【営業職に有利になる資格10選】新卒から転職希望者まで役立つ資格を解説!

【営業職に有利になる資格10選】新卒から転職希望者まで役立つ資格を解説!

はじめに

転職や就職で営業職を目指しているのなら「なんか有利になる資格ってないのかなぁ…」なんて事を思うもの。

そんな資格ですが、実はしっかりと存在しています。本記事では初級・中級・上級とそれぞれのレベルに合わせたおすすめ資格についてご紹介しています。

大学生でこれから就職活動という人も、第二新卒で新たな道を探している人も、中堅社員も、さらなるステップアップを目指したい人も、気になる資格がきっと見つかるはずです。

ぜひ本記事をチェックしてみてください。

営業職を目指すなら資格はあった方が良い

営業職への転職を目指す皆様、突然ですが資格は有るのと無いのではどちらが良いでしょうか?

答えは言わずもがな有った方がベターです。

資格は所詮資格という人もいますが、資格を取得するためには知識の取得は欠かせませんし、そこで得た知識は仕事上役立つものだからです。

特に未経験から営業職への転職を目指すという場合、資格の取得はさらに重要な意味合いを帯びてきます。

「資格を取得している=それなりの知識を有している」ということに加え、「資格を有している=営業職への情熱がある」ということのアピールにつながるからです。

とはいえ、どんな資格でもアピールにつながるかといえばそうではありません。

例えば難関資格として知られている気象予報士ですが、営業としては話題性にはなるにせよ、実質的には何のメリットもありません。

医師免許を持っていても、営業としては意味は無いですよね。

それではどんな資格が営業に役立つのか、そのポイントをしっかりとチェックしていきましょう。

営業職に求められるスキル

まずは、資格とまではいかないものの、営業職にとって重要なスキルについて見ていきましょう。

営業職にとって重視されるのは、自社の商品やサービスを購入してもらうこと、契約を取ることです。

従って、求められるスキルもそれに必要なものになってきます。

また、これらのスキルを磨けば資格を取る際の助けになることもあるはずです。

営業職として高い成果を上げるためにも、どのようなスキルが必要か、それらをどう活用するかについて理解しましょう。

相手の立場で物事を考えられる

相手の立場で物事を考えるスキルは、営業の仕事をするうえでとても大切なものです。

自社のサービスや商品を購入してもらうためには、その商材がどれだけ役に立つのかを顧客に理解し、納得してもらわなければなりません。

そこで、営業職は顧客がどのような問題を抱えているか、何を求めているのかを汲み取る力が必要になります。

そして、その問題をどう解決するのかを見つけ、具体的な方法を商材と絡めて提案するのが仕事です。

そのため、相手の立場に立って物事を考え、課題を紐解いていくことができなければ業務の達成は難しいと言えるでしょう。

顧客の話を聞き、置かれた状況を考えて自分の身に置き換え、自分ならばどうしたいか、どのような手段を取るかシミュレーションする想像力が必要です。

ヒアリング・クロージング能力

営業職には、ヒアリングやクロージングの能力も求められます。

ヒアリング能力とは、相手の話をじっくりと聞き取り、その裏に隠れた意図や本音を引き出す能力です。

商材の営業をかける時、相手は必ずしも自分の要望をはっきりと言葉にしてくれるとは限りません。

場合によっては要望や課題を自覚していないこともあります。

顧客との対話の中で、本当に求めているものが何なのかを聞き出すことが重要です。

そして、顧客のニーズを把握できたら、それに適した商材を提案して契約まで持っていくクロージング能力が必要になります。

その商材は自分にとって有用である、ということを納得してもらうため、実際に使った時のことを想起させるような前向きな話を進めていくと良いでしょう。

コミュニケーション能力

営業職として何より大切なのは、滞りなく人と対話するためのコミュニケーション能力です。

業務に必要とあらば、顧客とは毎日のようにコミュニケーションを取らなければなりません。

そのコミュニケーションの中で相手に不快感を与えることや不信感を抱かせてしまうと成約の難易度は跳ね上がります。

商材購入の契約を取りつけるためには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

また、多くの場合は契約を締結したのでこの案件は終了、というわけにはいきません。

継続的な契約更新や新しいサービスへのアップデートを促すことやサポートやトラブル対応など、さまざまな形で顧客と関わり続ける必要があります。

そのため、信頼を得て親密な関係構築を助けるコミュニケーション能力が重要なのです。

営業職が資格を持つメリット

就業に必須でないならば、資格を取る必要はないのではと考える人も少なくないでしょう。

しかし、営業職が業務に関連のある資格を持つという行為には、きちんとメリットも存在します。

資格の良いところは、他者からの客観的な評価が目で見てわかる形になる点です。

そういった資格の利点は、転職やキャリアアップなど人生の大切な局面で役に立ちます。

その視点から、営業職が資格を持つことにどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

自分の能力を証明できる

資格を取れば、自分が持っている能力を客観的に証明できるようになります。

つまり、自分がどのようなことができる人間なのかが一目瞭然となるわけです。

営業の仕事に対し、他者より秀でたスキルがあってもそれを証明するものがなければ周りの全員に理解してもらうのは難しいでしょう。

単純に自分にはこの能力がある、と主張するだけでは自称の域を出ません。

多くの人は、そういった自己申告をあまり信頼しない傾向にあります。

しかし、資格は他者からこの人にはこの能力がある、という認定を受けたことを客観的な視点から保証する存在です。

そのため、誰が見てもきちんとその能力を有していることがわかる資格を持っていれば、職探しや新しい仕事を受ける際に話がスムーズに進みます。

キャリアアップを目指せる

資格を取得することで、営業職からキャリアアップも目指せます。

昇進の条件は企業によってさまざまですが、その条件の一つとして特定の資格取得を指定している場合も珍しくありません。

また、資格取得のために改めて自分の仕事を見直すことや外部の情報を取り入れて勉強することで、業務の改善や昇進を目指すうえで必要な気付きを得られる可能性もあります。

今の自分にできることやこれから学ぶべきことを客観的に見つめ直すことで、本当に自分が進みたい道を考え直す機会にもなるでしょう。

資格を持っていること、資格を取ろうと行動することは、両方とも将来の選択肢を広げてくれるものです。

実際に資格を取れば、上位職への昇進はもちろん、業務の範囲を共有している別の職種への転向も比較的容易になります。

転職で役立つ

資格の取得は社内での昇進だけでなく転職でも役立ちます。

営業職はどの業界でも需要が高く、比較的未経験者にも門戸の広い職種ですが、やはり重宝されるのは経験者です。

特に、スキルを客観的に証明する資格を持っていればその人の能力を簡単に把握できるため、転職にも有利に働きます。

報酬面など、もとの企業よりも良い条件での採用も望めるようになるため、資格取得のメリットが存分に発揮されるのです。

営業職として広く用いられる資格はもちろん、業界ならではの資格を取ることで、業界内で職種を変えての転職にも活用できます。

資格を取得することで一定のスキルや知識を持っていると証明するのは、キャリアの幅を広げるために非常に有効な手段と言えるでしょう。

営業職におすすめの資格(初級編)

それでは早速営業職におすすめの資格をご紹介していきたいと思います。

まずは初級編ということで、営業職未経験者が独学でも取得可能なものをご紹介していきます。

営業職を目指している大学生や第二新卒で営業への転職を目指す人にもおすすめです。

営業士検定(初級)

最も営業らしい資格の一つが営業士検定です。

営業をするためには「営業活動の基礎知識」「マーケティングの基礎知識」「プレゼンテーションの基礎知識」が欠かせません。

それらについて問われるのが営業士検定。

ですから営業士の勉強をしておけば、そのまま仕事に応用できます。

営業士検定は初級・上級・マスターの3段階ありますが、まずはこの初級から挑戦してみてください。試験は6月と11月、年に2回の実施です。

営業力強化検定

営業という仕事を営業理論、営業技術、営業管理という軸に分け、さらにはそれぞれを細分化し、その知識を問うというのが営業力強化検定の特徴です。

そのため結果はレーダーチャートで表示され、自分の強み・弱みがわかるようになっています。

基本的には70%の正解率で合格です。

営業力強化検定はWEBテストを実施しており、申し込めばすぐに受験可能となっています。

販売士検定(3級)

百貨店やスーパーマーケットなど、小売業に特化した資格が販売士検定です。

小売業向けの資格ですから、営業としては直接的に関連しているワケではありません。

けれど、小売業者向けに商品を提供する営業マンであれば、その先にある小売業の仕組みをきちんと理解しておくことは欠かせません。

食品メーカーや衣類メーカーなどを目指す人はぜひチャレンジしてみてください。

販売士検定は2月、6月、11月の年3回実施です。3級から1級までの3段階ですが、営業担当者としてはとりあえず3級で十分に評価の対象となります。

MOS

営業職といえばお客さん先を訪れて商品の説明をするのが仕事なのですが、それだけが仕事なワケではありません。

顧客とのやり取りや各種数字の管理など、事務仕事だって沢山あります。

そして事務仕事に欠かせないのがエクセルをはじめとしたマイクロソフト オフィス製品。

そのオフィス製品に関する技術・知識の証明になるのがMOSです。

MOSを実施しているのはマイクロソフト社ですから、これ以上ないお墨付き。

エクセル・ワード・パワーポイントなど、オフィス製品各種についての試験が実施されていますが、とりあえずはエクセルからはじめてみてください。

MOSの試験は日本全国のパソコン教室などで、随時実施されているというのも魅力の一つ。

受験後すぐに結果がわかりますし、資格欄がさみしい…なんて時にもおすすめです。

営業職におすすめの資格(中級編)

