エントリーシートは何社に送る?数多く送るコツとあわせて解説

エントリーシートは何社に送る?数多く送るコツとあわせて解説

はじめて就職活動をするにあたり、小さな疑問点であってもとても心配になるものです。 不安を抱えたままでは、結果に影響してしまうことだってあるかもしれません。 特に「みんなはどれくらいの企業にエントリーシートを送っているのだろう」という疑問は代表的な心配事といえるでしょう。

ここでは、就活生がエントリーシートを送る平均的な数と、たくさんの企業に送る場合のコツを合わせて解説していきます。悩みをすっきりと解決して、明るい未来を手にしましょう。

この記事でわかること

・平均的なエントリーシートの提出数
・エントリーシートの提出数が多い、少ないことのメリット・デメリット

目次目次を全て表示する

【ESは何社?】エントリーシートの平均提出数は10社以上

就活生がエントリーシートを提出する企業の数は、平均して10社以上です。

多いと感じるか少ないと感じるかは人によるでしょう。 自分がどちらの状態であるにしろ、周囲のライバルと差があるのは不安を増大させてしまいます。

また、エントリーシートは選考がある程度進んでから必要になるものです。

その前段階である、企業へのエントリー数も気になることでしょう。 理系や文系で異なる場合はあるでしょうし、実際どのくらいの通過率なのかという点も気になるかもしれません。

不慣れな就職活動において、内定を目指す道のりの、ちょうど中盤に差し掛かるあたりで感じる疑問といえます。 一つ一つ不安を解消して、次のステージに安心して進んでいきましょう。

平均提出数は10社以上

エントリー数の平均はエントリーシート提出数の倍以上

理系は文系より少なくなる

エントリーシートの通過率は50~70%

エントリー数の平均はエントリーシート提出数の倍以上

企業へのエントリー数は、平均してエントリーシート提出数の倍以上と聞きます。

そもそもエントリーシートは、選考がある程度進んでから企業に提出を求められるものです。 途中で選考を辞退する人は、提出する必要のない書類なのです。

ひとまず気になる企業にエントリーしていたところから、ライバルはやや絞られることになります。

エントリーシートを提出するということは、それだけ先の選考へと進むことができているという良い状態です。

ただし、エントリーシートを記入するのには、それなりに多くの時間を要します。 数が足りないと不安になるかもしれませんが、何十社も書くのは時間の無駄です。

エントリーシートの平均提出数は10社以上と前述しましたが、そこから企業へのエントリー数は20社程度であるとわかります。 自分がそのくらいの状態であれば、とりあえず安心できるでしょう。 あまりに少ないようであれば、選考の通過率も考えて、もう少し見直しが必要かもしれません。

理系は文系より少なくなる

理系と文系ではエントリーシートの提出数が異なります。

一般的に理系の学生の方が、文系の学生よりもエントリーは少ないです。その要因として、理系の学生は教授や、学校からの推薦を使う割合が高いことをあげられます。

周囲の学生と比較するときには、理系なのか文系なのかということも、判断材料として含めておいた方が良いでしょう。文系であっても推薦を使える状態であれば、積極的に利用した方が、選考の通過率から考えても安心できるはずです。

エントリーシートの通過率は50~70%

平均して10社以上は提出するというエントリーシートですが、その通過率についても気になるところです。 これは平均して50~70%であるといわれています。エントリーが20社エントリーシートの提出が10社として、そこから通過できるのは5~7社程度になるということです。

次に控えているテスト選考で、さらにふるいへかけられることを考えると、一気に不安が増してくる人もいるかもしれません。 しかし、記入に時間のかかるエントリーシートをたくさん出すというのも、悩むところです。

【ESは何社?】何社出すのがおすすめ?

そもそもエントリーシートは何社に出すのが良いのでしょうか。

さまざまな意見がある中で、おすすめとされるESを提出する会社の数を文系と理系に分けてそれぞれ紹介していきます。

何社出す?

文系の場合

理系の場合

平均何社落ちる?

文系の場合

文系の場合は15社から20社程度ESを提出すると良いでしょう。

一般的な就活生よりもかなり数は多いですが、文系の場合は、候補となる企業数が非常に多いです。

また、選考を進めていくうちに志望度が変わるケースも少なくありません。

自分がどうしても入りたいと思っていた企業が期待外れなことも少なくないので、多めに受けて、自分がフィーリングが合わないと思う企業は選択肢から外す方が安全と言えるでしょう。

理系の場合

理系の場合は文系と大きく異なり、8社から10社程度提出しておけば良いでしょう。

理系の学生のエントリー数は文系の学生と比べて少なめであるとされているので、文系でおすすめした15社よりも少なくても問題ありません。

理系の場合は企業数がそもそも限られているので、何社も提出するよりも志望度の高いところに絞ってそれぞれクオリティの高いESを提出することを心がける方が重要です。

また、文系と同じようにフィーリングが合わないと感じた企業に関しては優先度を下げて構いません

平均何社落ちる?

エントリーシートは平均して、5割程度落ちると言われています。

しかし、通過率は会社によって大きく異なるため一概に語ることはできません。

エントリーシートを提出すれば、ほとんど確実に通過するような企業もあれば、大手企業のように通過率が10%未満という企業もあります。

自分が応募する企業の通過率を個別に調べ、何社程度応募するか事前に考えておくことが大切です。

【ESは何社?】エントリーシートを数多く出すことのメリット

1度でもエントリーシートを書いたことのある人なら、これを数多く提出するのは、その分時間も要することは簡単に想像できるでしょう。

しかし時間がないからといって、提出数をあまりに減らしてしまうと、内定のチャンスはそれだけ減ってしまうかもしれません。

結局たくさん出す方が良いのか、それともある程度絞ってしまって良いのか悩んでしまうでしょう。 次からは、エントリーシートを数多く出すことのメリットと、デメリットをそれぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

メリット

メリット①:さまざまな業界を見られる

メリット②:経験値が増える

メリット③:就職活動が安定する

メリット④:想定していなかった企業・業界とマッチする可能性が高まる

メリット①:さまざまな業界を見られる

たくさんエントリーシートを提出するということは、言い換えれば、それだけさまざまな業界を見る機会があるということでもあります。

限られた学生生活の枠から広い社会に出るにあたって、最初は誰しもが、右も左もわからない状態です。

どのような仕事が自分に適しているのか想像すらしづらいところから、実際に多数の業界を見ることで、ある程度仕事を選別しやすくなるでしょう。

自分の視野が広がり、本命ではなかった業界が魅力的に見えてくることだって、あるかもしれません。 これはエントリーシートを数多く出す場合の、最大のメリットといっても良いでしょう。 新しい業界との出会いが、今後の自分の将来を明るく、活気あるものに変えてくれる可能性があります。

メリット②:経験値が増える

エントリーシートを数多く出す場合のメリットとして、経験値が増えることもあげられます。

単純に、エントリーシートを何回も記入するだけで、慣れると自然に書くコツをつかめるでしょう。 また、面接を受ける回数が増えることは、大きなメリットです。

ただでさえ緊張して、持ち味を発揮できないことの多い面接を繰り返し受ける続けることで、慣れによる余裕が出てくるのです。

第一志望としている企業の面接までに慣れておけば、それは大きな武器となるでしょう。

不慣れな就職活動において、同じ企業を志望するライバル達と横並びであった状態から、一歩抜きん出ることができます。

きっとその勢いのまま、次の選考へと駒を進められるに違いありません。

メリット③:就職活動が安定する

エントリーシートを複数の企業に提出しておくと、1社落ちてしまったとしても、ほかの企業へターゲットを切り替えやすくなります

数多く応募していると、「まだ次があるから大丈夫」と、そう落ち込まずにいられるでしょう。

前述した経験値の話のように、心に余裕がある状態で有利に働きます。

なぜ落ちてしまったのか、落ち着いて振り返ることもでき、次の選考に活かせるでしょう。

逆に応募している数が少ない場合は、1社ごとの合否に振り回されてしまいがちです。

「もうあと〇社しか残っていない」、「内定をもらえなかったらどうしよう」という不安な気持ちになるかもしれません。

そういった意味で、数多くの企業へエントリーシートを提出すると、就職活動を安定させられるといえます。

メリット④:想定していなかった企業・業界とマッチする可能性が高まる

自分の本命ではなかった企業や、業界とマッチする可能性が高くなるという点も、数多くのエントリーシートを提出するメリットの1つです。

「優先度がさほど高くない企業や業界にも、送ってみたら意外にも自分と相性が良かった」という、偶然に恵まれる可能性が高くなります。

自分の本命企業にしか送っていない場合は、なかなかそういった巡り合わせには恵まれないものです。

はじめての就職活動では経験も少ないため、馴染みのない企業や、業界に対しての知識が不足している状態です。 面接へと進むと、面接官などの採用担当者から、直接話を聞くことができます。

そこで、エントリーの段階ではわからなかった魅力に気づくことがあるかもしれません。

【ESは何社?】エントリーシート提出企業を増やすデメリット

エントリーシートの提出数を増やすことには、メリットばかりではありません。

下記の2点を把握した上で、エントリーシートを何社提出するのか考えた上で就活を進めていくことが重要です。

デメリット

デメリット①:スケジュール管理が難しくなる

デメリット②:1社ごとの研究時間が減る

デメリット①:スケジュール管理が難しくなる

たくさんの企業へエントリーシートを提出するとなると、当然デメリットがあります。

就職活動ではエントリーシート自体の提出締め切り日、各企業の説明会や選考の日程など、実に多くのスケジュールを管理しなくてはいけません。

エントリーシートの記入だけでも時間を要するのに、それに加えて、いくつもの企業のスケジュールを把握するのは大変な負担となります。

あたふたしてケアレスミスを起こしてしまったり、まして本命企業の応募に影響があったりすると、それこそ本末転倒です。

デメリット②:1社ごとの研究時間が減る

デメリットの2つ目は、1社ごとにかけられる企業研究の時間が減ってしまうことです。

エントリーシートを提出しようとする企業が、どのような理念で活動をしているかは、自分に合っているのかという観点からも、大事な情報といえます。

特に本命ではない企業に送る場合は、事前の知識も少なく、研究に身が入らないかもしれません。

研究不足の状態では良い結果につながるとは考えにくいです。 いったいなんのためにエントリーシートを提出しているのか、わからなくなってしまいます。

【ESは何社?】エントリーシート提出企業を減らすメリット

エントリーシートを提出する企業を減らすことでいくつかメリットがあります。

増やすメリットと読み比べた上で、あなたの就活の方向性などを考え、何社程度エントリーシートを提出するのが良いか考えていきましょう。

メリット

選考対策がしやすくなる

スケジュールに余裕ができる

選考対策がしやすくなる

エントリーシートの提出企業を減らすことで、企業数を絞り、選考対策がしやすくなるというメリットがあります。

作成しなければならないエントリーシートの数も当然ながら減るので、より志望度の高い企業の選考対策に注力できるようになります。

志望度の高い企業がある場合は、エントリーシートを提出する企業数を絞り、それぞれにしっかりと力を入れるのも選択肢の一つと言えるでしょう。

スケジュールに余裕ができる

スケジュールに余裕ができるのも、エントリーシートを提出する企業を減らすメリットの一つです。

企業数が多すぎると選考が1日に2社以上重なるなど、スケジュールに余裕がなくなってしまいます。

エントリーシートを作成するのが大変なだけでなく、体力的にも疲れてしまう場合が多いので、負担となるのです。

特にスケジュール管理があまり得意でない方は何社にエントリーシートを提出するか、前もった計画して、少なめに提出すると一つひとつの企業に集中できるでしょう。

【ESは何社?】エントリーシート提出企業を減らすデメリット

ここまでエントリーシートを提出する企業を減らすメリットについても紹介してきましたが、当然ながらエントリーシートを提出する企業を減らすデメリットも存在します。

ここまで紹介してきたポイントを踏まえた上で、下記の内容も検討し、エントリーシートの提出数を何社増やすか、もしくは減らすか考えていきましょう。

デメリット

経験値がたまりづらい

保険がかけづらい

経験値がたまりづらい

エントリーシートを提出する企業を減らすデメリットの一つに、経験値がたまりづらいということが挙げられます。

選考を受ける企業数を減らしてしまうと、経験があまり溜まっていない状態で志望度の高い企業を受けることになってしまいます。

よって、本番の経験をしっかりと積んでから第一志望に臨みたいという方は、練習のために企業数を増やすのも選択肢の一つでしょう。

また、企業数を減らす場合は、できる限り第一志望の企業と同じ業界・業種を残し、経験値を得られるようにしておくと、第一志望の選考においても心に余裕を持って臨むことができるでしょう。

保険がかけづらい

これは当然のこととも言えますが、保険がかけづらくなってしまうのがエントリーシートを提出する企業を減らすデメリットの一つです。

エントリー数が少ないと、一社落ちてしまった時の焦りが生まれやすいです。

特に就活に「絶対」というものは存在しないので、自分の中では比較的滑り止めであると考えていた企業に真っ先に落ちてしまうと心に余裕がなくなることでしょう。

ESが通らないと、その先の面接にも進めず、結果的に受かるまでに相当な数を提出することになってしまうケースも少なくありません。

よって、ギリギリまで減らすのではなく、ある程度余裕を持った提出数を検討しておきましょう。

【ESは何社?】エントリーシートの提出数を増やすためのポイント

エントリーシートの提出数を増やす場合は、まず一枚のシートにかかる作成時間をできる限り減らして、効率化をはかることが非常に重要なポイントです。

ただでさえ時間のかかるものを、いくつも作成するのですから、それは膨大な時間が必要になってしまいます。

早い段階でコツをつかんでおかなくては、ほかの必要な作業に時間をかけられなくなるかもしれません。

たとえば、共通して書く項目については、事前にテキスト形式でまとめておくなどの工夫をすることで、時短になるでしょう。

ポイント

ポイント①:自己分析は事前に済ませておく

ポイント②:よくある質問への回答は考えておく

ポイント③:OpenESを活用する

ポイント④:エントリーシート不要な企業を選ぶ

ポイント①:自己分析は事前に済ませておく

エントリーシートの作成時間を短くするポイントとして、自己分析を事前に済ませておくことがあげられます。

自己分析は、どの企業にエントリーシートを提出する場合であっても、まず取り組むべき大変重要な工程です。

自分の経験から価値観や長所短所、強みと弱みを見極めるという作業は、自己アピールを考えることにもつながります。

企業の特色によって、アピールすべき部分は若干変わるかもしれませんが、大筋は同じなので、使い回すこともできるでしょう。

事前に自己分析をしておけば、自分が本当にやりたいことに気づけ、企業や業界を選択する際に役立ちます。 エントリーシートを数多く提出する場合、焦ってしまうかもしれませんが、自己分析にはしっかり時間を割きましょう

ポイント②:よくある質問への回答は考えておく

よくある質問への回答を考えておけば、エントリーシートの作成にかける時間を短縮できます。

どの企業からも必ず聞かれる自分の長所や短所、学生時代に苦労した経験などは、あらかじめ回答を考えておくのが良いです。

また、志望する企業を受けたことがあるOBなどの声からも、情報を得ておきましょう。 その企業ならではの特徴的な質問があるかもしれません。

そして、志望動機と将来のビジョンについてもよく聞かれます。 さまざまな質問はありますが、いずれの場合であっても、採用担当者が知りたいのは「あなたがどんな人なのか」ということです。

自分のことを知ってもらうために、面接での台本を作るような気持ちで、じっくりと回答をまとめておくと良いでしょう。

よくある質問の例

エントリーシートでよく聞かれる質問には、以下のようなものがあります。

それぞれ、どのような意図で聞かれているのか、どのように答えるべきかを理解し、早い段階から意識して準備を進めておきましょう。

よくある質問

自己PR、ガクチカ、強み・弱み、将来のビジョン(3年後、5年後、10年後)、企業選びの軸、志望動機、挫折経験、卒論テーマ、業界特有の質問(新しいビジネスモデル、あなたにとって〇〇とは何か)

ポイント③:OpenESを活用する

エントリーシートの記入にかける時間を減らすため、新しい仕組みであるOpenESを利用するのも1つの手といえるでしょう。

これは、あらかじめ登録しておいたエントリーシートの内容を、複数の企業に提出できる機能です。 OpenESは、就職ポータルサイト大手のリクナビが提供しているサービスです。

ネット上でエントリーシートを作成します。項目として、学生時代に取り組んだことや自己アピールなどがあり、各企業で共通する項目については、一度記入すればそれで良いのです。

各項目には書き方のコツも記載されているため、とても参考になります。

また、意外にお金がかかる証明写真もデータで済むので、出費を抑えられる点も大変魅力的です。

ポイント④:エントリーシート不要な企業を選ぶ

そもそもエントリーシートの提出が不要な企業を選ぶのも良いでしょう。

エントリーシートを送ることはあくまでも手段の1つです。

目的である内定の獲得を達成できるのであれば、必ずしも書くべきものではありません。

エントリーシートの作成は面倒な作業の1つといえ、提出が不要というのはありがたい反面、本当にそれで良いのか不安になる人もいるでしょう。

なぜ不要なのかというと、書類選考が必要なほど、応募者が集まらないからという理由をあげられます。

人気のある企業は非常に多くの学生から応募があるため、エントリーシートを提出してもらうことで、ある程度ふるいにかけているのです。

つまり、提出不要な企業というのは何かしらの理由があって、人気がないと考えられます。

【ESが何社?】エントリーシートを提出する際の注意点

続いて、エントリーシートを提出する際の注意点についても紹介します。

以下の4つのポイントを意識することで、より良い印象を与え、マイナスな印象を最小限に抑えることができます。

就活は総合的に判断されるため、マイナスな印象を与えないためにも、ぜひ以下の4点に注意して取り組むことを推奨します。

注意点

結論から話す

誤字脱字がないように見直す

余白はできる限り埋める

大手にこだわりすぎない

結論から話す

エントリーシートでは自己PRや志望動機など、文章で回答する質問が多くなりますが、重要なのは結論から話すということです。

エントリーシートを読む担当者は、限られた時間で多くの応募者の書類を確認しなければなりません。

そのため、最初に結論が示されていない文章は、論点が分かりにくく、読んでもらえないことすらあります。

まず結論を示し、その後に理由や背景を補足する構成にすることで、読み手はスムーズに内容を理解し、あなたが伝えたいポイントをしっかり把握できます。

特にエントリーシートは書類選考の足切りとして使われることが多いため、限られたスペースで自分の魅力や意欲を効率よくアピールしなければ落とされてしまいます。

誤字脱字がないように見直す

エントリーシートを提出する際には、誤字脱字がないかをしっかりと見直すことも重要です。

誤字や脱字があると、企業に対して「この会社に対する意欲が欠けているのではないか」「細かいことに注意を払えない人なのではないか」といったネガティブな印象を与えてしまいます。

特に、ミスが目立つと、内容が良くても「不注意な人」というイメージを持たれてしまう可能性が高いです。

したがって、提出前には必ず時間をかけて内容を見直し、誤字脱字がないか確認しましょう。

パソコンで記入する場合には、文法チェックツールを利用したり、一度印刷して紙で確認したりすることが効果的です。

画面上では見落としがちなミスも、紙に印刷してみると気づきやすくなります。

また、自分で何度も見直してもミスを見逃すことはあるため、信頼できる人に一度見てもらうのも良いでしょう。

余白はできる限り埋める

エントリーシートを提出する際に、余白が多く残っていると「この応募者はやる気がないのではないか」という印象を与えてしまいます。

特に「特になし」などの記載は、意欲の欠如として捉えられ、マイナス評価の原因となることが間違いありません。

エントリーシートは、限られたスペースの中で自分をいかにアピールするかが重要です。

余白や空欄が多いと、やる気が伝わらず、企業への熱意がないと判断される可能性が高まります。

記入欄がある限り、そのスペースを最大限に活用して、具体的なエピソードで自分の強みを伝えることが大切です。

例えば、志望動機の欄では、なぜその企業を選んだのか、そして自分がどのように貢献できるかを明確に記述しましょう。

また、ガクチカの項目では、結果だけでなく、取り組んだ過程や学んだことも詳細に記載し、余白がないように意識してください。

読み手にインパクトを与えるためには、記入欄をすべて埋めることが基本です。

しっかりと書き込むことで、自分の意欲や能力をアピールし、企業に対して強い印象を残すことができます。

大手にこだわりすぎない

就活において、大手企業にのみエントリーするのは、多大なリスクを伴います。

大手企業は人気が高く、競争率も非常に高いため、不合格になる確率も必然的に上がります。

大手企業ばかりを受けていると、全ての選考に落ちてしまい、内定を得られないというリスクも存在します。

このような事態を避けるためにも、リスク分散として中小企業にもエントリーすることを推奨します。

中小企業やベンチャー企業にも、業界内での知名度が高い企業や成長性のある企業が多く存在しています。

特に、自分のやりたいことが明確であれば、会社の規模にとらわれず、事業内容や自分に合ったものを選ぶことが重要です。

中小企業では、早期から裁量の大きい仕事を任せてもらえる機会が多く、成長のスピードも速いというメリットがあります。

また、社員同士の距離が近いため、上司や経営層と直接コミュニケーションを取りやすい環境も魅力的です。

そして、新卒で大手に入社できなかったとしても、定年までその企業に在籍しなければならないわけではありません。

大手志向が強い人でも、まずは中小企業やベンチャー企業も選択肢に含めて、リスク管理をしつつ、柔軟に就活を進めることをおすすめします。

まとめ

今回は、エントリーシートを何社程度送ったら良いのか、悩んでいる就活生に向けて解説してきました。

多くても作成するのが大変ですし、少なくても不安になるものです。 平均は10社以上であるという事実を考慮し、最低でもそのくらいは提出しましょう。 エントリーシートの作成にかける時間の短縮ができるポイントを参考に、効率的に進めていくべきです。

就職活動はどの工程を見ても決して楽な道のりではありません。 志望する企業から内定を獲得できるように、一つ一つ取り組んでいきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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