【例文付き】あなたの希望職種について教えてください!希望職種を面接で伝える5つのポイント

 はじめに

就活面接で、希望する職種を聞かれるケースがあります。

当然その理由も合わせて問われることになりますが、応募したのが総合職でもこの質問は出るため、どう答えれば良いかわからなくなってしまう学生は多いです。

果たしてこの質問にはなんの目的があり、どのような回答が効果的に響くのでしょうか。

ここでは企業側の意図と、成功率を上げる答え方のポイントを解説します。

 面接で希望職種を聞かれる3つの理由

まず企業側の意図を知るために、面接で希望職種を聞かれる理由をまとめておきましょう。

大前提として職種というものがなんなのかを理解しておく必要がありますが、職種は業務内容の分類であり、企業によっては特殊な職種や応募の有無があるため、事前情報は必須です。

おおむね営業職や企画職、事務職などといった分類になりますが、募集概要では総合職、専門職という分類のみになっている場合もあります。

それでも面接の場では職種の希望を聞かれることがありますので、その企業にはどのような業務や分類があるかを調べておきましょう。

 採用ターゲットなのかを把握するため

企業が就活生に希望職種を聞くのは、自社の採用ターゲットになるかどうかを把握したいと考えるためです。

企業人事は採用にあたり採用ターゲットを設定するのが一般的ですが、理由は応募段階で絞り込みをすることで、採用活動を効率化するためです。

つまり企業がほしい人材はハッキリしており、合致する人材であれば親和性が高く、活躍が期待できる新人とみなされます。

当然、自社の職種別に明確な採用ターゲット像がありますので、そのマッチングを確認していると言えるでしょう。

企業側がどんなターゲットを据えているかを探るためには、求める人物像や過去の採用実績などを参考にするのが近道です。

OB訪問やセミナーなどへの参加を行い、企業が求める業務別のターゲット像を掴んでおくと有利です。

 希望職種と適性を把握するため

各職種には一定の適性があります。

実際に現場で働くことで徐々に身につくスキルももちろんありますが、それまでに培われた人となりや考え方、行動パターンなどによって、ある程度のマッチングはイメージできます。

