「学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)」は、就活で問われる可能性が高い質問の1つです。
スーパーでのアルバイトはガクチカとして有効なのか、さらにガクチカとして取り上げる際のポイントについて解説します。
- 企業がガクチカを見るポイント
- スーパーのアルバイト経験をガクチカで書いて良い理由
- スーパーのアルバイト経験を書くメリット
- 効果的に伝わるためのガクチカの書き方と例文
- スーパーのアルバイト経験をガクチカに書くか迷っている人
- ガクチカの書き方がわからない人
- 大した功績がないと思って不安になっている人
- 例文を参考にガクチカを作成したいと思っている人
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカ:スーパー】なぜ、ガクチカが聞かれるのか?
まず、企業がどうしてガクチカを聞くのか考えてみましょう。
学生時代に経験したことをそのまま仕事にできる人はほとんどいないでしょう。
そこで、入社後に仕事をしていくうえで、会社に今まで取り組んできたことを活かせるかどうか、アピールすることが必要です。
以下の見出しでは、なぜガクチカが聞かれるかを紹介していきます。
今までどんなことに挑戦してきたのか
企業はガクチカから「学生時代どのようなことに挑戦してきたか」を見ます。
ここでは、部活動で良い結果を残した人はいい評価を受けます。
ただ、その結果だけを評価するのではなく、過程に重きを置いて書くことが大切になります。
例えば、ある課題を解決するために目標を掲げ、その目標を達成するために意識して実践したこと、またその経験から学んだことを書くと良いです。
やりがいは何か
企業はガクチカから「やりがいは何なのか」を見ます。
せっかく苦労して入社しても、続かなければ意味がないので、やりがいを見出す必要があります。
やりがいをもって仕事をすることは仕事を主体的に取り組むため、また自分の成長のために明確に決めておいた方が良いです。
自分の人柄が社風に合うかどうか
企業はガクチカから「自社に合う人柄かどうか」を見ます。
これも「やりがいは何か」と似ていて企業に合わない人柄だと、すぐに辞めてしまい企業としては大きな損失になるからです。
企業は、どのようなことを頑張り、そこから何を学び、どう行動したかを聞き、その人の人柄を判断します。
【ガクチカ:スーパーのバイト】スーパーでのアルバイト経験はガクチカになる?
結論からいうと、スーパーでのアルバイト経験もガクチカになります。
ただしその場合は、深掘りが必要です。
バイト先での経験を振り返るとともに自己分析をして、自己PRにつながる部分について掘り下げていきましょう。
- アルバイト経験はガクチカになる
- そのなかでもスーパーは大丈夫なのか?
アルバイトもガクチカになる
そもそもアルバイトの経験自体がガクチカになるのか、と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
まずその点については、問題ありません。
留学やボランティア、長期インターンなど、華々しい経験のみが人事に評価されると思っているかもしれませんが、バイトの経験もアピール次第では十分ガクチカになります。
仕事は同じ作業の繰り返しになることが多いため、バイト先での平凡な作業をいかに効率よくやったかなどをアピールするほうが、実は人事に評価されることがあります。
また、たとえアルバイトという形態であっても、それは立派な仕事の経験です。
そう考えると、志望先での働き方に活かせることとしてアピールできる部分が見えてきます。
まずはバイト経験でも立派なガクチカになるのだと考え、そのなかでもどのような経験を、どう伝えるのか具体化していきましょう。
バイト経験なのか留学経験なのか、ガクチカとして取り上げるテーマの違いはそう大きな問題ではなく、それらを自身の強みとしてどうアピールするのかがポイントです。
そのなかでもスーパーは大丈夫なのか?
バイト経験がガクチカになるとはいえ、スーパーでのバイトでも大丈夫なのかと思うかもしれません。
たしかに塾講師や家庭教師、有名チェーンの飲食店などが自己PRにつながりやすいとされることもありますが、スーパーでのバイト経験もガクチカとして有効です。
次項で紹介する「面接官が見ているポイント」を押さえていれば十分アピールできます。
【ガクチカ:スーパー】企業はガクチカで何を見ている?
企業がガクチカを聞く理由が把握できれば、どんなことを書けばいいのかがわかります。
ガクチカについて質問することで、企業は何を知りたいのか、学生のどのような部分を見ているのかといったことを理解しておきましょう。
- どれだけ成長したか
- 頑張ったことで何を学んだか
- 企業で活躍できるか
- あなたが働く姿
- あなたのモチベーションの源泉
どれだけ成長したか
まず企業が知りたいところは、バイトを始めたころと今とを比べて、どのような部分がどのくらい成長したのかについてです。
自身を振り返ってどのように成長できたと考えるのか、客観的に分析できているかどうかが重要なポイントとしてあげられます。
また単に成長した部分を知りたいのではなく、そこに至るまでにどういった工夫や努力をしてきたのかも、企業としては知りたいポイントです。
自分がバイトでどのように考えどう取り組み、それがいかに成長につながったのかを掘り下げてみましょう。
頑張ったことで何を学んだか
バイトで頑張ったことを通じて何を学んだのかについても、企業が知りたいところです。
学び続けている人だと印象づけることができれば、「入社してからもいい人材に成長しそう」だと思ってもらえます。
バイトで何を頑張ったのかという経験自体を詳しく述べるよりも、そこから自分が何を学んだのかということに重点を置くとよいでしょう。
物事に取り組む積極的な姿勢や、学ぶことに対する意欲的な姿勢をアピールすることが大切です。
企業で活躍できるか
働き出したときに社風とあなたがマッチしているかどうかも、ガクチカの質問を通じて企業が知ろうとしているポイントです。
いくら優秀な人材を採用したとしても、早期離職されたのでは企業としてはマイナスです。
そのため多くの企業は、自社の社風を理解し、マッチしている学生を採用しようと思います。
バイトの経験からどう成長し何を学んだのか、志望先の社風や求める人材像をふまえてガクチカを書きましょう。
企業についてきちんと調べて、理解を深めていることのアピールにもなります。
あなたが働く姿
ガクチカでは、あなたが就活を始めるまでにどのような活動をしてきたのか見極められます。
そのためガクチカを聞けば、入社後の活躍度などが想像できるでしょう。
ガクチカがアルバイトだと「働く姿」をイメージしやすいため、うまく伝えれば好印象につながる場合は多いです。
そのためスーパーのアルバイトをガクチカにするときは、「そんな素晴らしい働き方をしてきた人ならぜひ採用したい」と思ってもらうことが重要です。
入社後に活躍している姿をより明確にイメージしてもらえるよう、丁寧にわかりやすく伝えましょう。
あなたのモチベーションの源泉
企業はガクチカを聞くことで、それぞれのモチベーションがどこにあるのか確認しているといえます。
人によって物事を頑張りたい、集中したい、成功させたいと考えるときのモチベーションは異なります。
人から感謝されることがモチベーションになる場合もあれば、自己成長を感じられることがモチベーションになる場合もあるでしょう。
モチベーションの源泉からはあなたの人柄も見えてくるため、企業はそれによって求める人物像とのマッチ度をチェックしているのです。
【ガクチカ:スーパーのバイト】アルバイト経験からアピールできる強み
スーパーでのバイト経験から、具体的にどの経験を取り上げてアピールするのかも重要です。
まずは、あなたが経験した業務で特に思い出に残っているものをピックアップしましょう。
そしてそれはどのような経験だったのか、そこから何を学びどう成長したのかを考えます。
また、あなたがどのような努力や工夫をして取り組んだからこそ成果につながったのかを示すことも大切です。
スーパーの業務として主な「品出し」と「レジ打ち」のケースで考えてみましょう。
- ヒアリング力がある
- 分析力がある
- 細かな気遣いができる
ヒアリング力がある
例えばスーパーで、多くのお客様に商品の案内をしていた場合は、ヒアリング力をアピールできるでしょう。
ヒアリング力はコミュニケーションにおいて最も重要なポイントといえます。
相手が求めていることを効率的に引き出し、そこから最適な提案をすること、これは企業に十分アピールできるポテンシャルです。
ヒアリング力を含めたコミュニケーション能力が高い方は、多くの業界で重宝されます。
社内の人間や顧客、取引先と良好な関係を築くうえで必要なスキルのため、良いアピール材料になるでしょう。
分析力がある
スーパーのアルバイトをガクチカにするなら、分析力のアピールにもつながります。
たとえば長くスーパーのアルバイトを続けていた方なら、一部の売り場管理を任されていたこともあるでしょう。
商品補充や発注、POP作成などの業務をこなしたことがある方は、売上を高めるための課題と自然に向き合ってきたはずです。
分析力をアピールできれば、課題発見の力があるとポテンシャルを評価してもらえます。
細かな気遣いができる
細かな気遣いや配慮をアピールすることも効果的です。
気遣いができるということは、相手のことを思慮深く考えられることにつながります。
また、周りをしっかりと見渡せる視野の広さや冷静さなどもアピール材料になるでしょう。
スーパーのアルバイトで多くのお客様と向き合ってきた方は、気遣いをもって行動できることをぜひアピールしてみてください。
【ガクチカ:スーパー】スーパーのガクチカでエピソードになるもの
ここからは、スーパーのガクチカでエピソードになるものを具体的に紹介していきます。
ガクチカを効果的に伝えるには、具体性のあるエピソードが重要です。
説得力を加えてガクチカを伝えるために、エピソードになることはぜひ参考にしてみてください。
- 品出し
- レジ打ち
- 売り場管理
- 新人教育
品出し
スーパーの品出し1つ取っても、アピール可能なポイントがあるはずです。
あなたの仕事への取り組み方や、前向きな姿勢が伝わるような経験はないか、振り返ってみましょう。
たとえば、以下のような経験が自己PRとして効果的です。
- 効率よく品出しする工夫をした
- お客さまが商品を手に取りやすいような陳列を考えた
なぜ品出しや陳列の工夫が必要だと考えたのか、具体的にどのような取り組みをしたのか、それがどのような結果につながったのか、といったことを書くとよいでしょう。
レジ打ち
レジ打ちでは、以下のような経験がアピールできます。
- レジ処理の正確さと速さを両立できるように努力した
- 空いているレジへ誘導するように、お客さまへ声かけをした
- 「いつもありがとうございます。」「レジかごを運びましょうか。」などとプラスαの声かけをして、お客さまとのコミュニケーションをはかった
仕事の効率化を考えて行動したこと、お客さまが気持ちよく買い物できるように取り組んだことなど、自分なりに考えて実行した経験をピックアップしてみましょう。
売り場管理
スーパーの業務の一つに、売り場管理が挙げられます。
特にスーパーにおいて重要な業務の一つであり、商品の補充やポップ作成を通じて売り場の魅力を高めることが主な目的と言えます。
商品が常に十分に補充されており、鮮度や品質が保たれていることを確認するのはもちろんのこと、顧客の注意を惹き付けるための魅力的なポップ作成なども重要と言えます。
特にマーケティング力は適切な価格設定やプロモーションを行うために必要です。
売上データや顧客の購買行動を分析し、売り場のレイアウトや商品の配置を最適化するための分析力なども必要であると言えるでしょう。
また、売り場を管理する企画力なども重要とされており、さまざまなスキルが求められると言えます。
新人教育
スーパーの業務には新人教育も重要です。
新しいアルバイトスタッフの指導と育成に重点を置いているのが新人教育です。
教育力や指導力、そしてコミュニケーション能力が特に重要な業務と言えるでしょう。
新人スタッフに必要なスキルや知識を教える教育力はもちろんのこと、サービスの基準や商品知識、衛生管理などさまざまなことを教える必要があります。
スタッフが学んだ知識を実践に移す際に、適切なフィードバックをする指導力なども重要と言えるでしょう。
そして、何よりコミュニケーションを通じて新人がのびのびと業務に取り組めるよう、配慮しつつ、気を抜きすぎないように適切な距離感を保つコミュニケーション能力も必要です。
これらの能力を活用した新人教育プログラムを実践することで、スタッフのモチベーションを高めつつ、離職率を低下させることができ、長く働いてくれる人材を養成することができるでしょう。
【ガクチカ:スーパーのバイト】面接官に好印象を与えるガクチカの作り方
ここまで、スーパーのアルバイト経験はガクチカとして十分成立することや、その経験から得られた強みメリットについて解説しましたが、
「どうやって自分のアルバイト経験を当てはめたら良いの?」と思われる方は非常に多いでしょう。
はじめての就活ですから無理もありません。
そんな方のために下記のポイント3点が非常に有効です。
- 自己分析
- 他己分析
- 企業研究
それぞれ何をするか具体的に見ていきましょう。
自己分析
先述しましたが「大きな功績がないとガクチカにならないのでは」と思われている方は多いでしょう。
しかし、ガクチカはあなたが取り組んだことの「規模」よりも、あなたが取り組んだことにどのように「向き合ってきたか」が重要です。
企業は常に何かしら課題を抱えており、その課題に向き合っていかなくてはいけません。
一緒に課題に向き合い、クリアしていける人材を求めているのです。
あなたが今まで頑張ってきた経験を洗い出し、向き合うことで企業側にアピールする材料になります。
うれしかったこと
スーパーのバイトを経験したなかで、うれしかったことを振り返ってみましょう。
「うれしい」と感じたことはまたやりたいと思うものです。
たとえば、品出しの工夫によって「売り上げアップに貢献してくれている」と店長にほめられた、笑顔での接客を心がけていたらお客さまに「ありがとう」と言われたなど、人との関わりでうれしかったことはたくさんあるはずです。
また人からの評価でなくとも、品出しのスピードが上がった、レジ打ちでのミスが少なくなったなど、できることが増えてうれしくなった経験もあるのではないでしょうか。
うれしかった経験には、自分自身の頑張りや成長が含まれているケースも少なくありません。
それをもとに、自分が何を学んだのか具体化させていくことが重要です。
辛かったこと
つらかったこともまた、自身の学びに気づく経験としてあげられます。
つらい経験というのは、変わろうというエネルギーになるものです。
店長に叱られたり、お客さまに指摘されたりといったことは、バイトをしていたら誰しもが経験することです。
そういった経験を振り返り、あなたがそれに対してどう思ったのか、どんな風に改善したり努力したりしたのか、改めて考えてみましょう。
つらかったことを通じて「変わろう」と考えて、何かしらの行動に移したのであれば、それは学びや成長につながっているものです。
今では当たり前にこなしている業務でも、最初からうまくできていたことは少ないはずです。
できるようになった背景には、つらかった経験がもとになっていることもあるので、自分の感情を振り返ってみましょう。
他己分析
「アルバイトで自分がどんなことをしていたか具体的に思い出せない…」という人はアルバイト先の人に聞いてみるのもおすすめです。
あなたが意識していなかっただけで他の人にとってはありがたかったこと、すごいと感じたことがあるかもしれないからです。
自分の行動や習慣は当たり前になっていることもあるため、自分ではなかなか気づけません。
他者であるからこそ、あなたの魅力強みに気づきやすいのです。
企業研究
企業は学生が自分の会社に入社した際に貢献してくれるかどうかを見ています。
そのためあなたが企業に貢献できる人間であることをアピールすることが重要です。
あなたが企業に貢献できる内容は「ガクチカ」に含まれていますので、ガクチカに合った企業を見極める必要があります。
企業研究といっても決して難しく考える必要はありません。
まずは業界の現状今後の流れと、企業の基本情報についてざっくり目を通します。
その後、気になったことや押さえておいた方が良いと思われた箇所については深く調べておきましょう。
コツとしては、わからない単語(例:ROI、C/Sなど)については言葉の意味を理解しておくことです。
あなたがガクチカで発揮した力がどのように企業に活かせるのかを知るためにも企業研究は必須なのです。
【ガクチカ:スーパーのバイト】ガクチカを書くときのポイント
バイトの経験をただ書いて日記のようにしたのでは、ガクチカとしては不十分です。
ガクチカとしてアピールにつなげるためには、そのための工夫をしながら書く必要があります。
以下で3つのポイントについて紹介します。
- 具体的に
- 企業の求める人材であることをアピールする
- 短期間で辞めたバイトは避けた方が良い
- 面接で使われることも意識する
具体的に書く
まず、具体的に書くことが必要です。
ただしその際、経験自体を詳細に書くのではなく、あなたの取り組み方を具体化することに重点を置いて書くようにしましょう。
業務のなかでどうやって課題を見つけて、その解決策についてどう考えたのか、そして自分が実行することでどのような結果を出したのかを、具体的に書きます。
「課題の気づき→解決策の仮定→実行→結果」という流れを意識することが重要です。
この4点を中心に考えをまとめていくと、読み手にも伝わりやすくなります。
読む人のことを意識して書く
これはガクチカに限ったことではありませんが、読む人のことを意識して書くのも重要なポイントの一つであると言えます。
いくら自分の中では良いものができたと思っていても、相手に伝わるような書き方ができていなければ、経験したことや頑張ったことなどについて伝わりにくいです。
読む人はあくまで面接官であり、あなた本人や友人ではありません。
あなたのことは何も知らないという前提で、マイナーな単語や専門用語などを用いることなく理解できる文章を作成する必要があると言えるでしょう。
相手が読みながら一つも詰まる部分がなく、スムーズに理解できる文章こそ理想であると言えます。
企業の求めている人材であることをアピールする
企業の理念に共感できるようなエピソードを話すことも、重要なポイントといえます。
改めて振り返ってみると、実はスーパーのバイトでも成長につながった経験がたくさんあることに気づくはずです。
そうすると、どの経験を取り上げてアピールするとよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
そんなときには、企業が求める人材に照らして考えるのが有効です。
ガクチカを書く際は、バイト経験を振り返るとともに、志望先の社風や求める人材像についてもリサーチしておきましょう。
短期間で辞めたバイトは避けたほうがよい
バイト経験でも書き方によっては十分ガクチカとしてアピールできますが、短期間で辞めたバイトは避けたほうがよいでしょう。
短期間で辞めた場合、「採用してもすぐに辞めそう」「継続力がない」というマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
また短期間のバイトだと学んだことも少なく、面接で質問されたときに答えられないかもしれないという点でも不利です。
1日だけの単発バイトも同様で、どのような課題があってどう考え実行したのか、といった経験を得にくいためおすすめできません。
面接で使われることも意識する
ガクチカの文章は、面接前に提出して終わりというわけではありません。
面接で内容について突っ込まれる可能性が高いと考えておいた方が良いでしょう。
ESには文字数制限があるので、書けることは限られてきますが、それ以上の情報を自分の中で整理しておき、箇条書きでも良いので覚えておきましょう。
これにより、ガクチカの内容についてより突っ込んだ質問を面接でされた場合でも対応しやすくなります。
どのような質問が来ても対応ができる、「どうぞ質問してください」というくらいのメンタルで臨むことができれば、落ち着いて自分の力を100%発揮することができるはずです。
落ち着いて話ができれば、よりあなたが伝えたい内容も伝わるはずです。
ガクチカの構成についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、是非合わせて確認してみてください。
【ガクチカ:スーパーのバイト】面接で学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)を伝える際のポイント
ガクチカについて聞かれるのはESだけとは限りません。
むしろ、先ほども話したように、面接でESの内容について突っ込まれることは非常に多いでしょう。
