【例文あり】面接でアルバイトで学んだことを伝える方法!ポイントを押さえて魅力的にアピールしよう!

【例文あり】面接でアルバイトで学んだことを伝える方法!ポイントを押さえて魅力的にアピールしよう!

はじめに

面接でアルバイト経験について質問を受けたとき、どのように答えれば評価してもらえるのでしょうか。

就活で面接官がアルバイト経験について尋ねる目的や理由、それへの対処法や回答例、NG例をご紹介します。

アルバイト経験について面接で答える際の、答え方のポイントや盛り込みたい内容を理解し、実践に備えてまとめておきましょう。

面接でアルバイトについて聞かれる理由

就活の面接でアルバイト経験について尋ねられるのは、なぜでしょうか。

就職することは長く一つの企業で仕事をしていくことを意味しますが、学生において、アルバイトは仕事をする数少ない経験です。

そこで、アルバイトをしたことで、仕事に対するどのような意識を持っているのか、仕事を通じてどのようなことを行い、生じたトラブルや問題をどう乗り越えてきたのかなどを知ることで、就職後の会社とのマッチ度や貢献できるかを知りたいと思っているのです。

具体的に3つの理由について詳しく見ていきます。

仕事に対する意識を知るため

本格的に仕事をするのは就職してからになりますが、学生としての立場で初めて仕事をしてお金を貰うという経験をするのがアルバイトです。

もっとも、アルバイトをする目的や理由、事情は人それぞれ違います。

学費や生活費を稼ぐためや弟や妹の学費を稼ぐためなど家計を助けるために頑張っている方もいますし、社会人経験を積むためという方もいます。

また、単におこづかいがほしいから、楽しそうだからといった理由で行っている方もいることでしょう。

近年は悪質な炎上動画を上げてアルバイト先に迷惑をかける学生も増えている中、仕事に対する意識を知り、会社にどれだけ貢献できる人物かを知ろうとして、アルバイトに関する話を聞きたいと企業は考えているのです。

アルバイトへの取り組みから、人柄を知るため

どんなアルバイトをしていたのか、どのように仕事に取り組んでいたのかといったエピソードを聞くことで、その人の働き方のスタイルや能力、人柄などが伝わってきます。

面接を受けている企業とは業種や職種がまったく被らなくても、どのような姿勢で仕事をする人なのかがわかることで、自社とのマッチング度を図りたいというのが2つ目の理由です。

選んだアルバイトの内容となぜ、その仕事をしようと思ったのか、どのくらい継続できたかといった情報から仕事への取り組み方や継続性などが見てとれます。

また、職場で築いた人間関係や顧客との接し方のエピソードなどを通じてコミュニケーション力や協調性、責任感の強さなどを図り、自社にマッチする人間かを推し量ろうとしています。

困難な状況の乗り越え方を知るため

「学生時代にどんなアルバイトをしましたか?」という質問に加えて、「アルバイト経験において辛かったことはありましたか?」「問題が生じて困った経験はありますか?」といった問いかけがなされることが少なくありません。

その質問に対して、あなたならなんと答えるでしょうか。

仕事ができないと思われたくないので、「問題に直面したことはなく、スムーズに仕事をこなしてきました。」と答える場合や人間性に問題があると思われたくないので、「職場の方もお客様も優しく、トラブルが起きたことはありません。」などと答えてしまうかもしれません。

ですが、この質問には困難な状況をどう乗り越えられるかを知ろうとする意図があります。

小さなことでも構わないので、直面した課題や悩みを乗り越えたエピソードを伝えましょう。

面接でアルバイトで学んだことを魅力的に答えるポイント

面接でアルバイトについて聞かれたときに回答するうえでは、4つのポイントを踏まえるのがおすすめです。

そのポイントとは

  • アルバイトを通じて何を学んだか
  • アルバイトにおいて生じた問題にどう対処したか
  • アルバイトにおける自分のポジションやどのくらい継続できたか
  • アルバイトを通じて得た経験を就職した際にどう活かしていけるか

です。

それぞれのポイントについて詳しくご紹介しますので、自分のアルバイト経験を振り返ってまとめていきましょう。

アルバイトで何を学んだかを伝える

アルバイトをした事情は人それぞれであり、楽しいから続けていた方、稼ぐのに必死だった方などさまざまなはずです。

何かを得ようとして取り組んだ方はもちろん、おこづかい稼ぎが目的であっても、アルバイトを通じて学んだことや感じたことがあるのではないでしょうか。

それを具体的に伝えるようにしましょう。

お金を得ることがこんなに大変だということを学んだといった場合、どうしてそう思ったのか、具体的なエピソードを挙げて伝えます。

チームワークの大切さを学んだといった場合にも、どうしてそう思ったのかを実際の事例をもとに説明しましょう。

学んだことが複数ある方は、それが自分の強みとなり、就職後に活かせる学びを挙げるのがベストです。

実際に合った問題とどう乗り越えたかを伝える

面接官がアルバイト経験を尋ねる理由の一つに、困難な状況に直面した際、どう乗り越えられる人かを知りたいという意図がありました。

就職して何もかも順調にいく人は基本的にいません。

そのため壁に突き当たった際にすぐにあきらめるのかなど、ストレス耐性の有無やすぐに辞めてしまう人物ではないかを知ろうとしています。

そのため、面接官からアルバイト経験を尋ねられた際は、「何か問題に直面したことはないか?」といった質問を受ける前に、自ら実際に遭遇した問題を語り、どう乗り越えたかを伝えることがポイントになります。

どう考えて、どのような行動を取り、どう解決できたかを具体的に語りましょう。

アルバイト内の自分の立ち位置と継続期間を伝える

アルバイト内の自分の立ち位置を伝えるのは、アルバイトにおけるあなたの活躍度や責任感の強さ、行動力などをアピールできるとともに、あなたへの信頼度や仕事の取り組み方、能力などを面接官がうかがい知るポイントになります。

バイトリーダーを任されていた、職場では最年少のスタッフだった、アルバイトが次々に辞めてしまって1人残って頑張ったなど、自分のポジションや役割、貢献度などをアピールしましょう。

また、紹介したアルバイトをどのくらい継続したかは、すぐに辞めてしまう人材ではないか、飽きずにモチベーションを維持できる人か、コツコツ努力ができる人かといった点や一つの仕事に責任を持って取り組み、成長しようと頑張れる人かなどを推し量るポイントとなります。

すぐに辞めたアルバイトや気合いが入らなかったアルバイトではなく、継続できたアルバイトを紹介するといいでしょう。

アルバイト経験が就職後どのように活かせるかを伝える

そして、忘れたくないのが、質問に回答する最後の〆として、アルバイト経験を就職後にどのように活かせるかを伝えることです。

こんなアルバイトをしていて、こんなに長く続けられましたとエピソードを伝えるだけで終わってしまうことやトラブルも乗り越えられる力があるのですとアピールするだけでは不十分です。

ここでとどめず、最後にひと押し、アルバイト経験を就職後にどう活かせるかを伝えることが大切なのです。

社会人としての素養があるか、仕事に対して真摯に取り組める人物かを知りたいのはもちろんです。

しかし、どんなに責任感があって意欲がある人物であっても、自社でそれが活かせないのであれば、採用には結びつきません。

アルバイトを通じて得た経験や学びを、どうその企業に活かせるか具体的にアピールしましょう。

面接でアルバイトについて聞かれたときの回答例

面接で学生時代のアルバイト経験を尋ねられるのは3つの理由があるとともに、どのように回答すべきかは4つのポイントがあるとご紹介しました。

尋ねられる理由をしっかり理解するとともに、それを踏まえて4つのポイントを盛り込んで回答することが大切です。

もっとも、どのように構成し、表現すればいいのかイメージしにくいかもしれません。

イメージしやすいように例文をご紹介しますので、自分の例に当てはめて構成してみましょう。

例文①

私はホテルで清掃員のアルバイトを2年経験しました。
あるとき、宿泊中のお客様がお部屋でワインのボトルを落としてしまい、部屋の絨毯や着用していたお洋服が汚れてしまったことがありました。
先輩からワインのシミには重曹とノウハウを教わっていたので、1人でも染み抜きに対応できました。
お客様の衣類のシミもすぐに落としたほうがいいと考え、重曹による方法をアドバイスしましたところ、シミにならずに済んだとチェックアウト時にチップをいただいたうえ、フロントにお褒めの言葉を伝えてくださったのです。
この経験から常に的確な方法で責任を持って仕事をすることの大切さと、お客様の立場に立ってきめ細やかな配慮をすることの大切さを学びました。
就職後も与えられた仕事を適切にまっとうするとともに、それ以外の点にも目を配り、プラスαの成果をあげられる活躍がしたいと考えています。

例文②

私は大学3年間、家庭教師のアルバイトをしてきました。
担当した中に登校拒否をしている中学生がおり、高校進学ができるかご両親がとても心配されていました。
私もかつて学校が嫌で登校拒否をしかけた経験があったため、彼の心が開けたらいいと考えながら、少しずつ距離を縮める努力をしたのです。
勉強の楽しさを知ってもらうことから始まり、なぜ家庭教師はいいのに、学校は行けないのかを尋ねたところ、担任の先生から叱られたことが登校拒否のキッカケとなったことがわかりました。
その後、ご両親と担任の先生、生徒さんで話し合われて、わだかまりも解け、無事に登校できるようになり、私との授業にもいっそうやる気が出て、見事、地域一番の進学校に合格できたのです。
私の役割は勉強を教え、志望校合格をサポートすることですが、相手の状況に合わせた対応一つで、成果が大きく変わることを学びました。
御社ではお客様対応が多くなりますが、常にお客様一人ひとりと真摯に向き合い、お客様のニーズに合わせた対応をしたいと考えています。

例文③

私は大学近くのカフェレストランで3年ほどアルバイトを続けてきました。
利用客は学生と近隣の職場の方が半々でしたが、試験前になると学生がドリンク1杯で何時間も居座り、席が空かないためクレームとなる問題が起こったのです。
同じ学生として事態を打開したいと考え、店主に学生ゾーンと一般ゾーンを分けること、来店した学生には次回使える学生割引50円チケットを渡すことを提案しました。
一般ゾーンは回転率が良く、学生であふれていないと評判になり、子供連れの主婦なども訪れてくれるようになり売上がアップしました。
学生ゾーンはチケットを利用して頻繁にリピートする人が増え、互いに席を譲り合い、長く居座る人が減り、クレームが起こらなくなったのです。
この経験から問題は早期に解決することの大切さと、発想次第で売上が伸びることを学びました。
御社でも発想力を豊かに、問題を早期解決できる活躍をしていきたいと考えております。

面接でアルバイトについて聞かれたときのNG例文

では、逆に面接でアルバイトについて尋ねられた際の失敗の回答例についてもご紹介します。

アルバイトについて尋ねられる3つの理由をしっかり理解できていない方は、それに対する回答に盛り込むべき4つのポイントも理解できないため、失敗の回答をしがちです。

ただ、アルバイトの経験を淡々と語ればいいわけではありません。

アルバイトをしたことが社会人として立派に働け、会社に貢献できることに直結できるわけではないので気を付けましょう。

例文①

私は大学1年のときから3年間、大学の近くにあるコンビニでアルバイトをしてきました。
平日は週に2回、大学の授業が終わった後3時間ほど、土日のいずれかは6時間ほどシフトに入ることが多かったです。
品出しや検品、レジまで幅広く行いました。
コンビニは商品の会計だけでなく、宅配便の受付や切手やタバコの販売、公共料金などの支払い受付もあり、覚えることが多いのですが、わりとすぐに覚えたので店長に褒められたのが一つの自慢です。
おでんの仕込みやコーヒーの準備なども得意で、よく来る常連のお客さんとも仲良くなり、楽しくアルバイトができました。
いろいろなお客さんと接し、貴重な経験だったと思います。

失敗ポイントと改善案

誰もがイメージできるようなコンビニでの仕事を並べ立てただけで、自分のポジションや乗り越えた問題や成し遂げたことなどにまったく触れられていません。

最後の1文も、ありきたりな感想でしかなく、学んだことや就職後に活かしたいことなど肝心の要素が抜けています。

以下のように改善してみましょう。

「私は大学1年のときから3年間、大学の近くにあるコンビニでアルバイトをしてきました。

コンビニでは幅広いサービスを提供していますが、公共料金の支払いや宅配便の受付など細かな点がわからず、店長に確認し直すことがしばしば生じていました。

ベテランのアルバイトスタッフでもわからなくなる場合や新しいことを覚えきれないケースがあることがわかり、本部からのマニュアルとは別に、お店でよくお客様から尋ねられることや迷う点のQ&A集をスタッフの意見をまとめながら、私が作成することにしたのです。

Q&A集ができてからは店長が休憩中に呼び出されなくなったと喜んでくださり、ほかのスタッフからは本部のマニュアルより現場に即していて役立つと評価してもらえました。

シフトがバラバラなので、その都度、スタッフみんなが店長に頼ってきましたが、職場内ナレッジの共有を図ることの大切さを学びました。

御社ではベテランスタッフの知識やノウハウの伝承に力を入れていると伺いましたので、社内ナレッジの共有化にぜひとも貢献したいと考えています。

例文②

私はファミレスでホールスタッフのアルバイトをしていました。
仕送りが少なかったので週に4回シフトに入り、生活費の一部を賄うほど頑張ってきました。
そんな私もアルバイトを始めた当初は失敗が多く、特にオーダーミスやオーダーした料理と違うものを運んでしまう失敗を何度となく重ねたものです。
一度、お客様からひどく怒られた経験があるのですが、長いキャリアがあるパートスタッフに謝ってもらったらすぐに収まり、すごいと思いました。その方にオーダーの受け方やテーブルへの給仕の仕方についてコツを教わったところ、間違いなくできるようになっていきました。
長年の経験には敵わないと感じ、何事も継続することの大切さを知りました。
この経験を活かし、御社でも継続は力なりを実践していきたいです。

失敗ポイントと改善案

クレームへの解決をほかのパートスタッフに委ねるとともに、学んだことも自らの実践ではなく、パートスタッフの取り組みを褒めるに終始してしまっています。

問題の解決は主体的に行うことで、アピールポイントにつながります。

以下のように改善してみましょう。

「私はファミレスでホールスタッフのアルバイトをしており、週に4回、大学入学当初より続けています。

アルバイトを始めた当時は失敗が多く、特にオーダーミスやオーダーした料理と違うものを運んでしまう失敗を何度となく重ねたものです。

どうすればミスなくできるかをベテランのパートスタッフに教えていただき、その方法を自分なりにノウハウとしてまとめて、日々の業務で必ず実践することを心がけたところ、驚くほどスムーズに仕事ができるようになったのです。

信頼できる先輩の指導を素直に聞くこと、自分なりに咀嚼して即実践することの大切さを知りました。

この経験を活かし、御社でも先輩や上司のアドバイスに素直に耳を傾け、自らの理解を深めて実践していきたいと考えています。」

例文③

私はスーパーのレジで週に3回ほどアルバイトをしていました。
23時まで営業しているスーパーでしたので、主婦のパートの方が仕事を終える夕方から深夜にかけることや土日、祝日を中心にシフトに入っておりました。
会社帰りの人が多く訪れ、夜21時から22時頃は、レジに行列ができることもしばしばでしたが、スムーズに列をこなすことができたため、常連のお客様の中には自分の列をあえて選んでくれる方が多かったのが思い出です。
レジをスムーズにさばくはコツがあり、重たいものや加工食品などからカゴに入れ替えていき、生鮮食品や柔らかいものを後に会計していくのがポイントです。
私は仕分けが得意だったので、作業が速く、年度末に学生アルバイトとしては珍しく、店長賞を得ることができました。

失敗ポイントと改善案

スーパーでの活躍ぶりや貢献して賞を貰った功績はアピールできているものの、最後の〆がなく、就職してどう活かせるかが語られていません。

面接は、あくまでも、その企業の内定を得るために、企業へどう貢献できるか、就職後にどう活躍したいかを、いかにアピールするかがカギを握ります。

アルバイトの経験談に終始せず、必ず、企業での活躍と結びつけるようにしましょう。

改善案は最後のアピールを忘れないことです。

「私はスーパーのレジで週に3回ほど、大学2年間アルバイトをしてきました。

23時まで営業しているスーパーでしたので、主婦のパートの方が仕事を終える夕方から深夜にかけることや土日、祝日を中心にシフトに入っておりました。

会社帰りの人が多く訪れ、夜21時から22時頃は、レジに行列ができることもしばしばでした。

レジをスムーズにさばくはコツがあり、重たいものや加工食品などからカゴに入れ替えていき、生鮮食品や柔らかいものを後に会計していくのがポイントです。

仕分けのノウハウをマスターすることで、スムーズに列をこなすことができるようになり、常連のお客様の中には自分の列を選んでくれるお客様が増え、年度末に学生アルバイトとして初めての店長賞に輝きました。

経験が浅くても、直面した問題に真摯に向き合い、基本を着実に実践することの重要性を学びました。

就職後も基本を守り、基本に立ち返ることを大切にして、着実な仕事をしていきたいです。」

まとめ

本記事内では、面接でアルバイト経験について尋ねられる理由について紹介しました。

面接官が求めている回答をするには、その理由を意識しつつ、ポイントを踏まえて回答を構成する必要があります。

アルバイトをしたことが就職に役立つのではなく、アルバイトでどんな経験をし、直面した問題や課題にどう対応し乗り越えてきたのか、その経験を就職後にどう活かしていけるのかを伝えることがポイントです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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