損害保険業界に就職を考えている人に向けて、損害保険業界がどのような業界で、仕事内容がどのようなものかを紹介します。
損害保険はトラブルやリスクに備えることが目的であり、自動車保険や火災保険、地震保険など、さまざまな保険商品を取り扱う仕事です。
万が一被害を受けた加入者がいる場合、査定をおこない保険金を支払う手続きまで一連の業務がありますので、内定を勝ち取るためには、業界の詳しい情報が必須です。
例年就活生には人気が高い業界のため、ライバルに勝てる具体的な志望動機を作成するため、業界部門ごとの仕事内容についてもまとめます。
また、損害保険業界に向く人はどのようなタイプなのか、適正についても解説します。
【損害保険会社の仕事内容】そもそも保険会社とは?
保険会社とは、病気やケガなどの万が一に備えて、お金を保障する企業です。
保険会社と聞くと営業や契約手続きのイメージがあるかもしれません。
実際は多くの職種が関わり、幅広い業務が行われています。
とくに扱う保険の種類によって業務内容が大きく異なります。
たとえば、自然災害や自動車事故などです。
保険会社は、人々の生活や経済を支える重要な役割を担っていることを覚えておきましょう。
損害保険と生命保険の違い
損害保険:「モノ」や「財産」に関するリスクに備える保険。予期せぬ事故や災害によって生じた損害を補償
生命保険:「人」の生死や健康に関するリスクに備える保険。人が一生のうちに訪れる出来事に対して、事前に決められた金額を支払う
第三分野の保険:損害保険と生命保険の両方の要素を併せ持つ保険
保険は、以上のとおり損害保険・生命保険・第三分野の保険の3つに分けられることを覚えておきましょう。
損害保険はおもに「モノ」「財産」に対するリスクに備えられる保険であり、火災・地震・交通事故など予期せぬことで損害が生まれれば、加入している損害保険から何らかの補償が行われます。
これに対して生命保険は、「人」の生死・健康に対するリスクに備えられる保険になります。
このため生命保険に加入していれば、死亡・病気・怪我などが起きた際に補償を受けられる仕組みです。
また、第三分野の保険については、損害保険+生命保険、といった特徴を持つことで知られています。
どちらの特徴も併せ持っており、医療や介護などに関する保険がおもな例として挙げられるでしょう。
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【損害保険業界の仕事内容】損害保険業界とは?
損害保険業界は、生活の中で起こりうるあらゆるトラブルに対する備えを保険商品として企画開発し、販売することをビジネスとしています。
トラブルの内容は交通事故や火災など実にさまざまですが、損害保険はとくに生活と深い関わりをもつ業界であるため、比較的身近な商材といえます。
分類
損害保険会社:保険商品の開発・販売
損害保険代理店:保険会社と契約者の中間に立ち、顧客に合った保険商品を提案
続いて、損害保険業界の分類を詳しく見ていきましょう。
分類は大きく分けると、損害保険会社と損害保険代理店の2つがあります。
損害保険会社は自動車保険・火災保険などさまざまな保険商品・プランの開発・販売を行うことが特徴です。
これに対して損害保険代理店は、契約者と保険会社の仲介役を務めています。
代理店は顧客に合った保険商品の提案を行うため、複数の保険会社の商品を取り扱うことが特徴です。
また保険代理店にも細かく分けると種類があり、保険販売専門の専業代理店と、その他の業務もあわせて展開する副業代理店が挙げられます。
副業代理店は自動車販売会社・旅行代理店・不動産会社など、保険に関わるさまざまな事業を展開していることが大きな特徴といえます。
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【損害保険業界の仕事内容】損害保険業界の動向と将来性
続いて、損害保険業界の動向と将来性について解説します。
現在の損害保険業界は、自然災害の増加や社会環境の変化、新技術の進展などさまざまな要因により、大きな変革期を迎えています。