そこで、ここからは面接でガクチカについて聞かれた際に回答する時のポイントについて詳しく紹介していきます。
簡潔にする
面接でガクチカについて聞かれた時は、簡潔に回答することが非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
だらだらと話してしまっては伝わるものも伝わりません。
特に面接官はあなたのことを何も知らない人ですし、相手が数あるアルバイトの中から同じスーパーを選択していた可能性は非常に低いです。
ということは、専門用語などを使ったり、働いていないと分からないことを話してしまったりすると伝わりにくくなってしまいます。
そこで、伝えたいことをまずは簡単に要約しておき、それをまとめて話すことをおすすめします。
ESと同じように、結論から話すことができれば、相手も理解しやすいので、先に結論から話していくようにしましょう。
スーパーのアルバイト経験から学んだことを話す
スーパーのアルバイト経験を通じてどのようなことを学んだのかについても、わかりやすく説明していくことが重要であると言えます。
ガクチカがなかったとしても、小さな経験が自分の学生時代の中で大切な経験だと言えるように話すことが重要です。
学生時代に頑張ったことで経験を積み重ねて学んだことや、成長したこと、失敗を通して学んだことなどはないか考えてみましょう。
自分の言葉で、あなたがどのような経験をしたのか、相手に伝わりやすい話し方をしていくことが重要であると言えます。
事前に質問内容を把握しておく
事前に質問内容について把握しておくことも、面接前に行ってほしい対策の一つであると言えます。
全ての質問に対して回答を用意できるわけではありませんが、定番の質問に対しては、あらかじめ自分の中で回答を決めておくことでスムーズに答えられるはずです。
提出したガクチカの内容からどのような部分に突っ込みが入るのか、深掘りされるのかについて考えていきましょう。
これによりメンタル的にも安心することができ、心の余裕を持ちながら落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。
当然ながら、企業は焦っている就活生よりも、落ち着いて話す就活生に対して良い印象を持ちます。
また、これらの回答には、企業や業界に関する理解を持っているアピールを含められると良いでしょう。
しっかりと企業と業界について調べておき、どのような人材が求められているのかについて考えながら話すことが、より良い印象を与えるポイントです。
【ガクチカ:スーパーのバイト】受かるガクチカの構成
営業志望の方が、スーパーのガクチカを伝えるには、合格につながりやすいガクチカの王道構成を知る必要があります。
ガクチカは伝え方によって印象が変わるため、より効果的な伝え方や構成を意識したいところです。
ここからは、受かるガクチカの内容構成についてわかりやすく解説していきます。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
結論
自己PRや志望動機と同じように、ガクチカについて述べる際も最初は結論から述べる必要があります。
今回の場合、学生時代に力を入れたことはスーパーのアルバイトであるということをまず一言で説明しましょう。
なぜ先に結論を述べる必要があるかというと、企業の採用担当者は大量のESを読み、複数の就活生を面接で相手にするので、だらだらと文章を展開する人を嫌う傾向にあるからです。
まずは一言、あなたが学生時代に力を入れていたことは何だったのか話し、結論を念頭において話を聞いてもらう必要があります。
何が言いたいのかも明確になり、作成時も文章展開を作りやすいはずなので、まずは結論から述べていきましょう。
理由
結論を述べた後は、続いてなぜ学生時代に力を入れたことがスーパーのアルバイトなのか、なぜ就活という大事な場面においてアピールするものに選んだのか話していきましょう。
単純な理由ではなく、簡潔ながらもしっかり納得できる理由を述べていくことを心かげてください。
誰でも簡単に言えるような抽象的な理由を述べてしまうと、差別化を図ることが難しくなるので、可能な限り具体的で分かりやすい理由を述べることが大切です。
納得感を高めるためには、オリジナルの理由を挙げることが重要であると言えるでしょう。
具体例
ESにおいて最も重要な部分の一つである具体例には、特に力を入れて作成していきましょう。
あなたが頑張ったことの中で自分が工夫して物事を解決したエピソードや印象に残っているエピソードについて説明していきましょう。
この時、最も注意しなければならないのは主観的になりすぎないことです。
相手はその日はあなたに初めて会う、もしくは就職説明会で顔を合わせたことがある程度の人なので、あなたの人となりは知りません。
スーパーにおける専門用語やあなたしか知らないような情報は盛り込まないように意識しつつ、あなたが強みや能力を身につけたエピソードについて話していきましょう。
結論
最後の結論の部分では、自分をアピールすることが非常に重要なポイントの一つと言えます。
具体例で述べたエピソードをどのように生かして自分が成長することができたのか、改めて具体的に説明していきましょう。
単に「経験を活かしてこのように成長することができました」と説明するのではなく、自分がその経験の中で成長したことについて述べることができれば、良い印象を与えられるはずです。
また、この部分では可能な限り、企業が求めている人物像に近い長所や特徴を話すことができれば良いでしょう。
しっかりとリサーチを行っていることも伝わり、モチベーション高く就活を行っている人材であることも合わせてアピールできるからです。
【ガクチカ:スーパーのバイト】スーパーのアルバイト経験の例文
ここまで、企業側が見ているガクチカのポイント、過去の経験の洗い出し、伝わりやすい構成にもとづいたガクチカの作り方について、順番に説明してきました。
ここから、実際に書かれた例文をご紹介しますので、解説したポイントを意識して読み込んでみてください。
「困難をどう乗り越えたか」「再現性はどう書かれているか」等、1つひとつの項目を確認しながら例文を読むことをおすすめします。
シンプルに読むことも大事ですが、各項目のポイントを踏まえて読むと、さらに理解が深まります。
- 例文1:問い合わせ数の減少
- 例文2:品出し
- 例文3:レジ打ち
- 例文4:新人教育
- 例文5:販促活動
- 例文6:地域活性化
例文1:問い合わせ数の減少
例文
私は学生時代、スーパーのアルバイトに力を入れてきました。
私が働いていたスーパーでは、お客様に同じ商品の場所を聞かれることが何度もあり、その都度どうしても進行中の業務の手を止めなければいけませんでした。
そこで私は店長に、「間違えられる場所にも商品を陳列してはどうか」と提案しました。
店長の了承を得て実践した結果、その商品の場所を聞かれることが半減しました。
何か問題が起きた際は、改善案を考えて行動に移すことの大切さを学びました。
入社後も、問題の原因とその解決方法について、自ら考えて動く人間でいれるよう努力いたします。
例文2:品出し
例文
私が学生時代に力を注いだことはスーパーでのアルバイトです。
私は、品出し業務の改善による売上の増加に注力いたしました。
私が働いていたスーパーでは、夕方などお客様が多い時間帯に陳列棚が空いてしまうことが多々ありました。
そこで改善策として、空いてしまうことが多い陳列棚の把握、特に人気の商品を記憶し、それを他の従業員に共有することにしました。
実践してみた結果、品出しの数が増え、売上も1ヶ月で1.2倍になりました。
限られた時間の中でいかに売上を出すかなど、問題に対して主体的に考える大切さを実感しました。
私が入社した際は、常に問題と向き合い、どうすればベストな解決ができるかということを主体的に考え続けます。
例文3:レジ打ち
例文
学生時代、私はアルバイトでスーパーマーケットのレジ担当として働いていました。
この経験を通じて、私は顧客との円滑なコミュニケーションを図りながら、商品を素早くかつ正確にスキャンし、迅速に会計を行うスキルを磨きました。
バーコードが読み取れない場合や価格表示が不明瞭な場合でも冷静に対処し、迅速に正確な金額を算出する能力を身につけました。
また、お客様一人ひとりに対して笑顔で接し、丁寧に対応することで、快適に買い物を楽しんでいただけるよう心がけました。
これによりリピーターが増え、売上も平均して毎月3%向上しました。
また、忙しい時間帯や予期せぬ問題が発生した際には、他のスタッフと積極的に連携し、助け合いながら業務を進めることで、スムーズな店舗運営も実現しました。
以上の経験から、私はコミュニケーション能力、問題解決能力、協調性、そしてお客様に対する共感性を養うことができました。
これらのスキルは、貴社でのキャリアにおいても、プロジェクトを進める上で活用できると確信しています。
例文4:新人教育
例文
私が学生時代に力を入れたことは、アルバイト先の新人スタッフの定着率向上です。
私のアルバイト先では新人スタッフの定着率が低く、主な課題は研修体制の不備と研修中のサポート体制の不足にありました。
まず、実際の業務に即したOJTプログラムの作成と実施を提案し、店長と協力してこれを立ち上げました。
基本的な接客スキルから商品知識、さらにはトラブル時の対応方法まで、実務に必要な幅広い知識とスキルを網羅した内容を作成しました。
また、新人スタッフからの不満や懸念を把握するため、定期的なヒヤリングを実施し、フィードバックを即座に研修プログラムへと反映させました。
この結果、新人スタッフの定着率は以前の70%から90%へと大幅に向上しました。
この経験から、課題に対して積極的に取り組み、チーム内外の人々と協力して問題を解決する力を身につけました。
貴社で働く際も、この経験を活かしてチームの課題に対して前向きに取り組み、改善に向けて積極的に行動していくことができると自負しています。
ガクチカの例文をさらに知りたい人はこちらを参考にしてください。
自分が興味のある例文のテーマをに見つけることができるはずです。
例文5:販促活動
例文
アルバイトとして勤務していたスーパーで、新商品の売り上げアップを目指した販促活動に力を入れました。
導入された新商品の売り上げが期待に反して伸び悩んでいたため、私はこの課題に対処するための取り組みを開始しました。
まず、新商品の特性とターゲット市場を徹底的に分析しました。
商品の魅力がどの顧客層に最も訴求するのかを理解するため、年齢層、購買傾向、ライフスタイルなどさまざまな角度からデータを収集し、分析を行いました。
その結果を基に、ターゲット層に特化した販促施策を企画しました。
これらの施策の結果、新商品の売り上げは前月比で150%増という大幅なアップを達成しました。
この経験から、商品の特性と市場を正確に理解し、ターゲットに合わせた効果的な販促活動を行うことの重要性を学びました。
貴社においても、これらの経験を活かして、商品の販売促進やマーケティング活動に貢献できると考えています。
例文6:地域活性化
例文
学生時代にアルバイトしていたスーパーで特に力を入れたのは、地元の農家と協力してイベントを開催し、地域の農産物の認知度向上と来場者数の増加に貢献したことです。
地域の農家が生産する新鮮な農産物の魅力をより多くの人々に伝えるため、店舗内で特別イベントを企画し、運営に携わりました。
イベントでは地元農家による直売会をはじめ、農産物を使った料理教室、農家と消費者を繋ぐトークセッションなどを開催しました。
イベントの結果、来場者数は通常を大きく上回り、地域の農産物の認知度も顕著に向上し、地域コミュニティとの連携の重要性やイベント企画・運営のスキル、さらにはマーケティングとコミュニケーション能力を大いに磨くことができました。
貴社での仕事においても、この経験を活かし、地域社会との連携を深め、プロジェクトやイベントの成功に向けて、積極的に貢献していくことができると自負しています。
【ガクチカ:スーパーのバイト】まとめ
この記事では、「スーパーでのバイトはガクチカとして使えるのかどうか」をメインに解説してきました。
スーパーでのバイトもガクチカとして十分使えますが、その場合には、企業がガクチカについて聞く理由をふまえて、バイト経験から得たことを深掘りして書くのがポイントです。
ガクチカの書き方についてさらに具体的に知りたい方は、この記事もぜひ参考にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート