はじめに
英会話では、話す力と聞く力がなくては会話も成立しません。
日本人には英語を苦手とする人も多い現状もありますが、グローバル社会では今後必要になる可能性は高いでしょう。
特にネイティブな英語に慣れておくことは大切です。
もし英語を話せるようになりたいなら、以下のポイントを参考にして勉強を続けてみてください。
急がば回れの精神で、地道にコツコツ努力を続けるのが一番の近道です。
ぜひ英語を話せるようになって、海外などで成果を発揮してみましょう。
英語で会話をするために必要な力は話す力と聞く力
英語で会話をするには、2つの力が必要とされます。
具体的には相手の話す英語を聞き取る力と、英語で言いたいことを話す力です。
特に聞き取る力は日本人が不得意とする分野で、ネイティブの英語を聞き取れない人も多くいます。
ネイティブの英語が聞き取れるようになれば、話す内容も決まりますし苦手分野も克服できます。
また話す力を高めるには、日常的に英語を話すことに慣れるのが大切です。
ぜひ聞く力と話す力を高め、英会話を日常に取り入れてください。
話す力を身につけるためには
英語で話す力を身につけるためには、普段の生活に組み入れるのが基本です。
中には「外国人の友達がいないのに、話す必要がない」「英会話のレッスンにお金をかける必要性を感じない」と思う方もいるでしょう。
ただ実際には少しのコツを身につけられれば、話す力も身につきます。
たとえば英語で独り言をいってみる、できる限り日常を英語で表現するなどの方法です。
アクセントは個性の一種なので気にせず、発音に自信がないならYouTube動画などを参考にするとよいでしょう。
普段から話せる状態を作るのにも、独り言は効果的です。
瞬間英作文を使って、英文を瞬発的に作る力を身につける
英語で話す力を身につけたいなら、瞬間英作文を使うのも効果的です。
英語は一気にうまくなりません。
少しずつ積み重ねた結果話せるようになります。
瞬間英作文が効果的な理由は、英語を組み立てるための応用力が身につくからです。
瞬間英作文は非常に作るのが簡単で、最初は「本当にこれで話せるようになるの」と不安に思う方も多いでしょう。
ただ英作文を繰り返していくうちに、次第に自分の体になじんでいきます。
瞬間英作文では、まずは100個の例文作成から取りかかるようにします。
いきなり1,000個などにチャレンジすると、挫折する可能性が高いからです。
休憩と学習を交互に入れ、瞬発的に例文を作れるようにチャレンジしてみましょう。
もし机に向かうのが苦痛なら、歩きながら作ってみるのもおすすめです。
英語を話さなければならない環境に身を置く
英語は小学校から学習し始めるので、小学校高学年なら文法などの基礎は身についているかもしれません。
英語を話すのに苦手意識がある日本人は、単語だけ覚えていても話せない方が多くいます。
もし英語の話す力を手っ取り早く身につけたいなら、英語を話さなければならない環境に身を置くのがおすすめです。
たとえば外資企業に勤める社会人なら外国人からの電話を受けるようにする、オンラインの英会話レッスンを受講してみる、海外旅行をしてみるなどがあります。
電話での受け答えは瞬時に英語を話す必要があるため、無料でありながらも効果的な方法です。
とにかくネイティブに近づけるようにして、普段の生活に英語を取り入れましょう。
どうしても英語でないと会話が成立しない状況に身を置けば、英語にも自然と慣れ、話せるようになります。
大学にある語学センター
語学を学ぶ方法として、大学にある語学センターの利用もおすすめです。
なぜなら大学付属の語学センターは、留学生のための研修機関だからです。
大学付属の語学センターでは、レポートの書き方の講義やプレゼンの仕方・レクチャーの聞き取りができます。
アカデミックな授業も受けられる、学内の施設なので利用しやすいのもメリットです。
ただ授業の開講日によっては、入学時期の制限があるのはデメリットといえます。
語学留学をしながらも、大学の講義を受けたいならぜひ利用してみましょう。
オンライン英会話
オンライン英会話の受講もおすすめです。
