就活を適切な時期にスタートするかどうかで人生に大きな差が出てしまうといっても過言ではありません。
就活をどのように行い、どのタイミングで進めていけばよいのかわからないという方も少なくありませんが、今回は内定を確実に取るための就活のスケジュールについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にして役立ててみてください。
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就活における実際のスケジュールはどうなっているのか
就活は、大学3年生の時期に始めると思っている方が大半なのではないでしょうか。
しかし、企業によってエントリー開始や面接解禁時期には違いがあるので注意しなければいけません。
適切なタイミングで就活をスタートすることで憧れの企業の内定を勝ち取ることにつながります。
3月エントリー開始、6月面接解禁は嘘?
就活生の多くが3月にエントリーが開始され6月に面接が解禁されると思っているかもしれません。
現在、就活を行ううえで経団連が取り決めたルールがあり、新卒採用時期は学業に支障が出てしまうことがないようにおおまかなスケジュールが決められています。
経団連が設けている就活のルールを目にした方の中には、3月と6月は就活生にとって大切な時期だと思っている方も多いことでしょう。
しかし、実際には、多くの企業がこの時期よりも早く採用選考を始めています。
そのため、憧れの企業のエントリータイミングを逃してしまい、こんなはずではなかったと後悔している方も少なくないのです。
動いている企業はさらに早期から採用している
企業の選考開始時期をチェックしてみると驚くことに80%以上もの主要企業が6月よりも前に面接を行っているということがわかりました。
通常であれば経団連が決めた就活スケジュールに合わせて面接を行っていくものと考えられていますが、実際には多くの企業が早期から積極的に採用しているのです。
【経験談】早く終えるためにはいつ就活をはじめる?
筆者も現役の大学3年生です(2022年現在)。
私は早く就活にとりかかったため、内定をもらう時期も早かったです。
私の実体験から、どのように就活をすすめたのかお話します。
年内に内定を獲得したい方はぜひ参考にしてみてください。
3年次6月にプレエントリー
私は、マイナビを利用して、志望業界と勤務地を絞って手当たり次第企業へエントリーを行いました。
プレエントリー時点での企業数は90社ほどです。
私は極端に多いため、90社もエントリーする必要はありませんが、自分が気になる企業には気軽にエントリーしてみましょう。
エントリーした企業のインターンシップに必ず参加しないといけないわけでも、必ず本選考に進まなくてはいけないわけでもないです。
まずは就活アプリをインストールして、就活を始めるためにギアを入れましょう。
夏季休暇を活用してインターンシップに参加
夏季休暇に合わせて、6月にエントリーした企業から続々インターンシップの案内が届き始めます。
まだ業界への理解が浅かったため、企業にこだわらず、できるだけ多くのインターンシップに参加することを心がけました。
最終的に20社程度インターンシップに参加しています。
これも私は極端に多いため、3,4社のインターンシップに参加してみるだけで問題ありません。
面倒に感じるかもしれませんが、近年はオンラインのイベントが多いので、効率的に複数のインターンシップに参加するのも難しくありません。
寧ろ、あとあと自分自身で企業研究を行うよりも断然効率的だと考えます。
また、早期選考の案内はインターンシップに参加した学生のみ獲得できます。
企業との関わりも作れるうえ、インターンシップでの活躍が本選考での評価にも影響していることもありますので、ぜひインターンシップに積極的に参加してみると良いです。
3年次10月後半から早期選考開始
3年次の10月ごろから、企業によっては早期選考が始まります。
私は早期選考を狙っていたわけでなく、たまたまインターンシップに参加した20社のうちの6社ほどからこの時期に早期選考の案内をもらいました。
中でも自分のなかで納得感のある企業4社に絞って就活をすすめました。
このとき、SPIの対策をしておかなかったことを後悔しましたが、それ以外の就活準備(ESの作成・選考の回答準備)などは、4社のみを並行していたので余裕をもって行えました。
また、早期選考ということもあり、SPIも案外緩めのボーダーだったらしく、通過できたのが幸いです。
3年次12月複数企業内定
3年の10月に始まった早期選考は、12月の末までにほとんど合否がわかります。
私の場合は、大手・ベンチャーが2社ずつだったのですが、大手1社以外の3社の内定を年内に獲得することができました。
私は学歴のアドバンテージがないため、入社意欲や主体性、成長意欲などを汲んでいただき採用につながったケースが多いです。
他にもこれから早期選考が始まる企業も複数あります。
企業の規模感別就活スケジュール
では、いつから就活をスタートさせることがベストなのでしょうか。
ライバルたちに追い越されてしまうことなく、さらに差をつけて就活を行うのであれば企業の規模感別にスケジュールをチェックすることが大切です。
外資系
外資系の企業では、大学3年生の5月からサマーインターンの受付を行っています。
大学3年生の10月には企業説明会が行われ、11月に採用選考、早ければ12月には内定を受け取ることが可能です。
8月からサマーインターンが実施されますが、外資系の企業の大きな特徴として夏のインターンシップに参加することで本選考に結び付ける確率がグッと上がるという点が挙げられます。
いかにサマーインターンで優秀な能力を発揮することができるか、企業に自身をアピールすることができるかによって内定確率を上げることも夢ではありません。
外資系の企業の中には、サマーインターンシップに参加した学生のみしか、エントリーを受け付けず選考にすら参加させてもらえないというところもあります。
そのため、外資系企業の内定を狙っているなら、サマーインターンに参加することは必須といえます。
ベンチャー系
ベンチャー系の企業では、大学3年生の5月からインターンシップのエントリーや選考が行われます。
8月からサマーインターンシップの実施、9月には秋・冬インターンシップのエントリーや選考が行われ、12月から秋・冬インターンシップが実施されます。