企業や個人のリスクを多角的にカバーしながらも、新たなリスクや顧客ニーズに対応しなければなりません。
業界の理解を深めることは、志望動機を作成するのに重要です。
本章の解説を読み、理解しておきましょう。
動向
損害保険業界の市場は拡大傾向にあります。
2024年7月に金融庁が発表したデータによると、主要損害保険会社の2022年の当期純利益が6,291億円でした。
しかし、2023年は1兆4,811億円まで増加しています。
背景には、自然災害の増加や多様なリスクへのニーズが考えられます。
さらに、従来の自動車保険や火災保険に加え、サイバーリスク保険や環境リスク保険など新しい商品も登場したためです。
今後は、顧客層とニーズの広がりを受け、損害保険会社の役割がより重要になります。
一方で、自然災害が多発すると支払う金額も増加するため、市場規模が縮小する可能性も大いにあるでしょう。
参考:2024年保険モニタリングレポート|金融庁
AIの登場によりビッグデータ解析が容易になりました。
ビックデータとは従来のシステムでは収集・蓄積・管理・分析が困難だった大量のデータです。
損害保険業界では、気象情報や交通情報、災害予測などが挙げられます。
しかし、近年の技術の進歩により、上記の情報を適切に活用できるようになりました。
さらに、IoTセンサーの活用により、リスクの予測精度が向上し、保険料算定や損害調査の効率化が進んでいます。
たとえば、事故発生時の自動通報やドローンを使った被害調査、チャットボットによる顧客対応などです。
今までは、人が対応していた業務をデジタル技術を活用することで、迅速かつ効率よく実施できるようになりました。
課題
損害保険業界が抱える課題は大きく以下の2つです。
- 少子高齢化
- 自然災害の深刻化による損害額の増大
近年、日本の人口は減り続けています。
総務省統計局の発表によると、2024年10月現在の日本の総人口は約1億2,380万人です。
しかし、前年に比べ55万人減となり、14年連続で減少しています。
そのため、新規の保険加入者数が減少し、国内市場の成長を鈍化させるでしょう。
さらに、自然災害も無視できません。
内閣府は「この100年で気象災害の激甚化・頻発化が目に見える形で進んでいる」と発表しています。
つまり、自然災害による被害数が増加することによって、保険料の値上げが予想されます。
しかし、保険料の値上げは、顧客離れを生むため慎重な検討が必要になるでしょう。
参考:人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)結果の要約|総務省
参考:令和5年版防災白書|内閣府
将来性
損害保険業界は、今後グローバル化とそれにともなう市場拡大が予想されます。
日本の損害保険市場は、人口減少により縮小する可能性があります。
そのため、世界に目を向けなければなりません。
そこで、損害保険会社は、保険の加入率が低い新興国に注目しています。
とくにアジアの新興国は、日本と比較して伸び代があります。
損害保険会社にとっては大きなビジネスチャンスになるでしょう。
一方で、日本企業が海外の企業と合併する可能性もあります。
市場拡大を目指すうえで、買収はノウハウを一気に手に入れるため有効な手段です。
日本の保険ノウハウをもとに、海外向けの保険商品を販売する企業が増加するでしょう。
一方で、顧客体験重視のサービスが展開されることも予想されます。
損害保険企業は、単に保険商品を提供するだけではなく、付加価値の提供が重要です。
たとえば、リスク管理のコンサルティングや事故対応の迅速化、被害軽減のための予防サービスなどです。
現在、日本人の平均寿命は年々増加しています。
さらに、顧客のニーズは多様化しています。
その結果、画一的ではなく1人ひとりにあった保険商品提案が必要です。
もし、顧客のニーズを満たせない場合、保険の必要性が弱くなります。
そのため、損害保険業界は、顧客体験を意識したサービスが増えるでしょう。
【損害保険業界の仕事内容】損害保険の種類
損害保険業界の仕事内容について知る際は、まず、損害保険の具体的な種類からチェックしていきましょう。
損害保険の種類には、以下が挙げられます。
自動車保険
火災保険
地震保険
傷害保険
海上保険
サイバー保険
これらは損害保険として多くの人が加入するものであり、私たちの安心できる暮らしの中では重要な役割を果たします。
しかしながら損害保険を利用したことがない人は、ピンと来ないこともあるでしょう。
保険の特徴やおもな補償内容などを、以下から整理していきましょう。
自動車保険
損害保険の中でも代表的なものに、自動車保険が挙げられます。
自動車保険は、自動車にまつわるさまざまなリスクに備えられる保険です。
自動車保険に加入していれば、事故で車が破損したとき、自分自身がけがをしたとき、相手方にけがをさせてしまったときなどに備えられます。
具体的には、法律で加入が義務化されている自賠責保険と、自賠責保険では補償外となるリスクをカバーできる任意保険の2種類が挙げられます。
なお、任意保険には、たとえば自分の車の修理費を補償してもらえるもの・人身事故で莫大な賠償が発生した際に備えられるものなどがあります。
火災保険
火災保険は、自宅や家財道具が火災・落雷・風災などの災害によって損害を受けた際に、その損害を補償する保険になります。
火災だけでなく水漏れ、破裂、盗難など補償できる範囲は幅広く、家に住むうえでリスクになり得ることをさまざまな面でカバーできることが特徴です。
万が一火災保険に加入していなければ、火災で家が燃えてしまった際には何の補償も受けられず、自分自身で何とかしなければなりません。
しかし保険に加入していれば保険金を受け取れるため、家を補修したり新しく建てたりする際に、金銭面の補助を受けられることがポイントです。
地震保険
地震保険は、地震・噴火・津波によって住宅や家財が損害を受けた際に補償する保険です。火災保険では上記の自然災害による損害は基本的に補償されません。
そこで、地震保険は火災保険とセットで加入するのが一般的です。
地震保険のみの加入はできないため注意しましょう。
日本は地震の多い国であり、住宅ローンのリスク対策や生活再建を目的として、設けられています。
また、保険金は実際の損害額ではなく、損害の程度(全損、大半損、小半損、一部損)に応じて支払われます。
支払い金額は、火災保険金額の30〜50%の範囲で設定されています。
上限は建物で5,000万円、家財で1,000万円です。
1億円の自宅が損害を受けたからといって、1億円が支払われるわけではありません。
傷害保険
損害保険の中には、傷害保険もあります。
傷害保険は、怪我によって死亡したり後遺障害が残ったりしたとき、もしくは治療・通院などが必要になった際に補償を受けられるものです。
生活している中では怪我によるリスクは常につきまとうため、そういった突然のリスクに備えられる点が特徴です。
もし保険がなければ、怪我の高額な治療費も自費で負担しなければならず、場合によっては満足に治療を受けられない可能性があります。
後遺障害が残れば半永久的に治療・通院が必要になる恐れがあるため、保険加入によるリスク対策は重要といえます。
海上保険
海上保険は、船舶や貨物に対するリスクを補償する保険です。
普段はあまり意識することはありませんが、私たちが日常的に必要とするものを遠くから運ぶ際は、場合により海上輸送の手段が取られることがあります。
しかし海上輸送の際には、さまざまなリスクが伴います。
たとえば船舶が座礁したり転覆したりすれば、貨物が破損したり紛失したりする可能性があり、船舶自体も大きな損害を被ることになります。
こういったリスクを補償するのが海上保険であり、海上保険は大きく分けると、船舶保険と貨物海上保険の2つになります。
サイバー保険
サイバー保険は、企業や個人がサイバー攻撃や情報漏洩による損害を補償する保険です。ハッキングやランサムウェア、フィッシング詐欺などの被害が増加しており、被害の調査にかかる費用や復旧費用、賠償責任などをカバーします。
もし、顧客の個人情報が流出してしまうと数千万から1億円近い被害額になる危険性があります。
さらに、サイバー攻撃の可能性がある段階でも保険が適応されるのが特徴です。
外部への調査依頼や再発防止費用についても保障されます。
ほかにも、被害拡大防止のためのコンサルティングや対応支援サービスが付帯されることもあります。
サイバーリスクに対する包括的な備えとして、今後は注目が集まるでしょう。
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【損害保険業界の仕事内容】損害保険業界の仕事内容
ではここからは、具体的な損害保険業界の仕事内容をチェックしていきましょう。
損害保険業界といっても、特に学生のうちは仕事内容についてピンと来ないことも多いものです。
おもな仕事内容は、以下が挙げられます。
営業部門
損害サービス
商品開発
経営・企画
事務
このように損害保険業界では細かく複数の部門に分かれており、それぞれ保険を開発したり販売したりする際の重要な役割を果たしています。
では、それぞれどのような仕事内容を担っているのかチェックしていきましょう。
営業部門
損害保険業界の仕事内容は、リテール営業と法人営業の2つの部門に大別して理解するとよいでしょう。
大前提として、保険代理店の営業職は損害保険会社の提案を受けながら保険を販売する仕事、対して損害保険会社の代理店営業は、保険代理店の売上アップにつなげる支援が仕事です。
また、保険代理店の営業職を育成したり、保険代理店自体を新規開拓したりすることも損害保険会社の代理店営業の仕事ですので、同じ「営業」といっても大きな違いがあります。
ここでは、損害保険会社の代理店営業の仕事について、どのようなものかを解説します。
リテール営業
損害保険会社の代理店営業の場合、個人のほかに中小企業向けの取引などもおこない、個別に保険代理店を担当し、自分が担当するエリアやマーケットを抱えることになります。
実際の業務は担当エリアや範囲で保険代理店を開拓することや、売上を上げるための営業指導や経営マネジメントなどを実施するのが主な仕事です。
個人顧客という扱いにはなりますが、自分のエリアで保険代理店自体を新規開拓したり、担当店舗を営業指導したりすることになりますので、そこが特徴的といえるでしょう。
法人営業
企業にダイレクトに損害保険を販売し、顧客はメーカーやサービス業、小売業など実にさまざまな業界、業種の企業となるのが特徴です。
比較的規模の大きな取引先が多くなりますが、企業規模が大きければ大きくなるほど抱えるリスクが増えるため、需要と供給がマッチするのがその理由です。
それだけに、法人営業の仕事ではリスクマネジメントなど経営に関する知識も必要となり、経営の中枢に携わることも多い部門といえます。
また、最適な損害保険を提案するのと同時に、リスクを回避するための提案や指導なども実施します。
どうすれば事故や災害を避けられるのか、経営を安定的に継続するための施策も仕事の範疇となるのが特徴です。
損害サービス
損害保険業界の損害サービスの部門では、顧客から保険金の請求を受け、契約内容に基づいて保険金支払いの可否を審査しています。
まさに損害保険会社ならではの仕事といえるため、損害保険に興味がある人は、損害サービス部門では大きなやりがいを感じられる可能性があります。
まず、保険金の支払いは、顧客から請求があれば二つ返事でできるものではありません。
保険金支払いにはさまざまな条件が定められており、条件を満たさなければ支払いは不可となります。
中には莫大な保険金が下りるケースもあるため、その際は慎重に顧客の請求内容をチェックし、支払いの可否を正しく判断していかなければなりません。
自動車保険や火災などの事故現場に直接足を運び、状況を実際に把握することも重要な仕事内容の一つです。
そのうえで損害サービス部門では、損害額を算定し、支払額の決定へとつなげていきます。
商品開発
損害保険業界の商品開発部門では、新たなリスクに対する保険商品を開発しています。
日常生活におけるリスクはさまざまあり、その内容と重要性は、時代の流れと顧客のニーズによって変化しています。
業界の中で競争力を維持するためには、新しい商品開発は常に行わなければならず、商品開発部門ではリサーチ力やアイデアの発想力、柔軟な価値観などが求められます。