続いては営業職におすすめ、やや難易度高めの資格についてご紹介していきます。

中途採用で営業職を目指す中堅におすすめです。

簡単な資格ではありませんが、だからこそ資格取得に価値があるといえます。

営業士検定(上級)

それなりの社会人経験があり、マーケティングやプレゼンテーションに自信を持っているのなら、営業士検定(上級)にチャレンジしてみてください。

これを取得しておけば、知識量としては営業職でマネジメントに携われるレベルであることを意味します。

それは営業職未経験者にとって、これ以上ない後ろ盾となってくれるものです。

ビジネス実務法務検定

営業という仕事の上で一つの大きな節目になるのが「契約を交わす」です。

企業同士で契約を交わす際には様々な決まり事があります。

そのベースとなるのがビジネス実務法務です。

初めての相手と契約を交わす際にはそれなりの心理的抵抗があるものですが、担当者がビジネス実務法務検定を取得していれば、信頼感はグッと増しますし、心理的抵抗を緩和してくれるものです。

TOEIC

営業という仕事に必須ではありませんが、あると良いスキルの一つが英語力です。

少子高齢化に伴い国内の需要が減りつつあるなか、海外に販路を求める企業は少なくありません。

英語で営業をするというレベルを目指すのは困難ですが、それなりの英語力があれば、英語の情報にもアクセスできますし、最低限のメールのやり取りも可能です。それだけでも十分に役立つ能力です。

一方で英語を得意としている営業マンの数はそれほど多くありません。

日本国内で仕事をしている上では必須の能力ではなかったからです。

ですから、これから一歩上を目指すという人にとって、英語力はもってこい。

TOEICは定期的に受験して、レベルアップに努めてください。

営業職におすすめの資格(上級編)

続いて営業職におすすめの資格(上級編)についてご紹介していきたいと思います。

いずれの資格も簡単に取得できるものではありませんし、転職活動のために取得するというのは一般的ではありません。

むしろ営業職に転職後、さらなる高みにステップアップするのにおすすめの資格です。

今すぐに挑戦するというのではなく、将来的に挑戦する目標として覚えておいてください。

なお、いずれも難関資格ですから、一筋縄での取得というワケにはいきません。

いつかは取得したいと思うのであれば、いつかでは無く今こそ勉強開始のタイミングです。

中小企業診断士

顧客の要望はどんどんと細分化しており、営業職では顧客に合わせた提案が求められるようになりました。

顧客に合わせた提案をするためには、顧客がどんな問題を抱えていて、どんな製品・サービスを必要としているのか、顧客以上に考える必要があります。

中からはなかなか見えない問題について、外から眺められる営業だからこそ、見えてくることも多々ありますし、そういったことを営業マンに求めるシーンは少なくありません。

顧客が抱える問題について見つけ出すためには、様々な知識が必要です。

例えば経営に関する知識もその一つ。そして経営に関する知識を問われる試験といえば中小企業診断士です。

中堅以上のコンサルタントが目指す資格としても有名で、取得しておけば営業職として顧客からの信頼度は大幅アップ間違いなし。

ステップアップにもってこいの資格といえます。

MBA

中小企業診断士と並んで、上級者におすすめの資格がMBAです。

明確に言えば学位ですから資格とはちょっと異なるのですが、一般的には同じような扱いをされるため、資格として紹介します。

MBAを日本語で言えば経営学修士。企業経営に必須である財務会計や人材管理、マーケティングといった知識を総合的に学べます。

だからこそ、営業としてMBAを取得しておけば、様々な角度から問題を検討し、これぞという提案ができるようになるというワケです。

営業職としてだけでなく、一歩上のビジネスマンを目指す人におすすめです。

ファイナンシャル・プランニング技能検定

個人向け営業におすすめの資格がファイナンシャル・プランニング技能検定です。

不動産など特に単価が高い商品を営業する場合、将来に応じた返済プランを的確にアドバイスできれば、信頼感は大幅にアップするものです。

取得後は名詞に「ファイナンシャルプランニング技能士」と記載できますので、営業ツールとして大活躍してくれます。

資格を取って営業職の内定を勝ち取ろう!

営業職におすすめの資格について初級編・中級編・上級編とご紹介してきましたが、気になる資格は見つかりましたか?

転職活動において資格の存在は見逃せないものです。転職活動をを有利に進めたいという方は今回ご紹介した資格取得をぜひ目指してみてください。

勉強などにそれなりの時間は必要としますが、そこで得た知識はビジネスパーソンとして一生涯に渡って使えるということを考えますと、多少の無理をしてでも挑戦する価値はあるものです。

気になる資格が見つかったという人は、是非ともチャレンジしてみてください。

それはきっと素敵な未来に繋がっているはずです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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