たとえば極端な例ですが、人見知りで初対面の相手とはまともに会話できない人物が、営業職を希望するのは無理があります。

高いコミュニケーションスキルを有する営業に強い憧れがあったとしても、実際に就職する段階では、すでに備わっている適性のほうを優先するのが一般的でしょう。

言葉と行動が乖離している、主張に一貫性がないと捉えられると大きなマイナスとなりますので注意が必要です。

 職種の理解度を図るため

学生の希望を入社後の配属先の参考にする企業もなくはありませんが、多くの場合、自社の業務や事業への理解度を図るため希望職種を尋ねるケースも少なくありません。

つまり、自社の職種をきちんと理解しているか、事前にどれくらい調べて面接に臨んでいるかで、入社の本気度を図りたいと考えていることになります。

就活にあたっては業界研究や企業研究は欠かせない努力なのですが、実は何も調べずになんとなく流れで就活している学生も少なくありません。

学生自身が入社後にどのような仕事を任されたいか、そこでどのように活躍したいかをイメージできているかどうか、希望職種から探ろうとしている場合も多いです。

本気でその企業で働く気があるなら、具体的な業務や職種を事前に調べるのは当然ですので、本当に関心を持ってくれているかどうか様子見していると言えるでしょう。

 面接で希望職種を聞かれたときの5つのポイント

面接で希望職種を聞かれた際、どのようなことを意識して答えれば良いか解説します。

ポイントは5つあり、それぞれを端的にわかりやすい言葉でまとめておくことが重要です。

このポイントは突き詰めると志望動機や自己PRにもつながりますので、そちらとの食い違いがないようにまとめる意識も持ちましょう。

主張がチグハグになると信頼性が下がりますので、一貫して同じベクトルの主張になるよう全体をまとめる意識も重要です。

 なぜその職種を希望するか理由を伝える

なぜその企業を志望したかを答えると志望動機になりますので、ここではあくまで職種をターゲットに希望理由を示すことがポイントです。

自分はなぜその職種に魅力を感じたのか、それは実際に働く姿をイメージしてみれば明確になります。

たとえばその仕事を行うことで、自分は会社や顧客の役に立てそうだと感じたというのも立派な理由です。

ただそれを語るためには、その職種がどのような役割を企業から求められているかを理解していなければ、説得力が得られません。

もちろんまだ就職したことはないので想像でしかありませんが、自分がなぜその仕事が合うと考えているかを自分なりの観点を織り交ぜ端的に伝えられると効果的です。

 どんな仕事をするのかを把握しておく

職種を知ることは組織での働き方や役割を知ることを意味しますが、実際にそのポジションに就いたとき、どのような仕事をするか把握していることを伝えるのがポイントです。

企画職を希望すると言ったところで、企画とはどんな仕事なのか、どんな責任を負い、どのように会社に貢献するつもりなのかを知らずに発言しても説得力がありません。

また、現在ある業務に努めるだけでなく、自分なりにどのような活躍をしたいかを盛り込むこともポイントです。

企画という立場でやるべきこと、やりたいことをロジカルにまとめておく必要があります。

 その会社ではどんな仕事をするのかを知っておく

職種は、名称が同じでも企業によって求められる仕事が異なる場合があります。

たとえば同じマーケティング職であっても、企業によっては営業部署の配下にある場合もありますし、研究開発部署の配下にある場合もあります。

営業職や販売職であっても、代理店とメーカーとでは捉え方が変わりますし、その会社でどんな仕事をする立場なのかを知っているか否かで受け答えも変わって来るのは当然です。

このポイントを的確にクリアするためには、企業研究は欠かせません。

どういう仕事をしたいからその会社のその職種を希望するのか、企業内部や事業などをよく調べ、筋の通る回答ができればアドバンテージになります。

 過去の経験から自分が活躍できるかを説明する

なぜその職種に興味を持ったか、魅力を感じたかという内容に、自分の過去の実体験がプラスされると説得力が増します。

たとえば営業職を希望する学生が、過去に大学のイベントでスポンサーを募り、資金をかき集めて成功させたといったエピソードがあれば天下無敵でしょう。

エンジニア職希望者が、過去になんらかの作品を作ったことがある、課題を仕上げるのに何時間も机に張り付いていても苦にならないといったエピソードも有効です。

このポイントでは自分の向き不向きや強み、自己PRにつながる内容を盛り込みやすいので、そちらと連動して説得力を増すのがテクニックです。

 その職種への本気度を伝える

企業が募集しているからなんとなく応募した、募集人員が多いからひっかかりやすいと思ったという程度では、その職種への就職の本気度は伝わりません。

なぜ営業職に就きたいのか、なぜエンジニア職に就きたいのか、その理由を突き詰めて考えていくと、おのずとキャリアビジョンにつながるはずです。

社会人人生で何か成し遂げたいこと、実現したいことがある場合、希望職種を告げるときに本気度も伝わります。

たとえば食品の商品企画職で、いままで誰も食したことのない食品を開発し、世界中のスタンダードにするといったビジョンがあるなら、なぜその職種を希望するかは誰もが理解できるでしょう。

同時に、この人は本気なのだと納得することも可能です。

 面接で希望職種を聞かれたときの回答例

それでは実際に面接の場で希望職種を聞かれたとき、どのように回答すべきか例を紹介しましょう。

事前準備として、自分が志望する企業にどのような職種があり、どのような事業を行っているか調べておく必要があります。

なぜその職種を志望するのか理由についても、前述の5つのポイントを意識して回答しましょう。

事前に考えておくべきことが多いということは、その場で逃げられるような簡単な質問ではないということになりますので、重々承知のうえで臨んでください。

 例文①

私の希望職は営業職です。

大学時代から初対面の人と打ち解けるまでのスピードが早いという強みがあり、元々たくさんの人と関わることが好きなため、適性があると考えております。

御社は業界でもトップのシェアを誇りますが、それを支えているのが飛び込み営業だという事実をメディア記事で拝見し、大変強い興味を持ちました。

私は営業として多くの法人顧客とwin-winの関係を築き、業界をより大きく発展させていくのが夢です。

実際の現場では大変なことも多いかと存じますが、顧客から信頼を得ることで契約を勝ち取り、より広いネットワークを築いていきたいと考えます。

御社の現場であれば本物の営業力を学ぶことができると確信し、御社の営業職を希望いたしました。

 例文②

私は企画開発職を希望いたします。

大学では電子工学を専攻し、ゼミでは半導体集積科学の研究を行ってきました。

御社の半導体事業には大学2年生の頃から大変注目しており、現在展開されている各事業の技術についても常に情報を収集し参考にしております。

この職種を希望する理由は、企業と共同研究を行った際、設計段階に至る前にニーズ調査や要件定義など重要な項目が存在することを学んだためです。

そのときから開発や試験のみを専門に行う研究職より、マーケティングを含めた企画開発職のほうにより強く興味を持つようになりました。

共同研究での経験では大学内部の研究とは異なり、スケジュールがより厳しく、しっかりとした計画と管理がとても重要なことを知ることができました。

この経験を活かし、御社の事業をより発展させる貢献ができればと考えています。

 例文③

私はバックオフィスである経理職を希望いたします。

大学では会計学を専攻し、ゼミにおいては企業の資金繰りやキャッシュフロー、コスト管理などを研究してきました。

特に会社の健康度を測る財務分析には強い興味を持ち、メーカーが商品を研究開発し続けるためのコスト管理には大きな面白さを感じました。

御社は業界トップレベルの製品開発力を誇り、財務状況も非常に優秀な企業でいらっしゃいます。

自分が研究で培った知見を活かし、特に御社の研究開発事業のコスト管理において御社に貢献したいと考えております。

 面接で希望職種を聞かれたときの失敗例

面接で希望職種を聞かれたとき、どのような受け答えをすると失敗とみなされてしまうのでしょうか。

質問の答えになっていないような回答がNGなのはもちろんですが、論点がズレている回答も相手に理解力の低い人物だと捉えられてしまいます。

多くの場合失敗するのは、事前準備が十分ではないケースです。

突然予期しない質問をされ、当たり障りのない回答をしようとするとやる気のない人物と捉えられやすいので注意しましょう。

 例文①

私は営業職を希望します。

私は昔から人と接することが好きで、コミュニケーション力もあるため初対面の相手とも気兼ねなく会話できます。

御社の商品は子供の頃から愛用しており、いまもとても気に入って活用しています。

ほかにも同じような商品はありますが、御社の商品が一番使いやすく、デザインも素晴らしいと思います。

このような便利な商品をもっと世界中の人たちに広めたいと考え、御社で営業として働きたいと考えました。

御社に入社し、会社に貢献しながらしっかりスキルを磨いて、5年後には役職者として現場を率いる立場になりたいと考えております。

失敗ポイントと改善案

こちらの回答では、営業職を希望していることはわかっても、自身の適正については一切アピールできていません。

人と接点を持つことが好きでコミュニケーション力があると言っていますが、それを裏付けるエピソードもありませんし、これでは強みのアピールにもなりません。

改善するのであれば、どういったことからコミュニケーション力が自分にあると感じたのか、学生時代の経験などから納得できるエピソードを盛り込みましょう。

また、例文のように商品の愛用者であることを主張する学生も少なからず見受けられますが、単にファンとしての感想を述べるだけなら盛り込まないほうが得策です。

当該商品のどこがどのように優れているのか、それを営業としてどうアピールすれば世界に広められると考えているのか、具体的な提案が必要です。

そして将来のビジョンとして5年後の自分をイメージするのは悪いことではありませんが、どのような人物へ成長することでその立場を得るのかが不明です。

盛り込むならどういった経験とスキルを得て役職者になる計画なのか、キャリアビジョンを明確に提示しましょう。

 例文②

私はエンジニア職を希望します。

大学では文系の学部を専攻していますが、子供の頃から計算が得意で、機械いじりをするのが好きでした。

親に買ってもらったラジコンカーを分解し、どのような仕組みで動いているかを調べ、より速く走るように改造して遊んでいました。

これまで機械開発や精密機器の開発などに携わった経験はありませんが、御社は新人研修に力を注いでおられることを知り、ぜひ学ばせていただきたいと思います。

私は知らない分野について調べたり知識を深めたりすることに大きなモチベーションを持ち、達成感を得る性格ですので、経験が足りない分は人の3倍勉強し、早期カバーできるよう努力します。

