【例文10選】塾講師経験の評価されるガクチカの書き方|ポイントや注意点も徹底解説

【例文10選】塾講師経験の評価されるガクチカの書き方|ポイントや注意点も徹底解説

「大学時代、塾講師のアルバイトを頑張っていたけれど、これってガクチカにできるの?」
「塾講師の経験を就活でアピールするには、どのようなことを強調すれば良いのだろうか」
「塾講師の経験を上手くアピールするための例文を読みたい」

このような悩みや疑問を抱える人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は塾講師の経験をガクチカでアピールする際の注意点やポイントはもちろんのこと、例文を10つ紹介していきます。

塾講師の経験は、教育系に限らず、さまざまな業界を志望する人にとって強力なアピールポイントとなります。

ぜひこの記事を参考に、あなたが塾講師のアルバイト経験を通して得たスキルや知識を効果的にアピールし、第一志望への就職を叶えてください。

この記事を読んで分かること
  • 塾講師をガクチカにするポイント
  • ガクチカの書き方
  • 塾講師の経験でアピールできること
  • ガクチカを伝える際の注意点
  • 塾講師をガクチカにした例文
この記事をおすすめしたい人
  • 塾講師をガクチカにするポイントを知りたい人
  • ガクチカの書き方を知りたい人
  • 塾講師の経験でアピールできることを知りたい人
  • ガクチカを伝える際の注意点を知りたい人
  • 塾講師をガクチカにした例文を知りたい人

目次目次を全て表示する

【塾講師のガクチカ】塾講師のガクチカでも受かるのか

ガクチカを検討するにあたり気になるのが、「塾講師のガクチカで受かるのか」ではないでしょうか。

結論からいうと、塾講師のガクチカでも選考通過は十分に期待できます。

なぜなら、企業が見ているのは塾講師などのテーマではなく、「あなたがどのようにしてガクチカに取り組んだか」の経緯だからです。

ガクチカで、しっかりと努力や工夫した経験をアピールできれば、選考に受かる可能性は大いにあります。

塾講師のガクチカはありきたり?

塾講師の経験は確かに一定数の学生が経験しているため、ガクチカとして「ありきたり」と見られやすい側面があります。

しかし、内容次第で独自性を出すことは可能です。

重要なのは、ただ「塾講師をしていた」と書くのではなく、そこでの具体的な工夫や成長を示すことです。

たとえば、成績向上を目指した特別な教材の作成、生徒ごとに異なるアプローチの工夫、成績改善に向けた課題解決やコミュニケーション力を発揮した場面などを明確に描写すると説得力が増します。

また、リーダーシップやチームワークの経験、新たに身につけたスキルがあれば、他の塾講師経験者との差別化が可能です。

こうした具体的な取り組みを盛り込むことで、ありきたりではないアピールができます。

【塾講師のガクチカ】企業がガクチカを聞く理由

塾講師のガクチカを書き始める前に、なぜ企業がガクチカを質問するのかを確認しましょう。

企業がガクチカを質問する意図がわかっていると、的外れな返答をしてしまうリスクを回避できます。

企業が就活生にガクチカを聞く理由は、主に次の2点です。

あなたのポテンシャルを見るため

企業はガクチカを聞く理由の1つ目として、ポテンシャルを見ることが挙げられます。

企業にとって、あなたが入社した後にどう成長し、企業にどのように貢献してくれるかは重要なポイントです。

ガクチカのエピソードからは、その人が目標達成や課題解決にどのように取り組んできたのかがわかります。

多くの企業は、ガクチカをからわかる目標達成や課題解決への取り組み姿勢を通じて、あなたの成長や企業への貢献度についてのポテンシャルを探ろうとしているのです。

ガクチカを書く際には、ポテンシャルのある人材であると伝わるような内容を意識しましょう。

求める人物像に合っているかを見るため

企業がガクチカを聞く理由の2つ目として、求める人物像に合っているかを見ることが挙げられます。

企業が採用を検討するにあたり、あなたが企業の理念や価値観に合う人材かであるかは大切な要素です。

ガクチカは、就活生の人柄がもっともわかりやすい質問のひとつであるため、ガクチカを聞いて自社の求める人物像に合った人材かどうかを見極めようとするケースが多くあります。

