学生時代に力を注いだことはない!それでもガクチカを書く方法!

学生時代に力を注いだことはない!それでもガクチカを書く方法!

「あなたが学生時代に力を注いだことは何ですか?」

ほとんどの企業面接において、この質問に対する回答が求められるといっても過言ではありません。

質問の仕方は言い回しは違えど、あなたが学生時代に頑張ったことについて聞かれると心得ておきましょう。

とはいえ、「学生時代に力を注いだことなんてない!」と頭を抱える学生が多いのも事実です。

それでも、ガクチカを書くことはできます。

3ヶ月でガクチカを作成する方法について紹介します。

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企業がガクチカを聞く理由

企業が就活面接でガクチカを質問するのはどのような意図があるのでしょうか?

ガクチカは就活では絶対に聞かれる質問の一つです。

企業がなぜガクチカを質問しているのかまず意図から知りましょう。

学生の人柄を知りたい

学生時代頑張ったことを聞く理由としては第一に学生の人柄を知るためです。

学生がどのような困難を経験し、どのような努力をしてきたかを知ると学生一人一人の価値観や考え方を知る事ができます。

企業は面接で、学生の人柄を知るためにガクチカについて質問をします。

企業との相性を図りたい

学生の人柄と企業の相性を図るためにガクチカを質問している企業もあります。

企業で働くのに適した性格かどうか、やる気が見えるかなど、学生の人柄や経歴を見ることで企業と学生の相性を確認しているのです。

【学生時代に力を注いだこと】ガクチカの作り方

ガクチカを作るには、いくつかのポイントがあります。

学生時代、たとえ特別なことに取り組んでいなかったとしても、ポイントさえ押さえておけばガクチカの作成が可能です。

また、学生時代を振り返ってみると、テーマにできそうなエピソードは案外誰でも持っているものです。

自己分析をしてみよう

クチカを作るには、まず自分の経歴やエピソードをリストアップする必要があります。

自分の経験や人柄を思い起こすために自己分析を行いましょう。

いままで見えてこなかった性格が見つかるかもしれません。

自己分析の方法はさまざまあります。

モチベーショングラフなどを作成するのもいいですし、メモに箇条書きしていくだけでも有効です。

時系列順に思い出してみましょう。

エピソードは本気で取り組んだことならどんなものでも問題ない

ガクチカとして取り上げるエピソードについては、基本的に何でもOKです。

なんとなく華やかなイメージがある、留学やインターン、ボランティア活動といった経験がなくても問題ありません。

たとえば日々の学生生活やサークル活動の中で、あなたが本気で取り組んだことはないかを振り返ってみましょう。

アルバイトなど、学外での活動を取り上げることもできます。

大事なのは、自分がそれにどう向き合ったのかという点です。

物事に対してどのように取り組んだのか、問題解決に至ったのかが示せるようなエピソードが求められています。

また、そこから自分がどう成長し、自分の強みになったのかなども考え、ガクチカへと仕上げていくと良いでしょう。

学生時代に印象に残っている出来事を思い出す

どんなエピソードでも問題ないとはいえ、すぐに思い出せないかもしれません。

そんな時は、学生時代を振り返ってすぐに思い浮かぶような出来事をいくつかピックアップしてみましょう。

思いつくままに書き並べるのも、一つの方法です。

その中で、自分が最も本気で取り組んだ出来事や、自分が一番成長できたと感じる経験はどれなのか考えてみます。

そうすると、自ずとガクチカとして取り上げるべきエピソードが絞り込めるはずです。

3ヶ月でガクチカを作る

学生時代に自分が本気で取り組んだエピソードが絞り込めたら、いよいよガクチカの作成に進みます。

この時点で考えるべきなのが、ガクチカでアピールする内容が、志望する業界や企業に適したものかどうかという点です。

どこか物足りない、志望先が求める人材像と少し違うと感じる場合は、新たに自分の強みとなるものを身につける必要があります。

新たに経験を積むにしても、これまでとは違った向き合い方をするのでも構いません。

いずれにせよ、3ヶ月もあれば足りない部分を補うことは可能です。

就きたい業界や企業がほしそうな人材をイメージして、自分に不足している部分は何か考えてみましょう。

ガクチカがないのはどうして?