失敗ポイントと改善案

近年、エンジニア職、技術職でも文系大学からの就職が増加したり、未経験でも積極的に採用したりする企業の動きがあるのは事実です。

ただし、この例文では職種に対する理解度があまりに低く、単に趣味嗜好や憧れについて語っているだけになってしまっています。

一番改善すべきは、すべて入社してから会社で勉強しようと考えている点です。

会社は働いてお金を貰うところであり、学校のようにお金を払って学ぶところではありません。

理解が足りないので学ばせていただきたいというと、一見素直で謙虚な姿勢のようにも見えるかもしれませんが、そもそもスタートラインから外れているためNGとなります。

文系でも未経験でも構いませんが、それを踏まえたうえで自分でどのような理解の努力をしているか、具体的に自分が行動に起こしていることのエピソードを盛り込みましょう。

たとえば専攻が違っても通信教育に取り組んだり、ゼミやサークルなどで技術関連の研究に取り組んだりすることもできます。

及ばないまでも職種理解のためどのような行動を起こしているか、具体的な説得材料を盛り込みましょう。

 例文③

私は秘書職を希望します。

大学時代、ゼミの教授の講演会のお手伝いをする機会が度々あり、スケジュール管理や会場の調整などを頼まれていました。

信頼する教授がスムーズに講演できるよう、外部の方とコミュニケーションを取る際には身だしなみや言葉遣いにも気を付け、常に求められる行動の先回りができるよう心がけました。

教授からも大変助かっていると褒めていただいたときには、大きなやりがいを感じました。

こうした経験から、私は誰かをサポートする仕事に向いていると感じるようになり、秘書職に就くことを希望するようになりました。

御社に入社後はさまざまな業務を早く覚え、上司の方のより良いサポートができるよう努めます。

失敗ポイントと改善案

まず大前提として秘書職のポストは非常に限られており、新入社員にポストが用意されていることはほとんどありません。

どんな職種であれ希望するのは自由ですが、就活においては募集枠をしっかり調べ、できるだけ多くの採用枠が設けられている職種を選ぶのが正解です。

また例文の内容では、必ずしも秘書という職種でなければならないわけでもありません。

総務や人事などのバックオフィスとして社員をサポートすることにも当てはまりますし、何がなんでも秘書でなければならないという説得力は盛り込まれていないでしょう。

面接では職種について問われていますので、その職種でなければならない理由を添えて選ぶのが正解です。

ただ単に人のサポートをしたいというだけなら営業補佐でも開発事務でも同じことができますので、具体的な理由とはなりません。

これに関する改善策は、狭い職種にこだわらず、もっと採用人数の多い職種で間口を広げることです。

たとえばこの例文なら、面接官から「もし秘書以外での採用となった場合はどうしますか」という質問が出てしまうことも想定されます。

秘書以外では入社しませんなどと答えるのはもちろんNGですし、問い詰められてほかの職種を挙げるのも説得力を欠く確率が倍増するでしょう。

 まとめ

面接で希望職種を聞かれるケースについて解説しました。

企業が学生に希望職種を聞く思惑はさまざまですが、いずれにしても自社とのマッチングや本気度を測るための施策と言えるでしょう。

事前に十分な企業研究を行い、自分なりにどのように働きたいか明確なビジョンを持っていれば受け答えできるはずです。

この質問で失敗するのは、ほとんどが事前に何も準備しておかなかった場合です。

たとえ募集職種が総合職だけだったとしても、希望職種が聞かれることはあります。

この記事で挙げたポイントを踏まえつつ、企業人事が納得できる説得力ある回答ができるよう準備しておきましょう。

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