その後、12月に企業説明会の開催、4月から本選考の後に内定という流れになっているのが特徴です。
ベンチャー系の企業でも外資系企業と同じようにサマーインターンに参加することが、ライバルと差をつけて内定を勝ち取るカギとなります。
サマーインターンで優秀な能力があると企業側に判断された学生は、早い時期に内定を獲得できる可能性があります。
多くのベンチャー系企業では、早い時期から内定を出す一方で、優秀な人材を多く得るために大学4年生の6月以降においても内定を出すこともあり、幅広い時期で選考を行っているのも特徴といえるでしょう。
大手企業
日本を代表する大手企業の内定を取ることを目標に就活を行っているという方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方は、大手企業のスケジュールを早いうちからチェックしておきましょう。
大手企業では、大学3年生の6月から2月にかけて夏と冬のインターンシップを実施しています。
3月からは、企業説明会の他、エントリーシートを提出する時期です。
また、大学4年生の4月から面談が始まります。
その後、6月から採用選考が始まり内定が出されるというスケジュールが一般的です。
大手企業と外資系企業、ベンチャー系企業を比較してみると、インターンシップは同様に実施しているものの、大手企業では採用の場としてインターンを行っている企業が少ないという点に違いがあります。
また、選考の時期や内定が出る時期が遅いこともわかります。
しかし、3月にエントリー開始、6月に面接解禁といわれていますが、実際にはこの時期よりも早く行う大手企業が多いので注意しましょう。
早期内定のポイント!就活は早期からはじめ、インターンに参加するようにしよう
余裕を持って就活を行うなら、早期からスタートすることが大切です。
就活を行うのに適切な時期を見極めるのはもちろんのこと、有利に内定を勝ち取っていくためにサマーインターンに参加していくことも重要なポイントです。
就活をスムーズに行いたいと思っている就活生も少なくありませんが、何から始めればよいのかわからないと悩んでいる方も多くいます。
そんな方は、実際に就活を体験した先輩に相談してみることも不安や悩みを解消するおすすめの方法です。
既に就活を体験しているため、どのように進めていくのかを的確に熟知しています。
もちろん、自身が就活を行い得た経験からメリットやデメリットも知っているでしょう。
就活を適切なタイミングでスタートし効率よく内定を得るために積極的に先輩のアドバイスを仰ぎましょう。
さらに就活を行ううえで最も欠かせないのがインターンシップに参加することです。
就活をこれからスタートする方にとって面接はもちろん、仕事内容を知ることや社会人として自己分析を行うことは未知の世界です。
何の対策も行わないまま面接に立ち向かうのは、大きな不安がつきまといます。
初めてのことにチャレンジするときは、誰しも不安や緊張を感じますが、インターンシップに積極的に参加することで自分の能力を知ることができるだけでなく経験値を積めるので、面接を受ける際にも自信を持って臨めるようになります。
インターンシップに参加するメリット
就活生であれば絶対に参加したほうがよいといわれているインターンシップに参加するメリットはなんなのかご存知でしょうか。
就活生の中には、内定を勝ち取るためにインターンシップに参加するという方もいます。
インターンシップは、学生に社会経験を体験させる場を提供するために実施しているため、採用には直接関係ないといわれています。
しかしながら外資系企業やベンチャー系企業の中には、サマーインターンをきっかけに内定を出すというケースも見受けられます。
インターンシップに参加することで採用確率を上げるだけでなく、企業や業界研究に役立つのもうれしい点です。
志望動機がより明確になり、自身の能力を確かめることもできます。
インターンシップでは、会社説明会に参加しただけでは知ることのできないリアルな情報を得ることができ、さらに深い経験をすることができるでしょう。
実際に憧れの企業で働いている社員の声を聞き、さらに仕事に携わることができることで面接にも自信を持って臨め就活によい影響を与えてくれることは間違いありません。
インターンシップのスケジュール感
インターンシップに参加する際には、事前にスケジュールを調べたうえで余裕を持ってエントリーすることが大切です。
インターンシップに参加する企業の仕事内容をおおまかに把握し、時間を無駄にすることがないように事前に情報を集めておきましょう。
もちろん、インターンシップに参加する前に本格的な仕事の内容をすべて集める必要はありません。
また、就活生の中には時間をかけて自己分析をしてからインターンシップに参加するという方もいます。
しかし、インターンシップに参加する前から時間をかけて自己分析をすることも必要ないといえるでしょう。
インターンシップに参加する時間をより有意義なものにするために大切なことは、参加する理由を明確にすることやグループワークなどの時間も就活のために役立つと心得て参加することです。
また、どんな小さなことでも目標を持って取り組むようにしましょう。
実際にインターンシップに参加したことで自信を持って面接に臨むことができたと実感している方も多くいます。
また、就活のスケジュール感を実感できたという方も少なくないのです。
それぞれの企業によってエントリー開始や面接解禁時期には違いがありますが、インターンシップに参加したことで明確なスケジュールを把握することができます。
就活をスムーズに、そして憧れの企業からの内定を勝ち取るためには、スケジュールを把握し、しっかりと管理していくことも大切です。
どのように就活を進めていけばよいのかを知り、適切な時期を逃すことなく憧れの企業にエントリーして面接に臨みたいという方は積極的にインターンシップに参加してみましょう。
まとめ
今回は、就活のスケジュールに関する疑問について解説しました。
3月にエントリーが開始し6月に面接が解禁になる企業が一般的だといわれていますが、実際には早期に動いている企業もあります。
いざ就活がスタートしてからライバルに差をつけられたと思ってしまうことがないように早い時期から余裕を持ってスケジュールを把握し、就活をスタートするようにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート