【例文あり】忍耐力から短所をアピールする際の最強の構成とコツを徹底解説!

【例文あり】忍耐力から短所をアピールする際の最強の構成とコツを徹底解説!

はじめに

「忍耐力がある人」といえばどんな人を想像しますか。

どんなに大変なときでも文句を言わず、自分がやるべきことをきちんとこなす人ではないでしょうか。

もちろんそれは良いことですし、「忍耐力があることは長所だ」というのが普通の人の考え方です。

しかし、今回はあえて忍耐力から短所をアピールする際の構成と、そのコツについて解説します。

もともと人の長所と短所は表裏一体なところがあり、忍耐力がかえって短所になってしまうこともあるのです。

【短所は忍耐力】忍耐力とは?

忍耐力とは文字通り「忍んで耐える力」のことを指します。

「忍ぶ」には「つらいことを我慢して、じっとこらえる」という意味があります。

そのため「忍耐力のある人」とは、「嫌なことや理不尽があっても耐えることのできる力がある人」と、とらえられることが多いです。

忍耐力のある人は、良い印象をもたれることは多いですが、逆に「自己主張ができない人」といった印象を抱かれることもあるのです。

現代社会においては、主体的に行動する学生を求める傾向にあり、「忍耐力」をストレートに求める企業が減っています。

働くうえで、ある程度の忍耐力は必要です。

しかし、過度な忍耐力はかえって悪い影響を及ぼしてしまう可能性が高いといえます。

【短所は忍耐力】企業が短所を聞く理由

どうして企業は応募者に短所を聞くのでしょうか。

能力やスキルに関する問題であれば、その意図もわかるかもしれません。

また、短所を聞いてどうするのだと思う方もいらっしゃるはずです。

実は、企業としては応募者の短所によって選別をしたいのではなく、その人の人柄を見ています。

短所のとらえ方は人によって大きく異なります。

真剣に向き合って改善する努力を怠らない人も、そうでない人もさまざまです。

自分の弱点のとらえ方に、その人の人柄がにじみ出るといっても良いでしょう。

素直か

多くの企業はたとえ短所であっても、素直に認めて披露できる人を求めています。

素直であることは間違いなくその人の長所です。

素直な人は言われたことをすぐに受け入れられるため、成長も早く、自然に現場の雰囲気を良くしてくれるという特徴があります。

もちろん企業としては、入社後の伸びしろが大きい学生を採用したいと考えています。

したがって、その人の素直さにはとても注目しているのです。

短所に関する質問は、その人の素直さをリサーチする目的があります。

そのため、短所について聞かれたら包み隠さず素直に述べるのが得策です。

不利になりたくないと素直に質問に答えられない人は、次のステップに進めない可能性が高いと考えても良いでしょう。

自己分析ができているか

就活に備えてこの記事を読んでいただいている方であれば、自己分析についてある程度ご存じでしょう。

また、すでに始めているという方も多いはずです。

短所に関する質問は、応募者の自己分析がどこまでできているかを判定するという目的もあります。

自己分析は自分を正確に把握するために必要な作業で、入社後のミスマッチを防げるのも大きな利点です。

もちろん自己分析は自分の強みだけを把握しても意味はなく、弱みに関しても同じくらい深く掘り下げておかなくてはなりません。

自分の弱みに対しても同じくらい細かく分析して、自分のことを客観的に把握しておく必要があります。

短所に関する質問に対する答えから、その応募者の自己分析がどこまで進んでいるかが判断できるのです。

短所にどう向き合っているのか

短所は誰にでもあるので、短所の有無で応募者に優劣をつけるわけにはいきません。

それでは短所に関する質問で採否を分けるのは、どういった点なのでしょうか。

企業側が注目しているのは、応募者が自分の短所にどう向き合っているのかということです。

「性格的なものだから仕方がない」とそのままにしている人と、改善できる部分は直そうと努力している人の、果たしてどちらが高く評価されるでしょうか。

人として致命的な短所でなければ、それを改善するための努力は十分評価すべきところです。

短所を聞かれても、答え方によってはプラス評価につながることもあるといっても良いでしょう。

企業側は、ピンチをチャンスに変えられるくらいの受け答えを期待しています。

企業と相性が合うかどうか

企業が短所を聞く理由の1つは、募集職種や社風に合っているかの判断し、企業との相性が合うかどうかを見定めるためです。

企業の求める人材ではないと、入社してから十分にスキルや能力を発揮することができない、または周りとのコミュニケーションがうまくいかないといったことになりかねません。

それは、早期退職につながってしまう原因にもなってしまうのです。

企業は、採用した人材に長期間勤めてもらい、たくさんの活躍してくれることを期待しています。

企業が求める人材とのミスマッチを防ぐためにも、面接官は「長所」「短所」を重要視しています。

自分は企業に合う人材であるかどうかを把握するために、企業の求める人材をしっかりリサーチしておきましょう。

【短所は忍耐力】忍耐力から短所を考える方法

どんな状況下でも忍耐強く物事に取り組めるということは、誰もが「それは長所だ」と言うでしょう。

忍耐力は自己PRのネタにしても良いくらいメジャーな長所です。

特に社会へ出ると、忍耐力勝負になる場面もあるかもしれません。

そこで「私の短所は忍耐力があるところです」と言っても、誰も本気にしないでしょう。

忍耐力を自分の短所にするためには、言い方を工夫しなければなりません。

以下では忍耐力から短所について考える方法をご説明いたします。

言い換える

忍耐力はあくまで長所であって、忍耐力があることで評価を下げられたり、文句を言われたりすることはありません。

どちらかといえば高評価の対象となりますし、忍耐力があれば、それをほめられた経験もあるのではないでしょうか。

そんな忍耐力をそのまま自分の短所として紹介したら、「真面目に答えず、ふざけているのではないか」と思われても不思議ではありません。

そうならないためには、忍耐力をほかの言葉で言い換える必要があります。

人の長所と短所は表裏一体な面があります。

人のとらえ方次第で、良く取られる場合と悪く取られる場合があるため、言い換えは難しくないはずです。

自分がどう向き合っているかで、自分の弱みも忍耐力という長所になるというアピールを心がけましょう。

自己分析をする

当たり前ですが、知らないことについて、詳しく説明することはできません。

したがって、自分のことについて説明するには、まずは自分のことをよく理解しておく必要があります。

就活を始めるとき、自己分析の重要性について耳にタコができるくらい聞かされたかもしれませんが、それほど就活を成功させるのに重要な作業といえるのです。

自分の強みについて知るのはもちろんですが、弱みについてもよく知っておかなければ、内定を取れず就活はうまくいかないでしょう。

まずは自分で自分のことを深く理解しない限り、赤の他人である採用担当者があなたを理解できるはずがありません。

自己分析について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

【短所は忍耐力】忍耐力の短所への言い換え一覧

自分がない

忍耐力があることを悪く表現する言い換え方法として「自分がない」があげられます。

自分がない人は、いわゆる自己主張ができません。

人から言われるがまま、従うことしかできないのです。

自分で自分の行動を決められない人に新しい価値を創造することは不可能です。

もちろん、オリジナリティのある成果物も期待できません。

与えられた作業をただ淡々とこなすだけの人は、果たして会社に大きな利益をもたらしてくれるでしょうか。

そういう人は意見を求められても何も言えず、多くの人が断るような仕事を押しつけられるだけの人材に成り下がってしまうかもしれません。

たとえ辞めたくても辞められない場合に、我慢して仕事を続けられるのは、ある意味では忍耐力といえるでしょう。

挑戦できない

新しいことにチャレンジするのは、とてもワクワクすると思う方もいらっしゃると思います。

しかし、誰もが前向きにチャレンジできるわけではありません。

安定志向で、新しいことに挑戦するのはできるだけ避けたいと考える方もいるのです。

たしかに新しい仕事を軌道に乗せるまでは苦労の連続となり、トライアル&エラーの繰り返しになるでしょう。

よっぽどの問題点がない限り、これまで通りに仕事を回していく方が楽な場合もたくさんあります。

今あるやり方を踏襲していきたいと思うのも無理はないでしょう。

ただ、新しいことに挑戦することが怖くて、ダラダラと同じことを続けていたとしても、そこに進歩はありません。

忍耐力は進化のさまたげになるおそれもあるということです。

断れない

あきらかに、自分のキャパシティをオーバーするくらいの仕事を頼まれたらどうしますか。

多くの人は上司や先輩に相談して、誰かに手伝ってもらったり、仕事量を減らしてもらったりしようとするのではないでしょうか。

しかし、そういう交渉ごとを苦手とする人が存在するのも事実です。

何かを頼まれても断れず、その結果仕事がどんどん増えてしまうような場合は、忍耐力が悪い方向へ働いているというしかありません。

もちろん社会に出たら、我慢しなければならない場面は増えます。

しかし、断れないことで知らず識らずのうちにストレスを溜めるくらいであれば、最初から断った方が良いに決まっています。

我慢強いばっかりにストレスを溜めて、心身に不調が出てしまっては元も子もないのです。

妥協できない

忍耐力がある人は、なかなか妥協できないという人が多いかもしれません。

妥協できないということは、与えられた仕事をしっかりこなす人と、良い印象を与えることもできます。

しかし、妥協できない人は完璧主義であり、自分にも他人にもきびしいことが多いです。

完璧主義であるがゆえに、自分で自分を苦しめてしまうこともあります。

自分を苦しめてしまうことは、心身の不調を招くきっかけにもなりかねません。

働くうえで、ある程度の忍耐力は必要ですが、過度な忍耐力はかえって悪い影響を及ぼしてしまいます。

また「妥協できない」ということは、柔軟性に欠けていると判断されることもあるので、注意が必要です。

つまり、メリットとデメリットのどちらにも、とらえられる特徴と言えます。

【短所は忍耐力】短所を伝える最強の構成

採用担当者に「この応募者に会ってみたい」と思われるようにするため、短所はどのようにして紹介すれば良いのでしょうか。

就活だけでなく、それこそどのような場面でも使える最強の構成について解説します。

まずは、必ず結論から始めるようにしてください。

結論とはすなわちあなたの短所です。

それを端的に述べてから理由を説明すると、あなたの弱みがどこにあるのか大変伝わりやすい構成になります。

一読しただけでも内容が伝わる文章を目指しましょう。

結論

忍耐強いということは、自分というものがなく自己主張もできないということの現れです。

物事に対して自分なりの意見や考察がないため、常に誰かの指示に従わないと動けません。

上司や先輩の言うことをよく聞く社員が一概に悪いとはいえませんが、自分のない人は自ら仕事を探して動けない場合も多々あります。

また、ただ言われたことをこなすことが目的になってしまうと、自分で内容を考えて効率的に動けなくなってしまうおそれがあるのです。

当然言われたことをこなしているだけでは、それなりの働きしかできません。

そのため、企業への貢献度も自然に低くなってしまうでしょう。

忍耐力がある分「自分がない」というのは、短所となりえるわけです。

理由

結論を述べたら、そこに至るまでの理由を述べなければなりません。

あなたの弱点が裏づけられる具体的なエピソードを思い出してみてください。

何も疑わずに指示通りに動いただけで、注意されたりした記憶や、トラブルに巻き込まれそうになったりした記憶はありませんか。

頼まれた仕事を断りきれなかった記憶でもかまいません。

どうして忍耐力のあることが短所になりえるのか、採用担当者を納得させるだけの理由が必要です。

普通は忍耐力があるのは長所としてとらえられているため、具体的かつ客観的な理由がないと、採用担当者にはわかってもらえないでしょう。

結論だけ伝わっても、それを裏づける理由が提示されない限り、それを読んだ人には信じてもらえないことを念頭に置いて述べてください。

どう向き合っているのか

結論と理由の次は、自分の短所にどのように向き合っているのかを述べます。

採用担当者が一番知りたいと思っているのも、その人の短所に対しての向き合い方であるはずです。

短所があるのは責められることでなく、誰にでも強みだけでなく、弱みも残念ながら存在します。

短所があることで落としていたら、誰も残らなくなってしまうでしょう。

そこで採用担当者が注目するのは、短所との向き合い方です。

自分がない、断れないなどはたしかに弱みではありますが、その根底にあるのは忍耐力でした。

向き合い方によっては長所ととらえることも可能であるとアピールし、自分がもっている短所の説明から自己PRにつなげてしまえば良いのです。

向き合い方1つで、あなたの評価は大きく変わるでしょう。

結論

結論・理由・どう向き合っているかを述べたら、もう一度最後に結論を述べます。

これで、あなたのことが採用担当者により良く伝わるはずです。

以上の内容を短い文章にまとめるのは、最初はかなり難しい作業かもしれません。

しかし、ここでご紹介した順番を守れば、数百字でもまとまるのではないでしょうか。

慣れもあるので、時間が許す限り推敲を重ねて、採用担当者の目に留まるような短所の紹介にしましょう。

忍耐力があるからこそ「自分がない」「断れない」などの短所が生まれるのであって、それ自体は決して悪いことではありません。

そしてその短所を認め、それにまっすぐ向き合っていることが企業側に伝われば、そこで落とされる理由にはならないでしょう。

【短所は忍耐力】例文

採用担当者に伝わる書き方がわかったら、実際に短所を紹介する文章の作成をしてみましょう。

しかし、書き方がわかったからといって、すぐに書ける方は少ないでしょう。

そういう方はまず完成された例文を読んで、どういった文章になるのかを確かめてください。

ここでは長期インターンと、アルバイトの経験から短所を紹介しています。

珍しい経験をしていなくても、普通の経験からも文章は作成できます。

これまでどんなことがあったか思い出しておきましょう。

長期インターン

私の短所は「自分がない」ところです。

長期インターンに参加したとき、私は社員の方から言われたことだけをやっていましたが、持ち前の忍耐力でなんとか乗り切っているつもりでした。

しかし、社員の方からは「自分がやっている仕事に対して理由を考えて」「効率を考えて」と言われるようになってしまったのです。

そこで私は、自分が何も考えていなかったこと、それではいつまでたっても同じ仕事しか回せないことに気がつきました。

それからは、常に仕事の意味を考えて動き、自分の意見も積極的に社員の方へ伝えるように心がけています。

その結果、仕事の効率が良くなった分、多くの仕事を任せてもらえるようになりました。

今後も常に自分で考えることを常に意識していく所存です。

アルバイト

私の短所は「頼まれた仕事を断れない」ことです。

ほかのスタッフがやりたがらないような仕事を毎回頼まれ、とにかく忙しい毎日でした。

それでも私がその仕事をすることで、全体の仕事がうまく回るのであればと思い、必死に頑張り続けていたのです。

最初は誰も、何も言いませんでしたが、社員の方が私の働きに気がついてくれて感謝されるようになりました。

そこで、自分がアルバイト先で本当に必要な人材になっていることが実感でき、これまでの頑張りが報われた気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。

頼まれた仕事を断れないのは、自分のキャパシティを超えるようでは良くありません。

しかし、忍耐力の表れでもあるので、入社後は自分がこなせる範囲で「断らない」姿勢を継続していきたいです。

おわりに

忍耐力を短所として紹介するというと、最初は少し不思議に思ったかもしれません。

しかし、短所と長所はもともと不可分の関係にあり、大抵のことには良い部分と良くない部分があります。

短所と一口にいっても良くないことばかりではなく、短所の紹介から自己PRにつなげていくこともできます。

そのためには、企業の採用担当者が一読しただけで納得でき、なおかつ興味をもってもらえるような内容でなければなりません。

本記事で紹介した最強の構成を利用すれば、論理的で要旨がわかりやすい文章になります。

ぜひ参考にしてください。

また、短所の紹介だけでなく、ご自分がそれに対してどう向き合っているのかも、採用担当者が注目しているポイントです。

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