また、既存の保険商品を見直すことも商品開発部門の重要な仕事内容です。
既存の商品をそのまま販売し続けても、時代とともに顧客のニーズは変わるため、顧客離れにつながる一方です。
そのため商品開発部門では、商品を見直すことで新プランの開発などを行い、その時代ならではの保険商品を届けているのです。
経営・企画
損害保険業界には、経営・企画部門もあります。
経営・企画部門は会社の経営に大きくかかわる部門であり、戦略策定や新しいビジネスモデルの創出などを行っています。
会社全体の舵取りを行うため、経営・企画部門は業績を左右する重要な役割を担うことが特徴です。
責任が重大であることも確かですが、その分、大きなやりがいを感じられることは間違いないでしょう。
経営・企画部門では中長期的な視点で成長戦略・目標を設け、そのうえで具体的な実行プランを策定していきます。
責任感の強さや主体性、冷静に物事の状況を判断できるスキルなどが活かされる部門でありながら、戦略・企画を新たに思いつくための発想力も必要とされます。
事務
損害保険業界の事務職は、会社が損害保険会社か代理店かで、仕事内容が異なります。
さらに配属先によっても担当する業務は大きく異なるため、総合的にいえば、事務職はあらゆる業務の補助・サポート・付随する雑務を担当することが特徴です。
たとえば営業事務の場合は、見積書作成や来客対応など、営業部門の仕事内容を総合的にサポートしていきます。
損害保険業界の事務職は、傾向として業務の正確性が常に求められます。
各種書類の不備はないか確認したり、必要な顧客情報を一つひとつ入力したりするため、物事を丁寧に進められる人に適しています。
【損害保険業界の仕事内容】損害保険業界のやりがいとは?
損害保険会社は忙しく、なかなかハードだという声を聞くこともあるでしょう。
それだけに大きなやりがいがあり、依然として就活生からは高い人気を誇る業界です。
就活の目的は、自分の適性を活かし、大きく活躍できる職場を探すことです。
単に働き口を探すことではありませんので、志望先を選ぶ際に、やりがいはとても大切だといえます。
もちろん待遇がよいことは大事ですが、損害保険会社には保険の契約数を伸ばすという数値目標があり、その成果を得られた時に、やりがいとともに対価を得ることになります。
はたしてどのようなやりがいがあるのか、自分がそれに納得できるのかしっかり向き合って考えてみましょう。
無形商材を扱う
損害保険に限らず、保険業界では、無形商材を取り扱うといわれることはご存じでしょう。
無形商材とは読んで字のごとく、実際に形がない商品を販売する仕事を意味します。
日用品はもちろんのこと、不動産であっても形があるため有形商材となりますが、保険は一切形がなく、目には見えない商材です。
視覚に一切頼れない販売方法はとても難しいといわれますが、それだけに損害保険の営業では、難易度の高い営業力を身につけられるのがメリットです。
働くことで間違いのない営業力が身につけば、まさに一流の営業として、他の業界でも認められる実力者となれるでしょう。
実際にスキルを活かして、コンサルタントとして活躍している人も少なくありません。
また、顧客に信頼してもらわなければ商品は売れませんので、顧客の人生に深く寄り添うことができる人間性で勝負できる魅力的な職業といえます。
専門知識を自分の人生に活かせる
損害保険は動く額も大きく、顧客には大手企業も多いため、仕事を通じて身につく知識量が非常に多いです。
経営者にとって、損害保険や資産運用の知識は普遍的に必要とされますので、そうした専門知識をしっかり身につければ、市場価値の高い人材になることができます。
また、そうした専門知識は自分の人生にも活かせますので、よりよいライフスタイルを構築することもできるでしょう。
顧客を豊かにする知識で、自分や家族などの人生を豊かにできるのは嬉しい限りです。
成果を出す社員にはインセンティブ(歩合給)をつける会社が多いため、成果を上げるために勉強し、スキルも高収入も同時に手にできる業界でもあります。
もちろん努力は必須ですが、努力に見合った報酬を得たいという成果主義の人には、大きなやりがいを感じられるでしょう。
【27卒向け】「就活用語、知ったかしてない?」就活用語ナビ
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【損害保険業界の仕事内容】損害保険業界に向いている人の特徴
どんな仕事にも向き不向きがありますが、損害保険業界に向いている人というのはどのような人でしょうか。
学生はまだ社会人として働いたことがありませんので、実際に自分がその仕事に向くかどうかは、判断が難しいケースも少なくありません。
ただ、自己分析などで自分の強みや弱みを知ることができれば、より働きやすい職場を見つけやすくなるでしょう。
自己分析は単なる性格診断ではありませんので、自分にはどのようなスキルやポテンシャルがあり、磨けば光る可能性があるかをしっかり考えてみてください。
その上で損害保険業界が自分に向くと感じられるなら、そこで自分の天職を見つけられる期待があります。
もちろんさまざまな要素があり、たくさんの強みがあればあるだけ有利ですが、ここではとくに損害保険業界になくてはならない能力を2つ紹介しましょう。
ヒアリング能力が優れている人
顧客の不満や不安を引き出す力が求められる業界ですので、ヒアリング能力が優れていることは、大きなアドバンテージになります。
とにかく相手のサポートがメイン業務ですので、どんな時にも相手の気持ちに寄り添うことができる人は、とても向く性質です。
相手がどのようなサービスを必要としているか、こちらからどのような声がかかるのを期待しているかが察知できれば、相手から深く信頼してもらえるでしょう。
また、契約を取るだけでなく、万が一の際に払い出しが必要になった場合の手続きも仕事ですので、人を助けるために努力できる人は適性があるといえます。
代理店を指導したり、法人を指導したりする立場であるため、相手の課題を引き出すためにも、ヒアリング能力は欠かせません。
プレッシャーに強い人
先にも何度が触れましたが、損害保険業界の仕事は、常に数字を追い続けるというプレッシャーがかかることは事実です。
損害保険を取り扱う以上、社員には保険の契約数を伸ばす命題があります。
営業担当が一人で努力する必要もありますし、チーム単位で成果を上げるため協力する必要もあります。
成果が出た時にはインセンティブがつくため、結果がそのまま報酬に結びつくことが喜びと感じられるか、プレッシャーと感じられるかには、個人差があるでしょう。
適性のある人は同世代の人よりかなり高い年収を狙うこともできますし、やりがいと背中合わせのプレッシャーとどううまく付き合うかは、本人次第といえるでしょう。
うまくいけば天職だと感じられるほどマッチする人もいますので、自分の強みと向き合ってみてください。
まとめ
損害保険業界は、生活の中で起こりうるトラブルに備える損害保険商品を企画開発し、個人や法人の顧客へ販売するのが仕事です。
リスクはあらゆるところに存在しますので、取り扱う商材は非常に多岐にわたりますが、その多くは生活と密接に関係していますので、より身近に感じられる保険商品といえます。
また、万が一の場合には実際に支払いを実行する手続き処理までをおこないますので、いざというときに人を助ける仕事ともいえます。
常に数値目標のある仕事のためプレッシャーはありますが、成果にはインセンティブがつく会社も多く、大きなやりがいを感じられる職業といえるでしょう。
損害保険業界に向くのは、相手に寄り添えるヒアリング能力のある人、プレッシャーにも負けない強さのある人です。
自己分析で自分に適性があると感じるなら、高い競争率を勝ち抜いて、損害保険会社の内定を勝ち取ってください。
受ける業界が決まっていない人は適職診断がおすすめ
気になっている業界が決まっていても、その業界に本当に向いているのか、就職後に「実は合わなかった」なんてことがないか、と不安になる方は少なくありません。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート