秘書検定は就活に役立たないってホント?秘書検定を取得するメリットを解説!

秘書検定は就活に役立たないってホント?秘書検定を取得するメリットを解説!

はじめに

就活で何かアピールできる資格が取りたいという大学生は多いのではないでしょうか。

この記事では、就活のために取得する学生が多い、文部科学省後援の「ビジネス系資格」の1つである秘書検定に関して、どんな資格なのか、就活にどう生かせるかを解説していきます。

【秘書検定の活用】資格の概要

秘書検定は、正式名称を「秘書技能検定試験」と言い、社会に出て働く上で必要とされる基本的な常識が身についているかを測る資格です。

試験で問われる内容、各階級の特徴について確認していきましょう。

試験の内容

秘書検定の試験では、理論と実技の2つの領域についてが問われ、それぞれの領域で60%以上正解することで合格出来ます。

それぞれの具体的な内容を確認しましょう。

理論

理論では、「必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」の3つの観点が問われます。

必要とされる資質
・秘書として仕事を処理する能力が備わっているか
・判断力や行動力などの能力が備わっているか
・機密を守れる、機転が利くなどの資質を兼ね備えているか
・身だしなみの心得を兼ね備えているか
・誠実さや、素直さなどの資質兼ね備えているか
職務知識
・組織においての秘書の機能を理解しているか
・上司の仕事を理解し、事務代行を遂行できるか
一般知識
・社会常識、時事問題などの知識があるか
・経営管理一般、組織、人事、などの知識があるか

実技

実技では、「マナー・接遇」「技能」の2つの観点が問われます。

マナー・接遇
・人間関係を改善するような配慮ができるか
・接遇のマナーを活用できるか
・適切な面接会話や、電話会話ができるか
・慶事や、弔辞の次第、それに伴う庶務を遂行できるか
技能
・会議についての知識があるか
・口述や、筆記ができるか
・受発信事務ができるかか
・カタログや、録音データなどの資料類の整理ができるか
・日程の作成と管理ができるか

資格の階級

秘書検定の階級は3級、2級、準1級、1級4つの階級が存在します。

それぞれの階級の特徴、出題形式、難易度を確認していきましょう。

3級

3級は、言葉遣いや身だしなみなどの基礎的なビジネスマナーが問われる入門的な級です。

受験者の多くは高校生となっています。

合格率は60~70%前後となっています。

2級

2級は、秘書業務の遂行に必要な知識や技能を問われ、また業務の優先順位づけなどの応用力が求められます

最も受験者数が多い級で、多くの大学生が受験しています。

合格率は50~60%前後となっています。

準1級

準1級は、中堅の秘書に求められるレベルが問われ、上司の相談や後輩の指導を行う能力や、的確な判断力や対応力が求められます。

合格率は30~40%前後で、準1級から難易度が上がり、独学での取得も難しくなります。

1級

1級は、上級の秘書に求められるレベルが問われ、上司の仕事内容を理解し、的確にサポートする能力が求められます。

合格率は20~30%前後で、難易度が高い資格と言えます。

 

段級 筆記試験 面接試験
 3級 

  マーク式と記述式(9:1)

                 ×

 2級 

  マーク式と記述式(9:1)                  ×
 準1級    マーク式と記述式(1:1)

  ロールプレイング形式

(3人1組、10分程度)

1級

  記述式のみ 

  ロールプレイング形式

(2人1組、15分程度)

 

【秘書検定の活用】取得するメリット

秘書検定を取得するメリットには何が挙げられるでしょうか。

就活に焦点を当てて、確認していきましょう。

一般常識があると判断される

秘書検定を取得することで、社会人として必要なスキルや能力、マナーが身についていると判断されたり、また社会人になる準備をしたという好印象を与えることが出来ます。

秘書・事務職志望の場合、即戦力としてアピールできる

秘書志望に関しては言うまでもありませんが、一般事務や営業事務などの事務職に関しても、資料の扱い方などの内容にも触れることから、即戦力としてアピールすることが出来ます。

努力をアピールできる

準1級からは難易度が上がり、資格取得者が大幅に減ります。資格の取得が努力したというアピールとなり、独学で取得したとなればより目を引くことができるでしょう。

【秘書検定の活用】秘書検定は役立たない?

一般常識や、その他の社会人として必要なスキルや能力を身に着けられる秘書検定ですが、しばしば就活に役立たないと言われます。

その理由について以下が指摘されています

・一般常識は社会人として身についていて当たり前の能力
・資格を取得しなくてもマナーに関する本を読めば身につく

しかし、勉強したことや、スキルや能力が身についているということを形として残せるため、資格を取ることでスキルや能力を証明出来ます。

2級以上取得するのがおすすめ

秘書検定の取得をアピールしたいのであれば、2級以上取得することをおすすめします。

3級は高校生の取得者が多く、アピール材料としては印象が弱くなってしまいます。

2級からは大学生の取得者が多くなり、取得していない人との差別化を測れます。

準1級以上からは高いスキルや能力そのものや、難易度が高いながらも取得したという努力をアピールできます。

最後に

秘書検定の資格の有無がそのまま就職に直結することは考えにくいですが、好印象を与えるという面では、資格の取得が就活の面で少なからず良い方向に働くでしょう。

また、準1級以上となると難易度が上がるため、資格取得で努力したことが評価されたり、更に諦めなかったというエピソードを添えれば、粘り強さなどをアピールできます。

ひとまず資格を取ってみたいという方には2級、努力したエピソードを作りたいという方は準1級以上を目指してはいかがでしょうか。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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