ネイティブな英語にも触れられるため、話す力を身につけたい人にもぴったりの方法でしょう。
ただオンライン英会話では受講期間が長くないと、思ったように効果を感じられないのはデメリットです。
もしオンライン英会話を受講するなら、まずは3ヶ月頑張ってみましょう。
3ヶ月をすぎれば個人差はありますが、日常英会話程度まで習得も可能です。
日常会話ができれば、海外旅行でも問題ないレベルまで到達できるでしょう。
留学
話す力を身につけたいなら、留学も1つの方法です。
留学のメリットは、日本にいるよりも速いスピードで英語が学べる点です。
英語がデフォルトの環境に身を置くので、アクティブラーニングの機会も多いでしょう。
会話などから、文化や習慣にも触れられるのも魅力の1つです。
日常会話を話せるようになるのはもちろんですが、普段の生活で応用力もついていきます。
英語を話す力が身につけば就職にも有利に働くなど、メリットは多くなるでしょう。
聞く力を身につけるためには
英語の勉強では読む力=リーディングも大切ですが、同じくらい重要なのが聞く力=リスニングです。
リスニングの力をつけるにはまず聴覚から言葉を聞き取り、英文として認識し意味を理解する流れが取られます。
文章を見て理解するのには時間的猶予があります。
しかし、実際の英会話では瞬時に意味を理解しなくてはいけません。
聞く力は内容を瞬時に理解する力であり、発音と聞く力はセットと考えましょう。
外国語の発音に慣れるためにも、まずは日本語で発音できるように工夫してください。
自分が聞き取れていない部分をはっきりさせる
英語で聞く力を高めたいなら、シャドーイングという勉強方法も効果的です。
シャドーイングとは聞こえてきた英文をそのまま口に出して話す、もしくはコピーして発声することを指します。
シャドーイングができるようになれば、自分が聞き取れている部分と聞き取れていない部分を、はっきりと分けられるでしょう。
動画などを参考にしても良いですが、まずは何も見ない状態でシャドーイングをするのがおすすめです。
シャドーイングの最中に正しくコピーできていれば、聞き取りはこなせているといえます。
うまくコピーができないならば、聞き取りの能力が不十分な証拠です。
聞き取れない部分を明確にする意味でも、シャドーイングは有効でしょう。
聞き取れなかったのはなぜか分析する
英語を聞き取る力がついてきたら、なぜ聞き取れなかったのかを分析してみましょう。
たとえば「Have a lot of」の、例文があったとすると「ハヴァラドヴ」のように聞こえている可能性があります。
この例では聞き取れなかった理由は、音がつながって聞こえていた可能性が大きいです。
英文の音がつながって聞こえるという事実を知らないと、いつまで経っても聞き取れるようにはなりません。
聞き取れなかった理由を分析すれば、音のつながりの法則などに気づくきっかけとなるでしょう。
英文そのものが聞き取れていない
リスニング能力が高くない場合、単語間での音と音のつながり(リンキング)がよく聞き取れないこともあります。
また文中でのイントネーションや、音の強弱がはっきりわからないなどの問題が発生します。
どちらにもいえることは、英文そのものが聞き取れていないことです。
リンキングは日本人が苦手とする分野ですが、簡単にいうと2つの英単語をつなげて、1つの英単語のように発音することを指します。
日本語とは違い音と音のつながりがわかりにくく、英語でまず立ちはだかる壁です。
単語だけで発音を覚えても日常会話で使われると同じ単語に思えなくなり、英文そのものが聞き取れない事態に陥るかもしれません。
まずは音と音がつながるとどう発音されるのかがわかれば、聞き取りの力も身についていくでしょう。
英文は聞き取れているが、意味がわかっていない
英文が聞き取れていたとしても、単語の意味がわからないと聞き取れたことにはなりません。
この場合は英単語の知識不足、もしくは英文法の知識不足が原因なのでまずは単語を覚えることからはじめましょう。
単語の意味を知るだけなら、学生時代のように暗記すれば問題なく覚えられます。
知らない単語があっても恥ずかしいことではありません。
日本語にも知らない文法や用語は数多くあるはずです。
すでに英文を聞き取れるだけのリスニング能力はあるのですから、単語を覚えることに専念するとよいでしょう。
ただ新しい単語を覚えるときには、聞き取った音声が重要です。
音と単語を結びつけて覚えると聞き取りの力も増し、次第に語彙も増えていくでしょう。
分析したものを調べて暗記する
聞き取った英語を分析できたら、その単語を調べて暗記しましょう。
発音自体には意味がないので、まずは単語の理解を優先します。
ただ英語を暗記するには、やってはいけない暗記方法があります。
たとえば目で追うだけの暗記方法や同じ分野だけを暗記する、繰り返さないなどです。
公共の場では無理ですが、自分の部屋で暗記をするなら、目で追うだけでなく発音して暗記するようにしましょう。
音とのつながりを感じられますし、五感をフルに使ったほうが暗記も早くなります。
また同じ分野だけを暗記するのがよくない理由は、暗記の途中で飽きてしまうからです。
ほかにも繰り返す必要があるのは、人間は忘れることが当たり前の動物だからです。
暗記の仕方1つで覚える速度は変わりますので、自分なりの勉強法を見つけてください。
おすすめ英語学習ツール
英語学習ツールは世の中に多く存在するため「どれがおすすめなのか」と迷う方も多いでしょう。
どのツールを使うかで英語の理解力も差が出るため、選び方は重要なポイントです。
どの目的で使うかも、選ぶうえでのポイントになります。
使うツールが自分に合わないと、英語力の上昇も見込めず、英語自体が嫌いになる可能性が高まるでしょう。
以下に話す力や聞く力、単語力に特化したツールをご紹介しますので、ぜひとも参考にしてみてください。
話す力
英語で話す力を身につけたいなら、おすすめのツールは「Native Camp」です。
月額6,000円強でコマ数に制限なく、講師と英会話ができるとして人気のツールです。
世界で累計70万人以上の人が使っているツールで、オンライン英会話アプリダウンロード数もNo.1の実績があります。
Native Campが人気の理由は、世界の各地から講師が集まってくることにあります。
ほかにもリアルタイムのレッスンが可能な点、レッスン回数が無制限(月額料金が必要)などがあげられるでしょう。
アメリカやイギリスのネイティブな英語に触れるなら、講師陣は重要でしょう。
英語圏として有名なフィリピンなどのアジア諸国やセルビアなど、世界の各地から講師が集まるのも人気の秘密です。
日本人講師もいるので、自分に合った講師が選べます。
聞く力
英語の聞く力を伸ばしたいなら、「TEDICT」というアプリもおすすめです。
TEDICTでは、プレゼンテーションの一部を抜粋し、プレゼンターが話す文章の内容が虫食いの状態で表示されるのが特徴です。
リスニングをしながら、虫食いの箇所に入る単語を考えていくアプリとして人気があります。
まずは動画で視聴するのがおすすめで、日本語字幕もありとなしから選べるうえに、再生速度も自由に変えられます。
またTEDICTでは、ディクテーション(英語の音声を聞き取り、一語一句書き起こしていく)トレーニングも実施中です。
動画をオフラインで視聴できるダウンロードサービスなども豊富なので、好きなときに勉強できるのも強みでしょう。
ほかにもリピーティング・オーバーラッピング、シャドーイングなどのトレーニング方法もあります。
自分にあった使い方を見つけてください。
ただTEDICTの無料版では広告の表示がある、視聴コンテンツに制限があるなどはデメリットです。
そのためツールをフルに使いたいなら、有料のツール(初回のみ)を使う必要があります。
単語力
英語の単語力のアップをはかるなら、アプリの「mikan」もおすすめです。
mikanの特徴としては発音の確認が可能、知らない単語を選択して覚えられる、回答の制限時間を自由に設定できるなどがあります。
英単語を覚えるなら、発音と紐づけるのが基本的です。
mikanであれば英単語と同時に発音が聞けるため、単語だけを覚えるツールとは一線を画しています。
またmikanでは間違えた単語を重点的にチェックできるので、そこも単語力がアップするカギとなるでしょう。
ほかにも回答の制限時間を自由にできるのはうれしいサービスです。
英単語を覚えたと思っても、時間をかけていては覚えたことにはなりません。
そのためmikanでは制限時間を設定し、本当に覚えたかどうかのチェックもできます。
モチベーションを維持するために意識するべきこと
英語の能力を高めたいと思っていても、勉強を続けることは意外と難しいものです。
そのため飽きずに勉強を続けるためには、モチベーション管理が重要となります。
モチベーションを維持できるようになれば、集中力も上がりより効果的に勉強を続けられるでしょう。
また、モチベーションは自然と下がってしまいます。
下がったときの対処法も大切です。
対処法としては、ゴールを設定する、自分にあった学習方法を見つける、成果を確認するなどがあります。
英語を話せるようになる目的をはっきりさせる
英語力を上げたいなら、なぜ英語が話せるようになりたいのかなど、目的を明確にすることが大切です。
たとえば目的には留学先で対等にコミュニケーションを取りたいから、外国の人々とコミュニケーションを取りたいからなどがあります。
目的がはっきりすればモチベーションの維持も簡単になり、英語力もアップするでしょう。
英語力をつけるなら、基本は読む・書く・話す・聞くなどを、バランスよく覚えなくてはなりません。
ただあくまでもバランスの基本であり、目的によってバランスも変わっていきます。
海外旅行をするのが目的なら「話す」が中心となります。
また洋書からビジネス知識を身につけたいなら「読む」が重視されるからです。
英語を話せるようになりたいなら、聞くと話すは外せないところです。
まずはなぜ話せるようになりたいのか目的やゴールを明確にし、それを目指した勉強が大切となります。
ゴールが決まればモチベーションも維持でき、英会話もうまく活用できるようになるでしょう。
具体的に目標とスケジュールを明確化させる
英語力を高めたいなら、具体的な目標とそれに即したスケジュールを立てましょう。
ゴールを設定すれば目標を達成するために、1日にどのくらいの時間を確保する必要があるのかなど、スケジュールも組みやすくなるからです。
目標は大きくてもよいものの、あまりに現状に即していない目標は途中で挫折する可能性が高まります。
もし目標を立てるのであれば、期限を設けるのも効果的です。
たとえば「1年後までに、○○のレベルに達する」など目標に期限をつけることで、ゴールまでの道のりも見えて勉強のモチベーションも上がります。
目標やスケジュールは大切な要素です。
最初に設定しゴール向けて努力してみましょう。
地道にコツコツ努力を積み重ねることが一番の近道
英語力を高めると目標を立てたなら、英語能力の向上に近道はないと知っておきましょう。
早く覚えたいという気持ちはわかりますが、コツコツ地道に努力を続けるのが実は一番の近道です。
また英語力をできるだけ早く身につけたいなら、英語の学習を目的としないことも大切です。
あくまで英語は目的達成のための手段であり、手段と目的をはき違えないようにしましょう。
目的には海外旅行で日常会話をしたい、洋画を字幕なしで見たいなどがあります。
英語はその目的をかなえるための1つの手段でしかありません。
英語は習い事の1つと考えると、勉強自体も楽しくなりモチベーションアップにもつながります。
ただ、努力なしでは身につきません。
コツコツ実践する以外に近道はないことも覚えておきましょう。
まとめ
今回は英語力を高めるために必要な力の種類や、それぞれの勉強方法などご紹介していきました。
英会話では話す力と聞く力が重要視されます。
もし英語力を高めたいなら、それぞれに特化した勉強法を見つけてみましょう。
日本人には不得手が人も多い英会話ですが、コツコツ努力を続ければ身につく能力でもあります。
ぜひ英語力を高めたい目的やゴールを明確にし、そのゴールに向かって努力を続けましょう。
それが英語力を高めるための一番の近道です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート