内容か、迷った際は上記の3つを基準に確認してください。

学生時代の経験を日記のように、伝えるだけでは不十分です。

ポイントを押さえて、効果的に選考を突破しましょう。

努力のプロセス

まずは、努力のプロセスを評価しています。

面接官は、結果よりも過程を重要視しているためです。

過程を理解することで入社後の姿を想像します。

結果が必ずしも仕事に役立つとは、限らないためです。

そのため、プロセスを問うことで、入社後に活躍する人材か判断します。

例えば「テニスの全国大会で優勝したことがあります」と言われた面接官を想像してください。

テニスの上手さが仕事の成果に直結することはほとんどないため、面接官の評価につながりません。

一方「全国大会で優勝するために、練習終わりに10kmのランニングを欠かさず走りました」と伝えたらどうでしょう。

コツコツ仕事に取り組む姿、目標達成に向けて行動する様子が予想できます。

学生時代に取り組んだプロセスも忘れずに伝えましょう。

学びと成長

次に、学びと成長です。

面接官は、学生時代の経験から何を学び、どう成長したのかに興味があります。

就活生の将来性や成長性を見極めるためです。

面接官は、学生時代がピークの就活生を採用しようとは思いません。

学生時代の経験を経て、さらに成長する人材を求めています。

そのため、何を学び、自分がどのように変化したのか説明しましょう。

結果だけを聞いても、面接官の心は動きません。

結果に加えて、将来の活躍を期待させる内容を盛り込みましょう。

例えば「コミュニケーション能力を身につけました」だけではアピール要素が足りません。

「コミュニケーション能力を身につけたことで、新規顧客の獲得に貢献できます」と仕事内容に、どう関連するのかまで伝えてください。

企業への活用可能性

最後は、企業への活用可能性です。

内定を獲得するには、学生時代に得た経験やスキルが、企業にどれだけマッチしているかが重要になります。

具体的なポイントを挙げながら、志望企業の社風や価値観に、マッチした人材であることをアピールしましょう。

諦めずに挑戦し続ける人材を高く評価する企業の場合、成功するまで何度もチャレンジした経験を伝えることが重要です。

企業によって、求める人物像は異なるため、しっかり企業研究しましょう。

素晴らしい経験は、企業文化に合致して、はじめてアピールポイントになります。

どの経験を伝えるか迷った際は、志望企業の公式ホームページを確認してから選ぶようにしましょう。

【学生時代に得た素晴らしい経験】注意点

学生時代の経験を伝える際は、以下の3点に注意してください。

  • 抽象的な内容にしない
  • 企業が求める価値観やスキルを意識する
  • 結果だけでなくプロセスを大切にする

自分では満足いく内容が完成しても、面接官に伝わらない可能性があります。

そのため、本章をしっかりと理解し、チャンスを逃さないようにしましょう。

また、完成した文章を読み直す際のチェック項目にもなるため、参考にしてください。

抽象的な内容にしない

注意点の1つ目は、抽象的な内容にしないことです。

面接官に、自分の経験やスキルを正確に伝えられません。

その結果、想像するよりも低い評価を受けるでしょう。

例えば「学生時代にアルバイトを頑張りました」は抽象的な文章です。

上記の情報だけでは、なんのアルバイトなのか、どの作業頑張ったのか、面接官は読み取れません。

そのため、きちんと情報を伝えるようにしましょう。

「学生時代は飲食店でアルバイトしていました。仲間と協力して無駄な作業を削減し、食器洗いの時間を20%カットしました」と具体的な説明が大切です。

完成した文章を第三者に読んでもらい、わかりにくい表現がないかチェックするようにしましょう。

企業が求める価値観やスキルを意識する

注意点の2つ目は、企業が求める価値観やスキルを意識することです。

自分の魅力をアピールすることに集中し過ぎると、かえって面接官に伝わりません。

面接官の求める人物像からズレる可能性があるためです。

公式ホームページや就活サイトを分析し、志望企業が求める人物像を明らかにしましょう。

企業研究が終われば、効果的にアピールできる経験を選択してください。

計画性のある人材を探している企業なら、計画的に行動した経験を話しましょう。

主体性を重要視する企業には、積極的に行動したエピソードを採用してください。

企業の条件にマッチした内容に変更するだけで、面接官の印象は良くなるでしょう。

結果だけでなくプロセスを大切にする

注意点の3つ目は、結果だけでなくプロセスを大切にすることです。

プロセスを重要視することで、説得力のある文章ができあがります。

面接官が納得できない内容では、高評価を獲得できません。

結果を伝える際にプロセスも説明することで、効率よく面接官に自分の魅力が伝えられます。

「柔軟性の大切さを学びました」だけでは、なぜ柔軟性を大切にするのか曖昧です。

「お客様ごとに接客方法を変えることで、柔軟性の大切さを学びました」と学びになったきっかけも説明しましょう。

もちろん、結果も大切です。

しかし、面接官にきちんと中身を伝える方が重要です。

結果とプロセスの両方を盛り込むようにしましょう。

【学生時代に得た素晴らしい経験】テーマを選ぶポイント

続いて、テーマを選ぶポイントを解説します。

学生時代の経験が思いつかず、漠然とする就活生もいるでしょう。

本章では、テーマごとにどういったエピソードを選択すれば、内定獲得に近づけるか解説します。

就活は時間が限られます。

自分が本当に志望する企業に絞ってエントリーするためにも、本章を参考にしてください。

挑戦

まずは、挑戦について解説します。

挑戦した経験が効果的なアピールにつながる場合は、難しい課題を乗り越えた経験を伝えましょう。

困難な壁を目の前にして、果敢に挑戦することは、新入社員であれば高く評価されます。

そのため、学業や部活動、インターンシップなどの話題から、挑戦した経験を伝えましょう。

挑戦する壁の高さは、就活生によって異なります。

周囲の就活生と比較する必要はありません。

過去の自分では乗り越えられない壁を、どのようにして乗り越えたのかが重要です。

仲間の協力を得たのか、別角度から再挑戦したのか、具体的にアピールしましょう。

成果

成果も重要なテーマです。

学生時代の取り組みから、どのような成果を得たのかも追加することで、より具体性のあるエピソードになります。

成果よりもプロセスが重要であると解説してきました。

しかし、成果を軽んじるわけではありません。

あくまで、優先順位を意識した結果です。

そのため、成果があれば、きちんと説明しましょう。

「新規顧客が3ヶ月で3倍に増加した」「リーグ戦の順位が3位から2位に浮上した」など行動した結果に成果がともなっていれば、合わせて伝えましょう。

面接官が、当時の様子を想像する手助けになります。

プラスになる成果があれば、積極的に採用しましょう。

学び

次に、学びです。

成功や失敗にかかわらず、自分は何を学んだのか、面接官に伝えましょう。

学びがあることで、仕事に活かすつもりがあることの証拠になります。

反対に、学びがないエピソードだと、面接官は「成長性のない人材」と評価するでしょう。

そのため、自分が取り組んだ結果から、何を学んだのかは必ず説明してください。

「仲間と協力して売上を向上させた結果から、コミュニケーションの重要性を学びました」と結果から学びの順で述べましょう。

学びは、企業との相性が重要です。

志望企業の価値観に、合致する学びを選びましょう。

企業によってどの学びを評価するか異なるためです。

影響

最後は、影響です。

周囲や社会にポジティブな影響を与えた経験も高評価につながります。

自分が行動した結果、周りはどう変化したのか振り返っておきましょう。

例えば、チームメイトのモチベーションを向上させた経験があれば利用可能です。

面接官は、主体的に行動でき、周りを巻き込める人材を求めています。

反対に、組織全体の成果を独り占めする内容は、悪い印象になるでしょう。

自分が1番努力したとしても、周囲のサポートや協力があったことを忘れずに伝えてください。