ガクチカを書く際には、企業の求める人物像をしっかり研究して、企業にふさわしい人物だと伝わるようなエピソードにしましょう。

【塾講師のガクチカ】塾講師の経験でアピールできること

塾講師のアルバイト経験で学んだことは、どのようなアピールにつながるのでしょうか。

塾講師の現場経験を通して身に付けられる、就活でアピールできるスキルの代表例は下記の通りです。

ぜひ参考にして、採用担当に自分が魅力的な人材であることを伝えましょう。

塾講師の経験でアピールできること
  • 信頼関係
  • 課題発見・解決力
  • 傾聴力
  • 教える力

信頼関係

「生徒や保護者との信頼関係の構築」が重要なアピールポイントです。

信頼関係を築くには、生徒一人ひとりの学習スタイルや目標に寄り添い、理解や進捗に合わせた指導を行う必要があります。

たとえば、定期的にフィードバックを実施して成績の変化を伝えることで、生徒は自分の成長を実感しやすくなります。

保護者とも進捗や課題について密にコミュニケーションを取ることで、安心感を提供し、指導への信頼感を高められます。

このように、生徒や保護者からの信頼を得るために工夫したエピソードを具体的に示すことで、コミュニケーション力や責任感といった強みを効果的にアピールできます。

課題発見・解決力

塾講師としての仕事は、生徒一人ひとりの学習の進捗や理解度を見極め、それに応じて指導内容や方法を変えていくものです。

生徒がつまづいている箇所や理解が浅い部分を正確に把握し、その原因を見つけ出すことは、講師としての最も基本的なスキルです。

つまり、課題の発見という能力が養われます。

また、課題を発見した後、それをどのようにして解決していくかを考え、実践するプロセスも非常に重要です。

たとえば、生徒が数学のある部分を理解できないとき、それは教材の問題なのか、基礎知識の欠如なのか、あるいは指導方法に問題があるのか、その原因を追求し、具体的な解決策を実行に移す能力が求められます。

これにより、課題解決のスキルも磨かれると言えるでしょう。

このような塾講師としての経験は、ビジネスの現場でも非常に役立ちます。

会社での業務では、様々な問題や課題が日々発生します。

それらの課題を早期に発見し、適切な解決策を策定・実行できる人は、チームや組織にとって非常に価値のある存在となります。

塾講師の経験を通じて培った「課題発見・解決力」は、多岐にわたる業界や職種での仕事においても高く評価されるスキルと言えるでしょう。

傾聴力

塾講師としての役割は、単に学習内容を伝えるだけではありません。

生徒一人ひとりの状態や考えを理解し、それに対応する指導を行うための情報収集が必要です。

その際、生徒が話す言葉や表情、態度から情報を汲み取る「傾聴」の技術が必須となります。

例えば、生徒が特定の数学の公式を理解できていないと感じたとき、その背景には「基礎的な知識が不足している」「先生の説明の仕方が合わない」「興味やモチベーションが低い」など、さまざまな要因が考えられます。