学生時代に力を注いだこと、通称ガクチカは、人によっては「書くことがない」「そんな魅力的なエピソードはない」と困ることも少なくありません。

では、学生時代に力を注いだことが見つからないのにはどのような理由があるのでしょうか。

ガクチカがない・わからない理由は、次のことが挙げられるでしょう。

ガクチカがない・わからない理由

・エピソードのハードルが高い

・自己分析が足りていない

上記の点に心当たりがある人は、上記のことをよく考えたうえでガクチカにふさわしい経験や思い出を整理することが大事です。

具体的なポイントを整理していきましょう。

エピソードのハードルが高い

「私には学生時代に力を注いだことが何もないから、書くことがない」と困る人は少なくないですが、何らかのかたちで学生生活を送ってきている以上、基本的に何もないということはありません。

「特に学生時代に力を注いだことはない」と考えてしまうのは、そもそも取り上げるエピソードのハードルを自分自身で高く設定しすぎているからです。

ガクチカに使えるエピソードは、珍しい体験や華々しい成果、ほかの学生よりも優れているものなどである必要はありません。

上記のようなエピソードこそガクチカだ、と考えている学生ほど、ガクチカは作成しづらくなるため注意しましょう。

学生時代に力を注いだことをアピールする際は、エピソードの内容よりも、そこで得た学びや気づきが重要になります。

自分の人柄や価値観、強みなどをアピールできるエピソードであることが大切です。

そのためまずは、学生時代に力を注いだことのエピソード自体の面白さや個性は優先事項にせず、自分基準で頑張ったことや工夫して取り組んだことを探してみましょう。

自己分析が足りていない

学生時代に力を注いだことなんて何もない…と困ってしまう理由には、そもそも自己分析が足りていないことが関係している可能性もあります。

自己分析が不足していることに心当たりがある人は、大学入学以降の自己分析をもう一度行ってみると良いでしょう。

モチベーショングラフなどを作り、自分の大学生活を抽象的に理解したうえで、その原因を深く掘り下げていくというアプローチが効果的です。

繰り返しになりますが、誰にでも何らかのかたちで、熱中したことや頑張ったことなどはあるものです。

自分の気持ちややる気が大きく振れた時期、いつもより頑張れたタイミングにフォーカスして、ガクチカとしてピックアップできるエピソードを探してみましょう。

褒められるガクチカの作り方

学生時代に力を注いだことを就活でアピールするときは、ガクチカ作成のポイントや作り方の手順などをしっかりと理解しておくことが重要です。

褒められる・評価されるガクチカの作り方に沿ってガクチカを伝えれば、採用担当者からは高評価を獲得できるでしょう。

褒められるガクチカの作り方は、以下のポイントが大事になってきます。

・エピソードはどんなことでもOK

・自分が工夫した経験が大切

・過程に焦点をあててできるだけ掘り下げて考える

・学ぶ姿勢が大事

就活におけるガクチカ作成にはコツがあるため、コツを実践すれば、誰でも高評価につながるガクチカは作成できるものです。

ポイント一つひとつを見ていきましょう。

エピソードはどんなことでもOK

就活でアピールするガクチカは、基本的にどのようなことでも問題ありません。

「学生時代に力を注いだこと」と聞くと確かにハードルの高さを感じますが、どのようなことでも、自分の性格や強みなどを伝えられるのであればOKです。

ガクチカでは、そのエピソードの中での自分自身の行動や、その経験を通じて得たことなどが重要視されます。

そのためエピソードの内容自体は評価の対象とはならず、華々しいエピソードを取り上げる必要はないのです。

ただし「何でも良い」とはいえ、以下のようなことを学生時代に力を注いだこととしてピックアップするのは、さすがに避けておきましょう。

注意

・宗教や政治、その他思想に関すること

・ギャンブルやハッキングなどマイナスな印象を与えやすいもの

・マニアックな趣味に関すること

・公序良俗に反すること(犯罪など)

上記の内容はセンシティブだったり、マイナスな印象があまりに強すぎたりするため、学生時代に力を注いだこととしてはふさわしくありません。

マニアックな趣味もセンシティブな内容になる可能性がありますし、そうでないにしてもマイナーすぎて補足説明が多くなってしまう恐れがあり、アピールしてもかえって印象が悪くなるかもしれません。

上記のこと以外で、これまでのことを振り返り、学生時代に力を注いだことを見つけていきましょう。

自分が工夫した経験が大切

就活におけるガクチカとして取り上げるエピソードは、自分が工夫したり努力したりした場面のあるエピソードにしましょう。

たとえば「学園祭は盛り上がったが、自分は周りから言われたことをやっているだけだった」といった場合は、エピソードとしてはある程度印象深いかもしれませんが、ガクチカでアピールする分には正直ふさわしくありません。

自分自身で考えて実践した工夫で、企業が知りたいあなたの人となりやスキルが見えてくるものです。

そのため工夫や努力の見えないガクチカは、薄っぺらいエピソードになり、自分自身の人柄や考え方も見えてこないため採用担当者に響くアピールにはならないでしょう。

たとえば大学の履修科目の組み方一つにも、プライベートとどう両立していくのか、効率的に単位を取る方法はあるのかなどの工夫があります。

自分は学生生活のなかでどのような工夫・努力を重ねてきたのか整理し、ガクチカとして適切なエピソードを探してみましょう。

過程に焦点をあててできるだけ掘り下げて考える

学生時代に力を注いだことは基本的に、結果よりも、過程が重要です。

成功できたのか、わかりやすい成果(優勝、1位など)が出たのかではなく、挫折や苦しかったこと、どのように努力したのかなどが注目されるため、力を注いだ過程は具体的に伝えるようにしましょう。

したがって、ガクチカで自分の人柄をアピールするエピソードは、必ずしも良い結果につながった成功体験である必要はありません。

力を注いだもののうまくいかなかったこと、思ったような結果が出なかったことなどでも、過程から努力や工夫が伺えれば問題ないのです。

学生時代に力を注いだことを聞くことで企業は何を知りたいのか、十分に理解を深めたうえで、過程にしっかりと焦点を当てた伝え方を心がけましょう。

そうすることで、「大変な状況でも努力を続けられる人」「問題に対して自分なりの工夫ができる人」といった評価につなげられるはずです。

学ぶ姿勢が大事

学生時代に力を注いだことを伝える際は、学ぶ姿勢が大事になることを理解しておきましょう。

経験したことをありのまま語ることは良いことですが、単純にそれはガクチカの報告になってしまいます。

多くの場合企業の採用担当者は、ガクチカという経験から何を学んで刺激を得たのか、それを最終的にどう活かしていけるのかを重要視しています。

そのため学ぶ姿勢は、今後の社会人生活を絡めて発展的に伝えることが大切です。

たとえば「計画的に行動することの大事さを学んだ」→「社会人になっても計画的に行動し、目標を達成していきたい」といったかたちで再現性の高さをアピールできれば、高評価につながります。

最終的にガクチカも、企業に自分自身の強みや魅力をアピールする大事なチャンスであることを、しっかり認識しておきましょう。

ガクチカが思い浮かばない場合のガクチカ例

「どうしても学生時代に力を注いだことが思い浮かばない…」と困ったときは、以下のような経験をエピソードとして取り入れると良いでしょう。

思い浮かばない際のエピソード

・フル単

・一つの授業の課題やグループワークなど

・論文の執筆経験

上記のエピソードは、より学生らしくアピールしやすいガクチカといえます。

ガクチカがどうしても思い浮かばないときは、学生らしいガクチカ例として、ぜひチェックしておきましょう。

以下からは、上記3つのガクチカについて具体的なアピールポイントなどを紹介していきます。

フル単

真面目で勉強熱心な学生なら、「単位は一切落としたことがない」という人も多いでしょう。

そんな真面目な学生にとって、フル単は立派なガクチカになります。

学生時代に力を注いだこととして積極的にアピールすれば、真面目さや勉強熱心さ、責任感の強さなどが伝わるでしょう。

単位を落とさないためには、それぞれ自分なりに工夫したポイントや積極的に対策したことなどがあるはずです。

memo

・興味のある授業を効率良く取るようにした

・課題の提出し忘れを防ぐために早めに取り掛かった

このようにフル単をガクチカにする場合は、目指すために工夫したこと・努力したことをアピールするのが効果的です。

なお、逆にフル単を目指して失敗したことやうまくいかなかったことも、工夫の内容次第では十分にアピールにつながる可能性があります。

あくまで大事なのは結果よりも過程なので、そのことを忘れずに具体的なアピールをしていきましょう。

一つの授業の課題やグループワークなど

学生時代に力を注いだことがなかなか思い浮かばないときは、一つの授業の課題やグループワークなどをピックアップすると良いでしょう。

レポートやプレゼン、ディスカッションなどで工夫を加えたエピソード、努力して困難を乗り越えたエピソードがあれば、立派なガクチカとして積極的にアピールしたいところです。

グループワークがスムーズに進むように主体的に行動したこと、課題に積極的に取り組んで先生に褒められたことなどを、特にその過程を掘り下げたうえで伝えてみましょう。

課題に取り組むための時間配分の工夫、難しい課題をうまくこなすための情報収集における工夫などは多くの人が自然と行っていることです。

そのため学生時代に力を注いだことのエピソードとしては、比較的多くの学生にとって取り上げやすいでしょう。

論文の執筆経験

大学ではゼミなどに所属すると、比較的大がかりな論文を執筆する機会も出てきます。

そのため論文の執筆経験があれば、学生時代に力を注いだこととして十分にアピールできるはずです。

「そんな大層な論文ではなかったし…」と思う人もいるかもしれませんが、そのとき集中して取り組んでいる以上、就活におけるガクチカには十分になり得るものです。

とりわけ通常のレポートより文字数の多い論文は構成を工夫したり、研究や調査を徹底的に行ったり、時間配分に注意したりする必要があります。

工夫なしでは取り組めないため、論文を仕上げるまでの過程は、ガクチカのエピソードとして非常にアピールしやすくなります。

教授に論文を褒められた経験から工夫の内容を伝えるのも良いですし、反対に、なかなか論文がうまく書けず苦労した経験から学んだことを伝えるのも良いでしょう。

学生時代に力を注いだことが思い浮かばないときは、これまでで一番苦労した、あるいは時間をかけて取り組んだ論文執筆のエピソードについて触れてみましょう。

「学生時代に力を注いだこと」の人事の評価ポイントとは?

まず、そもそも人事ではどうやって学生時代に力を注いだことを判断するのでしょうか。

どういった点を評価するのか、チェックしていきましょう。

内容で重視されることの一つが、インパクトです。

実はその人によって高い経験を持っている場合や時にバイトや学校活動、サークル活動を通してそれ以上の高い技術力や知識を追っている人も少なくありません。

そういった人であれば、そもそも学生時代に力を注いだこと自体がアピールになります。

たとえばロボットのコンテストに出て賞をもらった人なら、そもそもそれ自体がロボットや工学系の企業にとってはアピールポイントとなるでしょう。

営業職がやりたい人は、営業のバイトでトップの成績を取ったことなどをアピールにすることで、大いに期待を持たれると同時に、大きく評価されることが多いのです。

もう一つはリーダーシップです。

リーダーとして様々な経験を持ち、またリーダーとして活躍した経験があれば、部署をまとめ、チームを率いる時に役立つ人物となれるかもしれません。

その点でいえば、リーダーシップがあることはアピールになります。

たとえばリーダーとしてイベントを実施したことがあるならそれをアピールすれば、リーダーとして活躍したことそのものが評価されます。

特に大規模なイベントや多くの人をまとめたこと、学内だけではなく学外の人も巻き込んだ経験、大きな出来事のほうがより評価されます。

最後に実行能力についても評価されます。

たとえば何かを達成した場合や難しい資格を取ったらそれそのものも評価されます。

ですが、さらにそれらによる努力や評価方法、どうやって実行したか、どういう困難があったか、ということを伝えることによって、実行能力が高いとか根性がある、ということを伝えることができます。

たとえば難しい資格を取るためにコツコツ学習した経験は、努力家で地道な印象を与えます。

アルバイトでリーダーを行った経験は、アルバイトで頼られたことなどを伝えられるでしょう。

こうすることで確かに評価も高くなり、面接通過率も高くなります。

その他にも、適切にエピソードを伝えられる説明力やコミュニケーション能力、あなたの個性やストレス耐性などを見ています。

このため、できればエピソードは就職後も活用できるようなものが望ましく、またできればストーリーが明確にある人が望ましいのです。

今からでも間に合う!力を注いだエピソードはこうして作る

年が明けてからの3か月間で「学生時代に力を注いだエピソード」を作ることは難しいことではありません。

例えば、週2回程度で1日4時間のサークル活動を1年間行なったとします。

これで4時間×2回×32週(8か月)=256時間を費やしたことになります。

仮にこの費やした時間をアルバイトやゼミ、自分の好きなことの勉強などに置き換えて考え、毎日3時間を85日費やしたとすれば、同じように256時間で他のことができるとも考えられます。

よって、一点集中型で何かしらの活動に取り組むことができれば、今からでも「学生時代に力を注いだこと」のエピソードを作って面接官にアピールすることが可能なのです。

学生時代に力を注いだことを作る際の構成

「学生時代に力を注いだこと」の質問に対して、どのように答えるべきなのでしょうか。

力を注いだことの経験談をただ話せば良いわけではありません。

内容も大切ですが、それ以上に構成も大切です。

構成次第で伝わり方が異なり、印象を残せるか、仕事で活躍してくれそうかと思わせることができるかが異なってくるためです。

どのような構成で伝えれば、企業に貢献してくれそうな人材として内定獲得につながるのかご紹介します。

結論:私は学生時代、〇〇をしてました

構成の第一歩は、結論からスタートさせることです。

まずは、何に力を注いだのかを明確にしてください。

学生時代に力を注いだことと尋ねられると、いきなり経験から入ってしまう方が少なくありません。

ですが、内容によっては面接官はいったいなんの話が始まったのかわかりにくいケースがあります。

最初になんの話をするのか結論を述べておくことで、面接官はどんな話が始まるのかがわかり、話を聞くための準備と、あなたの話への興味が湧いてきます。

経験を話す際にはいろいろなシーンが登場することもあり、いったいどれに力を注いだのかわかりにくくなることもあるものです。

だからこそ、最初に結論を述べて、何に力を注いだかをまず明確にしましょう。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということがありました

次に学生時代に力を注いだことにおいて、代表的となるエピソードを紹介しましょう。

ただし、エピソード選びにはいくつかの選ぶ基準があります。

一番の基準は、構成の最後でアピールする、まとめの結論に結び付く話であるかです。

学生時代に力を注いだことの最後の結論で、エピソードに基づく経験を活かして、入社後に活躍をしていきたいと、企業に役立つ人材であることをアピールします。

つまり、志望する企業や志望職種にとってプラスとなることで、あなたの強みとなるような経験であることが大切です。

また、エピソード内ではあなたの強みの説得力を増すためにも、なんらかの問題に直面し、それを自分の行動で解決したことが必要です。

ただ、経験を語れば良いわけではありません。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

紹介したエピソードの概要を紹介したら、その経験において直面した問題について説明しましょう。

面接官はあなたが学生時代に力を注いだ話を初めて聞くわけですから、状況がわかりやすいように、簡潔に要約することが必要です。

ではなぜ、力を注いだ話をするだけではダメなのでしょうか。

なぜ、わざわざ問題にぶち当たったエピソードを選ぶ必要があるのか、疑問に思いませんか。

問題が起こらず、スムーズに進んだ話のほうが、成果として認められやすいのではと思うかもしれません。

企業としては、仕事への取り組み方や問題解決力の有無について知りたいと考えています。

ただ力を注いだ点を評価するのではなく、問題が生じても自分の力で乗り越えたほど真剣に取り組んでいた点を見たいのです。

行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

直面した問題に対して、あなたがどのように考え、どのような行動を取ったのかを説明しましょう。

当然ながら、自分が能動的に取った行動であることが大切で、誰かの助けを呼んで、解決してもらったといった話ではいけません。

また、行動の内容は、最後の結論であなたの強みとしてアピールしたい行動力であることがポイントです。

これによって、あなたが問題に直面したとき、どのような行動に出る人であるか、出られる人であるかを知ることができます。

ビジネスの世界では思わぬトラブルに見舞われることも少なくありません。

そんなとき、あなたがどのような対応ができる人なのかを見られています。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

行動に出たことを伝えて終わりにせず、行動を起こした結果、どうなったのかを具体的に伝えてください。

行動しただけでは、あなたの行動が役立ったのか、正しい選択だったのかを伝えられません。

ただ、「問題が解決しました」、「状況が改善しました」では足りません。

具体的にどう解決したのか、どう改善したのか、を説明することで、あなたの行動によって実際に結果が出せたことの説得力が増すためです。

具体性を持たせ、良い成果が出たことをアピールする上では、数値などのデータを挙げて客観性を持たせ、問題が生じていた時点と行動に出た後のビフォーアフターを照会すると説得力が増します。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

学生時代に力を注いだことの構成の最後で、まとめの結論を述べます。

ここは、あなたが学生時代に力を注いだ経験を活かして企業に役立つ人材として活躍できることをアピールする重要な場面です。

エピソードの紹介で結果を伝えることで満足してしまい、最後の結論によるアピールを忘れないようにしましょう。

エピソードであなたの行動によって問題解決ができた経験を踏まえ、入社後にどのような貢献ができるかを具体的に伝えます。

ただ、「経験を活かして頑張ります」では足りません。

誰もが簡単に言えることですし、どの企業においても通用する内容だからです。

入社意欲の高さを示すためにも、その企業のどこでどう貢献できるのかを伝えましょう。

学生時代に力を注いだことを作る4つのポイント

学生時代に力を注いだことを答えるときには、結論からスタートし、エピソードを紹介して、最後にまとめるという3ステップの構成を踏むべきことがわかりました。

また、エピソードを紹介する構成では、なんらかの問題に直面し、問題に対してどのような行動に出て、どんな結果を残せたのかをアピールすることがポイントだとご紹介しました。

この構成を基本に学生時代に力を注いだことを作成する上で、押さえておくべき4つのポイントを改めてご紹介します。

エピソードは本気で取り組んだことならどんなエピソードでも問題ない

学生時代に力を注いだエピソードは、どんな内容でもかまいません。

部活動やゼミ、サークル、学園祭などの学生生活での経験、学業や学園生活以外のアルバイトの経験でも問題ないです。

災害ボランティア活動や福祉ボランティア活動、海外留学や海外旅行における経験などでもかまいません。

学生時代に力を注いだことがたくさんある、という方は、一番どれに力を注いだかを検討するとともに、自分の強みを発揮できた問題解決に至ったエピソードがある事柄はないかを考えてみましょう。

学生時代に力を注いだが思い当たらない方は、学生時代に自分が取り組んだことを書き出し、どんなエピソードがあったか振り返ってみてください。

冒頭に概要と結論を書く

問われた質問への回答を最初に持ってくるのが、プレゼンの基本です。

問われた質問にダイレクトに答える、あなたのアピールしたいポイントを明確にすることが大切です。

そのため、学生時代に力を注いだことを尋ねられたら、まずはその内容を端的に明確にすることが大切です。

企業の選考担当者がエントリーシートに目を通す際や面接で話を聞く際、最初になんの話をするのか明らかにされていないと、読みにくい、話がわかりにくいという状況になります。

あなたのエピソードを通じて、あなたがどんな人物なのかを理解してもらうためにも、いきなりエピソードから入るのではなく、なんのエピソードなのかを明確にすることから始めてください。

どんな行動をしたのかを具体的に書く

エピソード内で紹介する直面した問題に対して、あなたがどのような行動に出たのかを具体的にわかりやすく書きましょう。

「直面した問題を改善するための行動に出ました」「問題に直面したので解決するための行動に出ました」では、いったいどんな行動をしたのかがわかりません。

どのような行動で改善しようとしたのか、どのような行動で解決を図ろうとしたのかを具体的に説明することがポイントです。

その具体的な行動はあなたの強みを発揮した、あなたが企業に対してアピールしたい行動である必要もあります。

企業が求める人物像にマッチしている行動、企業の仕事の流儀や志望職種の業務に取り組むために貢献できる行動であることがポイントです。

学んだこと、入社後どう活かすかを書く

学生時代に力を注いだこと、エピソードを通じて学んだことを、入社後にどう活かすのか、必ず最後の結論として書きましょう。

学生時代に力を注いだことを問われると、どうしても学生時代の経験に終始してしまい、最後の結論を忘れてしまう方がいます。

「問題が生じたのですが、自分の行動で乗り越えることができたので良かったで。」で終わってしまっては、単なる美談や自慢話になってしまいます。

小学生の作文や感想文を書いている場面ではなく、あくまでも内定を得るための選考の場です。

どのような質問であっても、志望企業への入社意欲の高さや企業への貢献ができるというアピールにつながる結論でまとめることがポイントです。

どんなエピソードを作ればいいの?

採用担当者へアピールしやすいポイントを重視すると、アルバイトやゼミ活動が挙げられます。

というのも、これらはチームワークで力を注いだエピソード・自分一人で力を注いだエピソードのどちらも作ることができるからです。

例えば、アルバイトであれば置かれている境遇や年齢が異なる人たちと共に経験を共有することができた(対人関係能力のアピール)や、店舗の売り上げ向上にどれくらい貢献したかなど、数字で具体的にアピールできます。

これはもちろんどんなアルバイトをするかによって変わってきます。

また、業務効率をあげるために自分が取り組んだ業務改善の工夫だったり、ゼミ活動においては研究の結果を導くまでの過程(工夫したこと、苦労したことなど)だったり、自身がそこで何をしたかということを表現することができます。

ちなみに、他に挙げられるエピソードとしては資格取得や旅行があります。

エピソードを作る上でのポイントは面接官に伝わりやすいよう「定量的(具体的な数字で)、経験の活かし方」を意識することです。

こんなエピソードで就活してました!

筆者が実際に就活で使っていたエピソードは“王道”のアルバイト活動で力を注いだエピソードでした。

アルバイトは飲食業だったので、お店の集客力向上のために取り組んだこと(Facebookやチラシ配りなど・・・ありきたりでしたが提案して店長に採用されました)や、スタッフ間で報・連・相(いわゆる報告、連絡、相談)を徹底したことでクレームが減ったこと、などの経験を就活では話していました。

自分の価値観や考え方を伝える

自分の価値観や考え方、そのときの信条などを詳しく説明するよう心掛けましょう。

ガクチカのエピソードはもしかしたら他の学生とかぶってしまうかもしれません。

しかしそのときの感じ方や価値観は人それぞれ違います。

自分らしさをアピールするために、自分の価値観や考え方を大事にしましょう。

ガクチカが考えつかないときは

ガクチカが思いつかないときはどうすればいいのでしょうか?

ガクチカは学生時代に頑張ったことであれば内容は殆ど何でもいいといえます。

しかし、自分で思いつかない場合は周りの人を頼ってみるのも一つの方法かもしれません。

他己分析

他己分析をしてもらいましょう。

ガクチカが思い浮かばない場合の他己分析は、学生時代によく一緒にいた人に行ってもらうと良いです。

学生生活を共にした学生、ゼミの教員など、自分のことを身近に見ていてくれた人に意見を聞きましょう。

企業・業界分析

今一度企業研究や業過分析を行ってみるのもいい方法です。

企業研究を行うと、企業が求める人材の特徴や企業の雰囲気から、自分がどのようなアプローチをすればよいのか軸が見えてくるかもしれません。

ぜひ企業研究や業界分析を精緻化してみてください。

就活エージェントに頼る

自分ではガクチカが考えられない場合、就活エージェントに頼ってみることをオススメします。

自分の過去の経歴やエピソードを洗い出して、就活エージェントと一緒にガクチカを考えていくと、より質の高いアピールができるようになります。

自分に合った方法でガクチカを探してみてください。

学生時代に力を入れたことがない場合の例文

とはいえ、全員が学生時代に力を入れたことがあるわけではありません。

この場合、最悪なのは「力を入れたことはありません」と伝えることです。

それではどういう例文があるのでしょうか。

実はレアな経験ではなくても、それこそ日常で頑張ったことでもかまいません。

例文①

『私が学生時代に頑張ったことは、ダイエットです。
モデルのような体形に憧れて、少々ぽっちゃりだった体重を大学の間に落とそうと思い、頑張りました。
まずは毎朝の食事をダイエットシェイクにして、昼は野菜サラダだけにし、毎日1日1万歩歩くことを心がけました。
また、金銭的に余裕があるわけではなく、ジムなどに通うわけにもいかないので、美容法を調べてできるだけ背筋を伸ばして歩き、アルバイトも外で動き回ることが多い工事現場のバイトにすることで、ジムに行かなくても痩せられるように工夫しました。
その結果、体重を75kgから60kgに落とし、なおかつ余計な費用を払うことなく、痩せることができました。
まだモデルというほどの細さではありませんが、貴社での美容品販売にふさわしい体形になれたと思いますし、ダイエットについてのアドバイスなどもできるようになったのではないかと思います』

例文②

『僕が学生時代に頑張ったことは、資格取得です。
難しい資格がほしかったのでその資格が取れるルートを探した結果、その資格対策を行っている課外授業に参加し、実際に取得した先輩から体験談を聞いて試験対策を行いました。
また、1日3時間の授業以外での勉強を習慣化させるように、アラームで学習を習慣付け、毎晩の生活習慣に組み込むように努力しました。
資格については1年目に不合格になってしまったので、次はと思い少々難しい参考書を買い、より専門的な授業を行う資格対策の学校に通うなどして対策を行い、最終的に2年目の秋に合格しました。
その結果から、自分はコツコツ努力するのが得意だということがわかり、なおかつ適切に物事を進めていく能力が高いのだと実感しました』
とても大事なことなのですが、嘘は禁物です。
詳細を聞かれて言葉に詰まるような嘘や大げさな表現はやめましょう。
ですが、少々エピソードを脚色することやオーバーに話す程度は問題ありません。
具体的な数字を使って伝えることやそのためにはどうしたかという工夫の内容などを伝えることで、より説得力を持たせることができます。
結論を最初に持っていき、その後に具体的な話を伝えるようにしましょう。

最後に

いかがでしたか?もう3か月しかない!ではなく、まだ3か月もあるのです。

まだまだ時間はあります。

ささいなエピソードでもアピールにつながるよう日々の過ごし方に意識を向けてみてはいかがでしょう。

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