- ESで聞かれる「自分らしいエピソード」の意味
- 自分らしさを伝える3ステップの書き方
- 日常的な経験から作った例文15選
- 自分らしいエピソードの見つけ方
- 自己PR・ガクチカとの違い
- NG例と改善方法
- ESで「あなたらしいエピソード」を聞かれて困っている人
- 特別な実績がなく、何を書けばよいか分からない人
- 自己PRやガクチカとの違いが分からない人
- 例文を参考に、自分の回答を作りたい人
ESでは、「あなたらしいエピソードを教えてください」「自分らしさが伝わる経験を書いてください」と聞かれることがあります。
この設問で大切なのは、派手な成果や珍しい経験ではありません。
企業が知りたいのは、あなたが普段どのようなことを大切にし、どんな場面でどのように考えて行動する人なのかです。
この記事では、自分らしいエピソードの見つけ方・書き方に加えて、日常的な経験から作った例文15選を紹介します。
目次[目次を全て表示する]
ESで聞かれる「自分らしいエピソード」とは?
「自分らしいエピソード」とは、自分が大切にしている価値観や、繰り返し取りやすい行動パターンが表れている経験のことです。
特別な大会実績やリーダー経験がなくても問題ありません。
・意見が割れたときほど全員の話を聞く
・分からないことをその日のうちに調べる
・誰もやりたがらない仕事を先に引き受ける
・相手に合わせて説明方法を変える
・大きな目標を小さく分けて進める
自分では普通と思っている行動でも、別の場面でも繰り返しているなら、それがあなたらしさを表している可能性があります。
自己PR・ガクチカとの違い
| 設問 | 主に伝えること | 考えるときの軸 |
|---|---|---|
| 自分らしいエピソード | 価値観・考え方・行動パターン | なぜ自分はそうするのか |
| 自己PR | 強み・能力 | 仕事で活かせる強みは何か |
| ガクチカ | 力を入れた経験と取り組み方 | 目標にどう向き合ったか |
同じエピソードを使える場合もありますが、自分らしいエピソードでは、成果や能力だけで終わらせず、その行動を選んだ理由や、自分が大切にしている考え方まで伝えることがポイントです。
ESの「自分らしいエピソード」は3ステップで書こう
STEP1.自分らしさを一言で伝える
最初に、「自分はどんな行動を取りやすい人なのか」を一言で伝えます。
STEP2.その自分らしさが表れたエピソードを書く
「背景→課題→考えたこと→行動→結果」の順で整理すると伝わりやすくなります。
課題:何に困っていたか
思考:なぜその行動を選んだか
行動:自分が具体的に何をしたか
結果:何が変わったか
特に「なぜその行動を選んだのか」を入れることが重要です。
STEP3.なぜそれが自分らしいのかを言葉にする
文字数に余裕があれば入社後への活かし方を加えてもよいですが、まず自分らしさが具体的に伝わることを優先しましょう。
【例文15選】ESの「自分らしいエピソード」
ここからは、「強みの名前」ではなく、その人が繰り返し取りやすい行動が伝わる形で15の例文を紹介します。
そのまま使うのではなく、「自分ならどんな場面で同じような行動をしたか」を考えながら参考にしてください。
例文1.うまくいかないときほど、小さく分けて改善する
私らしさは、うまくいかないときほど原因を細かく分け、一つずつ試すところです。大学の英語スピーチ大会に向けた練習では、回数をこなしても評価が上がらなかったため、発音・話す速さ・視線・構成の4つに課題を分け、毎回1つだけ改善点を決めました。その結果、自分でも変化を確認しやすくなり、本番では落ち着いて話せました。私は大きな課題ほど細かく整理し、地道に改善することを大切にしています。
例文2.意見が割れたときほど、まず全員の話を聞く
私らしさは、意見が割れたときほど、すぐに結論を出さず全員の考えを聞くところです。ゼミの調査方法を決める際、アンケート派とインタビュー派に意見が分かれました。私は双方が何を重視しているのかを確認し、「信頼できる情報を集めたい」という共通目的を整理しました。そこで、まずアンケートで傾向を把握し、その後に一部へインタビューする方法を提案しました。私は対立したときほど共通点を探すことを大切にしています。
例文3.必要だと思ったら、まず小さく動いてみる
私らしさは、必要だと思ったことを考えるだけで終わらせず、まず小さく試してみるところです。個別指導塾では、新しく入った生徒が質問できず困っている様子がありました。そこで私は待合スペースにいる生徒へ自分から声をかけるようにしました。質問が増えたため、ほかの講師にも共有し、授業後に声かけをする流れを提案しました。大きな制度変更を待つより、自分ができることから始めるのが私の行動パターンです。
例文4.周囲が困りそうなら、頼まれる前に準備する
私らしさは、周囲が困りそうなことに気づくと、頼まれる前に準備するところです。サークルの新歓では、新入生から同じ質問を何度も受けていました。そこで活動日・費用・持ち物・年間イベントを1枚にまとめた案内を作り、説明担当者全員へ共有しました。その結果、説明のばらつきが減り、新入生も質問しやすくなりました。私は自分の役割だけでなく、周囲が動きやすくなるために何ができるかを考えます。
例文5.決めたことは、続けられる形に変える
私らしさは、一度決めたことを気合いだけで続けるのではなく、続けられる形へ工夫するところです。英語学習を毎日1時間続けようとしたものの、忙しい日に続かなくなりました。そこで「最低10分でもよい」とルールを変え、通学中は単語、帰宅後は長文と内容も分けました。その結果、忙しい日でも中断しにくくなりました。私は完璧に続けるより、方法を変えながら継続することを大切にしています。
例文6.誰もやりたがらない役割ほど、先に引き受ける
私らしさは、目立つ役割よりも、誰かがやらなければ進まない仕事を先に引き受けるところです。部活動では、大会前の備品管理や出欠確認が後回しになりがちでした。そこで一覧表を作り、自分が確認役を担当しました。派手な仕事ではありませんが、準備がスムーズになり、メンバーが練習に集中しやすくなりました。私はチームに必要な仕事なら、役割の大きさに関係なく引き受けることを大切にしています。
例文7.相手に合わせて、伝え方を変える
私らしさは、自分が伝えたいことより、相手がどう受け取るかを考えて伝え方を変えるところです。高齢者向けスマートフォン教室では、「スワイプ」「アプリ」といった言葉が伝わりにくい場面がありました。そこで「画面を指でなぞる」「スマホの中にある道具」と言い換え、画面を大きく描いた紙も用意しました。説明後に自分で操作できる方が増え、質問も増えました。私は相手の目線に立って伝え方を考えることを大切にしています。
例文8.分からないことほど、自分から調べる
私らしさは、分からないことに出会うと、そのままにせず自分から調べたくなるところです。経済学を学ぶ中でデータ分析に興味を持ちましたが、統計の知識が足りませんでした。そこで入門書を読み直し、分からない箇所は他学部の友人や教授にも質問しました。さらに身近なデータで分析を試し、理解できているか確認しました。私は「知らないから避ける」のではなく、「知らないから調べる」ことを大切にしています。
例文9.大きな目標ほど、細かく分けて計画する
私らしさは、大きな目標ほど小さな作業へ分け、見通しを立てて進めるところです。卒業論文では、提出日から逆算して文献収集・構成作成・執筆・推敲の期間を決めました。さらに毎週末に進捗を確認し、遅れた場合は翌週の予定を調整しました。予定通りに進まない週もありましたが、早めに修正できたことで余裕を持って提出できました。私は不安なことほど事前に整理し、着実に進めることを大切にしています。
例文10.忙しいときほど、周囲が話しやすい雰囲気をつくる
私らしさは、忙しいときほど自分から声をかけ、周囲が話しやすい雰囲気をつくるところです。飲食店では、混雑するとスタッフ同士の会話が減り、確認漏れが増えることがありました。そこで「次これお願いします」「ここは私がやります」と短くても状況を共有するようにしました。次第に周囲からも声が出るようになり、忙しい時間帯でも連携しやすくなりました。私は自分の作業だけでなく、周囲が動きやすい空気をつくることを意識しています。
例文11.予定外のことが起きたら、優先順位を変える
私らしさは、予定通りに進まないときに、元の計画へ固執せず優先順位を変えられるところです。カフェで予想以上に来店が集中した際、通常の配置では間に合わないと考え、社員へ相談してレジ対応を増やし、自分は配膳と片付けを優先する役割へ移りました。その結果、スタッフがそれぞれの作業に集中しやすくなりました。私は計画を守ることより、その時の状況に合わせて目的を達成することを大切にしています。
例文12.一度引き受けたことは、最後まで確認する
私らしさは、一度引き受けたことを「終わったつもり」にせず、最後まで確認するところです。大学祭実行委員で備品の発注を担当した際、注文しただけで安心せず、納品日・数量・担当団体への受け渡しまで一覧にしました。一部で納期変更があった際も早めに気づき、代替品を手配できました。私は仕事を受けることより、相手が困らない状態まで見届けることを大切にしています。
例文13.相談では、すぐに答えを出さず最後まで聞く
私らしさは、人から相談されたときに、すぐ自分の意見を言わず最後まで話を聞くところです。友人から進路について相談された際、最初は解決策を伝えようとしましたが、相手が求めていたのは考えを整理することだと気づきました。そこで「何が一番不安?」「どこまでは決まっている?」と質問しながら聞きました。私は相手のために動く前に、まず何を必要としているかを知ることを大切にしています。
例文14.興味を持ったことは、実際に試して確かめる
私らしさは、興味を持ったことを調べるだけで終わらせず、実際に試して確かめるところです。授業で地域の観光施策を学んだ際、SNSの発信方法で印象がどう変わるのかに興味を持ちました。そこで自分のサークルのSNSで写真の選び方や文章の長さを変え、反応の違いを記録しました。小さな試みでしたが、学んだことを実際に確かめることで理解が深まりました。私は知識を得るだけでなく、自分で試して納得することを大切にしています。
例文15.毎日の小さな振り返りを次の日に活かす
私らしさは、一日の終わりに小さく振り返り、次の日の行動を少し変えるところです。大学入学後から、毎晩「うまくいったこと」「改善したいこと」を一つずつメモしています。授業中に発言できなかった日は、次回は事前に質問を一つ用意するなど、翌日の行動へつなげています。大きな変化ではありませんが、同じ失敗を繰り返しにくくなりました。私は完璧を目指すより、小さな改善を積み重ねることを大切にしています。
ESに書く「自分らしいエピソード」の見つけ方
1.過去の経験を場面ごとに書き出す
アルバイト、ゼミ、部活・サークル、授業、趣味、友人関係、日常生活などに分けて振り返ります。最初から企業に評価されそうかを考えず、自分が印象に残っている出来事を書き出しましょう。
2.繰り返している行動を探す
異なる場面なのに、似た行動を取っていないか確認します。文化祭でもアルバイトでも「いつも全体の予定を整理していた」のであれば、計画や調整を自然に行うことがあなたらしさかもしれません。
3.感情が動いた瞬間を振り返る
「嬉しかった」「悔しかった」「放っておけなかった」「納得できなかった」と感じた場面には、自分が大切にしている価値観が表れやすいです。
・どんなときに放っておけないと感じた?
・何をされると嬉しかった?
・どんな状況に違和感を持った?
・どんなときに夢中になった?
・周囲からよく頼まれることは?
4.周囲の人に「自分らしい行動」を聞く
家族や友人、アルバイト先の同僚などへ、「私らしいと思った行動はある?」と聞いてみるのも有効です。「優しい」「真面目」といった形容詞だけでなく、どんな場面でそう感じたのかまで聞くと、ESに使える経験を見つけやすくなります。
企業がESで「自分らしいエピソード」を聞く理由
人柄や価値観を知るため
資格や成績だけでは、応募者が普段どのように考え、周囲と関わるのかまでは分かりません。企業はエピソードを通じて、何を大切にするのか、困ったときにどのような行動を選ぶのかを見ています。
自社との相性を考える材料にするため
企業にはそれぞれ仕事の進め方や文化があります。ただし、企業に合わせて自分らしさを作る必要はありません。まず自分らしさが表れている経験を複数出し、その中から志望企業でも活かしやすいものを選びましょう。
面接でさらに人柄を深掘りするため
面接では「なぜそうしたの?」「ほかの場面でも同じように行動する?」と深掘りされることがあります。事実に基づき、自分の言葉で説明できるエピソードを選びましょう。
自分らしいエピソードを選ぶ4つのポイント
自分の行動が具体的に説明できる
「チームで頑張った」ではなく、自分自身が何を考え、何をしたのか説明できる経験を選びましょう。
成果よりもプロセスに自分らしさがある
大きな成果は必須ではありません。結果までの途中で何を考え、どう判断したかに本人らしさが表れます。
別の場面でも似た行動をしている
複数の場面で同じような行動を取っている方が「自分らしさ」として説明しやすくなります。
面接で「なぜ?」を聞かれて答えられる
「なぜそう考えたか」を聞かれたときに、自分の言葉で説明できる経験を選びましょう。
ESの「自分らしいエピソード」NG例と改善例
NG1.強みの名前だけで終わっている
改善ポイント:協調性という言葉ではなく、普段どのような行動を取るかを示します。
NG2.実績や肩書だけをアピールしている
改善ポイント:肩書や規模より、その場面で自分がどんな考え方をしたかを書きます。
NG3.出来事はあるが「なぜそうしたか」がない
改善ポイント:行動した理由を加えて、自分の価値観を見せます。
自分らしいエピソードを書く際の注意点
嘘や過度な脚色をしない
派手な経験を作る必要はありません。面接で深掘りされたときにも説明できる、実際の経験だけを使いましょう。
企業に合わせすぎない
企業が求める人物像に合わせて自分の価値観を作るのは避けましょう。まず自分の行動パターンを見つけ、その中から企業との接点があるものを選びます。
出来事の説明だけで終わらせない
状況説明を長くするより、そのとき自分が何を感じ、なぜその行動を選んだのかを具体的に書きましょう。
抽象表現だけで終わらせない
「真面目」「協調性がある」などの言葉だけではなく、それが表れた具体的な行動をセットで伝えます。
「自分らしいエピソード」が思いつかないときの対処法
特別な経験を探すのをやめる
全国大会、留学、長期インターンなどの経験がなくても問題ありません。授業、趣味、友人との関わり、アルバイトの小さな工夫などから探しましょう。
「成果」ではなく「なぜそうしたか」から探す
「なぜ自分はそれを気にしたのか」「なぜ自分から動いたのか」に注目すると、価値観を見つけやすくなります。
自己分析・他己分析を使う
一人で見つからない場合は、自己分析で過去の経験を整理したり、周囲の人に「自分らしい行動」を聞いたりしましょう。
ESの「自分らしいエピソード」に関するよくある質問
特別な経験がなくても大丈夫ですか?
問題ありません。日常的な経験でも、考え方や行動の理由が具体的に伝われば、自分らしいエピソードになります。
自己PRと同じエピソードを使ってもいいですか?
使えます。ただし、自己PRでは「強み」、自分らしいエピソードでは「価値観や行動パターン」というように焦点を変えましょう。
ガクチカと同じ内容でもいいですか?
同じ経験でも構いません。ガクチカでは目標や取り組み、自分らしいエピソードでは「なぜ自分がそう行動したのか」を中心にします。
日常生活や趣味のエピソードでもいいですか?
問題ありません。趣味、友人との関わり、日常の習慣などでも、価値観や行動の特徴が伝わるなら題材になります。
入社後の活かし方は必ず必要ですか?
必須ではありません。文字数が少ない場合は、自分らしさが分かる具体的なエピソードと、その行動を取った理由を優先しましょう。
まとめ|「自分らしいエピソード」は日常の行動パターンから見つけよう
ESの「自分らしいエピソード」で重要なのは、珍しい経験や大きな成果を見せることではありません。
自分が何を大切にし、どんな場面でどのような行動を取りやすいのかを、具体的な経験を通じて伝えることが重要です。
まずは過去の経験を振り返り、別の場面でも繰り返している行動を探してみてください。
そのうえで、「自分らしさ→具体的なエピソード→なぜそれが自分らしいか」の3ステップに沿って整理すると、人柄が伝わる回答を作りやすくなります。
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