それを正確に把握するためには、生徒の言葉や反応をしっかりと受け取る傾聴力が不可欠です。

このような傾聴の経験は、ビジネスの現場で非常に有効です。

社内のコミュニケーションや取引先、顧客との対応で、相手の意見や要望、懸念を正確に理解し、それに適切に対応するための第一歩は「傾聴」です。

傾聴力があれば、よりスムーズなコミュニケーションが可能となり、トラブルの未然防止や顧客満足度の向上に寄与します。

こちらの記事もほかの就活生によく見られていますのでぜひ参考にしてみてください。

教える力

まず、「教える力」とは、単に知識を伝える能力だけではありません。

相手の理解度やニーズを把握し、それに合わせて内容や方法を調整する柔軟性、そして複雑な情報や概念を分かりやすく整理・伝達するスキルが含まれます。

これは塾講師が日常的に行う指導の中で自然と磨かれる能力であり、長期間塾講師として働いていた人ならば、多くが身に付けているはずです。

ビジネスの現場では、この「教える力」は非常に有効です。

新入社員のトレーニング、部下や同僚への業務の説明、クライアントや取引先へのプレゼンテーションなど、多岐にわたる場面でこのスキルが求められます。

教える能力が高ければ、相手の理解を促進し、業務の効率化や質の向上に貢献できます。

また、「教える力」には、相手の視点に立つことの重要性を深く理解するという要素もあります。

塾講師は、生徒の理解度や感じている困難を把握し、その都度指導方法を調整する必要があります。

この経験は、ビジネスの現場での相手の立場や視点を尊重し、効果的なコミュニケーションをとるための基盤となります。

【塾講師のガクチカ】受かるガクチカのポイント

選考を通過できるガクチカには、いくつかの共通点があります。

そのポイントを押さえれば、あなたのガクチカもより魅力的になるはずです。

受かるガクチカ作成のためのポイントを4つご紹介しますので、ぜひガクチカを書く際の参考にしてください。

Point
  • 経験を深ぼる
  • 経緯をアピールする
  • 企業が求める人物像に合ったアピールをする
  • 自主的に行動したエピソードである

経験を深ぼる

受かるガクチカを作成するためのポイントの1つ目は、経験を深掘ることです。

企業が見ているのは、あなたがどのような目標や課題意識を持って取り組んでいたかです。

目標や課題に対して行った工夫など、塾講師での経験を深掘りして伝えましょう。

さらに、そこからあなたのポテンシャルがわかり、企業に合った人柄であることが伝わると、さらに高評価が期待できます。

経緯をアピールする

受かるガクチカのポイントの2つ目は、経緯をアピールすることです。

ガクチカでは、「大会で優勝した」「部活動でリーダーを務めた」など、華々しい結果や経験を書かなければと思う方もいますが、実は受かるポイントはそこではありません。

企業が注目しているのは、結果ではなく、その結果にいたるまでにどのような経緯があったのかです。

どのように工夫して取り組んだのか、どれだけ努力したのかに重点を置いてガクチカを作成しましょう。

企業が求める人物像に合ったアピールをする

受かるガクチカの3つ目のポイントは、企業が求める人物像であるというアピールです。

企業は採用時に人柄を見て、企業の理念や価値観に合う人材かであるかをチェックしています。

そのため、企業の求める人物像に合った人柄であると伝えるのは、重要なアピールポイントです。

ガクチカを作成する際は、企業の求める人物像をしっかりと把握し、その人物像に合ったエピソードを探しましょう。

自主的に行動したエピソードである

受かるガクチカのポイントの4つ目は、自主的に行動したエピソードである点です。

選考において企業が見ているのは、あくまであなた自身が起こした行動です。

そのため、あなたの工夫や努力の説明がないまま、「チーム全体で大きな結果を出した」と伝えても評価されません。

必ずあなた自身が、自分で考えて工夫や努力をしたエピソードを伝えるようにしてください。

【塾講師のガクチカ】塾講師の経験を深ぼる方法

これまでご紹介した通り、受かるガクチカを作成するには、これまでの経験の深掘りが重要です。

あなたのポテンシャルや人柄が伝わりやすくなるのはもちろん、選考の場で行われる質問の対策にもつながります。

面接では、伝えたガクチカに対して質問がある場合が多いですが、事前に経験を掘り下げて考えをまとめておけば、その際に焦らず答えられます。

経験をしっかりと掘り下げておき、内定の確率をアップさせましょう。

塾講師の経験を深ぼる方法
  • 塾講師をした理由
  • どの業務に自分が力をいれたのか
  • 塾講師で工夫したポイント
  • 入社後に活かせること

塾講師をした理由

まず数あるアルバイトの中で、なぜ塾講師を選んだのか自分なりに考えてみてください。

多くの学生は飲食店など、一般的にサービス業のアルバイトをする割合が高いといえます。

企業はガクチカ等の学生の回答から、学生一人一人の人柄を図っています。

「なぜ」というポイントは自分らしさをアピールできるポイントですので、ぜひよく考えてみてください。

動機を掘り下げていくとガクチカの回答に関して自分らしさが格段に向上します。

どの業務に自分が力をいれたのか

経験を深掘る際は、どの業務に自分が力を入れたのかを振り返るのが効果的です。

塾講師といっても、その業務内容は多岐にわたります。

数多くある業務の中から、あなたがどの業務に力を入れて、努力したり工夫したりしたのかを振り返ってみましょう。

まずは業務内容を細かく分類し、自分がそれぞれに対してどう行動したのかを書き出してみるのがおすすめです。

力を入れた業務を書き出したら、企業の求める人物像にふさわしいエピソードを選びましょう。

塾講師で工夫したポイント

塾講師として、生徒との接し方や生徒の管理など、自分なりに工夫したポイントはありますか?

前述の項目以外にも、他の塾講師と情報交換を積極的にかわすことや、一人の学生との向き合い方など、塾講師のバイトで努力や工夫したエピソードをぜひアピールしましょう。

ここでも自分らしさが重要です。

自分で考えて行動できる学生は企業に入社後も積極的に自身で考えてくれる印象を与えます。

業務の効率化や、生徒への向き合い方などを向上させるために何かしたことがあれば、ぜひ具体的に説明できるようにしましょう。

入社後に活かせること

塾講師のアルバイトをして学んだこと、成長、自身の人柄やスキルは企業に入社後どのように活かせるでしょうか?

ガクチカはそれまでのエピソードと結び付けて将来のビジョンをアピールして締めましょう。

企業はあくまで一緒に働いてくれる人、企業に貢献してくれる人を探しています。

そのため、学生側から積極的に企業に貢献する意思をアピ―ルすると、好印象に繋がるのです。

【塾講師のガクチカ】わかりやすく伝えるためのおすすめ構成

ガクチカにおいて、エピソードのオリジナリティ(独自性)は大切です。

マインドマップで深掘りをして、ぜひ自分だけしかしていないであろう経験や自分だけの強み・価値観を見つけ出してみてください。

一方、ガクチカをエントリーシートに書くときや面接で話すとき、その構成にオリジナリティはいらないのです。

なぜなら、物事をわかりやすく伝えるための型はある程度決まっているからです。

企業の採用担当は、限られた時間のなかで多くの候補者のガクチカに目を通さなくてはならないということを忘れないようにしましょう。

おすすめの構成
  1. 結論:どんな経験をしたか
  2. 理由:なぜその経験をしたのか
  3. エピソード:具体的な経験の内容
  4. まとめ:経験から学んだこと

この構成はPREP法と呼ばれます。

以下ではこれらについて詳しく解説していきます。

ガクチカは「わかりやすい」ことが大前提、オリジナリティはエピソードや強み・価値観でアピールしましょう。

結論:どんな経験をしたか

ガクチカに限らず、就活においては書くときも話すときも、まず結論から述べるようにしましょう。

相手の質問に対してまず簡潔に答えるというのは、ビジネスの基本でもあります。

企業の採用担当は質問に対する答えがいつまでも返ってこないと、「この候補者は仕事ができなそうだな…」と不安になってしまうのです。

相手を不安にさせないためにも、まず結論から話すことを徹底しましょう。

ガクチカであれば、いつ、どこで、どんな経験をしたのかを端的に述べましょう。

理由:なぜその経験をしたのか

次にその経験をしたきっかけや、その経験をしようと思った理由を述べます。

塾講師のガクチカであれば、なぜ塾講師をしようと思ったのかや、具体的にとった施策や工夫についてなぜそれらを行ったのかの理由を述べることになります。

自分の強みや価値観を絡めて、説得力のある理由を相手に伝えましょう。

課題:その時の課題

エピソードを伝える際、その際にどのような課題が合ったのかを詳しく説明する必要があります。

企業はエピソードを聞くことを通して、どのような課題を、どのように工夫して乗り越えたかを知りたがっています。

そこで詳しく課題について話すことで、より鮮明にエピソードを想像できます。

行動:その時に何を考え、どう行動したか

企業は志望者の経験について尋ねることを通して、問題が発生した際にどのようなことを考え、どう行動したかを知りたがっています。

工夫する能力や、問題に対してどのように取り組めるかを確認しているのです。

問題解決能力があるかどうかを確認し、志望者が入社した際に即戦力として活躍できるかを確認しています。

結果:行動の結果どうなったか

企業はエピソードを尋ねることを通し、行動の結果、どうなったかも確認しているのです。

志望者が努力や工夫ができるかどうかを尋ねることはもちろん、結果を出せる人材であるかも、企業は知りたいものです。

実力主義の風潮が強まっている昨今、結果を出せる人材は重宝されます。

まとめ:経験からの学びや企業への貢献

多くの就活生はガクチカをエピソードトークだけで終えてしまいます。

しかし、ガクチカであなたの魅力を最大限に伝えたいなら、経験からの学びや企業への貢献にまで踏み込んで話をまとめましょう。

すなわち、経験から何を学び、それを志望する企業でどのように活かしたいと考えているのかまでをまとめとして述べるということです。

これができる就活生は数少ないため、塾講師のガクチカでここまで踏み込んで語ることができたなら、企業の採用担当はあなたを次の選考へ進めたくなること間違いなしです。

【塾講師のガクチカ】ガクチカを伝える際の注意点

学生時代に力を入れたことを伝える際の注意点には下記のようなものが挙げられます。

それぞれの注意点を抑えることで、マイナスイメージを避け、採用担当により良い印象を与えられることでしょう。

ガクチカを伝える際の注意点
  • 仕事に関係ない事はガクチカにしない
  • 専門用語を多用しない
  • 施策と結果の因果関係が弱い
  • 企業に合わない内容にしない

仕事に関係ない事はガクチカにしない

就職活動中に「学生時代に力を入れたこと」を尋ねられた際、「仕事に関係ない事」を主に取り上げると、あまり意味がありません。

仕事に関係のないことや繋がらない事を学生時代の活動として挙げることは、まるでその経験がガクチカとしての価値がないかのように受け取られる可能性があります。

企業側は、あなたがどのようにその経験をビジネスの現場で活かすことができるのか具体的なイメージを持ちにくくなります。

ただの自分の趣味や、一生懸命頑張っただけで深い考察や学びがないと感じさせるような内容は、実際に仕事をする際の思考力や判断力が乏しいという印象を与えかねません。

企業は新しいメンバーに仕事の現場での即戦力となるだけでなく、将来的にも成長し続ける可能性を鑑みて選考を進めています。

専門用語を多用しない

「学生時代に力を入れたこと」について語る際、専門用語を多用しない方が良いです。

また、専門用語を多用すると、相手に自分の知識を誇示するかのようにも受け取られる恐れがあります。

このような印象を与えると、協調性がない、他者とのコミュニケーション能力に欠けるといったネガティブな評価を受けることも考えられます。

学生時代に力を入れたことを伝える際は、わかりやすい言葉を使い、その経験がどのように将来の仕事に役立つのかを明確に伝えることが大切です。

そして、その経験から得られた具体的な学びや考察を共有することで、真摯に取り組み、深く考えてきたことを伝えることができます。

施策と結果の因果関係が弱い

施策と結果の因果関係の弱さは注意が必要なポイントとなります。

学生時代の活動や取り組みにおいて、「良好な結果が得られた」ことアピールになり得ますが、その結果が自身の施策によるものなのか、それとも他の要因によるものなのかを正確に把握し、説明することが極めて重要です。

結果が出ると、それをガクチカとしてアピールしたくなることでしょう。

しかし、その結果が自分の施策や取り組みと直接的な因果関係がない場合、それを強調することは誤解や信頼を損なう可能性が高いです。

何も施策をしないでたまたま結果が出たり、自分の施策とは別の要因で結果が出ることは、実際に珍しくないのです。

企業は、あなたの経験や取り組みを通じて、問題解決能力や計画的な取り組み、分析力などのスキルを評価します。

そのため、実際の施策と結果の関連性を明確にし、その過程での考察や学びを伝えることが重要です。

誤った因果関係をアピールしてしまうと、結果的にはその真摯な取り組みや経験の価値を低く見られる恐れがあります。

企業に合わない内容にしない

就職活動において「学生時代に力を入れたこと」を尋ねられる際「企業に合わない内容にしない」ことは非常に重要です。

まず、企業が求めるガクチカは、応募者がその企業の文化、価値観、またはビジョンとどれほど相性があるかを評価する材料として使用されます。

もし学生時代に力を入れた内容が企業の方針や考えと合致していない、またはあまり役に立ちそうにないスキルの場合、たとえその経験が非常に価値のあるものであっても、ポジティブな評価には繋がりにくいのです。

企業は新しいメンバーがチームや組織にスムーズに馴染めるか、企業の成長や方針を共有し支持できるかを重視します。

したがって、学生時代の経験を説明する際には、それがどのように企業のビジョンやミッションと関連しているか、またはどのようにその経験が将来の仕事において企業の目標達成に貢献できるかを明確に伝えることが重要です。

【塾講師のガクチカ】ガクチカの例文7選

ここからは「塾講師のアルバイト」をテーマにしたガクチカを、例文で紹介していきます。

「結論→理由→エピソード→まとめ」の構成にも注意しながら、塾講師の経験からどのようなガクチカを作ることができるのか、参考にしてみてください。

「出来のよくない生徒と個人面談をした」という何気ない一場面をガクチカにしていますが、自分の強みや経験からの学びをきちんと盛り込んで自分だけのエピソードとなるように工夫しています。

何気ない経験も、自己分析次第でオリジナリティのあるエピソードに発展させられるのです。

例文7選
  1. チーム力を身に着けた
  2. 課題解決能力を身に着けた
  3. 業務を効率化できた
  4. 信頼関係を構築できた
  5. 生徒のモチベーションを上げた
  6. 行動力を発揮できた
  7. 傾聴力を発揮できた

例文①チーム力を身に着けた

私は塾講師のアルバイトにて、従来はなかった個人面談を取り入れ、生徒の学力向上に努めました。
当塾の集団授業では生徒に寄り添った指導ができていないと感じ、問題を見つけたら主体的に行動するという自身の強みを活かして、授業後の個人面談を導入しました。
課題だったのは、他のアルバイトの先生との連携です。
当塾では曜日ごとに講師と教科が変わるため、頑張っているのに成績が伸び悩んでいる生徒の情報を先生間で共有することが困難でした。
私はベテランの先生と相談をし、他の曜日の先生にも生徒の様子に気を配ってもらうようお願いして日報にて情報交換をするよう働きかけました。
そして交換した情報に基づいて、問題を抱える生徒と授業後に面談を実施しました。
結果として、面談した生徒5人の生徒のうち4人を上位のクラスに昇級させることができました。
この経験から、課題を抱える相手に対してチームの力で寄り添うことの大切さを学びました。
この学びはワンチームを掲げる貴社の営業部門でも活かせるものだと思っています。

例文②課題解決能力を身に着けた

学生時代に最も力を入れた経験は、塾講師としてのアルバイトで新人研修プランを立案したことです。
私が塾講師として働き始めた時は新人研修は特に決まったプログラムがなく、新人講師は先輩講師の指導に頼る形でした。
しかし、新人講師からのフィードバックや自分自身の経験から、研修の必要性を痛感しました。
私は積極的に新人研修プランの立案を提案し、実際にその内容の策定に取り組み、授業の進め方、生徒へのアプローチ、問題解決のテクニックなど、初心者が授業を円滑に進めるための基本的なスキルや知識を網羅する内容を組み込みました。
また、研修を通じて、新人講師が先輩講師とのコミュニケーションの場を持つことも重視しました。
これにより、新人講師も「不安や疑問を直接先輩に相談できる環境を持つことができた」と喜んでくれました。
この研修プログラムの導入により、新人講師の授業品質が向上し、生徒からの満足度も高まったと感じます。
この経験を通して、チームの課題を発見し、それを解決するための計画を立て、実行する能力を養うことができました。

例文③業務を効率化できた

学生時代に特に力を入れたことは、塾講師としてのアルバイトで業務効率化に取り組んだ経験です。
この取り組みを通して、問題解決能力やチームワークの重要性を痛感しています。
当初、私がこの塾に入った時、複数の生徒を対象とした指導が難しく、生徒一人ひとりのニーズに応えることが難しいと感じました。
また、教材の整理や配布、授業の進行など、業務の流れに無駄が多く感じられました。
そこで私は業務効率化の取り組みを開始しました。
まず、教材の整理方法を見直し、効率的な配置や分類方法を導入することで、必要な教材を迅速に取り出せるようにしました。
また、授業の進行プランを事前にしっかりと計画し、生徒たちとのコミュニケーションを密に取ることで、各生徒の進度やニーズに合わせた指導を実現しました。
この経験を通して、単に効率を追求するだけでなく、その背景にある真の目的や価値を見極めることの重要性を学びました。

例文④信頼関係を構築できた

私が学生時代に力を入れたことは中学生向けの個人指導塾で生徒との信頼関係を築くことです。
私は初回の授業では自分のことを色々と話し、自分を開示することで相手に信頼を持ってもらうよう努めました。
このアプローチにより、多くの生徒が早い段階で打ち解けてくれました。
結果として、授業に対して前向きな姿勢を持つようになり、特に1人が毎回のテストで赤点を取ってしまう、苦手な数学で100点を取れたと誇らしげに見せてくれた時は、これ以上ないやりがいを感じました。
この経験から、信頼関係を築く能力がいかに重要であるかを学びました。
今後、この信頼関係を築く能力を活かし、クライアント企業とも早い段階で打ち解け、強固なビジネス関係を構築し、貴社に貢献したいと考えています。

例文⑤生徒のモチベーションを上げた

私が学生時代に力を入れたことは、塾講師として生徒のモチベーションを上げることです。
多くの生徒が宿題をこなしてくれないことが塾全体の課題であったため、解決を目指しました。
そこで「なぜ勉強しなければならないんだ」と宿題を放棄する生徒には、「勉強は絶対にしなければならないわけではないが、勉強した方が将来の選択肢が広がる」ということを説明しました。
その結果、生徒は納得して宿題をこなしてくれるようになりました。
この経験から、強制せずにモチベーションを高めることで、逆にやる気を失わせるリスクを回避しながら、相手のやる気を引き出す方法を学びました。
貴社においては、人に応じてアプローチ方法を変えつつやる気を引き出すことで、多くのメンバーがモチベーション高く取り組めるようなリーダーを目指したいと考えています。

例文⑥行動力を発揮できた

私が学生時代に力を入れたことは、行動力を発揮して塾講師として新たな授業を行うことです。
生徒の成績が伸びて保護者の方から感謝されることにやりがいを感じ、さらに良い授業を展開しようと考えたからです。
そこで、英語が苦手な生徒には英語字幕と日本語字幕を同時に表示させたテレビアニメを視聴する宿題を出し、数学が得意な生徒には、高校に入ってからつまずきやすい分野を教え、あらかじめ苦手意識を取り払いました。
その結果、生徒たちは高校入学後、塾を卒業したにも関わらず、スムーズに授業を理解できたと報告に来てくれました。
この経験を通じて、行動力を発揮し、柔軟に対応することが大切であると学びました。
貴社に入社してからも、必要とされる行動を率先して行い、スムーズに業務が進むように取り組みたいと考えています。

例文⑦傾聴力を発揮できた

私が学生時代に力を入れたことは塾講師として、生徒一人ひとりの話をしっかりと聞くことです。
話を聞くことで信頼関係を築き、授業に前向きに取り組んでほしいと考えたからです。
例えば、話してばかりの小学生の生徒には、話を真剣に聞くことで信頼を獲得し、最終的には授業時間内は集中して取り組んでくれるようになりました。
この経験から、相手の話をしっかりと聞き、何を求めているのかを理解することが重要であると学びました。
貴社でも営業職として様々なクライアント企業の担当者とやり取りする際、しっかりと話を聞くことを大切にします。
そして、何を求めているのか、何が課題なのかを深く理解した上でオーダーメイドの解決策を提案し、人として信頼され、長期契約を勝ち取る所存です。