仕事は、1人でするものではありません。

大勢の社員が連携して、大きな成果を生み出します。

あくまで良い影響を与えたことをアピールしましょう。

【学生時代に得た素晴らしい経験】よく使われるテーマ一覧

学生時代の経験を質問された際によく使われるテーマを7つ紹介します。

学生時代の経験は範囲が広いため、どのエピソードを採用するか迷う就活生もいるでしょう。

本章では、テーマごとにどういった話題が展開でき、どの強みや経験がアピールできるのか解説します。

テーマが確定していない就活生や志望企業ごとに内容を作り替えたい就活生は、参考にしてください。

部活

よく使われるテーマの1つ目は、部活です。

定番のテーマと言えるでしょう。

部活について話すことで、目標達成に向けて行動した経験やリーダーシップ、協調性などさまざまな要素がアピールできます。

また、ほとんどの面接官は、部活を経験しているため共通点が生まれやすく、面接会場が話しやすい空間になるでしょう。

さらに、同じ部活を長年経験している就活生は、継続性もアピール可能です。

就活において、継続性は高評価を得やすい要素になります。

「長く勤務してくれそう」「仕事にコツコツ取り組んでくれそう」など、面接官にポジティブな印象を与えられるでしょう。

学生時代の経験を質問され話題に困った際は、自身の部活経験から見つけだすと効果的です。

アルバイト

よく使われるテーマの2つ目は、アルバイトです。

アルバイトは、接客スキルやプロジェクトの参加経験、責任感をアピールするのに適しています。

志望職種に接客が含まれる場合は、自身の経験と合致するため高評価につながるでしょう。

一方で、多くの就活生がアルバイトをテーマに選択します。

就活生にとって、アルバイトは身近に社会と関われる場です。

そのため、自分が作成した文章が、他の就活生との差別化できているか確認しましょう。

大きな成果は必要ありません。

自分が働く中で感じた課題に対して、どのように考え、解決に向けてどう行動したのか、わかりやすく説明しましょう。

感じ方は人によって異なるため、エピソードが重なる予防になります。

学業

よく使われるテーマの3つ目は、学業です。

学業は、自身で立てた目標に対して、努力してきた経験が話しやすいテーマになります。

また、学業は基本的に1人で取り組むため、周囲との連携が苦手な就活生におすすめです。

自分のペースで目標達成に向けて行動できます。

面接官には、目標を明確に伝えましょう。

「簿記1級の合格を目指しました」「TOEICで700点以上を目標にしました」などが挙げられます。

数値を使って説明することで、目標達成の困難さや継続性がきちんと伝わるでしょう。

「学業を頑張りました」だけでは、面接官の印象に残りません。

ほとんどの学生が、学業について努力しているからです。

そのため、オリジナリティが生まれるように、しっかりと目標を立てましょう。

ゼミ

よく使われるテーマの4つ目は、ゼミです。

ゼミを選ぶことで、面接官に伝わりやすい文章ができます。

最後に研究発表の場があり、明確なゴールが設置されるためです。

また、長期間にわたって1つの分野を研究するので、過程が豊富に存在します。

途中で困難にぶつかった経験や自分が力を入れて取り組んだ内容を、盛り込むことで具体性のあるエピソードが完成するでしょう。

さらに、研究する動機やきっかけを述べることで、説得力も生まれます。

ゼミも華々しい研究成果は、必要ありません。

研究を通して得た学びを仕事にどう活かすつもりか、しっかりアピールすれば大丈夫です。

ボランティア

よく使われるテーマの5つ目は、ボランティアです。

ボランティアは、多くの方と協力して行う活動のため、協調性やチームワークのアピールに向いています。

また、人間関係が増えることで、得る学びもあるでしょう。

「地域清掃に参加したことで感じる、地元の良さ」「被災地支援に参加することで学ぶ人とのつながり」など、得られるものは人によって異なります。

自分が得たものを伝えることで、他の就活生との差別化になるでしょう。

ボランティアは、これまでに過ごしてきた社会と異なる経験ができるため、新しい発見や気づきが生まれやすい環境です。

テーマ選びに迷っている就活生は、選択肢の1つに入れておきましょう。

サークル

よく使われるテーマの6つ目は、サークルです。

サークルは、自分の趣味について触れながら、価値観や人間性についてアピールできます。

さらに、企画運営の経験や仲間と力を合わせて1つのものを作り上げる経験が得られるでしょう。

サークルは、実際の職場に近い環境です。

リーダーやリーダーをサポートする人、企画を提案する人など、仕事と同じポジションの人がいます。

自分はどの立場に属し、どのようにサークルに貢献したのかアピールしましょう。

「私は、サークルで会計担当を2年務めました。責任ある役職でしたが、メンバーが安心して活動できるようサポートしました」と具体的に伝えることが大切です。

面接官は、就活生の将来の姿が想像しやすくなり、好印象を与えられます。

インターン

よく使われるテーマの7つ目は、インターンです。

実際の業務を体験することで、得られるスキルや経験があります。

アルバイトでは難しい営業やマーケティング、商品開発などが経験可能です。

近いものでアルバイトがありますが、インターンはより正社員に近い立場で業務にあたります。

そのため、実務経験を積みたい就活生は、インターンがおすすめです。

志望業界が固まっている就活生は、合致した業界を選択することで、より業界への理解が深まるでしょう。

反対に、業界を選んでいる途中の就活生は、さまざまなインターンに参加することで、自分との相性が確認できます。

どんな状況でも参加して損はないため、就活を効果的に進めたい就活生は、ぜひ参加しましょう。

【学生時代に得た素晴らしい経験】自分に合ったテーマを考える方法

自分に合ったテーマを考える方法は、以下の3つです。

  • 過去を振り返る
  • 周りの評価を思い出す
  • 失敗からの学び

テーマ選びは、自分の価値観や人間性が伝わる内容にすることが重要です。

具体的なエピソードやわかりやすい数値が利用できます。

さらに、入社後の姿が予測できるものにしましょう。

面接官が、求める人物像にマッチする人材か検討しやすくするためです。

過去を振り返る

最初は、過去を振り返りましょう。

実体験をもとにしたエピソードが盛り込めるため、具体性のある文章が完成します。

「一番頑張ったことは?」「自分が成長を感じた瞬間は?」など自己分析しましょう。

全国大会優勝や世界一周旅行などの貴重な体験は必要ありません。

学業や部活、アルバイトで大丈夫です。

経験してきた内容を上手く伝えることでカバーできます。

他にも「1番時間をかけたこと」「長期間にわたって取り組んだこと」なども振り返る手助けになるでしょう。

自分に合うテーマが見つからない就活生は、まず過去を振り返り、自分の取り組んできた内容から選択してください。

周りの評価を思い出す

次に、周りの評価を思い出す方法もあります。

第三者からの評価を得ているため、客観性のあるテーマが選択可能です。

「チームメイトから感謝された経験」「アルバイトでお客様から褒められた経験」などがないか思い出しましょう。

また、周囲の評価は自己評価と異なる可能性があります。

自分では努力だと感じないことが、チームメイトからは尊敬に値する行動の場合もあるでしょう。

自己分析だけでは気がつかない部分のため、周りの意見も重要です。

ただし、参考程度に留めておきましょう。

すべて鵜呑みにすると、主体性のない文章になります。

最後は、自分でテーマを選び、自信を持って話せるエピソードを盛り込みましょう。

失敗からの学び

最後は、失敗からの学びです。

テーマ選びは、すべて成功体験にする必要はありません。

失敗から得られる学びがあります。

きちんと面接官に得た学びを説明することで、カバーが可能です。

就活では、自分の良い面を見せたくなりますが、あえて失敗について触れることで、アピールできる要素があります。

粘り強さとチャレンジ精神です。

課題に何度も調整したエピソードや高い壁に対して果敢に挑戦する姿は、面接で高評価が得られるでしょう。

失敗といったマイナスな印象の話題も伝え方を工夫することで、ポジティブな印象に変換できます。

自分に合うテーマを探す際は、失敗を基準に探す方法も視野に入れましょう。

【学生時代に得た素晴らしい経験】面接官に伝わる流れ

面接官に伝わりやすい流れは、以下の順に沿った構成です。

  • 結論
  • 動機・きっかけ
  • 具体的なエピソード
  • 結論・入社後に活かせること

面接官に効率よくエピソードを伝えるテクニックが存在します。

自分なりに考えた文章では、正確な意図が伝わらないかもしれません。

限られた文字数、もしくは時間の中でしっかり自分のエピソードを理解してもらうためにも、本章を参考にしてください。

結論

まずは、結論から述べましょう。

面接官に結論から伝えることで、自分の主張の伝え漏れを防止します。

さらに、面接官は結論以降の展開が予想できるため、ストレスなく最後まで聞けるでしょう。

反対に、結論を後回しにするとエピソードの要点が掴めず、面接官は内容に集中できません。

そのため、最初から結論を伝えるようにしましょう。

「私は、インターンシップの経験から事前準備の大切さを学びました」と言い切るのがおすすめです。

時系列に沿って説明することも大切ですが、冒頭は結論が時系列より優先されます。

文章を作成する際は、結論から伝えましょう。

動機・きっかけ

次に、動機・きっかけを述べてください。

面接官は、結論を聞いたのちに、取り組む理由が気になります。

そのため、結論の次に動機を説明することで、スムーズに話題が展開できるでしょう。

面接官にエピソードの途中で「なぜ?」と疑問を抱かせないことが重要です。

深掘りしたいと思わせることは大切ですが、不明点に関する「なぜ?」が続くと、エピソードに集中できません。

その結果、冒頭で話した結論の印象が薄くなり、具体的な内容を話しても頭に入りにくくなります。

例えば「インターンは、コミュニケーション能力を磨くために参加しました」と取り組んだ理由を伝えましょう。

結論から話の流れが継続することで、読みやすい文章になるからです。

具体的なエピソード

具体的なエピソードも盛り込みましょう。

面接官は、就活生が取り組んでいる様子を想像しやすくなります。

その結果、将来性や成長性を判断するきっかけになるでしょう。

動機・きっかけについて触れ終わると、具体的なエピソードを伝えてください。

「営業先によって紹介する商品や説明の仕方を変えたことで、1ヶ月で新規契約が5件獲得できました」と説明することで、インターンの様子が想像しやすくなります。

結論と動機だけでは、抽象的な文章で終わるでしょう。

具体的なエピソードを挟むことで、自分の認識と面接官の認識を一致させる効果があります。

専門用語は避け、誰が聞いてもわかる言葉で説明するのがポイントです。

結論・入社後に活かせること

最後は、結論・入社後に活かせることで終わりましょう。

再度、結論を伝えることで印象付けることが可能です。

また、入社後に活かせることを加えることで、自分を採用するメリットを面接官にアピールできます。

面接官は、就活生の将来性や成長性を重要視するでしょう。

そのため、自分が入社したあかつきには、どのように活躍できるか伝えることが重要です。

「インターンで学んだ事前準備の大切さを忘れず、営業部の方々が仕事しやすい環境づくりに貢献するつもりです」と明確に伝えましょう。

最初に伝えた結論を振り返りつつ、未来につながる文章にすることで、面接官から好印象を獲得できます。

【学生時代に得た素晴らしい経験】例文3選

学生時代に得た素晴らしい経験の例文を3つ紹介します。

ここまでに解説してきた評価されるポイントや注意点が、どのように反映されているのか確かめてください。

また、例文を読むことで文章全体の構造把握に役立ちます。

テーマは決まったが、実際の文章が書けない就活生は、ぜひ参考にしてください。

例文1:リーダーシップを発揮した経験

私は、学生時代にリーダーシップを発揮した経験があります。

多くのチームメイトと同じ時間を共有したいと思ったからです。

しかし、練習に来る人数は時間が経つごとに減少傾向にありました。

練習がマンネリ化していたことが原因です。

そこで私は、サッカーサークルの代表として、練習参加人数の増加のため、新しい練習方法の導入や交流イベントを実施しました。

その結果、参加人数平均が15名から25名に増加しました。

この経験から、環境改善とチームの団結力向上の大切さを学びました。

入社した際もリーダーシップを活かして成果を出したいと考えています。

ポイント

学生時代の経験を最初に伝えることで、以降の文章が予想しやすくなります。

また、自身が所属するサークルの現状と課題を冷静に分析し、しっかり行動に移している点が素晴らしいです。

さらに良くするには、入社後の姿を具体的にしましょう。

「リーダーシップを活かし、新規事業の中核を担う人材に成長したいです」など、どういった成果を出すつもりか、明らかにすることが重要です。

例文2:困難を乗り越えた経験

私は、ゼミの研究に必要なデータの収集不足による、やり直しのピンチを乗り越えました。

私は、マスメディアを研究するゼミに所属しています。

ゼミでは、マスメディアにおける社会的意義の変化について研究中です。

昨年、教授からの推薦で、研究発表会に参加することになりました。

事前に調査を開始しましたが、教授にデータ収集不足によるやり直しを迫られました。

急遽、計画を立て直し、効率的に再収集しました。

その結果、最優秀研究発表賞を受賞しました。

この経験を通して、計画力と調整力の重要性を学びました。

困難な状況でも柔軟に対応し、成果を出す力を活かす予定です。

ポイント

ゼミでの研究は、長期間にわたるため、困難な課題に直面しやすいテーマです。

解決に向けて、どのように行動したのか伝えましょう。

ただし、難しい表現や専門用語の使用は避けてください。

面接官が必ずしも研究内容に関する知識を持っているとは限らないためです。

また、文字数や時間に余裕があれば、具体的な数値を用いて、説明するとより伝わりやすい内容になるでしょう。

例文3:協調性を発揮した経験

私は、文化祭の模擬店で協調性を発揮し、トラブルを解決した経験があります。

大学3年生の頃にサークル仲間10名で、焼きそばの屋台を出店することになりました。

しかし、お互いに役割分担やシフト時間の調整が難航し、出店中止の危機に陥りました。

そこで、私が必要な役割とサークル仲間が希望する役割を洗い出し、マッチする箇所がないか検討しました。

一部のメンバーには頭を下げて協力を依頼することで、スケジュールが無事に完成しました。

今回の経験から、協調性の大切さを学びました。

入社した際は、協調性を十分に発揮し、お客様の考えを尊重しながら最適な商品が提供できるように努めます。

ポイント

今回のエピソードは、出店中止の危機を乗り越えた話です。

明確な課題と実際に行動した内容が合わさることで、より説得力のある文章ができます。

単純に「◯◯を経験しました」だけでは、抽象的な印象を面接官に与えるでしょう。

そのため、自分の役割と行動した結果も加えることで、より具体性のあるエピソードになります。

【学生時代に得た素晴らしい経験】まとめ

本記事では、学生時代に得た素晴らしい経験をうまく面接官に伝えるポイントと注意点について解説してきました。

面接官がどこに注目しているのか理解することで、要点を押さえた文章が完成します。

闇雲にアピールしても非効率です。

テーマ選びや文章構成にもこだわることで、面接官から高評価を得る近道になるでしょう。

学生時代に得た経験と学びを仕事にどう活かすのか、面接官にアピールして、志望企業からの内定を勝ち取ってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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