大学4年で留年してしまった!留年したらどのような影響が出る?

大学4年で留年してしまった!留年したらどのような影響が出る?

はじめに

大学3年から大学4年の終わりにかけて多くの学生が就職活動で頭がいっぱいになってしまいます。

しかし、受講する授業や選択科目の登録、単位数の管理は自身で行う必要があります。

そのため、必修科目の取り忘れなど、さまざまな理由で留年してしまう大学4年生は一定数いるのです。

就職活動を行いつつ自己管理をしっかりと行わなくてはなりません。

せっかく3年間頑張ってきた学生生活を後悔しないためにも自己管理の徹底をしましょう。

大学4年で留年してしまった時に出る影響とは?

大学3年で留年するのと大学4年で留年するのでは、その重さは異なり、大学4年で留年してしまうとさまざまな影響があります。

以下に紹介する影響は主なものですが、それ以外にも影響が出ることが予想されます。

友人関係や社会人になった後にも影響を及ぼすため、有効な人間関係を維持するためにも一つひとつの丁寧な確認が必要です。

留年は自身だけでなく、周囲の人にも大きな影響を出してしまうため最も注意しなくてはなりません。

内定が取り消しに…

大学4年の留年で最も大きな代償の一つが内定の取り消しです。

就活が終わっている4年生が留年すると、貰っていた内定は取り消しになってしまうのです。

せっかく一生懸命就活に力を入れて獲得した内定であっても留年してしまうと残念ながら取り消しとなります。

企業もすぐにでも労働力が欲しいため1年間待ってくれるような企業はほとんどありません。

よっぽどほかの就活生と比較して秀でた能力を持っていない限り内定期間を延長してくれることはないでしょう。

学費がもう一年分かかる

大学を留年するということは在学期間が延びることを意味します。

つまり、もう1年間通学する必要があるため、その分の授業料がかかってしまうのです。

特に私立大学の場合、授業料は非常に高額です。

学費を払うであろう家族も、留年分の費用まで想定していないため家計に与えるダメージも計り知れません。

最悪の場合、学費を払えず大学中退を余儀なくされるケースもあります。

家族に与える影響も多大であるため留年は避けなくてはいけません。

留年しても就活に不利な影響はない

就職活動において留年した過去があるからといって落とされることはありません。

仮に、自身の夢や目標のために仕方なく留年してしまったのであれば誰も文句は言わないでしょう。

つまり、留年自体は問題なのではなく、留年をしてしまった原因が重要なのです。

単にめんどくさかったなどという理由で留年したのであれば、信用してもらうことはできず、就職活動でも内定を貰うことはできないでしょう。

もしも、留年を経験しているのであれば、なぜそのような結果になってしまったのかを明確に説明できるようにしておかなくてはなりません。

大学4年で留年した場合のメリット

留年がもたらすものはデメリットだけではありません。

考え方によっては留年もメリットとなるのです。

大切なことは留年によって得られた時間をどのように活用するかです。

単に落ち込んでいるだけでは時間は無駄に経過してしまうため、何か目標を持って日々を送る必要があります。

自分に足りないものややり残したことがないかなど、今しかできないことを実行する良いタイミングとなるでしょう。

留年という時間を使ってもう一度自分自身を見直すことができます。

自由な時間が増える

人生において時間は有限です。

特に1年間という時間は使い方によっては人生を大きく変化させることが可能です。

無駄に一年過ごした人と、目的意識をしっかりと持ち、それに向かって努力した人とでは1年後の未来は大きく変わってきます。

1年分学生生活が延長されることで、やりたいことが見つかる可能性もあります。

周りの友人と同じように就職して社会人になるよりも、1年間という時間を有意義に過ごすことで、その後の人生をより豊かなものに変えられるかもしれません。

社会人になってしまうと、1年間という長い時間を自由に使えることはありません。

そのため、今しかできないことを精一杯行動する必要があります。

その内容を就職試験で話すことができれば、きっと良い結果につながるでしょう。

この期間にやり残したことをやっておこう

社会人生活において自由に使える時間が1年間もあることはありません。

そのため、大切な時間を有意義なものにすることで、今後の人生の選択肢を増やすことにもつながります。

具体的には語学学習や旅行など、余裕があるからこそできることをやりましょう。

どのような過ごし方をしたとしても1年間という時間は経過します。

しかし、その時間にどのような経験をしたのかによってその後の人生は大きく変わってくると思います。

留年期間を将来への投資だと捉えて有意義なものにしてください。

お金が貯まる

留年期間の1年間をアルバイトなどに充てることでお金を貯めることもできます。

授業日数の多い学生であれば働ける時間も限られてきますが、留年の場合は落とした単位のみ受講すれば良いため時間に余裕が生まれます。

空いた時間を使ってお金を稼ぎ、社会人になった時のために必要なものを準備しておくのも良いでしょう。

アルバイトに出勤できる日数が多いためお金を貯めやすいことをメリットと捉え、将来への軍資金とするのもおすすめです。

家族や友人とゆっくり過ごせる

時間に余裕があることで普段なかなか会うことができない人との時間も作ることができます。

これは、今まで余裕がなくて後回しにしていた人間関係にも目を向けるチャンスです。

新しい人間関係を築くことで新たな発見にもつながるでしょう。

普段意識していなかった自分自身の別の一面も見えるかもしれません。

新しい考え方に触れることで将来のイメージも変わってくる可能性もあります。

就職活動における目標にも影響を与える可能性も十分にあるため、新しい考え方を積極的に受け入れましょう。

大学4年で留年した場合のデメリット

留年は時間的余裕が生まれるというメリットがありますが、もちろん大きなデメリットも存在します。

場合によってはメリットを大きく上回るほどのデメリットにもなりかねないリスクもあるため、できることなら留年は避けたいところです。

良くも悪くも人生を大きく左右する可能性があることから、留年が確定してしまった際は、以下に紹介するデメリットの存在をしっかりと認識し、事前に対策できるものは対応策を考えておきましょう。

そうすることでリスクを最小限に抑えることが可能です。

決まっていた内定はどうなるの?

大学4年で留年した場合、残念ながら内定は取り消しとなります。

しかし、内定の取り消しがほとんどではあるものの、企業によっては1年待ってくれる場合もあります。

また、インターン入社させてくれる場合もあるため、万が一留年が確定してしまった際はダメ元で企業に交渉してみましょう。

特に人を見て内定を出している企業であれば時間の猶予を貰えるかもしれません。

最初から諦めてしまうのではなく、せっかく内定を貰えた企業であるならば気持ちを正直に伝えることで結果も変わってくる可能性があります。

就活では留年理由を聞かれる

経歴に留年がある場合、その後の就職活動では必ず留年に至った理由を聞かれます。

もしも、留年した理由が怠惰だった場合は企業からの評判は悪いものとなります。

なぜなら、学生生活を怠惰に過ごす人は社会人生活も怠惰になる可能性が高いからです。

企業は給料を支払う代わりに労働力を必要としているため、怠惰に過ごされてしまっては大きな損失となってしまいます。

会社に損失を与える可能性のあるリスクを取り除くためにも怠惰な学生は欲しくないのです。

就職面接では留年について聞かれることから、掘り下げて聞かれた時を想定して事前に回答を用意しておくと良いでしょう。

人事担当者の目線になることや客観的に回答を見ることで改善点も見つかるかもしれません。

きちんと理由が説明できればOK

就職活動では留年の理由を必ず聞かれるでしょう。

しかし、だからといって悲観的になる必要はありません。

留年自体に悪いことはなく、あるとすれば悪い理由なのです。

つまり、留年の理由がネガティブではないことを上手に伝えられれば全然問題はありません。

むしろ、時間の使い方や考えをうまく伝えることで強みの一つに変えることも可能です。

留年は一見ネガティブな要素に感じてしまいますが、どのように活かすのかによってほかの人とは違う大きな強みにも変えることもできます。

授業で頼れる友人関係が築けない

授業は1つ下の学年の学生と一緒に受講することになります。

そのため、友人関係はほとんどの場合ゼロからのスタートです。

今まで助け合っていた友人は進級してしまうため、授業資料や出欠を手助けしてくれる友人がいなくなることを意味します。

もしも授業内容で理解ができない箇所が出てきた場合や病欠期間の授業内容を知りたい場合など、困難に直面することもあるでしょう。

そのような時に頼れる存在を作っておくことが大切です。

友人関係を築くのは簡単ではありませんが、積極的にアプローチを行い友人関係を広げていきましょう。

最初のうちは学年の違いから抵抗を感じる可能性もあるかもしれませんが、こちらから心を開くことで時間の経過とともに打ち解けていけるはずです。

再度留年できないという危機感を持つ

一度留年したからといって二度目がないとは限りません。

むしろ、一度留年したということは二度目がある確率も高いと言っても過言ではないでしょう。

すると、もう留年は許されない、という焦りが生まれることになります。

焦りはテストの時などに現れ、本来の力を発揮できない場合もあるのです。

単位の評価がテストで決まる授業の場合は非常に危険です。

どのような状況になったとしても本来の力を発揮できるように準備しておく必要があります。

留年経験者の声

大学の留年についてメリットやデメリットを紹介してきました。

しかし、留年しそうになった時や留年が確定してしまった時は大きな不安を感じることと思います。

そこで、実際に留年を経験した人の声を聞くことにより不安も和らぐかもしれません。

以下に紹介する記事は実際に留年したにもかかわらず、それをプラスに捉えた内容となっています。

留年という結果は変えられないかもしれませんが、それをどう活かすかは自分次第です。

留年してどうしようと思ったら、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

https://shukatsu-ichiba.com/article/13932

留年は悪い影響だけではない 

単に留年と聞くと悪いことのように聞こえてしまいます。

確かに、サボりなどを理由とした留年であれば救いようがありません。

しかし、留年の理由によってはマイナスにならない場合もあるのです。

さらに、増えた時間をどのように使ったのかによってはプラスに転じることもあります。

留年の時間を有効活用してキャリアアップにつながれば問題はないのです。

ここで注意しなくてはならないのが、大切なことは企業にとってプラスの人材になることであり、自己満足ではないということです。

時間をいくら有効活用できたからといって単なる自己満足では就職活動で評価は貰えません。

企業の人材としてプラス要素となる力を磨くことで評価につながるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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