【塾講師のガクチカ】ガクチカのNG例文3選

ここからは塾講師のアルバイトをガクチカにする場合のNGな例文を紹介します。

以下の例文と悪い共通点があると感じた方は修正し、本番までにクオリティの高い文章を完成させられるように対策しましょう。

NG例文3選
  1. 自分の成果だけをアピールする
  2. 社会人として当たり前のことをアピールしない
  3. 具体性がない

例文①自分の成果だけをアピールする

私が学生時代に力を入れたことは塾講師として多くの生徒の成績を伸ばすことです。
私は教育学部に在籍しており、自分の指導力を高めるためには塾講師として働くことが最も近道であると考えました。
塾においては、様々な成績の生徒がおり、中には学校にすらまともに登校できていない子もいましたが、一人ひとりの成績だけでなく、私生活や好きなことなどについて聞くことでメリハリを持って授業に取り組んでもらえるよう工夫しました。
これにより、生徒の成績は平均して20点ほど伸び、多くの保護者の方々から大いに感謝されました。
この経験を通じて自分の指導方法は素晴らしいものであると実感しました。
貴社に入社した際にもこの能力を活かして多くの後輩の方々を指導していきたいと考えています。

例文②社会人として当たり前のことをアピールしない

私が学生時代に力を入れたことは塾講師としてのアルバイトです。
高校までは朝が弱く、なかなか時間通りに登校することができませんでしたが、アルバイトはお給料を頂いて働いているということもあり、絶対に遅刻しないように心がけていました。
具体的には出勤時間の30分前までには最寄りの駅に着くようにし、必ず遅刻しないように近くのカフェで大学のレポートなどをこなしていました。
これにより、一度も遅刻や欠席をすることなく、塾講師として4年間働き続けることができ、勤勉さを塾長からも感謝されました。
貴社に入社してからもこの勤勉さを活かし、一度も遅刻や欠勤することなく勤め上げたいと考えています。

例文③具体性がない

私が学生時代に力を入れたことは塾講師として生徒の成績を伸ばすことです。
私が担当した複数の生徒は成績があまり良くありませんでしたが、一人ひとりの話を積極的に聞き、何が苦手なのかを聞き出すことでその苦手を解決し、成績を伸ばすことができました。
この経験は非常に私にとって重要なものとなり、自分の指導力に自信を持つ結果となりました。
また、生徒とのコミュニケーションを通じて相手の話をしっかりと聞く、つまり傾聴力を身につけられたことも大きな自信の1つです。
この能力を活かして、貴社に入社した暁には、営業職として活躍し、多くのクライアントと良好な関係を築きながら御社に貢献したいと考えています。

【塾講師のガクチカ】ガクチカは添削をしてもらおう

完成したガクチカは、一度誰かに見てもらったり聞いてもらったりして、添削してもらうことをおすすめします。

自分ではわかりやすい文章だと思っていても、他の人にとっては読みにくい、伝わらないということがしばしば起きるからです。

無意識のうちに、自分にしかわからない前提知識や状況を説明せずにガクチカを話していることは実は多いのです。

こうした問題は、他の人に添削をしてもらうことでしか解決できません。

添削してもらう人としては、

✓先輩
✓OBOG
✓就活エージェント

などがおすすめです。

一度見てもらっておけば、自信をもってガクチカを話すことができるので、ぜひ添削をしてもらいましょう。

就活市場LINEでも、就活生のES添削を受け付けています。

まずは気軽に相談しに来てくださいね。

まとめ

塾講師のアルバイト経験はガクチカにすることができます!

しかし、大学生に人気のアルバイトのひとつであるがゆえに、塾講師をガクチカにして差別化をするためには他の経験以上にきちんと自己分析をしておく必要があります。

また塾講師に限らず、ガクチカを伝えるときにはPREP法に従って結論ファーストで話しましょう。

そして完成したガクチカは、他の人に添削してもらいましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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