はじめに
大学1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
「履修登録の説明はあったが、どれくらい授業を取ればよいのか」「上限はあるのか」と、悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では1年生で、上限の42単位を取ることの必要性をお伝えします。
今はまだ先のことだと思うかもしれませんが、大学生活の後半には就活が待ち受けています。
後悔しない就活をするためにも、1年生で取得すべき単位だけでなく4年間の単位取得ペースについて考えてみましょう。
大学の一般的な卒業要件単位数は124単位
大学を卒業するためには、一般的に卒業要件単位数が124単位必要です。
大学は4年通うことになります。
単純計算すれば124単位を4で割り、1年で31単位取得すればよいことになります。
しかし人によってさまざまな進路があるとはいえども、大学を卒業したあとには自立した社会人生活を夢見ている方がほとんどではないでしょうか。
社会人になるためには就活が欠かせません。
納得のできる社会人生活を手に入れるために、3・4年生では就活に時間を掛けたいと思っている方は多いはずです。
そのため就活で忙しくなる大学生活後半のことを考えると、「1年に31単位を取得すればよい」という考え方は危険でしょう。
大学は1年間に取れる単位数が決まっている
大学で1年間に取得できる単位数には制限があり、42単位までという上限があります。
これは各大学には「CAP制」と呼ばれる、履修単位制限が導入されているからです。
大学は春学期と秋学期の2学期制となっていますが、CAP制では1年で履修できる単位数以外に1学期の単位数の上限も決まっています。
こうすることで大学生の能力を超えた過剰な登録や、単位を落としてもよい、いわば保険用の登録を防止しています。
授業外の学習時間を増やすことが目的です。
1年生のときに単位は上限まで取るべし
1年生のときに、年間の単位は上限まで取ることをおすすめします。
なぜなら入学したての1年生のころが一番授業に対してやる気があるうえに、就活をするまでにまだ時間的な余裕もあるからです。
1年生のときに年間の上限である42単位を取っておけば、自分に自信をもてるでしょう。
また試験対策の方法も身につき、その後については単位を落とす・落とさないで焦る機会が減ります。
比較的、ゆとりのある学生生活をすごせるのではないでしょうか。
だんだん授業に対してやる気のなくなっていく大学生が多い
筆者は大学4年生ですが、周りを見ると学年が進むにつれ、次第に授業に対してやる気をなくしていく大学生は非常に多いのです。
一生懸命受験勉強をして合格し、期待に胸を膨らませながら入学してきた1年生はやる気がみなぎっているので、目の輝きが違います。
そういった1年生も次第にサークル活動やアルバイトなど、授業以外で夢中になれるものを見つけるようになります。
また、授業中に居眠りをしたり、ほかの勉強をしたりする大学生だけでなく、平気でさぼる人も少なくありません。
大学3年生から就活がはじまるから
大学3年生からはいよいよ就活がはじまり、情報収集やインターン・面接対策を始める人が急激に増えていきます。
就活はこれからの人生を左右する非常に大切なものなので、本格化する4年生になる前の準備が欠かせません。
就活期間中はさまざまな説明会やセミナーが開催されているので、とりあえず話を聞いてみようと思う方もいるでしょう。
授業の時間と重なることも多く、就活を優先していると単位を落としてしまうこともあります。
詳しい就活の流れについては、こちらの記事をご覧ください。
やる気がある1年生のうちに単位をとろう
やる気がある1年生のうちに上限まで単位を取れば、必ずその後の自分のためになります。
3・4年生になって就活に打ち込みたいのに落とせない単位が多すぎると、精神的に追い込まれてしまうことになりかねません。
サークル活動ではレギュラーや幹部ポジションに就き、アルバイトでは戦力として期待されることもあるでしょう。
そういった際にすべてを、同時並行で進めるのは至難の業です。
単位については、時間に余裕もあって、やる気にみなぎっている1年生のうちにしっかりと取得しておきましょう。
大学一年の春学期は上限まで取るな
入学したばかりの大学1年生の春学期については、上限まで単位を取ることはおすすめできません。
「これまでの話と違うではないか」と思う方がいるかもしれませんが、ここまでお伝えしてきたのは「1年生のうちに年間の上限単位を取得しよう」ということ。
ここでお伝えしたいのは、1年生の春学期に限定した話についてです。
1年生の春学期はまだ大学生活をスタートしたばかりなので、上限ではなく18単位を目安に履修登録するようにしましょう。
大学生活に慣れていないから
入学したばかりのころは大学内の構造もよくわかっていないうえに、授業にも慣れていません。
教室を移動するだけでも最初のうちは、迷うこともあるくらいです。
また気になるサークル活動の見学に行ったり、実際に入部して馴染んでいったりする時期でもあります。
そういったときにはじめから上限の単位数まで登録すると、常に余裕のないあわただしい毎日となってしまいます。
そのため1年生の春学期については、多すぎず少なすぎずの単位数がちょうどよいのです。
18単位取ることがおすすめ
1年生の春学期には、18単位取ることをおすすめします。
ほとんどの授業は1コマあたり1単位、もしくは2単位に設定されています。
1日に3コマ取るとして週4日大学に通うとすると、18単位取れる計算になるのです。
これぐらいだと時間的に余裕がもてるでしょう。
大学生活にまだ慣れていないころでも、空き時間で授業中に気になったことを調べられます。
また平日のうちで残りの1日を活用すれば、サークル活動やアルバイトとも両立しやすいでしょう。
秋学期は上限まで単位を取ろう
一方で秋学期には上限まで単位を取るようにしましょう。
1年間に取得できる単位数は42単位なので、春学期に18単位取得できたら、秋学期は24単位取得するのがおすすめです。
「6単位も増やして大丈夫か」と、心配される方がいるかもしれません。
しかし大学生活に慣れてきたころなので、余裕をもって取り組めるでしょう。
また春学期で学期末の試験を経験しているので、単位を落とさないためにはどうすればよいのか、具体的にイメージできるようになっているでしょう。
卒業までのおすすめ単位取得ペース
卒業までのおすすめ単位取得ペースは、大学1年生では上限となる42単位です。
2年生では同じく42単位・就活がはじまる3年生では32単位に減らし、就活が本格化する4年生では4単位に抑えるペースです。
このペースなら時間に余裕のある1・2年生のうちに、年間の上限単位数を取得しておけます。
就活も忙しくなる3・4年生で自由に使える時間を増やしつつ、確実に卒業できます。
就活では「卒業見込みがある」という前提で内定をもらうのです。
もしペースどおりに単位の取得を進めず、4年生の秋学期が終わったときに数単位でも足りなければ、卒業できず内定取り消しとなってしまいます。
安心して卒業できるように、このペースを目安に単位を取得しましょう。
大学1、2年生は上限まで取ろう
大学1・2年生は、一年間に取得できる上限の単位数まで履修登録しましょう。
入学してから月日が経過していないうちのほうが、授業に対するやる気があります。
まだ就活もはじまっていないので、時間に余裕があるからです。
また難しい授業で単位を落としてしまったとしても、まだ卒業までの時間があるので、いくらでもリカバリーできます。
1・2年生のうちに上限まで単位を取っておくと、就活や卒業論文で忙しくなる3・4年生になったとき、負担は確実に少なくなります。
将来の自分のために、1・2年生のうちに頑張っておきましょう。
大学3年生は抑え目にする
就活が本格化するのは大学4年生になってからですが、3年生では就活の情報収集やインターン、面接対策を始める必要もあります。
そのため大学3年生は履修する単位数を、1・2年生のころよりも控え目にしておくことをおすすめします。
就活が本格化する前の行動こそが、その後の成功を決めるといっても過言ではありません。
履修する単位数を控え目にして、空いている時間をフルに活用し、就活に向けてやるべきことを準備していきましょう。
大学4年生は卒業論文だけにする
大学を卒業するためには、卒業研究(卒研)といってそれまでの研究を論文の形にまとめて発表しなければいけない学部がほとんどです。
学部によって異なるものの、研究だけであれば1日中大学にいる必要はないことがほとんどです。
授業数を少なくしておけば、その分就活に専念できます。
就活が本格化する4年生は、毎日のように面接があることも少なくありません。
毎回の面接に万全の状態で臨めるように、これまでの頑張りによって作り出した時間を有効活用しましょう。
まとめ
大学1年生で上限まで単位を取ることの必要性が、ご理解いただけたでしょう。
入学したばかりの授業に対するやる気があり、時間に余裕のある1年生のうちに年間の上限である42単位を取得するのがおすすめです。
そこで大学生活におけるペースの礎を築きましょう。
ただし1年生の春学期はまだ大学生活に慣れていないので18単位にとどめ、秋学期に24単位取ることで上限の42単位取得を目指すのがおすすめです。
1・2年生のうちに上限まで単位を取得しておけば、就活も忙しくなる3・4年生で余裕が生まれ就活に専念できます。
ぜひとも今回のポイントを参考に、効率的なキャンパスライフを送ってください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート